JP6089682B2 - 通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信制御方法に関する。
スリープ状態の機器を起動させるWake On LANという技術がある。Wake On LANでは、マジックパケット(登録商標)と呼ばれる起動命令のためのパケットがブロードキャストフレームとして送信され、そのパケットを受信した機器がスリープ状態から起動する。
例えば、特許文献1は、マジックパケットを用いてスリープ状態の機器を起動させる技術を開示している。特許文献1において、印刷実行時以外においては、プリンタのメインCPU(Central Processing Unit)への電力供給が停止される。一方で、実際にプリンタが印刷データを処理する時には、印刷データとともに送信されたマジックパケットによりプリンタのメインCPUへ電力が供給され、印刷が実行できるようになる。印刷実行時以外にはメインCPUへの電力が供給されないため、省電力化を図ることができる。
特開2010−277257号公報
しかしながら、マジックパケットは、通常ブロードキャストフレームとして送信されるため、同じブロードキャストドメイン(ネットワークセグメント)に対象機器が存在しなければならないという制限がある。
ブロードキャストではなく対象機器を直接指定したユニキャスト送信の場合、別のネットワークセグメントへパケットを送信することは可能となる。しかし、別のネットワークセグメントへの送信はルータを経由するため、ルータが管理するARP(Address Resolution Protocol)テーブル、すなわちIP(Internet Protocol)アドレスとMAC(Media Access Control)アドレスの対を保存しているデータベースに対象機器のアドレスが登録されていない場合、アドレスの解決ができずパケットが届かない。
とくにスリープ状態にある機器は、ARPテーブルがその整合性を保つために定期的にリフレッシュされる際に配信されるアドレス解決プロトコル(ARP)への応答を返さないため、その登録情報が時間の経過によりARPテーブルから削除される。そのため、ユニキャストで送信される場合も、異なるネットワークセグメントにある起動対象の機器へマジックパケットを送信できない可能性があった。
本発明は、電子機器を遠隔的にスリープ状態から復帰させるのに好適な通信制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信制御方法は、第1のネットワークセグメントが外部ネットワークを介して第2のネットワークセグメントに接続され、前記第1のネットワークセグメントにおける通信端末により前記第2のネットワークセグメントにおける複数の電子機器のうちの所定の電子機器をスリープ状態から復帰させる通信制御方法であって、スリープ状態から復帰させるための復帰信号に前記所定の電子機器を識別するための識別情報が付加された制御信号を前記通信端末から前記外部ネットワークを介して前記第2のネットワークセグメントにおける所定の通信制御装置に送信させる第1の送信ステップと、前記第1の送信ステップで送信された前記制御信号を前記通信制御装置に受信させ、該通信制御装置により前記制御信号を前記第2のネットワークセグメントにブロードキャストさせる第2の送信ステップと、前記第2の送信ステップでブロードキャストされた前記識別情報に基づいて前記複数の電子機器のうち前記所定の電子機器を前記スリープ状態から復帰させる復帰ステップと、を有し、前記第1の送信ステップで前記通信端末が該通信端末のユーザ情報を前記制御信号に付加して前記通信制御装置に送信し、前記第2の送信ステップで前記通信制御装置が前記ユーザ情報に基づいて前記制御信号をブロードキャストするか否かを判断することを特徴とする。
また、本発明に係る他の態様の通信制御方法は、第1のネットワークセグメントが外部ネットワークを介して第2のネットワークセグメントに接続され、前記第1のネットワークセグメントにおける通信端末により前記第2のネットワークセグメントにおける複数の電子機器のうちの所定の電子機器をスリープ状態から復帰させる通信制御方法であって、スリープ状態から復帰させるための復帰信号に前記所定の電子機器を識別するための識別情報が付加された制御信号を前記通信端末から前記外部ネットワークを介して前記第2のネットワークセグメントにおける所定の通信制御装置に送信させる第1の送信ステップと、前記第1の送信ステップで送信された前記制御信号を前記通信制御装置に受信させ、該通信制御装置により前記制御信号を前記第2のネットワークセグメントにブロードキャストさせる第2の送信ステップと、前記第2の送信ステップでブロードキャストされた前記識別情報に基づいて前記複数の電子機器のうち前記所定の電子機器を前記スリープ状態から復帰させる復帰ステップと、前記復帰ステップで前記制御信号に基づいてスリープ状態から復帰した旨の通知信号を前記所定の電子機器により前記通信制御装置に送信させる第3の送信ステップと、を有し、前記通信制御装置は、前記通信端末から送信されてきた前記制御信号に印刷データが付加されていた場合には、前記第2の送信ステップで前記印刷データを除いたうえで前記制御信号をブロードキャストするとともに、前記通知信号を受信した後に前記所定の電子機器に対して前記印刷データを送信することを特徴とする。
本発明によれば、電子機器を遠隔的にスリープ状態から復帰させるのに好適な通信制御方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る通信システムを概略的に示す図である。 ホストコンピュータの構成を示すブロック図である。 プリントサーバの構成を示すブロック図である。 プリンタの構成を示すブロック図である。 通信システムにおいて実行される印刷処理に係るソフトウェア構成を示すブロック図である。 ホストコンピュータとプリントサーバとの間で実行される処理の流れを示すフローチャートである。 プリントサーバとプリンタとの間で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であれば下記の各構成要素を均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするため、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る通信システムの概要を説明する。本実施形態に係る通信システムは、第1のセグメント4a内に配置されたホストコンピュータ1と、第2のセグメント4b内に配置されたプリントサーバ2及びプリンタ3a〜3cと、を備える。
ホストコンピュータ1は、PC(Personal Computer)等の情報処理装置であって、所望の印刷対象の印刷指示をユーザから受け付ける通信端末として機能する。プリントサーバ2は、印刷処理用のサーバであって、ホストコンピュータ1とプリンタ3a〜3cとの間の通信を制御する通信制御装置として機能する。
プリンタ3a〜3cは、要求された印刷処理を実行して印刷対象を所定の出力用媒体に出力する印刷装置として機能する。プリンタ3a〜3cは、それぞれ、印刷機能のみを備えたものであってもよいし、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等を備えた複合機であってもよい。
ホストコンピュータ1が所属する第1のセグメント4aは、ルータ6aを介して外部ネットワーク7と接続されるネットワークセグメントである。第1のセグメント4a内の機器は、イーサネット(登録商標)に基づいたLAN(Local Area Network)5aを介して互いに接続される。
プリントサーバ2とプリンタ3a〜3cが所属する第2のセグメント4bは、ルータ6bを介して外部ネットワーク7と接続されたネットワークセグメントである。第2のセグメント4b内の機器は、イーサネット(登録商標)に基づいたLAN5bを介して互いに接続される。
ルータ6aとルータ6bは、それぞれが所属するネットワークセグメント(第1のセグメント4a又は第2のセグメント4b)と外部ネットワーク7とを相互接続するための通信機器である。ルータ6aとルータ6bは、ARPテーブルと呼ばれるIPアドレスとネットワーク機器に一意に割り当てられたMACアドレス(物理アドレス)との関係を示すデータベースを管理し、それぞれが所属するネットワークセグメントにおいて、IPパケットを適切なネットワーク機器に送信するためにARPテーブルを利用する。
具体的に説明すると、ルータ6aとルータ6bは、IPパケットを送信する場合に、まずARPテーブルを参照して送信先の機器のMACアドレスを取得する。一方で、ARPテーブルに所望の機器のアドレスが登録されていない場合には、アドレス解決プロトコル(ARP)をネットワークセグメント内にブロードキャスト送信して、送信先の機器に対してアドレス解決の要求をする。そして、送信先の機器からアドレス解決要求に対する応答を得て、送信先の機器のMACアドレスを取得する。また、ルータ6aとルータ6bは、ARPテーブルの整合性を保つために、定期的にARPを各ネットワークセグメント内に配信してARPテーブルを最新なものに更新する。
つづいて、図2〜図4を参照して、ホストコンピュータ1、プリントサーバ2、及び、プリンタ3a〜3cの構成を説明する。なお、以下では、3台のプリンタ3a〜3cのそれぞれをとくに区別せずに称するときは、プリンタ3という。
ホストコンピュータ1は、図2に示すように、制御部11、表示部12、操作部13、通信部14、及び、記憶部15を備える。
制御部11は、例えばCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)等を備える。制御部11は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介してホストコンピュータ1の各部と接続され、ホストコンピュータ1全体を制御する。なお、制御部11は、一部にASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路を備えていてもよい。
表示部12は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置を備える。表示部12は、制御部11から供給される各種画像データに基づいて各種画像を画面に表示する。
操作部13は、例えばマウスやキーボード等の入力装置を備える。操作部13は、ユーザからの各種操作を受け付け、受け付けた各種操作にそれぞれ対応する操作信号を制御部11に供給する。例えば、操作部13は、ユーザの操作に従って、印刷条件を設定するための信号や、印刷を実行するための信号を制御部11に供給する。
なお、表示部12と操作部13は、互いに重畳して配置され、いわゆるタッチパネル(タッチスクリーン)によって構成されてもよい。この場合、タッチパネルに内蔵された表示装置と入力装置とが、それぞれ表示部12と操作部13として機能する。
通信部14は、制御部11の制御のもと、LAN5aを介して接続された第1のセグメント4a内の機器との通信や、ルータ6a及び外部ネットワーク7を介してセグメント外にある機器との通信を行う。通信部14は、例えば、第2のセグメント4b内にあるプリントサーバ2へ印刷データやマジックパケットを送信する。
記憶部15は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部15は、OS(Operating System)や各種のアプリケーションプログラム等、制御部11が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ、制御部11が各種処理を行うことにより生成又は取得する各種データを記憶する。なお、以下では、OSとしてWindows(登録商標)が用いられる場合を例にとって説明する。
例えば、記憶部15は、制御プログラム151、アプリケーション152、及び、GDI(Graphics Device Interface)153を記憶する。
制御プログラム151は、制御部11によって実行され、ホストコンピュータ1を、受付部111、送信部112として機能させるためのプログラムである。これら各部の処理については後述する。
アプリケーション152は、ホストコンピュータ1上でユーザが種々の作業を行うための各種のソフトウェアである。アプリケーション152の例として、ワードプロセッサのような文書の作成・編集をする機能をもつアプリケーション、図形や写真画像を編集する機能をもつアプリケーション、表計算機能をもつアプリケーション等が挙げられる。
GDI153は、Windows(登録商標)に搭載されたプログラムの1つであり、アプリケーション152がディスプレイやプリンタへのイメージやグラフィックやテキストの描画を行うために使用されるインターフェースである。
この他、記憶部15は、スリープ状態にあるプリンタ3a〜3cの起動命令としてのマジックパケットを生成するプログラムや、マジックパケットの生成に必要となるプリンタ3a〜3cのMACアドレスのデータ、MACアドレスをもとに生成されたマジックパケット、印刷処理のためのプリンタドライバ等を記憶する。
一方で、プリントサーバ2は、図3に示すように、制御部21、通信部24、及び、記憶部25を備える。
制御部21は、例えばCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAM等を備える。制御部21は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介してプリントサーバ2の各部と接続され、プリントサーバ2全体を制御する。なお、制御部21は、一部にASIC等の専用回路を備えていてもよい。
通信部24は、制御部21の制御のもと、LAN5bを介して接続された第2のセグメント4b内の機器との通信や、ルータ6b及び外部ネットワーク7を介してセグメント外にある機器との通信を行う。通信部24は、例えば、第1のセグメント4a内にあるホストコンピュータ1から印刷データやマジックパケットを受信し、第2のセグメント4b内のプリンタ3a〜3cへ送信する。
記憶部25は、例えばHDD、ROM、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部25は、制御部21が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ、制御部21が各種処理を行うことにより生成又は取得した各種データを記憶する。
例えば、記憶部25は、制御プログラム251、及び、印刷サブシステム252を記憶する。
制御プログラム251は、制御部21によって実行され、プリントサーバ2を、受信部211、配信部212、送信部213として機能させるためのプログラムである。これら各部の処理については後述する。
印刷サブシステム252は、プリンタドライバ、スプーラ、言語モニタ、ポートモニタ等の印刷制御処理に必要な各種のプログラムを含む。印刷サブシステム252が備える各部の詳細については、後述する。
なお、プリントサーバ2は、CRTやLCD等の適宜の表示装置と、マウスやキーボード、各種の操作ボタン等の適宜の入力装置とを備え、ユーザからの操作入力を受け付けたり、各種画像を画面に表示したりしてもよい。
また、プリンタ3は、図4に示すように、制御部31、表示部32、操作部33、通信部34、給紙・搬送部35、画像形成部36、及び、記憶部37を備える。
制御部31は、例えばCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAM等を備える。制御部31は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介してプリンタ3の各部と接続され、プリンタ3全体を制御する。なお、制御部31は、一部にASIC等の専用回路を備えていてもよい。
表示部32は、例えばLCD等の表示パネルを備える。表示部32は、制御部31から供給される各種画像データに基づいて各種画像を画面に表示することにより、例えばプリンタ3における印刷処理の結果をユーザに提示する。
操作部33は、例えば、複数の操作ボタン等の入力装置を備える。操作部33は、ユーザからのプリンタ3に対する各種操作を受け付け、受け付けた各種操作にそれぞれ対応する操作信号を制御部31に供給する。なお、操作部33は、タッチパネルの一部として表示部32に重畳されて備えられるものであってもよい。
通信部34は、通信制御部341を備える。通信部34は、通信制御部341の制御のもと、LAN5bを介して接続された第2のセグメント4b内の機器との通信を行う。通信部34は、例えば、プリントサーバ2から送信された印刷データを受信したり、LAN5b上に配信されたマジックパケットを取得したりする。
通信制御部341は、例えばLANアダプタのコントローラを備える。通信制御部341は、たとえ節電時に制御部31のCPU等に対する電力供給が停止された状態でも、通信制御部341に電力供給がされさえすれば通信部34を制御できる。すなわち、通信制御部341は、プリンタ3がスリープ状態である場合にも動作するため、Wake On LAN機能の処理を実行することができる。
具体的に説明すると、通信制御部341は、第2のセグメント4bのLAN5b上にブロードキャスト送信されたマジックパケットを取得して所望のプリンタ3の主制御部の電源を投入し、スリープ状態にあるプリンタ3を遠隔的に起動させる。ここで、スリープ状態とは、消費電力抑制のために主制御部への給電が停止しているためプリンタ3が印刷処理を実行不可能な状態をいう。プリンタ3は、印刷処理を実行可能な状態(通常状態)と、省電力のため印刷不可能な状態(スリープ状態)という異なる状態の間を遷移する。プリンタ3の主制御部とは、例えば制御部31に備えられたCPU等をいう。
スリープ状態では、プリンタ3は、RAM等のメモリに記憶された情報を保持したまま、又は、メモリに記憶された内容を復元可能なようにHDDに移して、CPU等の主制御部への給電を停止させる。このとき、通信制御部341への通電は維持された状態にあるが、スリープ状態における通信制御部341はマジックパケット以外のパケットを受け付けないため、LAN5b内に配信されるARP(アドレス解決プロトコル)への応答を返さない。そのため、ARPテーブルがリフレッシュされると、スリープ状態にあるプリンタ3の登録情報はARPテーブルから抹消され、LAN5b上の存在が認識されなくなってIPパケットが届かない状態となる。
給紙・搬送部35は、例えば給紙トレイと、給紙トレイから給紙された記録紙(用紙)を搬送する搬送装置とを備える。給紙・搬送部35は、制御部31の制御のもと、給紙された用紙を画像形成部36に供給する。
画像形成部36は、例えば感光体ドラム、帯電機、印字ヘッド(LEDヘッド)、現像機、転写機を備える複数の画像形成ユニット(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対応する画像形成ユニット)を備える。画像形成部36は、制御部31の制御のもと、印刷ジョブに含まれる印刷データをプリンタエンジンが処理する形式の画像データに変換し、所定の設定条件に従って、生成した画像データを給紙・搬送部35から受け取る用紙に出力する。そして、印刷画像が出力された用紙は、所定の設定条件に従って、排紙装置から排出される。
記憶部37は、例えばHDD、ROM、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部37は、制御部31が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ(自装置のMACアドレス等)、制御部31が各種処理を行うことにより生成又は取得した各種データを記憶する。
例えば、記憶部37は、制御プログラム371を記憶する。
制御プログラム371は、制御部31への電源供給によって実行され、プリンタ3を、起動部312、受信部313、実行部314として機能させるためのプログラムである。これら各部の処理については後述する。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る通信システムにおいて実行される印刷処理に係るソフトウェア構成を説明する。
ホストコンピュータ1において、アプリケーション152が印刷実行時に印刷対象の描画命令を実行すると、その印刷処理を実行するために適切なAPI(Application Programming Interface)であるGDI153を通して、描画命令に応じた描画データを生成する。GDI153は、プリンタドライバ154のDDI(Device Driver Interface)を呼び出し、生成した描画データ及びその他印刷処理に必要なデータをプリンタドライバ154に供給する。プリンタドライバ154はプリンタ3a〜3cにおける印刷処理を制御するためのソフトウェアであり、GDIより供給されたデータを印刷処理の制御命令データへと変換し、プリンタサーバ2から公開されているプリンタドライバ253の印刷キューへ、その印刷処理の制御命令データを送信する。
プリントサーバ2において、印刷サブシステム252は、プリンタドライバ253、スプーラ254、言語モニタ255、ポートモニタ256、及び、ポートドライバ257を含む。
プリンタドライバ253は、第2のセグメント4b内のプリントサーバ2からSMB(Server Message Block)プロトコルによって、第1のセグメント4a内のホストコンピュータ1に対して共有プリンタとして公開されている。
プリンタドライバ154は、GDI153から供給された描画データをプリンタ3a〜3cが処理可能な形式であるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)にレンダリングして、印刷データを生成する。そして、プリンタドライバ154は、印刷データとその他の設定条件とを含んだ印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブをプリンタドライバ253の印刷キューに送る。設定条件は、例えば、印刷処理を行うプリンタ3を特定するプリンタ名、用紙のサイズや種類、印刷枚数、両面印刷するか否か、等である。
スプーラ254は、発生したジョブを一時的に保存し、順次実行するキュー処理を行う。具体的には、スプーラ254は、プリンタドライバ253の印刷キューへ送られた印刷ジョブをRAM等の記憶領域に一時的に保存し、順次、言語モニタ255に供給していく。
言語モニタ255は、印刷ジョブをスプーラ254から受け取り、ポートモニタ256に送る。また、言語モニタ255は、プリンタ3a〜3cとの双方向通信において、プリンタ3a〜3cの構成情報やステータス情報を取得し、印刷状況に合わせて印刷ジョブを送信する機能を有する。
ポートモニタ256は、印刷ジョブを言語モニタ255から受け取り、ポートドライバ257を経由して、印刷ジョブに含まれる印刷データを指定されたプリンタ3に送信する。また、ポートモニタ256は、プリンタ3a〜3cからステータス情報等を受信し、言語モニタ255に供給する。
また、プリンタドライバ154は、プリンタ3の起動オプションがオンの場合に、マジックパケットを生成し、印刷ジョブに含めてプリンタドライバ253の印刷キューに供給する。マジックパケットは、プリンタ3をスリープ状態から起動させるための起動命令であり、起動させるべきプリンタ3のMACアドレス(物理アドレス)の情報を含んで構成される。起動オプションとは、マジックパケットを用いてスリープ状態にあるプリンタ3を起動させるか否かのオプションである。印刷先のプリンタ3がスリープ状態であることを前提とした印刷を行う場合には起動オプションをオンに設定され、印刷先のプリンタ3がスリープ状態であることを前提としない通常の印刷を行う場合には起動オプションはオフに設定される。ホストコンピュータ1の記憶部15には、起動オプションを使用可能なプリンタ3a〜3cのMACアドレス、又はそのMACアドレスから生成したマジックパケットが記憶される。
マジックパケットが付加された印刷ジョブがスプーラ254から言語モニタ255に送られると、言語モニタ255は、印刷ジョブをポートモニタ256に送る前に印刷ジョブからマジックパケットを分離し、マジックパケットを抽出する。そして、言語モニタ255は、マジックパケットについてはポートモニタ256へとリレーせずに、ブロードキャストフレームとしてLAN5bに送信する。その結果、ブロードキャスト送信されたマジックパケットにおいて指定されたプリンタがLAN5b内に存在すれば、該当するプリンタがスリープ状態から起動する。
すなわち、一般的なWindows(登録商標)オペレーティングシステムにおける印刷サブシステムでは、言語モニタ255が印刷ジョブを受け取ると、受け取った印刷ジョブをポートモニタ256へとリレーする。これに対し、本実施形態における印刷サブシステム252では、印刷ジョブにマジックパケットが含まれていた場合、言語モニタ255は、印刷ジョブをそのままポートモニタ256へとリレーせずに、印刷ジョブからマジックパケットを抽出してLAN5bへブロードキャスト送信する。
そのため、プリントサーバ2上のプリンタドライバ253に割り当てられたポートに起動対象のプリンタが接続されている必要はなく、プリントサーバ2が所属するネットワークセグメント(第2のセグメント4b)に存在する機器であれば、マジックパケットを送信することが可能となる。
以上のような通信システムの処理の流れについて、図6及び図7に示すフローチャートを参照して説明する。
図6のフローチャートの処理は、ホストコンピュータ1において、受付部111が、ユーザから印刷指示を受け付けたことに応答して、開始する(ステップS11)。受付部111は、ユーザから所望の印刷対象を所望のプリンタで印刷する旨の指示を、例えば操作部13を介して受け付ける。このとき、受付部111は、マジックパケットを使用するか否かの起動オプションや用紙の種類、印刷の枚数等のようなその他の設定条件も受け付ける。以下では、所望のプリンタとして、例えば、3つのプリンタ3a〜3cのうちプリンタ3aで印刷する場合について説明する。
印刷処理が開始されると、ホストコンピュータ1では、制御部11が印刷処理の準備を行う(ステップS12)。
具体的に説明すると、ホストコンピュータ1において、印刷対象に係るアプリケーション152は、印刷開始の準備をするために、GDI153が提供するジョブ開始関数StartDocを呼び出す。
印刷処理の準備が完了すると、ホストコンピュータ1において、制御部11が、印刷データを生成する(ステップS13)。すなわち、制御部11は、プリンタドライバ154により、GDI153が生成した印刷対象の描画データをプリンタ3aが処理可能な形式に変換して、印刷データを生成する。
つづいて、制御部11は、マジックパケットを使用するか否かの起動オプションがオンか否かを判別し(ステップS14)、オンであれば(ステップS14;YES)、マジックパケットを印刷データに付加する(ステップS15)。付加するマジックパケットには、印刷先として指定されたプリンタ3aのMACアドレスの情報が含まれる。付加すべきマジックパケットは、あらかじめ生成された記憶部15に保持されていてもよい。あるいは、記憶部15にはMACアドレスの情報があらかじめ記憶され、印刷処理のたびに制御部11が記憶部15に記憶されたMACアドレスを読み出して、読み出したMACアドレスからマジックパケットを生成してもよい。
一方、起動オプションがオフであれば(ステップS14;NO)、このようなマジックパケットを印刷データに付加する処理は実行されずに、処理はステップS16へと進み、ホストコンピュータ1では、制御部11が印刷処理を終了する(ステップS16)。
具体的に説明すると、ホストコンピュータ1において、印刷対象に係るアプリケーション152は、GDI153が提供するジョブ終了関数EndDocを呼び出して印刷を終了する。
ステップS17では、送信部112が、通信部14を介して、生成した印刷データ及び各種の設定条件を含む印刷ジョブをプリントサーバ2へ送信する(ステップS17)。すなわち、送信部112は、生成した印刷データ等を含む印刷ジョブを生成し、プリントサーバ2へ送信する。
具体的に説明すると、ホストコンピュータ1の送信部112は、印刷ジョブを含むIPパケットを生成し、プリントサーバ2のIPアドレス宛に送信する。送信先であるプリントサーバ2は第1のセグメント4aの外側にあるため、送信されたIPパケットはまずルータ6aへと送られ、さらに外部ネットワーク7を経由して第2のセグメント4bのルータ6bへと送られる。IPパケットを受信したルータ6bは、第2のセグメントにおけるARPテーブルを参照してプリントサーバ2のMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをもとにIPパケットをプリントサーバ2に送信する。
一方、プリントサーバ2では、受信部211が、通信部24を介してホストコンピュータ1から送信された印刷ジョブを受信すると(ステップS21)、受信した印刷ジョブに従った印刷処理が実行される(ステップS22)。ステップS22の印刷処理の詳細については、図7のフローチャートを参照して説明する。
図7のフローチャートにおいて、プリントサーバ2の制御部21は、印刷データにマジックパケットが付加されているか否かを判別する(ステップS221)。すなわち、制御部21は、受信した印刷ジョブにおけるマジックパケットの有無を調べることで、ホストコンピュータ1から要求された印刷がマジックパケットを用いた印刷(起動オプションがオン)であるのかマジックパケットを用いない通常の印刷(起動オプションがオフ)であるのかを判別する。
マジックパケットが付加されていない場合には(ステップS221;NO)、マジックパケットに係る処理、すなわちプリントサーバ2におけるステップS222〜S223の処理とプリンタ3におけるステップS31〜S34の処理がスキップされ、プリントサーバ2の処理は、後述するステップS224における印刷データの送信処理に移行する。
一方、マジックパケットが付加されている場合(ステップS221;YES)、配信部212が、印刷ジョブに含まれているマジックパケットを分離・抽出し、LAN5b上にブロードキャストする(ステップS222)。すなわち、起動オプションがオンに設定されている場合、スプーラ254から印刷ジョブを受け取った言語モニタ255は、印刷ジョブをそのままポートモニタ256へとはリレーせず、印刷ジョブに含まれているマジックパケットを第2のセグメント4b内に存在する不特定な複数の機器であって、LAN5bを介して通信可能な機器に配信する。
マジックパケットがLAN5b上にブロードキャストされると、第2のセグメント4b内にあるプリンタ3a〜3cでは、それぞれ、通信制御部341が、ブロードキャストされたマジックパケットを取得する(ステップS31)。そして、取得したマジックパケットに含まれるMACアドレスと自装置のMACアドレスとを比較して、取得したマジックパケットが自装置宛か否かを判別する(ステップS32)。
具体的に、ホストコンピュータ1においてユーザから印刷先としてプリンタ3aが指定された例では、マジックパケットにはプリンタ3aのMACアドレスが含まれる。そのため、印刷先でないプリンタ3bとプリンタ3cでは、取得したマジックパケットに含まれるMACアドレスと自装置のMACアドレスとは一致せず、取得したマジックパケットは自装置宛でないと判別される。
取得したマジックパケットが自装置宛でないと判別した場合(ステップS32;NO)、プリンタ3における処理は終了する。すなわち、例えばプリンタ3bとプリンタ3cとは印刷先として指定されたプリンタではないため、これらでの印刷処理は実行されない。
一方、プリンタ3aにおいて、取得したマジックパケットに含まれるMACアドレスと自装置のMACアドレスとが一致し、取得したマジックパケットが自装置宛であると判別した場合(ステップS32;YES)、通信制御部341が、自装置の主制御部に電源を投入する(ステップS33)。これにより、プリンタ3aがスリープ状態にある場合には、第2のセグメント4b内に配信されたアドレス解決要求に応答しない状態から、配信されたARPに応答する状態であって印刷処理が可能な通常状態に復帰する。
つづいて、制御部31は、自装置が起動した旨を示す起動通知をプリントサーバ2に送信する(ステップS34)。プリントサーバ2では、プリンタ3aからLAN5bを経由して送信された起動通知を受信すると(ステップS223)、送信部213が、通信部24を介して、ホストコンピュータ1から受信した印刷データをプリンタ3aへ送信して(ステップS224)、印刷対象の印刷をプリンタ3aに実行させる。このとき、送信部213は、適宜ARPをLAN5b上にブロードキャストし、起動したプリンタ3aからMACアドレスを取得した上で、プリンタ3aへの送信処理を行う。
具体的に説明すると、送信部213は、プリンタ3aから起動通知を受信すると、ホストコンピュータ1から受信した印刷ジョブのうちマジックパケットが分離された残りのデータ(印刷対象の印刷データや各種の設定条件のデータ)を言語モニタ255からプリンタ3aに送信する。
プリンタ3aでは、受信部313がプリントサーバ2から送信された印刷データを受信すると(ステップS35)、実行部314が、給紙・搬送部35や画像形成部36の機能により、受信した印刷データの印刷を実行して(ステップS36)、印刷対象の画像データを設定された出力用紙に出力する。
印刷を実行してその処理が完了すると、プリンタ3aの実行部314は、印刷が終了した旨を示す印刷終了通知をプリントサーバ2に送信する(ステップS37)。これにより、プリンタ3aにおける印刷処理は終了する。また、プリントサーバ2において、プリンタ3aから送信された印刷終了通知を受信すると(ステップS225)、図7のフローチャートにおける印刷処理は終了する。
図6のフローチャートに戻って、ステップS22における印刷処理が終了すると、プリントサーバ2の制御部21は、印刷終了通知をホストコンピュータ1に送信し(ステップS23)、ホストコンピュータ1の制御部11は、プリントサーバ2から送信された印刷終了通知を受信する(ステップS18)。
そして、プリントサーバ2では、制御部21が印刷処理を終了する(ステップS24)。
具体的に説明すると、プリントサーバ2では、スプーラ254が言語モニタ255の関数EndDocPortを呼び出して、指定されたプリンタ3aのポートにおける印刷を終了する。
以上により、図6におけるフローチャートの処理は終了する。このような処理により、ホストコンピュータ1とは別のネットワークセグメントに存在するプリントサーバ2上で動作する言語モニタ255からマジックパケットがブロードキャストされる。その結果、スリープ状態にあるプリンタ3aとは異なるネットワークセグメントからでも、プリンタ3aを起動させて印刷を実行することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る通信システムは、ホストコンピュータ1とは別のネットワークセグメントへのマジックパケットの送信を、送信先のネットワークセグメントに存在するプリントサーバ2を経由し、プリントサーバ2が備える印刷サブシステム252を利用して実現する。これにより、主制御部の電源が停止しているためにARPに応答を返さない機器に対しても、ネットワークセグメント外からマジックパケットを送信して、起動させることができる。
既存の印刷サブシステムの仕組みを利用することから、本実施形態に係る通信システムのために新たなプロトコルを開発する必要がなく、簡易に実現可能である。とくにプリントサーバ2は、一般的に普及している印刷サブシステムの仕組みが備えられたものであればよいため、新たに独自のサーバ装置を用意する必要がない。プリントサーバ2として、例えば、ホストコンピュータ1と同様なクライアントPCを利用することもできるため、導入コストを大幅に削減可能となる。
また、既存のプリンタ共有の仕組みを利用するため、既存の共有プリンタに設定された各種機能をそのまま利用することができる。例えば、共有プリンタへのアクセス権の機能をそのまま利用し、マジックパケットをブロードキャスト送信することが可能なユーザに制限をかけることが容易に可能となる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、マジックパケットによる起動対象の機器は、印刷装置であるプリンタ3a〜3cであった。しかし、本発明に係る通信システムが起動対象とする機器は印刷装置に限らず、一般的なPC、サーバ、コピー機、ファクシミリ等、その他の通信装置であってもよい。すなわち、印刷サブシステム252の言語モニタ255を介してブロードキャストされたマジックパケットは、プリントサーバ2とLAN5bを介して接続された通信装置であれば印刷装置以外にも到達するため、ポートに接続された印刷装置以外の通信装置であっても起動させることが可能である。
また、上記実施形態では、プリントサーバ2の送信部213は、マジックパケットにより所望のプリンタを起動させた後、起動したプリンタに印刷処理を実行させた。しかし、本発明に係る通信システムは、起動したプリンタに印刷処理を実行させないものであってもよい。すなわち、本発明に係る通信システムは、ユーザが家や勤め先に到着する前にスリープ状態にある所望の機器をあらかじめ遠隔的に起動させておきたいという場合のような、起動対象の通信装置を単に起動させることを目的とするものであってもよい。
このように起動した通信装置に印刷等の処理を実行させない場合には、プリントサーバ2の受信部211は、ホストコンピュータから送信されたマジックパケットを受信し、配信部213が受信したマジックパケットをLAN5b上にブロードキャストすることで、起動対象の通信装置を起動させる。すなわち、上記実施形態において説明したフローチャート(図6、図7)において、印刷データの生成処理(ステップS13)、印刷データの送受信処理及び印刷実行処理(ステップS224〜S225、ステップS35〜S37)等の処理を実行する必要がなくなるため、通信システムが実行すべき処理をより簡易なものにできる。
また、上記実施形態では、ホストコンピュータ1の送信部112は、マジックパケットを印刷データに付加してプリントサーバ2に送信した。しかし、送信部112は、マジックパケットと印刷データとを同時に送信しなくともよい。例えば、送信部112は、まずマジックパケットをプリントサーバ2に送信して起動対象のプリンタ3を起動させ、そして、プリンタ3が起動したことが確認できた後に印刷データをホストコンピュータ1からプリントサーバ2に送信し、起動したプリンタ3に印刷を実行させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、プリントサーバ2の送信部213は、配信部212がマジックパケットをLAN5b上にブロードキャストした後、起動対象のプリンタ3aから起動した旨の通知を受信するまで待機し、その通知を受信してからプリンタ3aに印刷データを送信した(図7のステップS224)。しかし、本発明に係る通信システムでは、送信部213は、起動通知の受信を待たなくてもよい。例えば送信部213は、マジックパケットのブロードキャストから所定の時間が経過後にアドレス解決要求(ARP)を第2のセグメント4b内にブロードキャストし、起動対象の印刷装置からの応答を受信してMACアドレスを取得できた場合に印刷データを送信するようにしてもよい。これにより、より簡易な構成により、スリープ状態の印刷装置を起動させて印刷を実行させることが可能となる。
また、上記実施形態では、プリントサーバ2は、1台のホストコンピュータ1からの送信された印刷ジョブを処理した。しかし、プリントサーバ2は、複数の通信端末からの印刷ジョブを処理するようにしてもよい。すなわち、プリントサーバ2及びプリンタ3a〜3cが所属するネットワークセグメントとは異なるネットワークセグメントに存在する複数の通信端末のそれぞれから印刷ジョブを受信してスプーラ254に保持し、各通信端末について上記実施形態で説明した処理を順次実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、起動命令としてマジックパケットを使用した例について説明した。しかし、マジックパケットは一例であり、マジックパケット以外の起動命令であってもよい。すなわち、ネットワークアダプタは通電されているが主制御部への給電が停止しているためアドレス解決要求に応答しないようなスリープ状態にある機器を起動させる起動命令であれば、本発明に適用可能である。
また、上記実施形態では、ホストコンピュータ1上で動作するOSとしてWindows(登録商標)を用いる場合について説明した。また、プリンタドライバ253としてGDIが生成した描画データを処理するドライバを用いる場合について説明した。しかし、これらはいずれも例示であり、OSとして他のOSを用いてもよいし、プリンタドライバとして例えばXPS(XML Paper Specification)を利用したプリンタドライバを用いてもよい。
なお、本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた通信システムとして提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を、本発明に係る通信端末、通信制御装置、及び、通信装置として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示したホストコンピュータ1、プリントサーバ2、及び、プリンタ3a〜3cによる各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を制御するCPU等が実行できるように適用することで、それぞれ本発明に係る通信端末、通信制御装置、及び、通信装置として機能させることができる。また、本発明に係る通信制御方法は、通信制御装置を用いて実施できる。
また、このようなプログラムの適用方法は任意である。プログラムを、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して適用できる。さらに、プログラムを搬送波に重畳し、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にプログラムを掲示して配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
第1のネットワークセグメント内の通信端末と、第2のネットワークセグメント内の通信制御装置及び通信装置と、を備える通信システムであって、
前記通信端末は、
前記通信装置の主制御部の電源を入れる旨の起動命令を前記通信制御装置に送信する送信手段を備え、
前記通信制御装置は、
前記通信端末から送信された起動命令を受信する受信手段と、
前記受信した起動命令を、前記第2のネットワークセグメント内に存在する不特定の機器に配信する配信手段と、
を備え、
前記通信装置は、
前記通信制御装置から配信された起動命令を取得する取得手段と、
前記取得した起動命令が自装置に対する起動命令である場合に、自装置の主制御部の電源を入れる起動手段と、
を備える通信システム。
(付記2)
前記通信端末は、印刷対象の印刷を前記通信装置で行う旨の指示を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記受付手段が前記指示を受け付けたことに応答して、前記印刷対象の印刷データ及び前記起動命令を前記通信制御装置に送信し、
前記受信手段は、前記通信端末から送信された印刷データ及び起動命令を受信し、
前記通信制御装置は、前記配信手段が前記起動命令を配信した後に、前記受信した印刷データを前記通信装置に送信する制御装置側送信手段をさらに備え、
前記通信装置は、前記通信制御装置から送信された印刷データを受信する通信装置側受信手段と、前記受信した印刷データの印刷を実行する実行手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記制御装置側送信手段は、前記配信手段が前記起動命令を配信した後、前記通信装置から起動した旨の通知がされたことに応答して、前記受信した印刷データを前記通信装置に送信する、
ことを特徴とする付記2に記載の通信システム。
(付記4)
前記起動命令は、前記通信装置の主制御部の電源を入れることにより、前記通信装置を、前記第2のネットワークセグメント内に配信されたアドレス解決要求に応答しない状態から、前記アドレス解決要求に応答する状態に起動させる命令であり、
前記制御装置側送信手段は、前記配信手段が前記起動命令を配信した後、前記通信端末からアドレス解決要求に対する応答がされた場合に、前記受信した印刷データを前記通信装置に送信する、
ことを特徴とする付記2に記載の通信システム。
(付記5)
前記配信手段は、前記通信制御装置に備えられた言語モニタを介して、前記受信した起動命令を、前記第2のネットワークセグメント内に存在する不特定の機器にブロードキャスト送信する、
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載の通信システム。
(付記6)
前記送信手段は、前記起動命令として、前記通信装置の物理アドレスを含むマジックパケットを前記通信制御装置に送信し、
前記配信手段は、前記通信端末から受信したマジックパケットを前記第2のネットワークセグメント内に存在する不特定の機器に配信し、
前記取得手段は、前記配信されたマジックパケットを取得し、
前記起動手段は、前記取得したマジックパケットに含まれる物理アドレスが自装置の物理アドレスと一致する場合に、自装置の主制御部の電源を入れる、
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれか1つに記載の通信システム。
(付記7)
第1のネットワークセグメント内の通信端末とネットワークを介して接続された第2のネットワークセグメント内の通信制御装置であって、
前記第2のネットワークセグメント内の通信装置の主制御部の電源を入れる旨の起動命令を、前記通信端末から受信する受信手段と、
前記受信した起動命令を前記第2のネットワークセグメント内に存在する不特定の機器に配信することにより、前記通信装置を起動させる配信手段と、
を備える通信制御装置。
(付記8)
第1のネットワークセグメント内の通信端末とネットワークを介して接続された第2のネットワークセグメント内の通信制御装置における通信制御方法であって、
前記第2のネットワークセグメント内の通信装置の主制御部の電源を入れる旨の起動命令を、前記通信端末から受信する受信ステップと、
前記受信した起動命令を前記第2のネットワークセグメント内に存在する不特定の機器に配信することにより、前記通信装置を起動させる配信ステップと、
を含むことを特徴とする通信制御方法。
(付記9)
第1のネットワークセグメント内の通信端末とネットワークを介して接続された第2のネットワークセグメント内のコンピュータに、
前記第2のネットワークセグメント内の通信装置の主制御部の電源を入れる旨の起動命令を、前記通信端末から受信する受信機能、
前記受信した起動命令を前記第2のネットワークセグメント内に存在する不特定の機器に配信することにより、前記通信装置を起動させる配信機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1…ホストコンピュータ、2…プリントサーバ、3(3a〜3c)…プリンタ、4a,4b…セグメント、5a,5b…LAN、6a,6b…ルータ、7…外部ネットワーク、11…制御部、12…表示部、13…操作部、14…通信部、15…記憶部、21…制御部、24…通信部、25…記憶部、31…制御部、32…表示部、33…操作部、34…通信部、35…給紙・搬送部、36…画像形成部、37…記憶部、111…受付部、112…送信部、151…制御プログラム、152…アプリケーション、153…GDI、154…プリンタドライバ、211…受信部、212…配信部、213…送信部、251…制御プログラム、252…印刷サブシステム、253…プリンタドライバ、254…スプーラ、255…言語モニタ、256…ポートモニタ、257…ポートドライバ、312…起動部、313…受信部、314…実行部、341…通信制御部、371…制御プログラム

Claims (2)

  1. 第1のネットワークセグメントが外部ネットワークを介して第2のネットワークセグメントに接続され、前記第1のネットワークセグメントにおける通信端末により前記第2のネットワークセグメントにおける複数の電子機器のうちの所定の電子機器をスリープ状態から復帰させる通信制御方法であって、
    スリープ状態から復帰させるための復帰信号に前記所定の電子機器を識別するための識別情報が付加された制御信号を前記通信端末から前記外部ネットワークを介して前記第2のネットワークセグメントにおける所定の通信制御装置に送信させる第1の送信ステップと、
    前記第1の送信ステップで送信された前記制御信号を前記通信制御装置に受信させ、該通信制御装置により前記制御信号を前記第2のネットワークセグメントにブロードキャストさせる第2の送信ステップと、
    前記第2の送信ステップでブロードキャストされた前記識別情報に基づいて前記複数の電子機器のうち前記所定の電子機器を前記スリープ状態から復帰させる復帰ステップと、
    を有し、
    前記第1の送信ステップで前記通信端末が該通信端末のユーザ情報を前記制御信号に付加して前記通信制御装置に送信し、
    前記第2の送信ステップで前記通信制御装置が前記ユーザ情報に基づいて前記制御信号をブロードキャストするか否かを判断することを特徴とする通信制御方法。
  2. 第1のネットワークセグメントが外部ネットワークを介して第2のネットワークセグメントに接続され、前記第1のネットワークセグメントにおける通信端末により前記第2のネットワークセグメントにおける複数の電子機器のうちの所定の電子機器をスリープ状態から復帰させる通信制御方法であって、
    スリープ状態から復帰させるための復帰信号に前記所定の電子機器を識別するための識別情報が付加された制御信号を前記通信端末から前記外部ネットワークを介して前記第2のネットワークセグメントにおける所定の通信制御装置に送信させる第1の送信ステップと、
    前記第1の送信ステップで送信された前記制御信号を前記通信制御装置に受信させ、該通信制御装置により前記制御信号を前記第2のネットワークセグメントにブロードキャストさせる第2の送信ステップと、
    前記第2の送信ステップでブロードキャストされた前記識別情報に基づいて前記複数の電子機器のうち前記所定の電子機器を前記スリープ状態から復帰させる復帰ステップと、
    前記復帰ステップで前記制御信号に基づいてスリープ状態から復帰した旨の通知信号を前記所定の電子機器により前記通信制御装置に送信させる第3の送信ステップと、
    を有し、
    前記通信制御装置は、前記通信端末から送信されてきた前記制御信号に印刷データが付加されていた場合には、前記第2の送信ステップで前記印刷データを除いたうえで前記制御信号をブロードキャストするとともに、前記通知信号を受信した後に前記所定の電子機器に対して前記印刷データを送信することを特徴とする通信制御方法。
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