JP6090588B2 - 内燃機関のバルブタイミング可変機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のバルブタイミング可変機構に関する。
内燃機関のバルブタイミング可変機構は、クランクシャフトからの回転伝達を受けるハウジングと、カムシャフトと一体回転するロータと、を備えている。ロータは、ハウジング内に、同ハウジングに対し相対回転(回転方向に相対移動)可能に設けられている。このバルブタイミング可変機構では、ハウジングとロータとの相対回転を通じてクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更することにより、カムシャフトの回転に伴って開閉動作する機関バルブの開閉タイミング(バルブタイミング)が可変とされる。
また、バルブタイミング可変機構として、ハウジングに対するロータの相対移動範囲の中間位置にて、ロック機構により同ロータをハウジングに固定したり同固定を解除したりするものも知られている。こうしたバルブタイミング可変機構では、ロータが上記中間位置から離れる方向(例えば遅角側)に相対移動した状態で内燃機関の停止開始されたときなどに、ロータを上記中間位置まで相対移動させることができるよう、例えば特許文献1に示されるように、上記ロータに対し上記中間位置に向けた弾性力を作用させるスプリングが備えられている。
このスプリングは、カムシャフトを中心とする渦巻き状に形成されている。そして、上述したようにスプリングの弾性力をロータに作用させる構造として、例えば次のような構造を採用することが考えられる。すなわち、ロータと一体回転するフロントブッシュに固定された第1ピンを、ロータが中間位置よりも進角側に位置しているときにスプリングの端部に係合させる。また、ハウジングに固定された第2ピンを、ロータが中間位置よりも遅角側に位置したときにスプリングの上記端部と係合可能となるようにする。
図6(a)及び(b)はスプリング51の端部51aがフロントブッシュ52に固定された第1ピン53に係合された状態を示しており、図6(b)は図6(a)の端部51a及び第1ピン53等を矢印D−D方向から見た状態を概略的に示している。ハウジング54に対しロータ(フロントブッシュ52)が相対移動範囲の中間位置よりも進角側に位置した状態では、図6(a)及び(b)に示すようにスプリング51の端部51aが第1ピン53と係合する。
図7(a)及び(b)はスプリング51の端部51aがハウジング54に固定された第2ピン55と係合した状態を示しており、図7(b)は図7(a)の端部51a及び第2ピン55等を矢印E−E方向から見た状態を概略的に示している。ハウジング54に対しロータが相対移動範囲の中間位置よりも進角側に位置した状態(図6(a)及び(b))から、その中間位置よりも遅角側に相対移動したとき、スプリング51の端部51aの係合対象が第1ピン53から図7(a)及び(b)に示すように第2ピン55に切り替わる。そして、このようにスプリング51の端部51aの係合対象が第1ピン53から第2ピン55に切り替わることにより、ロータに対しスプリング51の弾性力が上記中間位置に同ロータを近づける方向に作用する。
特開2013−185546公報
ところで、図6(a)及び(b)に示すように、スプリング51の端部51aが第1ピン53と係合しているとき、その係合を解除する方向(カムシャフトの軸線方向、図6(b)の上下方向)への上記端部51aの動きについては、同第1ピン53が固定されたフロントブッシュ52によって規制される。このため、スプリング51の端部51aの上記動きによって同端部51aと第1ピン53との係合が解除されることはない。
しかし、スプリング51の端部51aの係合対象が上記第1ピン53から、図7(a)及び(b)に示すようにハウジング54に固定された第2ピン55に切り替わった状態では、スプリング51の端部51aにおける上記動きを規制するフロントブッシュ52が、第2ピン55から離れてしまっている関係から上記動きを規制できない。従って、スプリング51の端部51aにおける上記動きにより、第2ピン55と上記端部51aとの係合が解除されるおそれがある。
本発明の目的は、スプリングの端部の係合対象が第1ピンから第2ピンに切り替わった状態のもとで、その第2ピンと上記端部との係合が解除されることを抑制できる内燃機関のバルブタイミング可変機構を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する内燃機関のバルブタイミング可変機構は、クランクシャフトからの回転伝達を受けるハウジングと、そのハウジング内に設けられてカムシャフトと一体回転しつつ同ハウジングに対し回転方向について相対移動可能なロータと、を備える。更に、バルブタイミング可変機構は、カムシャフトを中心とする渦巻き状に形成されたスプリングと、ロータと一体回転するフロントブッシュに固定されてスプリングの端部と係合する第1ピンと、ハウジングに固定されてスプリングの端部と係合可能な第2ピンと、を備える。そして、ハウジングに対するロータの相対移動範囲の中間位置から離れる方向への同ロータの相対移動に伴って、スプリングの端部の係合対象が第1ピンから第2ピンに切り替わる。
ハウジングに対するロータの相対移動範囲の中間位置から離れる方向への同ロータの相対移動に伴って、スプリングの端部の係合対象が第1ピンから第2ピンに切り替わった状態のもとでは、スプリングの端部が第2ピンとの係合を解除する方向(カムシャフトの軸線方向)に動こうとしても、その動きがフロントブッシュによって規制される。これは、同フロントブッシュは、スプリングの端部の係合対象が第2ピンであり、且つ、ハウジングに対しロータが中間位置から離れる方向に最も相対移動したとき、第2ピンに対応する位置までロータの回転方向に延びて同第2ピンを覆う状態となるよう形成されているためである。従って、スプリングの端部の係合対象が第1ピンから第2ピンに切り替わった状態のもとで、その第2ピンと上記端部との係合が解除されることを抑制できる。
内燃機関のバルブタイミング可変機構、及び、同機構を油圧動作させる油圧回路を示す略図。 図1のバルブタイミング可変機構を矢印A−A方向から見た断面図。 バルブタイミング可変機構に設けられるフロントブッシュ及びスプリングを示す正面図。 (a)はスプリングの端部が第1ピンに係合された状態を示す略図であり、(b)は(a)の端部及び第1ピン等を矢印B−B方向から見た状態を示す略図。 (a)はスプリングの端部が第2ピンに係合された状態を示す略図であり、(b)は(a)の端部及び第2ピン等を矢印C−C方向から見た状態を示す略図。 (a)はスプリングの端部が第1ピンに係合された状態を示す略図であり、(b)は(a)の端部及び第1ピン等を矢印D−D方向から見た状態を示す略図。 (a)はスプリングの端部が第2ピンに係合された状態を示す略図であり、(b)は(a)の端部及び第2ピン等を矢印E−E方向から見た状態を示す略図。
以下、内燃機関のバルブタイミング可変機構の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関のバルブタイミング可変機構1は、同機関のカムシャフト2(例えば吸気カムシャフト)に対しボルトにより固定されたロータ3と、カムシャフト2と同一軸線上に上記ロータ3を囲むように設けられて内燃機関のクランクシャフトの回転が伝達されるハウジング4とを備えている。このハウジング4の内周面には、カムシャフト2の軸線に向かって突出する突部5が周方向について所定の間隔をおいて複数形成されている。また、上記ロータ3の外周面には、カムシャフト2の軸線から離れる方向に突出する複数のベーン6がそれぞれ上記各突部5の間に位置するように形成されている。これにより、ハウジング4内における各突部5の間に位置する部分が、ベーン6により進角側油圧室7と遅角側油圧室8とに区画されている。
そして、進角側油圧室7にオイルを供給するとともに遅角側油圧室8からオイルを排出すると、上記ロータ3がハウジング4に対し図中の右回転方向に相対移動してカムシャフト2のクランクシャフトに対する相対回転位相が進角側に変化し、それによって内燃機関の機関バルブ(この例では吸気バルブ)のバルブタイミングが進角側に変化する。また、遅角側油圧室8にオイルを供給するとともに進角側油圧室7からオイルを排出すると、上記ロータ3がハウジング4に対し図中左回転方向に相対移動してカムシャフト2のクランクシャフトに対する相対回転位相が遅角側に変化し、それによって内燃機関の機関バルブのバルブタイミングが遅角側に変化する。
バルブタイミング可変機構1の進角側油圧室7及び遅角側油圧室8に対するオイルの給排は、同機構1とオイルポンプ9とを繋ぐ油圧回路に設けられたオイルコントロールバルブ10の駆動を通じて制御される。このオイルコントロールバルブ10は、オイルポンプ9に対し供給通路11を介して接続されるとともに、そのオイルポンプ9により汲み上げられるオイルを貯留するためのオイルパン12に対し排出通路13を介して接続されている。また、オイルコントロールバルブ10は、バルブタイミング可変機構1の進角側油圧室7に対し進角側油路14を介して接続されるとともに、同機構1の遅角側油圧室8に対し遅角側油路15を介して接続されている。
バルブタイミング可変機構1は、ロータ3のハウジング4に対する相対移動を禁止する禁止動作を行うとともに、その相対移動を許可状態とする許可動作を行うロック機構16を備えている。このロック機構16によるハウジング4に対するロータ3の相対移動の禁止は、ハウジング4に対するロータ3の回転方向についての相対移動範囲の端以外の位置(中間位置)であって、且つ、吸気バルブのバルブタイミングが機関始動に適したタイミングとなる位置である中間ロック位置にて行われる。
次に、バルブタイミング可変機構1のカムシャフト2への取り付け態様について詳しく説明する。
図2に示すように、バルブタイミング可変機構1において、ロータ3はボルト23によってカムシャフト2の端部に固定されて同カムシャフト2に対し一体回転可能となっており、そのロータ3を囲むハウジング4はカムシャフト2によって同カムシャフト2の周りを相対回転可能な状態で支持されている。このハウジング4は、ロータ3を厚さ方向(図中左右方向)の両側から挟むフロントプレート24及びリヤプレート25と、ロータ3の外周に位置して同ロータ3の外周全体を囲むサイドリング26とを備え、それらフロントプレート24、リヤプレート25、及びサイドリング26を一体回転可能に連結することによって形成されている。
また、上記ボルト23の頭部23aとロータ3との間にはフロントブッシュ27が挟まれており、ボルト23を締め付けることによりフロントブッシュ27がロータ3と固定されて同ロータ3と一体回転可能となっている。フロントブッシュ27の周りには、カムシャフト2を中心とする渦巻き状のスプリング28が設けられている。スプリング28は、ハウジング4に対するロータ3が上記中間ロック位置よりも遅角側に相対移動したとき、そのロータ3に対し上記中間ロック位置に向けた弾性力を作用させることにより、同ロータ3を上記中間ロック位置に向けて付勢するためのものである。
図3に示すように、スプリング28における内周側の端部28aは、フロントブッシュ27に形成された切り欠き部31と係合されている。フロントブッシュ27はロータ3に固定されていることから、このときのスプリング28の上記端部28aはロータ3に対しフロントブッシュ27を介して係合された状態となる。また、スプリング28における外周側の端部28bは、フロントブッシュ27に固定された第1ピン29、もしくはハウジング4(正確にはフロントプレート24)に固定された第2ピン30と係合可能になっている。
ここで、ハウジング4に対しロータ3及びフロントブッシュ27が中間ロック位置よりも遅角側(矢印Y1方向)に相対移動すると、スプリング28における上記端部28bがフロントプレート24の第2ピン30と係合する一方、その係合に伴ってフロントブッシュ27の第1ピン29が端部28bから矢印Y1方向に離間する。その結果、フロントブッシュ27(ロータ3)には、スプリング28による中間ロック位置に向けた進角方向への弾性力が作用する。また、ハウジング4に対しロータ3及びフロントブッシュ27が中間ロック位置よりも進角側(矢印Y2方向)に相対移動すると、スプリング28における上記端部28bがフロントブッシュ27の第1ピン29と係合する一方、その係合に伴って端部28bがフロントプレート24の第2ピン30から矢印Y2方向に離間する。このときには、フロントブッシュ27(ロータ3)にスプリング28による中間ロック位置に向けた弾性力が作用することはない。
以上から分かるように、ハウジング4に対しロータ3が中間ロック位置をまたいで相対移動するときには、スプリング28の外周側の端部28bの係合対象が第1ピン29と第2ピン30とで切り替わる。そして、ハウジング4に対しロータ3及びフロントブッシュ27が中間ロック位置よりも遅角側(矢印Y1方向)に相対移動したときのみ、スプリング28の端部28bが第2ピン30と係合する。この第2ピン30はフロントプレート24に形成されているため、このときには端部28bが第2ピン30を介してフロントプレート24(ハウジング4)に係合された状態となり、フロントブッシュ27にスプリング28による中間ロック位置に向けた進角方向への弾性力が作用する。
次に、フロントブッシュ27の形状について説明する。
図4(a)及び(b)は、ハウジング4に対しロータ3(フロントブッシュ27)が中間ロック位置よりも進角側に位置し、それに伴いスプリング28の端部28bが第1ピン29に係合された状態を概略的に示している。なお、図4(b)は、図4(a)の端部28b及び第1ピン29等を矢印B−B方向から見た状態を示している。そして、ハウジング4に対しロータ3が中間ロック位置よりも遅角側に相対移動すると、スプリング28の端部28bの係合対象が第1ピン29から第2ピン30に切り替わる。
図5(a)及び(b)は、ハウジング4に対しロータ3が中間ロック位置よりも遅角(この例では最遅角)側に位置した状態となることに伴って、スプリング28の端部28bが第2ピン30に係合されるようになった状態を概略的に示している。なお、図5(b)は、図5(a)の端部28b及び第2ピン30等を矢印C−C方向から見た状態を示している。
図5(a)及び(b)から分かるように、フロントブッシュ27は、スプリング28の端部28bの係合対象が第2ピン30であり、且つ、ハウジング4に対しロータ3が中間ロック位置から遅角側に最も離れる方向に相対移動したとき、第2ピン30に対応する位置までロータ3の回転方向に延びて同第2ピン30を覆う状態となるよう形成されている。
次に、本実施形態のバルブタイミング可変機構1の作用について説明する。
ハウジング4に対しロータ3が中間ロック位置から遅角側に離れる方向に相対移動すると、スプリング28の端部28bの係合対象が第1ピン29から第2ピン30に切り替わる。端部28bの係合対象が第2ピン30に切り替わった状態のもとでは、同端部28bが第2ピン30との係合を解除する方向(カムシャフト2の軸線方向、図5(b)の上下方向)に動こうとしても、その動きがフロントブッシュ27によって規制される。これは、端部28bが第2ピン30に係合し、且つ、ハウジング4に対しロータ3が最遅角側に相対移動したとき、上述したように第2ピン30に対応する位置までフロントブッシュ27が延びるよう形成されているためである。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)スプリング28の端部28bの係合対象が第1ピン29から第2ピン30に切り替わった状態のもとで、その第2ピン30と上記端部28bとの係合が解除されることを抑制できる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・スプリング28の内周側の端部28aをハウジング4(フロントプレート24等)に係合するようにしてもよい。この場合、ロータ3が中間ロック位置よりも進角側に相対移動したときにスプリング28の外周側の端部28bが第2ピン30と係合するようにし、ロータ3が中間ロック位置よりも遅角側に相対移動したときにスプリング28の外周側の端部28bが第1ピン29と係合するようにする。これにより、ロータ3が中間ロック位置から進角側に離れる方向に相対移動する際、スプリング28の端部28bの係合対象が第1ピン29から第2ピン30に切り替わる。こうした構造を採用する際のフロントブッシュ27は、ハウジング4に対しロータ3が中間ロック位置から進角側に最も離れる方向に相対移動したとき、第2ピン30に対応する位置までロータ3の回転方向に延びて同第2ピン30を覆う状態となるよう形成される。このようにフロントブッシュ27を形成することにより、上記実施形態と同様の効果が得られるようになる。
・バルブタイミング可変機構によってバルブタイミングが可変とされる機関バルブは、排気バルブであってもよい。この場合、スプリングは、ロータが中間ロック位置から進角側に離れる方向に相対移動した状態のとき、同ロータに対し上記中間ロック位置に向けてスプリングの弾性力が作用するようにされる。
このバルブタイミング可変機構において、スプリングにおける内周側の端部をロータに係合させたとすると、スプリングにおける外周側の端部と第1ピンもしくは第2ピンとの係合が次のような態様で行われるようにされる。すなわち、ロータが中間ロック位置よりも遅角側に相対移動した状態ではスプリングの外周側の端部が第1ピンと係合し、ロータが中間ロック位置よりも進角側に相対移動したときにスプリングの外周側の端部が第2ピンと係合するようにされる。こうした構造を採用した場合、ロータが中間ロック位置から進角側に離れる方向に相対移動する際、スプリングの外周側の端部の係合対象が第1ピンから第2ピンに切り替わる。また、こうした構造を採用する際のフロントブッシュは、ハウジングに対しロータが中間ロック位置から進角側に最も離れる方向に相対移動したとき、第2ピンに対応する位置までロータの回転方向に延びて同第2ピンを覆う状態となるよう形成される。
・また、排気バルブ用のバルブタイミング可変機構において、スプリングにおける内周側の端部をハウジング(フロントプレート等)に係合させたとすると、スプリングにおける外周側の端部と第1ピンもしくは第2ピンとの係合が次のような態様で行われるようにされる。すなわち、ロータが中間ロック位置よりも遅角側に相対移動した状態ではスプリングの外周側の端部が第2ピンと係合し、ロータが中間ロック位置よりも進角側に相対移動したときにスプリングの外周側の端部が第1ピンと係合するようにされる。こうした構造を採用した場合、ロータが中間ロック位置から遅角側に離れる方向に相対移動する際、スプリングの外周側の端部の係合対象が第1ピンから第2ピンに切り替わる。また、こうした構造を採用する際のフロントブッシュは、ハウジングに対しロータが中間ロック位置から遅角側に最も離れる方向に相対移動したとき、第2ピンに対応する位置までロータの回転方向に延びて同第2ピンを覆う状態となるよう形成される。
・中間ロック位置については、ハウジングに対するロータの相対移動範囲の端以外の位置であれば、どの位置であってもよい。例えば、ハウジングに対するロータの相対移動範囲の中央を中間ロック位置とすることも考えられる。
・バルブタイミング可変機構として油圧により動作するものを例示したが、モータ等により動作する電動式のものを採用してもよい。
1…バルブタイミング可変機構、2…カムシャフト、3…ロータ、4…ハウジング、5…突部、6…ベーン、7…進角側油圧室、8…遅角側油圧室、9…オイルポンプ、10…オイルコントロールバルブ、11…供給通路、12…オイルパン、13…排出通路、14…進角側油路、15…遅角側油路、16…ロック機構、23…ボルト、24…フロントプレート、25…リヤプレート、26…サイドリング、27…フロントブッシュ、23a…頭部、28…スプリング、28a…端部、28b…端部、29…第1ピン、30…第2ピン、31…切り欠き部。

Claims (1)

  1. クランクシャフトからの回転伝達を受けるハウジングと、そのハウジング内に設けられてカムシャフトと一体回転しつつ同ハウジングに対し回転方向について相対移動可能なロータと、前記カムシャフトを中心とする渦巻き状に形成されたスプリングと、前記ロータと一体回転するフロントブッシュに固定されて前記スプリングの端部と係合する第1ピンと、前記ハウジングに固定されて前記スプリングの端部と係合可能な第2ピンとを備え、前記ハウジングに対する前記ロータの相対移動範囲の中間位置から離れる方向への同ロータの相対移動に伴って、前記スプリングの端部の係合対象が前記第1ピンから前記第2ピンに切り替わる内燃機関のバルブタイミング可変機構において、
    前記フロントブッシュは、前記スプリングの端部の係合対象が前記第2ピンであり、且つ、前記ハウジングに対し前記ロータが前記中間位置から離れる方向に最も相対移動したとき、前記第2ピンに対応する位置まで前記ロータの回転方向に延びて同第2ピンを覆う状態となるよう形成されている
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング可変機構。
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