JP5859910B2 - 給湯機用リモコン装置 - Google Patents
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Description
1は湯水を貯湯するステンレス製の貯湯タンク、2は貯湯タンク1底部に市水を給水する給水管、3は貯湯タンク1上部から出湯する出湯管、4は給水管2から分岐された給水バイパス管、5は出湯管3からの湯水と給水バイパス管4からの水とを給湯設定温度になるように混合する給湯混合弁、6は給湯混合弁5で混合された湯が流通する給湯管、
7は給湯管6からの湯を給湯する給湯栓、8は出湯管3からの湯水と給水バイパス管4からの水とをふろ設定温度になるように混合するふろ混合弁、9はふろ混合弁8で混合された湯が流通する湯張り管である。
電力料金単価の安価な所定時間帯(深夜時間帯)の開始時刻になると、貯湯側制御手段56はそれまでの給湯負荷量に見合う湯量を沸き上げ開始するべく、加熱側制御手段57に対し、給湯負荷量に見合う沸き上げ目標温度と沸き上げ開始の指示を送信し、加熱側制御手段57は圧縮機30と減圧器32と送風手段34と加熱循環ポンプ35を駆動開始して、貯湯タンク1下部から取り出した湯水を冷媒水熱交換器31で沸き上げ目標温度まで加熱して貯湯タンク1上部へ戻し、貯湯タンク1上部から沸き上げ設定温度の湯を積層状に貯湯し、貯湯側制御手段56は最下部の貯湯温度センサ28が所定の沸き上げ終了判定温度を検出するか、所定時間帯の終了時刻に到達すると、加熱側制御手段57に沸き上げの停止を指示し、加熱側制御手段57は圧縮機30と減圧器32と送風手段34と加熱循環ポンプ35を駆動停止して沸き上げ運転を終了する。
給湯栓7が開かれると、貯湯タンク1の底部に給水管2から市水が流入すると共に貯湯タンク1の頂部から出湯管3を介して高温の湯が出湯し、給湯混合弁5で給水バイパス管4からの水と混合されて給湯管6を通過する。そして、給湯流量センサ11が最低作動水量以上を検出すると、加熱側制御手段56は、給湯温度センサ10が検出する温度が給湯設定温度と一致するように給湯混合弁5の弁開度をフィードバック制御して、給湯設定温度の給湯を行う。そして、給湯栓7が閉じられる等によって、給湯流量センサ11が最低作動水量未満を検出すると、貯湯側制御手段56は、給湯混合弁5の弁開度のフィードバック制御を停止して給湯停止するようにしている。
次に、深夜時間帯以外の時間帯において、多量に給湯されるなどして貯湯側制御手段56が貯湯温度センサ27の検出温度に基づき貯湯タンク1内の貯湯量が少なくなったことを検出すると、貯湯側制御手段56は、加熱側制御手段57に対し、沸き上げ目標温度と沸き増し開始の指示を送信し、加熱側制御手段57は圧縮機30と減圧器32と送風手段34と加熱循環ポンプ35を駆動開始して、貯湯タンク1下部から取り出した湯水を冷媒水熱交換器31で沸き上げ目標温度まで加熱して貯湯タンク1上部へ戻し、それまで貯湯されていた湯の上部に沸き上げ目標温度の湯を積層状に貯湯し、貯湯側制御手段56は沸き増しの開始から一定時間が経過すると、加熱側制御手段57に沸き増しの停止を指示し、加熱側制御手段57は圧縮機30と減圧器32と送風手段34と加熱循環ポンプ35を駆動停止して沸き増し運転を終了する。
次に、ふろ自動運転について説明する。メインリモコン38またはふろリモコン46のふろ自動スイッチ40、48の何れかが操作されると、貯湯側制御手段56は、湯張り開閉弁20を開弁し、湯張り温度センサ12が検出する温度がふろ設定温度と一致するようにふろ混合弁8の弁開度をフィードバック制御して、ふろ設定温度の湯張りを開始する。
次に、ふろ追いだき運転について説明する。ふろリモコン46の追いだきスイッチ49またはメインリモコン38のメニュー内から追いだき指示操作がされると、貯湯側制御手段56は、ふろ三方弁22をバイパス側にしたままでふろ循環ポンプ19を駆動してふろ温度センサ23で浴槽水の温度を確認し、ふろ設定温度+αより低くなっていることを検知すると、ふろ三方弁22をふろ熱交換器17側へ切り換えて、浴槽水をふろ熱交換器17で加熱する。そして、ふろ温度センサ23で浴槽水の温度がふろ設定温度+αより上昇したことを確認すると、ふろ三方弁22をバイパス側に戻すと共にふろ循環ポンプ19の駆動を停止して、ふろ追いだき運転を終了する。
次に、メインリモコン38またはふろリモコン46の通話スイッチ41、50の何れかが操作されると、メインリモコン38の図示しないスピーカおよびマイクと、ふろリモコン46の図示しないスピーカおよびマイクによって、メインリモコン38とふろリモコン46の間で相互に通話可能な通話状態に制御し、通話設定時間の経過で通話状態を終了する。
ふろリモコン46の浴室優先スイッチ51は、給湯設定温度を決定する優先権をふろリモコン46とメインリモコン38のどちらに設定するかを切り換えるスイッチであり、浴室優先スイッチ51が操作されると、ふろリモコン46に給湯設定温度を変更する権利を付与し、メインリモコン38では給湯設定温度を変更不可とし、再度浴室優先スイッチ51が操作されると、メインリモコン38に給湯設定温度を変更する権利を付与し、ふろリモコン46では給湯設定温度を変更不可とするもので、給湯設定温度を決定する権利をメインリモコン38とふろリモコン46とで択一的に付与するものである。
次に、給湯設定温度の変更の仕方について説明すると、操作したいリモコン側に優先権がない場合、浴室優先スイッチ51の操作によって操作したいリモコンに優先権を付与した後、変更設定スイッチ43、53の上三角マーク側の操作によって給湯設定温度を上昇させ、変更設定スイッチ43、53の下三角マーク側の操作によって給湯設定温度を下降させるよう変更操作可能としているものである。なお、優先権がない場合は、変更設定スイッチ43、53を操作しても給湯設定温度は変更されない。
次に、メインリモコン38のメニュースイッチ42が操作された場合について図3に基づいて説明すると、メニュースイッチ42が操作される毎に、使用湯量、ふろ予約、タンク湯増し、今日の湯増し休止、ふろ配管洗浄、運転休止、ふろ設定温度、ふろ設定湯量、ふろ保温時間の各メニューが表示器39に順次表示され、設定または指示したい機能が表示されている状態で変更設定スイッチ43が操作されると、その機能についての設定変更または動作指示が行われるものである。
メインリモコン38のメニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、使用湯量が選択されると、メインリモコン38の表示器39には、過去1週間分の使用湯量と本日の使用湯量がグラフ状に表示され、ユーザーが使用湯量を把握可能として、省エネ意識の向上に資することができる。ここで、使用湯量は、給湯や浴槽への湯張りで消費された熱量を所定温度の湯量換算したもので、給湯設定温度やふろ設定温度が変更されても同一の物差しで比較することを可能としている。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、ふろ予約が選択されると、メインリモコン38の表示器39には、ふろ自動運転を開始する時刻(ふろ予約時刻)が表示され、変更設定スイッチ43の操作によってふろ予約時刻の変更設定と、ふろ予約運転の開始指示あるいは停止指示が可能としている。そして、貯湯側制御手段56は、ふろ予約が設定されている状態で現在時刻がふろ予約時刻となると、ふろ自動運転を開始するようにしている。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、タンク湯増しが選択指示されると、貯湯側制御手段56は前記の沸き増し運転を開始する。このとき、メインリモコン38およびふろリモコン46の表示器39、47には、タンク湯増し中の旨が表示される。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、今日の湯増し休止が選択指示されると、貯湯側制御手段56は、貯湯温度センサ27の検出温度に基づき貯湯タンク1内の貯湯量が少なくなったことを検出しても、沸き増し運転を行わせない沸き増し休止状態とし、深夜時間帯の開始時刻となると、沸き増し休止設定を解除するようにしている。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、ふろ配管洗浄が選択指示されると、貯湯側制御手段56は、ふろ三方弁22をふろバイパス管21側にしたまま湯張り開閉弁20を開き、新しい湯水でふろ循環回路18内の残留水を排水させた後、ふろ三方弁22をふろ熱交換器17側に切り換えてふろ熱交換器17内の残留水を排水させ、湯張り流量センサ13が一定量をカウントすると、ふろ三方弁22をふろバイパス管側21側に戻すと共に、湯張り開閉弁20を閉じるふろ配管洗浄動作を行う。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、運転休止が選択されると、メインリモコン38の表示器39に休止設定日数が表示され、変更設定スイッチ43の操作によって休止設定日数を2〜15日または0日の間で変更可能とし、2〜15日の間で設定されると、その設定された日数より1日少ない日数の間だけ、深夜時間帯の沸き上げ動作および深夜時間帯以外の沸き増し動作を休止させる。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、ふろ設定温度が選択されると、メインリモコン38の表示器39にふろ設定温度が表示され、変更設定スイッチ43の操作によってふろ設定温度を32〜45℃の範囲で変更可能としている。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、ふろ設定湯量が選択されると、メインリモコン38の表示器39にふろ設定湯量が表示され、変更設定スイッチ43の操作によってふろ設定湯量を100〜300リットルの範囲で変更可能としている。
メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、ふろ保温時間が選択されると、メインリモコン38の表示器39にふろ保温時間が表示され、変更設定スイッチ43の操作によってふろ保温時間を0〜4時間(1時間単位)の範囲で変更可能としている。なお、ふろ保温時間が0時間に設定されると、ふろ自動運転において、ふろ保温運転を行わない。
次に、メニュースイッチ42と変更設定スイッチ43の操作によって、スイッチカスタマイズが選択されると、メインリモコン38のカスタマイズ用操作スイッチ(上)44とカスタマイズ用操作スイッチ(下)45の機能割り当て設定モードとなる。
機能割り当て設定モードでは、ステップS1で機能割り当てをしたいカスタマイズ用操作スイッチ(上)44が操作されたかを判断し、カスタマイズ用操作スイッチ(上)44が操作されると、ステップS2で、変更設定スイッチ43の操作に応じて、ふろ予約、タンク湯増し、ふろ配管洗浄、ふろ設定温度上昇、使用量、ふろ設定湯量、ふろ保温時間の何れかの機能を表示器39に表示させる。
次に、ふろリモコン46のメニュースイッチ52が操作された場合について図5に基づいて説明すると、メニュースイッチ52が操作される毎に、ふろ設定温度、ふろ設定湯量、ふろ予約、たし湯、さし水、高温さし湯、ふろ保温時間、シャワー可能時間、タンク湯増し、今日の湯増し休止、ふろ配管洗浄の各メニューが表示器47に順次表示され、設定または指示したい機能が表示されている状態で変更設定スイッチ53が操作されると、その機能についての設定変更または動作指示が行われるものである。
次に、ふろリモコン46のメニュースイッチ52と変更設定スイッチ53の操作によって、たし湯が選択されると、貯湯側制御部56は、ふろ設定温度の湯を予め決められた一定量たし湯するべく、湯張り開閉弁20を開き、ふろ混合弁8でふろ設定温度に混合した湯をふろ循環回路18を介して浴槽16へ供給し、湯張り流量センサ13で一定量をカウントすると湯張り開閉弁20を閉じてたし湯を停止する。
メニュースイッチ52と変更設定スイッチ53の操作によって、さし水が選択されると、貯湯側制御部56は、30℃に調整された湯水を予め決められた一定量さし水するべく、湯張り開閉弁20を開き、ふろ混合弁8で30℃に混合した湯をふろ循環回路18を介して浴槽16へ供給し、湯張り流量センサ13で一定量をカウントすると湯張り開閉弁20を閉じてさし水を停止する。
メニュースイッチ52と変更設定スイッチ53の操作によって、高温さし湯が選択されると、貯湯側制御部56は、60℃に調整された湯を予め決められた一定量高温さし水するべく、湯張り開閉弁20を開き、ふろ混合弁8で60℃に混合した湯をふろ循環回路18を介して浴槽16へ供給し、湯張り流量センサ13で一定量をカウントすると湯張り開閉弁20を閉じて高温さし湯を停止する。
メニュースイッチ52と変更設定スイッチ53の操作によって、シャワー可能時間が選択されると、貯湯側制御部56は、貯湯タンク1内の貯湯熱量を貯湯温度センサ27によって検出し、給湯設定温度での湯量に換算し、これをシャワー流量として予め設定してある所定流量で除して、シャワーを続けられる時間を算出し、ふろリモコン46の表示器47に一定時間表示する。
次に、メニュースイッチ52と変更設定スイッチ53の操作によって、スイッチカスタマイズが選択されると、ふろリモコン46のカスタマイズ用操作スイッチ(上)54とカスタマイズ用操作スイッチ(下)55の機能割り当て設定モードとなる。
機能割り当て設定モードでは、ステップS11で機能割り当てをしたいカスタマイズ用操作スイッチ(上)54が操作されたかを判断し、カスタマイズ用操作スイッチ(上)54が操作されると、ステップS12で、変更設定スイッチ53の操作に応じて、ふろ設定温度上昇、高温さし湯、たし湯、ふろ予約、タンク湯増し、ふろ配管洗浄、シャワー可能時間、ふろ設定湯量、ふろ保温時間の何れかの機能を表示器47に表示させる。
40 ふろ自動スイッチ
41 通話スイッチ
42 メニュースイッチ
43 変更設定スイッチ
44 カスタマイズ用操作スイッチ(上)
45 カスタマイズ用操作スイッチ(下)
46 ふろリモコン
48 ふろ自動スイッチ
49 追いだきスイッチ
50 通話スイッチ
51 浴室優先スイッチ
52 メニュースイッチ
53 変更設定スイッチ
54 カスタマイズ用操作スイッチ(上)
55 カスタマイズ用操作スイッチ(下)
Claims (3)
- 給湯機の運転操作をするための複数の操作スイッチを備え、各操作スイッチに給湯機の予め定められた動作を行わせる機能が予め割り当てられた給湯機用リモコン装置であって、予め定められた複数の機能の中から一つの機能を選択して割り当て設定可能とした二つのカスタマイズ用操作スイッチと、前記二つのカスタマイズ用操作スイッチまたはその近傍で割り当てられた機能を示す表示部とを有したものにおいて、前記二つのカスタマイズ用操作スイッチの予め定められた一方は、デフォルトで温度上昇を連想させる機能が割り当てられていると共に、予め定められた温度低下を連想させる機能の割り当て設定が禁止され、かつ前記二つのカスタマイズ用操作スイッチの他方は、デフォルトで温度低下を連想させる機能が割り当てられていると共に、予め定められた温度上昇を連想させる機能の割り当て設定が禁止されていることを特徴とする給湯機用リモコン装置。
- 予め定められた温度上昇を連想させる機能のうちの一つは、ふろ設定温度を上昇させる機能で、予め定められた温度低下を連想させる機能のうちの一つは、ふろ設定温度を低下させる機能であり、前記二つのカスタマイズ用操作スイッチの一方に、ふろ設定温度を上昇させる機能が割り当てられると、残る他方に、ふろ設定温度を低下させる機能を強制的に割り当て、あるいは、前記二つのカスタマイズ用操作スイッチの他方に、ふろ設定温度を低下させる機能が割り当てられると、残る一方に、ふろ設定温度を上昇させる機能を強制的に割り当てるようにしたことを特徴とする請求項1記載の給湯機用リモコン装置。
- 前記二つのカスタマイズ用操作スイッチの一方には、温度上昇を連想させるマークまたはカラーが予め印刷によって付与され、他方には、温度低下を連想させるマークまたはカラーが予め印刷によって付与されていることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯機用リモコン装置。
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