JP2014163231A - 内燃機関のバルブタイミング可変機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バルブタイミング可変機構のロータと一体回転するフロントブッシュ27にスプリング28による付勢力が作用するとき、同スプリング28に作用する応力は予測折損位置Bにて最大となる。そして、スプリング28が予測折損位置Bで折れて同スプリング28がカムシャフト2の中心CL寄りの部分P1とその中心CLから離れた部分P2とに分断されると、それら二つの部分P1,P2が次のように動く。すなわち、スプリング28におけるカムシャフト2の中心CL寄りの部分P1が弾性力によりカムシャフト2を中心に拡開し、それによってスプリング28におけるカムシャフト2の中心CLから離れた部分P2をストッパ32に押し付ける。
【選択図】図3
Description
上記課題を解決する内燃機関のバルブタイミング可変機構は、クランクシャフトからの回転伝達を受けるハウジングと、そのハウジング内に設けられてカムシャフトと一体回転しつつ同ハウジングに対し回転方向について相対移動可能なロータとを備えている。更に、バルブタイミング可変機構は、カムシャフトを中心とする渦巻き状に形成されてロータを周方向について付勢するスプリングも備えている。このスプリングにおける一方の端部はロータに対し係合され、同スプリングにおけるもう一方の端部はハウジングに対し係合される。更に、バルブタイミング可変機構において、スプリングの渦巻き状に延びる方向における同スプリングの前記カムシャフトの中心から離れる方向の端部と最高応力が作用する予測折損位置との間には、カムシャフトの中心から離れる方向についてのスプリングの変位を規制するストッパが設けられる。このため、スプリングに作用する応力により同スプリングが上記予測折損位置にて折れ、それによってスプリングがカムシャフトの中心寄りの部分とその中心から離れた部分とに分断されたとき、それら二つの部分が次のように動くようになる。すなわち、スプリングにおけるカムシャフトの中心寄りの部分が弾性力によりカムシャフトを中心に拡開し、それによってスプリングにおけるカムシャフトの中心から離れた部分をストッパに押し付ける。また、スプリングにおけるカムシャフトの中心から離れた部分は、ストッパとスプリングにおけるカムシャフトの中心寄りの部分との間に挟まれてその位置に保持される。このため、スプリング全体を覆うカバーを設けずとも、スプリングの折損時に同スプリングの破片が飛散することを防止することができる。また、折損したスプリングの破片の飛散を防止する上記ストッパは、上記カバーのようにスプリング全体を覆うものではない。このため、ストッパを設けることによってバルブタイミング可変機構の整備性が低下することはない。
図1に示すように、内燃機関のバルブタイミング可変機構1は、同機関のカムシャフト2(例えば吸気カムシャフト)に対しボルトにより固定されたロータ3と、カムシャフト2と同一軸線上に上記ロータ3を囲むように設けられて内燃機関のクランクシャフトの回転が伝達されるハウジング4とを備えている。このハウジング4の内周面には、カムシャフト2の軸線に向かって突出する突部5が周方向について所定の間隔をおいて複数形成されている。また、上記ロータ3の外周面には、カムシャフト2の軸線から離れる方向に突出する複数のベーン6がそれぞれ上記各突部5の間に位置するように形成されている。これにより、ハウジング4内における各突部5の間に位置する部分が、ベーン6により進角側油圧室7と遅角側油圧室8とに区画されている。
図2に示すように、バルブタイミング可変機構1において、ロータ3はボルト23によってカムシャフト2の端部に固定されて同カムシャフト2に対し一体回転可能となっており、そのロータ3を囲むハウジング4はカムシャフト2によって同カムシャフト2の周りを相対回転可能な状態で支持されている。このハウジング4は、ロータ3を厚さ方向(図中左右方向)の両側から挟むフロントプレート24及びリヤプレート25と、ロータ3の外周に位置して同ロータ3の外周全体を囲むサイドリング26とを備え、それらフロントプレート24、リヤプレート25、及びサイドリング26を一体回転可能に連結することによって形成されている。
フロントブッシュ27に中間ロック位置に向けたスプリング28による付勢力が作用するときには、スプリング28には応力が作用して上記予測折損位置Bにて上記応力が最大となる。このため、スプリング28に作用する応力により同スプリング28が折れる場合、そうしたスプリング28の折損は上記予測折損位置Bにて生じる。そして、スプリング28の予測折損位置Bでの折損により、スプリング28がカムシャフト2の中心CL寄りの部分P1とその中心CLから離れた部分P2とに分断されたとき、それら二つの部分P1,P2が次のように動くようになる。
(1)バルブタイミング可変機構1のフロントブッシュ27には、スプリング28におけるカムシャフト2の中心から離れる方向についての変位を規制するストッパ32が設けられている。そして、ストッパ32は、スプリング28の渦巻き状に延びる方向における同スプリング28のカムシャフト2の中心CLから離れる方向の端部28bと最高応力が作用する予測折損位置Bとの間に位置する。このストッパ32により、スプリング28全体を覆うカバーを設けずとも、スプリング28の折損時に同スプリング28の破片が飛散することを防止することができる。また、このストッパ32は上記カバーのようにスプリング28全体を覆うものではないため、ストッパ32を設けることによってバルブタイミング可変機構1の整備性が低下することはない。
・スプリング28は、その延びる方向について同スプリング28の曲率が一定の割合で変化する形状のものであってもよい。
・フロントブッシュ27のストッパ32は複数設けられていてもよい。
Claims (3)
- クランクシャフトからの回転伝達を受けるハウジングと、そのハウジング内に設けられてカムシャフトと一体回転しつつ同ハウジングに対し回転方向について相対移動可能なロータと、前記カムシャフトを中心とする渦巻き状に形成されて前記ロータを周方向について付勢するスプリングとを備え、前記スプリングにおける一方の端部が前記ロータに対し係合されるとともに、前記スプリングにおけるもう一方の端部が前記ハウジングに対し係合される内燃機関のバルブタイミング可変機構において、
前記スプリングの渦巻き状に延びる方向における同スプリングの前記カムシャフトの中心から離れる方向の端部と最高応力が作用する予測折損位置との間に、前記カムシャフトの中心から離れる方向についての前記スプリングの変位を規制するストッパを設けた
ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング可変機構。 - 前記ストッパは、前記スプリングの付勢力に抗して前記ハウジングに対し前記ロータを相対移動させるときの同スプリングの前記カムシャフトの径方向についての変位が最も小さくなる位置に対応して設けられる
請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング可変機構。 - 前記ストッパは、前記スプリングが前記予測折損位置にて折れることにより、同スプリングにおける前記カムシャフトの中心寄りの部分が拡開して同スプリングにおける前記カムシャフトの中心から離れた部分を前記ストッパに押し付ける際、その押し付けを垂直に受けることが可能な位置に設けられる
請求項1又は2記載の内燃機関のバルブタイミング可変機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013032284A JP2014163231A (ja) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | 内燃機関のバルブタイミング可変機構 |
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JP2013032284A JP2014163231A (ja) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | 内燃機関のバルブタイミング可変機構 |
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Family
ID=51614092
Family Applications (1)
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JP2013032284A Pending JP2014163231A (ja) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | 内燃機関のバルブタイミング可変機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014163231A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016056732A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
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2013
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