JP6092612B2 - 生体埋植材用保護シート及び包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状の生体埋植材(例えば、癒着防止材や組織補填材など)を保護する生体埋植材用保護シート及び包装体に関する。
外科手術や外傷等に起因して発生し得る、生体組織の癒着を低減するための癒着防止材として、従来、シート状の癒着防止材が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
このようなシート状の癒着防止材は、例えば、2枚の保護シート間に挟まれた状態で袋状の包装体内に収納されている。包装体内に収納された癒着防止材を使用する際は、包装体から保護シートごと癒着防止材を取り出し、所定の貼付方法でもって生体組織に貼付している。
特開2003−062063号公報 国際公開2011/081162号パンフレット
ところで、癒着防止材を実際に使用する手術現場においては、適用する部位の大きさや貼付方法などの諸条件にあわせて、適切なサイズに裁断した癒着防止材を使用したいという要望がある。
癒着防止材を適切なサイズに裁断するにあたり、従来のシート状の癒着防止材の場合には、定規等を用いて所望のサイズに正確に裁断するか、または定規等を用いずに目分量で所望のサイズに裁断することが考えられる。
しかしながら、定規等を用いて癒着防止材を裁断するためには、適切な衛生管理を施した定規等を予め準備しておかなければならない。また、定規等で癒着防止材の寸法を都度測定しなければならず、裁断作業に手間と時間がかかってしまう。
一方、定規等を用いずに目分量で所望のサイズに裁断するのであれば、上述のような衛生管理の手間は生じないし裁断作業の手間も軽減することができるが、定規等を用いずに癒着防止材を所望のサイズに正確に裁断するのは容易なことではない。癒着防止材を所望のサイズに正確に裁断できないと、裁断ミスということで未使用の癒着防止材を廃棄しなければならなかったり、本来必要とされるサイズには満たない癒着防止材を貼付しなければならなかったりする等の不具合がある。本来必要とされるサイズには満たない癒着防止材を生体組織に貼付することは、手術成績に影響を与えかねず、好ましいことではない。
なお、上記の要望は、包装体内に収納されているシート状物が癒着防止材である場合に限ったものではなく、例えばシート状の組織補填材など、他のシート状の生体埋植材である場合にも存在する。
そこで、本発明は、上記の要望を鑑みてなされたもので、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断可能な生体埋植材用保護シート及び包装体を提供することを目的とする。
本発明の生体埋植材用保護シートは、シート状の生体埋植材を保護する生体埋植材用保護シートであって、前記生体埋植材の裁断を補助する目盛り線が形成されていることを特徴とする。
本発明の生体埋植材用保護シートによれば、生体埋植材の裁断を補助する目盛り線が形成されているため、この目盛り線を利用すれば定規等を用いなくても生体埋植材を所望のサイズに裁断することが可能となる。このため、定規等を用いる場合に必要とされた衛生管理の手間は生じないし、生体埋植材の寸法を定規等で裁断の都度測定する必要もない。また、目盛り線に沿って裁断することにより、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断することも可能となる。
したがって、本発明の生体埋植材用保護シートは、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断可能な生体埋植材用保護シートとなる。
本発明の生体埋植材用保護シートにおいては、前記生体埋植材の一方面を保護する1枚のシートから構成されており、当該シートは、上面に前記生体埋植材を載置可能に構成された載置部と、前記載置部の前記上面の一部のみを覆うように、前記載置部の端部に連接して配置された把持部とを備え、前記把持部は、前記載置部に前記生体埋植材が載置された状態で前記載置部との間で当該生体埋植材を挟持可能に構成されており、前記載置部に前記目盛り線が形成されていることが好ましい。
生体埋植材の一方面のみを保護する生体埋植材用保護シートであっても、上記のように構成することにより、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断することが可能となる。
また、載置部に載置された生体埋植材が露出しており視認可能であることから、生体埋植材の位置を確認しながら生体埋植材を裁断することが可能となる。さらに、把持部を介して生体埋植材を指でしっかりと押さえながら正確に裁断することが可能となる。
本発明の生体埋植材用保護シートにおいては、前記載置部は、不透明材料からなり、前記目盛り線は、前記載置部における前記生体埋植材が載置される側の面にのみ形成されていることが好ましい。
例えば生体埋植材が無色透明材料からなる場合、保護シートのどちらの面に生体埋植材が配置されているのかを一見して認識するのは容易ではない。
これに対し、本発明の生体埋植材用保護シートによれば、不透明材料からなる載置部において、生体埋植材が載置される側の面にのみ目盛り線が形成されているため、詳細については実施形態で述べるが、載置部に形成された目盛り線を確認するだけで、保護シートのどちらの面に生体埋植材が配置されているのかを容易に認識することが可能となる。
本発明の生体埋植材用保護シートにおいては、前記載置部は、透明材料又は半透明材料からなり、前記目盛り線は、少なくとも前記載置部を含む部分に形成されていることが好ましい。
例えば生体埋植材が不透明材料からなる場合、保護シート(載置部)が透明材料又は不透明材料から構成されていると、保護シートのどちらの面に生体埋植材が配置されているのかを一見して認識するのは容易ではない。
これに対し、本発明の生体埋植材用保護シートによれば、透明材料又は半透明材料からなる載置部を含む部分に目盛り線が形成されているため、詳細については実施形態で述べるが、載置部に形成された目盛り線を確認するだけで、保護シートのどちらの面に生体埋植材が配置されているのかを容易に認識することが可能となる。
本発明の生体埋植材用保護シートにおいては、前記生体埋植材用保護シートは、前記生体埋植材の両面をそれぞれ保護する2枚のシートから構成されており、前記2枚のシートのうち少なくとも一方に前記目盛り線が形成されていることも好ましい。
生体埋植材をその両面方保護する生体埋植材用保護シートであっても、上記のように構成することにより、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断することが可能となる。
本発明の包装体は、シート状の生体埋植材と、前記シート状の生体埋植材を保護する生体埋植材用保護シートと、前記生体埋植材と前記生体埋植材保護シートを組み合わせた状態で内部に収納可能に構成された内袋とを備える包装体であって、前記生体埋植材用保護シートは、本発明の生体埋植材用保護シートであることを特徴とする。
本発明の包装体によれば、上記した本発明の生体埋植材用保護シートを備えているため、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断することが可能となる。
本発明の包装体においては、前記生体埋植材が癒着防止材である。
このように構成することにより、本発明の包装体は、癒着防止材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、癒着防止材を所望のサイズに正確に裁断することが可能な包装体となる。
なお、特許請求の範囲に記載した各部材等の文言下に括弧をもって付加された符号は、特許請求の範囲に記載された内容の理解を容易にするために用いられたものであって、特許請求の範囲に記載された内容を限定するものではない。
図1は、第1実施形態に係る包装体1を説明するために示す図である。 図2は、第1実施形態に係る生体埋植材用保護シート10を説明するために示す図である。 図3は、生体埋植材用保護シート10に生体埋植材Aを載置した様子を示す図である。 図4は、第2実施形態に係る保護シート12を説明するために示す図である。 図5は、第3実施形態に係る保護シート14を説明するために示す図である。
以下、本発明の生体埋植材用保護シート(以下、単に保護シートと略すこともある。)及び包装体について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る包装体1の構成について、図1を用いて説明する。
図1は、第1実施形態に係る包装体1を説明するために示す図である。図1(a)は包装体1の全体構成を示す図であり、図1(b)は生体埋植材Aが載置された状態の保護シート10を示す図であり、図1(c)は生体埋植材Aを示す図である。
第1実施形態に係る包装体1は、図1に示すように、シート状の生体埋植材Aと、生体埋植材Aを保護する保護シート10と、生体埋植材A及び保護シート10を内包する内袋90とを備える。
生体埋植材Aは、例えば癒着防止材である。生体埋植材Aの平面形状は、図1(c)に示すように、例えば平面視矩形状である。生体埋植材Aは、例えば無色透明である。
内袋90は、生体埋植材Aと生体埋植材保護シート10を組み合わせた状態で内部に収納可能に構成されている。内袋90の両端部92,94は、例えば熱圧着により封止されている。端部92には切り口96が設けられており、切り口96の部分から内袋90を破ることにより、内袋90を容易に開封することができる。
内袋90の構成材料としては、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの樹脂を好適に用いることができる。
次に、第1実施形態に係る保護シート10の構成について、図2及び図3を用いて説明する。
図2は、保護シート10を説明するために示す図である。図2(a)は把持部30を展開した状態における保護シート10を示す図であり、図2(b)及び図2(c)は把持部30を折り曲げた状態における保護シート10を示す図であり、図2(d)は保護シート10を側面から見た図である。図2(b)は保護シート10を載置部20側の面から見た図であり、図2(c)は保護シート10を載置部20とは反対側の面から見た図である。
なお、図2(d)において、発明の理解を容易にするため、保護シート10の厚みを誇張して図示している。
図3は、保護シート10に生体埋植材Aを載置した様子を示す図である。図3(a)は把持部30を展開した状態における保護シート10及び生体埋植材Aを示す図であり、図3(b)及び図3(c)は把持部30を折り曲げた状態における保護シート10及び生体埋植材Aを示す図である。図3(b)は保護シート10及び生体埋植材Aを載置部20側の面から見た図であり、図3(c)は保護シート10及び生体埋植材Aを載置部20とは反対側の面から見た図である。
なお、図3(a)〜図3(c)において、発明の理解を容易にするため、生体埋植材Aを着色して図示している。
第1実施形態に係る保護シート10は、図2及び図3に示すように、上面に生体埋植材Aを載置可能に構成された載置部20と、載置部20の上面の一部のみを覆うように、載置部20の端部に連接して配置された把持部30と、載置部20に設けられた保持部40とを備える。載置部20には、格子状の目盛り線50が形成されている。
保護シート10の平面形状は、図3(a)に示すように把持部30を展開した状態において、生体埋植材Aよりも一回りサイズの大きな略矩形状である。
保護シート10は、例えば高密度ポリエチレン不織布から構成されており、白色不透明である。
保護シート10は、1枚のシート状の基材を所定箇所で2つ折りにしたものである。図2(a)に示す折れ線部分BLを境界として、相対的に面積の広い方が載置部20であり、面積の狭い方が把持部30である。
載置部20に対する把持部30の大きさとしては、載置部20に生体埋植材Aを載置して生体埋植材Aを把持部30で覆ったとき(図3(b)に示す状態のとき)、生体埋植材Aの露出面積が、生体埋植材Aの片側全表面積の10%以上(第1実施形態においては約70%)となるように設定されている。
把持部30は、図2及び図3から分かるように、折れ線部分BLの部分で折り曲げることにより、載置部20に生体埋植材Aが載置された状態で載置部20との間で生体埋植材Aを挟持可能に構成されている。
保持部40は、載置部20に対して例えば円弧状の切り込みを入れることによって設けられたスリットである。保持部40は、載置部20の端部のうち把持部30と連接している側の端部とは反対の端部寄りの位置に設けられている。このように構成された保持部40に対して、図3(a)〜図3(c)に示すようにして生体埋植材Aの一部を挟み込むことにより、生体埋植材Aを保持することが可能となる。
目盛り線50は、保護シート10のうち載置部20が設けられている部分にのみ形成されており、載置部20とは反対側の面や把持部30の部分には形成されていない。目盛り線50は、例えば載置部20の表面に特殊インクで印刷することにより形成されている。
目盛り線50は、例えば等間隔の格子で構成されており、載置部20に生体埋植材Aが載置されたときに生体埋植材Aの裁断を補助する働きがある。
以上のように構成された第1実施形態に係る保護シート10によれば、生体埋植材Aの裁断を補助する目盛り線50が形成されているため、この目盛り線50を利用すれば定規等を用いなくても生体埋植材Aを所望のサイズに裁断することが可能となる。このため、定規等を用いる場合に必要とされた衛生管理の手間は生じないし、生体埋植材Aの寸法を定規等で裁断の都度測定する必要もない。また、目盛り線50に沿って裁断することにより、生体埋植材Aを所望のサイズに正確に裁断することも可能となる。
したがって、第1実施形態に係る保護シート10は、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断可能な保護シートとなる。
第1実施形態に係る保護シート10は、生体埋植材Aの一方面を保護する1枚のシートから構成されている。このように生体埋植材の一方面のみを保護する保護シートであっても、上述したように載置部20に目盛り線50が形成されているため、生体埋植材Aを裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材Aを所望のサイズに正確に裁断することが可能となる。
また、載置部20に載置された生体埋植材Aが露出しており視認可能であることから、生体埋植材Aの位置を確認しながら生体埋植材Aを裁断することが可能となる。さらに、把持部30が、載置部20に生体埋植材Aが載置された状態で載置部20との間で生体埋植材Aを挟持可能に構成されているため、把持部30を介して生体埋植材Aを指でしっかりと押さえながら正確に裁断することが可能となる。
第1実施形態に係る保護シート10においては、載置部20は不透明材料からなり、目盛り線50は、載置部20における生体埋植材Aが載置される側の面にのみ形成されている。生体埋植材として、第1実施形態のように無色透明材料からなる生体埋植材Aを用いた場合、図3(b)及び図3(c)から分かるように、目盛り線50が保護シート10のどちらの面にあるかを確認するだけで、どちらの面に生体埋植材Aが配置されているのかを容易に認識することが可能となる。
第1実施形態に係る保護シート10は、1枚のシート状の基材を所定箇所で2つ折りにしたものであって、当該2つ折りにした折れ線部分BLを境界として相対的に面積の広い方を載置部20とし、面積の狭い方を把持部30としたものである。これにより、1枚のシート状の基材を準備して、当該基材を所定箇所で2つ折りにすれば第1実施形態に係る保護シート10を実現することができることから、製造コストの低廉化を図ることが可能となる。
第1実施形態に係る保護シート10においては、上記の保持部40をさらに備えるため、保持部40によって生体埋植材Aを一時的に保持することができる。このため、生体埋植材Aを貼り付ける際の取り扱い性及び貼付け精度の向上を図ることが可能となる。
また、保持部40の位置が、載置部20の端部のうち把持部30と連接している側の端部とは反対の端部寄りの位置に設けられていることから、図3(b)から分かるように、生体埋植材Aを間にして把持部30と保持部40の両方で生体埋植材Aを保持することができる。その結果、適用組織に貼り付ける前の生体埋植材Aを、比較的高い保持力で載置部20上に保持し続けることが可能となる。
さらに、包装体1から生体埋植材A及び保護シート10を取り出す前の、例えば製品輸送時などにおいて、生体埋植材Aが包装体1の内袋90内で過度に動き回るのを抑制することが可能となる。
第1実施形態に係る保護シート10においては、保持部40は、載置部20に対して所定形状(例えば円弧状)の切り込みを入れることによって設けられたスリットである。載置部20に対して所定形状の切り込みを入れるだけでよいことから、上記の効果を奏する保持部40を比較的容易かつ安価に形成することが可能となる。
載置部に生体埋植材を載置して生体埋植材を把持部で覆ったとき、把持部によって目盛り線の大部分が隠れてしまうと、目盛り線が見えにくくなり、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断することが容易ではなくなる。
これに対し、第1実施形態に係る保護シート10によれば、載置部20に生体埋植材Aを載置して生体埋植材Aを把持部30で覆ったときの生体埋植材Aの露出面積が、生体埋植材Aの片側全表面積の10%以上となるように、把持部30の大きさが設定されている。これにより、上記した目盛り線の見えにくさという問題の発生を抑制することが可能となる。
第1実施形態に係る包装体1によれば、上記の保護シート10を備えているため、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断することが可能となる。
第1実施形態に係る包装体1においては、生体埋植材Aが癒着防止材である。このため、包装体1は、癒着防止材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、癒着防止材を所望のサイズに正確に裁断することが可能な包装体となる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係る保護シート12を説明するために示す図である。図4(a)は把持部32を展開した状態における保護シート12を示す図であり、図4(b)及び図4(c)は把持部32を折り曲げた状態における保護シート12を示す図であり、図4(d)及び図4(e)は保護シート12に生体埋植材Bを載置したときの、把持部32を折り曲げた状態における保護シート12及び生体埋植材Bを示す図である。図4(b)は保護シート12を載置部22側の面から見た図であり、図4(c)は保護シート12を載置部22とは反対側の面から見た図であり、図4(d)は保護シート12及び生体埋植材Bを載置部22側の面から見た図であり、図4(e)は保護シート12及び生体埋植材Bを載置部22とは反対側の面から見た図である。
なお、図4において、図1〜図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第2実施形態に係る保護シート12は、基本的には第1実施形態に係る保護シート10と同様の構成を有するが、保護シートの構成材料が、第1実施形態に係る保護シート10とは異なる。
第2実施形態に係る保護シート12は、例えばポリエチレンフィルムから構成されており、無色透明である。
生体埋植材Bは、第1実施形態で説明した生体埋植材Aと同様に癒着防止材であるが、生体埋植材Aのように無色透明ではなく、例えば白色不透明である。
目盛り線52は、図4(a)〜図4(c)から分かるように、保護シート12のうち載置部22が設けられている部分にのみ形成されており、載置部22とは反対側の面や把持部32の部分には形成されていない。なお、保護シート12が無色透明であるため、図4(c)に示すように、載置部22とは反対側の面から目盛り線52を透けて見ることができる。
なお、載置部22、把持部32、保持部42及び目盛り線52の構成や機能については、第1実施形態で説明した載置部20、把持部30、保持部40及び目盛り線50と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このように、第2実施形態に係る保護シート12は、第1実施形態に係る保護シート10とは、保護シートの構成材料が異なるが、第1実施形態に係る保護シート10の場合と同様に、生体埋植材Bの裁断を補助する目盛り線52が形成されているため、第1実施形態で説明した理由と同様の理由により、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断可能な保護シートとなる。
第2実施形態に係る保護シート12においては、載置部22は透明材料からなり、目盛り線52は、少なくとも載置部22を含む部分に形成されている。生体埋植材として、第2実施形態のように不透明材料からなる生体埋植材Bを用いた場合、生体埋植材Bが配置されている側の面から保護シート12を見たとき(図4(d)に示す方向から見たとき)と、生体埋植材Bが配置されている側とは反対の面から保護シート12を見たとき(図4(e)に示す方向から見たとき)とでは、目視できる目盛り線52のパターンが異なって見える。つまり、目視できる目盛り線52のパターンの違いから、生体埋植材Bが保護シート12のどちらの面に配置されているのかを容易に認識することが可能となる。
第2実施形態に係る保護シート12は、保護シートの構成材料が異なる点以外では、第1実施形態に係る保護シート10と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る保護シート10が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態に係る保護シート14を説明するために示す図である。図5(a)はシート14Aの折り曲げ部34Aを展開した状態における保護シート14(2枚のシート14A,14B)を示す図であり、図5(b)は載置部24Aの上面に生体埋植材Aを載置したときのシート14A及び生体埋植材Aを示す図であり、図5(c)は図5(b)において生体埋植材Aの上面にシート14Bを載置したときのシート14A,14B及び生体埋植材Aを示す図であり、図5(d)は図5(c)において折り曲げ部34Aを折り曲げたときのシート14A,14B及び生体埋植材Aを示す図であり、図5(e)はシート14A,14B及び生体埋植材Aを側面から見た図である。
なお、図5(e)において、発明の理解を容易にするため、シート14A,14B及び生体埋植材Aの厚みを誇張して図示している。
また、図5において、図1〜図3と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第3実施形態に係る保護シート14は、図5(a)及び図5(e)に示すように、生体埋植材Aの両面をそれぞれ保護する2枚のシート14A,14Bから構成されている。
シート14Aは、図5(a)に示すように、上面に生体埋植材Aを載置可能に構成された載置部24Aと、折れ線部分BLを境界として折り曲げ可能に構成された折り曲げ部34Aとを備える。
シート14Aの平面形状は、折り曲げ部34Aを展開した状態において、生体埋植材Aよりも一回りサイズの大きな略矩形状である(図5(b)参照。)。
シート14Aは、1枚のシートを所定箇所で2つ折りにしたものである。図5(a)に示す折れ線部分BLを境界として、相対的に面積の広い方が載置部24Aであり、面積の狭い方が折り曲げ部34Aである。
シート14Bは、平面視略矩形状であって、一方面に目盛り線54Bが形成されている。目盛り線54Bは、例えばシート14Bの表面に特殊インクで印刷することにより形成されている。目盛り線54Bは、例えば等間隔の格子で構成されており、シート14Aの載置部24Aに生体埋植材Aが載置されたときに生体埋植材Aの裁断を補助する働きがある。
シート14A,14Bは、例えば高密度ポリエチレン不織布から構成されており、白色不透明である。
このように、第3実施形態に係る保護シート14は、第1実施形態に係る保護シート10とは、保護シートの構成が異なるが、第1実施形態に係る保護シート10の場合と同様に、生体埋植材Aの裁断を補助する目盛り線54Bが形成されているため、第1実施形態で説明した理由と同様の理由により、生体埋植材を裁断するのに要する手間を軽減することができ、かつ、生体埋植材を所望のサイズに正確に裁断可能な保護シートとなる。
第3実施形態に係る保護シート14は、保護シートの構成が異なる点以外では、第1実施形態に係る保護シート10と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る保護シート10が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
以上、本発明の生体埋植材用保護シート及び包装体を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態においては、生体埋植材用保護シートの平面形状として、略矩形状である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。生体埋植材のシート形状に応じて、生体埋植材用保護シートが他の形状を有していてもよい。
(2)上記実施形態においては、生体埋植材用保護シートが、高密度ポリエチレン不織布又はポリエチレンフィルムから構成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。生体埋植材用保護シートとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなどの他の樹脂材料からなるシート状物(不織布を含む。)であってもよいし、紙などを用いてもよい。
(3)上記第1実施形態及び第2実施形態においては、生体埋植材用保護シートが、1枚のシート状の基材を2つ折りにしたものである場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。載置部との間で生体埋植材を挟持可能であれば、載置部と把持部とが一部分離していてもよい。また、把持部の平面形状として、図2(b)に示すような略矩形状に限定されず、他の平面形状からなっていてもよい。
(4)上記第1実施形態及び第2実施形態においては、保持部が円弧状の切り込みを入れることによって設けられたスリットである場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。保持部として、例えば、生体埋植材の角部に対応する位置に、直線状の切り込みからなるスリットが2つ設けられていてもよい。また、保持部としてはスリットに限定されず、例えば所定形状からなる貫通孔など、載置部に生体埋植材を載置したときに当該生体埋植材を保持可能であれば、他の構成からなっていてもよい。
(5)上記各実施形態においては、シートには把持部が設けられている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、把持部に代えて、生体埋植材を保持するための他の保持部(スリットや貫通孔など)が設けられていてもよい。
(6)上記実施形態においては、目盛り線が等間隔の格子で構成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。載置部に載置された生体埋植材の裁断を補助する働きがあれば、格子以外の形態で目盛り線が形成されていてもよい。また、目盛り線とともに数字や記号、文字等が付されていてもよい。
(7)上記実施形態においては、目盛り線として、載置部の表面に特殊インクで印刷することにより形成されたものを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、刻印又は型押しなど、他の方法により目盛り線を形成してもよい。また、載置部の表面に目盛り線を形成後、さらにその上からラミネート加工してもよい。
(8)上記第1実施形態及び第2実施形態においては、目盛り線が、保護シートのうち載置部が設けられている部分にのみ形成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、保護シートのうち載置部とは反対側の面に目盛り線が形成されていてもよい。この場合、載置部が透明材料又は半透明材料から構成されていれば、載置部とは反対側の面から生体埋植材を透けて見ることができ、目盛り線を利用しながら生体埋植材を裁断することができる。
(9)上記第3実施形態においては、目盛り線が、一方のシート14Bにのみ形成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他方のシート14Aにのみ目盛り線が形成されていてもよいし、シート14A,14Bの両方に目盛り線が形成されていてもよい。また、各シート14A,14Bの構成材料についても、不透明材料に限定されるものではなく、第2実施形態のように透明材料からなるシートに目盛り線が形成されていてもよい。
(10)上記第3実施形態においては、2枚のシート14A,14Bが別体として構成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。2枚のシートが一体化されており、所定箇所で折り曲げることにより、生体埋植材の両面を保護できるように構成されていてもよい。また、シート14Aに折り曲げ部34Aが形成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、折り曲げ部に該当する部分を有していなくても、本発明を適用可能であることは言うまでもない。
(11)上記第2実施形態においては、無色透明材料からなる保護シート12に目盛り線52が形成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有色の透明材料からなる保護シートに目盛り線が形成されていてもよいし、半透明材料からなる保護シートに目盛り線が形成されていてもよい。
(12)上記実施形態においては、包装体が備える内袋として、熱圧着により両端部を封止可能に構成されたものを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。生体埋植材と生体埋植材用保護シートを組み合わせた状態で内部に収納可能であれば、他の構成を採用してもよい。また、内袋の構成材料についても、上記実施形態で説明した材料に限定されず、他の材料からなっていてもよい。
(13)上記実施形態においては、生体埋植材が癒着防止材である場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば組織補填材など、他のシート状の生体埋植材を保護する保護シートであっても、本発明を適用可能である。
1 包装体
10,12,14 生体埋植材用保護シート
14A,14B シート
20,22,24A 載置部
30,32 把持部
34A 折り曲げ部
40,42 保持部
50,52,54B 目盛り線
90 内袋
92,94 (内袋の)端部
96 切り口
A,B 生体埋植材
BL 折れ線部分

Claims (5)

  1. シート状の生体埋植材(A)を保護する生体埋植材用保護シートであって、
    前記生体埋植材(A)の裁断を補助する目盛り線(50)が形成されているとともに、
    前記生体埋植材(A)の一方面を保護する1枚のシートから構成されており、
    当該シートは、
    上面に前記生体埋植材(A)を載置可能に構成された載置部(20)と、
    前記載置部(20)の前記上面の一部のみを覆うように、前記載置部(20)の端部に連接して配置された把持部(30)とを備え、
    前記把持部(30)は、前記載置部(20)に前記生体埋植材(A)が載置された状態で前記載置部(20)との間で当該生体埋植材(A)を挟持可能に構成されており、
    前記載置部(20)に前記目盛り線(50)が形成されている、生体埋植材用保護シート(10)。
  2. 請求項に記載の生体埋植材用保護シートにおいて、
    前記載置部(20)は、不透明材料からなり、
    前記目盛り線(50)は、前記載置部(20)における前記生体埋植材(A)が載置される側の面にのみ形成されている、生体埋植材用保護シート(10)。
  3. 請求項に記載の生体埋植材用保護シートにおいて、
    前記載置部(22)は、透明材料又は半透明材料からなり、
    前記目盛り線(52)は、少なくとも前記載置部(22)を含む部分に形成されている、生体埋植材用保護シート(12)。
  4. シート状の生体埋植材(A)と、
    前記シート状の生体埋植材(A)を保護する生体埋植材用保護シート(10)と、
    前記生体埋植材(A)と前記生体埋植材保護シート(10)を組み合わせた状態で内部に収納可能に構成された内袋(90)とを備える包装体であって、
    前記生体埋植材用保護シート(10)は、請求項1〜のいずれか一項に記載の生体埋植材用保護シートである、包装体(1)。
  5. 請求項に記載の包装体において、
    前記生体埋植材(A)が癒着防止材である、包装体(1)。
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