JP2007291987A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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Abstract

【課題】排気弁及び吸気弁の少なくとも一方の遅角側への位相転換の応答速度を改善できるバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】クランクシャフトとともに回転する駆動側回転部材であるハウジング部材2と、カムシャフトとともに回転し、クランクシャフト2と所定の相対回転変位範囲内で相対回転可能に組み付けられたロータ部材3と、進角方向に向けてハウジング部材2に対してロータ部材3を付勢する付勢力を有する進角アシストバネ5と、ハウジング部材2に一端が係合しロータ部材3に他端が係合して、進角アシストバネ5の付勢力に抗して遅角方向に向けてハウジング部材2に対してロータ部材3を付勢する戻しバネ11とを有する。戻しバネ11の少なくとも一端は、進角アシストバネ5の少なくとも一端と同じ部位に係合されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気弁及び吸気弁の少なくとも一方の開閉時期を調整するバルブタイミング調整装置に関する。
従来、エンジンの運転条件に応じて内燃機関の吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の開閉時期を調整するベーン式のバルブタイミング調整装置が提供されている。ベーン式のバルブタイミング調整装置は、内燃機関のクランクシャフトとともに回転するハウジング部材と、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方を開閉駆動するカムシャフトと、ハウジング部材の内部に収容されカムシャフトとともに回転するロータ部材とを有している。ハウジング部材に対するロータ部材の相対回転位相差を油圧により調整することにより、エンジンの運転条件に応じて吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の開閉時期を調整している。内燃機関の燃費向上のため、アイドル時は、スロットル弁をほとんど全閉にして吸入空気量を調整しているため吸気管内の負圧が高い。
吸気行程始めの吸/排気弁とも開いたバルブオーバラップ期間に、負圧により排気がシリンダ内および吸気ポート内に吸い戻され、その後にピストンの動きによって新気およびこの排気がシリンダ内に流入する。
このためシリンダ内の残留ガス割合が高くなり、燃焼速度が遅く燃焼変動も大きくなる。このため、オーバーラップ期間を短くすることにより燃焼改善、燃費改善が得られる。したがって、エンジン始動時には、排気弁については閉じる時期を早くする進角側へ、吸気弁については開く時期を遅くする遅角側へ制御する必要がある。 ここで、カムシャフトの正トルクにより、ロータ部材は遅角側に戻る性質がある。このため、特許文献1、2では、排気弁とともに回転するロータ部材については、カムシャフトの平均トルク以上のばね荷重をもった進角アシストバネをロータ部材とハウジング部材との間に搭載してロータ部材を進角側に付勢することにより、次のエンジン始動時にロータ部材が最進角に位置するようにしている。
吸気弁とともに回転するロータ部材については、カムシャフトから正トルクを受けると、基本位相である最遅角位置へ戻り得る。しかし、エンジン停止時の最遅角位置よりも更に遅角側の位置へ位相転換して、エンジンを最高出力にしたいときがある。その後、再び最高出力の位置から最遅角位置へすばやく戻すため、進角アシストバネを搭載することがある。
特開平10−68306号公報 特開2002−295210号公報
しかしながら、エンジンの運転条件が急に変化した場合、排気弁の開閉時期をすばやく最進角から遅角側へ調整する必要がある場合がある。たとえば、排気弁の場合、エンジンの高負荷状態の際に、遅角側へ位相転換してオーバーラップ期間を長くすることにより、排気脈動を利用してエンジン回転数を急速に上げたいときがある。吸気弁では、エンジン停止時の最遅角位置からそれよりも更に遅角側の位置へ位相転換してエンジンの出力を最高にしたいときがある。この場合、進角アシストバネの進角側への付勢力が、ベーンの遅角側への素早い位相転換を妨げている。特に、高温で作動油の粘性が低くなり油圧が下がったときには、油圧によるベーンの位相転換速度が遅くなる。このため、高温時の排気弁の進角側から遅角側への位相転換の応答速度が遅くなるという問題がある。
本発明の目的は、排気弁及び吸気弁の少なくとも一方の遅角側への位相転換の応答速度を改善できるバルブタイミング調整装置を提供しようとするものである。
本発明は、内燃機関の駆動軸から排気弁及び吸気弁の少なくとも一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する経路に回転可能に設けられ、駆動軸とともに回転する駆動側回転部材と、従動軸とともに回転し、駆動側回転部材と相対回転可能に組み付けられた従動側回転部材と、進角方向に向けて駆動側回転部材に対して従動側回転部材を付勢する付勢力を有する進角アシストバネと、を具備するバルブタイミング調整装置において、駆動側回転部材に一端が係合し従動側回転部材に他端が係合して、進角アシストバネの付勢力に抗して遅角方向に向けて駆動側回転部材に対して従動側回転部材を付勢する戻しバネを有することを特徴とする。
上記構成によると、進角アシストバネの付勢力に抗して遅角方向に向けて従動側回転部材を付勢する戻しバネを設けている。このため、戻しバネの遅角方向の付勢力は進角アシストバネの進角方向の付勢力に抗して発揮される。それゆえ、従動側回転部材に加わる進角方向の付勢力が弱まる。したがって、油圧などによる従動側回転部材の遅角方向への位相転換は、従動側回転部材に加わる進角方向の付勢力に遮られることなく、迅速に行われる。ゆえに、従動側回転部材により駆動回転される排気弁及び吸気弁の少なくとも一方の遅角側への位相転換の応答速度を改善することができる。
本発明によれば、排気弁及び吸気弁の少なくとも一方の遅角側への位相転換の応答速度が改善される。このため、排気弁については、エンジンの高付加状態のときにオーバーラップ期間を急速に長くできる。このため、たとえば、エンジンの高負荷状態の際に排気脈動を利用してエンジン回転数を急速に上げることができる。また、吸気弁については、たとえば、エンジン停止時の最遅角位置よりも更に遅角側の位置へ急速に位相転換して、エンジンを迅速に最高出力にあげることができる。
戻しバネは、進角アシストバネのばね荷重よりも小さいばね荷重を有することが好ましい。戻しバネのばね荷重が、進角アシストバネのばね荷重と同じかそれよりも高い場合には、戻しバネの付勢力が進角アシストバネの付勢力に勝り、バネ全体として遅角方向に付勢することになる。この場合には、進角アシストバネを駆動側回転部材と従動側回転部材との間に設けた意義が失われる。すなわち、排気弁については、エンジン始動時に従動側回転部材を駆動側回転部材に対して最進角に位置させることができない場合がある。吸気弁については、エンジン停止時の最遅角位置よりも更に遅角側の位置へ位相転換しにくくなる場合がある。
戻しバネは、低温時には高温時のばね荷重よりも小さいばね荷重を発揮することが好ましい。低温時には作動油の粘性が高く油圧が高くなる。このため、低温時には、高い油圧を利用して、進角側から遅角側へ急速に位相変換することができる。しかし、高温時には作動油の粘性が低くなるため、油圧が下がり、油圧による遅角側への変換応答が遅れるおそれがある。そこで、高温時に戻しバネのばね特性を発揮させることにより低油圧による変換応答の遅れを補う。低温時には、戻しバネのばね特性をさほど発揮させなくても、高油圧により、進角アシストバネの付勢力に抗して遅角側へ急速に位相転換することができる。
戻しバネは、形状記憶合金製であり、高温時に最遅角時の形状になるように設定されていることが好ましい。戻しバネは、高温時には、最遅角時の設定形状に戻ろうとするばね特性を発揮し、低温時には、高温時よりも小さいばね特性を示す。このため、戻しバネは、高温時に、従動側回転部材を、進角アシストバネの進角側へ付勢する付勢力に抗して、遅角側へ付勢する付勢力をもつことになり、低温時にはその付勢力は高温時よりも小さくなる。かかる戻しバネの特性は、たとえば、材料、熱処理などにより設定することができる。
戻しバネの少なくとも一端は、進角アシストバネの少なくとも一端と同じ部位に係合されていることが好ましい。これにより、戻しバネを取付けるための部品を増やす必要がなく、部品点数の増加を防止できる。
(実施例1)
本発明を具体化した実施例1に係るバルブタイミング調整装置について図1〜図6を参照して説明する。本実施例は、車両等の内燃機関の駆動軸であるクランクシャフトから排気弁を開閉駆動する従動軸であるカムシャフトに駆動力を伝達する経路に回転可能に設けられた、内燃機関のバルブタイミング調整装置である。まずバルブタイミング調整装置の全体構成について説明する。図1は、駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図を示す。図2は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図1のX方向側から視認した図を示す。図3は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図1のX方向側から視認した図を示す。図4は、進角アシストバネと戻しバネのばね特性を示す説明図を示す。図5は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を駆動側回転部材におけるフロント部側端面に沿って切断した断面図を示す。図6は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を駆動側回転部材におけるフロント部側端面に沿って切断した断面図を示す。
図1に示すように、バルブタイミング調整装置は、クランクシャフトとともに回転する駆動側回転部材であるハウジング部材2と、カムシャフトとともに回転し、クランクシャフトと所定の相対回転変位範囲内で相対回転可能に組み付けられたロータ部材3とを備えている。ハウジング部材2及びロータ部材3は図1に示すX方向からみて時計回りに回転する。この回転方向を進角方向といい、この回転方向と反対側の方向を遅角方向という。
また、図1、図2、図3に示すように、バルブタイミング調整装置は、進角方向に向けてハウジング部材2に対してロータ部材3を付勢する付勢力を有する進角アシストバネ5と、ハウジング部材2に一端が係合しロータ部材3に他端が係合して、進角アシストバネ5の付勢力に抗して遅角方向に向けてハウジング部材2に対してロータ部材3を付勢する戻しバネ11とを有する。戻しバネ11の一端は、進角アシストバネ5の両端と同じ部位に係合されている。
図4に示すように、戻しバネは、進角アシストバネのばね荷重よりも低いばね荷重を有する。戻しバネは、高温時には低温時のばね荷重よりも大きいばね荷重を発揮する。戻しバネは、形状記憶合金製であり、図3に示すように、高温時に最遅角時の形状になるように設定されている。したがって、戻しバネ11のばね荷重は、図3に示す最遅角時の形状では小さく、図2に示す最進角時の形状では大きくなる。本例において低温とは、作動油の粘性が高く高油圧であって、ロータ部材の位相転換を急速にする必要があるときに高油圧によって十分な変換応答速度が得られる場合、たとえば80℃以上をいう。高温とは、作動油の粘性が低く低油圧であって、ロータ部材の位相転換を急速にする必要があるときに、作動油の油圧だけでは十分な変換応答速度が得られない場合、たとえば80℃未満をいう。
図1、図5、図6に示すように、ハウジング部材2は、周壁部212の内部に複数の油圧室67とロータ部材3を収容するロータ室76とを有し軸方向の一端が開口するハウジング本体21と、ハウジング本体21に固定されロータ室67及び油圧室76の軸方向の一端開口を閉じるスプロケット20とを有する。ハウジング本体21の軸方向の他端はフロント部211により閉塞されている。フロント部211はハウジング本体21に対して一体的に成形されている。ハウジング本体21は、ボルト22にてスプロケット20を一体的に固定している。
図1に示すように、ロータ部材3におけるベーンロータ34とブッシングベーン31とは、カムシャフト81に対して、ボルト82により一体的に固定される。カムシャフト81は、ハウジング部材2のスプロケット20の中心に設けたカムシャフト挿入穴202に、摺動可能に挿入される。ボルト82は、後述のバネ室30の穴部313の方から嵌入され、ベーンロータ34の穴部342及びカムシャフト81の端面に開口する穴部811を固定する。
ハウジング部材2とロータ部材3とは、相対回転変位可能であり、ハウジング部材2の内壁とロータ部材3の外壁とは互いに所定角度範囲内で摺動する。
ロータ部材3は、ロータ室76に回動自在に保持されたベーンロータ34と、ベーンロータ34に保持されて遠心方向に延び各油圧室67内に周方向に往復動可能に収容されたベーン35とを有する。油圧室67は、ロータ室76の遠心方向側に周方向に、シュー23を介して、4つ設けられている。各油圧室67は、ベーン35により、それぞれ進角室6と遅角室7とに仕切られている。ハウジング部材2の4つのシュー23のうちの2つのシュー23は、ベーン35と当接して相対回転変位範囲の両端を規定するストッパ面236,237を有する。ストッパ面236は最進角位置、ストッパ面237は最遅角位置を規定する。
図1、図2、図3に示すように、ロータ部材3のカムシャフト挿入穴202と反対側の端面には、その軸方向に開口し進角アシストバネ5及び戻しバネ11を収容する円筒状のバネ室30を備えたブッシングベーン31が設けられている。ブッシングベーン31は、バネ室30の側壁を構成する筒状のバネ室壁部311と、バネ室30の底面の外周部に設けられた着座部312と、バネ室30の底面の中心部に設けられ軸方向に開口しカムシャフト挿入穴202と連通する穴部313と、着座部312と穴部313との間に設けられ着座部312と対面する側に進角アシストバネ5の内周面を当接させ着座部312よりも軸方向に突出している突出部314とを有する。バネ室壁部311には、進角アシストバネ5の一端である第1フック部52をバネ室30内から外側へ突出させる切欠凹部317が設けられている。切欠凹部317は、ハウジング部材2に対してロータ部材3が回動するときに進角アシストバネ5の第1フック部52がバネ室30の周方向に最進角位置から最遅角位置まで回動することを許容する幅を有する。ブッッシングベーン31の外側で切欠凹部317の周方向の幅の範囲内に進角アシストバネ5の第1フック部52を係合するピン25が設けられている。ピン25は、ハウジング部材2におけるフロント部211に設けた穴部に圧入されている。ピン25の脚部251は、その先端部をハウジング部材2のフロント部211の内部に嵌入させている。脚部251の中間部253は穴部には嵌入されずフロント部211から軸方向に突出している。
進角アシストバネ5は断面円形状の金属線材を螺旋状に巻回して形成されたものであり、ロータ部材3の軸と同一軸であるコイルバネ部51と、その軸長方向の一端からコイルバネ部51の径外方向にフック状に湾曲させた第1フック部52と、その軸長方向の他端からコイルバネ部51の径内方向に屈曲させた第2フック部53とを有する。コイルバネ部51はバネ室30の着座部312に着座させてその内周側を突出部314に当接させその外周側をバネ室壁部311の内周面に当接させる。第1フック部52はバネ室壁部311から切欠凹部317を通ってピン25の脚部251の中間部253と頭部252との間に係止する。第2フック部53は、リング状の突出部314の一部を切欠いて形成された凹状の挟持部315に保持させる。挟持部315に保持された第2フック部53は、カムシャフト81を固定するボルト82の頭部821に押圧されて固定される。
戻しバネ11は、断面円形状の線材をリング状に湾曲させた巻きバネ部111と、その軸長方向の一端から巻きバネ部111の径外方向に導出されフック状に湾曲された第1フック部112と、その軸長方向の他端から巻きバネ部111の径内方向に屈曲された第2フック部113とを有する。巻きバネ部111は、ブッシングベーン31のバネ室壁部311の外周面310に、切欠凹部317を除いてほぼ全周にわたって巻回されている。巻き回数は1回である。戻しバネ11の第1フック部112は、進角アシストバネ5の第1フック部52が係止されている部位と同じ部位、すなわちピン25の脚部251の中間部253と頭部252との間に巻き付けてある。第1フック部112が巻き付けてあるのは、第1フック部112がピン25から脱落するのを防止するためである。戻しバネ11の第2フック部113は、ブッシングベーン31の上端の一部を切り欠いて形成された切欠凹部317の進角側の側端部316に係止されている。戻しバネ11は、形状記憶合金であり、ニッケル、チタンなどを含み、所定温度で熱処理が施されている。戻しバネ11は、図3に示す形状になるように設定されている。図3に示す最遅角時の戻しバネ11の巻きバネ部111は、バネ室壁部311の外周面310にゆるく巻回されている。図2に示す最進角時の戻しバネ11の巻きバネ部111は、進角方向(図2,図3では時計回り)にシフトした第2フック部113により引っ張られ、外周面310に巻回されて、図3の最遅角時のばね荷重よりも大きいばね荷重を発揮している。
図1、図5、図6に示すように、ハウジング部材2の周壁部212とロータ部材3のベーン35との間の間隙、及びハウジング部材2のシュー23とロータ部材3のベーンロータ34との間の間隙には、隣接する油圧室間で作動油が漏れ出ることを防止するシール部材36が設けられている。シール部材36は、長板状の板ばねの付勢力により径方向に対向する摺動面に向けて押圧している。
図5、図6に示すように、進角室6及び遅角室7は、図示しない別々の油路と連通しており、エンジンの運転状態などに応じて適宜作動油を供給排出することにより、進角室6と遅角室7との間に油圧差を生じさせる。この油圧差によりベーン35が油圧室67内で周方向に相対的に回動して、駆動側のハウジング部材2に対する従動側のロータ部材3の相対回転位相を調整する。
図1、図5に示すように、ロータ部材3のベーン35の中には、ハウジング部材2に対して最進角位置でロータ部材3を拘束するストッパピン4が設けられている。ロータ部材3におけるベーン35に設けられた穴部350には、円筒状のスリーブピンガイド42が嵌入されている。スリーブピンガイド42はストッパピン4を軸方向に摺動可能に収容している。ハウジング部材2におけるスプロケット20に設けられたストレート状の凹部200には、ブッシュ43が埋設されている。ストッパピン4は、ブッシュ43の中に出入り可能である。ストッパピン4の内部にはバネ室41を設けている。バネ室41には、ストッパピン4の先端部をブッシュ43の側へ付勢するバネが装着されている。ベーン35の穴部350及びスリーブピンガイド42には進角油路421が形成されている。またスプロケット20の凹部200には、遅角室7と連通する遅角油路201が形成されている。進角油及び遅角油は、進角油路421及び遅角油路201を経由してスリーブピンガイド42とストッパピン4との間及びブッシュ119とストッパピン4との間の間隙に供給排出され、ストッパピン4がブッシュ43から抜け出る方向に油圧を発生させる。この進角油及び遅角油の供給排出量とバネ室41内のバネの付勢力とのバランスにより、ストッパピン4がブッシュ43の中に進退する。
ここで、本実施例では、排気弁のバルブタイミングを調整し、エンジン始動時における吸気弁と排気弁との開弁オーバーラップ期間を短くするため、図5に示すように、ベーン35がシュー23のストッパ面236と当接する最進角位置でストッパピン4がブッシュ43の中に進入すると、ストッパピン4の先端部40がストレート状のブッシュ43の壁面と当接する。この位置で、ストッパピン4はロータ部材3をハウジング部材2に対して拘束する。これにより、ハウジング部材2に対してロータ部材3が最進角位置で固定される。このようにロータ部材3がロックされた状態で内燃機関が始動されることが好ましい。内燃機関の始動の際には、内燃機関の油圧が十分に安定しないため、ベーン35がロータ部材3の周方向に移動してバタツキが発生しようとするが、前述したようにストッパピン4がロータ部材3をハウジング部材2に対して拘束するため、内燃機関の始動直後におけるベーン35のバタツキを抑制する。
再度、ロータ部材3の相対回転位相を変える場合には、進角油路421及び遅角油路201を通じて、スリーブピンガイド42とストッパピン4との間及びブッシュ119とストッパピン4との間の間隙に進角油及び遅角油を供給して、ストッパピン4の先端部40をブッシュ43から外す。このようにストッパピン4がブッシュ43から外されているときには、ハウジング部材2に対するロータ部材3の相対回転が許される。この結果、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を遅角方向に調整することができる。
ここで、進角アシストバネ及び戻しバネのばね特性について図4を用いて説明する。図4の線グラフは、いずれも、横軸にハウジング部材に対するロータ部材の相対回転位相を示し、右側へいくほど遅角側に、左側へいくほど進角側に近くなる。縦軸は、ばね荷重を示す。
図4に示すように、進角アシストバネは、ロータ部材を進角方向に付勢する付勢力を持つため、ばね荷重が最進角に近い進角側では小さく、最遅角に近い遅角側では大きい。高温時の戻しバネのばね荷重は、進角側では、進角アシストバネの進角側のばね荷重よりも小さく、遅角側では、進角アシストバネの遅角側のばね荷重よりも小さい。低温時の戻しバネのばね荷重は、進角側及び遅角側ともに、ほぼゼロに等しい。このような進角方向に付勢する進角アシストバネのばね荷重から、遅角方向に付勢して付勢力の方向が逆の戻しバネのばね荷重を引いた値が、ロータ部材に加わるばね荷重である。この結果、低温時のロータ部材に加わるばね荷重は、戻しバネのばね荷重がほぼゼロであるため、ほぼ進角アシストバネのばね荷重に等しい。このため、低温時には、進角アシストバネのばね特性を最大限発揮させることができる。一方、高温時のロータ部材に加わるばね荷重は、進角アシストバネのばね荷重から高温時の戻しバネのばね荷重を引いた値になる。この結果、高温時のロータ部材に加わる進角方向のばね荷重は、各々の回転位相時において、低温時の場合よりも低く抑えられ、高温で低油圧となった作動油の遅角方向の油圧に負ける。このため、作動油の遅角方向の油圧により、ロータ部材を遅角方向へ急速に位相転換することができる。したがって、排気弁の遅角方向への応答速度が改善され、すばやく進角側から遅角側へ位相転換することができる。
なお、本実施例では、低温時の戻しバネのばね荷重は、進角側及び遅角側ともにほぼゼロに等しいが、ばね荷重があってもよい。この場合、戻しバネのばね荷重は、進角側では進角アシストバネの進角側のばね荷重よりも低く、遅角側では遅角アシストバネの遅角側のばね荷重よりも低ければよい。
このように、本実施例のバルブタイミング調整装置は、高温時に、進角アシストバネの付勢力に抗して遅角方向に向けてロータ部材を付勢する戻しバネを設けている。このため、戻しバネの遅角方向の付勢力が進角アシストバネの進角方向の付勢力に抗して発揮され、ロータ部材に加わる進角方向のばね荷重を弱める。このため、ロータ部材により駆動される排気弁は、進角アシストバネの進角方向の付勢力に遮られることなく、遅角側への位相転換の応答速度を改善できる。
また、高温時にロータ部材に加わる進角アシストバネと戻しバネとを合わせたばね特性は、戻しバネのばね常数を進角アシストバネのばね常数よりも小さいものを用いれば、低温時よりも小さくなる。このため、作動油の高温時の粘性が低下して油圧が低下したときでも、装置に大きな改造を施すことなく、遅角側への変換応答速度を改善できる。一方、低温時では、戻しバネのばね荷重が高温時よりも小さくなる。しかし、低温で粘性の高い作動油によって高い油圧を発揮できるため、この高油圧によってロータ部材を遅角側へ迅速に位相転換させることができる。
さらに、図1〜図3に示すように、既存のブッシングベーン31の切欠凹部317と、進角アシストバネ5の第1フック部52を係止するピン25に対して、戻しバネ11を巻き付けている。このため、既存の部品の数を増加させることなく、既存の装置に対して戻しバネを搭載することができる。このため、設計変更の手間を省くことができる。
なお、戻しバネ11は、断面円形状の線材を巻回して作製したものであるが、断面が長方形、正方形、線径の線材でもよい。
(実施例2)
本実施例と実施例1との相違点は、戻しバネを巻きバネから松葉ばねに変えた点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図7は駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図9のX方向側から視認した図を示す。図8は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図9のX方向側から視認した図を示す。図9は駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図を示す。
図7、図8に示すように、戻しバネ12は、略U字状に屈曲させた形状の松葉バネである。戻しバネ12は、断面円形状の線材を略U字状に屈曲させた屈曲部121と、その軸長方向の一端から屈曲部121の屈曲方向と反対側にフック状に湾曲された第1フック部122と、その軸長方向の他端から屈曲部121から直線状に延びる第2フック部123とを有する。屈曲部121は、ブッシングベーン31よりも外側に配置されている。図7、図8、図9に示すように、戻しバネ12の第1フック部122は、進角アシストバネ5の第1フック部52に係止されている部位と同じ部位、すなわちピン25の脚部251の中間部253と頭部252との間に巻き付けてある。戻しバネ12の第2フック部123は、ブッシングベーン31の切欠凹部317の進角側の側端部316に係止されている。
戻しバネ12は、形状記憶合金であり、高温時に図8に示す最遅角時の形状になるように設定されている。図8に示す最遅角時の戻しバネ12の屈曲部121は、ゆるやかに屈曲している。図7に示す最進角時の戻しバネ12の屈曲部121は、進角方向にシフトした第2フック部123により曲げモーメントを受け、屈曲度合いが最遅角時よりも大きくなる。このため、最進角時の戻しバネ12のばね荷重は、最遅角時よりも大きい。したがって、高温時の戻しバネ12のばね荷重は、図8に示す最遅角時の形状では小さく、図7に示す最進角時の形状では大きくなる。一方、低温時の戻しバネのばね荷重は、進角側及び遅角側ともに、ほぼゼロに等しい。したがって、本実施例においても、高温時には戻しバネ12が進角アシストバネ5に抗して遅角方向に付勢する付勢力を発揮する。このため、ロータ部材に加わるばね荷重が弱まり、排気弁の遅角側への位相転換の応答速度を改善できる。低温時には、高い粘性で高油圧の作動油によって、進角アシストバネの進角方向への付勢力に抗して、ロータ部材を遅角方向に急速に位相転換できる。
なお、戻しバネ12は、断面円形状の線材を巻回して作製したものであるが、断面が長方形、正方形、線径の線材でもよい。
(実施例3)
本実施例と実施例1との相違点は、戻しバネをねじりコイルばねに変えた点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図10は駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図12のX方向側から視認した図を示す。図11は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図12のX方向側から視認した図を示す。図12は駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図を示す。
図10、図11に示すように、戻しバネ13は、断面円形状の線材をねじりコイル状にしたねじり部131と、その軸長方向の一端からねじり部131のねじり方向と反対側にフック状に湾曲された第1フック部132と、その軸長方向の他端からねじり部131から直線状に延びる第2フック部133とを有する。ねじり部131は、ブッシングベーン31よりも外側で、切欠凹部317の周方向の幅の範囲内に配置されている。戻しバネ13の第1フック部132は、進角アシストバネ5の第1フック部52が係止されている部位と同じ部位、すなわちピン25の脚部251の中間部253と頭部252との間に巻き付けてある。戻しバネ13の第2フック部133は、ブッシングベーン31の切欠凹部317の進角側の側端部316に係止されている。
戻しバネ13は、形状記憶合金であり、高温時に図11に示す最遅角時の形状になるように設定されている。図11に示す最遅角時の戻しバネ13のねじり部131は、ゆるやかにねじられている。図10に示す最進角時の戻しバネ12のねじり部131は、進角方向にシフトした第2フック部133によりねじりモーメントを受けて、ねじり度合いが最遅角時よりも大きくなる。このため、最進角時の戻しバネ13のばね荷重は、最遅角時よりも大きい。したがって、高温時の戻しバネ13のばね荷重は、図11に示す最遅角時よりも図10に示す最進角時の方が大きく、遅角側へ付勢する付勢力を持つ。低温時の戻しバネのばね荷重は、進角側及び遅角側ともに、ほぼゼロに等しい。したがって、本実施例においても、高温時に、戻しバネ13の遅角方向の付勢力が進角アシストバネ5の進角方向の付勢力に抗して発揮され、ロータ部材に加わるばね荷重が弱くなる。このため、排気弁の遅角側への位相転換の応答速度を改善できる。低温時には、高い粘性の作動油の高油圧によって、進角アシストバネの進角方向への付勢力に抗して、ロータ部材を急速に遅角側へ位相転換できる。
(実施例4)
本実施例と実施例1との相違点は、戻しバネをコイルバネに変えた点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図13は駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図15のX方向側から視認した図を示す。図14は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図15のX方向側から視認した図を示す。図15は駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図を示す。
図13、図14に示すように、戻しバネ14は、断面円形状の線材をコイル状に巻回したコイル部141と、その軸長方向の一端から導出されフック状に湾曲された第1フック部142と、その軸長方向の他端から導出され第1フック部142と同じ方向に屈曲させた第2フック部143とを有する。戻しバネ14は、コイル中心線の方向に圧縮荷重を受ける圧縮コイルバネである。コイル部141は、ブッシングベーン31よりも外側で、切欠凹部317の周方向の幅の範囲内に配置されている。戻しバネ14の第1フック部142は、進角アシストバネ5の第1フック部52が係止されている部位と同じ部位、すなわちピン25の脚部251の中間部253と頭部252に巻き付けてある。戻しバネ14の第2フック部143は、バネ室壁部311の切欠凹部317よりも遅角側に設けられた溝部318に係止されている。
戻しバネ14は、形状記憶合金であり、高温時に図14に示す最遅角時の形状になるように設定されている。図14に示す最遅角時の戻しバネ14のコイル部141は、圧縮荷重を殆ど受けず自然状態に近い状態である。図13に示す最進角時の戻しバネ12のコイル部141は、第2フック部143によりコイル中心線の方向に圧縮される。このため、最進角時の戻しバネ14のばね荷重は、最遅角時よりも大きい。したがって、高温時の戻しバネ14のばね荷重は、図14に示す最遅角時よりも図13に示す最進角時の方が大きく、遅角側へ付勢する付勢力を持つ。低温時の戻しバネのばね荷重は、進角側及び遅角側ともに、ほぼゼロに等しい。したがって、本実施例においても、高温時に、戻しバネ14の遅角方向の付勢力が進角アシストバネ5の進角方向の付勢力に抗して発揮され、ロータ部材に加わるばね荷重が弱くなる。このため、排気弁の遅角側への位相転換の応答速度を改善できる。低温時には、高い粘性の作動油の高油圧によって、進角アシストバネの進角方向への付勢力に抗して、ロータ部材3を急速に遅角側へ位相転換できる。
(実施例5)
本実施例と実施例1との相違点は、戻しバネを渦巻きバネに変えた点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図16は駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図18のX方向側から視認した図を示す。図17は、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図18のX方向側から視認した図を示す。図18は駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図を示す。
図16、図17に示すように、戻しバネ15は、断面円形状の線材を渦巻き状に数回巻回しブッシングベーン31のバネ室壁部311の外周面310に沿わせた渦巻き部151と、その軸長方向の一端から渦巻き部151の径外方向に導出されフック状に屈曲された第1フック部152と、その軸長方向の他端から渦巻き部151の径内方向に屈曲された第2フック部153とを有する。なお、実施例1の戻しバネの巻きバネ部111が巻き数が1回であるのに対して、本例の戻しバネ15の渦巻き部151は巻き数が2回以上である。
戻しバネ15の第1フック部152は、進角アシストバネ5の第1フック部52が係止されている部位、すなわちピン25の脚部251の中間部253と頭部252に巻き付けてある。戻しバネ15の第2フック部153は、バネ室壁部311の切欠凹部317よりも遅角側に設けられた溝部316に係止されている。
戻しバネ15は、形状記憶合金であり、高温時に図17に示す最遅角時の形状になるように設定されている。図17に示す最遅角時の戻しバネ15の巻きバネ部151は、バネ室壁部311の外周面310にゆるく巻回している。図16に示す最進角時の巻きバネ部151は、進角方向にシフトした第2フック部153により引っ張られ、外周面310に巻回される。このため、最進角時の戻しバネ15のばね荷重は、最遅角時よりも大きい。したがって、高温時の戻しバネ15のばね荷重は、図17に示す最遅角時よりも図16に示す最進角時の方が大きく、遅角側へ付勢する付勢力を持つ。低温時の戻しバネのばね荷重は、進角側及び遅角側ともに、ほぼゼロに等しい。したがって、本実施例においても、高温時に、戻しバネ15の遅角方向の付勢力が進角アシストバネ5の進角方向の付勢力に抗して発揮され、ロータ部材に加わるばね荷重が弱くなる。このため、排気弁の遅角側への位相転換の応答速度を改善できる。低温時には、高い粘性の作動油の高油圧によって、進角アシストバネの進角方向への付勢力に抗して、ロータ部材3を急速に遅角側へ位相転換できる。
なお、戻しバネ15は、断面円形状の線材を巻回して作製したものであるが、断面が長方形、正方形、線径の線材でもよい。
実施例1における、駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図である。 実施例1における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図1のX方向側から視認した図である。 実施例1における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図1のX方向側から視認した図である。 実施例1における、進角アシストバネと戻しバネのばね特性を示す説明図である。 実施例1における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を駆動側回転部材におけるフロント部側端面に沿って切断した断面図である。 実施例1における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を駆動側回転部材におけるフロント部側端面に沿って切断した断面図である。 実施例2における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図9のX方向側から視認した図である。 実施例2における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図9のX方向側から視認した図である。 実施例2における、駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図である。 実施例3における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図12のX方向側から視認した図である。 実施例3における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図12のX方向側から視認した図である。 実施例3における、駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図である。 実施例4における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図15のX方向側から視認した図である。 実施例4における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図15のX方向側から視認した図である。 実施例4における、駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図である。 実施例5における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最進角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図18のX方向側から視認した図である。 実施例5における、駆動側回転部材に対して従動側回転部材が最遅角位相に回転した状態のバルブタイミング調整装置を図18のX方向側から視認した図である。 実施例5における、駆動側回転部材及び従動側回転部材の軸方向に沿って切断したバルブタイミング調整装置の断面図である。
符号の説明
図中、11,12,13、14、15は戻しバネ、112,122,132,142、152,52は第1フック部、113、123,133,143、153,53は第2フック部、2はハウジング部材、20はスプロケット、21はハウジング本体、211はフロント部、25はピン、3はロータ部材、31はブッシングベーン、311はバネ室壁部、312は着座部、317は切欠凹部、4はストッパピン、5は進角アシストバネを示す。

Claims (5)

  1. 内燃機関の駆動軸から排気弁及び吸気弁の少なくとも一方を開閉駆動する従動軸に駆動力を伝達する経路に回転可能に設けられ、
    前記駆動軸とともに回転する駆動側回転部材と、前記従動軸とともに回転し、前記駆動側回転部材と相対回転可能に組み付けられた従動側回転部材と、進角方向に向けて前記駆動側回転部材に対して前記従動側回転部材を付勢する付勢力を有する進角アシストバネと、を具備するバルブタイミング調整装置において、
    前記駆動側回転部材に一端が係合し前記従動側回転部材に他端が係合して、前記進角アシストバネの付勢力に抗して遅角方向に向けて前記駆動側回転部材に対して前記従動側回転部材を付勢する戻しバネを有することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記戻しバネは、前記進角アシストバネのばね荷重よりも小さいばね荷重を有することを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記戻しバネは、低温時には高温時のばね荷重よりも小さいばね荷重を発揮することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記戻しバネは、形状記憶合金製であり、高温時に最遅角時の形状になるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記戻しバネの少なくとも一端は、前記進角アシストバネの少なくとも一端と同じ部位に係合されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のバルブタイミング調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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