以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の給湯機用リモコン10とその給湯機用リモコン10によって操作される給湯機12との構成イメージを示したブロック図である。図2は、本実施形態の給湯機用リモコン10の外観図である。給湯機12は、電気によって水を加熱する公知の電気給湯機である。給湯機12は、例えば、台所の蛇口等の給湯機12外部に温水を供給したり、風呂を沸かしたり、風呂の浴槽内の湯温を維持したりする。
給湯機12は、図1に示すように、温水を貯留する貯湯タンク121と、ヒートポンプユニット122と、給湯機12を構成するヒートポンプユニット122等の各装置を制御する給湯機制御部123とを備えている。給湯機12では、ヒートポンプユニット122によって水が加熱され、それにより得られた温水が貯湯タンク121に貯留される。そして、貯湯タンク121に貯留された温水は、例えば水道水と混合される等して温度調節されてから、台所の蛇口等の給湯機12外部に供給される。
また、給湯機12は、貯湯タンク121内の湯温を検出する温度センサなど、一般的な給湯機が有するセンサを備えている。そのセンサからの検出信号は給湯機制御部123に逐次入力される。給湯機制御部123は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路とから構成された電子制御装置であり、ROM等に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って、給湯機12を動作させる種々の制御を実行する。例えば給湯機制御部123は、ヒートポンプユニット122に水を加熱させ温水を貯湯タンク121に貯留させる制御、貯湯タンク121内の温水を給湯機12外部に供給させる制御、風呂のお湯張りを行う制御、浴槽内の湯の保温制御などを実行する。
給湯機用リモコン10は、ユーザの操作に従って給湯機12を動作させるための操作装置であり、例えば台所や風呂場等に設置されている。図1及び図2に示すように、給湯機用リモコン10は、画像を表示する表示部101と、給湯機用リモコン10のユーザである操作者に操作される操作部102と、リモコン制御部103とを備えている。
表示部101は液晶表示装置で構成されており、ユーザに対して種々の画像や数値等を表示する。また、表示部101には複数の画面が操作部102の操作に応じて択一的に表示される。図2は、その複数の画面のうちの一画面であるエコ画面が表示部101に表示されている状態を表している。このエコ画面は、エコキー102cを押す操作すなわちエコ画面表示操作によって表示され、所定時間表示された後、表示部101の表示はエコ画面表示前の元画面に戻る。エコ画面は本発明の所定画面に対応する。表示部101の表示は、エコ画面の他に、給湯機12を操作するための操作用画面、給湯機12が消費した消費電力量等の給湯機12に関する情報を表示する情報表示画面などに切り替えられる。
操作部102は操作者が押す複数のキーで構成されており、具体的には、4つの方向キー102aと、決定キー102bと、エコキー102cとを備えている。また、表示部101には、例えば図2の「終了」、「コレクション」、および「ヘルプ」のようにキー画像が表示されることがあり、操作者は、方向キー102aと決定キー102bとを操作してキー画像を選択することにより、そのキー画像に割り当てられた処理をリモコン制御部103に実行させることができる。
図1に示すリモコン制御部103は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路とから構成された電子制御装置であり、ROM等に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って種々の制御処理を実行する。
例えば、操作部102からの操作信号がリモコン制御部103に入力され、その操作信号が表示部101の表示を変更するものであれば、リモコン制御部103は、その操作信号に従って表示制御信号を表示部101へ出力し表示部101にその表示を変更させる。また、操作部102からの操作信号が給湯機12を動作させるものであれば、リモコン制御部103は、その操作信号に基づいた給湯機12の動作を指令する指令信号を給湯機12の給湯機制御部123に出力する。そして、給湯機制御部123は、その指令信号を受けると、その指令信号に従った給湯機12の制御を実行する。また、リモコン制御部103は、後述の図7のフローチャートに示す制御も実行する。
また、リモコン制御部103には、例えば、操作部102からの操作信号、および、給湯機12が有する温度センサや電力量計などの各検出装置からの検出信号などが逐次入力される。また、リモコン制御部103からは、例えば、給湯機12の動作を指令する指令信号が給湯機12の給湯機制御部123へ出力される。また、表示部101に表示させる表示内容を示す表示制御信号が表示部101へ出力される。例えば、表示部101の表示画像を変更する操作がなされたことを示す操作信号が操作部102からリモコン制御部103へ入力された場合には、リモコン制御部103は、その操作信号に応じた表示制御信号を表示部101に出力し、表示部101に表示画像を変更させる。
例えば、リモコン制御部103は、エコ画面を制御するための変数としてポイントを記憶している。リモコン制御部103は、風呂の浴槽内の湯を保温する保温時間を短く設定する操作など、給湯機12が消費する消費電力量の低減につながる操作が為されるほど、ポイントを加算する。そして、図2に示すように、累積したポイントの大きさを表す棒状の画像101aを表示部101のエコ画面内に表示させる。具体的には、その棒状の画像101aに含まれるブロック画像101bの表示数を、累積したポイントが大きいほど多くする。更に、リモコン制御部103は、畑に植えられた豆の画像101cをエコ画面内に表示させ、累積したポイントが大きいほど豆の画像101cをより成長した豆を表す画像に切り替える。具体的には、図2のエコ画面は、累積したポイントが小さい場合の表示であり、図3のエコ画面は、累積したポイントが大きい場合の表示である。
また、リモコン制御部103は、図1に示すように、ROMやフラッシュメモリなどの記憶装置で構成された記憶部22を備えている。また、リモコン制御部103は、消費電力量算出手段24と選択手段26と表示手段28とを機能的に備えている。
消費電力量算出手段24は、予め設定された計測期間内において給湯機12が消費した消費電力量を算出する。例えば、給湯機12が有する電力量計から消費電力量を示す信号を得て、上記計測期間にわたって消費電力量を積算することによりその計測期間内の消費電力量を算出する。具体的に、その計測期間は複数種類設けられており、日単位、週単位、月単位、および年単位の期間となっている。すなわち、消費電力量算出手段24は、一日毎の消費電力量、一週毎の消費電力量、一月毎の消費電力量、および一年毎の消費電力量をそれぞれ算出する。消費電力量算出手段24が算出した各消費電力量は、他の情報と共に、表示部101に表示される情報表示画面の中に表示される。
記憶部22は、文字および図形の少なくとも何れかを含んで予め定められた複数の表示情報を記憶している。その表示情報とは、表示部101に表示される情報であり、本実施形態の表示情報は、文言または図形で構成されている。
具体的に、記憶部22は、上記表示情報としての複数の文言を複数の文言グループに分けて記憶しており、図4に示すように、その複数の文言は文言マップを構成している。図4では、記憶部22に記憶されている複数の文言はA〜Dの4つの文言グループにグループ分けされている。図4の文言マップでは、文言グループ毎に連番で、各文言に文言番号が付されている。また、それぞれの文言が表示部101に表示された表示回数が文言毎に関連付けて記憶されている。
図4の文言マップを構成する文言はそれぞれ、表示部101の文言表示領域Atxt(図2参照)に表示されるものである。図4の文言マップを構成する複数の文言は文言1、文言2、・・・、文言10と図4に略して図示されている。
その文言マップを構成する複数の文言としては、例えば、「お湯をこまめに止めると省エネになるね。」、「自動消灯を使うと省エネになるよ。」、「給湯温度を1℃下げると、月20〜100円お得になるよ。」、「外出でその日のお湯を使わないなら、湯増し休止を使ってね。」等の給湯機12の消費エネルギの節約を促す文言、要するに給湯機12の省エネルギに関連する文言、および、「今日も草むしりがんばろう!」、「今日も水やりがんばろう!」等のその他の文言などがある。また、これら以外に、具体例は示さないが、基本文言、および、給湯機12のメニュー操作に関連する文言もある。なお、上記湯増し休止とは、貯湯タンク121に貯えられている湯量が少量になると自動的に湯を貯湯タンク121へ供給するという動作を休止する給湯機12の動作設定である。
また、各文言グループは文言のカテゴリ毎に分かれている。例えば、文言グループAには基本的な基本文言が属しており、文言グループBには給湯機12の省エネルギに関連する文言が属しており、文言グループCには給湯機12のメニュー操作に関連する文言が属しており、文言グループDには文言グループA〜Cの何れにも属さないその他の文言が属している。
上記文言を記憶していることと同様に、記憶部22は、上記表示情報としての複数の図形を複数の図形グループに分けて記憶しており、図5に示すように、その複数の図形は図形マップを構成している。図5では、記憶部22に記憶されている複数の図形はA〜Dの4つの図形グループにグループ分けされている。図5の図形マップでは、図形グループ毎に連番で、各図形に図形番号が付されている。また、それぞれの図形が表示部101に表示された表示回数が図形毎に関連付けて記憶されている。
図5の図形マップを構成する図形はそれぞれ、表示部101の図形表示領域Afg(図2参照)に表示されるものである。図5の図形マップを構成する図形は図形1、図形2、・・・、図形10と図5に略して図示されているが、具体的には、その一部が図2、3の図形表示領域Afg内に例示されている。また、上記の文言グループと同様に、各図形グループは図形のカテゴリ毎に分かれている。なお、文言グループおよび図形グループは本発明の表示情報グループに対応する。
また、記憶部22は、選択手段26が何れかの文言グループまたは図形グループを選択するために用いるグループ選択用テーブルを予め記憶している。そのグループ選択用テーブルは例えば図6のようになっている。
図6のグループ選択用テーブルは、文言グループの選択と図形グループの選択とに兼用されるテーブルであるので、図6に示すグループは、文言グループの選択の際には文言グループを意味し、図形グループの選択の際には図形グループを意味する。また、図6に示すように、そのグループ選択用テーブルでは、連番で設けられた選択番号0〜9はそれぞれ、文言グループまたは図形グループであるグループA〜Dの何れかに関連付けられている。すなわち、グループ選択用テーブルにおいて1つの選択番号が選択されれば、複数の文言グループの中から1つの文言グループが選択され、複数の図形グループの中から1つの図形グループが選択される。
図1に示す選択手段26は、所定操作が為された場合、具体的にはエコキー102cを押すエコ画面表示操作が為された場合に、予め定められた選択確率RTiで、記憶部22に記憶されている複数の表示情報の中から一表示情報を選択する。その一表示情報とは具体的には1つの文言または1つの図形のことである。また、上記選択確率RTiは複数の表示情報の各々に対して定められている。
詳細に言えば、選択手段26は、表示情報である文言と図形とをそれぞれ選択する。文言の選択に関して言えば、選択手段26は、上記エコ画面表示操作が為された場合に、第1乱数を用いて、複数の文言グループの中から予め定められたグループ選択確率RTgで一文言グループを選択する。そして、第2乱数を用いて、その選択した一文言グループの中から1つの文言すなわち一文言を選択する。
図形の選択についても文言の選択と同様であり、選択手段26は、上記エコ画面表示操作が為された場合に、第1乱数を用いて、複数の図形グループの中から上記グループ選択確率RTgで一図形グループを選択する。そして、第2乱数を用いて、その選択した一図形グループの中から1つの図形すなわち一図形を選択する。上記グループ選択確率RTgは複数の文言グループの各々および複数の図形グループの各々に対して定められている。このように、グループ選択確率RTgで選択された一文言グループまたは一図形グループの中から一文言または一図形が選択されるので、上記選択確率RTiは、グループ選択確率RTgが定められていることによって間接的に定められている確率である。
なお、選択手段26は、文言グループまたは図形グループを選択する際に、予め定められた図6のグループ選択用テーブルを用いる。これによって、グループ選択確率RTgは定まる。例えば図6では、0〜9の10個の選択番号のうち、0〜3の4つの選択番号に対応してグループAが設定されているので、グループAが選択されるグループ選択確率RTgは4/10となる。また、4〜6の3つの選択番号に対応してグループBが設定されているので、グループBが選択されるグループ選択確率RTgは3/10となる。このとき、第1乱数は、図6の各選択番号が互いに同じ確率で選択されるように発生させられる。
表示手段28は、上記エコ画面表示操作がなされた場合に、選択手段26により選択された上記一文言および一図形を表示部101のエコ画面内に表示させる。具体的には、表示手段28は、文言マップから選択された一文言をエコ画面内の文言表示領域Atxt(図2参照)に表示させ、図形マップから選択された一図形をエコ画面内の図形表示領域Afg(図2参照)に表示させる。この選択手段26と表示手段28とについて、図7〜9のフローチャートを用いて詳しく説明する。
図7は、リモコン制御部103の制御処理を示すフローチャートである。リモコン制御部103は、表示部101の表示画面をエコ画面に切り替える操作、具体的にはエコキー102cを押すエコ画面表示操作が為される毎に、図7のフローチャートに示す制御処理を実行する。また、図8は、図7のステップS101(以下、「ステップ」を省略する)で実行されるサブルーチンであり、図9は、図7のS104で実行されるサブルーチンである。この図8のS181〜S184および図9のS191〜S194は選択手段26に対応し、図7のS107は表示手段28に対応する。
先ず、図7のS101において、リモコン制御部103は、表示部101に表示させる表示文言を選択する。詳細には、図8のサブルーチンを実行し、それにより表示文言を選択する。
図8のS181では第1乱数を発生させる。続くS182では、その第1乱数を用いて、複数の文言グループの中から一文言グループすなわち表示文言グループを選択する。具体的には、図6のグループ選択用テーブルにおいて、第1乱数の1桁目の数値と一致する選択番号を選択し、その選択した選択番号に対応した文言グループを表示文言グループとして選択する。例えば図6によれば、第1乱数の1桁目の数値が3であれば選択番号3に対応した文言グループAが選択され、第1乱数の1桁目の数値が9であれば選択番号9に対応した文言グループDが選択される。その表示文言グループは本発明の一表示情報グループに対応する。S182の次はS183へ進む。
S183では第2乱数を発生させる。このとき、第2乱数は、後述の図4の各文言番号が互いに同じ確率で選択されるように発生させられる。
続くS184では、図4の文言マップの中から、S182で選択した表示文言グループの文言マップを選択する。そして、その表示文言グループの文言マップとS183の第2乱数とを用いて、その表示文言グループに属する複数の文言の中から一文言すなわち表示文言を選択する。具体的には、表示文言グループの文言マップにおいて、第2乱数の1桁目の数値と一致する文言番号(図4参照)を選択し、その選択した文言番号に対応した文言を表示文言として選択する。例えば図4において、表示文言グループが文言グループAであり第1乱数の1桁目の数値が3であれば、文言3が表示文言として選択される。S184の次は、図7のフローチャートへ戻りS102へ進む。
なお、記憶部22に記憶されている複数の文言の全部の中からこのようにして表示文言が選択される選択確率RTiは、図6のグループ選択用テーブルにおいて表示文言グループが選択されるグループ選択確率RTgと、表示文言グループの文言マップにおいて表示文言が選択される確率との積になる。
図7のS102では、S101で選択した表示文言の表示回数を図4の文言マップから取得する。そして、その表示回数が予め定められた表示規定回数Mn以下であるか否かを判定する。その表示規定回数Mnは、特定の文言だけが頻繁に表示されることを制限するために予め実験的に設定されている。図4の文言マップに記憶されている文言の表示回数は全て、給湯機用リモコン10の電源がオフにされると初期値である零に戻る。すなわち、給湯機用リモコン10の電源投入当初において上記表示回数は全て零になっている。
S102において、表示文言の表示回数が表示規定回数Mn以下であると判定した場合には、S103へ進む。その一方で、表示文言の表示回数が表示規定回数Mnよりも多いと判定した場合には、S101へ進む。
S103では、図4の文言マップに記憶されている表示文言の表示回数を1だけ加算した値に更新する。S103の次はS104へ進む。
S104において、表示部101に表示させる表示図形を選択する。詳細には、図9のサブルーチンを実行し、それにより表示図形を選択する。
図9では、選択されるものが図形である点を除いて図8と同様の処理が行われる。詳細に言うと、先ず、図9のS191では、前述のS181と同様に第1乱数を発生させる。続くS192では、その第1乱数を用いて、複数の図形グループの中から一図形グループすなわち表示図形グループを選択する。具体的には、図6のグループ選択用テーブルにおいて、第1乱数の1桁目の数値と一致する選択番号を選択し、その選択した選択番号に対応した図形グループを表示図形グループとして選択する。その表示図形グループは本発明の一表示情報グループに対応する。S192の次はS193へ進む。
S193では、前述のS183と同様に第2乱数を発生させる。続くS194では、図5の図形マップの中から、S192で選択した表示図形グループの図形マップを選択する。そして、その表示図形グループの図形マップとS193の第2乱数とを用いて、その表示図形グループに属する複数の図形の中から一図形すなわち表示図形を選択する。具体的には、表示図形グループの図形マップにおいて、第2乱数の1桁目の数値と一致する図形番号(図5参照)を選択し、その選択した図形番号に対応した図形を表示図形として選択する。S194の次は、図7のフローチャートへ戻りS105へ進む。
図7のS105では、S104で選択した表示図形の表示回数を図5の図形マップから取得する。そして、その表示回数が予め定められた表示規定回数Zn以下であるか否かを判定する。その表示規定回数Znは、特定の図形だけが頻繁に表示されることを制限するために予め実験的に設定されている。このS105で用いられる表示規定回数Znは、S102で用いられる表示規定回数Mnと同じ値であっても異なる値であってもよい。図5の図形マップに記憶されている図形の表示回数は全て、文言の表示回数(図4参照)と同様に、給湯機用リモコン10の電源がオフにされると初期値である零に戻る。
S105において、表示図形の表示回数が表示規定回数Zn以下であると判定した場合には、S106へ進む。その一方で、表示図形の表示回数が表示規定回数Znよりも多いと判定した場合には、S104へ進む。
S106では、図5の図形マップに記憶されている表示図形の表示回数を1だけ加算した値に更新する。S106の次はS107へ進む。
S107では、S101で選択した表示文言とS104で選択した表示図形とを含むエコ画面を表示部101に表示させる。具体的には、表示文言をエコ画面内の文言表示領域Atxt(図2参照)に表示させ、表示図形をエコ画面内の図形表示領域Afg(図2参照)に表示させる。エコ画面を表示部101に表示させると、そのエコ画面を所定時間表示させた後、表示部101の表示をエコ画面表示前の元画面に戻す。そして、本フローチャートは終了する。
なお、上述した図7〜9の各ステップでの処理は、それぞれの機能を実現する手段を構成している。後述の図12〜16および図18でも同様である。
上述したように、本実施形態によれば、選択手段26は、エコキー102cを押すエコ画面表示操作が為された場合に、予め定められた選択確率RTiで複数の表示情報の中から一表示情報を選択し、表示手段28は、その選択された一表示情報を表示部101のエコ画面内に表示させるので、その選択確率RTiに基づいていろいろな表示情報が表示部101に表示され、その表示部101のエコ画面に変化を与えその変化を富ませることができる。そして、そのような変化に富んだエコ画面を操作者に見せることにより、操作者が給湯機用リモコン10に関心を持つようにすることが可能である。更に、操作者が給湯機用リモコン10に関心を持つようになれば、操作者が給湯機12の操作に精通するようになり、例えば操作者が給湯機12の適切な設定操作を容易に行うことができるようになる。このようなことは、操作者の生活パターンなどに合わせて給湯機12を効率的に運転させることにつながる。
また、本実施形態によれば、記憶部22は、複数の文言を複数の文言グループに分けて記憶すると共に、複数の図形を複数の図形グループに分けて記憶している。そして、選択手段26は、上記エコ画面表示操作が為された場合に、複数の文言グループの中から予め定められたグループ選択確率RTgで一文言グループを選択し、その選択した一文言グループの中から1つの文言すなわち表示文言を選択する。それと共に、複数の図形グループの中から予め定められたグループ選択確率RTgで一図形グループを選択し、その選択した一図形グループの中から1つの図形すなわち表示図形を選択する。従って、個々の文言および図形が選択される選択確率RTiを、文言グループ毎に異なるように設定することが容易である。
また、本実施形態によれば、選択手段26に選択される複数の文言の中には、給湯機12の消費エネルギの節約を促す文言が含まれているので、給湯機12の運転において省エネルギを促すことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明し、第1実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。後述の第3実施形態でも同様である。
図10は、本実施形態の給湯機用リモコン10と給湯機12との構成イメージを示したブロック図である。図10に示すように、本実施形態の給湯機用リモコン10のリモコン制御部103は、選択確率変更手段30を機能的に備えているという点において第1実施形態と異なっている。
図10の記憶部22は、第1実施形態と同様に、図4の文言マップおよび図5の図形マップを記憶している。しかし、図6のように1つのグループ選択用テーブルではなく、図11のように複数のグループ選択用テーブルを記憶している。この点が第1実施形態と異なっている。例えば記憶部22は、図11に示すように、N個のグループ選択用テーブルを記憶している。図11は、本実施形態において文言グループおよび図形グループが選択される際に用いられる予め設定されたグループ選択用テーブルである。
図11に示す個々のグループ選択用テーブルは、図6のグループ選択用テーブルと同様の構成となっている。但し、図11では、複数のグループ選択用テーブルの相互間において、各選択番号に対応するグループ(具体的には、文言グループと図形グループ)が異なっている。
例えば、図11のグループ選択用テーブル1では4つの選択番号0〜3に対応してグループAが設定されており、グループ選択用テーブル2では3つの選択番号0、7、9に対応してグループAが設定されている。従って、全グループA〜Dの中からグループAが選択されるグループ選択確率RTgは、グループ選択用テーブル1が用いられれば4/10になり、グループ選択用テーブル2が用いられれば3/10になる。このように、リモコン制御部103は、図11の複数のグループ選択用テーブルの中から何れのグループ選択用テーブルを採用するかによって、グループ選択確率RTgを変更することができる。
選択確率変更手段30は、給湯機12の使い方と、給湯機12が消費した消費エネルギ量と、表示部101の表示画面がエコ画面に切り替えられた時の季節または日時とのそれぞれに応じて、グループ選択確率RTgを変更する。具体的には、選択確率変更手段30は、図11の複数のグループ選択用テーブルの中で、選択手段26が文言グループおよび図形グループを選択するために用いるグループ選択用テーブルを上記給湯機12の使い方等に応じて切り替える。これによりグループ選択確率RTgを変更する。
なお、給湯機12の使い方に応じてとは、例えば後述の運転モードをお湯使いきりモードに設定する操作および給湯機12の運転休止を設定する操作など、給湯機12の操作に応じてということである。
また、給湯機12の消費エネルギ量は、本実施形態の給湯機12が電気給湯機であるので消費電力量で表すことができる。また、その消費エネルギ量は、給湯機12が排出する二酸化炭素排出量で表されてもよい。従って、給湯機12の消費エネルギ量に応じてとは、例えば給湯機12の消費電力量または二酸化炭素排出量に応じてということである。
また、季節に応じてとは、春夏秋冬の何れかに応じてということである。また、日時に応じてとは、朝昼夜の何れかに応じてということであってもよいし、誕生日や結婚記念日などの特定の日が来たことに応じてということであってもよい。
上記の選択確率変更手段30について、図12〜16のフローチャートを用いて詳しく説明する。
図12〜14は、本実施形態のリモコン制御部103の制御処理を示すフローチャートであり、第1実施形態の図7に相当する。第1実施形態と同様に、リモコン制御部103は、エコ画面表示操作が為される毎に、図12〜14のフローチャートに示す制御処理を実行する。また、図15は、図14のS221で実行されるサブルーチンであり、第1実施形態の図8に相当する。図16は、図14のS222で実行されるサブルーチンであり、第1実施形態の図9に相当する。
この図15のS181〜S184および図16のS191〜S194は選択手段26に対応し、図14のS107は表示手段28に対応する。また、図12〜13のS201〜S220、図15のS281、および図16のS291は、選択確率変更手段30に対応する。なお、以下のフローチャートの説明では第1実施形態と異なる点を説明するが、第1実施形態の図7〜9と比較して同一符号のステップは第1実施形態と同じ内容であるので、その説明を省略する。
先ず、図12のS201では、給湯機12の運転モードを設定するユーザ操作すなわち運転モード設定操作が為されたか否かを判定する。ユーザ操作とは、ユーザが操作部102に対して行う操作である。給湯機12の運転モードとしては、お湯使いきりモードとおまかせモードとが択一的に選択される。すなわち、運転モードをお湯使いきりモード又はおまかせモードに設定する操作があった場合に、運転モード設定操作が為されたと判定する。
お湯使いきりモードとは、貯湯タンク121内の温水が使い切られてからヒートポンプユニット122で湯を沸かすモードである。その一方で、おまかせモードとは、逐次算出される所定の期間内での使用湯量に基づき貯湯タンク121内の温水が無くならないように自動的にヒートポンプユニット122で湯を沸かすモードである。このような両運転モードの差異から、給湯機12のエネルギ消費を低減するためには、給湯機12はお湯使いきりモードで運転される方が好ましい。
S201において、運転モード設定操作が為されたと判定した場合には、S202へ進む。その一方で、運転モード設定操作が為されていないと判定した場合には、S204へ進む。
S202では、運転モード設定操作によって設定された運転モードすなわち設定後の運転モードがお湯使いきりモードであるか否かを判定する。S202において、設定後の運転モードがお湯使いきりモードであると判定した場合には、S203へ進む。その一方で、設定後の運転モードがお湯使いきりモードではないと判定した場合、すなわち、おまかせモードであると判定した場合には、S204へ進む。
S203では、第1指標値P1を1だけ加算する。第1指標値P1は、給湯機用リモコン10の電源がオフにされると初期値である零に戻る。このことは、後述する第2〜4指標値P2、P3、P4についても同様である。S203の次はS204へ進む。
S204では、給湯機12の運転を休止させる運転休止を設定し或いはその運転休止を解除するユーザ操作すなわち運転休止設定操作が為されたか否かを判定する。例えば、操作者は、給湯機12が設置されている自宅を数日間にわたって留守にする場合に運転休止設定操作を行い給湯機12の運転休止を設定することがある。
S204において、運転休止設定操作が為されたと判定した場合には、S205へ進む。その一方で、運転休止設定操作が為されていないと判定した場合には、S207へ進む。
S205では、運転休止設定操作によって給湯機12の運転休止が設定されたか否かを判定する。S205において、給湯機12の運転休止が設定されたと判定した場合には、S206へ進む。その一方で、給湯機12の運転休止が設定されていないと判定した場合には、S207へ進む。
S206では、第1指標値P1を1だけ加算する。S206の次はS207へ進む。
S207では、現在の日付が誕生日であるか否かを判定する。詳細に言えば、リモコン制御部103は日付および時刻を刻むカレンダ機能を備えており、そのカレンダ機能より、現在の日付が誕生日であるか否かを判定する。その誕生日は、操作者によって予め登録されている登録日時の1つであり、給湯機用リモコン10は、操作者が複数の登録日時を設定登録できるようになっている。
S207において、現在の日付が誕生日であると判定した場合には、S208へ進む。その一方で、現在の日付が誕生日ではないと判定した場合には、S209へ進む。
S208では、第2指標値P2を3だけ加算する。S208の次はS209へ進む。
S209では、現在の日付が結婚記念日であるか否かを判定する。この結婚記念日も、誕生日と同様に上記登録日時の1つである。S209において、現在の日付が結婚記念日であると判定した場合には、S210へ進む。その一方で、現在の日付が結婚記念日ではないと判定した場合には、S211(図13参照)へ進む。
S210では、第2指標値P2を2だけ加算する。S210の次は図13のS211へ進む。
図13のS211では、給湯機12の消費電力量が第1判定値X01以上であるか否かを判定する。例えば、一日毎の消費電力量と第1判定値X01を比較することでS211での判定は行われ、最新の一日毎の消費電力量は前日の消費電力量であるので、詳細に言うと、S211では、前日の消費電力量が第1判定値X01以上であるか否かを判定する。
S211において、消費電力量が第1判定値X01以上であると判定した場合には、S217へ進む。その一方で、消費電力量が第1判定値X01未満であると判定した場合には、S212へ進む。
S212では、給湯機12の消費電力量が第2判定値X02以上であるか否かを判定する。このS212で判定対象となる消費電力量は、S211と同じように前日の消費電力量である。S212において、消費電力量が第2判定値X02以上であると判定した場合には、S213へ進む。その一方で、消費電力量が第2判定値X02未満であると判定した場合には、S214へ進む。
S213では、第3指標値P3を1だけ加算する。S213の次はS217へ進む。
S214では、給湯機12の消費電力量が第3判定値X03以上であるか否かを判定する。このS214で判定対象となる消費電力量は、S211と同じように前日の消費電力量である。S214において、消費電力量が第3判定値X03以上であると判定した場合には、S215へ進む。その一方で、消費電力量が第3判定値X03未満であると判定した場合には、S216へ進む。
なお、上記第1判定値X01、第2判定値X02、および第3判定値X03は、予め実験的に設定された閾値である。そして、第1判定値X01は第2判定値X02よりも大きく設定され、第2判定値X02は第3判定値X03よりも大きく設定されている。
S215では、第3指標値P3を2だけ加算する。S215の次はS217へ進む。また、S216では、第3指標値P3を3だけ加算する。S216の次はS217へ進む。
S217では、現在の日付が季節の秋として予め設定されている期間内に入っているか否かを判定する。例えば、給湯機用リモコン10において、春夏秋冬のそれぞれに該当する期間が予め設定されている。そして、秋に該当する期間として9〜11月が設定されているのであれば、S217では、現在の日付が9〜11月の期間内に入っているか否かを判定する。
S217において、現在の日付が秋として予め設定されている期間内に入っていると判定した場合には、S218へ進む。その一方で、現在の日付がその期間内に入っていないと判定した場合には、S219へ進む。
S218では、第4指標値P4を3だけ加算する。S218の次はS219へ進む。
S219では、現在の時刻が朝として予め設定されている時間内に入っているか否かを判定する。例えば、給湯機用リモコン10において、朝、昼、夜のそれぞれに該当する時間が予め設定されている。そして、朝に該当する時間として午前7〜9時が設定されているのであれば、S219では、現在の時刻が午前7〜9時の時間内に入っているか否かを判定する。S219において、現在の時刻が朝として予め設定されている時間内に入っていると判定した場合には、S220へ進む。その一方で、現在の時刻がその時間内に入っていないと判定した場合には、S221(図14参照)へ進む。
S220では、第4指標値P4を2だけ加算する。S220の次は図14のS221へ進む。
図14のS221では、図7のS101と同様に、表示部101に表示させる表示文言を選択する。但し、S221では、S101と異なり、図15のサブルーチンを実行する。図15のサブルーチンから戻ると、図14のS102へ進む。なお、S102において、表示文言の表示回数が表示規定回数Mnよりも多いと判定した場合には、S221へ戻る。
図15のS281では、図11に示す複数のグループ選択用テーブルの中から、S182で表示文言グループを選択するために用いるグループ選択用テーブルを選択する。そのグループ選択用テーブルの選択は、予め設定されているテーブル選択条件に従い、第1〜4指標値P1、P2、P3、P4に基づいて行われる。
そのテーブル選択条件の内容に特に制限はなく、例えばテーブル選択条件は、各指標値P1、P2、P3、P4に対してそれぞれ異なるグループ選択用テーブルが予め関連付けられており、各指標値P1、P2、P3、P4の中で最大値となっている指標値に関連付けられているグループ選択用テーブルが選択されるという条件であってもよい。
或いは、テーブル選択条件は、下記式(1)によって各指標値P1、P2、P3、P4の関数としてテーブル指定変数NTが算出され、そのテーブル指定変数NTと一致するテーブル番号のグループ選択用テーブルが選択されるという条件であってもよい。そのような条件である場合には、テーブル指定変数NTは、記憶部22に記憶されているグループ選択用テーブルのテーブル番号1〜Nと同じ範囲内で変更される。例えば、テーブル指定変数NTが2であれば図11のグループ選択用テーブル2が選択される。
NT=f(P1,P2,P3,P4) ・・・(1)
S281でグループ選択用テーブルが選択されると、その後に実行されるS182において、S281で選択されたグループ選択用テーブルが用いられ、それにより、複数の文言グループの中から表示文言グループが選択される。
すなわち、S182で採用されるグループ選択用テーブルが決まれば定まるグループ選択確率RTgは、給湯機12の使い方に応じて加算される第1指標値P1と、季節または日時に応じて加算される第2、第4指標値P2、P4と、給湯機12の消費エネルギ量に応じて加算される第3指標値P3とのそれぞれに応じて変更される。
図14に戻り、S103に続くS222では、図7のS104と同様に、表示部101に表示させる表示図形を選択する。但し、S222では、S104と異なり、図16のサブルーチンを実行する。図16のサブルーチンから戻ると、図14のS105へ進む。なお、S105において、表示図形の表示回数が表示規定回数Znよりも多いと判定した場合には、S222へ戻る。
図16のS291では、上述のS281と同様にしてグループ選択用テーブルを選択する。すなわち、図11に示す複数のグループ選択用テーブルの中から、S192で表示図形グループを選択するために用いるグループ選択用テーブルを選択する。このとき用いられるテーブル選択条件は、S281のものと同じであってもよいし異なっていてもよい。
S291でグループ選択用テーブルが選択されると、その後に実行されるS192において、S291で選択されたグループ選択用テーブルが用いられ、それにより、複数の図形グループの中から表示図形グループが選択される。
上述したように、本実施形態によれば、本実施形態のフローチャートは第1実施形態のフローチャートに対し更にステップを付加したものであるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、複数の文言グループの中から一文言グループを選択するグループ選択確率RTgと、複数の図形グループの中から一図形グループを選択するグループ選択確率RTgとのそれぞれが、給湯機12の使い方と、給湯機12の消費エネルギ量と、表示部101の表示画面がエコ画面に切り替えられた時の季節または日時とに応じて変更されるので、表示部101に表示される文言および図形が操作者によって予想され難くなり、操作者の給湯機用リモコン10に対する関心を高めることができる。
また、本実施形態によれば、図11に示すグループ選択用テーブルはそれぞれ、複数のグループ(具体的には文言グループまたは図形グループ)の各々に対して1又は2以上の選択番号が関連付けられたものである。図15のS182では、グループ選択用テーブルにおいて1つの選択番号が選択され、これにより表示文言グループが選択される。そして、その表示文言グループが選択されるグループ選択確率RTgは、S182で用いられるグループ選択用テーブルが図15のS281にて変更されることによって変更される。従って、S182で用いられるグループ選択用テーブルを切り替えることで、容易にグループ選択確率RTgを変更することができる。このことは図形グループの選択においても同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図17は、本実施形態の給湯機用リモコン10と給湯機12との構成イメージを示したブロック図である。図17に示すように、本実施形態の給湯機用リモコン10のリモコン制御部103は、選択確率設定手段32を機能的に備えているという点において第1実施形態と異なっている。
選択確率設定手段32は、グループ選択確率RTgを設定変更するユーザ操作である確率設定操作があった場合には、その確率設定操作に従ってグループ選択確率RTgを設定変更する。すなわち、本実施形態では、第1実施形態とは異なり、グループ選択確率RTgはユーザによって予め定められる。この選択確率設定手段32について、図18のフローチャートを用いて詳しく説明する。
図18は、本実施形態のリモコン制御部103の制御処理を示すフローチャートであり、第1実施形態の図7に相当する。第1実施形態と同様に、リモコン制御部103は、エコ画面表示操作が為される毎に、図18のフローチャートに示す制御処理を実行する。また、図18のS101では第1実施形態と同様に図8のサブルーチンが実行され、図18のS104では第1実施形態と同様に図9のサブルーチンが実行される。図18のS301およびS302は選択確率設定手段32に対応する。
なお、以下のフローチャートの説明では第1実施形態と異なる点を説明するが、第1実施形態の図7と比較して同一符号のステップは第1実施形態と同じ内容であるので、その説明を省略する。
先ず、図18のS301では、グループ選択確率RTgを設定変更する確率設定操作があったか否かを判定する。S301において、確率設定操作があったと判定した場合には、S302へ進む。その一方で、確率設定操作が為されていないと判定した場合には、S101へ進む。
S302では、記憶部22に記憶されている図6のグループ選択用テーブルを、確率設定操作により入力された内容に従って変更することにより、グループ選択確率RTgを設定する。具体的には、各グループA〜Dのそれぞれに対応する選択番号の数を変更することにより、グループ選択確率RTgを設定する。
例えば、複数のグループA〜Dの中からグループAを選択するグループ選択確率RTgを3/10とし、グループBを選択するグループ選択確率RTgを4/10とし、グループCを選択するグループ選択確率RTgを2/10とし、グループDを選択するグループ選択確率RTgを1/10とする内容の確率設定操作が為された場合には、図6のグループ選択用テーブルは、10個の選択番号0〜9のうち、3つの選択番号がグループAに対応し、4つの選択番号がグループBに対応し、2つの選択番号がグループCに対応し、1つの選択番号がグループDに対応するように設定変更される。具体例を示せば、図11のグループ選択用テーブル2のように設定変更される。S302の次はS101へ進む。
上述したように、本実施形態によれば、本実施形態のフローチャートは第1実施形態のフローチャートに対し更にステップを付加したものであるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、グループ選択確率RTgはユーザによって予め定められるので、エコ画面にユーザの好みを反映させることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の第1、第3実施形態において、給湯機12は電気給湯機であるが、ガスや石油など電気以外を加熱用エネルギ源とする給湯機であっても差し支えない。
(2)上述の各実施形態において、給湯機用リモコン10は、給湯機12を動作させるための操作装置であるが、他の機能を備えていても構わない。例えば、給湯機用リモコン10は、家庭の電力等のエネルギマネジメント機能を備えたHEMS(home energy management system)に、給湯機を操作するための給湯機用リモコンの機能が付加されたものであってもよい。
(3)上述の各実施形態において、記憶部22に記憶されている複数の表示情報は各々、文言または図形の何れかであるが、文言と図形との両方を含むものであってもよいし、文言および図形以外の単なる模様などであってもよい。また、その表示情報は、データ形式に特に限定はなく、例えば画像データ形式で記憶されていてもよいし、文言であればテキストデータ形式で記憶されていてもよい。
(4)上述の第1実施形態において、図6のグループ選択用テーブルは、文言グループの選択と図形グループの選択とに兼用されるテーブルであるが、それぞれの選択用に別個のグループ選択用テーブルが設けられていても差し支えない。このことは他の実施形態においても同様である。
(5)上述の第2実施形態において、図12〜14のフローチャートはS201からS220を備えているが、全てのステップが必須というわけではない。例えば、S201〜S206のステップと、S207〜S210のステップと、S211〜S216のステップと、S217〜S220のステップとのうちの何れかを備えていなくても差し支えない。
(6)上述の各実施形態において、図7、図12〜14、および図18のフローチャートはS102、S103、S105、およびS106を備えているが、それらS102、S103、S105、およびS106を備えていなくても差し支えない。
(7)上述の各実施形態において、グループ選択確率RTgは、図6または図11のグループ選択用テーブルが用いられることにより定まるものであるが、グループ選択確率RTgは予め定められていればよく、グループ選択用テーブルによって定まる必要はない。
(8)上述の第2実施形態において、誕生日等の登録日時は操作者が予め登録したものであるが、操作者によって登録される必要はなく、例えば、給湯機用リモコン10の製造工程において予め登録されても差し支えない。
(9)上述の各実施形態において、給湯機用リモコン10の表示部101と操作部102とは別個の装置で構成されているが、別個の装置である必要はない。例えば、表示部101と操作部102とが1つのタッチパネルディスプレイによって構成されていても差し支えない。
(10)上述の各実施形態において、選択手段26は、表示文言グループを選択し、次にその表示文言グループに属する複数の文言の中から表示文言を選択するが、表示文言グループの選択をせずに、記憶部22に記憶されている複数の文言全部の中から表示文言を直接選択しても差し支えない。図形の選択についても同様である。
(11)上述の各実施形態において、記憶部22に記憶されている複数の文言は、カテゴリ毎にグループ分けされているが、どのようにグループ分けされていても構わない。図形のグループ分けについても同様である。
(12)上述の各実施形態において、リモコン制御部103と給湯機制御部123とは各々別個の制御装置として構成されているが、リモコン制御部103と給湯機制御部123とが一体として1つの制御装置を構成していても差し支えない。
(13)上述の各実施形態において、図7〜9、図12〜16、および図18のフローチャートに示す各ステップの処理はコンピュータプログラムによって実現されるものであるが、ハードロジックで構成されるものであっても差し支えない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。