JP6093657B2 - 電線用被覆補修カバー - Google Patents

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Description

本発明は、架線工事が終了した後に電線の芯線が露出した箇所を被覆し補修する電線用被覆補修カバーに関する。
従来、架線工事に用いられるバイパス工法では、電線の絶縁被覆の一部を剥がして露出させた芯線にバイパス電線やアース用電線を接続し、無停電状態で工事を行う。架線工事が終了した後、バイパス用電線やアース用電線を撤去し、芯線の露出箇所を被覆し絶縁するための補修をする。このとき、芯線の露出箇所の被覆補修に使用される被覆補修カバーとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
特開平06−276640号公報
特許文献1の電線用被覆補修カバーでは、長手方向の中央部に、芯線の外径と同等の内径を有する芯線挟持部(特許文献1では「電線挟持部4」)が形成されている。露出した芯線が芯線挟持部に挟持されるように被覆補修カバーが取り付けられることで、被覆補修カバーの長手方向の中心に芯線が位置決めされる。また、互いに嵌合する突条と凹溝とが形成されることにより、絶縁機能を満足するための沿面距離が確保される。
以下、芯線が露出した区間を「剥線区間」という。芯線挟持部の長さは、想定される剥線区間のばらつきの最小長さに対応するように設定されることが好ましい。そうすれば、芯線挟持部の両端の段差が、両側の絶縁被覆の端部の間で位置決めされる。したがって、沿面距離が確保された範囲内に剥線区間が位置することとなる。
ところで、絶縁被覆の一部を剥がす作業は、作業者が高所に上って行う場合や、間接活線用の工具を操作して行う場合があり、作業者の技能や工具の差異によって、剥線区間の長さのばらつきが大きくなる可能性がある。
剥線区間の長さが、最小長さに比べて顕著に長くなると、芯線挟持部の両端の段差と絶縁被覆の端部との「あそび」が大きくなり、被覆補修カバーが剥線区間の片側にずれる可能性がある。この位置ずれ量が一定の値を超えると、剥線区間の一部が、沿面距離が確保された範囲から逸脱し、電線周りの絶縁機能が要求基準に対して不足するおそれがある。
この問題に対する対策として、例えば、想定される剥線区間の最大長さよりも被覆補修カバーの全長を十分に長くする方法や、芯線挟持部の長さが異なる複数種類の被覆補修カバーを準備しておき、補修する電線の剥線区間の長さに合わせて適当な被覆補修カバーを選択する方法が考えられる。しかし、被覆補修カバーの全長は他の制約によって制限されており、また、複数種類の被覆補修カバーを準備することは、作業者の作業を複雑にし、部品管理工数が増大するという不都合をもたらす。
そこで、従来の被覆補修カバーの全長を大きく変えず、一種類の被覆補修カバーのみを使用するという前提での課題解決が求められる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、芯線が露出した剥線区間の長さのばらつきに起因する長手方向の位置ずれを防止し、絶縁機能を満足するための沿面距離を確保する電線用被覆補修カバーを提供することにある。
本発明は、絶縁性且つ可撓性の材料で形成され、絶縁被覆の一部が剥がされ芯線が露出した電線に対し、当該芯線が露出した剥線区間を跨ぐように径外方向から取り付けられる電線用被覆補修カバーであって、筒部、結合部、芯線挟持部及び係止リブを備えることを特徴とする。
筒部は、周方向の一箇所が長手方向に沿って分断されて開閉可能であり、電線に取り付けられたとき内壁の内側に絶縁被覆を収容可能である。
結合部は、筒部において互いに対向する開閉面の双方に凹凸状に設けられ、互いに嵌合することで開閉面同士を結合可能である。
芯線挟持部は、筒部の内壁において長手方向の中央部に形成され、露出した芯線を挟持可能であって、内径が芯線の外径と同等であり、長さが剥線区間のばらつきの最小長さに対応するように設定されている。
係止リブは、芯線挟持部の長手方向の両側に長手方向に沿って設けられている。係止リブは、電線に取り付けられたとき、絶縁被覆と離間した自然状態では芯線の径外側且つ絶縁被覆の外径の内側に位置し、絶縁被覆と干渉すると絶縁被覆の外径の外側に撓む。
この電線用被覆補修カバーは、補修する電線の剥線区間の長さがばらつきの最小長さに近いとき、従来技術と同様に、芯線挟持部のみによって芯線を挟持する。このとき、芯線挟持部の長手方向の両側に設けられた係止リブは、全て絶縁被覆の径外側に撓む。
一方、剥線区間の長さがばらつきの最小長さよりも係止リブの長さ以上長くなると、係止リブの一部又は全部が撓んだ状態から自然状態に戻ろうとして絶縁被覆の端部の内側に嵌り込み、絶縁被覆に係止する。これにより、被覆補修カバーの長手方向の位置が位置決めされる。
したがって、全長が従来の被覆補修カバーとほぼ同等の一種類の被覆補修カバーによって、剥線区間の長さのばらつきに関わらず、被覆補修カバーと剥線区間との長手方向の位置ずれを防止することができる。よって、電線周りの絶縁機能を満足することができる。
本発明の一実施形態による電線用被覆補修カバーの(a)正面図、(b)底面図である。 (a)図1(b)のIIa−IIa線断面図、(b)図1(a)のIIb−IIb線断面図である。 本発明の一実施形態による電線用被覆補修カバーを電線に取り付ける手順を示す径方向断面図である。 図3(a)の(a)IVa方向矢視、(b)IVb方向矢視による長手方向断面斜視図である。 本発明の一実施形態による電線用被覆補修カバーを剥線区間の長さが異なる電線に取り付けたときの作用を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態による電線用被覆補修カバーの径方向断面図である。 第1比較例の電線用被覆補修カバーを剥線区間の長さが異なる電線に取り付けたときの作用を説明する説明図である。 第2比較例の電線用被覆補修カバーを剥線区間の長さが異なる電線に取り付けたときの作用を説明する説明図である。
以下、本発明の一実施形態による電線用被覆補修カバーを図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1〜図4に示す電線用被覆補修カバー1は、絶縁性及び可撓性を有するポリエチレン等のエラストマー系樹脂材料で形成されており、絶縁被覆91の一部が剥がされ芯線93が露出した電線9を被覆し補修するために、径外方向から取り付けられるカバーである。
以下の説明で、芯線93が露出した区間を「剥線区間」という。剥線区間の長さは、絶縁被覆91を剥がす作業における作業者の技能や工具の差異によって所定の範囲でばらつくことを前提とする。
被覆補修カバー1は、筒部2、結合部3、芯線挟持部4、係止リブ5等を備えている。
被覆補修カバー1の本体をなす筒部2は、周方向の一方が長手方向に沿って分断されており、分断された側と反対側の背部23を折り曲げ支点として、開閉面Sを開閉可能である。筒部2は、電線9に取り付けられたとき内壁21の内側に絶縁被覆91を収容する。筒部2の長手方向の中央部に設けられる芯線挟持部4と、両端の内壁21との境界には、段差22が形成されている。
筒部2の外壁には、長手方向の中央位置を示す「標識部」としての標識リブ24が周方向に形成されている。本実施形態では、長手方向の中心に対して対称に、計4本の標識リブ24が形成されている。
結合部3は、対向する開閉面Sa、Sbの双方に凹凸状に設けられ、互いに嵌合することで開閉面S同士を結合する。本実施形態では、結合部3は、突条31及び凹溝32によって構成されている。詳しくは、被覆補修カバー1の長手方向の両端部を除く大半の範囲で、一方側の開閉面Sa、及び他方側の開閉面Sbに、互いに嵌合可能な突条31及び凹溝32が複数組対設されている。
突条31及び凹溝32が互いに嵌合することで、芯線93から結合部3の表面を通って電流が外部に到達する経路長が長くなる。したがって、被覆補修カバー1の絶縁機能を確保するための沿面距離が確保される。こうして、突条31及び凹溝32が対設された長手方向の範囲は、「良絶縁性範囲Z」を構成する。
また、図4(a)に示す開閉面Saにおける最下端の凹溝32の中央部には受け溝34が形成されており、図4(b)に示す開閉面Sbにおける最下端の突条31の中央部には受け溝34に嵌合可能な鉤状部33が形成されている。鉤状部33を受け溝34に嵌合することで、開閉面Sa、Sb同士がぴったりと結合される。これにより、一旦取り付けられた被覆補修カバー1が電線9から外れにくくなる。
芯線挟持部4は、筒部内壁21の長手方向の中央部に設けられ、露出した芯線93を挟持する。芯線挟持部4の内径は芯線93の外径と同等である。また、図2(b)に示すように、芯線挟持部4の長さは、剥線区間のばらつきの最小長さに対応するように設定される。すなわち、剥線区間の長さがばらつきの最小長さのとき、芯線挟持部4は、芯線93が露出した範囲のほぼ全部を挟持する。
係止リブ5は、芯線挟持部4の長手方向の両側に長手方向に沿って、筒部内壁21から立設されている。係止リブ5は、絶縁被覆91と離間した自然状態では、芯線93の径外側、且つ絶縁被覆91の径内側に位置する。一方、係止リブ5は、絶縁被覆91と干渉したとき、絶縁被覆91に外接するように撓む。
特に本実施形態では、係止リブ5は筒部2と一体に成形されている。また、筒部2の背部23側の内壁21から、略直方体状の係止リブ5が立設されている。
さらに、係止リブ5は、芯線挟持部4の長手方向の両側に複数ずつ長手方向に沿って設けられている。例えば本実施形態では、片側に各6個の係止リブ5が設けられている。
ここで具体的な数値例を挙げて説明する。図2(b)に示すように、一例の被覆補修カバー1は、芯線挟持部4の長さXcが40mmであり、係止リブ5の両端間の長さXrが100mmである。複数の係止リブ5は、隣との隙間を含めて1個あたり約5mmに設定されており、長手方向の片側につき6個で約30mmの区間に設けられている。長さXcの意味については後述する。
係止リブ5の両端間の長さXrである100mmという長さは、剥線区間のばらつきの最大長さに相当する。また、この100mmの範囲すなわち係止リブ5の両端の位置は、結合部3による良絶縁性範囲Zに含まれている。
以上の構成による被覆補修カバー1を電線9に取り付けるとき、図3(a)に示すように、筒部2を開きながら電線9に被せる。そして、電線9の芯線93が芯線挟持部4に挿入されたら、突条31を凹溝32に嵌合させつつ筒部2を閉じる。このとき、長手方向の中央部で鉤状部33が受け溝34に嵌合する。これにより、被覆補修カバー1は電線9に固定される。
すると、剥線区間では、図3(b)のように、芯線93が芯線挟持部4に挟持される。係止リブ5は、芯線93と干渉することなく、図の下方に向いた自然状態を保っている。
一方、剥線区間以外の区間では、図3(c)のように、絶縁被覆91は、筒部内壁21の内側に収容される。係止リブ5は、絶縁被覆91と干渉し、絶縁被覆91の径外側に接するように撓む。
次に、本実施形態の被覆補修カバー1の作用効果について、比較例と対比しつつ、図5、図7、図8を参照して説明する。
架線工事に用いられるバイパス工法では、工事を行う区間の両端で既設電線9の絶縁被覆91の一部を剥がし、芯線93の露出箇所同士をバイパス電線で接続して無停電状態で工事を行う。或いは、芯線93の露出箇所に一端が接続されたアース用電線の他端を電柱の腕金等に接続してアースを取る。工事終了後、芯線93からバイパス電線やアース用電線を外し、芯線93が露出した剥線区間を跨ぐように被覆補修カバー1を被せる。
被覆補修カバー1は、筒部2の径方向の一方が長手方向に沿って分断され開閉可能となっており、電線9の径外方向から取り付けることができる。また、筒部2を閉じたとき、結合部3の突条31及び凹溝32が互いに嵌合する範囲では、絶縁機能を満足するための沿面距離が確保される。
ところで絶縁被覆91の一部を剥がす作業においては、作業者や工具によって剥線区間の長さにばらつきが生じる。以下、上記の数値例に対応して、剥線区間の長さのばらつきを「最小40mm強、最大100mm強」と想定する。ここで、剥線区間の長さが「40mm強」とは、「通常の作業方法を考慮した技術常識に照らして、40mmの芯線挟持部4に容易に挿入可能であって、且つ、不要に長すぎない長さ」を意味する。その長さは、例えば約41mmかもしれないし、場合によっては約45mmかもしれない。
図5、図7、図8における「L=○○mm」という記載は、剥線区間の長さが、上記の解釈に基づく「○○mm強」であることを意味する。
一方、図5、図7、図8、及び上記図2における「Xc=△△mm」という記載は、芯線挟持部4の長さが「△△mmの剥線区間に対応する長さ」であることを意味する。実際の作業では絶縁被覆91の端面が凹凸状や斜めになることを想定し、芯線挟持部4の長さを理論値より短めに設定することが好ましい。例えば40mmの剥線区間に対応する芯線挟持部4の現実の長さは、35mm〜38mm程度に設定される。この場合の35mm〜38mm程度の芯線挟持部4の長さを、図中では「Xc=40mm」と示す。また、文中で「芯線挟持部4の長さXcが40mmである」というとき、長さXcは、実際には35mm〜38mm程度であるという意味である。
図7に示す第1比較例の被覆補修カバー7、及び、図8に示す第2比較例の被覆補修カバー8は、本実施形態の被覆補修カバー1のように係止リブ5を有しない。第1比較例の被覆補修カバー7は、芯線挟持部4の長さXcが40mmであり、第2比較例の被覆補修カバー8は、芯線挟持部4の長さXcが100mmであるとする。
図7(a)に示すように、剥線区間の長さLが40mm強である場合、第1比較例の被覆補修カバー7が長手方向に少しずれると、芯線挟持部4と筒部内壁21との段差22が絶縁被覆91の端部92に当接するため、被覆補修カバー7が位置決めされる。したがって、剥線区間は良絶縁性範囲Zに含まれるため、バイパス工法での架線工事終了後の電線周りの絶縁機能を満足する。
一方、図7(b)に示すように、剥線区間の長さLが100mm強であり、被覆補修カバー7を剥線区間に対して長手方向に均等に取り付けた場合、段差22と絶縁被覆91の端部92との間に、片側につき約30mmの「あそび」ができるため、被覆補修カバー7が外力によってずれる可能性が発生する。
そして、図7(c)に示すように、被覆補修カバー7が図の右方向へ約30mmずれたとき、図の左方向の区間Exでは、剥線区間の一部が良絶縁性範囲Zから逸脱することとなる。その結果、バイパス工法での架線工事終了後の電線周りの絶縁機能が不足するおそれがある。
また、図8(a)に示すように、剥線区間の長さLが100mm強である場合、芯線挟持部4の長さXcが100mmである第2比較例の被覆補修カバー8は、長手方向に位置決めされる。
しかし、剥線区間の長さLが100mmより短い場合、例えば図8(b)に示すように剥線区間の長さLが40mm強である場合には、大径の絶縁被覆91が芯線挟持部4に乗り上げることとなる。そのため、被覆補修カバー8は筒部2が閉じられず、電線9に固定することができなくなる。
このように、係止リブ5を有しない第1、第2比較例では、剥線区間の長さのばらつきが比較的大きい場合、芯線挟持部4の長さを一律に設定しようとすると、何らかの不都合が生じることとなる。
次に、係止リブ5を有する本実施形態の被覆補修カバー1について図5を参照する。
図5(a)に示すように、剥線区間の長さLが40mm強である場合、芯線93は、長さXcが40mmである芯線挟持部4に挟持される。このとき、全ての係止リブ5は、絶縁被覆91の外径の外側に撓み、電線9に対する係止には用いられない。この状態で被覆補修カバー1は、第1比較例の被覆補修カバー7と同様、段差22と絶縁被覆91の端部92との位置関係によって位置決めされる。
図5(b)に示すように、剥線区間の長さLが70mm強であって被覆補修カバー1が剥線区間に対して長手方向に均等に取り付けられた場合、芯線挟持部4の両側において、片側につき約15mmの区間に対応する3個の係止リブ5が絶縁被覆91の外径の内側に入り込み、絶縁被覆91の端部92に対して被覆補修カバー1を係止する。つまり、段差22に代わり、中央側から3番目の係止リブ5の端面が絶縁被覆91の端部92に当接することにより、被覆補修カバー1は、長手方向の位置ずれが防止される。
また、図5(c)に示すように、剥線区間の長さLが100mm強であって被覆補修カバー1が剥線区間に対して長手方向に均等に取り付けられた場合、芯線挟持部4の両側において、片側につき約30mmの区間に対応する6個の係止リブ5が絶縁被覆91の外径の内側に入り込み、絶縁被覆91の端部92に対して被覆補修カバー1を係止する。この場合、最も端部側にある係止リブ5の端面が絶縁被覆91の端部92に当接することにより、被覆補修カバー1は、長手方向の位置ずれが防止される。
以上のように本実施形態の被覆補修カバー1は、係止リブ5が機能する範囲において、剥線区間の長さのばらつきに関わらず、作業時に取り付けられた位置からずれることなく保持される。
筒部2の外壁には、被覆補修カバー1の長手方向の中央位置を示す標識リブ24が形成されている。これにより、作業者は、標識リブ24の位置を目視又は手の感触で確認しながら、被覆補修カバー1を剥線区間に対して長手方向に均等に取り付けることができる。
したがって、通常の注意力を有する作業者が、第1比較例についての図7(c)のように、被覆補修カバー1を剥線区間に対して極端に片側に偏って取り付ける可能性は無いと言ってよい。
よって、本実施形態の被覆補修カバー1を使用すれば、電線9の剥線区間は常に良絶縁性範囲Zに含まれることとなり、バイパス工法での架線工事終了後の電線周りの絶縁機能を満足することができる。
(その他の実施形態)
(ア)上記実施形態では、図3(b)に示すように、係止リブ5は、筒部2の背部23側の内壁21から立設されている。この形態に限らず、例えば図6に示すように、係止リブ6は、図の側方若しくは斜め側方の筒部内壁21から図の横方向に立設されてもよい。
(イ)芯線挟持部の長さ、係止リブの形状、数、又は両端間の長さ等の諸元は、上記実施形態の例に限らない。また、係止リブを筒部2と一体成形する形態に限らず、別部品の係止リブを筒部に接合する形態としてもよい。
(ウ)標識リブ24の形状や数は、上記実施形態の例に限らない。また、筒部2の長手方向の中央位置を示す「標識部」として、標識リブ24以外に、段差、溝等の形態を採用してもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・(電線用)被覆補修カバー、
2 ・・・筒部、
21・・・内壁、
3 ・・・結合部、
4 ・・・芯線挟持部、
5、6・・・係止リブ、
9 ・・・電線、
91・・・絶縁被覆、
93・・・芯線。

Claims (5)

  1. 絶縁性且つ可撓性の材料で形成され、絶縁被覆(91)の一部が剥がされ芯線(93)が露出した電線(9)に対し、当該芯線が露出した剥線区間を跨ぐように径外方向から取り付けられる電線用被覆補修カバー(1)であって、
    周方向の一箇所が長手方向に沿って分断されて開閉可能であり、電線に取り付けられたとき内壁(21)の内側に前記絶縁被覆を収容可能な筒部(2)と、
    前記筒部において互いに対向する開閉面(S)の双方に凹凸状に設けられ、互いに嵌合することで前記開閉面同士を結合可能な結合部(3)と、
    前記筒部の内壁において長手方向の中央部に形成され、露出した前記芯線を挟持可能であって、内径が前記芯線の外径と同等であり、長さが前記剥線区間のばらつきの最小長さに対応するように設定された芯線挟持部(4)と、
    前記芯線挟持部の長手方向の両側に長手方向に沿って設けられ、電線に取り付けられたとき、前記絶縁被覆と離間した自然状態では前記芯線の径外側且つ前記絶縁被覆の外径の内側に位置し、前記絶縁被覆と干渉すると前記絶縁被覆の外径の外側に撓む係止リブ(5、6)と、
    を備えることを特徴とする電線用被覆補修カバー。
  2. 前記係止リブは、複数が連なって設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電線用被覆補修カバー。
  3. 前記係止リブは、長手方向の両端の位置が、前記結合部が形成される範囲に含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の電線用被覆補修カバー。
  4. 前記係止リブは、前記筒部と一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電線用被覆補修カバー。
  5. 前記筒部は、長手方向の中央位置を示す標識部(24)が外壁に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電線用被覆補修カバー。
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