JP6015604B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、内燃機関のクランクシャフトと同期回転するハウジングと、カムシャフトにクランクシャフトの駆動力を伝達するベーンロータとを備え、ハウジングに対するベーンロータの相対回転による位相差により吸気弁および排気弁の少なくとも一方の開閉タイミングを調整するベーン式のバルブタイミング調整装置が知られている。
ベーン式のバルブタイミング調整装置では、ベーンロータのベーンがハウジングのシューに接触することにより、ベーンロータの相対回転が制限される。接触時の衝撃によりベーンに割れが生じるのを防ぐために、ベーンロータは硬度が比較的に低い材料から構成される。一般に、ベーンロータはボルトによってカムシャフトに結合されるが、硬度の低いベーンロータを保護するために、スリーブボルトとベーンロータとの間には座金が設けられる。
また、ベーン式のバルブタイミング調整装置では、内燃機関の始動時におけるベーンロータの位相を制御するために、ベーンロータをハウジングに対する進角側へ付勢する付勢部材を用いることが知られている。例えば、特許文献1に記載されたバルブタイミング装置では、渦巻ばねを用いることによって、ベーンロータをハウジングに対する進角側へ付勢している。
特開2010−180862号公報
一般に、付勢部材として渦巻ばねを用いたバルブタイミング調整装置では、ベーンロータとカムシャフトとを結合するボルトの頭部の周囲に渦巻ばねが配置される。しかしながら、内燃機関の振動などにより、振動した渦巻ばねの挙動が不安定になることがあり、ひいては渦巻ばねの内周部分がボルト側に位置ずれしてしまう可能性がある。このような位置ずれが生じると、渦巻ばねの内周端が係止部から外れて渦巻ばねが装置から脱落してしまう恐れがある。
特許文献1のバルブタイミング調整装置では、ボルトとベーンロータとの間に設けられた座金に多角形状の外周面を有する突出部が形成されており、渦巻ばねは、内周端が座金の突出部に係止され、外周端がハウジングに係止されることにより付勢を行っている。ここで、渦巻ばねの内周端が座金の突出部に巻き付いていることによって、渦巻ばねの振動および位置ずれは抑制される。
しかしながら、特許文献1のバルブタイミング調整装置を製造するためには、上述の突出部が形成された特殊な形状の座金を準備せねばならず、また、座金自体の質量が大きくなる。また、渦巻ばねを座金の形状に合わせて数回折り曲げる加工が必要であり、装置を製造するための工数が増加してしまう。さらに、渦巻ばねが強力な付勢力を有する場合、装置の使用時に座金が渦巻ばねの付勢力を受け止めきれず、ベーンロータに対して回転してしまう可能性がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成によって、渦巻ばねの振動および位置ずれを抑制し、かつ、ベーンロータに対する座金の回転を防止することができるバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明に係るバルブタイミング調整装置は、内燃機関の駆動力を駆動軸から従動軸に伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記従動軸により開閉駆動される吸気弁および排気弁の少なくとも一方のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置である。当該装置は、駆動軸および従動軸の一方とともに回転し、回転方向に所定角度範囲で形成される収容室を有するハウジングと、駆動軸および従動軸の他方とともに回転し、収容室を進角室と遅角室とに区画し、遅角室および進角室に供給される作動油の圧力によりハウジングに対して進角方向または遅角方向へ相対回転するように駆動され、従動軸とは反対側に形成された嵌合穴を有するベーンロータと、ベーンロータに対して従動軸とは反対側に設けられており、ベーンロータの回転軸方向に貫通している係合孔を有する座金と、ベーンロータをハウジングに対し進角方向または遅角方向へ付勢する渦巻ばねと、座金の係合孔を挿通してベーンロータの嵌合穴に嵌合しており、かつ、渦巻ばねの最内周部に内側から当接しているストッパピンと、を備えている。
上記構成によれば、ベーンロータの嵌合穴に嵌合したストッパピンが座金の係合孔と係合可能であるため、渦巻ばねが強力な付勢力を有する場合でも、ベーンロータに対する座金の回転を防止することができる。また、ピンが渦巻ばねの最内周部に内側から当接しているため、渦巻ばねの振動および位置ずれを抑制することができる。
したがって、本発明に係るバルブタイミング調整装置によれば、1本のピンを用いる簡単な構成によって、渦巻ばねの振動および位置ずれを抑制し、かつベーンロータに対する座金の回転を防止することができる。
本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であり、図2のI−I線断面図である。 図1に示すバルブタイミング調整装置を矢印II方向から見た上面図である。 図1に示すバルブタイミング調整装置のIII−III線断面図である。 図1のバルブタイミング調整装置が適用された内燃機関を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本実施形態のバルブタイミング調整装置1が設けられる内燃機関90の駆動力伝達系について、図4を参照して概略を説明する。バルブタイミング調整装置1は、車両に搭載された内燃機関90内でクランクシャフト97からカムシャフト2、94へ回転を伝達する駆動力伝達系に設置される。駆動力伝達系では、内燃機関90の駆動軸としてのクランクシャフト97に支持されるギア98と、従動軸としてのカムシャフト2、94に支持されるギアであるチェーンスプロケット31、95とにタイミングチェーン96が巻き掛けられ、クランクシャフト97からカムシャフト2に駆動力が伝達される。カムシャフト94はカム機構を経由して吸気弁91を開閉駆動し、カムシャフト2はカム機構を経由して排気弁92を開閉駆動する。
本実施形態のバルブタイミング調整装置1は作動油を用いる油圧制御式であり、内燃機関90の排気弁92について始動時の位相を進角側に制御するものである。よって、バルブタイミング調整装置1は、カムシャフト2の端部に接続され、クランクシャフト97とカムシャフト2との相対回転位相を調整して排気弁92の所望の開閉タイミングを実現する。
(基本構成)
本実施形態のバルブタイミング調整装置1の基本構成について、図1〜図3を参照して説明する。バルブタイミング調整装置1は、ハウジング3、ベーンロータ5、座金6、規制機構7、ストッパピン8、および渦巻ばね10等を備えている。
ハウジング3は、チェーンスプロケット31およびシューハウジング32を備える。チェーンスプロケット31は、内燃機関90の駆動軸としてのクランクシャフト97とタイミングチェーン96により結合し、クランクシャフト97と同期して回転する(図4参照)。
従動軸としてのカムシャフト2は、チェーンスプロケット31に対し相対回転可能にチェーンスプロケット31に挿入され、チェーンスプロケット31に対し所定の位相差をおいて回転する。チェーンスプロケット31およびカムシャフト2は、図1に示す矢印III方向から見て反時計回りに回転する。以下、この回転方向を進角方向とし、反回転方向を遅角方向とする。また、以下では説明のために、チェーンスプロケット31およびカムシャフト2の回転軸方向を単に「軸方向」と称する。
シューハウジング32は、前壁34と、筒状に形成される周壁36と、周壁36から内側に延びるシュー37、38、39とを有しており、これらは一体に形成されている。シューハウジング32は、ボルト33によりチェーンスプロケット31と同軸上に固定されている。
シュー37、38、39は、周壁36の周方向に略等間隔に設けられる。シュー37とシュー38との間に収容室41が区画され、シュー38とシュー39との間に収容室42が区画され、シュー39とシュー37との間に収容室43が区画されている。前壁34には凸部311が設けられている。
ベーンロータ5は、ハウジング3に対し相対回転可能な状態でハウジング3内に収容され、カムシャフト2の軸方向の端面と当接している。また、ベーンロータ5はカムシャフト2と結合するためのボルト孔55を有する。
ベーンロータ5は、カムシャフト2に固定される円筒状のボス51と、ボス51の外側に突出するベーン52、53、54とを有している。ボス51は、シューハウジング32の前壁34側の面に、カムシャフト2側へ円筒状に凹む凹部56を有する。
ベーン52、53、54は、収容室41、42、43内に回転可能に収容されている。ベーン52は、収容室41を進角室44と遅角室47とに仕切っている。ベーン53は、収容室42を進角室45と遅角室48とに仕切っている。ベーン54は、収容室43を進角室46と遅角室49とに仕切っている。図3に示す進角方向、遅角方向を表す矢印は、ハウジング3に対するベーンロータ5の進角方向、遅角方向を表している。
座金6は、ボルト孔61を有する略円形の板状であり、ボス51の凹部56内に配置されている。座金6のボルト孔61およびベーンロータ5のボルト孔55には、スリーブボルト21が挿入され、座金6およびベーンロータ5はカムシャフト2に固定されている。ここで、座金6は、スリーブボルト21とベーンロータ5との間に挟まれることにより、スリーブボルト21の締め付けからベーンロータ5を保護している。
規制機構7は、ベーン52に設けられたストッパピストン71と、前壁34に設けられた嵌合リング72とを備えている。ストッパピストン71は、ベーン52を軸方向に貫通して形成された孔に軸方向に往復移動自在に収容されている。嵌合リング72は、前壁34に圧入保持されている。ストッパピストン71は、ベーンロータ5が最進角側に位置するときに嵌合リング72に嵌合可能である。ストッパピストン71が嵌合リング72に嵌合した状態においてベーンロータ5のハウジング3に対する相対回転は拘束されている。
渦巻ばね10は、素線を巻回すことにより略渦巻状に形成されている。本実施形態では、素線は角線すなわち断面矩形状の線材である。渦巻ばね10は、軸方向に垂直な平面内で渦巻形を有するように、シューハウジング32の前壁34上に設けられている。
渦巻ばね10の外周端11は、シューハウジング32の前壁34に形成された凸部311に係止されている。このため、渦巻ばね10の外周端11はハウジング3の相対回転方向と同期して回転する。一方、渦巻ばね10の内周端12は、後述にて詳細を説明するが、座金6の係止溝63に係止されている。このため、渦巻ばね10の内周端12はベーンロータ5の相対回転方向と同期して回転する。渦巻ばね10の復元力は、ハウジング3に対してベーンロータ5を進角側に相対回転させるトルクとして働く。すなわち、渦巻ばね10は、ベーンロータ5をハウジング3に対し進角方向に付勢している。
次に、バルブタイミング調整装置1の一般作動について図1および図3を用いて簡単に説明する。なお、図1および図3は、バルブタイミング調整装置1がベーンロータの位相を進角制御している状態を示している。
内燃機関停止状態では、ストッパピストン71が嵌合リング72に嵌合し、カムシャフト2がクランクシャフト97に対して最進角位置に保持されている。内燃機関始動後、作動油が規制機構7の周囲に十分に供給されると、油圧によりストッパピストン71が嵌合リング72から抜け出すため、ベーンロータ5はハウジング3に対して相対回転自在となる。その後、制御回路が各進角室および各遅角室に加わる油圧を制御することにより、クランクシャフト97に対するカムシャフト2の位相差が調整される。
例えば、バルブタイミング調整装置1が遅角作動するとき、油圧ポンプから吐出される作動油は、遅角室47、48、49に供給される。遅角室47、48、49の油圧がベーン52、53、54に作用し、ベーンロータ5を遅角側に付勢するトルクを発生する。油圧の発生するトルクが、渦巻ばね10の発生するトルクに抗し、ベーンロータ5は、ハウジング3に対し遅角側に回転する。
一方、バルブタイミング調整装置1が進角作動するとき、油圧ポンプから吐出される作動油は、進角室44、45、46に供給される。進角室44、45、46の油圧は、ベーン52、53、54に作用し、ベーンロータ5を進角側に付勢するトルクを発生する。進角室44、45、46の油圧の発生するトルクと、渦巻ばね10の復元力がベーンロータ5を進角側へ回転させるトルクとの合力により、ベーンロータ5はハウジング3に対し進角側に回転する。
(特徴構成)
次に、本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置1の特徴構成について、図1および図2を参照して説明する。
本実施形態において、座金6は、係合孔および係止孔として、ストッパピン8が挿通する係合溝62と、渦巻ばね10の内周端12が挿通する係止溝63とを有している。係合溝62および係止溝63は、座金6の外側から回転軸に直交する方向に凹むように形成されている。係合溝62および係止溝63と回転軸とを結んでできる中心角αは任意の角度に設定可能である。なお、本実施形態において、係合溝62と係止溝63との幅および深さは等しい。
また、本実施形態において、ベーンロータ5は、嵌合穴および収容穴として、ストッパピン8が嵌合している嵌合穴57と、渦巻ばね10の内周端12が挿入されている収容穴58とを有している。嵌合穴57は、係合溝62と対向する位置に軸方向に延びている。また、収容穴58は、係止溝63と対向する位置に軸方向に延びている。
ストッパピン8は、略円筒形のピンである。ストッパピン8は、座金6の係合溝62を軸方向に挿通してベーンロータ5の嵌合穴57に嵌合している。本実施形態では、ストッパピン8は嵌合穴57に圧入されてベーンロータ5に固定されている。また、ストッパピン8の直径は係合溝62の幅と略等しく、ストッパピン8の側面は進角側および遅角側のいずれにおいても係合溝62の内壁に当接している。
ストッパピン8の一端である端部81は、ベーンロータ5および座金6から突出しており、さらにシューハウジング32の前壁34よりもカムシャフト2とは反対側に突出している。また、ストッパピン8の端部81は、渦巻ばね10の最内周部13に対して内側から外側へ向けて荷重を加えた状態で接している。なお、渦巻ばね10の最内周部13とは、渦巻ばね10の内側から1重目の巻きを成す素線の内側部分を示している。
渦巻ばね10の内周端12は、巻きを成す部分から軸方向へ略垂直に延びるよう折れ曲がっており、座金6の係止溝63を軸方向に挿通して、ベーンロータ5の収容穴58に挿入されている。係止溝63の幅は渦巻ばね10の素線の直径と略等しく、係止溝63は渦巻ばね10の内周端12を係止している。一方、収容穴58の直径は渦巻ばね10の素線の直径および係止溝63の幅よりも大きく、内周端12が収容穴58の内壁に接しないよう、内周端12と収容穴58の内壁との間には隙間が存在している。
(効果)
本実施形態では、ベーンロータ5の嵌合穴57に固定されたストッパピン8の側面が、座金6の係合溝62の内壁に当接している。このような構成によれば、渦巻ばね10が強力なトルクを有していたとしても、ストッパピン8は、座金6がベーンロータ5に対する進角方向に回転してしまうことを防止することができる。また、ストッパピン8は、座金6をベーンロータ5に対して位置決めすることも可能である。
また、ストッパピン8は渦巻ばね10の最内周部13に内側から荷重を加えた状態で当接しているため、渦巻ばね10の振動および位置ずれを効果的に抑制することができる。これにより、渦巻ばね10はベーンロータ5に対して安定したトルクを与えることができる。また、渦巻ばね10の内周端12が座金6から外れることを防止することができる。
したがって、本実施形態のバルブタイミング調整装置1によれば、ストッパピン8が座金6の回り止めを行う機能に加え、渦巻ばね10の振動および位置ずれを抑制する機能を兼ねることができるため、質量の大きくなる複雑な構成の部品を用いずとも、安定した動作を行うバルブタイミング調整装置1を提供することができる。
また、本実施形態において、渦巻ばね10の内周端12を係止する方法は、渦巻状の素線の一端を一度、略垂直に軸方向へ折り曲げて、係止溝63に挿入するのみの簡単なものである。よって、バルブタイミング調整装置1の製造工数を削減することができる。
さらに、渦巻ばね10の内周端12は、座金6の係止溝63を挿通してベーンロータ5の収容穴58内に達するまで深く差し込まれているため、渦巻ばね10が係止溝63からはずれることが防止される。それと共に、収容穴58の直径は渦巻ばね10の素線の直径よりも大きく設定されており、渦巻ばね10の内周端12は収容穴58の内壁に接しないように配置されているため、深く差し込まれた内周端12がベーンロータ5を傷つけることはない。
また、本実施形態では、座金6の係合溝62と係止溝63との径が同じである。このため、座金6をベーンロータ5に組み付けるとき、座金6の表裏の区別を必要とせず、利便性が高いという利点がある。
(他の実施形態)
(ア)上述した実施形態において、ストッパピン8は、渦巻ばね10の最内周部分13に荷重を加えていたが、自由状態の最内周部分13に対して単に接しているのみであってもよい。このような構成によっても、渦巻ばね10の振動および位置ずれを抑制する効果を発揮することができる。
(イ)座金6の係合溝62と係止溝63との幅は、互いに異なるものであってもよい。例えば、ストッパピン8と渦巻ばね10との最適な径が異なる場合には、それぞれの径に合わせて、係合溝62および係止溝63の幅を設定してもよい。
(ウ)上述した実施形態において、ストッパピン8の直径は、座金6の係合溝62の幅と等しく、ストッパピン8の側面は進角側および遅角側のいずれにおいても係合溝62の内壁に当接しているが、本発明はこれに限られない。すなわち、渦巻ばね10のトルクが働く方向である進角方向に座金6が回転することがないよう、少なくともストッパピン8の側面が遅角側において係合溝62の内壁に当接可能であればよい。
(エ)特許請求の範囲に記載する係合孔および係止孔は、上述した実施形態における係合溝62および係止溝6のように、座金6を軸方向に貫通する孔の縁が座金6の外側で一部途切れた溝の形態を含んでいる。ただし、上述した実施形態において、係合溝62および係止溝63は、その両方または一方が、溝ではなく、周囲に縁を有する孔の形態であってもよい。
(オ)上述した実施形態は、内燃機関90の排気弁92に関して渦巻ばね10がベーンロータ5を進角側に付勢するものであるが、本発明は吸気弁91に関して適用してもよいし、渦巻ばね10がベーンロータ5を遅角側に付勢するものであってもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・バルブタイミング調整装置
2 ・・・カムシャフト(従動軸)
3 ・・・ハウジング
5 ・・・ベーンロータ
57・・・嵌合穴
58・・・収容穴
6 ・・・座金
62・・・係合溝(係合孔)
63・・・係止溝(係合孔)
8 ・・・ストッパピン
10・・・渦巻ばね
13・・・最内周部

Claims (4)

  1. 内燃機関(90)の駆動力を駆動軸(97)から従動軸(2)に伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記従動軸により開閉駆動される吸気弁(91)および排気弁(92)の少なくとも一方のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置(1)であって、
    前記駆動軸および前記従動軸の一方とともに回転可能であり、回転方向に所定角度範囲で形成されている収容室(41、42、43)を有するハウジング(3)と、
    前記駆動軸および前記従動軸の他方とともに回転可能であり、前記収容室を進角室(44、45、46)と遅角室(47、48、49)とに区画し、前記進角室および前記遅角室に供給される作動油の圧力により前記ハウジングに対して進角方向または遅角方向へ相対回転するように駆動され、前記従動軸とは反対側に形成された嵌合穴(57)を有するベーンロータ(5)と、
    前記ベーンロータに対し前記従動軸とは反対側に設けられ、前記ベーンロータの回転軸方向に貫通している係合孔(62)を有する座金(6)と、
    前記ベーンロータを前記ハウジングに対し進角方向または遅角方向へ付勢する渦巻ばね(10)と、
    前記座金の前記係合孔を挿通して前記ベーンロータの前記嵌合穴に嵌合しており、かつ、前記渦巻ばねの最内周部(13)に内側から当接しているストッパピン(8)と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記ストッパピンは、前記渦巻ばねの前記最内周部に対して外側へ向けて荷重をかけた状態で当接していることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記座金は、前記ベーンロータの回転軸方向に貫通している係止孔(63)を有し、
    前記ベーンロータは、前記従動軸とは反対側に形成された収容穴(58)を有し、
    前記渦巻ばねの内周端(12)は、前記係止孔を挿通し、前記収容穴に当該収容穴の内壁との間に隙間を有して挿入されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記係合孔と前記係止孔とは、径が同じであることを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整装置。
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