JPH08140988A - トロカール内針及びそれを備えたトロカール - Google Patents

トロカール内針及びそれを備えたトロカール

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JPH08140988A
JPH08140988A JP6283142A JP28314294A JPH08140988A JP H08140988 A JPH08140988 A JP H08140988A JP 6283142 A JP6283142 A JP 6283142A JP 28314294 A JP28314294 A JP 28314294A JP H08140988 A JPH08140988 A JP H08140988A
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Japan
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trocar
inner needle
tube
tubular member
diameter
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JP6283142A
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English (en)
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Toshihiko Osada
敏彦 長田
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】体壁に与える衝撃が小さく、刺入抵抗の小さい
トロカール内針及びそれを備えたトロカールの提供。 【構成】トロカール内針1及びトロカール外套管3は、
先端に向かって徐々に小径であるので、体壁に穿刺する
際の刺入抵抗が小さい。また、内針1のネックに外套管
3の先端が位置するため、体壁に穿刺する際に外套管3
の先端部35が体壁に衝突しない。また、内針1を徐々
に後退させてテーパー部により、外套管3の先端部35
の内径を拡張することができるので、外套管3から内針
1を抜去することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腹腔鏡下外科手術にお
いて、体腔内に内視鏡、鉗子、電気メス等を出し入れす
るのに用いられるトロカール(套管針)に関し、特にト
ロカール内針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、トロカール(套管針)を用いて、
開腹せずに胆嚢摘出や腸吻合等を行う腹腔鏡下外科手術
が行われている。この術式は、開腹しない低侵襲のもの
で、短期間の入院で済み、患者の負担は少ないものであ
る。
【0003】トロカールは、体壁を穿刺して、腹腔内へ
内視鏡、鉗子、電気メス等の手術器具を挿入するのに用
いられる外科用器具であり、一般に、管状のトロカール
外套管と、先端が鋭く尖ったトロカール内針(栓子)と
からなる。使用時には、内針を外套管に挿入した状態
で、内針の先端により体壁を穿通して腹腔内に刺入し、
その後外套管を残して内針のみを抜去するものであり、
残された外套管により、腹腔内に内視鏡、鉗子、電気メ
ス、ガス等を出し入れすることを可能とするものであ
る。
【0004】ここで、従来の腹腔鏡下外科手術を図12
を用いて説明する。図12は、従来の腹腔鏡下外科手術
の様子を示す断面図である。腹腔鏡下外科手術において
は、腹壁7に気腹針の穿刺を行い、CO2 等のガスを注
入して腹腔内を膨らませる気腹法、或いは体壁に針金を
串刺して体壁を持ち上げる吊り上げ法により、腹腔内8
に術空間を確保する。その後、腹壁7に小切開を加え、
この部分よりトロカールの穿刺を行い、トロカール内針
(図示せず)を抜去した後、トロカール外套管3にて確
保された通路から軟性鏡や、硬性鏡のような内視鏡1を
腹腔内8に挿入し、腹腔内8を内視鏡1で撮影したモニ
タ画面2を観察しながら、複数箇所にトロカールの穿刺
を行い、同様に外套管3にて確保された通路から、鉗子
4、把持鉗子5、電気メス6等の長尺の処置器具を挿入
し、胆嚢摘出や腸吻合を行う。
【0005】従来、この種のトロカールは、内針を外套
管に同一軸線で挿入したときに、内針の穿刺端のみが外
套管から突出するように構成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなトロカールは、体壁に穿刺する際に外套管の先端が
体壁に衝突するため、体壁に与える衝撃が大きく、刺入
抵抗の大きいという問題点があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、低侵襲であり、体壁に与える
衝撃が小さく、刺入抵抗の小さいトロカール内針及びそ
れを備えたトロカールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明のトロカール内針及びそれを備えたトロカールにより
達成される。
【0009】すなわち、本発明のトロカール内針は、シ
ャフトと、該シャフトの先端側に設けられた穿刺端と、
該シャフトの基端側に設けられたグリップとからなるト
ロカール内針であって、該シャフトは、先端に向かって
徐々に小径であり、該穿刺端の基端にトロカール外套管
の先端を保持するネックを備えることを特徴とする。
【0010】また、前記ネックは、該シャフトの先端部
と該シャフトの先端から該穿刺端に向かって徐々に大径
となるテーパー部により形成されることが好ましい。
【0011】すなわち、本発明のトロカール内針を備え
たトロカールは、前記トロカール内針と、管状部材と該
管状部材の基端側に設けられたグリップとからなるトロ
カール外套管とから構成されるトロカールであって、体
壁に穿刺するときの該トロカール外套管の管状部材は、
先端に向かって徐々に小径であり、該管状部材の先端
は、該トロカール内針のネックに位置することを特徴と
する。
【0012】また、前記トロカール外套管の管状部材
は、該トロカール内針を挿入、抜去するとき及び処置具
等を挿入するときに先端の径が拡張することが好まし
い。
【0013】さらに、前記管状部材は、環状に連結した
複数の台形プレートと、該複数のプレートの少なくとも
外周面を覆う伸縮性を有するチューブとから構成される
ことが好ましい。
【0014】また、前記トロカール外套管に処置具等を
挿入する際には、前記管状部材の通常の先端側の内径よ
り大きい外径を有する拡張用管状部材と該拡張用管状部
材の基端側に設けられた第2のグリップとからなる拡張
用トロカール管を該トロカール外套管に挿入することに
より、該トロカール外套管の先端側の径を拡張すること
が好ましい。
【0015】
【作用】以上の構成において、トロカール内針のシャフ
ト及びトロカール外套管の管状部材が先端に向かって徐
々に小径であるので、体壁に穿刺する際の刺入抵抗が小
さい。また、外套管を内針に装着したときに外套管の先
端が内針のネックに位置するため、体壁に穿刺する際に
体壁に外套管の先端が衝突しないので、体壁に与える衝
撃が小さい。さらに、外套管から内針を抜去するときに
は、内針を徐々に後退させて内針のテーパー部により、
外套管の先端部を拡張できるので、内針のみをスムーズ
に抜去することが可能である。
【0016】
【実施例】
<発明の構成>以下、本発明のトロカール内針及びそれ
を備えたトロカールを添付図面に示す好適実施例に基づ
いて詳細に説明する。
【0017】最初に、本発明のトロカール内針につい
て、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に
係るトロカール内針を示す外観図である。
【0018】図において、本発明のトロカール内針1
は、シャフト11と、シャフト11の先端側に設けられ
た穿刺端12と、シャフト11の基端側に設けられたグ
リップ13とからなり、シャフト11は、先端に向かっ
て徐々に小径であり、穿刺端12の基端にトロカール外
套管の先端を保持するネックを備えている。そして、ネ
ックは、シャフト11の先端部とシャフト11から穿刺
端12に向かって徐々に大径となるテーパー部により形
成されている。また、シャフト11は、先端に向かって
徐々に小径となる略円錐形状である。
【0019】穿刺端12は、先端側に向かって徐々に小
径に形成され、先端は鋭く尖っている。この穿刺端12
によって、後述するトロカール外套管の先端部を拡張し
て内針1を外套管に挿入する。そして、トロカール内針
1は、トロカール外套管に挿入したときに、穿刺端12
及びテーパー部14からなるヘッド10が外套管の先端
から突出するように構成されており、トロカール外套管
の先端がテーパー部14に位置する。このため、外套管
の先端はテーパー部14とシャフト11の先端部15か
らなるヘッドにより保持される。そして、この状態で穿
刺端12により体壁に穿刺するため、外套管の先端が体
壁に衝突しない。また、内針1を徐々に後退させてテー
パー部14で外套管の先端部を拡張することにより、内
針1を外套管からスムーズに抜去することが可能であ
る。
【0020】シャフト11の形状は、図1においては、
刺入抵抗が小さいことから、先端に向かって徐々に小径
となる略円錐形状であるが、これに限られるものではな
く、先端に向かって徐々に小径となる略多角錐形状、或
いはその形状に近似する形状であってもよい。また、シ
ャフト11は、トロカール外套管の内腔に適した大きさ
であることが好ましく、略全体が外套管の管状部材の内
壁に接するくらいの大きさであることがより好ましい。
【0021】また、シャフト11を構成する材質として
は、体壁を刺入する際の衝突に耐え得るものであればい
ずれでもよいが、例えば、ステンレス鋼、アルミ合金、
超弾性合金、形状記憶合金等の金属材料や、ポリカーボ
ネート、アクリル樹脂、ABS、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、テフロン、PEK、PEEKが好ましく、特
に、ステンレス鋼に構成されることが好ましい。
【0022】さらに、シャフト11の全長は、40mm
〜300mm程度、特に、60mm〜250mm程度が
好ましく、特に140mm程度が好ましい。シャフト4
1の全長が40mm以下であると、体壁を貫通すること
が困難であり、また、300mm以上であると、内針1
を必要以上に腹腔内に刺入することとなり、腹腔内臓器
等を傷つけてしまう恐れがある。
【0023】シャフト11の基端部16の外径は、トロ
カール外套管の基端部の内径に適した大きさであり、
5.0mm〜50mm程度、6.0mm〜30mm程度
が好ましく、特に7.5mm程度が好ましい。基端部1
6の外径が5.0mm以下であると、外套管の基端部の
内径が小さくなり、使用できる処置具の大きさが限られ
てしまい、基端部16の外径が50mm以上であると、
患者に与える侵襲が大きく、回復に時間がかかる。
【0024】また、シャフト11の先端部15の外径
は、トロカール外套管の先端部の内径に適した大きさで
あり、1.0mm〜15mm程度、2.0mm〜10m
m程度が好ましく、特に1.5mm程度が好ましい。先
端部15の外径が1.0mm以下であると、後述する拡
張用トロカール管が挿入できない恐れがあり、先端部1
5の外径が15mm以上であると、外套管の先端部を保
持するために穿刺端の外径を大きくしなければならな
い。
【0025】グリップ13を構成する材質としては、例
えば、ステンレス鋼、アルミ合金等の金属材料、ポリア
ミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、テフロン、アクリル樹脂
等の合成樹脂材料が好ましく、特に、ステンレス鋼によ
り構成されることが好ましい。
【0026】ヘッド10は、シャフト11と一体的に構
成されていることが好ましいが、ヘッド10のみを別に
作製して、シャフト11の先端に取り付けてもよい。ヘ
ッド10を構成する材質としては、シャフト11と同様
であり、例えば、ステンレス鋼、アルミ合金、超弾性合
金、形状記憶合金等の金属材料や、ポリカーボネート、
アクリル樹脂、ABS、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、テフロン、PEK、PEEK等が好ましく、特に、
ステンレス鋼により構成されることが好ましい。
【0027】また、穿刺端12とテーパー部14の境目
に相当するヘッド10の外径は、トロカール外套管の管
状部材の肉厚にもよるが、1.05mm〜18mm程
度、2.1mm〜11.5mm程度が好ましく、特に
3.2mm程度が好ましい。外径が1.05mm以下で
あると、トロカール外套管を保持することが困難であ
り、外径が18mm以上であると、トロカール外套管か
ら抜去するのが困難である。
【0028】ヘッド10の全長は、2.0mm〜30m
m程度、3.0mm〜20mm程度が好ましく、特に、
10mm程度であることが好ましい。全長が2.0mm
以下であると、トロカールを体壁に穿刺する際の刺入抵
抗が大きくなり穿刺し難く、全長が30mm以上である
と、トロカール内針1を必要以上に深く腹腔内に刺入し
てしまう恐れがあり、内部臓器等を傷つけてしまう可能
性がある。
【0029】次いで、本発明のトロカール内針を備えた
トロカールについて、図2から図9を用いて説明する。
図2は、本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを示す外観図であり、図3は、本発明の実施
例に係るトロカール内針を備えたトロカールを示す断面
図である。
【0030】図において、本発明のトロカール内針及び
それを備えたトロカール2は、上述のトロカール内針1
と、内針1のシャフト11と略同形状の内腔を有するト
ロカール外套管3とからなり、外套管3の内腔に内針1
が挿入されており、この状態で体壁に穿刺が行われる。
【0031】トロカール外套管3の管状部材31は、ト
ロカール内針1を挿入、抜去するとき及び処置具等を挿
入するときに先端の径が拡張するように構成されてお
り、内針1を挿入するときには、管状部材31の内腔に
内針1を挿入して先端部35を押し広げて拡張し、内針
2を抜去するときは、テーパー部14により、管状部材
31の外側から先端部35を押し広げて拡張できる。ま
た、処置具等を挿入するときには、外套管3の内腔に直
接、処置具等を挿入してもよいが、後述する拡張用トロ
カール管を外套管3の内腔に挿入して、管状部材35の
先端の径を拡張した後に処置具等を挿入することが好ま
しい。
【0032】そして、トロカール外套管3にトロカール
内針1を挿入したときには、内針1のヘッド10のみが
外套管3の先端から突出しており、外套管3の先端が内
針1のテーパー部14に位置している。このため、外套
管3の先端がテーパー部14とシャフト11の先端部1
5により形成されるネックに保持されるので、体壁に穿
刺する際、外套管3の先端が体壁に衝突しない。また、
内針1を徐々に後退させてテーパー部14で外套管3の
先端部35の内径を拡張できるため、内針1を外套管か
らスムーズに抜去することが可能である。
【0033】ここで、本発明のトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管について、図4
から図9を用いて説明する。図4は、本発明の実施例に
係るトロカール内針を備えたトロカールを構成するトロ
カール外套管を示す外観図であり、図5は、本発明の実
施例に係るトロカール内針を備えたトロカールを構成す
るトロカール外套管を示す図4におけるA−A断面図で
ある。
【0034】図において、トロカール外套管3は、管状
部材31と、管状部材31の基端側35に設けられたグ
リップ31とからなり、管状部材31は、体壁に穿刺す
るときには、基端側から先端側に向かって徐々に小径で
ある。そして、トロカール内針1を挿入、抜去するとき
及び処置具等を挿入するときに先端の径が拡張するよう
に構成されている。トロカール外套管3にトロカール内
針1を挿入するときには、内針1の穿刺端12により、
外套管3の先端部が拡張され、内針1を抜去するときに
は、内針1のテーパー部14により、外套管3の先端部
が拡張される。そして、処置具等を挿入するときには、
拡張用トロカール管を外套管3に挿入して、管状部材3
1の内径を拡張することが好ましいが、例えば、クリッ
プ鉗子のように処置部(クリップ部材)やシャフトが硬
質材料からなり略均一な外径からなる処置器具等を外套
管に挿入するときには、拡張用トロカール管を用いずに
外套管3の先端部35の内径を拡張することができる。
【0035】管状部材31は、環状に連結した複数の板
状体311と、複数の板状体311の外周面を覆うチュ
ーブ312とから構成される。板状体311は、先端側
の幅よりも基端側の幅の方が大きい台形形状であり、チ
ューブ312は、伸縮性を有し、トロカール外套管3を
腹腔内に穿刺するときに体壁を損傷することを防止する
と共に、気密性を保っている。そして、トロカール内針
1を外套管3に装着したときには、図5に示すように、
管状部材31のチューブ312縮んだ状態であり、複数
の板状体311の側面が互いに接している。
【0036】板状体311を構成する材質としては、腹
腔内に穿刺する際の衝撃、或いは体壁から受ける圧力に
耐えられる程度の強度を有する材質であれば特に限定さ
れないが、例えば、ステンレス綱、アルミ合金、超弾性
金属、形状記憶合金などの金属材料およびポリアミド、
ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、テフロン、アクリル樹脂などの
合成樹脂材料等を挙げることができる。また、電気メス
等の電気的器具を用いることがあることを考えれば、非
導電性である上述の合成樹脂材料で構成されることが好
ましく、特に、ポリカーボネート等で構成されることが
より好ましい。
【0037】板状体311の肉厚は、その材質にもよる
が、0.05mm〜3.0mm程度、0.1mm〜1.
5mm程度が好ましく、特に0.5mm程度がより好ま
しい。板状体23の肉厚が0.05mm以下であると、
体壁から受ける圧力に耐えられない恐れがあり、3.0
mm以上であると体壁に穿刺する際の抵抗が大きくなり
穿刺することができない恐れがある。
【0038】板状体311の先端側の幅は、管状部材3
1を構成する板状体311の枚数にもよるが、例えば、
板状体311が6枚の場合は、6.0mm以下程度、特
に、4.0mm以下程度が好ましく、特に1.5mm程
度が好ましい。先端側の幅が6.0mm以上であると、
管状部材31の先端部35の内径および外径が大きくな
り、体壁に穿刺する際の抵抗が大きくなり穿刺すること
ができない恐れがあるが、4.0mm以下であれば、体
壁に穿刺することが十分可能である。
【0039】また、板状体311の基端側の幅は、管状
部材31を構成する板状体311の枚数にもよるが、例
えば、板状体311が6枚の場合は、3.0mm〜50
mm程度、特に、5.0mm〜20mm程度が好まし
く、特に6.0mm程度が好ましい。板状体311の基
端側の幅が3.0mm以下であると、用いる材質にもよ
るが管状部材31の強度が弱くなり、体壁に刺入する際
に管状部材31が変形し刺入することが困難になる恐れ
がある。板状体311の基端側の幅が50mm以上であ
ると管状部材31の基端部36の外径が大きくなり、体
壁に穿刺する際の抵抗が大きくなり穿刺しにくくなる。
【0040】チューブ312を構成する材質としては、
伸縮性、気密性、耐久性を有する材質であれば特に限定
されないが、例えば、シリコーンゴム、ラテックスゴ
ム、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニル共重合体などを
挙げることができるが、特に、シリコーンゴム等で構成
されることが好ましい。
【0041】チューブ312の肉厚は、その材質や形成
する管状部材31の径にもよるが、0.03mm〜2.
0mm程度、0.05mm〜0.5mm程度が好まし
く、特に0.2mm程度であることがより好ましい。チ
ューブ24の肉厚が0.03mm以下であると、管状部
材31に処置具等を挿入する際に破れる恐れがあり、
2.0mm以上であると、腹腔内に穿刺する際の抵抗が
大きくなり穿刺することができない恐れがある。
【0042】上述の板状体312は、その材質や肉厚に
もよるが、例えば、4枚〜50枚程度、好ましくは6〜
12枚、特に6枚程度を用いることが好ましい。
【0043】管状部材31の基端部35の内径は、使用
する処置具等の外径によるが、4.0mm〜50mm程
度、4.5mm〜30mm程度が好ましく、特に5.0
mm〜10mm程度がより好ましい。基端部36の内径
が4.0mm以下であると、使用することのできる処置
具が限られてしまい、50mm以上であると、患者に与
える侵襲が大きく、回復に時間を要する。
【0044】管状部材31の先端部35の内径は、1.
0mm程度以上、好ましくは2.0mm以上、特に、
2.5mm程度に構成することがより好ましい。1.0
mm以下であると、後述する拡張用トロカール管が挿入
できない恐れがある。
【0045】管状部材31の全長は、30mm〜250
mm程度、特に、50mm〜200mm程度が好まし
く、特に100mm程度が好ましい。管状部材31の全
長が30mm以下であると、肥大した体壁を穿通できな
い恐れがあり、250mm以上であると、処置具の操作
が困難になる恐れがある。
【0046】ここで、本発明のトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管のグリップの構
成について説明する。図6は、本発明の実施例に係るト
ロカール内針を備えたトロカールを構成するトロカール
外套管のグリップの構成を示す図4の部分断面図であ
る。
【0047】図において、グリップ33は、主に、後述
する拡張用トロカール管を挿入するための挿入口34
と、気腹圧を低下させないために気密性を保つ逆止弁3
7と、管状部材31の基端部36を固定する係合部36
1と、管状部材31の内腔32に連通する連絡部321
とからなる。そして、逆止弁37は、トロカール外套管
3を体壁に穿刺しトロカール内針1を抜去した後に気密
性を保つスリット弁371と、外套管3に拡張用トロカ
ール管を挿入したときに気密性を保つ開口弁372から
なる。また、係合部361は、係合軸からなり、この係
合軸に管状部材31の板状体311の基端が巻き付けら
れるように固定されている。なお、管状部材31のチュ
ーブ312は、グリップ33の外壁331に接着され、
管状部材31の内腔部32および連絡部321に気体お
よび液体が侵入することを防止する。
【0048】挿入口34の直径は、管状部材31の内径
やスリット弁371の材質にもよるが、1.0mm〜5
0mmが好ましく、特に1.5mm〜30mmがより好
ましい。挿入口34の直径が1.0mm以下であると、
使用することのできる処置具が限られてしまい、50m
m以上であると、管状部材31の内径も大きくなるた
め、患者に与える侵襲が大きく、回復に時間を要する。
【0049】グリップ33の外壁331を構成する材質
としては、例えば、ステンレス鋼、アルミ合金等の金属
材料、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、ABS、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロ
ン、アクリル樹脂等の合成樹脂材料が好ましく、特に、
ポリカーボネートにより構成されることがより好まし
い。
【0050】逆止弁37のスリット弁371を構成する
材質としては、例えば、シリコーンゴム、ラテックスゴ
ム、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニル共重合体等の伸
縮性を有する材料が好ましく、特に、シリコーンゴムで
構成されることがより好ましい。
【0051】また、スリット弁371の肉厚は、0.0
3mm〜2.0mm程度、0.05mm〜0.5mmが
好ましく、特に、0.3mm程度がより好ましい。スリ
ット弁371の肉厚が0.03mm以下であると、後述
する拡張用トロカール管を挿入する際に破れてしまう恐
れがあり、2.0mm以上であると、拡張用トロカール
管を挿入することが困難である。
【0052】逆止弁37の開口弁372を構成する材質
としては、スリット弁371を構成する材料と同様、例
えば、シリコーンゴム、ラテックスゴム、ポリウレタ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体等の伸縮性を有する材
料が好ましく、特に、シリコーンゴムで構成されること
がより好ましい。
【0053】また、開口弁372の肉厚は、0.1mm
〜3.0mm程度、0.2mm〜2.0mmが好まし
く、特に、1.0mm程度がより好ましい。開口弁37
2の肉厚が0.1mm以下であると、耐圧性が劣ること
や後述する拡張用トロカール管を挿入する際に破れてし
まうことが考えられる。また、3.0mm以上である
と、後述する拡張用トロカール管を挿入することが困難
である。
【0054】ここで、本発明のトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管を拡張するため
の拡張用トロカール管について、図7を用いて説明す
る。図7は、本発明の実施例に係るトロカール内針を備
えたトロカールを構成するトロカール外套管を拡張する
ための拡張用トロカール管を示す外観図である。
【0055】図において、拡張用トロカール管4は、主
に処置器具等を腹腔内に挿入するための管状部材41
と、管状部材41の基端部46に接続されたグリップ部
材43とからなるものである。
【0056】そして、使用する処置器具(術具)等の外
径に適した内径を有する拡張用トロカール4をトロカー
ル外套管3の挿入口34から外套管3の内腔部32に挿
入して、外套管3の管状部材31を拡張するものであ
る。
【0057】このため、手術の前には、予め複数の内径
の異なる拡張用トロカール管4を用意し、術具等に適し
た内径の拡張用トロカール管4をトロカール外套管3に
挿入し、管状部材31の先端部35を拡張して術具等を
使用する。なお、拡張用トロカール管4として、従来よ
り使用されているトロカール外套管を用いることは可能
である。
【0058】また、例えば、クリップ鉗子のように処置
部(クリップ部材)やシャフトが硬質材料からなり略均
一な外径からなる処置具等をトロカール外套管3に挿入
するときには、拡張用トロカール管4を用いずにトロカ
ール外套管3の先端部35の内径を拡張することができ
るが、例えば、把持鉗子のように腹腔内から胆嚢等の任
意の臓器或いは臓器の一部分を把持して腹腔外に取り出
すことに用いる処置器具を用いるときには、トロカール
管により一定内径を有する通路を確保する必要があるた
め、拡張用トロカール管4を用いることが有効である。
【0059】拡張用トロカール管4の管状部材41を構
成する材質としては、例えば、ステンレス綱、アルミ合
金、超弾性金属、形状記憶合金などの金属材料およびポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、AB
S、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン、アクリ
ル樹脂などの合成樹脂材料等を挙げることができる。ま
た、電気メス等の電気的器具を用いることがあることを
考えれば、非導電性である上述の合成樹脂材料で構成さ
れることが好ましく、特に、ポリカーボネート等で構成
されることが好ましい。
【0060】拡張用トロカール管4の管状部材41の全
長は、40mm〜300mm程度、特に、60mm〜2
50mm程度が好ましく、特に130mm程度が好まし
い。管状部材41の全長が40mm以下であると、肥大
した体壁を穿通できない恐れがあり、300mm以上で
あると、処置器具の操作が困難になる恐れがある。
【0061】拡張用トロカール管4の管状部材41の内
径は、使用する処置具等の外径により異なるが、2.0
mm〜49mm程度、3.0mm〜30mm程度が好ま
しく、特に3.0〜20mm程度がより好ましい。管状
部材41の内径が3.0mm以下であると、使用するこ
とのできる処置器具が限られてしまい、49mm以上で
あると、患者に与える侵襲が大きく、回復に時間を要す
る。
【0062】また、拡張用トロカール管4の管状部材4
1の肉厚は、使用する処置器具等により異なるが、0.
05mm〜2.0mm程度、0.1mm〜1.5mm程
度が好ましく、特に、1.0mm程度がより好ましい。
【0063】また、拡張用トロカール管4の管状部材4
1の外径は、管状部材51の肉厚や使用する処置具等の
外径により異なるが、3.0mm〜50mm程度、3.
0mm〜31mm程度が好ましく、特に3.0mm〜2
1mm程度がより好ましい。
【0064】ここで、本発明のトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管を拡張されたと
きの状態について、図8及び図9を用いて説明する。図
8は、本発明の実施例に係るトロカール内針を備えたト
ロカールを構成するトロカール外套管が拡張されたとき
の状態を示す外観図であり、図9は、本発明の実施例に
係るトロカール内針を備えたトロカールを構成するトロ
カール外套管が拡張されたときの状態を示す図9におけ
るB−B断面図である。
【0065】図において、トロカール外套管3には、図
7に示す拡張用トロカール管4が挿入口34から連通部
321を通って内腔32に挿入されている。そして、外
套管3の先端部35は拡張されている。また、図9に示
すように、トロカール外套管3に拡張用トロカール管4
を挿入した状態では、チューブ312が伸びた状態であ
り、複数の板状体311の間隔が広がった状態になる。
この状態は、図5に示されているトロカール外套管3の
断面図と比較してみると明らかである。
【0066】上述においては、本発明の実施例に係るト
ロカール内針を備えたトロカールについて、本発明のト
ロカール内針に先端部が拡張可能なトロカール外套管を
装着したトロカールを用いて説明したが、管状部材が可
撓性を有する材質からなる軟質トロカール外套管を装着
することも考えられる。
【0067】また、軟質トロカール外套管を装着するの
に好ましいトロカール内針としては、図10に示すよう
な、シャフト51と、シャフト51の先端側に設けられ
た穿刺端52と、シャフト51の基端側に設けられたグ
リップ53とからなり、シャフト51は先端側と基端側
の外径が等しい円柱状であり、シャフト51と穿刺端5
2の間に軟質の外套管の先端を保持するネック50を備
えるトロカール内針5が考えられる。そして、図11の
ように、軟質の外套管6の先端部65が内針5のネック
50に位置するように装着され、トロカールの穿刺後に
内針を抜去するときには、内針を徐々に後退させてネッ
ク50のテーパー部54により、外套管の先端部を拡張
して抜去される。
【0068】<実施例>次いで、本発明のトロカール管
及びそれを備えたトロカールの具体的実施例について説
明する。
【0069】(実施例1)最初に、図1に示す構造のト
ロカール内針1を作製した。このトロカール内針の諸条
件は、次の通りである。
【0070】[シャフト] 材 質:SUS304 先端部外径:1.5mm 基端部外径:7.5mm 全 長:140mm [グリップ] 材 質:SUS304 [ヘッド] 材 質:SUS304 全 長:10mm 外 径:3.2mm 次いで、図2から図4に示す構造のトロカール外套管3
を作製した。このトロカール外套管の諸条件は、次の通
りである。
【0071】[板状体] 材 質:ポリカーボネート 先端部の幅:1.5mm 基端部の幅:6.0mm 肉 厚:0.5mm [チューブ] 材 質:シリコーンゴム 肉 厚:0.2mm [管状部材]上記の板状体を6枚とチューブを用いて、
次の通りに作成した。
【0072】先端部内径:1.6mm 基端部内径:7.5mm 先端部外径:3.0mm 基端部外径:9.0mm 肉 厚:0.5mm 全 長:100mm [グリップ部材の外壁] 材 質:ポリカーボネート [開口弁] 材 質:シリコーンゴム 肉 厚:0.3mm [スリット弁] 材 質:シリコーンゴム 肉 厚:1.0mm 次いで、図7に示す構造の拡張用トロカール管3を作製
した。なお、拡張用トロカール管3については、それぞ
れ管状部材の内径および外径が異なる以外は、違いのな
い3種類を作成した。この拡張用トロカール管の諸条件
は、次の通りである。
【0073】[管状部材] 材 質:ポリカーボネート 内 径:3.0mm 外 径:4.0mm 肉 厚:1.0mm 全 長:130mm [グリップ部材の外壁] 材 質:ポリカーボネート [開口弁] 材 質:シリコーンゴム 肉 厚:0.3mm [スリット弁] 材 質:シリコーンゴム 肉 厚:1.0mm (実施例2) [管状部材] 材 質:実施例1と同様 内 径:4.5mm 外 径:5.5mm 肉 厚:実施例1と同様 全 長:実施例1と同様 (実施例3) [管状部材] 材 質:実施例1と同様 内 径:6.0mm 外 径:7.0mm 肉 厚:実施例1と同様 全 長:実施例1と同様 <実験例>上記の実施例1のトロカール、実施例1から
3の拡張用トロカール管を使用して、犬の腸管吻合手術
を行った。
【0074】最初に、雑種成犬に全身麻酔を行った後、
腹腔内にCO2 ガスを注入し、気腹を行なった。そし
て、従来より用いられているトロカールを使って腹腔内
にトロカール外套管を挿入した。その外套管を用いて軟
性鏡を挿入し、軟性鏡で撮影した画像をモニタテレビに
出力した。
【0075】次に、実施例1のトロカールを用意し、ト
ロカール外套管の先端部からトロカール内針のヘッドが
突出した状態で、穿刺端により体壁を穿通して腹腔内に
刺入し、その後外套管を残して内針のみを抜去した。続
いて、この外套管に実施例1の拡張用トロカール管を挿
入して、外套管を拡張した。この実施例1の拡張用トロ
カール管を介して外径2.5mmのヘラ鉗子を腹腔内に
挿入し使用した。その後、実施例1の拡張用トロカール
管を抜去して、実施例2の拡張用トロカール管を実施例
1の外套管に挿入し、外径4.0mmのレーザーメス等
を使用し、同様にして、実施例3の拡張用トロカール管
を腹腔内に挿入して、外径5.0mmの鉗子、持針器等
を使用した。
【0076】軟性鏡を使用するために用いた従来のトロ
カールと比較すると、実施例1のトロカールは、体壁に
穿刺する際の刺入抵抗が小さく、容易に体壁を穿通する
ことができた。また、体壁に与える衝撃も小さいため、
トロカールを穿通する際に体壁が内部臓器付近に押し下
げられることもなく、このため、誤って内部臓器を傷つ
けるようなこともなかった。また、刺入抵抗が小さいた
め、従来のトロカールと比較しても低侵襲であった。さ
らに、トロカールの穿刺後にトロカール内針を抜去する
ときにおいても、内針を徐々に後退させていくと内針の
テーパー部により、トロカール外套管の管状部材の先端
部が押し広げられるため、容易に内針を抜去することが
できた。また、トロカール外套管を抜去するときにおい
て、体壁を傷つけることもなかった。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトロカー
ル内針によれば、シャフトと、該シャフトの先端側に設
けられた穿刺端と、該シャフトの基端側に設けられたグ
リップとからなるトロカール内針であって、該シャフト
は、先端に向かって徐々に小径であり、該シャフトと該
穿刺端の間にトロカール外套管の先端を保持するネック
を備えることにより、低侵襲であり、体壁に与える衝撃
が小さく、刺入抵抗が小さい。
【0078】また、本発明のトロカール内針は、前記ネ
ックは、該シャフトから該穿刺端に向かって徐々に大径
となるテーパー状であることにより、トロカール外套管
を装着したときに外套管の先端を保持できると共に外套
管からの抜去を容易に行うことができる。
【0079】本発明のトロカール内針を備えたトロカー
ルによれば、上記トロカール内針と、管状部材と該管状
部材の基端側に設けられたグリップとからなるトロカー
ル外套管とから構成されるトロカールであって、穿刺す
るときにおいて、該トロカール外套管の管状部材は、先
端に向かって徐々に小径であり、該管状部材の先端は、
該トロカール内針のネックに位置することにより、低侵
襲であり、体壁に与える衝撃が小さく、刺入抵抗が小さ
い。
【0080】また、本発明のトロカール内針を備えたト
ロカールによれば、前記トロカール外套管の管状部材
は、該トロカール内針を挿入、抜去するとき及び処置具
等を挿入するときに先端の径が拡張することにより、ト
ロカール外套管にトロカール内針を挿入することが容易
であり、且つ外套管から内針を抜去することが容易であ
る。
【0081】さらに、本発明のトロカール内針を備えた
トロカールによれば、前記トロカール外套管に処置具等
を挿入する際には、前記管状部材の通常の先端側の内径
より大きい外径を有する拡張用管状部材と該拡張用管状
部材の基端側に設けられた第2のグリップとからなる拡
張用トロカール管を該トロカール外套管に挿入すること
により、該トロカール外套管の先端側の径を拡張するこ
とにより、様々な外径を有する処置具等を腹腔内に挿入
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトロカール内針を示す外
観図である。
【図2】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを示す外観図である。
【図3】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを示す断面図である。
【図4】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管を示す外観図で
ある。
【図5】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管を示す図4にお
けるA−A断面図である。
【図6】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管のグリップの構
成を示す図4の部分断面図である。
【図7】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管を拡張するため
の拡張用トロカール管を示す外観図である。
【図8】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管が拡張されたと
きの状態を示す外観図である。
【図9】本発明の実施例に係るトロカール内針を備えた
トロカールを構成するトロカール外套管が拡張されたと
きの状態を示す図9におけるB−B断面図である。
【図10】本発明の他の実施例に係るトロカール内針を
示す外観図である。
【図11】本発明の他の実施例に係るトロカール内針を
備えたトロカールを示す主要部断面図である。
【図12】従来の腹腔鏡下外科手術の様子を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 トロカール内針 10 ヘッド 11 管状部材 12 穿刺端 13 グリップ 14 テーパー部 2 トロカール内針を備えたトロカール 3 トロカール外套管 31 管状部材 311 板状体 312 チューブ 32 内腔 321 連通部 33 グリップ 34 挿入口 371 開口弁 372 スリット弁 4 拡張用トロカール管 41 管状部材 43 グリップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトと、該シャフトの先端側に設けら
    れた穿刺端と、該シャフトの基端側に設けられたグリッ
    プとからなるトロカール内針であって、 該シャフトは、先端に向かって徐々に小径であり、 該穿刺端の基端にトロカール外套管の先端を保持するネ
    ックを備えることを特徴とするトロカール内針。
  2. 【請求項2】前記ネックは、該シャフトの先端部と該シ
    ャフトの先端から該穿刺端に向かって徐々に大径となる
    テーパー部により形成されることを特徴とする請求項2
    に記載のトロカール内針。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のトロカール内針と、 管状部材と該管状部材の基端側に設けられたグリップと
    からなるトロカール外套管とから構成されるトロカール
    であって、 体壁に穿刺するときの該トロカール外套管の管状部材
    は、先端に向かって徐々に小径であり、 該管状部材の先端は、該トロカール内針のネックに位置
    することを特徴とするトロカール。
  4. 【請求項4】前記トロカール外套管の管状部材は、該ト
    ロカール内針を挿入、抜去するとき及び処置具等を挿入
    するときに先端の径が拡張することを特徴とする請求項
    3に記載のトロカール。
  5. 【請求項5】前記トロカール外套管に処置具等を挿入す
    る際には、前記管状部材の通常の先端側の内径より大き
    い外径を有する拡張用管状部材と該拡張用管状部材の基
    端側に設けられた第2のグリップとからなる拡張用トロ
    カール管を該トロカール外套管に挿入することにより、
    該トロカール外套管の先端側の径を拡張することを特徴
    とする請求項3または請求項4に記載のトロカール。
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