JP6090001B2 - 乗り物用シート - Google Patents

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本発明は、着座者の背中を支持するシートバックと頭を支持するヘッドレストとを備える乗り物用シートに関する。
一般的な車両のシートに用いられる別体型のヘッドレストは、ヘッドレストから外へ出した棒状のステーを介してシートバックに取り付けられる。ヘッドレストの高さ調節を可能とする場合には、ステーを差し込むための樹脂製で概して筒状のヘッドレストサポートがさらに用いられる。シートバックのフレームにはサポートブラケットと呼ばれる金属製の筒状の取り付け部材が溶接され、このブラケットに上記のヘッドレストサポートが挿し込まれる。このようなブラケットやヘッドレストサポートを備えたシートは例えば下記の特許文献1に開示されている。
この文献の技術は、縦方向にある程度の長さをもつブラケットをシートバックフレームに上下の2箇所で溶接することで結合部の範囲を大きくとって剛性を高めている。これにより車両が追突を受けた際にヘッドレストで着座者の頭部を確実に受け止めることができ、鞭打ち症の発生を予防している。
特開平11−216037号公報
一般的に車両の走行時やアイドリング時にはエンジンに起因してフロアパネルが特定の振動数にて振動している。この振動はフロアパネルに取り付けられているシートフレームを介してヘッドレストにも伝わる。ヘッドレストがシートバックフレームに対して特に振動しやすくなる固有振動数は、ブラケットのシートバックフレームに対する結合部の剛性が高いほど大きくなる。したがって上記の技術を用いると、ヘッドレストの固有振動数がフロアパネルの振動数の近傍に達してヘッドレストがフロアパネルと共振しやすくなり、振動を増幅してしまうことがあるという問題があった。
ヘッドレストの共振レベルを減少させるにはブラケットの結合部の剛性を下げることが考えられる。しかし後方についての剛性が弱いと追突を受けたときに結合部が着座者の頭部ないしヘッドレストの慣性力に屈し、ヘッドレストで頭部を確実に支持することができない。その一方で、前方についての剛性が弱いと、例えば後のシートの着座者が前のシートのヘッドレストにつかまったり寄りかかったりして荷重が加わった場合に結合部が永久変形してヘッドレストの向きが変わってしまうおそれがあり、シートの品質が損なわれる。
なお、これとは逆にヘッドレストの質量を大きくすることでヘッドレストの固有振動数を下げることも可能である。しかしその分シートの質量と製造コストが増加することとなり好ましい手段とはいえない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は共振を抑制しつつ前後方向に掛かる力に対して過度に傾いてしまうことのないヘッドレストとすることにある。
本発明のひとつの観点から得られる乗り物用シートは、前記シートバックの骨格としてシートバックの幅方向に並行して延びる上フレーム部材と下フレーム部材が設けられている。また、前記ヘッドレストをシートバックに取り付けるための縦方向に延びる取り付け部材が前記上フレーム部材の前で交差し、下フレーム部材には結合されている一方で上フレーム部材には直接結合されておらず、ヘッドレストに後方への力が加わったときに上フレーム部材が取り付け部材を前面で受けることでヘッドレストが後方に傾くのが規制されるようになっている。
このようにヘッドレストの取り付け部材が上フレーム部材には結合されていないことから、結合部の剛性が低下しヘッドレストの固有振動数を下げることができる。したがって固有振動数を共振の増幅率のピークよりも十分下げれば振動を抑制することができる。その一方で、シートバックフレームを構成する上側のフレーム部材が取り付け部材を前面で受けるため、車両が後突を受けた場合に着座者を確実に支持することができる。
また、係合孔が貫通した基部と係止部とを備えたストッパが係合孔を前記取り付け部材に差し込むことで組み付けられ、係止部が前記上フレーム部材の後側に面しており、ヘッドレストに前方への力が加わったときにストッパの係止部が上フレーム部材の後面に当たることでヘッドレストが前方に傾くのが規制されるようになっている。
このように取り付け部材が前方に傾くのを規制する手段としてストッパが設けられていることから、乗員がヘッドレストに大きな荷重を加えた場合に取り付け部材の結合部の変形を抑えることができる。
ひとつの態様として、前記基部から前記取り付け部材に沿って延びる当接壁部が前記ストッパに設けられ、ストッパの前記係止部が前記上フレーム部材に後方へ押されたときにこの当接壁部が取り付け部材に当たることでストッパが前記係合孔の前側の縁を支点に回転するのが規制されるようになっていることが好ましい。このようにストッパが回転するのが規制されているとヘッドレストに前方への力が加わったときでもストッパの姿勢が安定し、ストッパ自体の持つ強度を効果的に発揮することができる。
別の態様として、前記ストッパの基部の延長面から測ったときの前記当接壁部の先端までの距離が、前記係止部と前記上フレーム部材との接触する点までの距離よりも大きいことが好ましい。このように回転の支点となる基部から測った当接壁部の長さが長いと、一定の大きさのモーメントに対抗するために取り付け部材が発揮する必要のある反力が小さくてすむ。
本発明のひとつの態様としてのシートを示す斜視図である。 ストッパとヘッドレストを取り付けたシートバックの図1のII−II線位置での断面図である。 図2のシートバックに用いられているストッパ単体を斜め下から見た斜視図である。 図2のシートバックに用いられているストッパ単体を斜め上から見た斜視図である。 図3のストッパのV−V線位置での断面図である。 アッパフレームからストッパに後方への力が加わった場合の作用を説明する図である。 ヘッドレストの固有振動数を下げることによる効果を説明するグラフである。 ヘッドレストに掛かる力と変位との関係を説明するグラフである。 変形例のストッパを用いた場合の図2に対応する断面図である。 変形例のストッパを用いた場合の図6に対応する説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の各種態様を説明する。図1には本発明のひとつの態様によるシート10の外形が鎖線で示されている。シート10は乗員が着座するシートクッション20を備え、シートクッション20の端部に着座者の背中を支持するシートバック30が連結されている。シートバックの上には頭部を支持するヘッドレスト40(図2参照)が取り付けられる。シートバック30には骨格として図1に実線で示すような金属製のシートバックフレーム31(以下フレームという)を設け、このフレーム31をクッション性のあるパッド材で覆って背凭れ面を含む外形を形成する。このフレーム31とパッド材には触感や意匠を提供するための表皮材が被せられる。本発明の態様によるシート10は自動車に設置するのが特に効果的であるが、鉄道車両等の乗り物一般にも用いることができる。
なお、以下の説明で用いるシート10に関する前後の方向はシートクッション20に対してシートバック30が連結された側を後として定めたものであり、車両の進行方向に対してシート10を設置する向きは限定されない。しかし、車両が追突を受けたときに受ける力の方向に関する議論においては、シート10が車両の前方に向けて設置されていることを前提としている。
[フレームの構成]
フレーム31は上部に少なくともシートバック30の幅方向に並行して延びる上側と下側のフレーム部材を備えたものである。このようなフレーム31は、例として、シートバックの外周に配置される概して長方形状の枠構造と、その上辺部32aと並行して側辺部32b間に架け渡した補強部材35とで構成することができる。
上記の枠構造は、例として、アッパフレーム32と、左右の各サイドフレーム33と、アンダーフレーム34とを互いに溶接で一体的に結合して構成することができる。サイドフレーム33は、縦に長い板状の部材であって枠構造の側辺部32bを構成する。アッパフレーム32は、円形断面を有するパイプ材であって概してコの字状に曲げられており、枠構造の上辺部32aから左右の側辺部32bの上部までを構成する。アッパフレーム32は、左右の両サイドフレーム33の上端を繋ぐように溶接されている。アンダーフレーム34は、板状の横に長い部材であって枠構造の下辺部を構成し、左右の両サイドフレーム33の下部の内側の面に溶接されている。
[ヘッドレストの取り付け構造]
ヘッドレスト40は、例として、金属製のヘッドレストステー41と、樹脂製のヘッドレストサポート37(以下サポートという)と、金属製のブラケット36とを介してフレーム31に取り付けられる。まず、ブラケット36はサポート37を上から差し込むことができるようなある程度の長さを有する筒状(例えば角筒状)の部材である。ブラケット36はアッパフレーム32の前を横切るように配置し、下部36bを補強部材35に結合させる。ブラケット36は、例として、図2のように一体または別体の金属製の固定部材36cを介して溶接により結合されるが、下端で補強部材35に直接溶接してもよい。また溶接に代えて接着により結合してもよい。
ステー41は、ヘッドレスト40の内部から下方へ延ばした棒状の部材である。ステー41は左右に一対で設けられ、一般的にはコの字状等に折り曲げられた棒状の部材の両端部によって構成される。ステー41は、必ずしも図2に示すように全体として直線状である必要はなく、途中で屈曲していてもよい。
サポート37は、ブラケット36の中に差し込むことができるように概して柱状(例えば円柱状)の外形を有する一方で、ヘッドレスト40のステー41を差し込むことのできる貫通孔を中心に備えている。サポート37とステー41には、ヘッドレスト40を好みの高さに位置調節する公知の手段が設けられており、ステー41をサポート37の貫通孔内に差し込んだ状態でサポート37に対して複数の位置でロックできるようになっている。
[ヘッドレストの振動対策]
ブラケット36は前述のように補強部材35には下部36bで結合される一方で、アッパフレーム32には直接結合されず単にその前側を通るように配置されている。ブラケット36とアッパフレーム32の間は外力が作用していない状態で接触するようにしてもよいが、図2に示すようにわずかに隙間ができるように設計し外力によってブラケット36の上部36aがわずかに前後に振動(共振)するのを妨げないようにするのが好ましい。例えばヘッドレスト40の共振の振幅が両側で最大1mm程度になると見積もることができれば、この隙間は製造上のばらつき等を考慮して余裕を見て2mm程度に設定することもできる。しかし、ブラケット36がアッパフレーム32に直接結合されない限り、隙間は2mm未満の任意の距離や、場合によって0mm(すなわち接触状態)に設定することもできる。なお図面は分かりやすいように隙間を多少誇張して描いている。
ヘッドレスト40に前後方向への力が作用した場合、ステー41とサポート37が差し込まれたブラケット36自体はあまり変形しにくいと考えられるため、フレーム31への結合部(補強部材35ないし固定部材36c)にわずかな弾性変形が生じ、ブラケット36とともにヘッドレスト40が力の大きさと方向に応じて傾く。このようにヘッドレスト40にある程度までの大きさの力が加わった場合の挙動はヘッドレスト40がフレーム31に対して弾性的に支持されるモデルで考えることができる。
この結合部の剛性が高いほどヘッドレスト40がフレーム31に対して振動するときの固有振動数が大きくなる。そして、図7に示すようにこの振動数がフロアパネルの振動数f1に近いほどヘッドレスト40がフロアパネルと共振を起こす際の振動レベルの増幅率が大きくなる。ブラケット36がアッパフレーム32と補強部材35の双方に結合される場合には、破線で示したグラフのように増幅率のピーク値が上昇してf1に達する可能性もある。これに対し前述のようにブラケット36が実質的に補強部材35のみに支持される場合には、結合部の剛性が弱くなるため、実線で示したグラフのようにピーク値がf1より低くなって、増幅率を従来のa点からb点まで下げることができる。これにより、車両の走行中等において発生しうるヘッドレスト40の共振の程度が抑制される。
ブラケット36に面するアッパフレーム32の表面には、両部材の隙間が十分でなくてもヘッドレスト40の共振によって直接接触することのないよう、非金属からなる緩衝材38を薄く張り付ける(あるいは塗り付ける)こともできる。緩衝材38としては、音や振動を吸収できるものが望ましく、例としてフェルトや不織布やゴムからなるパッドを用いることができる。金属製である両部材の直接接触を避けることで、耳障りな金属音が繰り返し発生しないようになる。またこの緩衝材38により振動を吸収することができれば、前記の結合部の剛性が弱まることによる増幅率の低下とともに、実際の増幅率が図7のb点よりもさらに小さくなることも期待される。この緩衝材38はアッパフレーム32ではなくブラケット36の表面に設けてもよい。
[後方への傾き規制]
ヘッドレスト40に後方への大きな力が加わると、ブラケット36の上部36aが後方に傾いてアッパフレーム32に(緩衝材38がある場合はそれを介して)当たる。すなわち、ブラケット36の後方に配置されるアッパフレーム32が、ブラケット36が後方に傾くのを規制する手段として機能する。このため、車両が追突を受け、着座者の頭部の慣性力でヘッドレスト40に後方への衝撃力が加わった場合、アッパフレーム32がブラケット36の上部36aを受けて着座者の頭部を確実に支持することができる。特に、ブラケット36をアッパフレーム32に対して結合しないため、アッパフレーム32のパイプ形状を部分的に潰して溶接のための平面を出す必要がない。したがって、追突された時にアッパフレーム32がブラケット36から強い力を受けても、パイプ形状が本来もつ曲げ強度によりヘッドレスト40が良好な支持性能を発揮する。
[前方への傾き規制]
ヘッドレスト40に前方への力が加わったときにブラケット36が前方に傾くのを規制するため、ブラケット36とアッパフレーム32とが一定量以上離れないように拘束する別体のストッパが組み付けられる。仮にこのような規制手段を設けないと、図8に示すようにヘッドレスト40に前方への大きな力Fが作用した場合に破線のグラフのようにフレームへの結合部が大きく塑性変形してしまう。ブラケット36がある変位量s2以上前方に傾くのを規制すれば、例えば後のシートの着座者が前のシートのヘッドレスト40につかまったり寄りかかったりして大きな荷重Fが加わっても、ヘッドレスト40の向きが過度に変わって使用不可能となるのを防止できる。
ストッパ50は、図2に示すように、組み付けのための係合孔57が貫通した基部53と傾き規制のための係止部51とを備える。ストッパ50は係合孔57をブラケット36に通すことで組み付けることができ、その後は通常まずパッド材がフレームに取り付けられてからサポート37がブラケット36に差し込まれる。ストッパ50が組み付けられると係止部51はアッパフレームの後側に面する位置に来る。
基部53と係止部51は、図2に示すように基部53から後方に延びその後下方に向きを変えて係止部51に至る鉤形状の一部として設けられる。この鉤状部がアッパフレーム32に掛けられており、係合孔57がブラケット36に対して緩い大きさであってもストッパ50が落下しない。このようなストッパ50はある程度の剛性がある材料、具体的には樹脂で形成するのが好ましいが、場合によっては金属等、他の材料を用いることもできる。
ヘッドレスト40に前方への力が加わると、ストッパ50の係止部51がアッパフレーム32の後面に当たって、ブラケット36がそれ以上前方に傾くのが規制される。ここでストッパ50の係止部51とアッパフレーム32との間は外力が作用していない状態で接触するようにしてもよい。しかし前述のブラケット36とアッパフレーム32との間についての議論と同様に、図2に示すようにわずかに隙間を設けて微小な振動を許容するように設計するのが好ましい。なお図面は分かりやすいように隙間を多少誇張して描いている。具体的な隙間の大きさについても前述と同様であり、図8に実線のグラフで示すように微小な振幅s1の振動は規制しないがこのs1より大きなある値s2以上の変位が規制されるように設定して大きな力Fに対する対策としてもよい。
図5に示すように係止部51と基部53を含む鉤状部は連続する板状の形態とするのが簡素である。しかし鉤状部がアッパフレーム32から力を受けて大きく変形してしまうと規制手段としての性能が発揮できない。そこで特に樹脂製のストッパ50は図3に示すように係止部51の曲がりの内側にリブを設けて構造的に補強される。同図に示すように係止部51が延びる方向のリブ54aや、係止部51を横断する方向のリブ54bを設けることができる。また、鉤状の係止部51はL字状とするより緩やかな曲率を持った弧形状とすることで曲がり部分への応力集中を避けるのが好ましい。
ヘッドレスト40に前方への力が加わったときストッパ50が回転して姿勢が変わってしまうとストッパの強度が効果的に発揮できなくなる。このためストッパ50にはさらに図3〜図5に示すように自身の回転を規制するための当接壁部55を設けることができる。当接壁部55はひとつの態様として図2に示すように基部53からブラケット36の前面に沿って下方に延びるように設けられる。比較のためにそのような当接壁部55を備えない形態のストッパ150を用いた例を図9に示す。当接壁部がないと、図10に示すように係止部151がアッパフレーム32から後方に力を受けたときに係合孔の前側の縁を支点とするモーメントが発生して、ストッパ150が回転してしまうことがある。これに対し、図6に示すように当接壁部55があるとそれがブラケット36の前面に当たり反力を受けるためストッパ50が同じように回転することはできない。なお、図6に二点鎖線で示すように基部53からブラケット36の後面に沿って上方に延びるように当接壁部55を設けても同様の効果を発揮する。
図6に示すように、ストッパ50の基部53の延長面(一点鎖線で示す)から測ったときの当接壁部の先端までの距離(当接壁部の長さ)は、係止部51とアッパフレーム32とが接触する点までの距離よりも大きくとるとよい。このように回転の支点となる基部から測った当接壁部の長さが長いと、一定の大きさのモーメントに対抗するためにブラケット36が発揮する必要のある反力が小さくてすむ。
当接壁部55がブラケット36から反力を受けるとき、当接壁部55に対して基部53を上に持ち上げるような力が作用する。図3や図5に示すように基部53と当接壁部55との間に水掻き状の補強部56を設けることで、これらの成す角が広がってしまわないような強度を持たせることもできる。
ストッパ50がアッパフレーム32から前方へ力を受けるとき、係合孔の前側の基部に剪断力が作用する。この剪断力に耐える強度を得るため、図5に示すように基部53の前側に鉤状に垂れ下がる補強部57を設け、この鉤状の補強部57と当接壁部55とでコの字断面を形成することもできる。このコの字断面形状をさらに補強するため、図3や図4に示すように補強部57と当接壁部55との間を架け渡すリブ58を設けてもよい。
なお、本発明は以上に説明した態様に限定されずその他各種態様で実施できるものである。例えば、ヘッドレストの高さを調節可能とする必要がなければ、本発明におけるヘッドレストの取り付け部材を例えばステー41のみで構成して、このステー41を直接補強部材35に溶接して結合する態様としてもよい。
10 シート
30 シートバック
31 シートバックフレーム
32 アッパフレーム
33 サイドフレーム
35 補強部材
36 ブラケット
37 ヘッドレストサポート
38 緩衝材
40 ヘッドレスト
41 ヘッドレストステー
50 ストッパ
51 係止部
53 基部
55 当接壁部

Claims (2)

  1. 着座者の背中を支持するシートバックと頭部を支持するヘッドレストとを備える乗り物用シートであって、
    前記シートバックの骨格としてシートバックの幅方向に並行して延びる上フレーム部材と下フレーム部材が設けられており、
    前記ヘッドレストをシートバックに取り付けるための縦方向に延びる取り付け部材が前記上フレーム部材の前で交差し、下フレーム部材には結合されている一方で上フレーム部材には直接結合されておらず、ヘッドレストに後方への力が加わったときに上フレーム部材が取り付け部材を前面で受けることでヘッドレストが後方に傾くのが規制されるようになっており、
    係合孔が貫通した基部と係止部とを備えたストッパが係合孔を前記取り付け部材に差し込むことで組み付けられ、係止部が前記上フレーム部材の後側に面しており、ヘッドレストに前方への力が加わったときにストッパの係止部が上フレーム部材の後面に当たることでヘッドレストが前方に傾くのが規制されるようになっており、
    前記基部から前記取り付け部材に沿って延びる当接壁部が前記ストッパに設けられ、ストッパの前記係止部が前記上フレーム部材に後方へ押されたときにこの当接壁部が取り付け部材に当たることでストッパが前記係合孔の前側の縁を支点に回転するのが規制されるようになっていることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 請求項に記載の乗り物用シートであって、
    前記ストッパの基部の延長面から測ったときの前記当接壁部の先端までの距離が、前記係止部と前記上フレーム部材との接触する点までの距離よりも大きいことを特徴とする乗り物用シート。
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