JP6091721B2 - 製剤 - Google Patents

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Description

本発明は、有効成分含有粒子、これを含む製剤等に関する。
皮膚等から吸収された薬物が体循環に移行することで全身作用を示す外用薬(全身作用型外用薬)や、あるいは皮膚等から吸収された薬物が局所的に薬効を示す外用薬(局所作用型外用薬)が用いられている。また、有効成分を経皮吸収させることを狙った化粧品(経皮吸収型化粧品)も用いられている。これらの製剤においては、有効成分をいかに効率的に体内に吸収させるかが主要な技術的課題となっている。
有効成分を含有するコア部を、界面活性剤を含有するシェル部で包み込んだ構造を有するコアシェル構造体粒子が、有効成分を皮膚透過させる製剤として提案されている(特許文献1及び2)。
特開2009−84293号 国際公開第2006/025583号
経皮吸収性製剤等外用薬においては、その本来求められる体内への吸収性を高めようとすると、投薬開始直後まもなく高い薬効が得られる反面、早期に吸収される結果、製剤中の主薬が枯渇し、薬効が持続しないという問題がある。また、血中濃度が薬効の発現するレベルを超えて副作用の発現するレベルにまで到達してしまうという問題もある。
このため、経皮吸収性製剤等外用薬においては、体内への吸収性と持続性の両方を兼ね備えたものが求められていた。また、一般的な特性として、外用薬においては、有効成分を含有する粒子の保存安定性も求められる。
また、本発明者らは、従来報告されている外用薬用のコアシェル構造体粒子は、十分な耐久性を備えておらず、製剤化過程において崩壊してしまうという問題があることを見出した。具体的には、例えば、液剤化のために溶剤に接したり、塗工製法のため加熱処理を受けたりする過程で、コアシェル構造が崩壊し、コア部の有効成分が析出ないし結晶化してしまったり溶出してしまうなどの問題が生じることが判明した。
以上を踏まえ、本発明は、体内への吸収性と持続性の両方を兼ね備え、かつ形状保持性(保存安定性、さらには耐溶剤性及び耐熱性等の耐久性)にも優れる、有効成分含有粒子を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を重ね、有効成分を含有する第1画分と界面活性剤を含有する第2画分とを含み、且つ個数平均粒子径が1〜100nmである粒子であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいてさらなる試行錯誤を経て完成されたものであり、以下の態様を含む。
項1. 有効成分を含有する第1画分と界面活性剤を含有する第2画分とを含み、且つ個数平均粒子径が1〜100nmである、粒子。
項2. 前記第1画分の表面の一部又は全部が前記第2画分に被覆されている、項1に記載の粒子。
項3. 前記個数平均粒子径が1nm〜20nmである、項1又は2に記載の粒子。
項4. 水分含有率が20重量%以下である、項1〜3のいずれかに記載の粒子。
項5. 項1〜4のいずれかに記載の粒子を含む、製剤。
項6. 水分含有率が20重量%以下である、項5に記載の製剤。
項7. 有効成分と界面活性剤との重量比が1:10〜1:50である、項5又は6に記載の製剤。
項8. 項5〜7のいずれかに記載の製剤を含有する、外用薬。
項9. 項5〜7のいずれかに記載の製剤を含有する、化粧品。
項10. 有効成分を含有する第1画分と界面活性剤を含有する第2画分とを含む粒子の製造方法であって、水相に有効成分を含有するW/Oエマルション及び/又は該W/Oエマルションの乾燥物を加熱処理する工程を含む、粒子の製造方法。
項11. 前記粒子の個数平均粒子径が1nm〜20nmである、項10に記載の製造方法。
項12. 前記粒子の水分含有率が20重量%以下である、項10又は11に記載の製造方法。
本発明によれば、吸収性と持続性の両方を兼ね備え、かつ形状保持性(保存安定性、さらには耐溶剤性及び耐熱性等の耐久性)にも優れる、有効成分含有粒子を提供することができる。この粒子は、保存安定性や耐久性を備えているが故に、有効成分の漏出、ひいては有効成分の結晶化がより抑制されており、これによってより高い吸収性を発揮することが可能である。
試験例で用いた薬物皮膚透過試験セルの模式図である。 試験例1の結果を示すグラフである。 試験例4の結果を示すグラフである。
本明細書において、「含有」及び「含む」なる表現については、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
本明細書において、「(体内への)吸収性」とは、例えば「経皮吸収性(皮膚透過性)」、「皮膚以外を経由した吸収性、たとえば、点眼、経鼻、膣内、直腸内(坐薬)などを経由した吸収性」という概念を包含する。
1. 粒子
粒子は、有効成分を含有する第1画分と界面活性剤を含有する第2画分という少なくとも2つの画分を含む。なお、第1画分と第2画分とは、互いに(好ましくは分子間力によって)結び付きあって集合体を形成していればよい。粒子は、有効成分の吸収性及び徐放性の観点から、第1画分の表面の一部又は全部(例えば、第1画分の表面の30%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは85%以上、よりさらに好ましくは95%以上、特に好ましくは99%以上)が前記第2画分に被覆されていることが好ましい。粒子の態様の例として、第1画分がコア部、第2画分がコア部を包摂するシェル部に相当するコアシェル構造体が挙げられる。
本発明の効果を得る上では粒子のサイズが重要であることが判っている。本発明の効果が得られるためには、個数平均粒子径が1nm〜100nmである必要がある。本発明の効果の点で、個数平均粒子径は、好ましくは1〜50nm、より好ましくは1〜30nm、さらに好ましくは1〜20nm、よりさらに好ましくは1〜15nm、特に好ましくは2nm〜10nnmである。
粒子の形状は、特に限定されない。粒子径が上記範囲内であれば、形状に左右されず、有効成分の優れた吸収性と、保存安定性及び耐久性とを兼ね備えることができる。粒子の形状としては、例えば球状、ロッド状、キュービック状、レンズ状、ウニ状等が挙げられる。
なお、本発明において、粒子の個数平均粒子径とは、溶媒(例えば、スクワラン等)分散時の動的光散乱法により、1nm〜100nmでピークを示す分画の数平均径を算出したものとする。
粒子の水分含有率は、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下、よりさらに好ましくは1重量%以下であり、特に好ましくは実質的に水を含有しない。すなわち、本発明の粒子は、W/Oエマルジョン中の粒子とは異なるものである。
1.1 第1画分
第1画分は、少なくとも有効成分を含む。
有効成分は、生理活性を有する成分である限りにおいて特に限定されない。好ましくは、その生理活性の発揮を目的として配合される成分である。この好ましい態様においては、生理活性を有するものの、配合量、配合方法等の観点から、その生理活性の発揮を目的として配合されていないものは、有効成分に包含されない。有効成分としては、例えば医薬品、化粧品等に有効成分として配合される成分が挙げられる。医薬品や化粧品の有効成分の多くは有機物であることから、有効成分は有機物であってもよい。
医薬品に配合される有効成分としては、全身作用が求められるもの、及び局所作用が求められるもののいずれも用いることができる。
医薬品に配合される有効成分の具体例としては、特に限定されないが、例えば、認知症治療薬、抗てんかん薬、抗鬱薬、抗パーキンソン病薬、抗アレルギー薬、抗癌剤、糖尿病治療薬、降圧剤、ED治療薬、皮膚疾患薬、局所麻酔薬、ペプチド薬並びにそれらの薬学上許容される塩等が挙げられる。より具体的には、メマンチン、ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、ニトログリセリン、リドカイン、フェンタニル、男性ホルモン類、女性ホルモン類、ニコチン、クロミプラミン、ジフェンヒドラミン、ナルフラフィン、メトプロロール、フェソテロジン、ルデナフィル、ナルフラフィン、タンドスピロン、ベラプロストナトリウム、タルチレリン、ルラシドン、ネファゾドン、リファキシミン、ベニジピン、ドキサゾシン、ニカルジピン、フォルモテロール、ロメリジン、アムロジピン、バルデナフィル、オクトレオチド、テリパラチド、ブクラデシン、クロモグリク酸、サンドスタチン、テリパラチド、リキセナチド、エキセナチド、リラグルチド、ランレオタイド、グルカゴン、オキシトシン、カルシトニン、エルカトニン、グラチラマーやこれらの薬学上許容される塩等が挙げられる。
薬学上許容される塩としては、特に制限されるものではなく、酸性塩及び塩基性塩のいずれも採用することができる。例えば酸性塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等の有機酸塩が挙げられる。また、塩基性塩の例として、ナトリウム、及びカリウムなどのアルカリ金属塩、並びにカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。上記有効成分の塩としては、例えば、メマンチン塩酸塩、塩酸ドネペジル、酒石酸リバスチグミン、臭化水素酸ガランタミン、クロミプラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ナルフラフィン塩酸塩、メトプロロール酒石酸塩、フェソテロジンフマル酸塩、ルデナフィル塩酸塩水和物、ナルフラフィン塩酸塩、タンドスピロンクエン酸塩、ベラプロストナトリウム、ルラシドン塩酸塩、ネファゾドン塩酸塩、ベニジピン塩酸塩、ドキサゾシンメシル酸塩、ニカルジピン塩酸塩、フォルモテロールフマル酸塩、ロメリジン塩酸塩、アムロジピンベシル酸塩等が挙げられる。
化粧品に配合される有効成分としては、皮膚透過が求められるものであれば特に限定されず、例えば、ビタミンC、ビタミンE等のビタミン成分、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン等の保湿成分、トラネキサム酸、アルブチン等の美白成分、ミノキシジル等の発毛成分、FGF(線維芽細胞増殖因子)、EGF(表皮細胞増殖因子)等の美容成分、並びにそれらの塩や誘導体等が挙げられる。
有効成分としては、親水性のものが好ましい。
有効成分は、親水性薬物である場合、特に限定されないが、典型的には、以下の特性を有する:
分子量が10000以下であり、かつ
オクタノール水分配係数が−6〜6である。
上記において、分子量は、好ましくは、5000以下であり、より好ましくは2000以下であり、さらに好ましくは1000以下である。分子量の下限は特に限定されないが、通常、50以上である。
上記において、オクタノール水分配係数は、好ましくは、−3〜5であり、より好ましくは−1〜4である。
なお、本発明において、オクタノール水分配係数は、オクタノールとpH7の水系緩衝液を入れたフラスコ中に薬物を添加後、振とうし、それぞれの相の薬物濃度から以下の式で算出したものとする。
オクタノール水分配係数=Log10(オクタノール相中濃度/水相中濃度)
粒子に含まれる有効成分の量は、有効成分の種類にもよるが、例えば、原料仕込み重量として、0.1〜30重量%(粒子に含まれる全原料の総重量を基準とする)とすることができる。
第1画分は、有効成分として、必要に応じて、二種以上の有効成分を含有していてもよい。
第1画分は、有効成分に加えてさらに他の成分を少なくとも一種さらに含有していてもよい。他の成分としては、特に限定されないが、例えば、安定化剤、吸収促進剤、刺激低減剤及び防腐剤等が挙げられる。
安定化剤は、粒子の構造を安定化させる作用を有し、粒子の構造の意図せぬ早期の崩壊を防止し、有効成分の徐放効果を担保する役割を有する。
安定化剤としては、特に限定されないが、具体的には、多糖類、タンパク質、及び親水性高分子材料等が挙げられる。安定化剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。安定化剤の第1画分における含有量は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、有効成分と安定化剤の重量比が、1:0.1〜1:10となるように配合することもできる。
吸収促進剤としては、特に限定されないが、具体的には、高級アルコール、N−アシルサルコシン及びその塩、高級モノカルボン酸、高級モノカルボン酸エステル、芳香族モノテルペン脂肪酸エステル、炭素数2〜10の2価カルボン酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル及びその塩、乳酸、乳酸エステル、並びにクエン酸等が挙げられる。吸収促進剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。吸収促進剤の第1画分における含有量は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、有効成分と吸収促進剤の重量比が、1:0.01〜1:50となるように配合することもできる。
刺激低減剤としては、特に限定されないが、具体的には、ハイドロキノン配糖体、パンテチン、トラネキサム酸、レシチン、酸化チタン、水酸化アルミニウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸水素ナトリウム、大豆レシチン、メチオニン、グリチルレチン酸、BHT、BHA、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ベンゾトリアゾール、没食子酸プロピル、並びにメルカプトベンズイミダゾール等が挙げられる。刺激低減剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。刺激低減剤の第1画分における含有割合は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、0.1重量%〜50重量%となるように配合することもできる。
防腐剤としては、特に限定されないが、具体的には、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、フェノキシエタノール及びチモール等が挙げられる。防腐剤の第1画分における含有割合は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、0.01重量%〜10重量%となるように配合することもできる。防腐剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。
1.2 第2画分
第2画分は、少なくとも界面活性剤を含む。
界面活性剤は、HLB値の加重平均値が10以下、好ましくは5以下、より好ましくは3以下のものを用いることができる。
本発明におけるHLB(Hydrophile Lypophile Balanceの略)値は、乳化剤が親水性か親油性かを知る指標となるもので、0〜20の値をとる。HLB値が小さい程、親油性が強いことを示す。本発明においては下記Griffin式より算出される。
HLB値=20×{(親水部分の分子量)/(全分子量)}
HLB値の加重平均値は、以下のようにして算出する。
例えば、HLB値A、B、Cの界面活性剤原料があり、それぞれの粒子合成時の仕込み重量がx、y、zであったときの加重平均値の算出式は、
(xA+yB+zC)÷(x+y+z)
界面活性剤は、吸収性の点で、融点が50℃以下のものであれば好ましく、40℃以下のものであればより好ましい。
界面活性剤は、特に限定されず、用途に応じて適宜選択できる。例えば、医薬品や化粧品として使用可能なもののなかから幅広く選択することができる。また、複数種の界面活性剤を併用してもよい。
界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれであってもよい。
非イオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、脂肪酸エステル、脂肪アルコールエトキシレート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルグリコシド及び脂肪酸アルカノールアミド、並びにポリオキシエチレンヒマシ油及び硬化ヒマシ油等が挙げられる。
脂肪酸エステルとしては、特に限定されないが、糖脂肪酸エステルが好ましい。具体的には、エルカ酸、オレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸及びベヘニン酸等の脂肪酸とショ糖とのエステル等が挙げられる。
その他の脂肪酸エステルとしては、特に限定されないが、グリセリン、ポリグリセリン、ポリオキシエチレングリセリン、ソルビタン、及びポリオキシエチレンソルビット等のうち少なくとも一種と脂肪酸とのエステル等が挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩及びリン酸エステル塩等が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩及びアミン塩類等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルアミノ脂肪酸塩、アルキルベタイン及びアルキルアミンオキシド等が挙げられる。
界面活性剤としては、特に、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油及び硬化ヒマシ油が好ましく用いられる。
界面活性剤は、特に限定されないが、炭化水素鎖(アルキル鎖、アルケニル鎖、アルキニル鎖等)を有するものであってもよい。炭化水素鎖長は、特に限定されないが、主鎖上の炭素原子数が8〜30の中から幅広く選択でき、特に10〜24であれば好ましい。
炭化水素鎖を有する界面活性剤のみを用いる場合、あるいは炭化水素鎖を有する界面活性剤をその他の界面活性剤と組み合わせて用いる場合、有効成分と界面活性剤に含まれる炭化水素鎖の合計の重量比が、1:1〜1:70であれば、本発明の粒子は、吸収性の持続性が優れている。この点では、同重量比を1:2〜1:70又は1:2〜1:50とすることが好ましく、1:3〜1:30がより好ましく、1:5〜1:20とすることが更により好ましい。
第2画分は、界面活性剤に加えてさらに他の成分を少なくとも一種さらに含有していてもよい。他の成分としては、特に限定されないが、例えば、刺激低減剤、鎮痛剤、吸収促進剤、安定化剤及び防腐剤等が挙げられる。
刺激低減剤としては、特に限定されないが、具体的には、ハイドロキノン配糖体、パンテチン、トラネキサム酸、レシチン、酸化チタン、水酸化アルミニウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸水素ナトリウム、大豆レシチン、メチオニン、グリチルレチン酸、BHT、BHA、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ベンゾトリアゾール、没食子酸プロピル、並びにメルカプトベンズイミダゾール等が挙げられる。刺激低減剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。刺激低減剤の第2画分における含有割合は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、0.1重量%〜50重量%となるように配合することもできる。
鎮痛剤としては、特に限定されないが、具体的には、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、ジブカイン及びプリロカイン等の局所麻酔薬及びその塩等が挙げられる。鎮痛剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。鎮痛剤の第2画分における含有割合は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、0.1重量%〜30重量%となるように配合することもできる。
吸収促進剤としては、特に限定されないが、具体的には、高級アルコール、N−アシルサルコシン及びその塩、高級モノカルボン酸、高級モノカルボン酸エステル、芳香族モノテルペン脂肪酸エステル、炭素数2〜10の2価カルボン酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル及びその塩、乳酸、乳酸エステル、並びにクエン酸等が挙げられる。吸収促進剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。吸収促進剤の第2画分における含有割合は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、0.1重量%〜30重量%となるように配合することもできる。
安定化剤は、コアシェル構造を安定化させる作用を有し、コアシェル構造の意図せぬ早期の崩壊を防止し、有効成分の徐放効果を担保する役割を有する。
安定化剤としては、特に限定されないが、具体的には、脂肪酸及びその塩、メチルパラベン,プロピルパラベン等のパラヒドロキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ペンジルアルコール,フェニルエチルアルコール等のアルコール類、チメロサール、無水酢酸、ソルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム、L−アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、プチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、酢酸トコフェロール、dl−α−トコフェロール、タンパク質及び多糖類等が挙げられる。安定化剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。安定化剤の第2画分における含有量は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、ショ糖脂肪酸エステルと安定化剤の重量比が、1:0.01〜1:50となるように配合することもできる。
防腐剤としては、特に限定されないが、具体的には、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、フェノキシエタノール及びチモール等が挙げられる。防腐剤は、1種又は2種以上を含有してもよい。防腐剤の第2画分における含有割合は、その種類にもより、適宜設定できるが、例えば、0.01重量%〜10重量%となるように配合することもできる。
2. 製剤
本発明の製剤は、少なくとも前記粒子を含有する。
製剤における上記粒子の含有割合は、特に制限されないが、貼付剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤の場合は、好ましくは10重量%以上70重量%以下、より好ましくは20重量%以上50重量%以下である。
製剤における有効成分と界面活性剤との重量比(有効成分重量:界面活性剤重量)は、本発明の効果が奏される範囲内において適宜設定することができるが、例えば1:3〜1:100とすることができる。このとき、本発明の製剤は、吸収性が優れている。この点では、該重量比を1:5〜1:100とすることが好ましく、1:10〜1:50又は1:15〜1:50とすることがより好ましい。
本発明の製剤は、有効成分の種類に応じて、外用薬(例えば皮膚外用薬、点眼薬、点鼻薬、座薬、口腔薬等)や化粧品等の、経皮吸収や経粘膜吸収を意図した製剤に幅広い用途に用いることができる。
本発明の製剤は、特に限定されないが、通常、1日〜1週間持続性であり、好ましい態様では1日〜1週間あたり1回適用されるように用いられる。
本発明の製剤が外用薬である場合、対象疾患は、有効成分の種類によって異なる。
本発明の製剤は、特に限定されず、貼付剤(プラスター剤、硬膏剤等のテープ剤(リザーバー型、マトリックス型等)、パップ剤、パッチ剤、マイクロニードル等)、軟膏剤、外用液剤(リニメント剤、ローション剤等)、スプレー剤(外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤等、クリーム剤、ゲル剤、点眼剤、眼軟膏剤、点鼻剤、坐剤、直腸用半固形剤、注腸剤等として使用できる。
本発明の製剤は、好ましくは、水分含有率が20重量%以下であり、より好ましくは実質的に水を含有しない。これにより、前記粒子の形状保持性をより高めることが可能であり、前記粒子が本来有する形状保持性と相まって、粒子からの有効成分の漏出、ひいては有効成分の結晶化をさらに抑制することができ、結果としてさらに高い吸収性を発揮することが可能である。この観点から、本発明の製剤は、水分含有率が20重量%以下に調整される剤(より好ましくは実質的に水を含有しない剤)、例えばプラスター剤、パッチ剤、軟膏剤、ゲル剤等として使用されることが好ましい。
2.1 基剤相
本発明の製剤は、さらに基剤を含有する相(基剤相)を含有し、前記基剤相が前記粒子を含有するものであってもよい。このとき、前記粒子は、前記基剤相中に分散又は溶解している。
基剤は、特に限定されず、医薬品(特に外用薬)や化粧品として使用可能なもののなかから幅広く選択することができる。
基剤は、粒子を分散又は溶解させるのに適切なものの中から使用目的等に応じて適宜選択することができ、特に限定されない。
また、複数種の基剤を併用してもよい。
基剤としては、特に限定されず、油性基剤、水性基剤等が挙げられる。油性基剤としては、例えば植物油、動物油、中性脂質、合成油脂、ステロール誘導体、ワックス類、炭化水素類、モノアルコールカルボン酸エステル類、オキシ酸エステル類、多価アルコール脂肪酸エステル類、シリコーン類、高級アルコール類、高級脂肪酸類及びフッ素系油剤類等が挙げられる。水性基剤としては、水、(多価)アルコール等が挙げられる。
が挙げられる。
植物油としては、特に限定されないが、例えば、大豆油、ゴマ油、オリーブ油、やし油、バーム油、こめ油、綿実油、ひまわり油、コメヌカ油、カカオ脂、コーン油、べに花油、ひまし油及びなたね油等が挙げられる。
動物油としては、特に限定されないが、例えば、ミンク油、タートル油、魚油、牛油、馬油、豚油及び鮫スクワラン等が挙げられる。
中性脂質としては、特に限定されないが、例えば、トリオレイン、トリリノレイン、トリミリスチン、トリステアリン及びトリアラキドニン等が挙げられる。
合成油脂としては、特に限定されないが、例えば、リン脂質及びアゾン等が挙げられる。
ステロール誘導体としては、としては、特に限定されないが、例えば、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール、コール酸及びコレステリルリノレート等が挙げられる。
ワックス類としては、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス及びエチレン・プロピレンコポリマー等が挙げられる。
炭化水素類としては、流動パラフィン(ミネラルオイル)、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクワラン、オリーブ由来スクワラン、スクワレン、ワセリン及び固形パラフィン等が挙げられる。
モノアルコールカルボン酸エステル類としては、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パリミチン酸セチル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、セバチン酸ジエチル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジブチルオクチル、アジピン酸ジイソブチル、コハク酸ジオクチル及びクエン酸トリエチル等が挙げられる。
オキシ酸エステル類としては、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル及びモノイソステアリン酸水添ヒマシ油等が挙げられる。
多価アルコール脂肪酸エステル類としては、トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ロジントリグリセリド(水素添加エステルガム)、ロジントリグリセリド(エステルガム)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル−8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、ジステアリン酸グリコール(ジステアリン酸エチレングリコール)、ジネオペンタン酸3−メチル−1,5−ペンタンジオール及びジネオペンタン酸2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール等が挙げられる。
シリコーン類としては、ジメチコン(ジメチルポリシロキサン)、高重合ジメチコン(高重合ジメチルポリシロキサン)、シクロメチコン(環状ジメチルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルジメチコン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、ジメチコノール、ジメチコノールクロスポリマー、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン又はアモジメチコン等のアミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコーン、ジメチコンコポリオール等のポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、糖変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、リン酸変性シリコーン、硫酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルキルエーテル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、ペプチド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、カチオン変性又はポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性又はポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性又はポリエーテル変性シリコーン及びポリシロキサン・オキシアルキレン共重合体等が挙げられる。
高級アルコール類としては、セタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール及びダイマージオール等が挙げられる。
高級脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、ダイマー酸及び水素添加ダイマー酸等が挙げられる。
フッ素系油剤類としては、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン及びパーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
(多価)アルコールとしては、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
また、その他の基剤としては、特に限定されないが、貼付剤(プラスター剤、硬膏剤等のテープ剤(リザーバー型、マトリックス型等)、パップ剤、パッチ剤、マイクロニードル等)、軟膏剤、外用液剤(リニメント剤、ローション剤等)、スプレー剤(外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤等、クリーム剤、ゲル剤、点眼剤、眼軟膏剤、点鼻剤、坐剤、直腸用半固形剤、注腸剤等に使用される基剤等が挙げられる。
2.2 その他の添加成分
本発明の製剤は、その剤形や使用目的等に応じて、その他の添加成分を含有していてもよい。
添加成分としては、特に限定されないが、賦形剤、着色剤、滑沢剤、結合剤、乳化剤、増粘剤、湿潤剤、安定剤、保存剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、緩衝剤、pH調整剤、ゲル化剤、粘着剤、酸化防止剤、吸収促進剤、刺激緩和剤、防腐剤、キレート剤及び分散剤等が挙げられる。
また、本発明の製剤は、上記基剤相を含有しない場合は粒子が、又は上記基剤相を含有する場合は粒子を含有した状態の基剤相が(以下、これらを総称して「粒子含有基本成分」ということがある。)、さらに他の成分に分散されているものであってもよい。この場合、本発明の製剤は、粒子もしくは粒子含有基本成分が完全溶解しない成分に、粒子もしくは粒子含有基本成分を混合分散又はエマルション化等させることにより提供される。剤型により適宜選択することができ、特に限定されないが、例えば、貼付剤(プラスター剤、硬膏剤等のテープ剤(リザーバー型、マトリックス型等)、パップ剤、パッチ剤、マイクロニードル等)、軟膏剤、外用液剤(リニメント剤、ローション剤等)、スプレー剤(外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤等、クリーム剤、ゲル剤、点眼剤、眼軟膏剤、点鼻剤、坐剤、直腸用半固形剤、注腸剤等として提供するため、それぞれの剤型に使用される基剤等に、粒子もしくは粒子含有基本成分を混合分散又はエマルション化等させることができる。
3. 粒子及び製剤の製造方法
本発明の粒子は、特に限定されないが、例えば水相に有効成分を含有するW/Oエマルションを乾燥する工程を含む方法によって、製造することができる。
W/Oエマルションは、いわゆる油中水滴エマルション、具体的には水性溶媒の液滴が油性溶媒中に分散した状態のエマルションである限り特に制限されない。
水相に有効成分を含有するW/Oエマルションは、例えば有効成分を含有する水性溶媒(例えば水、緩衝水溶液等)と、界面活性剤を含有する油性溶媒(例えばシクロヘキサン、ヘキサン、トルエン等)とを混合することによって得ることができる。有効成分を含有する水性溶媒は、有効成分の他に、必要に応じて安定化剤、吸収促進剤、刺激低減剤等の添加成分を含有していてもよい。界面活性剤を含有する油性溶媒は、有効成分の他に、必要に応じて、刺激低減剤、鎮痛剤、吸収促進剤、安定化剤等の添加成分を含有していてもよい。混合の方法としては、W/Oエマルションを形成できる方法である限り特に限定されず、例えばホモジナイザー等による撹拌が挙げられる。ホモジナイザー撹拌時の条件は、例えば、5000〜50000rpm程度、より好ましくは、10000〜30000rpm程度である。
上記W/Oエマルションにおける有効成分と界面活性剤との重量比(有効成分重量:界面活性剤重量)は、個数平均粒子径が1〜100nmである本発明の粒子を最終的に得ることができる限り特に限定されないが、例えば1:3〜1:100、好ましくは1:5〜1:70、より好ましくは1:10〜1:50である。
水相に有効成分を含有するW/Oエマルションの乾燥の方法としては、該エマルション中の溶媒(水性溶媒及び油性溶媒)を除去できる方法である限り特に限定されず、例えば凍結乾燥、減圧乾燥等が、好ましくは凍結乾燥が挙げられる。
また、得られる粒子の個数平均粒子径をより小さくすることができるという観点から、水相に有効成分を含有するW/Oエマルション又は該W/Oエマルションの乾燥物(好ましくは該W/Oエマルションの乾燥物)を加熱処理する工程がさらに含まれることが好ましい。加熱処理温度は、例えば30〜60℃、好ましくは35〜50℃、より好ましくは35〜45℃である。加熱処理時間は、加熱処理温度に応じて適宜調整されるものであるが、例えば1〜30日間、好ましくは2〜15日間、より好ましくは3〜7日間である。なお、該W/Oエマルションを加熱処理した場合は、処理後、上記乾燥を行うことによって、本発明の粒子を得ることができる。
また、得られる粒子の個数平均粒子径をより小さくする別の方法としては、水相に有効成分を含有するW/Oエマルション又は該W/Oエマルションの乾燥物(好ましくは該W/Oエマルションの乾燥物)を必要に応じて溶媒等に分散後、フィルタ等で濾過する方法や、遠心処理分離を行う方法が挙げられる。フィルタ濾過の場合のフィルタ孔径は、例えば1μm以下、好ましくは0.2μm以下、より好ましくは0.1μm以下である。
本発明の粒子はそのまま用いてもよいが、上記基剤等に分散して用いてもよい。
また、本発明の粒子を用いて、例えば、溶液塗工法より製剤を製造できる。溶液塗工法では、本発明の粒子及び基剤に加えてさらに所望により吸収促進剤、増粘剤及びゲル化剤等の添加成分を所定の割合になるようにヘキサン、トルエン又は酢酸エチル等の溶剤に添加し、攪拌して均一な溶液を調製する。溶液中の固形分濃度は、好ましくは10〜80重量%、より好ましくは20〜60重量%である。
次に、各成分を含有する上記溶液を、例えばナイフコーター、コンマコーター又はリバースコーターなどの塗工機を用いて、剥離ライナー(シリコーン処理したポリエステルフィルム等)上に均一に塗布し、乾燥して薬剤含有層を完成させ、該層の上に支持体をラミネートすることにより、製剤を得ることができる。支持体の種類によっては、支持体に上記層を形成した後、上記層の表面に剥離ライナーをラミネートしても良い。
また、別の方法としては、例えば、本発明の粒子に必要に応じて基剤や吸収促進剤、安定剤、増粘剤及びゲル化剤等の添加成分を加えて混合し、用途に応じて、ガーゼ若しくは脱脂綿等の天然織物部材、ポリエステル若しくはポリエチレン等の合成繊維織物部材、又はこれらを適宜組み合わせて織布若しくは不織布等に加工したもの、又は透過性膜等に積層や含浸等して保持させた状態とし、さらに粘着カバー材等で覆って使用することもできる。
このようにして得られた製剤は、使用用途に応じて楕円形、円形、正方形、長方形などの形状に適宜裁断する。また、必要に応じて周辺に粘着剤相等を設けてもよい。
以下、本発明を実施例及び試験例を例に挙げて詳しく説明するが、本発明がこれらの例に限定されるものではない。
実施例1
塩酸メマンチン0.1gを40gの純水に溶解し、これに、ショ糖ラウリン酸エステル(三菱化学フーズ社製、L−195、主成分はジエステル及びトリエステル)5gをシクロヘキサン80gに溶解した溶液を加え、ホモジナイザー撹拌(10,000rpm)した。この後に2日間凍結乾燥することによって、コアシェル構造体を調製した(薬物:アルキル鎖重量比=1:25程度)。当該生成物2.85gを11.4gのミリスチン酸イソプロピルに加え、スターラー撹拌して分散した後に、フィルタ(孔径0.2μm サンプラテック社製、PTFEフィルタF2513−4)で濾過して実施例1の外用剤とした。また、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、17nmであった。
実施例2
ショ糖ラウリン酸エステルの代わりに、ショ糖エルカ酸エステル(三菱化学フーズ社製、ER−290、主成分はジエステル及びトリエステル)を用いたこと以外は実施例1と同様にして外用剤を製造した(薬物:アルキル鎖重量比=1:30程度)。また、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、12nmであった。
実施例3
ショ糖エルカ酸エステルの量を3gにしたこと以外は実施例2と同様にして外用剤を製造した(薬物:アルキル鎖重量比=1:20程度)。また、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、39nmであった。
比較例1
塩酸メマンチン0.1gを40gの純水に溶解し、これに、ショ糖ラウリン酸エステル(三菱化学フーズ社製、L−195、主成分はジエステル及びトリエステル)5gをシクロヘキサン80gに溶解した溶液を加え、ホモジナイザー撹拌(10,000rpm)した。この後に2日間凍結乾燥することによって、コアシェル構造体を調製した(薬物:アルキル鎖重量比=1:25程度)。当該生成物2.85gを11.4gのミリスチン酸イソプロピルに加え、スターラー撹拌して分散した。これを遠心処理(12000rpm)した沈渣を11.4gのミリスチン酸イソプロピルに加え、スターラー撹拌して分散して比較用外用剤を製造した。また、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、830nmであった。
比較例2
メマンチン8.3部とアクリル粘着剤(Duro−Tak 87−2510)91.7部に、不揮発分が30%になるように酢酸エチルを加え、均一になるまで混合し膏体液を調製した。離型紙上に、得られた膏体液を均一に展開し、80℃で乾燥後、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる支持体を積層し、3cmに打ち抜いて比較用外用剤を得た。
試験例1 ヘアレスラット皮膚透過性試験
薬物皮膚透過試験セル(図1)にヘアレスラット皮膚(日本エスエルシー社、HWY/Slc8週齢より摘出)をセットした。この装置の上部に実施例1〜3及び比較例1で製造した各種外用剤を2mlもしくは比較例2で製造した外用剤を適用し、下部のレセプター層においては、蒸留水中にNaH2 PO4 を5×10ー4M、Na2 HPO4 を2×10−4M、NaClを1.5×10−4M、硫酸ゲンタマイシン(和光純薬社製、G1658)を10ppm含有させた液をNaOHでpH7.2に調整した緩衝液をいれ、試験開始後より32℃に保たれた恒温槽中に装置を設置した。試験開始後、所定時間後に下部のレセプター層より槽中の液のうち1mlを採取し直後に、同じ組成の液を1ml補充した。回収した各々のレセプター液試料にメタノールを添加して溶出脂質等を抽出し遠心分離した後に、上清中の塩酸メマンチン濃度を、GC(使用カラム:日本電子社製ZB1 30m長、内径0.32mm)により定量した。
図2にその結果を示した。比較例1及び2では薬物透過量が急上昇し、短時間での透過量飽和が発生した。
これらに対して実施例の外用剤では、薬物透過の急上昇が発生することなく、持続的に透過維持できることが判った。
試験例2 形状安定性試験
製造した評価サンプルの安定性の確認は、光学顕微鏡(ニコン社製、エクリプスME600型番)(倍率200倍)を用いた製剤の形状を指標として行った。
25℃の室温条件下で2日経過したものを初期状態の形状と比較し、その指標には下記の評価項目を用いた。
(形状評価項目)
○:変化なし
△:一部変化あり
×:変化
種々の評価サンプルの安定性について検討した結果を表1に示す。比較例1は形状の変化が著しく見られたのに対して、実施例の外用剤では変化は軽微であった。これらの結果から、実施例の外用剤では形状安定であることが確認された。
Figure 0006091721
実施例4
ドネペジル塩酸塩(ナカライテスク社製)0.1gを40gの純水に溶解し、これに、ショ糖エルカ酸エステル(三菱化学フーズ社製、ER−290;HLB値2)1.5gをシクロヘキサン80gに溶解した溶液を加え、ホモジナイザー撹拌(25,000rpm)した。この後に2日間凍結乾燥後、40℃、5日間静置することによって、粒子を調製した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:10)また、粒子をオリーブスクワラン(日光ケミカルズ社製)に分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、9nmであった。
実施例5
実施例4で得られた粒子1.5gを1.5gのプラスチベース(大正製薬社製、日本薬局方)に加え、混合して分散して外用剤を製造した。
実施例6
ショ糖エルカ酸エステルの代わりに、ショ糖オレイン酸エステル(三菱化学フーズ社製、O−170;HLB値1)を用いたこと以外は実施例4と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:10)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、8nmであった。
実施例7
ショ糖エルカ酸エステルの量を3.0gにしたこと以外は実施例4と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:20)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、4nmであった。
実施例8
ドネペジル塩酸塩の代わりにバルデナフィル塩酸塩を用いたこと以外は実施例4と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:10)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、12nmであった。
実施例9
凍結乾燥後、40℃、1日間静置したこと以外は実施例4と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:10)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、46nmであった。
実施例10
凍結乾燥後、40℃、1日間静置したこと以外は実施例8と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:10)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、82nmであった。
実施例11
ショ糖エルカ酸エステルの量を0.5gにしたこと以外は実施例4と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:3.3)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、26nmであった。
比較例3
40℃、5日間静置を行わなかったこと以外は実施例4と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:10)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、210nmであった。
比較例4
比較例3で得られた粒子を用いたこと以外は、実施例5と同様にして外用剤を製造した。
比較例5
40℃、5日間静置を行わなかったこと以外は実施例7と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:20)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、280nmであった。
比較例6
40℃、5日間静置を行わなかったこと以外は実施例8と同様にして粒子を調整した。(薬物:アルキル鎖重量比=1:10)また、粒子をオリーブスクワランに分散後、動的光散乱法(スペクトリス株式会社製、ゼータサイザ−ナノS)により算出した個数平均粒子径は、350nmであった。
比較例7
ドネペジル塩酸塩0.094gを1.5gのプラスチベースに加え、混合して分散して外用剤を製造した。
試験例3 耐久性試験
実施例4及び6〜11及び比較例3及び5〜6の粒子を、酢酸エチル(和光純薬工業社製)に30重量%の濃度で分散後、60℃で溶媒除去した後に、オリーブスクワランに分散し、実施例4及び6〜11及び比較例3及び5〜6の粒子をオリーブスクワランに分散した状態からの変化をそれぞれ目視観察した。
その指標には下記の評価項目を用いた。
(形状評価項目)
○:変化なし
△:一部変化あり
×:変化
種々の評価サンプルの耐久性について検討した結果を表2に示す。比較例は状態変化(粒子崩壊によると推定)が著しく見られたのに対して、実施例の粒子では変化は軽微であった。
Figure 0006091721
試験例4 ヘアレスラット皮膚透過性試験
薬物皮膚透過試験セル(図1)にヘアレスラット皮膚(日本エスエルシー社、HWY/Slc8週齢より摘出)をセットした。この装置の上部に実施例5及び比較例4、7で製造した各種外用剤を0.5g(約3cm)適用し、下部のレセプター層においては、蒸留水中にNaH2 PO4 を5×10ー4M、Na2 HPO4 を2×10−4M、NaClを1.5×10−4M、硫酸ゲンタマイシン(和光純薬社製、G1658)を10ppm含有させた液をNaOHでpH7.2に調整した緩衝液をいれ、試験開始後より32℃に保たれた恒温槽中に装置を設置した。試験開始後、所定時間後に下部のレセプター層より槽中の液のうち1mlを採取し直後に、同じ組成の液を1ml補充した。回収した各々のレセプター液試料にメタノールを添加して溶出脂質等を抽出し遠心分離した後に、上清中のドネペジル塩酸塩濃度を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により定量した(装置:システムコントローラー;島津製作所社製 CBM−20A、送液ユニット;島津製作所社製 LC−20AD、カラムオーブン;島津製作所社製 CTO−20A、検出器;島津製作所社製 SPD−20A、検出波長;271nm、使用カラム:Thermoscientific社製Hypersi GOLD 150×4.6mm 3μm、移動相:0.15%過塩素酸水/アセトニトリル=1300/700、カラム温度35℃、流速1.25ml/min)。
図3にその結果を示した。実施例5の外用剤では、比較例7の外用剤に対して、持続的に薬物透過量が多く、比較例4と比べても同等以上であることが判った。
これらの結果から、実施例の粒子では、皮膚透過量が多く、かつ、安定かつ高耐久であることが確認された。
1 パラフィルム
2 皮膚
3 製剤
4 レセプター液(pH=7.2リン酸緩衝液)
5 撹拌子

Claims (2)

  1. 親水性の有効成分を含有する第1画分とHLB値の加重平均値が10以下の界面活性剤
    を含有する第2画分とを含む粒子の製造方法であって、
    水相に有効成分を含有するW/Oエマルションの乾燥物を加熱処理し、個数平均粒子径
    が1〜20nmの粒子を得る工程を含む、粒子の製造方法。
  2. 前記粒子の個数平均粒子径が2nm〜10nmである、請求項に記載の粒子の製造方
    法。
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