JP3737540B2 - トロカール外套管およびトロカール - Google Patents

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    • A61B17/3417Details of tips or shafts, e.g. grooves, expandable, bendable; Multiple coaxial sliding cannulas, e.g. for dilating
    • A61B17/3421Cannulas
    • A61B17/3439Cannulas with means for changing the inner diameter of the cannula, e.g. expandable

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主に、体腔鏡下外科手術において、体腔内に内視鏡、鉗子、電気メス、レーザメス、持針器、鋏等の器具を出し入れするのに用いられるトロカール(套管針)、特にトロカール外套管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、トロカール(套管針)を用いて、非開腹で胆嚢摘出や腸吻合等を行う腹腔鏡下手術が行われている。この術式は、開腹しない低侵襲のもので、患者の負担が少なく、短期間の入院で済むため、近年、注目されている。
【0003】
トロカールは、腹壁等の体壁を穿刺、貫通して、体腔内へ内視鏡、鉗子、電気メス、レーザメス、持針器、鋏等の手術器具を挿入するのに用いられる外科用器具であり、一般に、管状のトロカール外套管と、先端が鋭く尖ったトロカール内針(栓子)とから構成される。使用時には、トロカール内針をトロカール外套管の内腔に挿入した状態で、トロカール内針の先端により体壁を穿通して体腔内に刺入し、その後、トロカール外套管を残したままトロカール内針のみを抜去することにより体壁に固定され、この固定されたトロカール外套管を介して、体腔内に気体を注入、抜去したり、内視鏡、鉗子、電気メス、持針器等の器具を出し入れしたりする。
【0004】
ここで、従来の腹腔鏡下手術を図9を用いて説明する。図9は、従来の腹腔鏡下手術の様子を模式的に示す断面図である。
腹腔鏡下手術においては、腹壁100に気腹針の穿刺を行い、CO2 等のガスを注入して腹腔内を膨らませる気腹法、あるいは腹壁100に針金のような金属棒を刺し、この金属棒をワイヤーで上方へ牽引して腹壁100を持ち上げる吊り上げ法により、腹腔101内に術空間を確保する。その後、腹壁100の所定部位に小切開を加え、この切開部よりトロカールの穿刺を行い、トロカール内針(図示せず)を抜去して、トロカール外套管107を腹壁100に固定する。そして、トロカール外套管107にて確保された通路(内腔)を介して、硬性鏡や軟性鏡のような内視鏡102を腹腔101内に挿入し、腹腔101内を内視鏡102で撮影したモニタ画面103を観察しながら、他の複数箇所に前記と同様にしてトロカールの穿刺、固定を行い、同様にトロカール外套管107にて確保された通路から、鉗子104、鋏105、電気メス106等の長尺の処置器具を挿入し、これらを適宜操作して胆嚢摘出や腸吻合等を行う。
【0005】
従来、この種のトロカールは、全長に渡ってその内、外径がほぼ一定であったため、穿刺時の体壁への侵襲が大きいという問題があった。
この問題に対し、先端の径が小さく、穿刺後に内径を拡張して用いる拡張トロカールが提案されている(特願平6−157733号、特願平6−283142号)。このような拡張トロカールによれば、体壁への穿刺時にはトロカールの先端の径が小さいので、体壁への侵襲が小さくなるが、これらに関しても、細径化、穿刺抵抗の低減、安全性のさらなる向上、製造コストの低減等の課題が未だ残されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、穿刺後に先端部の内径を拡張して使用されるトロカールにおいて、より低侵襲で、刺通し易く、製造コストが安価なトロカール外套管およびそれを備えたトロカールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 管状部材と、該管状部材の基端部に接続されたグリップ部材とからなるトロカール外套管であって、
前記管状部材は、本体部と、該本体部の先端側に位置し、該本体部より柔軟な材料で構成された先端部とを有し、先端側の幅よりも基端側の幅の方が大きい台形形状をなす細長い複数の板状体を備え、かつ、前記各板状体をそれらの少なくとも前記本体部の側面同士で連結して環状をなすように構成したものであり、
前記管状部材は、自然状態では、管状部材の基端部より先端部の径が小さく、また、その内腔に所望の長尺挿入物を挿入した際には、前記板状体同士を連結する接合部が破断して分離し、前記管状部材の先端部の径が拡張することを特徴とするトロカール外套管。
【0009】
(2) 隣接する前記板状体同士は、接着または融着により連結されている上記(1)に記載のトロカール外套管。
【0010】
(3) 隣接する前記板状体同士は、薄肉部を介して連結されている上記(1)に記載のトロカール外套管。
【0011】
(4) 前記薄肉部は、前記管状部材の外周面および/または内周面に、管軸方向に伸びる複数のスリットを入れることにより形成されたものである上記(3)に記載のトロカール外套管。
【0012】
(5) 前記板状体の枚数は4〜50枚であり、前記板状体の先端部の長さが前記管状部材の全長の0.5〜30%である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のトロカール外套管。
【0013】
(6) 上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のトロカール外套管と、トロカール外套管の前記管状部材の内腔に挿入して使用されるトロカール内針とを備えることを特徴とするトロカール。
【0014】
(7) さらに、前記トロカール外套管の前記管状部材を拡張する拡張用トロカール管を備える上記(6)に記載のトロカール。
【0015】
【作用】
本発明のトロカール外套管の管状部材は、複数の板状体を連結、一体化して構成されているので、分離された板状体を固定するために外周に被覆チューブ等を設置する必要がなく、よって、十分な細径化が図れる。その結果、生体への穿刺の際の穿刺抵抗が小さくなり、侵襲がより少なくなる。
【0016】
そして、隣接する板状体同士は、基端側の側面において接着または融着により接合されているので、拡張用トロカール管等の長尺挿入物の挿入により、容易かつ確実に管状部材を拡張することができる。
【0017】
また、管状部材の先端部は、柔軟な材料により構成されているので、管状部材の先端で臓器等の生体組織を傷付けることが防止され、安全性が高い。
また、隣接する板状体同士は、その先端部において分離しているので、拡張前のトロカール外套管の先端内径より大きい先端外径を有するトロカール内針を挿入、抜去し易い。
【0018】
【実施例】
以下、本発明のトロカール外套管およびそれを備えたトロカールを添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施例に係るトロカール外套管の自然状態を示す斜視図、図2は、図1中のII−II線断面図である。図1に示すように、本発明のトロカール外套管10は、管状部材11と、該管状部材11の基端部(手元側部)13に接続されたグリップ部材18とから構成されている。
【0020】
管状部材11は、基端部13および先端部14を有し、自然状態では、基端部13の径(内、外径)よりも先端部14の径(内、外径)の方が小さい略円錐形状に構成されている。本実施例では、管状部材11は、その外径が基端部13から先端部14に向かって漸減するテーパ状をなしている。なお、ここで、「自然状態」とは、管状部材11に外力が付与されていない状態を言う。
【0021】
管状部材11の先端部14の内径は、後述する拡張用トロカール管50の外径に合わせて拡張するように構成されている。また、例えば、鉗子のように先端側やシャフト部が硬質材料からなりかつ略均一な外径の処置器具等をトロカール外套管10の内腔12に挿入するときには、後述する拡張用トロカール管50を用いずにトロカール外套管10の先端部14の内径を拡張することができる。
【0022】
図2に示すように、管状部材11は、環状に連結した複数の細長い板状体15により構成されている。各板状体15は、先端側の幅よりも基端側の幅の方が大きい台形形状をなすものである。各板状体15は、先端部16と本体部17とから構成され、先端部16は、本体部17より柔軟な材料で構成されている。
【0023】
また、隣接する板状体15、特に本体部17の側面同士は、互いに接着または融着され、これにより、各板状体15が連結、一体化され、管状部材11を構成する。なお、各板状体15の先端部16同士は、分離されている(結合力を有さない)のが好ましい。また、各板状体15の本体部17においては、その全長に渡り接着または融着されている場合に限らず、部分的に接着または融着されているものでもよい。
【0024】
板状体15の接着は、例えば、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤等の各種接着剤または各種溶剤を用いることができる。また、板状体15を融着する場合には、熱融着、高周波融着、超音波融着等が可能である。このような板状体15の接着または融着は、後述する拡張用トロカール管50等の挿入により板状体15同士が容易に分離し得る程度の接合強度となるようになされるのが好ましい。
【0025】
板状体15の本体部17を構成する材料としては、腹腔内に穿刺する際の衝撃あるいは体壁から受ける圧力に耐えられる程度の強度を有する材料であれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、起弾性合金、形状記憶合金等の各種金属材料や、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル樹脂等の各種合成樹脂材料等を挙げることができる。また、電気メス等の器具を用いることがあることを考慮すれば、絶縁性を有する前記合成樹脂材料で構成されることが好ましく、特に、ポリカーボネート、ABS樹脂等で構成されることが好ましい。
【0026】
板状体15の先端部16を構成する材料としては、本体部17より柔軟な材料が好ましく、例えば、超弾性合金、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シリコーンゴム、ポリウレタン等の材料を挙げることができる。
【0027】
なお、各板状体15において、先端部16と本体部17との接合は、接着剤(溶剤)による接着、融着または例えば2色成形等による一体成形等、いずれの方法によるものでもよい。
また、トロカール外套管10の穿刺抵抗をより低減するために、板状体15の外表面は、平滑化されているのが好ましい。
【0028】
板状体15の肉厚は、その構成材料にもよるが、0.05〜3.0mm程度が好ましく、0.1〜1.5mm程度がより好ましい。板状体15の肉厚が0.05mm未満であると、構成材料によっては強度不足となり、穿刺時に体壁から受ける圧力に耐えられないおそれがある。
【0029】
板状体15の先端部16の先端の幅は、管状部材11を構成する板状体15の枚数にもよるが、例えば、板状体15の合計枚数が6枚程度の場合、6.0mm以下程度が好ましく、4.0mm以下程度がより好ましく、1.5mm程度がさらに好ましい。この幅が6.0mmを超えると、管状部材11の先端部16の内径および外径が大きくなり、体壁に穿刺する際の抵抗が大きくなり、場合によっては穿刺が困難となるおそれがある。
【0030】
また、板状体15の基端部13における幅は、管状部材11を構成する板状体15の枚数にもよるが、例えば、板状体15の合計枚数が6枚程度の場合、3.0〜50mm程度が好ましく、5.0〜20mm程度がより好ましく、6.0mm程度がさらに好ましい。この幅が3.0mm未満であると、板状体15の材質によっては管状部材11の強度が弱くなり、体壁への穿刺時に管状部材11が変形し、刺通操作がしにくいかまたは刺通すること自体が困難になるおそれがある。また、この幅が50mmを超えると、管状部材11の基端部13の外径が大きくなり、体壁に穿刺する際の抵抗が大きくなり、やはり刺通がしにくくなる。
【0031】
このような板状体15の合計枚数は、その材質や肉厚にもよるが、例えば、好ましくは4〜50枚程度、より好ましくは6〜12枚程度、さらに好ましくは6〜8枚程度とされる。
【0032】
管状部材11の基端部13の内径は、使用する器具(処置器具、観察器具等)の外径にもよるが、4.0〜50mm程度が好ましく、4.5〜30mm程度がより好ましく、5.0〜10mm程度がさらに好ましい。基端部13の内径が4.0mm未満であると、使用することのできる器具(処置器具、観察器具等)が限られてしまい、また、50mmを超えると、穿刺時に患者に与える侵襲が増大する。
【0033】
管状部材11の先端部14の内径は、1.0mm程度以上であるのが好ましく、1.5mm程度であるのがより好ましい。この内径が1.0mm未満であると、後述する拡張用トロカール管50の挿入が困難になるおそれがある。
【0034】
管状部材11の全長は、30〜250mm程度が好ましく、50〜200mm程度がより好ましく、100mm程度がさらに好ましい。管状部材11の全長が250mmを超えると、器具(処置器具、観察器具等)の操作が困難になるおそれがある。
板状体15の先端部16の長さは、管状部材11の全長の0.5〜30%程度が好ましく、1.0〜15%程度がより好ましい。
【0035】
本実施例において、拡張前の管状部材11は、隣接する板状体15の本体部17の側面同士で接着または融着により固定され、一体化されているが、本発明では、管状部材は、別個に成形した複数の板状体を連結したものに限らない。例えば、まず、先端に向かって徐々に細径化した管状部材を形成した後、その外周面および/または内周面に、管軸方向に伸びた複数のスリットを入れて薄肉部を形成し、該薄肉部により隣接する板状体同士が連結された構成としてもよい。この場合、管状部材内に後述する拡張用トロカール管等を挿入すると、前記薄肉部のうちの少なくとも一部が破断し、板状体が分離して拡張される。
【0036】
図3は、本発明の実施例に係るトロカール外套管10のグリップ部材18の構成を示す部分断面側面図である。同図に示すように、グリップ部材18は、主に、外壁部19と、外壁部19の基端に開口し、後述する拡張用トロカール管50を挿入するための挿入口20と、管状部材11の基端部13を固定する係合部21と、管状部材11の内腔12に連通する連通部23とを有している。また、係合部21には、係合軸24が設けられ、この係合軸24に管状部材11の板状体15の基端が巻き付けられるようにして固定されている。
【0037】
挿入口20の直径は、管状部材11の内径にもよるが、1.0〜50mmが好ましく、1.5〜30mmがより好ましい。挿入口20の直径が1.0mm未満であると、使用することのできる器具(処置器具、観察器具等)が限られてしまい、50mmを超えると、管状部材11の内径も大きくなるため、穿刺時に患者に与える侵襲が増大する。
【0038】
グリップ部材18の外壁部19を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の各種金属材料や、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル樹脂等の各種合成樹脂材料が好ましく、特にポリカーボネートが好ましい。
【0039】
なお、図示されていないが、前述した気腹法に対応するため、グリップ部材18の挿入口20付近に、気腹圧(腹腔内に注入された気体の圧力)を維持するための気密性を有する逆止弁を設けることもできる。
【0040】
また、本発明のトロカール外套管は、管状部材が自然状態では前記と同様の形状であるが、その内腔に前記処置器具や拡張用トロカール管50のような長尺挿入物を挿入した際には、例えば、板状体15または板状体15同士の接合部が伸びて管状部材11が変形し、管状部材11の先端部14の径が拡張するような構成のものであってもよい。この場合、管状部材11の先端部14は、管状部材11の先端部以外の部分(本体部17)より柔軟な材料で構成されているのが好ましい。
【0041】
図4は、本発明の実施例に係るトロカールの構成を示す斜視図、図5は、図4に示すトロカールの縦断面図、図6は、本発明のトロカールを構成するトロカール内針の構成例を示す斜視図である。図4および図5に示すように、本発明のトロカール1は、前述したトロカール外套管10と、その管状部材11の内腔12に挿入して使用されるトロカール内針40とで構成される。
【0042】
図6に示すように、トロカール内針40は、シャフト41と、該シャフト41の基端42に接続されたグリップ部材43と、シャフト41の先端44に形成されたヘッド部45とから構成される。ヘッド部45には、鋭利な穿刺端(刃先)46とその基端側に位置するテーパ部47とが形成されている。また、シャフト41とヘッド部45との境界部分には、くびれ部48が形成されている。シャフト41とヘッド部45とは、一体成形されているのが好ましい。
【0043】
シャフト41は、基端42から先端44に向かってその外径が漸減するテーパ状をなしている。この場合、シャフト41は、図5に示すように、トロカール内針40をトロカール外套管10内に挿入した状態で、シャフト41の外周面が管状部材11の内周面に接触または接近するような形状とされるのが好ましい。
【0044】
シャフト41、ヘッド部45、グリップ部材43を構成する材料としては、それぞれ、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、超弾性合金、形状記憶合金等の各種金属材料や、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、アクリル樹脂、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の各種合成樹脂材料が好ましく、特にステンレス鋼のような硬質材料が好ましい。
【0045】
シャフト41の全長は、40〜300mm程度が好ましく、60〜250mm程度がより好ましく、150mm程度がさらに好ましい。シャフト41の全長が40mm未満であると、管状部材11の全長によっては、穿刺端46がトロカール外套管10の先端から突出しないことがあり、また、300mmを超えると、トロカール内針40を必要以上に腹腔内に挿入することとなり、腹腔内の蔵器等を傷付ける可能性が高まる。
【0046】
シャフト41の基端42付近の外径は、管状部材11の基端部13の内径に適合した値とされ、5.0〜50mm程度が好ましく、6.0〜30mm程度がより好ましく、7.5mm程度がさらに好ましい。
【0047】
また、シャフト41の先端44の外径、すなわちくびれ部48の外径は、管状部材11の先端部14の内径に適合した値とされ、1.0〜15mm程度が好ましく、1.0〜10mm程度がより好ましく、1.5mm程度がさらに好ましい。
【0048】
図4および図5に示すように、トロカール内針40をトロカール外套管10グリップ部材18の挿入口20から管状部材11の内腔12に挿入し、グリップ部材43の先端面がグリップ部材18の基端面に接近または当接すると、トロカール外套管10の先端開口からヘッド部45が突出した状態となる。拡張前のトロカール外套管10を構成する板状体15の本体部17の先端、すなわち本体部17と先端部16の境界部151における内径は、トロカール内針40のヘッド部45の最大外径とほぼ等しいかまたはそれより大きく、トロカール外套管10の先端部14では、板状体15が柔軟な材料で構成されかつそれらが互いに分離した状態であるので、トロカール内針40をトロカール外套管10に容易に挿入することができる。
【0049】
トロカール外套管10の先端部14は、トロカール内針40のくびれ部48に位置し、このとき、トロカール外套管10の先端部14の外径は、ヘッド部45の最大外径とほぼ等しいかまたはそれより小さい。従って、この状態で、トロカール1を体壁に刺通し易い。トロカール1の体壁への刺通後、トロカール外套管10を残したままトロカール内針40のみを抜去するが、この際、トロカール内針40のテーパ部47により、トロカール外套管10の柔軟な先端部14が拡張されるので、円滑にトロカール内針40を抜去することができる。さらに、残されたトロカール外套管10内に、後述する拡張用トロカール管50を挿入して管状部材11を拡張し、この拡張用トロカール管50を介して、腹腔内に内視鏡、鉗子、電気メス、持針器、鋏等の器具を出し入れすることができる。
【0050】
図7は、トロカール外套管10の管状部材11を拡張するための拡張用トロカール管の構成例を示す斜視図、図8は、図7に示す拡張用トロカール管50をトロカール外套管10内に挿入した状態を示す斜視図である。
【0051】
図7に示すように、拡張用トロカール管50は、主に、処置器具や観察器具等を腹腔内に挿入するための管状部材51と、該管状部材51の基端52に接続されたグリップ部材53とから構成される。
【0052】
グリップ部材53は、前記外壁部19と同様の外壁部54を有し、その内部には、前記挿入口20および連通部23と同様の挿入口および連通部が形成されている。また、グリップ部材53の挿入口付近には、前記と同様の逆止弁を設けることもできる。
【0053】
なお、図示の構成例では、管状部材51の内径および外径は、管状部材51の全長に渡ってほぼ一定であるが、これに限らず、管状部材51の内径および外径は、先端方向に徐々に減少していてもよい。
【0054】
管状部材51の構成材料としては、前記管状部材11と同様のものを用いることができ、グリップ部材53の構成材料としては、前記グリップ部材18と同様のものを用いることができる。
【0055】
拡張用トロカール管50の管状部材51の全長は、40〜300mm程度が好ましく、60〜250mm程度がより好ましく、130mm程度がさらに好ましい。管状部材51の全長が40mm未満であると、肥厚した体壁を穿通できないことがあり、300mmを超えると、器具(処置器具、観察器具等)の操作が困難になるおそれがある。
【0056】
拡張用トロカール管50の内径は、使用する器具(処置器具、観察器具等)の外径等により異なるが、2.0〜49mm程度が好ましく、3.0〜30mm程度がより好ましく、3.0〜20mm程度がさらに好ましい。管状部材51の内径が2.0mm未満であると、使用することのできる器具(処置器具、観察器具等)が限られてしまい、49mmを超えると、患者に与える侵襲が増大する。
【0057】
また、拡張用トロカール管50の管状部材51の肉厚は、使用する器具(処置器具、観察器具等)等により異なるが、0.05〜2.0mm程度が好ましく、0.1〜1.5mm程度が好ましく、0.5〜1.0mmがさらに好ましい。
【0058】
このような拡張用トロカール管50の管状部材51をトロカール外套管10のグリップ部材18の挿入口20から、管状部材11の内腔12に挿入して、グリップ部材53の先端面がグリップ部材18の基端面に接近または当接すると、図8に示すように、管状部材51が管状部材11を押し広げ、管状部材11を構成する各板状体15の接着または融着部が破断して、板状体15が互いに分離し、トロカール外套管10が拡張される。
なお、本発明のトロカールは、前述したトロカール外套管10と、トロカール内針40と、拡張用トロカール管50とで構成されていてもよい。
【0059】
次に、以上のようなトロカール1の使用方法の一例について説明する。
まず最初に、一方の手でトロカール外套管10のグリップ部材18を固定し、他方の手でトロカール内針40のグリップ部材43を押圧操作して、トロカール外套管10の管状部材11内にトロカール内針40をその先端側から挿入する。これにより、図4および図5に示すように、トロカール1は、トロカール外套管10の先端部14より先端側に内針トロカール40のヘッド部45が突出した状態となる。
【0060】
この際、各板状体15の先端部16は、柔軟でありかつ互いに分離しており、また、板状体15の本体部17の先端、すなわち境界部151における管状部材11の内径は、ヘッド部45の最大外径とほぼ等しいかまたはそれより大きいので、容易にトロカール内針40を挿入し、ヘッド部45を突出させることができる。
【0061】
板状体15の先端部16は、ある程度の柔軟性、弾性を有しているので、トロカール内針40を挿入後、トロカール外套管10の先端部14の外径は、ヘッド部45の最大外径とほぼ等しいかまたはそれより小さくなる。
【0062】
次に、トロカール1をトロカール内針40の穿刺端46により体壁を穿刺して体腔内に刺入する。このとき、前述のように、トロカール外套管10の先端部14は、トロカール内針40のくびれ部48に収納されているので、穿通時に体壁からの抵抗を受けにくく、従って、小さい穿刺抵抗で刺通することができる。
【0063】
その後、トロカール外套管10を残したまま、グリップ部材43を基端方向に引いてトロカール内針40をトロカール外套管10から抜去する。この際、トロカール内針40のテーパー部47により、トロカール外套管10の先端部14が拡張されるので、ヘッド部45は、管状部材11を容易に通過することができ、よって、トロカール内針40の抜き取り操作を容易に行うことができる。
【0064】
続いて、体壁に刺通された状態のトロカール外套管10に対し、グリップ部材53を押圧操作して、拡張用トロカール管50をその管状部材51の先端側から挿入する。これにより、管状部材51が管状部材11を押し広げ、管状部材11を構成する各板状体15の接着または融着部が破断して、板状体15が互いに分離し、トロカール外套管10が拡張される。
【0065】
この状態で、拡張用トロカール管50の内腔55を通じて、体腔(腹腔、胸腔等)内に例えば内視鏡、鉗子、電気メス、持針器、鋏等の器具を出し入れすることができる。
【0066】
なお、トロカール外套管10の先端部14は、柔軟な材料で構成されているので、体腔内に挿入後、先端部14で内部臓器やその他の組織を傷付けることはない。
【0067】
以下、本発明のトロカール外套管およびそれを備えたトロカールの具体的実施例について説明する。
【0068】
(実施例1)
図1〜図7に示す構造のトロカール外套管、トロカール内針および拡張用トロカール管を備えた本発明のトロカールを製作した。このトロカールの諸条件は、次の通りである。
【0069】
1.トロカール外套管
[板状体本体部]
構成材料:ポリエチレン
基端部の幅:6.0mm
肉厚:0.5mm
【0070】
[板状体先端部]
構成材料:エチレン−酢酸ビニル共重合体
先端部の幅:1.5mm
肉厚:0.5mm
【0071】
[管状部材]
前記板状体6枚を用いて、次の通りに製作した。
先端部内径:1.6mm
基端部内径:7.6mm
先端部外径:3.0mm
基端部外径:9.0mm
全長:100mm
【0072】
板状体本体部の隣接する側面同士は、アクリル系接着剤による接着固定を行った。
【0073】
[グリップ部材の外壁部]
構成材料:ポリカーボネート
【0074】
2.トロカール内針
[シャフト]
構成材料:ステンレス鋼(SUS304)
先端部(くびれ部)外径:1.5mm
基端部外径:7.5mm
全長:140mm
【0075】
[ヘッド部]
構成材料:ステンレス鋼(SUS304)
全長:10mm
最大外径:3.2mm
【0076】
[グリップ部材の外壁部]
構成材料:ステンレス鋼(SUS304)
【0077】
3.拡張用トロカール管
[管状部材]
構成材料:ポリカーボネート
内径:3.0mm
外径:4.0mm
肉厚:0.5mm
全長:130mm
【0078】
[グリップ部材の外壁部]
構成材料:ポリカーボネート
【0079】
(実施例2)
実施例1と同様のトロカールにおいて、拡張用トロカール管の管状部材の内径および外径を以下のように変更した。
【0080】
[拡張用トロカール管の管状部材]
構成材料:実施例1と同様
内径:4.5mm
外径:5.5mm
肉厚:0.5mm
全長:実施例1と同様
【0081】
(実施例3)
実施例1と同様のトロカールにおいて、拡張用トロカール管の管状部材の内径および外径を以下のように変更した。
【0082】
[拡張用トロカール管の管状部材]
構成材料:実施例1と同様
内径:6.0mm
外径:7.0mm
肉厚:0.5mm
全長:実施例1と同様
【0083】
<実験>
上記実施例1〜3の各トロカールを使用して、実験動物(雑種成犬)の腸管吻合を行った。
【0084】
まず最初に、実験動物に全身麻酔を行った後、腹腔内に炭酸ガスを注入し、気腹を行った。そして、従来より用いられているトロカールを使用して、常法によりトロカール外套管を穿刺し、腹腔内に挿入した。このトロカール外套管を介して硬性鏡(内視鏡)を挿入し、硬性鏡で撮影した画像をCRTでモニタリングできるようにした。
【0085】
次に、実施例1のトロカールを用い、そのトロカール外套管にトロカール内針を挿入し、トロカール外套管の先端からトロカール内針の穿刺端が突出した状態で、穿刺端により実験動物の腹壁を刺通して腹腔内に刺入した後、トロカール外套管を残したままトロカール内針のみを抜去した。続いて、残されたトロカール外套管に、実施例1の拡張用トロカール管の先端部を挿入し、この拡張用トロカール管のグリップ部材を押圧操作して、トロカール外套管の管状部材を拡張しながら、腹腔内まで拡張用トロカール管を挿入した。この状態で、拡張用トロカール管を介して、外径2.0mmの小型ヘラ鉗子を腹腔内に挿入し、使用した。
【0086】
その後、実施例1の拡張用トロカール管を抜去し、実施例2の拡張用トロカール管をトロカール外套管に挿入し、この拡張用トロカール管を介して、外径4.0mmのレーザメスを腹腔内に挿入し、使用した。
【0087】
さらに、実施例2の拡張用トロカール管を抜去し、実施例3の拡張用トロカール管をトロカール外套管に挿入し、この拡張用トロカール管を介して、外径5.0mmの鉗子および外径5.0mmの持針器等を腹腔内に順次挿入し、使用した。
【0088】
以上の実験において、実施例1〜3のトロカールでは、トロカール内針を挿入した状態のトロカール外套管の腹壁への刺通は、刺通抵抗が小さく、円滑にしかも低侵襲で行うことができた。また、拡張用トロカール管によるトロカール外套管の管状部材の拡張も、軽微な力で容易かつ確実に行うことができ、レーザメス、鉗子、持針器等の器具の使用にも、全く支障は生じなかった。
【0089】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のトロカール外套管およびトロカールによれば、生体への穿刺時にはトロカール外套管の管状部材の先端部が基端部に比べて小径であり、しかも、その管状部材の細径化を図ることができ、よって、生体への穿刺の際の穿刺抵抗が小さくなり、トロカール外套管の刺通操作を容易に行うことができるとともに、侵襲がより少なくなる。
【0090】
特に、トロカール外套管の管状部材が、複数の板状体を環状に連結、一体化して構成されている場合には、分離された板状体を固定するために外周に被覆チューブ等を設置する必要がなく、よって、十分な細径化が図れ、前記効果がより顕著に発揮される。
【0091】
さらに、トロカール外套管の管状部材が、隣接する板状体同士の少なくとも基端部を接着または融着により連結したものである場合には、管状部材の拡張時に、板状体同士が容易かつ確実に分離され、軽微な力で拡張することができるとともに、管状部材の製造が容易であり、製造コストも安価となる。
【0092】
また、管状部材の先端部を他の箇所より柔軟な材料で構成した場合には、トロカール内針の挿入、抜去を容易に行うことができるとともに、管状部材の先端で臓器等の生体組織を傷付けることが防止され、より一層安全性が高まる。
【0093】
特に、隣接する板状体同士が、その先端部において分離している場合には、拡張前のトロカール外套管の先端内径より大きい先端外径を有するトロカール内針を容易に挿入、抜去することができる。従って、穿刺時の侵襲がより一層低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトロカール外套管の自然状態を示す斜視図である。
【図2】図1中のII−II線断面図である。
【図3】図1に示すトロカール外套管のグリップ部材の構成を示す部分断面側面図である。
【図4】本発明の実施例に係るトロカールの構成を示す斜視図である。
【図5】図4に示すトロカールの縦断面図である。
【図6】本発明のトロカールを構成するトロカール内針の構成例を示す斜視図である。
【図7】トロカール外套管の管状部材を拡張するための拡張用トロカール管の構成例を示す斜視図である。
【図8】図7に示す拡張用トロカール管をトロカール外套管内に挿入した状態を示す斜視図である。
【図9】従来の腹腔鏡下手術の様子を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 トロカール
10 トロカール外套管
11 管状部材
12 内腔
13 基端部
14 先端部
15 板状体
151 境界部
16 先端部
17 本体部
18 グリップ部材
19 外壁部
20 挿入口
21 係合部
23 連通部
24 係合軸
40 トロカール内針
41 シャフト
42 基端
43 グリップ部材
44 先端
45 ヘッド部
46 穿刺端
47 テーパ部
48 くびれ部
50 拡張用トロカール管
51 管状部材
52 基端
53 グリップ部材
54 外壁部
55 内腔
100 腹壁
101 腹腔
102 内視鏡
103 モニタ画面
104 鉗子
105 鋏
106 電気メス
107 トロカール外套管

Claims (7)

  1. 管状部材と、該管状部材の基端部に接続されたグリップ部材とからなるトロカール外套管であって、
    前記管状部材は、本体部と、該本体部の先端側に位置し、該本体部より柔軟な材料で構成された先端部とを有し、先端側の幅よりも基端側の幅の方が大きい台形形状をなす細長い複数の板状体を備え、かつ、前記各板状体をそれらの少なくとも前記本体部の側面同士で連結して環状をなすように構成したものであり、
    前記管状部材は、自然状態では、管状部材の基端部より先端部の径が小さく、また、その内腔に所望の長尺挿入物を挿入した際には、前記板状体同士を連結する接合部が破断して分離し、前記管状部材の先端部の径が拡張することを特徴とするトロカール外套管。
  2. 隣接する前記板状体同士は、接着または融着により連結されている請求項1に記載のトロカール外套管。
  3. 隣接する前記板状体同士は、薄肉部を介して連結されている請求項1に記載のトロカール外套管。
  4. 前記薄肉部は、前記管状部材の外周面および/または内周面に、管軸方向に伸びる複数のスリットを入れることにより形成されたものである請求項3に記載のトロカール外套管。
  5. 前記板状体の枚数は4〜50枚であり、前記板状体の先端部の長さが前記管状部材の全長の0.5〜30%である請求項1ないし4のいずれかに記載のトロカール外套管。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のトロカール外套管と、トロカール外套管の前記管状部材の内腔に挿入して使用されるトロカール内針とを備えることを特徴とするトロカール。
  7. さらに、前記トロカール外套管の前記管状部材を拡張する拡張用トロカール管を備える請求項6に記載のトロカール。
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