JP6093089B2 - 変速機のセンサ取付部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機のセンサ取付部構造に関する。
本願は、2014年3月28日に、日本に出願された特願2014−068392号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
エンジンの駆動回転を変速する変速機には、変速歯車等の回転要素の回転を検出するために回転センサが付設されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような変速機においては、変速軸や変速歯車等を収容する変速機ケースの壁に、上記壁を貫通するセンサ取付孔が設けられ、そのセンサ取付孔に回転センサが外部から取り付けられている。回転センサは、先端側の検出部を変速機ケース内の検出対象歯車の歯面に近接させ、変速機ケースの外部に露出する基端部に信号出力ケーブルが接続される。
日本国特開2010−127265号公報
ところで、変速機ケースに形成されるセンサ取付孔はある程度以上の内径が必要となるが、小型のエンジン等で用いられる変速機においては、変速機ケースの外形サイズや肉厚に対してセンサ取付孔の内径が相対的に大きなものとなる。そして、センサ取付孔の内径が変速機ケースの外形サイズや肉厚に対して相対的に大きくなると、剛性確保の観点から変速機ケースの軸方向の中央領域に配置することが必要となる。
しかしながら、変速機によっては検出対象となる変速歯車の位置等の関係で回転センサを変速機ケースの軸方向の端部付近に設置せざるを得ない場合がある。このため、回転センサを変速機ケースの軸方向の端部付近に設置する場合にも、変速機ケースの剛性を高く維持することが重要となる。
そこで本発明の態様は、回転センサを変速機ケースの軸方向の端部付近に設置した場合にも、変速機ケースの剛性を効率良く高めることのできる変速機のセンサ取付部構造を提供する。
(1)本発明の態様に係る変速機のセンサ取付部構造は、変速軸を収容する変速機ケースの壁に、前記壁を貫通するセンサ取付孔が設けられ、前記センサ取付孔に、変速機の回転要素の回転を検出する回転センサが取り付けられる変速機のセンサ取付部構造であって、前記センサ取付孔は、前記変速機ケースの前記変速軸まわりの壁の軸方向の一端寄りに設けられ、前記変速機ケースには、前記センサ取付孔の軸線に沿う方向から見て前記センサ取付孔の近傍を前記変速軸と略平行な方向に延出する横断ビードと、前記横断ビードの端部から変速軸方向に向かって延出する屈曲ビードと、が外側に膨出して設けられ、前記横断ビードと前記屈曲ビードとには、前記変速機に潤滑オイルを供給するオイル供給路を構成する横断孔と屈曲孔とが形成されている。
これにより、変速機ケースのうちのセンサ取付孔の近傍部が、中空構造の横断ビードと屈曲ビードとによって補強されるとともに、横断ビードと屈曲ビードとに、オイル供給路となる横断孔と屈曲孔とが設けられることになる。したがって、変速機に潤滑オイルを供給するオイル供給路の周壁を利用してセンサ取付孔の近傍部を補強できるため、回転センサが変速機ケースの軸方向の端部付近に設置されるにも拘わらず、変速機ケースの剛性を高く維持することができる。
(2)上記(1)に記載の変速機のセンサ取付部構造では、前記横断ビードの前記横断孔の外側の壁の肉厚は、前記変速機ケースの前記センサ取付孔の周域の他の領域の壁の肉厚よりも厚く形成されてもよい。
この場合、センサ取付孔の近傍において、変速軸と略平行に延出する横断ビードの横断孔の外側を覆う壁の肉厚が、他の領域の肉厚よりも厚く設定されていることから、変速機ケース全体の厚肉化や大型化を招くことなく、センサ取付孔の近傍部の剛性を効率良く高めることができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載の変速機のセンサ取付部構造では、前記屈曲ビードは、前記変速機ケースの前記変速軸に沿う方向から見た側面視において、前記回転センサと少なくとも一部が重なるように形成されてもよい。
この場合、回転センサの少なくとも一部の側方が屈曲ビードによって覆われ、屈曲ビードによってセンサ取付孔の軸方向の一側の剛性が効率良く高められる。
(4)上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の変速機のセンサ取付部構造では、前記変速機ケースは、エンジンのクランクケースと一体化されたパワーユニットのケースとして構成され、前記横断ビードは、前記パワーユニットが車両に搭載された状態において、前記回転センサの車両前方側の近傍に配置されてもい。
この場合、パワーユニットが車両に搭載された状態で、横断ビードが回転センサの前方側近傍に配置されるため、横断ビードにより、車両の走行時に前方からの飛散した飛散物から回転センサを保護することができる。
(5)上記(4)に記載の変速機のセンサ取付部構造では、前記変速機の出力取り出し部は、前記変速機ケースの前記回転センサが配置される側の軸方向の端部に設けられ、前記変速機ケースの前記軸方向の端部には、前記出力取り出し部の外側を覆う庇部が突出して設けられ、前記庇部は、前記パワーユニットが車両に搭載された状態において、前記回転センサの後部下方を取り囲むように形成されてもよい。
この場合、パワーユニットが車両に搭載された状態で、変速機の出力取り出し部の外側を覆う庇部によって回転センサの後部下方が取り囲まれるため、回転センサの車体下方側を庇部によって保護することができる。
(6)上記(5)に記載の変速機のセンサ取付部構造では、前記庇部と前記屈曲ビードとは、前記変速機ケースの前記変速軸に沿う方向から見た側面視において、V字形状を成すように形成され、前記回転センサは、前記変速機ケースの前記変速軸に沿う方向から見た側面視において、前記庇部と前記屈曲ビードとによるV字形状に挟まれるように配置されてもよい。
この場合、回転センサの先端側の検出部の側方が、庇部と屈曲ビードとの交差部によって覆われるため、回転センサの検出部を外部からより強固に保護することができる。
(7)上記(4)から(6)のいずれか一項に記載の変速機のセンサ取付部構造では、前記変速機ケースの前記センサ取付孔の形成される部位には、前記変速機ケースの内側に向かって凸となる内向き凸部が設けられ、前記内向き凸部の頂部に前記センサ取付孔の端部が開口するように形成されてもよい。
この場合、変速機ケースに設けられた内向き凸部に、前記内向き凸部の頂部に内側の端部が開口するようにセンサ取付孔が形成されることから、内向き凸部によってセンサ取付孔まわりの剛性と、回転センサの軸方向の支持剛性とを効率良く高めることができる。
(8)上記(4)から(7)のいずれか一項に記載の変速機のセンサ取付部構造では、エンジンのクランク軸と前記変速軸との間の上方位置に、前記クランク軸の回転バランスを保つためのバランサ軸が配置され、前記横断ビードと横断孔とは、前記バランサ軸と前記回転センサとの間に配置されてもよい。
この場合、バランサ軸と回転センサとの間のデッドスペースを有効利用して、横断ビードとともにオルイ通路をコンパクトに配置することが可能になる。
本発明の態様によれば、変速機ケースの壁のセンサ取付孔の近傍部が、中空構造の横断ビードと屈曲ビードとによって補強されるとともに、横断ビードと屈曲ビードとにオイル通路となる横断孔と屈曲孔とが設けられる。そのため、回転センサが変速機ケースの軸方向の端部付近に設置される構造でありながら、変速機ケースの剛性を効率良く高めることができる。
本発明の一実施形態のパワーユニットを採用した自動二輪車の左側面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの右側面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの左側面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの上面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの図2のV−V断面にほぼ対応する断面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの図2のVI−VI断面にほぼ対応する断面図である。 本発明の一実施形態のシリンダブロックの図2のVII矢視に対応する下面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットを図7のVIII−VIII部分で断面にした部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態のクランクケースの右側のケース半体の斜視図である。 本発明の一実施形態のクランクケースの左側のケース半体の斜視図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットのメイン軸の直上部を中心とした上面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの回転センサを取り去り、図11のXII−XII部分で断面にした部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの回転センサを取り去った斜視図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの図11のXIV−XIV断面に対応する断面図である。 本発明の一実施形態のパワーユニットの図11のXV−XV断面に対応する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1は、この実施形態に係るエンジンEを採用したパワーユニットPUが搭載された自動二輪車1の左側面を示す図である。
図1において、Wf,Wrは、図示しない車体フレームにフロントフォーク2を介して支持された前輪と、車体フレームにスイングアーム3を介して支持された後輪である。また、Hは、フロントフォーク2の上方に配置された操舵ハンドルであり、Sは、乗員の着座するシート、Tは、シートSの前方に配置された燃料タンクである。パワーユニットPUは、車体フレームの中央の燃料タンクTの下方位置に搭載されている。
パワーユニットPUは、エンジンEの駆動回転を変速機Mによって変速し、その出力を、伝達機構を介して後輪Wrに伝達する。なお、以下のパワーユニットPUの説明における前後左右等の向きは、特別に断らない限り、車両に搭載したときにおける向きと同一とする。
図2,図3は、パワーユニットPUの右側面と左側面を示す図である。また、図4は、パワーユニットPUの上面を示す図であり、図5,図6は、パワーユニットPUにおける図2のV−V断面とVI−VI断面にほぼ対応する断面図である。
パワーユニットPUのエンジンEは、クランク軸10を回転自在に支持するクランクケース11と、クランクケース11の前側上部から斜め上方に突出するシリンダ部12と、を備えている。クランクケース11は、変速機Mの変速機ケースを兼ね、前部側にクランク軸10が配置されるとともに、そのクランク軸10の後方側に変速機Mのメイン軸13(変速軸)とカウンタ軸14とがクランク軸10と平行に配置されている。メイン軸13とカウンタ軸14とは、クランクケース11に回転自在に支持されている。カウンタ軸14は、図5に示すようにクランクケース11の左側壁を外側に貫通し、その貫通した端部に動力取り出し用のスプロケット15が取り付けられている。スプロケット15には、チェーン9が掛け回され、そのチェーン9を通して後輪に動力を伝達するようになっている。
この実施形態においては、カウンタ軸14とスプロケット15とがパワーユニットPUにおける動力取り出し部を構成している。
シリンダ部12は、ピストン16を進退自在に収容するシリンダボア17aを有するシリンダブロック17と、シリンダブロック17の上部に取り付けられ、ピストン16の頂面との間で燃焼室7を形成するシリンダヘッド18と、シリンダヘッド18の上部に取り付けられるヘッドカバー19と、を備えている。図6に示すように、シリンダヘッド18はシリンダブロック17の上部に重ねられ、シリンダブロック17とともにクランクケース11の上面に複数本(4本)のスタッドボルト20(締結部材)によって共締め固定されている。
図5に示すように、ピストン16は、コネクティングロッド23を介してクランク軸10に連動可能に接続されており、燃焼室7での爆発に伴うピストン16の進退動作をクランク軸10に回転力として伝達する。なお、図5中の符号8は、燃焼室7に臨んで設けられた点火プラグである。
シリンダヘッド18には、図示しない吸気口と排気口が形成されるとともに、これらの吸気口と排気口を開閉する図示しない吸気弁と排気弁とが取り付けられている。吸気口には、図2,図3に示すように、エンジンEの吸気系を構成するインレットパイプ6が接続されている。排気口には、エンジンEの排気系を構成する図示しないエキゾーストパイプが接続されている。また、図6に示すように、シリンダヘッド18とヘッドカバー19との間には、吸気弁と排気弁を開閉する動弁機構21が設けられている。図6中の符号22は、動弁機構21の動弁カムを作動するためのカム軸である。カム軸22は、タイミングチェーン5を介してクランク軸10に連動可能に接続されている。
なお、この実施形態のエンジンEは水冷式の単気筒エンジンであり、シリンダブロック17には単一のシリンダボア17aが設けられ、そのシリンダボア17aの周域にはウォータージャケット50が形成されている。図2,図4,図5中の符号51は、図示しないラジエータで冷却された冷却水をウォータージャケット50に送給するためのウォーターポンプである。
クランクケース11は、図5,図6に示すように、クランク軸10と直交する分割面11La,11Raを境にして左右に分割された一対のケース半体11L,11Rによって構成されている。左右のケース半体11L,11Rは、シリンダブロック17のシリンダ中心軸C1を通る平面において左右に分割され、分割されたケース半体11L,11R同士は図示しない複数のボルトによって締結固定されている。右側のケース半体11Rの右側部には、ケース半体11Rとの間に密閉空間を形成するクランクカバー30が取り付けられている。
図5に示すように、クランク軸10の右側の端部は右側のケース半体11Rの側壁を貫通し、その貫通した端部には、変速機Mのメイン軸13に動力を伝達するためのプライマリドライブギヤ24が取り付けられている。また、クランク軸10の左側の端部は左側のケース半体11Lの側壁を貫通し、その貫通した端部には、発電機25のロータ25aが取り付けられている。ロータ25aの端部と周域部とは、ステータ25bを保持する発電機25のカバー25cによって覆われている。
また、変速機Mのメイン軸13の右側の端部は右側のケース半体11Rの側壁を貫通している。右側のケース半体11Rを貫通したメイン軸13の端部には、クランク軸10側のプライマリドライブギヤ24と噛合するプライマリドリブンギヤ26と、外部からの操作によって動力の断接を行うクラッチ27と、が支持されている。プライマリドリブンギヤ26は、メイン軸13に回転自在に支持されており、クラッチ27は、プライマリドリブンギヤ26とメイン軸13との間の動力伝達経路に介装されている。したがって、クラッチ27は、プライマリドリブンギヤ26とメイン軸13との間の動力の伝達と遮断を外部からの操作によって適宜切り換えることができる。
変速機Mのメイン軸13とカウンタ軸14とには、複数の変速歯車から成るメインギヤ群m1とカウンタギヤ群m2とが設けられている。変速機Mは、図示しないチェンジ機構の操作によってメインギヤ群m1とカウンタギヤ群m2との変速歯車が選択され、それによってニュートラルを含む任意の変速ギヤ段(ギヤポジション)が設定される。したがって、変速機Mは、こうして変速ギヤ段が設定された状態において、クランク軸10の回転動力がクラッチ27を介してメイン軸13に伝達されると、その回転動力を設定比に変速してカウンタ軸14から外部に出力する。
なお、図5中の符号28は、キック始動時にクランク軸10を回転させるためのキック軸である。
図2〜図4に示すように、クランクケース11内のクランク軸10とメイン軸13との間の上方位置には、クランク軸10と平行に延出するバランサ軸29が配置されている。バランサ軸29は、クランクケース11に回転自在に支持されている。バランサ軸29は、図示しない歯車を介してクランク軸10と同期回転することにより、クランク軸10の回転変動を打消して回転バランスを維持する。
また、図6に示すように、クランクケース11の底部には潤滑オイルを貯留するためオイルパン31が設けられている。右側のケース半体11Rのオイルパン31の上方位置には、オイルパン31内のオイルを汲み上げてそのオイルをパワーユニットPU内の潤滑必要部位に圧送するオイルポンプ32(オイル供給源)が設置されている。この実施形態のオイルポンプ32は、クランク軸10から回転動力を受けて運転される。
オイルポンプ32に接続されるパワーユニットPU内のオイル供給路33は、オイルポンプ32の吐出部からクランク軸10内を通ってクランクピンやジャーナル部等のクランク軸10まわりの潤滑必要部位にオイルを供給するクランク系油路33Cと、クランクケース11の上部からシリンダ部12の壁内を通って動弁機構21の潤滑必要部位にオイルを供給する動弁系油路33Bと、に分かれている。そして、動弁系油路33Bの途中には、変速機Mのメイン軸13やカウンタ軸14等の軸まわりにオイルを供給するための分岐オイル通路34が接続されている。
図7は、図2のVII矢視に対応するシリンダブロック17の下面図であり、図8は、図7のVIII−VIII断面部分を断面にしたクランクケース11とシリンダブロック17の斜視図である。また、図9は、クランクケース11の右側のケース半体11Rを、分割面11Raがほぼ正面に向くように後側斜め上方側から見た斜視図であり、図10は、クランクケース11の左側のケース半体11Lを、分割面11Laがほぼ正面に向くように前側斜め上方側から見た斜視図である。
オイル供給路33の動弁系油路33Bの一部は、図6に示すように、クランクケース11の上部の端面11Ru,11Lu(接合面)とシリンダブロック17の下面17d(接合面)との間に形成されている。このクランクケース11とシリンダブロック17の接合面間の油路とは、図7に示すように、オイルポンプ32に接続されるオイルの流入部35aがシリンダブロック17の前部右側の隅部の近傍に設けられ、動弁機構21側に接続されるオイルの流出部36aがシリンダブロック17の後部左側の隅部に設けられている。この接合面間の油路の流入部35aと流出部36aとは、図7に示すようにシリンダ中心軸C1を通る対角線L1上に重なる範囲に配置されている。
上記のクランクケース11とシリンダブロック17の接合面間の油路とは、右側の(一方の)ケース半体11Rの端面11Ruとシリンダブロック17の下面17dとの間に形成される第1のオイル通路35と、左側の(他方の)ケース半体11Lの端面11Luとシリンダブロック17の下面17dとの間に形成される第2のオイル通路36と、を有する。
この実施形態の場合、第1のオイル通路35は、右側のケース半体11Rの平坦な端面11Ruと、シリンダブロック17の下面17dにシリンダボア17aの外周縁部に略沿って形成された溝35cとに囲まれて形成されている。そして、第1のオイル通路35の延出方向の一端には、オイルポンプ32側に接続される流入部35aが設けられている。
第2のオイル通路36は、左側のケース半体11Lの平坦な端面11Luと、シリンダブロック17の下面17dにシリンダボア17aの外周縁部に略沿って形成された溝36cとに囲まれて形成されている。第2のオイル通路36の延出方向の一端には、動弁機構21側に接続される流出部36aが設けられている。
なお、図6においては、第1のオイル通路35と第2のオイル通路36とが図上に現れるように断面を調整している。
第1のオイル通路35は、シリンダブロック17の前部右側の流入部35aからシリンダブロック17の後部右側を経由して後部中央の近傍部まで弧状に伸びている。この第1のオイル通路35の他端部には、図6,図9に示すように、右側のケース半体11Rに形成された第1迂回孔37の一端が導通している。
また、第2のオイル通路36は、シリンダブロック17の後部左側の流出部36aからシリンダブロック17の後部中央の近傍部まで弧状に伸び、その後部中央の近傍部で終わっている。この第2のオイル通路36の他端部には、図6,図8に示すように、左側のケース半体11Lに形成された第2迂回孔38の一端が導通している。
第1迂回孔37は、一端が右側のケース半体11Rの上側の端面11Ruに開口する略L字状の孔によって構成されている。第1迂回孔37の他端37aは、右側のケース半体11Rの分割面11Raのうちの、上側の端面11Ruから離間した位置に開口している。
第2迂回孔38は、一端が左側のケース半体11Lの上側の端面11Luに開口する略L字状の孔によって構成されている。第2迂回孔38の他端38aは、左側のケース半体11Lの分割面11Laのうちの、上側の端面11Luから離間した位置に開口している。そして、第1迂回孔37の他端と第2迂回孔38の他端とは、左右のケース半体11L,11Rが結合されることで、端部同士が突き合せられて相互に接続されている。
したがって、第1のオイル通路35と第2のオイル通路36とは、第1迂回孔37と第2迂回孔38とを介して相互に接続されている。これにより、オイルポンプ32から流入部35aに流れ込んだオイルは、第1のオイル通路35,第1迂回孔37,第2迂回孔38、第2のオイル通路36、流出部36aを順次通り、シリンダ部12の動弁機構21へと供給される。
また、第2迂回孔38は、ケース半体11Lの上側の端面11Luから下方に延出する縦孔部が、第1迂回孔37側と接続される横孔部を超えてさらに所定長延長されている。
この延長部40の底部40aから離間した側面には、変速機Mのメイン軸13やカウンタ軸14等の軸まわりにオイルを供給するための分岐オイル通路34が接続されている。
ところで、シリンダブロック17には、図7に示すように、シリンダボア17aを取り囲む周縁部の四隅に、前述したスタッドボルト20の挿通される挿通孔39が形成されている。この4つの挿通孔39は、シリンダ中心軸C1を中心とする同一ピッチ円P上に配置されている。そして、前述の第1のオイル通路35の流入部35aと第2のオイル通路36の流出部36aとの各一部は、上記ピッチ円Pよりも外側の領域で、かつ挿通孔39に近接する位置に配置されている。また、流入部35aと流出部36aとは、前述のようにシリンダ中心軸C1を通る対角線L1上に重なる範囲に配置されているため、第1のオイル通路35と第2のオイル通路36とは、クランクケース11の分割面11La,11Raの位置を挟んでシリンダボア17aまわりにほぼ半周分の長さにわたって形成されている。
第2迂回孔38から分岐した分岐オイル通路34の一部は、延長部40に接続されるオリフィス孔41と、左側のケース半体11Lの分割面11Laに沿って形成される通路溝49と、を有する。通路溝49は、左右のケース半体11L,11Rが締結固定されることにより、右側のケース半体11Rの平坦な分割面11Raに突き合せられ、それによって変速機M方向に向かう通路の一部を構成している。
オリフィス孔41は、左側のケース半体11Lの分割面11La側において、通路溝49の底部から孔あけ加工等によって延長部40の側面に連通するように形成されている。
通路溝49は、図10に示すように、左側のケース半体11Lの周壁のバランサ軸29の外側を取り囲む領域において、後部下方に向かって円弧状に延びている。そして、通路溝49の後部下方側の端部は、左側のケース半体11Lと右側のケース半体11Rとに左右方向に一直線状に形成された左通路孔42(横断孔)と右通路孔43(図11参照)とに接続されている。左通路孔42は、変速機Mのメイン軸13まわりの潤滑必要部位にオイルを供給する通路の一部を構成し、右通路孔43は、変速機Mのカウンタ軸14まわりの潤滑必要部位にオイルを供給する通路の一部を構成している。
また、図10に示すように、左側のケース半体11Lの周壁の分割面11Laに臨む領域には、第2迂回孔38と通路溝49の外側領域から左通路孔42の後方側に回り込むように延びる捕捉溝44が形成されている。左通路孔42の後方側に回り込んで延びた捕捉溝44の延出端はクランクケース11の内側空間に開口している。捕捉溝44は、通路溝49や第2迂回孔38を流れるオイルが分割面11La,11Raに沿って通路溝49や第2迂回孔38の外側に漏れ出たときに、そのオイルを捕捉し捕捉したオイルをクランクケース11内に戻すように機能する。
図11は、パワーユニットPUの変速機Mのメイン軸13の直上部を中心とした上面図であり、図12は、図11のXII−XII断面に対応する部分を断面にしたパワーユニットPUを左側前部上方側から見た斜視図である。また、図13は、パワーユニットPUを左側後部上方側から見た斜視図であり、図14,図15は、図11のXIV−XIV断面とXV−XV断面に対応する断面図である。
図11に示すように、左側のケース半体11Lの上壁11Leのうちの、左通路孔42の後部に隣接する部位には、変速機Mのメイン軸13上の回転要素の回転を検出するための回転センサ53が取り付けられている。この回転センサ53は、メイン軸13上の軸方向の左側の端部の近傍の検出対象歯車の回転を検出する。ケース半体11Lの左側の端部寄りの上壁11Leには、図12〜図14に示すように、上壁11Leを貫通するセンサ取付孔54が形成されている。回転センサ53は、このセンサ取付孔54に取り付けられ、先端側の検出部53aが、クランクケース11内においてメイン軸13上の検出対象歯車の歯面に近接している。この実施形態の場合、センサ取付孔54の軸線C2は、図14に示すように下方に向かって若干前方側に傾斜して形成されている。このため、回転センサ53の検出部53aは、若干前方に傾斜した状態において、メイン軸13方向に指向している。
左側のケース半体11Lの上壁11Leには、センサ取付孔54の軸線C2に沿う方向から見て、センサ取付孔54の前側近傍をメイン軸13と平行な方向に横切る横断ビード55が外側に膨出して形成されている。この横断ビード55は、ケース半体11Lの左側の端部寄りの上壁11Leに対して上方側と左側方側に膨出している。また、ケース半体11Lの左側の端部壁には、横断ビード55の外側の端部からメイン軸13の軸方向の左端部の近傍に向かって延出する屈曲ビード56が左側方に膨出して形成されている。
横断ビード55内には、オイル供給路33の一部を構成する上記の左通路孔42(横断孔)が形成され、屈曲ビード56内には、上端部が左通路孔42に導通する屈曲孔57が形成されている。屈曲孔57の下端は、メイン軸13の軸方向の左端部に導通し、左通路孔42と屈曲孔57を介して導入されたオイルを、メイン軸13内の通路を通してメイン軸13まわりの潤滑必要部位に供給するようになっている。
横断ビード55とその内部の左通路孔42とは、図14,図15に示すように、バランサ軸29と回転センサ53との間において左右方向に延出している。また、屈曲ビード56とその内部の屈曲孔57とは、センサ取付孔54よりも左端側位置において、上端部から下端部に向かって後方側に傾斜している。そして、屈曲ビード56は、メイン軸13に沿う方向から見た側面視において、回転センサ53の先端側の検出部53aと一部が重なるように形成されている。したがって、屈曲ビード56は左側のケース半体11Lの左端部において、回転センサ53の左側の側部の一部を覆っている。
また、図12,図14に示すように、横断ビード55の左通路孔42の上側の壁の肉厚T1は、左側のケース半体11Lのセンサ取付孔54の周域の他の領域の壁よりも肉厚に形成されている。
また、変速機Mのカウンタ軸14の左側の端部は、左側のケース半体11Lの側壁から側方に突出し、その吐出した部分がカバー壁58によって覆われている。カバー壁58は、ケース半体11Lの左端側から突出する円弧状の庇部58aを有している。この庇部58aは、カウンタ軸14の突出部とスプロケット15(図5参照)の略前半部の周域を覆い、これらを外部から保護するようになっている。また、庇部58aは、回転センサ53の検出部53aの後部下方側を囲むように形成されている。
さらに、庇部58aの一部は、図15に示すように、カウンタ軸14の上方側から回転センサ53の検出部53aの左側方を、斜め下前方側に向かって横切って延出している。
このため、庇部58aと屈曲ビード56とは、メイン軸13に沿う方向から見た側面視において、両者がV字形状を成すように形成されている。そして、回転センサ53は、メイン軸13に沿う方向から見た側面視においては、庇部58aと屈曲ビード56とによるV次形状に挟まれるように配置されている。
また、図14に示すように、左側のケース半体11Lの上壁11Leのセンサ取付孔54の形成される部位には、クランクケース11の内部に向かって(下方に向かって)凸となる内向き凸部59が形成されている。センサ取付孔54は、上壁11Leの上面から内向き凸部59の頂部にかけて形成され、センサ取付孔54の下端は内向き凸部59の頂部に開口している。したがって、回転センサ53の周域を取り囲むセンサ取付孔54は充分に長い軸長とされている。
つづいて、この実施形態に係るパワーユニツトPUにおけるユニット内各部のオイルの流れについて説明する。
エンジンEの駆動によってクランク軸10が回転すると、そのクランク軸10の回転を受けてオイルポンプ32が作動する。オイルポンプ32では、図6に示すように、オイルパン31内に貯留されているオイルを吸い上げ、そのオイルをオイル供給路33側に吐出する。オイルポンプ32から吐出されたオイルは、クランクケース11の右側のケース半体11Rの上部において、クランク系油路33Cと動弁系油路33Bとに分岐する。クランク系油路33Cに流れ込んだオイルは、クランク軸10の右側の端部からクランク軸10内の通路を通り、クランクピンやジャーナル部等のクランク軸10まわりの潤滑必要部位に供給される。
一方、動弁系油路33Bに流れ込んだオイルは、右側のケース半体11Rの前部右側から上方に延びる通路を通り、図6,図7に示すように、右側のケース半体11Rの上側の端面11Ruとシリンダブロック17の下面17dの間に形成された第1のオイル通路35に流入部35aを通して流れ込む。
第1のオイル通路35に流れ込んだオイルは、第1のオイル通路35に沿ってシリンダボア17aまわりを後部中央側に向かって弧状に流れ、右側のケース半体11Rの分割面11Raの直前部分で下方に向きを変えてケース半体11Rの第1迂回孔37に流れ込む。
第1迂回孔37に流れ込んだオイルは、下端で分割面11La方向に略L字状に向きを変え、右側のケース半体11Rと左側のケース半体11Lの分割面11Ra,11La同士の結合部を挟んで左側のケース半体11Lの第2迂回孔38に流れ込む。第2迂回孔38に流れ込んだオイルの一部は、上方に向かって略L字状に向きを変えて左側のケース半体11Lの上側の端面11Luとシリンダブロック17の下面17dの間に形成された第2のオイル通路36に流れ込む。また、第2迂回孔38に流れ込んだ残余のオイルは、下方に向きを変えて延長部40に流れ込み、延長部40の側面に設けられたオリフィス孔41を通して変速機M側の分岐オイル通路34に流れ込む。
第2迂回孔38から第2のオイル通路36に流れ込んだオイルは、シリンダブロック17の後中央側からシリンダボア17aまわりを後部左隅部の近傍の流出部36aに向かって流れ、流出部36aからシリンダブロック17内の通路を通して動弁機構21の潤滑必要部位に供給される。
また、第2迂回孔38から延長部40を通してオリフィス孔41に流れ込んだオイルは、図10,図11に示すように、左側のケース半体11Lの分割面11Laに形成された通路溝49を通ってバランサ軸29の後方側の左通路孔42と右通路孔43とに分岐して流れ込む。
左通路孔42に流れ込んだオイルは、左側のケース半体11Lの軸方向の左端領域で屈曲孔57内に流れ込み、後部斜め下方に向きを変えて変速機Mのメイン軸13の左側の端部からメイン軸13内の通路を通り、軸受部や変速歯車等のメイン軸13まわり潤滑必要部位に供給される。一方、右通路孔43に流れ込んだオイルは、右側のケース半体11Rの軸方向の右端領域で後方に向きを変えて、変速機Mのカウンタ軸14の右側の端部からカウンタ軸14内の通路を通ってカウンタ軸14まわりの潤滑必要部位に供給される。
以上のように、この実施形態に係るパワーユニットPUにおいては、クランクケース11の軸方向の一端寄りの上壁11Leにセンサ取付孔54が形成され、そのセンサ取付孔54の近傍部が、中空構造の横断ビード55と屈曲ビード56とによって補強されるとともに、横断ビード55と屈曲ビード56とに、オイル供給路を構成する左通路孔42(横断孔)と屈曲孔57とが設けられている。このため、変速機Mのメイン軸13まわりにオイルを供給する通路の周壁を利用してセンサ取付孔54の近傍部を効率良く補強することができる。したがって、このパワーユニットPUにおいては、回転センサ53がクランクケース11の軸方向の端部付近に設置されるにも拘わらず、センサ取付孔54の周域部の剛性を高く維持することができる。
特に、この実施形態に係るパワーユニットPUにおいては、センサ取付孔54の近傍で、メイン軸13と略平行に延出する横断ビード55の左通路孔42の外側を覆う壁の肉厚T1が、センサ取付孔54の周域の他の領域の壁の肉厚よりも厚く設定されているため、クランクケース11全体の厚肉化や大型化を招くことなく、センサ取付孔54の近傍部の剛性を効率良く高めることができる。
また、この実施形態のパワーユニットPUは、メイン軸13に沿う方向から見た側面視において、屈曲ビード56が回転センサ53と一部が重なるように形成されているため、屈曲ビード56によってセンサ取付孔54の一側の剛性を効率良く高めることができる。
また、この実施形態に係るパワーユニットPUは、横断ビード55が、車両搭載状態で、車両前方側の近傍に位置されるように配置されているため、車両の走行時に万が一前方から飛散物から飛散することがあっても、横断ビード55によって飛散物から回転センサ53を保護することができる。
さらに、この実施形態に係るパワーユニットPUにおいては、出力取り出し部であるカウンタ軸14の端部とスプロケット15の周域を覆う庇部58aが、車両搭載状態で回転センサ53の後部下方側を取り囲むように形成されているため、回転センサ53の車体下方側を庇部58aによって効率良く保護することができる。
さらに、この実施形態のパワーユニットPUの場合、回転センサ53の検出部53aの側方が、庇部58aと屈曲ビード56とによる略V字状の交差部によって覆われているため、回転センサ53の検出部53aを車体外部からより強固に保護することができる。
また、この実施形態に係るパワーユニットPUにおいては、クランクケース11の上壁11Leのセンサ取付孔54の形成される部位に、クランクケース11の内側に向かって凸となる内向き凸部59が設けられ、その内向き凸部59の頂部に端部が開口するようにセンサ取付孔54が形成されているため、内向き凸部59によってセンサ取付孔54まわりの剛性と、回転センサ53の軸方向の支持剛性とを効率良く高めることができる。
また、この実施形態のパワーユニットPUにおいては、横断ビード55と左通路孔42が、バランサ軸29と回転センサ53との間に配置されているため、バランサ軸29と回転センサ53との間のデッドスペースを有効に利用して、オイル通路をコンパクトに配置することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記のパワーユニットを搭載する車両は、自動二輪車のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)または四輪の車両であっても良い。
10 クランク軸
11 クランクケース(変速機ケース)
13 メイン軸(変速軸)
14 カウンタ軸(出力取り出し部)
15 スプロケット(出力取り出し部)
29 バランサ軸
42 左通路孔(横断孔)
53 回転センサ
54 センサ取付孔
55 横断ビード
56 屈曲ビード
57 屈曲孔
58a 庇部
59 内向き凸部
C2 軸線
E エンジン
M 変速機
PU パワーユニット

Claims (8)

  1. 変速軸を収容する変速機ケースの壁に、前記壁を貫通するセンサ取付孔が設けられ、
    前記センサ取付孔に、変速機の回転要素の回転を検出する回転センサが取り付けられる変速機のセンサ取付部構造であって、
    前記センサ取付孔は、前記変速機ケースの前記変速軸まわりの壁の軸方向の一端寄りに設けられ、
    前記変速機ケースには、前記センサ取付孔の軸線に沿う方向から見て前記センサ取付孔の近傍を前記変速軸と略平行な方向に延出する横断ビードと、前記横断ビードの端部から変速軸方向に向かって延出する屈曲ビードと、が外側に膨出して設けられ、
    前記横断ビードと前記屈曲ビードとには、前記変速機に潤滑オイルを供給するオイル供給路を構成する横断孔と屈曲孔とが形成されていることを特徴とする変速機のセンサ取付部構造。
  2. 前記横断ビードの前記横断孔の外側の壁の肉厚は、前記変速機ケースの前記センサ取付孔の周域の他の領域の壁の肉厚よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の変速機のセンサ取付部構造。
  3. 前記屈曲ビードは、前記変速機ケースの前記変速軸に沿う方向から見た側面視において、前記回転センサと少なくとも一部が重なるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の変速機のセンサ取付部構造。
  4. 前記変速機ケースは、エンジンのクランクケースと一体化されたパワーユニットのケースとして構成され、
    前記横断ビードは、前記パワーユニットが車両に搭載された状態において、前記回転センサの車両前方側の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の変速機のセンサ取付部構造。
  5. 前記変速機の出力取り出し部は、前記変速機ケースの前記回転センサが配置される側の軸方向の端部に設けられ、
    前記変速機ケースの前記軸方向の端部には、前記出力取り出し部の外側を覆う庇部が突出して設けられ、
    前記庇部は、前記パワーユニットが車両に搭載された状態において、前記回転センサの後部下方を取り囲むように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の変速機のセンサ取付部構造。
  6. 前記庇部と前記屈曲ビードとは、前記変速機ケースの前記変速軸に沿う方向から見た側面視において、V字形状を成すように形成され、
    前記回転センサは、前記変速機ケースの前記変速軸に沿う方向から見た側面視において、前記庇部と前記屈曲ビードとによるV字形状に挟まれるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の変速機のセンサ取付部構造。
  7. 前記変速機ケースの前記センサ取付孔の形成される部位には、前記変速機ケースの内側に向かって凸となる内向き凸部が設けられ、前記内向き凸部の頂部に前記センサ取付孔の端部が開口するように形成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の変速機のセンサ取付部構造。
  8. エンジンのクランク軸と前記変速軸との間の上方位置に、前記クランク軸の回転バランスを保つためのバランサ軸が配置され、
    前記横断ビードと横断孔とは、前記バランサ軸と前記回転センサとの間に配置されていることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の変速機のセンサ取付部構造。
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