JP2010230245A - 音声案内装置 - Google Patents

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正弘 青野
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Abstract

【課題】使用者個々のニーズに合った音声案内を可能とした音声案内装置を提供する。
【解決手段】使用者により任意の音声を登録可能な入力手段としてのマイク72、84とこのマイク72により入力された音声を登録する記憶手段としての音声IC94、96と、この音声IC94、96に登録された音声を再生する出力手段としてのスピーカ73、86と、これら各手段を制御する制御手段としての制御装置4を備え、制御装置4は、音声IC94、96に登録された音声を出力手段にて再生することにより、音声案内を行うと共に、この音声案内を再生する際、選択可能な通常モードと高齢者モードを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、音声案内装置に関するものであり、特に、使用者により入力された任意の音声を音声案内として利用可能な音声案内装置に関するものである。
従来より、例えば、台所やふろ等に給湯を行う給湯装置では、出力手段としてのスピーカーから音声案内で使用者に動作の開始や終了等を知らせる機能を備えたものが知られている。
このスピーカーから出力される音声案内は、予め内蔵された記憶手段に記憶されたものであり、音声の変更ができないものが一般的であったが、使用者から音声が家庭の雰囲気に合わない、音声が気に入らないなどの意見もあり、使用者個々のニーズに合った音声案内を可能とした装置の開発が切望されていた。
そこで、使用者自身が音声を入力でき、その入力された音声を音声案内として使用できる装置も開発されつつある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−3263号公報
しかしながら、このような装置から出力される音声案内は、速度や音量は一般的なもののみであり、誰が聞いても聞き取りやすくわかり易いとは言い難かった。特に、高齢者にとっては、一般的に出力される音声案内が聞き取り難いという問題が生じていた。
そこで、本発明は係る従来技術の改題を解決するために成されたものであり、使用者個々のニーズに合った音声案内を可能とした音声案内装置を提供することを目的とする。
本発明の音声案内装置は、使用者により任意の音声を登録可能な入力手段と、この入力手段により入力された音声を登録する記憶手段と、この記憶手段に登録された音声を再生する出力手段と、各手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記憶手段に登録された音声を出力手段にて再生することにより、音声案内を行うと共に、この音声案内を再生する際、選択可能な通常モードと高齢者モードを有することを特徴とする。
請求項2の発明の音声案内装置は、上記発明において制御手段は、高齢者モードにおいては、音声案内の再生速度を通常モードよりも遅くすることを特徴とする。
請求項3の発明の音声案内装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において情報を表示可能な表示手段を備え、制御手段は、高齢者モードにおいては、表示手段にて音声案内に関連する表示を行い、或いは、通常モードよりも認識し易い方式で表示を行うことを特徴とする。
請求項4の発明の音声案内装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の発明において制御手段は、所定の操作に基づき、音声案内を繰り返すことを特徴とする。
本発明の音声案内装置によれば、使用者により任意の音声を登録可能な入力手段と、この入力手段により入力された音声を登録する記憶手段と、この記憶手段に登録された音声を再生する出力手段と、各手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、記憶手段に登録された音声を出力手段にて再生することにより、音声案内を行うと共に、この音声案内を再生する際、選択可能な通常モードと高齢者モードを有するので、使用者のニーズに合った音声案内を選択することができるようになる。
例えば、請求項2の発明の如く制御手段は、高齢者モードにおいては、音声案内の再生速度を通常モードよりも遅くするものとすれば、高齢者が再生される音声案内を聞き取りやすくなる。
また、請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明において情報を表示可能な表示手段を備え、制御手段は、高齢者モードにおいては、表示手段にて音声案内に関連する表示を行い、或いは、通常モードよりも認識し易い方式で表示を行うので、表示手段にて音声案内に関連する表示を行うことにより、音声案内の内容を目で見て確認することができるようになる。また、表示手段にて通常モードよりも認識し易い方式で表示を行うものとすれば、容易に表示内容を確認することができるようになり、表示の見逃しも起こり難くなる。
請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の発明において制御手段は、所定の操作に基づき、音声案内を繰り返すので、音声案内を聞き逃してしまった場合にも、音声を再度再生して確実に音声案内を確認することができるようになる。
本発明の音声案内装置を適用した一実施例の給湯装置のシステム回路図である。 図1の給湯装置の台所リモコンの外観図である。 図1の給湯装置のふろリモコンの外観図である。 図1の給湯装置の制御装置のブロック図である。 台所リモコンを用いた運転モードの設定操作の一例を説明する図である。 台所リモコンを用いた運転モードの設定操作の一例を説明するもう一つの図である。 台所リモコンの画面表示部の表示の一例を示す図である。 台所リモコンによる沸きまし時間の設定を説明する図である。 音声案内の設定操作を説明するフローチャートである。 台所リモコンを用いた音声案内の設定操作の一例を説明する第1の図である。 台所リモコンを用いた音声案内の設定操作の一例を説明する第2の図である。 台所リモコンを用いた音声案内の設定操作の一例を説明する第3の図である。 台所リモコンを用いた音声案内の設定操作の一例を説明する第4の図である。 台所リモコンを用いた音声案内の設定操作の一例を説明する第5の図である。 台所リモコンの音声ICに登録された内容の一例を示す図である。 台所リモコンを用いた音声案内方式の設定操作の一例を説明する図である。 台所リモコンを用いた音声案内方式の設定操作の一例を説明するもう一つの図である。 本発明の通常モードにおける台所リモコンの画面表示部の表示の一例を示す図である。 本発明の高齢者モードにおける台所リモコンの画面表示部の表示の一例を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明の音声案内装置を適用した場合の一実施例の給湯装置の概略構成を示す模式図、図2は台所リモートコントローラ(以下、台所リモコンと称する)61の外観図、図3はふろリモートコントローラ(以下、ふろリモコンと称する)62の外観図である。本実施例の給湯装置1は、音声案内機能を有したヒートポンプ式の給湯装置であり、図1に示すように、大別して主に、温水生成手段としてのヒートポンプユニット2と、貯湯タンク10を有する貯湯タンクユニット3と、これらの運転を制御すると共に、音声案内機能を有した制御装置4等から構成されている。尚、実施例では本発明を給湯装置に適用して説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、音声案内機能のある各種機器に適用可能である。
ヒートポンプユニット2は、圧縮機6、冷媒対水熱交換器7、減圧手段としての膨張弁8及び蒸発器9を有して、これらを順次配管接続することによりヒートポンプユニット2の冷媒回路5が構成されている。圧縮機6には、図示しないインバータが設けられている。このインバータは、圧縮機6のモータに供給する電力を可変して圧縮機6の回転数を可変可能であり、制御装置4によって制御されている。上記冷媒対水熱交換器7は、冷媒回路5の圧縮機6から出た高温高圧の冷媒と、後述する貯湯タンクユニット3の貯湯タンク10に接続された温水生成回路11の配管12を流れる低温水(或いは、冷たい水)とを熱交換させるための熱交換器である。本実施例において、ヒートポンプユニット2は、例えば、二酸化炭素(CO2)を冷媒としており、冷媒を圧縮機6で高温高圧にして冷媒対水熱交換器7において貯湯タンク10から供給される低温水との間で熱交換を行い、当該低温水を所定温度の温水(高温の湯)にするものである。
即ち、制御装置4により上述したヒートポンプユニット2の圧縮機6が起動されると、圧縮機6に冷媒が吸い込まれ圧縮される。これにより、冷媒は高温高圧の冷媒ガスとなって圧縮機6から吐出され冷媒対水熱交換器7に流入する。冷媒対水熱交換器7に流入した冷媒は、前述した貯湯タンク10からの低温水(或いは、冷たい水)と熱交換して放熱した後、膨張弁8にて減圧され、蒸発器9に流入する。冷媒はこの蒸発器25において周囲の空気から熱を汲み上げて、即ち、周囲の空気から熱を奪って蒸発する。その後、冷媒は蒸発器15から出て圧縮機6に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
一方、貯湯タンクユニット3は、温水を貯留する貯湯タンク10と、貯湯タンク10内の水をヒートポンプユニット2に循環させるための温水生成回路11と、後述する追いだき用回路としての一次流路21及び二次流路25と、ミキシングバルブ50、51等を備える。
貯湯タンク10は、ヒートポンプユニット2の冷媒対水熱交換器7にて冷媒と熱交換して加熱され、高温となった高温水を貯留可能とした略縦長円筒状を呈したタンクである。この貯湯タンク10の下方には、当該タンク10に給水を行うための給水配管15と、該タンク10内の水を給湯装置1の外部に排出するための排水配管16と、温水生成回路11の配管12と、前記一次流路21の配管22が接続されている。給水配管15は、貯湯タンク10の底部に接続されて、一端が当該貯湯タンク10内の下部にて開口すると共に、他端は水道水などの図示しない給水源に接続されている。
この給水配管15の途中部には、給水配管31の一端が接続されている。給水配管31は給水配管15の途中部に接続された一端から延出し、二股に分岐している。そして、分岐した一方の配管31Aは、ミキシングバルブ50の一方の入口に接続されている。また、分岐した他方の配管31Bは、ミキシングバルブ51の一方の入口に接続されている。
排水配管15は、貯湯タンク10の底部に接続されて、一端が当該貯湯タンク10内の底部にて開口すると共に、そこから給湯装置1の外部に延出し、他端は下水等に開口している。また、排水配管15の途中部には開閉弁17が介設され、当該弁17の開動作により、貯湯タンク10内の水が排水配管15を介して下水等に排出可能とされている。
温水生成回路11は、貯湯タンク10内の低温水(或いは、冷たい水)を前述した冷媒対水熱交換器7に流し、そこで冷媒と熱交換させて加熱して、高温の温水を生成すると共に、生成された高温の温水を貯湯タンク10に戻すための回路である。当該温水生成回路11は、配管12と、この配管12に介設された循環用ポンプ13とから構成されている。
配管12は、貯湯タンク10内の下部にて開口する一端からヒートポンプユニット2の冷媒対水熱交換器7に延出され、その途中部が冷媒対水熱交換器7にて当該冷媒対水熱交換器7を流れる冷媒と熱交換可能に配設されている。また、配管の他端は貯湯タンク10の上部に接続されている。循環ポンプ13は、貯湯タンク10下部から貯湯タンク10内の低温水を吸引し、ヒートポンプユニット2の冷媒対水熱交換器7に流した後、貯湯タンク10の上部に戻すためのポンプであり、制御装置4により運転が制御されている。
即ち、制御装置4により当該循環ポンプ13が運転されると、貯湯タンク10内の下部の低温水が温水生成回路11の配管12に吸い込まれ、冷媒対水熱交換器7を通過した後、配管12を経て上部から貯湯タンク10に戻るサイクルを繰り返すこととなる。
また、前記一次流路21は、貯湯タンク10の上部の高温水を、追いだき用熱交換器としての水々熱交換器20内に流して、当該水々熱交換器20にて一次流路21と交熱的に設けられた二次流路25を流れる浴槽40からの温水(浴槽水)を加熱するための流路である。この一次流路21の配管22にはポンプ24が介在されており、当該ポンプ24の運転により貯湯タンク10の上部に接続され一端から貯湯タンク10内上部に貯留された高温水が取り出し可能に構成されている。そして、配管22の途中部は、水々熱交換器20内にて二次流路25と交熱的に配設されている。また、配管22の他端は、貯湯タンク10の下方に接続されて、当該貯湯タンク10内の下方にて開口している。
そして、前記二次流路25は、浴槽40内の温水を前記水々熱交換器20内に流して、当該水々熱交換器20にて前記一次流路21を流れる貯湯タンク10からの高温水によりこの二次流路25を流れる浴槽40からの温水(浴槽水)を加熱するための流路である。この二次流路25は、ポンプ26、水々熱交換器20、浴槽40に接続された配管27を有している。具体的に、浴槽40には、配管27の一端が接続されており、ここから浴槽40内の浴槽水を取り出し可能に構成されている。
配管27は、浴槽40に接続された一端から水々熱交換器20に延出され、当該水々熱交換器20にて一次流路21の配管22と交熱的に配置された後、浴槽40内に戻るよう構成されている。この配管27の途中部にはポンプ26が介設されている。このポンプ26は、浴槽40内から浴槽水を吸引して水々熱交換器20内に循環させて、当該水々熱交換器20にて加熱するための追いだき用のポンプである。本実施例ではポンプ26が水々熱交換器20の入口側となる配管27上に介設されて、水々熱交換器20に向かう方向が順方向となるよう配置されている。当該ポンプ26は前記制御装置4に接続されており、当該制御装置4により運転動作が制御されている。
具体的に、追いだき運転を行う場合には、制御装置4によりポンプ26が運転され、当該ポンプ26により浴槽40から二次流路25の配管27内に浴槽水(温水)が吸引される。これにより、二次流路25内に浴槽40内の浴槽水が取り出される。そして、二次流路25に取り出された浴槽40内の浴槽水(温水)は水々熱交換器20を流れて、当該水々熱交換器20にて加熱された後、浴槽40内に戻るサイクルを繰り返すこととなる。
一方、上記二次流路25のポンプ26と水々熱交換器20との間の配管27には、温水供給配管32の一端が接続されている。この温水供給配管32は、他端が前記ミキシングバルブ50の出口に接続されている、途中部には開閉弁33が介設されている。
このミキシングバルブ50は、給水配管15からの水道水と、貯湯タンク10内の上部からの高温水とを混合して、所定の温度の温水、例えば、+42℃程度の温水とするための電動可変ミキシングバルブである。当該ミキシングバルブ50の一方の入口には、前述した給水配管31Aの他端が接続されている。また、ミキシングバルブ50の他方の入口には、温水供給配管35が接続されている。この温水供給配管35は貯湯タンク10の上部とミキシングバルブ50の他方の入口を接続する配管であり、一端が貯湯タンク10の上部に接続され、そこから貯湯タンク10内の上部に貯留された高温水を取り出し可能に構成されている。また、上記開閉弁33は、ミキシングバルブ50にて混合された温水を浴槽40に流すための電磁弁であり、前記制御装置4により開閉が制御されている。
係る構成により、浴槽40の湯張りの際には、制御装置4により開閉弁33が開かれて、温水供給配管35を介して貯湯タンク10内の上部から取り出された高温水と、給水配管15及び給水配管31を介して給水源から供給された水道水とがミキシングバルブ50内で混合され、当該ミキシングバルブ50にて所定温度に調整された温水が温水供給配管32及び二次流路25を介して浴槽40内に供給されることとなる。
一方、温水供給配管35の途中部には、配管36の一端が接続されており、当該配管36の他端はミキシングバルブ51の他方の入口に接続されている。このミキシングバルブ51は、給水配管15からの水道水と、貯湯タンク10内の上部からの高温水とを混合して、所定の温度の温水、例えば、+36℃〜+48℃(又は、+60℃)の水(温水)とするための電動可変ミキシングバルブである。当該ミキシングバルブ51の一方の入口には、前述した給水配管31Bの他端が接続され、他方の入口には上記配管36の他端が接続されている。また、ミキシングバルブ51の出口には給湯配管37が接続されており、当該配管37を介してミキシングバルブ51にて所定温度に調節された温水が浴槽40以外のシャワーや台所等に給湯用の温水として供給可能に構成されている。
尚、貯湯タンク10の上部には、前述した温水生成回路11の配管12の他端と、温水供給配管35の一端と、一次流路21の配管22の一端が接続されている。
上記貯湯タンク10は、370L乃至460L程の容量である。例えば、本実施例では貯湯タンク10の容量を370Lとする。そして、当該貯湯タンク10内には下部から上部まで所定間隔を存して前記制御装置4に接続された複数の湯温検出センサが設けられている。そして、各湯温検出センサの検出温度が所定の温度以上、例えば、+55℃以上の場合には、貯湯タンク10内の上端からその位置までは、+55℃以上の温水が貯湯されており、制御装置4により残湯有りと判断される。本実施例では、残湯量50Lの位置に検出センサT1、残湯量100Lの位置に検出センサT2、残湯量150Lの位置に検出センサT3、残湯量200Lの位置に検出センサT4、残湯量250Lの位置に検出センサT5、残湯量300Lの位置に検出センサT6が設置されており、これらセンサT1乃至T6の検出に基づき、制御装置4が貯湯タンク10内の残湯量(貯湯量)を判断するよう構成されている。
また、浴槽40の近傍となる二次流路25の配管27には、当該浴槽40内に貯留された浴槽水(温水)の温度を検出する温度センサT8と、水圧によって水位を検出する水位センサL1が設けられている。
そして、消費者は電力会社と所定の時間帯別電灯契約を結んで、料金の安い深夜時間帯内の所定の時刻に貯湯量から沸き上げ量、そして、所定量の沸き上げに必要な時間を算出し、沸き上げ終了時刻より前記必要な時間を考慮して、逆算した時刻から貯湯運転を開始し、所定量の沸き上げ終了、例えば、全量沸き上げる場合(即ち、貯湯タンク10内を満湯とする場合)、本実施例では配管12の一端近傍に設置された温度センサT7により貯湯タンク10の下部から取り出される温水の温度を検出し、当該温度センサT7にて検出される温水の温度が所定の沸き上げ終了温度(例えば、+55℃以上)となったら、当該貯湯運転を停止するよう制御装置4により制御されるものとする。
更に、上記以外の時間帯では、例えば、残湯量が100Lより低下すると貯湯運転を開始し、残湯量が150L以上になると当該貯湯運転を停止するよう制御装置4により制御されるものとする。
本実施例の給湯装置1は、前記制御装置4により動作・運転が制御されている。この制御装置4は、給湯装置1の制御を司る制御手段である。
制御装置4には、前記各センサT1乃至T8、L1、ヒートポンプユニット2(即ち、圧縮機6のインバータ、膨張弁8等)、台所に設置された台所リモコン61と、浴室に設置させたふろリモコン62等からの情報を受信可能に構成されている。台所リモコン61及びふろリモコン62は、給湯装置1を遠隔操作するための操作手段である。
また、制御装置4は、記憶された制御フローや各センサT1乃至T8、L1及びヒートポンプユニット2(上記圧縮機6のインバータ、膨張弁8等)からの入力、後述する台所リモコン61のコントローラ90、ふろリモコン62のコントローラ91からの信号に基づき、必要に応じてヒートポンプユニット2の運転を制御している。
更に、制御装置4は、各センサT1乃至T8、L1及びヒートポンプユニット2からの入力、及び、台所リモコン61のコントローラ90、ふろリモコン62のコントローラ91からの信号に基づき、貯湯タンクユニット3の動作を制御すると共に、各リモコン61、62のコントローラ90、91に対して、ヒートポンプユニット2及び貯湯タンクユニット3の作動状態に関する信号を出力可能に構成されている。
また、本発明では、各リモコン61、62の操作により入力された情報やヒートポンプユニット2及び貯湯タンクユニット3の作動状態に応じて、制御装置4が実行する動作の開始や終了等を使用者に音声案内にて知らせるための音声案内機能を備えている。具体的に、本発明の給湯装置1は、使用者により任意の音声を登録可能な入力手段と、この入力手段により入力された音声を登録する記憶手段と、この記憶手段に登録された音声を再生する出力手段とを備えており、これら各手段が制御装置4により制御されている。本実施例では、上記各手段が台所リモコン61及びふろリモコン62に設けられている。
図2に示すように、台所リモコン61には、液晶から成る表示手段としての画面表示部63、通話スイッチ64、繰り返しスイッチ65、沸きましスイッチ66、ふろ自動スイッチ67、設定スイッチ68、メニュースイッチ69、赤色ランプ内蔵の決定スイッチ70、緑色ランプ内蔵の戻るスイッチ71、音声の入力手段として機能するマイク72、音声の出力手段として機能するスピーカ73等が設けられている。
上記画像表示部63は、上記各スイッチの操作による設定モード、設定湯温や時刻等を表示するための表示部、通話スイッチ64は浴室内との通話を行うためのスイッチ、繰り返しスイッチ65は、後述する音声案内を繰り返し再生するためのスイッチである。また、沸きましスイッチ66は、設定された時間に湯を沸きまし運転を実行するためのスイッチであり、ふろ自動スイッチ67は、浴槽40内に予め設定された給湯温度の湯を所定量(予め設定された浴槽水位)供給するための湯張り運転を行うためのスイッチである。
メニュースイッチ68は、台所リモコン61により設定可能な項目の一覧(メニュー)を表示するためのスイッチであり、例えば、深夜時間帯まで沸き上げを停止するためのエコ停止、設定した時刻にお湯張りを完了させるためのふろ予約、深夜時間帯に運転音を低くして運転するための夜間セーブ、運転停止期間を設定するための運転停止、浴室の音声を台所スピーカーに流すための浴室モニター、所定期間前までの湯の使用量やヒートポンプユニット2の運転時間を確認するためのナビ、時刻、ふろ保温時間、音量、音声案内、音声案内方式、操作音、沸きまし完了までにあとどの位時間を要するかを表示するための沸きまし残時間表示、運転時間帯などを表示する時間帯ガイド及び時間画面表示部63に表示される表示のコントラスト等を設定するためのリモコン設定、及び、故障時の連絡先(例えば、販売店)を表示するための連絡先等の項目を有している。
これらメニューを設定する場合には、メニュースイッチ69を操作して、メニュー画面を画面表示部63に表示させ、実行するメニューが反転されるように設定スイッチ68を操作して、そのメニューが反転(選択)されたら、決定スイッチ70を操作することで、その選択されたメニューの詳細な設定や動作を実行することができる。尚、メニュースイッチ69や設定スイッチ68による操作については、後の設定の説明で具体的に例を挙げて説明する。
上記台所リモコン61の各スイッチ64〜71、マイク72及びスピーカー73は、図4に示されるように、コントローラ90に接続されている。コントローラ90は、台所リモコンの制御手段であり、上記各スイッチ64〜71、マイク72及びスピーカー73に加えて、音声データの書き込み及び消去が可能な記憶手段としての音声IC94と、給湯装置1の制御装置4及びふろリモコン62のコントローラ91との通信を行うための通信手段95も接続されている。
また、ふろリモコン62には、図3に示されるように、液晶から成る表示手段としての画面表示部74、繰り返しスイッチ75、通話スイッチ76、追いだきスイッチ77、ふろ自動スイッチ78、優先スイッチ79、赤色ランプ内蔵の決定スイッチ80、設定スイッチ81、メニュースイッチ82、緑色ランプ内蔵の戻るスイッチ83、音声の入力手段として機能するマイク84、音声の出力手段として機能するスピーカ86等が設けられている。
追いだきスイッチ77は、浴槽40内の追いだき運転を実行するためのスイッチであり、優先スイッチ79は、台所リモコン61に優先してふろリモコン62により操作、或いは、設定された運転や動作を行うためのスイッチである。
メニュースイッチ82は、ふろリモコン62により設定可能な項目の一覧(メニュー)を表示するためのスイッチであり、例えば、浴槽40に設定温度の湯を所定量注湯するためのたし湯、所定の高温の湯を所定量注湯するための差し湯、水を所定量注油するための差し水、深夜時間帯まで沸き上げを停止するためのエコ停止、浴槽40内の湯(浴槽水)の温度を調節(設定)するためのふろ温度、浴槽40内の湯(浴槽水)の水位を調節(設定)するためのふろ水位、貯湯タンク10内の湯の沸き上げを直ぐに開始するための沸きまし、所定期間前までのお湯の使用量やヒートポンプユニット2の運転時間を確認するためのナビ、音量、音声案内、音声案内方式、操作音及び時間画面表示部63に表示される表示のコントラスト等を設定(変更)するためのコントラスト等を設定するためのリモコン設定、及び、浴槽40と貯湯タンク10との間の配管を洗浄するための洗浄等の項目を有している。
ふろリモコン62の各スイッチ75〜83、マイク84及びスピーカー86は、図4に示されるように、コントローラ91に接続されている。コントローラ91は、台所リモコンの制御手段であり、上記各スイッチ75〜83、マイク84及びスピーカー86に加えて、音声データの書き込み及び消去が可能な記憶手段としての音声IC96と、給湯装置1の制御装置4及び台所リモコン61のコントローラ90との通信を行うための通信手段97も接続されている。
以上の構成で、次に本実施例の給湯装置1の動作を説明する。
(1)運転モードの設定
先ず、台所リモコン61のメニュースイッチ69を押すと、画面表示部63に図5のメニュー画面が表示される。このメニュー画面が表示されたら、設定スイッチ68で反転される欄を上下させ、運転モードを選択して決定スイッチ70を押すと、図6の運転モード選択画面が表示される。同時に音声IC94に格納されている音声案内「運転モードが設定できます。」がスピーカ73から出力(再生)される。
次に、設定スイッチ68で反転される欄を上下させて運転モードを選択し、決定スイッチ70を押す。運転モードは「おまかせ」、「深夜のみ」、「マニュアル」の3種類があり、「おまかせ」モードでは日々のお湯使用量を学習して無駄のない沸き上げを行う。「深夜のみ」モードでは深夜時間帯以外は沸き上げを行わない。「マニュアル」モードでは貯湯タンク内のお湯の量が設定値を下回った場合に沸き上げを開始する。
例えば、運転モードにより「マニュアル」が選択された場合を一例に挙げて貯湯動作(給湯運転)について説明する。
(2)運転モード「マニュアル」の貯湯動作(貯湯運転)
前記(1)の運転モードの設定で使用者により「マニュアル」が選択されると、制御装置4は、「マニュアル」の運転モードでの運転を行う。具体的に、貯湯運転では、電気料金の安い深夜時間帯において所定の時刻に貯湯量から貯湯タンク10が満湯となるのに要する沸き上げ量、そして、その所定量の沸き上げに必要な時間を算出し、沸き上げ終了時刻より前記必要な時間を考慮して逆算した時刻Tsから貯湯運転を開始する。また、それ以外の時間帯では残湯量が所定量(本実施例では100L)より低下したら、即ち、貯湯タンク2の残湯量100Lの位置に設置された湯温を検出する検出センサT2にて検出される貯湯タンク10内の水(温水)の温度が所定の温度未満(例えば、本実施例では+55℃未満)となった場合に貯湯運転を開始する。尚、この貯湯運転において、冷媒対水熱交換器7を経て温水生成回路11から貯湯タンク10の上部に戻る高温の湯の温度は所定の高温、例えば、+85℃となるように制御装置4によりヒートポンプユニット2の圧縮機6の回転数及び膨張弁8の弁開度が制御されているものとする。
制御装置4は、深夜時間帯における前述した時刻Ts、或いは、それ以外の時間帯では貯湯タンク2内の該100Lの位置の水の温度が所定の温度未満(本実施例では、+55℃未満)となると、ヒートポンプユニット2の圧縮機6の運転を開始する。これにより、圧縮機6に吸い込まれた低温低圧の冷媒ガスは、当該圧縮機6にて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなって圧縮機6から吐出され、冷媒対水熱交換器7に流入する。
当該冷媒対水熱交換器7内に流入した圧縮機6からの高温冷媒は、当該熱交換器7内を流れる過程で温水生成回路11の配管12を流れる水と熱交換して放熱した後、冷媒対水熱交換器7を出て膨張弁8に至る。そして、冷媒は膨張弁8にて減圧されて蒸発器9に流入し、当該蒸発器9にて周囲の熱を汲み上げて蒸発した後、再び圧縮機6に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
また、制御装置4は上記ヒートポンプユニット2の圧縮機6の始動と同時に温水生成回路11の循環ポンプ13の運転を開始する。これにより、貯湯タンク10の下部に接続された配管12から貯湯タンク10内下部の低温の水が取り出される。これにより、貯湯タンク10の下部から取り出された低温の水は配管12を介して冷媒対水熱交換器7内に流入する。
冷媒対水熱交換器7内に流入した貯湯タンク10の下部からの水は当該冷媒対水熱交換器7を流れる過程で、交熱的に設けられた前述した冷媒回路5の冷媒配管を流れる高温冷媒と熱交換して加熱され、高温の湯となる。このように、冷媒対水熱交換器7においてヒートポンプユニット2の冷媒回路5の冷媒配管と貯湯タンクユニット3の温水生成回路11の配管12とを交熱的に設けることで、冷媒と水とを効率よく熱交換させて、冷媒の熱により貯湯タンク10からの水を加熱することができる。特に、冷媒対水熱交換器12は、図1に矢印で示されるように、冷媒回路5を流れる冷媒と温水生成回路11を流れる水とが、冷媒水熱交換器12内で対向した流れとなるように構成されている。これにより、冷媒対水熱交換器12における冷媒と水との熱交換能力の向上を図ることができるようになる。
冷媒対水熱交換器12内で加熱され、高温となった水は当該冷媒対水熱交換器12を出て上部より貯湯タンク10内に戻るサイクルを繰り返す。
そして、深夜時間帯における貯湯運転では、前述した所定量の沸き上げが終了すると、即ち、本実施例では貯湯タンク10の下方に接続された配管12の一端近傍に設けられた温度センサT7にて検出される貯湯タンク10内下部から取り出される水の温度が所定の温度(例えば、+55℃)に上昇すると、或いは、深夜以外の時間帯では残湯量が所定値(例えば、150L)以上となると、制御装置4はヒートポンプユニット2の圧縮機6の運転及び温水生成回路11の循環ポンプ12の運転を停止し、貯湯運転を終了する。
(3)給湯温度の設定
一方、貯湯タンク19からの給湯温度は、台所リモコン61又はふろリモコン62の設定スイッチ68又は81を上下に操作することで、設定することができる。係る操作により給湯温度の設定が変更された場合、例えば、+42℃に変更された場合には、画面表示部63に設定された温度が表示されると共に、音声IC94、96に格納された音声案内「給湯温度を42℃に変更しました。」が台所リモコン61及びふろリモコン62のスピーカ73、86から出力される。また、例えば+60℃以上となる場合には、図7のように温度と共に「高温設定」の文字が表示されると共に、同時に音声IC94、96に格納された音声案内「熱いお湯が出ます。」が台所リモコン61及びふろリモコン62のスピーカ73、86から出力される。
(4)給湯動作(給湯運転)
そして、シャワーや台所等で温水を使用する場合、即ち、給湯動作(給湯運転)では、上記(3)において台所リモコン61又はふろリモコン62により設定された給湯温度(例えば、+36℃〜+48℃の何れかの温度、又は、+60℃)の温水とされて、シャワー、或いは、台所等に供給されるよう貯湯タンク10の高温の湯の取り出し量と当該高温の湯と混合される給水源からの水道水の量が制御されている。
使用者によりシャワーや台所の蛇口が操作されると、制御装置4により給湯が開始される。即ち、シャワーや台所の蛇口が操作されると、貯湯タンク10の上部に接続された温水供給配管35から貯湯タンク10内の高温の湯が取り出される。この高温の湯は、配管36を経てミキシングバルブ51に流入する。
当該ミキシングバルブ51にて貯湯タンク10からの高温の湯は、給水配管15、配管31を介して配管31Bから供給された水道水と混合されて、所定温度(上記+36℃〜+48℃の何れかの温度、又は、+60℃)に調節された後、ミキシングバルブ51から流出し、給湯配管37を介してシャワーや台所等に供給される。
(5)自動湯張りと湯張り動作(お湯張り運転)
また、浴槽40の湯張りは、台所リモコン61又はふろリモコン62のふろ自動スイッチ67又は78を操作することで行うことができる。即ち、使用者が台所リモコン61又はふろリモコン62のふろ自動スイッチ67又は78を押すと、制御装置4は浴槽40の湯張り運転を開始する。この場合、貯湯タンクから予め設定された給湯温度のお湯が所定量(予め設定されたふろ水位)浴槽40に供給される。また、浴槽40へのお湯の供給開始と同時に音声ICに格納された音声案内「お湯張りをします。」が台所リモコン61及びふろリモコン62のスピーカ73、86から出力される。
当該湯張り運転において、制御装置4は開閉弁33を開放する。このとき、二次流路25のポンプ26は停止された状態のままである。また、制御装置4によりミキシングバルブ50で、浴槽40に供給される水の温度が所定の温度(例えば、+42℃)となるよう貯湯タンク10の高温の湯の取り出し量と給水源から供給される水道水の量が制御される。
湯張り運転が開始されると、貯湯タンク10の上部に接続された給湯配管35から貯湯タンク10内の高温の湯が取り出される。この高温の湯は、当該配管35を経てミキシングバルブ50に流入する。当該ミキシングバルブ50にて貯湯タンク10からの高温の湯は、給水配管15及び給水配管31を介して、配管31Aから供給された水道水と混合されて、所定温度(例えば、+42℃)に調節された後、ミキシングバルブ50から流出する。当該ミキシングバルブ50にて所定温度に調節された水は温水供給配管32を経由して二次流路25に流入し、停止しているポンプ26を介して、及び、ポンプ26を介さずに水々熱交換器20を介して浴槽40内に供給される。そして、所定量(予め設定されたふろ水位)の湯が浴槽40に供給され、例えば、二次流路25に設けられた水位センサL1により所定量の水位が検出されると、制御装置4は開閉弁33を閉じて、当該お湯張り運転を終了する。同時に音声ICに格納された音声案内「お湯張りが完了しました。」が台所リモコン61及びふろリモコン62のスピーカ73、86から出力される。
(6)追いだきと追いだき動作(追いだき運転)
一方、浴槽40内の浴槽水の追いだきは、ふろリモコン62の追いだきスイッチ77を操作することで行うことができる。即ち、使用者がふろリモコン62の追いだきスイッチ77を押すと、制御装置4は浴槽40内の浴槽水の追いだき運転を開始する。この追いだき運転において、制御装置4は一次流路21のポンプ24と二次流路25のポンプ26を運転する。これにより、貯湯タンク10内の高温の水と浴槽40内の浴槽水が水々熱交換器20で熱交換して、当該浴槽40からの浴槽水を貯湯タンク10からの高温の水により加熱し、追焚きすることができる。
具体的に、追焚き運転が開始されると(上記各ポンプ24、26が始動すると)、ポンプ24の運転により貯湯タンク10の上部から一次流路21に貯湯タンク10内上部の高温の水が取り出される。一次流路21に流入した当該高温の水は水々熱交換器20を通過する。同様に、ポンプ26の始動により二次流路25に浴槽40内の浴槽水が取り出され、当該浴槽水は水々熱交換器20に流入する。ここで、前述したように水々熱交換器20内において一次流路21と二次流路25とは交熱的に配置されているので、当該水々熱交換器20内を通過する過程で二次流路25を流れる浴槽40からの浴槽水は、一次流路21を流れる貯湯タンク10上部からの高温の水と熱交換して、加熱される。
そして、水々熱交換器20にて一次流路21を流れる高温の水から熱を奪って加熱された浴槽水は当該水々熱交換器20から出て再び浴槽40に戻るサイクルを繰り返す。
一方、水々熱交換器20にて二次流路25を流れる浴槽水と熱交換して温度低下した一次流路21を流れる水は、水々熱交換器20から出て貯湯タンク10の下方の接続部から貯湯タンク10内に戻るサイクルを繰り返す。
上述したサイクルを繰り返すことで、浴槽40内の浴槽水は徐々に温められていく。特に、本実施例では二次流路25を流れる浴槽40からの浴槽水と、一次流路21を流れる貯湯タンク10内の上部からの高温の水とは、水々熱交換器20内で対向する流れとなるよう設けられている。これにより、水々熱交換器20における熱交換能力が向上し、当該水々熱交換器20において、貯湯タンク10内からの高温の水により浴槽40からの浴槽水を効率良く加熱することができる。そして、二次流路25に設けられた温度センサT8にて検出される浴槽40内の浴槽水の温度が所定の温度(例えば、+42℃)に上昇すると、制御装置4は上記各ポンプ24、26の運転を停止して、追焚き運転を終了する。
(7)沸きまし
他方、例えば、来客などで多量のお湯が必要な場合には、台所リモコン61の沸きましスイッチ66を操作することで、貯湯タンク10の湯を沸きまし運転を行うことができる。具体的に、使用者が台所リモコン61の沸きましスイッチ66を押と、画面表示部63に図8のような沸きまし時間選択画面が表示される。そして、使用者により設定スイッチ68を操作して沸きまし時間が設定され、決定スイッチ70が押されると、制御装置4は設定された時間(例えば2時間)、貯湯タンク10内の沸きまし運転を行う。また、同時に音声IC94に格納された音声案内「沸きまし運転をします。」がスピーカ73から出力される。
当該沸きまし運転における貯湯動作は、前記(2)で説明した貯湯動作と同様であるため、ここでは説明を省略する。尚、当該沸きまし運転では、上述した沸きましの設定時間(例えば上記2時間)経過するか、若しくは、貯湯タンク10内の湯が満湯となると、即ち、本実施例では貯湯タンク10の下方に接続された配管12の一端近傍に設けられた温度センサT7にて検出される貯湯タンク10内下部から取り出される水の温度が所定の温度(例えば、+55℃)に上昇すると、制御装置4はヒートポンプユニット2の圧縮機6の運転及び温水生成回路11の循環ポンプ12の運転を停止し、沸きまし運転を終了する。
(8)音声案内の設定(通常の設定)
次に、音声案内の設定操作について図9を用いて説明する。当該音声案内は、台所リモコン61又はふろリモコン62のメニュースイッチ69又は82を操作することで設定に入ることができる。尚、以下では台所リモコン61を例に挙げて説明するが、ふろリモコン62も同様の機能を奏するものとする。
先ず、ステップS1で、使用者がメニュースイッチ69を押すと、画面表示部63に前記図5のメニュー画面が表示される。そして、設定スイッチ68で反転される欄を上下させ、リモコン設定を選択し(図10参照)、決定スイッチ70を押して、更に、設定スイッチ68で反転される欄を上下させ、音声案内(図9のステップS1の「ガイドナビ登録ボタン」に相当)を選択して(図11参照)、決定スイッチ70を押すと、ステップS2に移行して、図12の音声案内選択画面が表示される。
ここで、設定スイッチ68で設定する音声案内を選択する(図9に示すステップS2の「登録するガイドナビ番号の選択」に相当)。この場合、重要な音声案内(例えば、エラー等)は変更することができないように予め設定されているものとする。例えば「沸き上げ時のお知らせ」を選択し、決定スイッチ70を押すと、ステップS3に進んで、画面表示部63に図13の使用する音声の選択画面が表示される。ここで、デフォルト音声(予めメーカー生産時に書き込まれている音声)を選択するとステップS7に進み、音声IC94に登録されているデフォルトの音声案内「沸き上げが完了しました。」がスピーカ73から出力(再生)され、ステップS6に進む(設定の完了)。これにより、次回の沸き上げ完了時より設定されたデフォルトの音声案内がスピーカ73から出力されることとなる。
上記ステップS3において、図13の使用する音声の選択画面で現設定音声(ユーザー登録)を選択した場合、ステップS7に進み、音声IC94に既に登録済みの使用者が登録した音声案内がスピーカー73から出力(再生)され、ステップS6に進む(設定の完了)。これにより、次回の沸き上げ完了時より既に登録済みの使用者の登録した音声案内がスピーカ73から出力されることとなる。
一方、ステップS3において、図13の使用する音声の選択画面で新規登録を選択した場合にはステップS4に進む。当該ステップS4で音声IC94に登録されている使用者が登録した音声案内が登録されている場合、画面表示部63に図14に示すように「現在登録されている音声案内に上書きしますがよろしいですか」が表示され、既に登録済みの場合の上書き確認が行われる。
ここで、戻るスイッチ71が押されると、登録を中止してステップS6に進む(設定の完了)。これにより、次回の沸き上げ完了時より既に登録済みの使用者の登録した音声案内がスピーカ73から出力されることとなる。一方、ステップS4の登録済みの場合の上書き確認(図14の表示)で、決定スイッチ70が押されると、ステップS5に進み、音声の登録を行うことになる。このステップS5における音声の登録は、マイク72に向かって使用者が音声を入力することで完了する。音声の入力後、決定スイッチ70を押すとスピーカ73から当該入力した音声が出力(再生)され、ステップS6に進む(音声案内の設定の完了)。これにより、次回の沸き上げ完了時より新たに登録された音声案内がスピーカ73から出力されることとなる。
尚、音声IC94には図15のように音声案内毎に使用者が登録した内容とデフォルトの内容とが登録されるが、メモリの容量次第では追加登録領域を設定して複数の音声案内を使用者が登録できるようにしても良い。
以上詳述したように、台所リモコン61及びふろリモコン62にて使用者が容易に音声を登録し、登録された音声を音声案内として使用することができる。これにより、使用者個々のニーズに合った音声案内を設定することができるようになる。
(9)音声案内方式の設定(本発明の音声案内の特徴)
ところで、本発明では上記(7)で説明した音声案内の方式(通常モード)に加えて、高齢者向けの音声案内の方式(高齢者モード)を選択することができる。この音声案内方式は、台所リモコン61又はふろリモコン62のメニュースイッチ69又は82を操作することで設定に入ることができる。尚、以下では台所リモコン61を例に挙げて説明するが、ふろリモコン62も同様の機能を奏するものとする。
先ず、使用者が台所リモコン61のメニュースイッチ69を押すと、画面表示部63に前記図5のメニュー画面が表示される。そして、設定スイッチ68で反転される欄を上下させ、リモコン設定を選択し(前記図10参照)、決定スイッチ70を押して、更に、設定スイッチ68で反転される欄を上下させ、音声案内方式を選択して(図16参照)、決定スイッチ70を押すと音声案内方式選択画面が表示される(図17参照)。
ここで、選択可能な音声案内の方式は、図17に示すように通常モードと高齢者モードである。通常モードでは通常方式で音声案内が行われる。画面表示部63の表示は図18のような通常のものとなる。
一方、高齢者モードを選択すると、例えば、給湯温度の設定時には、図19のように図18における「高温設定」の文字が拡大されて表示される。また、音声案内は通常モードよりも再生速度が遅くなり、通常よりもゆっくりと出力され、且つ、音量も増大され、その内容も「温度設定が高温となっています。この温度でいい場合は赤点灯しているボタンを、やめる場合は緑点灯しているボタンを押してください。」となる。このように、ゆっくりと大きな音で音声案内が行われることで、高齢者にも聴き取り易くなる。
また、このとき決定スイッチ70の赤色ランプ及び戻るスイッチ71の緑色ランプが点灯されるので、高温設定で良い場合の決定スイッチ70の操作、及び、キャンセルする場合の戻るスイッチ71の操作が一目瞭然として分かるようになる。
更に、繰り返しスイッチ65が押されると、制御装置4はスピーカ73から上記音声案内をもう一度繰り返して再生する。これにより、高齢者が聞き逃した場合にも、確実に音声案内を行えるようになる。
このように、本発明によれば選択可能な通常モードと高齢者モードとを有し、この高齢者モードにおいて、音声案内は通常モードよりも再生速度が遅くなり、通常よりもゆっくりと出力され、且つ、音量も増大されるので、高齢者が再生される音声案内を聞き取りやすくなる。
また、高齢者モードにおいて、音声案内に関連する表示を行うことで、音声案内の内容を目で見て確認することができるようになる。また、通常モードよりも認識し易い方式で表示を行うことで、容易に表示内容を確認することができるようになると共に、表示の見逃しもおこり難くなる。
尚、上述した音声案内の設定及び音声案内方式の設定操作は一例であり、これらの設定操作は本実施例の操作に限定されるものではない。例えば、各リモコン61、62に音声案内スイッチを設けて、当該スイッチを操作することで音声案内や音声案内方式を設定可能に構成しても本発明は有効である。
1 給湯装置
2 ヒートポンプユニット
3 貯湯タンクユニット
4 制御装置
5 冷媒回路
6 圧縮機
7 冷媒対水熱交換器
8 膨張弁
9 蒸発器
10 貯湯タンク
11 温水生成回路
12 配管
13 循環ポンプ
15 給水配管
16 排水配管
17 開閉弁
20 水々熱交換器
21 一次流路
22 配管
24 ポンプ
25 二次流路
26 ポンプ
27 配管
31 給水配管
32 温水供給配管
33 開閉弁
35、36 温水供給配管
37 給湯配管
40 浴槽
50 ミキシングバルブ
51 ミキシングバルブ
61 台所リモコン
62 ふろリモコン
63 画面表示部
64 通話スイッチ
65 繰り返しスイッチ
66 沸きましスイッチ
67 ふろ自動スイッチ
68 設定スイッチ
69 メニュースイッチ
70 決定スイッチ
71 戻るスイッチ
72 マイク
73 スピーカー
74 画面表示部
75 繰り返しスイッチ
76 通話スイッチ
77 追いだきスイッチ
78 ふろ自動スイッチ
79 優先スイッチ
80 決定スイッチ
81 設定スイッチ
82 メニュースイッチ
83 戻るスイッチ
84 マイク
86 スピーカー
90 台所リモコンコントローラ
91 ふろリモコンコントローラ
94、96 音声IC
95、97 通信手段

Claims (4)

  1. 使用者により任意の音声を登録可能な入力手段と、
    該入力手段により入力された音声を登録する記憶手段と、
    該記憶手段に登録された音声を再生する出力手段と、
    前記各手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記記憶手段に登録された音声を前記出力手段にて再生することにより、音声案内を行うと共に、
    該音声案内を再生する際、選択可能な通常モードと高齢者モードを有することを特徴とする音声案内装置。
  2. 前記制御手段は、前記高齢者モードにおいては、前記音声案内の再生速度を前記通常モードよりも遅くすることを特徴とする請求項1に記載の音声案内装置。
  3. 情報を表示可能な表示手段を備え、
    前記制御手段は、前記高齢者モードにおいては、前記表示手段にて前記音声案内に関連する表示を行い、或いは、前記通常モードよりも認識し易い方式で表示を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の音声案内装置。
  4. 前記制御手段は、所定の操作に基づき、前記音声案内を繰り返すことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の音声案内装置。
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