JP4957341B2 - 給湯装置 - Google Patents

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本発明は、給湯装置に関連するものであり、特に給湯装置の運転操作を行うリモコンに関するものである。
図7は、従来の給湯装置のリモコンの構成図である。図7において、従来の給湯装置用のリモコンは、設定温度や運転状態などを表示する表示画面101と、給湯装置に対して運転指示を行う操作部102より構成されている。そして操作部102を操作することによって、給湯装置に対して沸き上げ開始を支持したり、また給湯設定温度を設定するとともに、表示画面101に設定内容や変更内容を表示していた。
特開2006−203492号公報
しかしながら前記従来のようなリモコンが付属した給湯装置は、近年、給湯装置の多機
能化とともに、給湯装置に付属する取扱説明書が膨大になってしまい、給湯装置が有している機能の存在を知るためには、使用者が取扱説明書を読む必要があった。また、給湯装置を長期間に渡り快適に使用するためには、定期的なメンテナンス等を必要とするが、メンテナンスについても、使用者は取扱説明書を読み、メンテナンスの存在および必要性を認識しなければならないにも関わらず、給湯装置の設置後に取扱説明書を読まない場合には、メンテナンスを行うことを怠ってしまい、もしくはメンテナンスの存在を知らないままになってしまい、ひいては給湯装置の故障につながってしまうという課題を有していた。
本発明は、取扱説明書を読まなくても、使用者に給湯装置の機能を認知させることが可能な給湯装置用リモコンを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯装置は、複数の使用方法を記憶した記憶手段を有する本体制御手段と、前記本体制御手段と通信する複数の遠隔操作手段とを備え、前記複数の遠隔操作手段は、少なくとも表示部、操作部を有するとともに、前記表示部に、前記記憶手段に記憶されている複数の使用方法を、前記遠隔操作手段の種類に応じて変更して表示し、かつ、日常の運転に使用しない推奨使用方法については、適切な頻度となるように、所定期間内に表示される回数を設定しておく構成としたことを特徴とするものである。
これによって、使用者に対して取扱説明書に記載されている内容を、リモコンの表示手段に表示することによって、使用者に給湯装置の機能を認知させることができる。
本発明の給湯装置用リモコンは、取扱説明書を読まなくても、使用者に給湯装置の機能を認知させることが可能な給湯装置用リモコンを提供することができる。
第1の発明の給湯装置は、複数の使用方法を記憶した記憶手段を有する本体制御手段と、前記本体制御手段と通信する複数の遠隔操作手段とを備え、前記複数の遠隔操作手段は、少なくとも表示部、操作部を有するとともに、前記表示部に、前記記憶手段に記憶されている複数の使用方法を、前記遠隔操作手段の種類に応じて変更して表示し、かつ、日常の運転に使用しない推奨使用方法については、適切な頻度となるように、所定期間内に表示される回数を設定しておく構成としたことにより、遠隔操作手段で本体を制御すると同時に、遠隔操作手段の表示部に使用方法を表示することができるので、使用者に対して、使用方法やメンテナンス情報を知らせることができ、取扱説明書を使用者が読むことなく、使用方法などの情報を認知することができる。
また、操作した遠隔操作手段に適切な表示内容を表示することができる。
また、使用方法を表示部に表示する回数の上限値を設定したことにより、比較的長い期間の間に1回だけ行えばよいメンテナンス情報などの表示回数の上限値を設けることで、使用者に対して頻繁にメンテナンス情報などの情報を表示させないので、使用者に煩わしさを感じさせないことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における給湯装置の構成図である。図1において、本発明の給湯装置は、湯水を貯える貯湯タンク1と、貯湯タンク1の下方部に貯えられている低温水を高温水に沸き上げる水冷媒熱交換器2と、貯湯タンク1の下方部に貯えられている低温水を水冷媒熱交換器2に送水する水ポンプ3とを備えており、図1に示すように貯湯タンク1と水ポンプ3と水冷媒熱交換器2とを配管で順次環状に接続して、貯湯タンク1の下方部に貯えられている低温水を、水ポンプ3を動作することによって水冷媒熱交換器2に送水し、水冷媒熱交換器2において低温水に熱を放熱することで高温水を生成し、水冷媒熱交換器2で生成された高温水を貯湯タンク1の上方から貯える。
また、水冷媒熱交換器2から貯湯タンク1に至る流路の間には、三方弁61が介在しており、圧縮機6の立ち上がり時には、水冷媒熱交換器2で生成される湯の温度が高温になっていないので、ある温度以上の高温水が生成されるまでは、三方弁61を切り替えることによって、水冷媒熱交換器2から出湯する湯を貯湯タンク1の下方部に返流し、ある温度以上の高温水が生成されると、三方弁61を切り替えることによって、水冷媒熱交換器2から出湯する湯を貯湯タンク1の上方に返流する構成としている。なお、貯湯タンク1の底部には、給水源からタンク給水管4が接続されており、常時給水圧が掛かっており、カラン等からの出湯に応じてタンク給水管4から貯湯タンク1に水が供給される。
また、本発明の給湯装置は、熱源としてヒートポンプを使用している。図1に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機6と、大気から熱を吸熱する蒸発器7と、冷媒を減圧する減圧装置8とを有し、圧縮機6と水冷媒熱交換器2と減圧装置8と蒸発器7とを冷媒管によって順次環状に接続されており、冷媒管内を流通する冷媒には、二酸化炭素を使用している。つまり高圧側では臨界圧力を超えるので、水に熱を奪われても凝縮することがなく、高温の湯を得ることができる。
また、貯湯タンク1の天部には、蛇口やシャワー等の給湯端末に出湯するための給湯管10および、浴槽に湯を出湯するための浴槽給湯管11が接続されている。給湯管10から出湯した湯は、電動式混合弁23で給水源から給水配管14を経て供給される水と混合され、給湯端末31へ供給される。また、浴槽給湯管11から出湯した湯は、電動式混合弁22で給水源から給水配管14を経て供給される水と混合され、浴槽33へ供給される。浴槽33と電動式混合弁22との間には、二方弁等で構成される注湯弁52を設けており、注湯弁52を開くことによって浴槽33への湯水の供給を開始する。
また、本発明の給湯装置には、台所から給湯装置を制御する遠隔操作手段であるリモコン71と、風呂から給湯装置を制御する遠隔操作手段である風呂リモコン72とを備えており、リモコン71もしくは風呂リモコン72を操作して、給湯装置の運転動作を指示している。また、給湯装置本体は、本体制御手段であるマイクロコンピュータ51を有しており、リモコン71もしくは風呂リモコン72で運転動作を指示することによって、リモコン71もしくは風呂リモコン72からマイクロコンピュータ51に運転動作の指示内容が伝送され、マイクロコンピュータ51は受け取った指示内容の運転を行うために、給湯装置を構成する各機器を制御する。
以上のように構成された給湯装置について、以下、給湯装置を操作する遠隔操作手段であるリモコン71およびリモコン72の動作、作用について説明する。
図2(a)(b)は、本発明の実施の形態1における台所リモコンおよび風呂リモコンの構成図である。図2(a)(b)に示すように、台所リモコンであるリモコン71は、表示部81および複数ボタン部から構成される操作部82を有し、風呂リモコンであるリモコン72は、表示部91および複数ボタン部から構成される操作部92を有している。使用者は、図2(a)(b)に示す操作部82、92を操作することによって、給湯装置
への運転指示を行う。
また、図1に示すように、マイクロコンピュータ51は給湯装置の使用方法を記憶する記憶手段83を有しており、記憶手段83には図3(a)に示すように、リモコン71の表示部81に示す台所リモコン用お知らせ内容と、図3(b)に示すように、リモコン72の表示部91に示す風呂リモコン用お知らせ内容とに分けて記憶されている。また、それぞれのお知らせ内容は、給湯装置の使用方法に関する情報を複数種類用意しており、それぞれの情報には番号が付されている。
次に、リモコン71(台所リモコン)を操作して給湯装置への運転指示を行うときの表示部81の表示について説明する。
例えば、リモコン71を操作して湯増し運転を行う場合には、リモコン71の操作部82に設けられている「お湯増しボタン」を押下することによって、リモコン71からマイクロコンピュータ51にお湯増し開始の運転指示内容が伝送される。運転指示を受け取ったマイクロコンピュータ51は、リモコン71で指示された内容の運転を行うように、給湯装置を構成する各機器を駆動制御する。なお、本実施の形態では湯増し運転のボタンを押下した時の動作について説明するが、これに限定されることはなく、湯増し以外にもリモコン71で操作可能なすべての動作についても同様である。
そしてお湯増し運転を開始すると同時に、リモコン71の表示部81には、図3(a)に示すような情報のひとつを表示する。表示のタイミングは、使用者がリモコン71で何らかの操作をした後に表示される。
まず、使用者がリモコン71の操作部82を操作することによって、給湯装置に運転指示を出すと、マイクロコンピュータ51は、運転指示がどのリモコンから送信されたものかを判断する。(上記の例によれば、マイクロコンピュータ51は、台所リモコンであるリモコン71から運転指示されたものと判断する。)次に、マイクロコンピュータ51では、台所リモコン用お知らせ内容として記憶している複数種類の情報からひとつの情報を選択し、その選択された情報の内容を表示部81に表示するようにリモコン71に指示を出す。
つまり、図3(a)に示すように、台所リモコン用お知らせ内容には、複数のお知らせ内容を記憶しており(本実施の形態では、No1〜No9までの9つの情報を有している)、リモコン71から運転指示を出すと、表示部82には複数のお知らせ内容のいずれか一つの情報が表示される。
そして、運転指示した内容の動作が終了後、再度使用者が給湯装置の操作をすると、再度表示部81に新たな情報の一つを表示するとともに、運転が開始される。
つまり上記の動作をまとめると、
(1)リモコン71から運転Aの指示を給湯装置に出す。
(2)給湯装置は運転Aを開始するとともに、表示部82には「お知らせロゴ」の表示後、台所リモコン用お知らせ内容の複数の情報のうちの一つ(No1)を表示して使用者にお知らせをする。
(3)お知らせ内容(No1)を表示後、お知らせ内容を消して標準画面に戻る。
(4)運転Aが終了する。
(5)使用者がリモコン71から給湯装置に運転Bの指示を出す。
(6)給湯装置は運転Bを開始するとともに、表示部82には「お知らせロゴ」の表示後、台所リモコン用お知らせ内容の複数の情報のうちの一つ(No2)を表示して使用者に
お知らせをする。
(7)お知らせ内容(No2)を表示後、お知らせ内容を消して標準画面に戻る。
(8)運転Bが終了する。
(9)以降、操作を繰り返すとともに、表示される内容もNo3、No4と一つずつ表示される。
上記一連の流れを図4に示す。図4(a)(b)は使用者がリモコン71で操作をしたときの、表示部81に表示される内容の変化を示した図である。図4(a)に運転Aを指示したときに、お知らせ内容No1が表示される流れを示し、図4(b)に運転Aの終了後に運転Bを指示したときに、お知らせ内容No2が表示される流れを示す。また図5は、図4(a)、図4(b)を一連の時間軸上に表示した図である。図4(a)(b)、図5に示すように、お知らせの内容は、操作ごとに変わっており、そして表示される内容は、それぞれの情報に付加している番号順に表示される。なお、本実施の形態では、No1、No2と番号順に情報が表示されるが、ランダムに表示されるような設定にしておいても問題はない。
また本実施の形態では、お知らせ内容を表示する前に、一度「お知らせロゴ」を表示している。これは、使用者に対して、「今からお知らせ内容が表示される」という意識を促すものであり、表示することによって使用者の注意を引き付ける効果を有しているが、「お知らせロゴ」を表示しなくても、使用者に「お知らせ内容」を認知させることに対しては、問題はない。
以上のように、リモコン71(台所リモコン)を操作したときの動作について説明したが、リモコン72(風呂リモコン)での操作も、リモコン71での操作と同様に、リモコン72で操作を行うことによって、表示部91に「風呂リモコン用お知らせ内容」として記憶している複数の情報のうちの一つを表示させており、リモコン72で操作したときには、マイクロコンピュータ51が風呂リモコンで操作があったと判断し、リモコン72に対して、風呂リモコン用お知らせ内容に記憶している情報の一つを表示するように指示する。
また、本発明では、台所リモコン用お知らせ内容には、給湯に関連する情報を記憶させておき、風呂用リモコン用お知らせ内容には、風呂に関連する情報を記憶させておくことによって、その場所に応じた情報を、使用者は見ることができるので、利便性が高い上に、理解もしやすい。また、台所リモコン用お知らせ内容と、風呂リモコン用お知らせ内容のどちらにも共通する情報に関しては、どちらにも記憶させている。
また、本実施の形態では、台所リモコン用お知らせ内容および風呂リモコン用お知らせ内容の複数の情報のいくつかには、ある所定期間の間に表示される回数が限定されているものを設けている。以下、この所定期間の間に表示回数を限定している情報について説明する。
図6は、風呂リモコン用お知らせ内容を表示したものである。図6に示すように、風呂リモコン用お知らせ内容としては情報No1〜No9を有しているので、使用者が、リモコン72で操作するごとに、情報No1〜No9まで情報が一つずつ表示されていく。つまり使用者が、9回操作することで、情報No1〜No9の全てが表示されるようになっている。そして10回目の操作では、情報No1に戻って、再度No1〜No9が表示される。
しかしながら、本実施の形態ではNo1およびNo2は、所定期間内に表示される回数が限定されている。例えば、No1およびNo2には、1ヶ月に1度だけ表示するように設定しておくと、1ヶ月に一回、No1〜No9の情報が順に表示されると、二順目以降
は、No3から表示されるようになり、No3〜No9の情報が順に表示される。そして、1ヶ月経過すると、再度No1〜No9の情報を順に表示するようにしておく。
このようにしておくことで、例えば、メンテナンスの情報などは、何ヶ月かの間に1回行えばいいので、1ヶ月に何回も表示させると、使用者に対して不快感を与えてしまう。そのため、メンテナンスなど、急を要しないものや日常の運転に使用しない機能などは、所定期間内に表示される回数を設定しておくことで、適切な情報を使用者に認知させることができる。
また、外気温度検出手段であるサーミスタを設けることで、外気温度に応じた表示を行ってもよい。例えば「凍結防止運転」など、外気温度が低い時に積極的に表示することによって、使用者が適切な給湯装置の使用を行うことができる。この場合、通常はNo1から順に表示させているが、外気温度が所定の温度以下であることを検出すると、突発的に情報を割り込ませて表示させる。
以上のように、使用者が、遠隔操作手段であるリモコン71およびリモコン72を操作することによって、操作した遠隔操作手段に応じた情報を、表示部81および表示部91に表示することによって、使用者に対して、給湯装置の有している機能をお知らせすることができるので、使用者は、取扱説明書を読むことなく、給湯装置の有している機能を認知することができ、特に、通常の運転では使用しない、メンテナンスなどの情報も認知させることができるので、給湯装置の適切な使用方法を使用者に促すことができるので、ひいては給湯装置の故障防止につながる。
以上のように、本発明は、使用者に対して使用方法を認知させることができる給湯装置を実現することができる。
本発明の実施の形態1における給湯装置の構成図 (a)同実施の形態1における台所リモコンの構成図(b)同実施の形態1における風呂リモコンの構成図 (a)同実施の形態1における台所リモコン用お知らせ内容の構成図(b)同実施の形態1における風呂リモコン用お知らせ内容の構成図 (a)同実施の形態1における表示部の時間変化図(b)同実施の形態1における表示部の時間変化図 同実施の形態1における表示部の時間変化図 同実施の形態1におけるお知らせ内容の時間変化図 従来の給湯装置のリモコンの構成図
1 貯湯タンク
2 水冷媒熱交換器
3 水ポンプ
4 タンク給水管
6 圧縮機
7 蒸発器
8 減圧装置
71 リモコン(台所リモコン)
72 リモコン(風呂リモコン)

Claims (1)

  1. 複数の使用方法を記憶した記憶手段を有する本体制御手段と、前記本体制御手段と通信する複数の遠隔操作手段とを備え、前記複数の遠隔操作手段は、少なくとも表示部、操作部を有するとともに、前記表示部に、前記記憶手段に記憶されている複数の使用方法を、前記遠隔操作手段の種類に応じて変更して表示し、かつ、日常の運転に使用しない推奨使用方法については、適切な頻度となるように、所定期間内に表示される回数を設定しておく構成としたことを特徴とする給湯装置。
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