JP6086352B2 - 部品の移動促進構造部 - Google Patents

部品の移動促進構造部 Download PDF

Info

Publication number
JP6086352B2
JP6086352B2 JP2014124743A JP2014124743A JP6086352B2 JP 6086352 B2 JP6086352 B2 JP 6086352B2 JP 2014124743 A JP2014124743 A JP 2014124743A JP 2014124743 A JP2014124743 A JP 2014124743A JP 6086352 B2 JP6086352 B2 JP 6086352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
parts
lift
lift member
bolts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014124743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015227246A (ja
Inventor
青山 好高
好高 青山
青山 省司
省司 青山
Original Assignee
青山 省司
省司 青山
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 青山 省司, 省司 青山 filed Critical 青山 省司
Priority to JP2014124743A priority Critical patent/JP6086352B2/ja
Priority to US15/311,928 priority patent/US9873572B2/en
Priority to PCT/JP2015/064442 priority patent/WO2015182450A1/ja
Priority to CA2949639A priority patent/CA2949639C/en
Priority to EP15800610.6A priority patent/EP3150520A4/en
Publication of JP2015227246A publication Critical patent/JP2015227246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6086352B2 publication Critical patent/JP6086352B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Description

この発明は、貯留容器に収容されている部品が絡み合っているのを解きほぐして目的箇所へ供給する部品の移動促進構造部に関している。
特開2002−362751号公報には、容器の底部に貯留されている部品をリフト棒で上昇させて待機容器に移し、待機容器内の部品個数が所定数に達したら、作業者が待機容器の蓋を開けて部品を取り出すことが記載されている。
特開2002−362751号公報
上記特許文献に記載されている技術は、容器内にうずたかく貯留されている部品を下方から上昇するリフト棒で持ち上げて部品を待機容器内へ転落させるものである。
容器内にうずたかく貯留されている部品が鉄製のボルトのようなものであると、ボルトのねじ山同士が絡み合ったり、頭部の角部がねじ山の谷部に食い込んだり、ボルトの自重が作用したりするので、多数のボルトが絡み合って拘束されたような部品群となる。このように結束状態になっている部品群に上記リフト棒を押し込んで部品の持ち上げをするためには、リフト棒の押し上げ力を十分に高める必要がある。例えば、エアシリンダでリフト棒を上昇させる場合であると、大型のエアシリンダや高圧空気を準備しなければならず、経済的ではない。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供された部品の移動促進構造部であり、結束状態になっている部品群の一部を吸引して結束を解除したり、部品群の一部に押出し力を付与したりして結束度合いを緩和し、個々の部品を移動可能な状態にすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、
ワッシャ付きボルト、六角形頭部およびフランジを備えたボルト、頭部付き軸状部品などのように、部品同士が絡み合って拘束された部品群を形成する部品が移動促進の対象とされ、
貯留容器の底部材に低部位を形成し、この低部位に待機している鉄製の部品を、貯留容器の内壁に沿ってほぼ鉛直方向に昇降するリフト部材によって目的箇所へ移動させるものにおいて、部品同士が絡み合った状態の部品群の一部を低部位側へ吸引する吸引手段がリフト部材に設けられ、
前記吸引手段は、永久磁石によって構成され、
前記吸引手段は、リフト部材に埋め込んであるとともに、その昇降方向で見た配置箇所は、リフト部材が最上位に位置しているときに、リフト部材の近傍の底部材に形成された部品が存在しない空域を通過させて部品を前記低部位の方へ引きつけることができる低部位に接近した位置とされていることを特徴とする部品の移動促進構造部である。
例えば、部品がうずたかく積み上げられた鉄製のボルトのような場合であると、ねじ山の谷部に他のねじ山の山部が合致したり、頭部の角部がねじ山の谷部に食い込んだり、頭部の下面同士が密着したり、ボルトの自重が作用したりして種々な絡み合い形態となるので、多数のボルトが絡み合って拘束されたような一体化された部品群となる。このように結束状態になっている部品の一部を、磁石などの吸引手段で低部位側へ吸引することにより、部品群の一部に崩れ現象が発生する。
このように結束状態となっている部品群の一部が崩れて解きほぐされ、それに連続して連鎖的に解きほぐし動作が拡大し、吸引手段に近い領域の非拘束状態の範囲が広くなる。このようにして、絡み合った部品群の一部を低部位側へ吸引し、部分的な解きほぐしによって部品を低部位で待機させることが実現し、部品の移動促進がなされる。
このようにして部品を低部位に確実に待機させることができるので、例えば、リフト部材のような昇降手段で部品を目的箇所へ供給することが、高い信頼性のもとで達成される。
さらに、低部位に待機させてある部品を移動させるものであるから、うずたかく積み上げられた部品群をかき分けるようにして上昇させることが回避される。したがって、リフト部材を使用するようなときに、リフト部材の上昇抵抗が軽減されて、リフト部材の上昇駆動力が少なくてすむ。例えば、リフト部材がエアシリンダで昇降するような場合であれば、エアシリンダの小型化にとって有効である。
装置全体の平面図である。 図1の(2)−(2)断面図である。 図1の(3)−(3)断面図である。 直進フィーダの側面図である。 直進フィーダでの部品挙動を示す断面図ある。 部品同士が絡み合った状態の部品群を示す図である。 リフト部材が上昇した状態を示す断面図である。 他の事例を示す平面図である。 部品形状を示す側面図である。
つぎに、本発明の部品の移動促進構造部を実施するための形態を説明する。
本願発明による部品の移動促進構造部は、部品の貯留容器、部品を上昇させるリフト部材、部品をリフト部材から受け取って目的箇所へ移送する移送手段などが組み合わされた部品供給装置に包含された形態で実施される。そのため「部品の移動促進構造部」の実施例の説明は、部品供給装置の説明の中で行っている。
図1〜図9は、本発明の実施例を示す。
最初に、対象部品について説明する。
図9に対象部品が示されている。同図(A)は、ワッシャ付きボルトである。ボルト1は、軸部2と頭部3によって構成されている。そして、頭部3は、軸部2よりも大径の六角部3Aとワッシャ3Bによって構成されている。ワッシャ3Bは軸部2の小径部5に組み付けられて、軸部2から抜けることなく、ぐらぐらと動くことが許容されている。
また、図9(B)に示すものは、頭部3が、六角部3Aと六角部3Aと一体に成型されたフランジ6によって構成されている。なお、軸部2に雄ねじが加工してあり、図9(A)と(B)にだけ雄ねじが図示してあり、他の図では雄ねじの図示は省略してある。
図9(C)は、短い円筒型の頭部7と雄ねじのない軸部8によって構成された頭部付き軸状部品である。上記3種類の部品は、いずれも鉄製である。
対象部品としては、上述のように種々なものがあるが、ここでは図9(A)に示したワッシャ付きボルト1である。
つぎに、貯留容器について説明する。
多数のボルト1が収容される貯留容器9は、真上から見て四角い形の箱状とされている。ステンレス鋼製の四角い板材で作られた底部材10の四辺にステンレス鋼製の壁板12、13、14および15が溶接してある。
貯留容器9の底部材10の端部近傍に、低部位16が形成してある。この低部位16は図1の右上に配置してある。そのために、図1の右方に向かって低くなる第1傾斜面17と、図1の上方に向かって低くなる第2傾斜面18が形成してある。第1傾斜面17と第2傾斜面18は途中から傾斜が急になっているので、折れ線19が現れている。
図示していないが、貯留容器9に開閉蓋を設けて、鉄屑などの不純物がボルト1に混入しないようにすることが望ましい。
つぎに、リフト部材について説明する。
底部材10の右上隅の箇所に四角い通過孔20が開けられている。リフト部材22は、分厚い板材を細長く形成した部材で構成され、ほぼ鉛直方向に昇降するようになっている。リフト部材22の上面にボルト1を載置する載置面23が形成されている。この載置面23は水平面でもよいが、ボルト1がこぼれ落ちるのを防止するために、壁板15側が低くなるような平坦な傾斜面とされている。この傾斜角θが図3に示してある。なお、リフト部材22は、非磁性材料であるステンレス鋼で作られている。
載置面23は、リフト部材22が最下位に位置しているときに、図3や図5(A)に示すように、傾斜した底部材10(第2傾斜面18)と連続した状態になっている。こうすることにより、低部位16に移動してきたボルト1が載置面23上に待機するようになっている。
リフト部材22は、貯留容器9の内壁に沿って昇降できる状態で配置してあり、ここでは壁板15の内面に沿って昇降する。載置面23の広さによって載置されるボルト1の個数が定められる。図示の場合は、3個である。
リフト部材22を昇降させるエアシリンダ24が壁板12に固定され、リフト部材22の下端に結合された支持板25に、エアシリンダ24のピストンロッド26が結合してある。エアシリンダ24が進退出力をすることによって、リフト部材22が昇降動作をする。
つぎに、ボルト同士の絡み合いについて説明する。
図6(A)は、ボルト同士の絡み合い状態を示している。多数のボルト1が貯留容器9に収容されると、ボルト1のねじ山に軸部2の端部の角部が食い込んだり、フランジ6同士が重なり合ったり、ねじ山の谷部に山部が合致したり、ボルト1の重量が作用したりなどの種々な絡み合いが生じるので、第1傾斜面17や第2傾斜面18の傾斜が付与してあっても、低い方へ滑動することが不可能となる。つまり、多数のボルト1が1つの固まりを形成した結束状態になるので、固まりは崩れることがなく、第1傾斜面17や第2傾斜面18を滑降することが不可能になる。
このような現象は上記の絡み合い状態によってときどき発生し、一旦発生すると、多数のボルト1が絡み合って拘束されたような部品群になる。このような状態になると、図6(B)に示すように、ボルト1が存在しない空域27が形成され、リフト部材22の載置面23にボルト1が待機しない現象が発生し、ボルト1の移送が不可能となる。
このようないわゆるロックされた現象を防止するために、ボルト1同士が絡み合った部品群の一部を、低部位16側へ吸引する吸引手段または部品群の一部を低部位16側へ押し出す押出し手段が設けられている。
図7は、吸引手段の事例である。リフト部材22に永久磁石28が埋め込んであり、その高さ位置は、リフト部材22が最も上昇したときに、ボルト1を低部位16に引きつけることができる位置とされている。つまり、リフト部材22が最上位に位置しているときに、永久磁石28が第2傾斜面18の近くに待機するようになっている。
図7に示す位置に永久磁石28が停止すると、拘束状態になっているボルト1が永久磁石28の方へ引きつけられるので、空域27の領域へ移動し、拘束状態となっている部品群の一部が解きほぐされる。それに連続して連鎖的に解きほぐし動作が拡大し、永久磁石28に近い領域の非拘束状態の範囲が広くなる。このようにして、絡み合った部品群の一部を低部位16側へ吸引し、部分的な解きほぐしによってボルト1の待機を行わせ、さらに、解きほぐされた範囲が拡大され、リフト部材22に空動作のない確実な移送が実現する。
なお、図7に2点鎖線で示すように、永久磁石28を壁板15の外側に配置することも可能である。
一方、図8は、押出し手段の事例である。貯留容器9の外側にエアシリンダ55が取り付けられ、このエアシリンダ55で進退する押出し部材56が貯留容器9内に突出できるように配置してある。ここでは、押出し部材56はエアシリンダ55のピストンロッドによって形成されている。図示していないが、押出し部材56の先端に押出し板を溶接し、この板の広い表面で多数のボルト1に押出し力を作用させることも可能である。
拘束状態になっている部品群に向かって押出し部材56が強制的に進出すると、ボルト同士の絡み合いが崩されて押出し部材56の延長方向側のボルト拘束が解きほぐされる。このような解きほぐしによって、ボルト1が強制的に押し出されながら第1傾斜面17を滑降し、空域27の領域へボルト1を到達させ、載置面23上でのボルト1の待機がなされる。
つぎに、移送手段について説明する。
移送手段は、リフト部材22で持ち上げられたボルト1を目的箇所へ移送するものであり、下り傾斜を利用してボルト1を滑降させるものや、振動を利用して移送するものなど、種々な形式のものが採用できる。ここでは、後者の振動式の直進フィーダである。
移送手段である直進フィーダは、符号29で示されている。直進フィーダ29は、その長手方向を壁板15の外側面に沿わせて配置してある。直進フィーダ29は、ボルト1が移載される受け部材30と、それに連続する吊り下げ部材31と、この吊り下げ部材31に連続する選別部材32が直線的に配列されている。そして、選別部材32から目的箇所へボルト1を供給するか、または吊り下げ部材31と同様な吊り下げ部材33を経て目的箇所へ供給される。
細長い基部材35上に、支持部材36、37、38および39を介して受け部材30、吊り下げ部材31、選別部材32および吊り下げ部材33がボルト付けなどで結合してある。基部材35は、斜めに配置した2つの板ばね40によって静止部材41の上位に配置してあり、電磁石42で基部材35に上下方向の振動を付与することにより、図4左方への送出力成分が形成されてボルト移送がなされる。
受け部材30の中央にボルト1を集中させるために、左右に中央が低くなった傾斜面43を形成して浅いV字型断面部44としてある。そして、ボルト1が移載される箇所、すなわちV字型断面部44は、リフト部材22の上昇位置の近傍に配置してある。図3、図5および図7に示すように、リフト部材22が最上位に位置すると、載置面23とV字型断面部44は壁板15を間にして隣り合った位置関係となる。
吊り下げ部材31は、図5(B)に示すように、一対の平行なレール部材45の滑動面46にワッシャ3Bの下面、すなわち頭部3の下面が滑動できる状態で支持されている。そして、軸部2がレール部材45の間を吊り下げ状態で通過するようになっている。両レール部材45はその下部が結合部材47で一体化してある。
部品供給の工程箇所においては、正常な長さの正常ボルト1Aや、長すぎる過長ボルト1Bや、短すぎる過短ボルト1Cなどが近在した箇所で移送されることがあり、何らかの原因、例えば、作業者が過長ボルト1Bや過短ボルト1Cを誤って正常ボルト1Aに混入することがある。このような異常混入が発生したときに備えて、選別部材32が吊り下げ部材31に連続した状態で配置してある。
選別部材32は、異常長さのボルト1Bや1Cを貯留容器9内へ転落させる構造部分であり、そのために図5に示すように、選別部材32の左側が開放されている。それとともに、壁板15の上部に切欠き部15Aを設けて、異常長さのボルト1B、1Cが貯留容器9内へ転落できるようになっている。
図5(C)に示すように、頭部3の下面(ワッシャ3Bの下面)が滑動する平坦な第1滑動面32Aと、軸部2の下端部(下端面)が滑動する平坦な第2滑動面32Bが形成され、両滑動面32Aと32Bの上下方向の間隔を軸部2の長さと同じにしてある。こうすることにより、頭部3の下面と軸部2の下端部が、それぞれ同時に第1滑動面32Aと第2滑動面32Bを滑動する。
そして、異常長さのボルト1B、1Cは、図5(D)や(E)の矢線で示す方向に転落する。一方、選別部材32は、この転落方向とは反対側に傾斜させた姿勢で配置してある。つまり、鉛直線O−Oに対して選別部材32の上側が右方に傾けてある。
正常ボルト1Aは、頭部3の下面と軸部2の下端部がそれぞれ同時に第1滑動面32Aと第2滑動面32Bを滑動できるように支持されているので、図5(C)に示すように、右側へもたれかかったような安定した状態で、そのまま移送され吊り下げ部材33へ移載される。
過長ボルト1Bが選別部材32に移載されると、頭部3が第1滑動面32Aから浮上した位置におかれるので、ボルト1Bの起立状態が不安定になり、そこへ振動が加算されて矢線の方へ倒れるようにして転落する。また、過長ボルト1Bはその上側が、鉛直線O−Oよりも右側にわずかに傾いているが、上記の不安定状態によって転落する。選別部材32の傾斜角をもう少し立てた状態にして、過長ボルト1Bが鉛直線O−Oよりも左側にわずかに傾くようにして、転落しやすくすることも可能である。このように過長ボルト1Bが不安定になるのは、図5(D)に示すように、頭部3の外周部が選別部材32の上方部分に接触して、鉛直方向に近い姿勢になるためである。
過短ボルト1Cが選別部材32に移載されると、頭部3が第1滑動面32Aよりも低い位置におかれるので、ボルト1Cの起立状態が不安定になり、そこへ振動が加算されて矢線の方へ倒れるようにして転落する。また、過短ボルト1Cはその上側が、鉛直線O−Oよりも左側にわずかに傾いているので、転落しやすくなっている。このように過短ボルト1Cが不安定になるのは、図5(E)に示すように、頭部3の外周部が選別部材32の上方部分に接触して、鉛直方向よりもさらに左側に傾いた姿勢になるためである。
正常ボルト1Aの長さが換えられた場合には、選別部材32を支持部材38から取り外し、第1滑動面32Aと第2滑動面32Bの間隔長さが異なった選別部材32に取り替える。こうすることにより、長さの異なった正常ボルト1Aに柔軟に対応することができる。
吊り下げ部材31から選別部材32へ円滑にボルト1が移載されるようにするために、壁板15側のレール部材45が他方のレール部材45よりも長さL(図1参照)の分だけ長く設定してある。図5(B)に示すように、吊り下げ状態で移送されてきたボルト1は、長さLの差があるので、このLの箇所に差しかかると、壁板15から遠い側のレール部材45が先に途切れる。このため、ボルト1は壁板15側が高くなるように傾斜する。このような傾斜によって外側に傾いている選別部材32に沿うような状態で移載される。つまり、図5(C)に示すように、正常ボルト1Aが滑らかに選別部材32へ移行する。
もし、何らかの原因で吊り下げ部材31上をボルト1が横向きになって移送されたり、頭部3が下側になって移送されたりすると、正しい吊り下げ状態ではないので、ボルト1は吊り下げ部材31から選別部材32側へ転落し選別部材32の一部に衝突する。これによってボルト1は弾かれ、貯留容器9内へ転落する。
このように、吊り下げ部材31上のボルト姿勢が異常であったり、ボルトの長さが過長や過短であったりすると、それらは全て貯留容器9内へ転落し、図5(C)に示す状態のボルト1Aだけが通過することとなり、異常ボルトを確実に排除できる。換言すると、図5(C)に示すように、頭部3の下面が第1滑動面32A上を滑動し、軸部2の下端部が第2滑動面32B上を滑動し、これら両滑動が同時になされている場合だけ、正常ボルト1Aの通過が許される。
選別部材32以降は受け箱に入れたり、図示のような吊り下げ部材33へ移送したりする。ここでは、吊り下げ部材33から計数ユニット49で所定個数のボルト通過がなされ、待機ボックス50に蓄積され、同ボックス50の蓋を開けて所定個数のボルト1を取り出すようになっている。
計数ユニット49の構成例としては種々なものがある。ここでは、一対の規制部材52、54を進退させるタイプである。エアシリンダ51で進退する規制部材52が進出して一番目のボルト1を停止させ、エアシリンダ53で進退する規制部材54が後退位置で待機している。規制部材54が進出して二番目のボルト1の移動を停止し、次いで規制部材52が後退すると、一番目のボルト1だけが待機ボックス50内へ転落する。
その後、規制部材52が再び進出するのと同時に規制部材54が後退すると、二番目にあったボルト1が一番目の位置に停止させられて、上記のような順序で2個目のボルト転落がなされる。
ボルト1が直進フィーダ29から外側へ転落することを防止するために、保護板21や34が設けてある。保護板21は、平面的に見て細長いL型であり、受け部材30の端面にボルト付けなどで固定してある。また、保護板34は選別部材32の背面にボルト付けなどで固定してある。
つぎに、ボルトの移送挙動について説明する。
図1、図2、図3および図5(A)に示すように、エアシリンダ24の動作でリフト部材22が最下位に位置しているときには、載置面23を含む低部位16に複数個のボルト1が待機した状態になっている。この状態でリフト部材22が上昇すると、載置面23上のボルト1が壁板15の内面(内壁)を擦りながら上昇し、載置面23がV字型断面部44と隣り合った位置で停止する。
載置面23はV字型断面部44側が低くなっているので、ボルト1は壁板15の上端部を通過してV字型断面部44上に移載される。
図5(A)に示すように、ボルト1はV字型断面部44上において、横向きや、頭部3が下側になった逆立ち状態や、斜め向きになった状態など、種々な姿勢になっている。これらのボルト1が振動でV字型断面部44上を移送されると、ボルト1がV字型断面部44の谷部に沿った姿勢となる。そのような状態で軸部2がレール部材45の間に自重で入り込むと、頭部3の下面が滑動面46で受止められ、ボルト1は首吊り状態になる。
このような首吊り状態で吊り下げ部材31を移動して選別部材32に移載され、正常ボルト1Aは図5(C)に示す状態で移送され、過長ボルト1Bや過短ボルト1Cは図5(D)や(E)に示すように矢線の方へ転落する。このようにして正常ボルト1Aだけが計数ユニット49を通過して待機ボックス50に送られる。
なお、上記各種のエアシリンダに換えて、進退出力をする電動モータを採用することもできる。また、上記の永久磁石を電磁石に置き換えることも可能である。
上述のリフト部材の進退動作や計数ユニットなどの動作は、一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。
以上に説明した実施例の作用効果は、つぎのとおりである。
部品がうずたかく積み上げられた鉄製のボルト1であるから、ねじ山の谷部に他のねじ山の山部が合致したり、頭部3の角部がねじ山の谷部に食い込んだり、頭部3の下面同士が密着したり、ボルト1の自重が作用したりして種々な絡み合い形態となり、多数のボルト1が絡み合って拘束されたような一体化された部品群となる。このように結束状態になっているボルト1の一部を、磁石28などの吸引手段で低部位16側へ吸引することにより、部品群の一部に崩れ現象が発生する。
このように結束状態となっている部品群の一部が崩れて解きほぐされ、それに連続して連鎖的に解きほぐし動作が拡大し、吸引手段28に近い領域の非拘束状態の範囲が広くなる。このようにして、絡み合った部品群の一部を低部位16側へ吸引し、部分的な解きほぐしによってボルト1を低部位16で待機させることが実現し、ボルト1の移動促進がなされる。
このようにしてボルト1を低部位16に確実に待機させることができるので、昇降手段であるリフト部材22でボルト1を目的箇所へ供給することが、高い信頼性のもとで達成される。
さらに、低部位16に待機させてあるボルト1を移動させるものであるから、うずたかく積み上げられた部品群をかき分けるようにして上昇させることが回避される。したがって、リフト部材22の上昇抵抗が軽減されて、リフト部材22の上昇駆動力が少なくてすむ。例えば、リフト部材22がエアシリンダ24で昇降するような場合であれば、エアシリンダ24の小型化にとって有効である。
上述のような吸引手段28ではなく、押出し手段である押出し部材56であると、結束状態の部品群の一部に押出し力が作用し、この部分のボルト1に崩れ現象が発生する。
このように結束状態となっている部品群の一部が崩れて解きほぐされ、それに連続して連鎖的に解きほぐし動作が拡大し、押出し部材56に近い領域の非拘束状態の範囲が広くなる。このようにして、絡み合った部品群の一部を低部位16側へ移動させ、部分的な解きほぐしによってボルト1を低部位16で待機させることが実現し、ボルト1の移動促進がなされる。
このようにしてボルト1を低部位16に確実に待機させることができるので、昇降手段であるリフト部材22でボルト1を目的箇所へ供給することが、高い信頼性のもとで達成される。
さらに、低部位16に待機させてあるボルト1を移動させるものであるから、うずたかく積み上げられた部品群をかき分けるようにして上昇させることが回避される。したがって、リフト部材22の上昇抵抗が軽減されて、リフト部材22の上昇駆動力が少なくてすむ。例えば、リフト部材22がエアシリンダ24で昇降するような場合であれば、エアシリンダ24の小型化にとって有効である。
吸引手段である永久磁石28が、リフト部材22に埋め込んだような状態で配置されているので、永久磁石28の上下方向の取り付け位置を選定して、リフト部材22の昇降動作に連動させて永久磁石28を最適の位置に待機させることができる。すなわち、リフト部材22が最上位に上昇しているときに、永久磁石28が低部位16に接近した位置に置かれていることにより、ボルト1をボルト1の結束群から遊離させて低部位16に引き込むことができ、リフト部材22が最下位に降下したときに、載置面23上にボルト1を確実に待機させることが可能となる。
上述のように、本発明の構造部によれば、結束状態になっている部品群の一部を吸引して結束を解除したり、部品群の一部に押出し力を付与したりして結束度合いを緩和し、個々の部品を移動可能な状態にすることができる。したがって、自動車の車体ねじ締め工程や、家庭電化製品の板金組立工程などの広い産業分野で利用できる。
1 ボルト、部品
1A 正常ボルト
1B 過長ボルト
1C 過短ボルト
2 軸部
3 頭部
7 頭部
8 軸部
9 貯留容器
10 底部材
12 壁板
13 壁板
14 壁板
15 壁板
16 低部位
17 第1傾斜面
18 第2傾斜面
20 通過孔
22 リフト部材
23 載置面
27 空域
28 永久磁石、吸引手段
29 直進フィーダ、移送手段
30 受け部材
31 吊り下げ部材
32 選別部材
32A 第1滑動面
32B 第2滑動面
38 支持部材
44 V字型断面部
45 レール部材
46 滑動面
55 エアシリンダ
56 押出し部材

Claims (1)

  1. ワッシャ付きボルト、六角形頭部およびフランジを備えたボルト、頭部付き軸状部品などのように、部品同士が絡み合って拘束された部品群を形成する部品が移動促進の対象とされ、
    貯留容器の底部材に低部位を形成し、この低部位に待機している鉄製の部品を、貯留容器の内壁に沿ってほぼ鉛直方向に昇降するリフト部材によって目的箇所へ移動させるものにおいて、部品同士が絡み合った状態の部品群の一部を低部位側へ吸引する吸引手段がリフト部材に設けられ、
    前記吸引手段は、永久磁石によって構成され、
    前記吸引手段は、リフト部材に埋め込んであるとともに、その昇降方向で見た配置箇所は、リフト部材が最上位に位置しているときに、リフト部材の近傍の底部材に形成された部品が存在しない空域を通過させて部品を前記低部位の方へ引きつけることができる低部位に接近した位置とされていることを特徴とする部品の移動促進構造部。
JP2014124743A 2014-05-24 2014-05-31 部品の移動促進構造部 Active JP6086352B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124743A JP6086352B2 (ja) 2014-05-31 2014-05-31 部品の移動促進構造部
US15/311,928 US9873572B2 (en) 2014-05-24 2015-05-20 Part feeder apparatus
PCT/JP2015/064442 WO2015182450A1 (ja) 2014-05-24 2015-05-20 部品供給装置
CA2949639A CA2949639C (en) 2014-05-24 2015-05-20 Part feeder apparatus
EP15800610.6A EP3150520A4 (en) 2014-05-24 2015-05-20 Part feeder apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124743A JP6086352B2 (ja) 2014-05-31 2014-05-31 部品の移動促進構造部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015227246A JP2015227246A (ja) 2015-12-17
JP6086352B2 true JP6086352B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=54884988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014124743A Active JP6086352B2 (ja) 2014-05-24 2014-05-31 部品の移動促進構造部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6086352B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017154719A1 (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 三菱電機株式会社 物品移送装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5329576Y2 (ja) * 1974-11-29 1978-07-24
JPH075183B2 (ja) * 1990-08-31 1995-01-25 日新産業株式会社 パーツフィーダ
JP3034481B2 (ja) * 1996-03-21 2000-04-17 エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社 移動通信方法および基地局装置と移動局装置
JP2002362751A (ja) * 2001-04-07 2002-12-18 Ace Sangyo Kk 部品分離機構およびそれを用いた部品定量取り出し装置
JP2006008349A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Nec Nagano Ltd 部品供給機
JP4580318B2 (ja) * 2005-09-27 2010-11-10 アロカ株式会社 部品供給装置
JP2008114970A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Yajima Giken Inc 補助ホッパー付き部品整列供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015227246A (ja) 2015-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9873572B2 (en) Part feeder apparatus
KR102147388B1 (ko) 부품 공급 장치 및 부품 공급 방법, 부품 부착 시스템
JP5910844B2 (ja) 部品供給装置
JP6086352B2 (ja) 部品の移動促進構造部
CN102006947B (zh) 杆件馈送装置及其方法
JP2016216255A (ja) 部品供給装置および供給方法
JP5938807B2 (ja) 頭部付き軸状部品の転落構造部
CN208577084U (zh) 一种提手底板的送料装置
CN109823800A (zh) 一种带气动阻挡的链条输送机
US20180215562A1 (en) Sheet materials separation-aiding apparatus
CN105883373B (zh) 一种横向装载机构
JP4025912B2 (ja) フランジ状部材を備えた軸状部品の供給装置
JP2017043492A (ja) パーツフィーダおよび部品送給方法
WO2015182450A1 (ja) 部品供給装置
CN109434224A (zh) 一种钻头螺纹加工进给系统
JP2017013076A (ja) ナット供給装置
CN112744572B (zh) 垫片供料系统
KR101539254B1 (ko) 후판 적치대 및 이의 이송용 지그
JP2023011476A (ja) 部品供給装置
CN206521081U (zh) 板材自动上料装置
JP4122347B2 (ja) 条材搬入設備
JP2015101487A (ja) パーツフィーダー
CN105501737B (zh) 一种活底料仓
CN216861630U (zh) 爬壁机器人用履带及爬壁机器人
CN209618224U (zh) 上料位置检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150916

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150916

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20151026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160905

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20161014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6086352

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150