JP2017043492A - パーツフィーダおよび部品送給方法 - Google Patents

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好高 青山
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Abstract

【課題】リフト部材に載置して送給する部品以外に、つぎの送給動作に備えた部品をリフト部材に保持してリフト部材への載置を確実に行うこと。【解決手段】貯留容器9の底部材10に低部位16を形成し、部品1を載置面23に載せて上昇させるリフト部材22を、貯留容器9の内壁に沿って昇降状態で配置し、上昇した部品1が移載されて目的箇所へ移送する移送手段39が設けられ、移送手段39に移載される箇所がリフト部材22の上昇位置の近傍に設定され、リフト部材22の外側面33に設けた吸着面34を、リフト部材22の最上昇位置と最下降位置の間の箇所に形成したパーツフィーダであり、リフト部材上昇時につぎの供給部品1がリフト部材22の外側面33に吸着される。【選択図】図8

Description

この発明は、貯留容器に収容されている部品をリフト部材で上昇させて移送手段に移載し、この移送手段によって部品を目的箇所へ供給するパーツフィーダおよび部品送給方法に関している。
特公平7−5183号公報、特開2010−260653号公報には、貯留容器に収容されている部品をリフト部材で上昇させて移送手段に移載し、この移送手段によって部品を目的箇所へ供給することが記載されている。
特公平7−5183号公報 特開2010−260653号公報
頭部と軸部が一体になった部品やプロジェクションナットのような部品においては、雄ねじ部分のギザギザ形状や溶着用突起のように角張った形状部分を有しているので、部品同士の絡み合いの状態によっては流動性の悪い場合が発生し、リフト部材の載置面に所要個数の部品を確実に載せることが困難になることがある。球状部品のように流動性が良好であると、上記のような問題は起こらないのであるが、流動性の悪い部品を確実に供給するためには、リフト動作において部品を積極的に移動させることが必要である。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、リフト部材に載置して送給する部品以外に、つぎの送給動作に備えた部品をリフト部材に保持してリフト部材への載置を確実に行うことを目的とする。
請求項1記載の発明は、パーツフィーダに関するものであり、
貯留容器の傾斜した底部材の端部近傍に低部位を形成し、この低部位に待機している部品を載置面に載せて上昇させるリフト部材を、貯留容器の内壁に沿って昇降できる状態で配置し、リフト部材によって上昇した部品が移載されて部品を目的箇所へ移送する移送手段が設けられ、部品が移送手段に移載される箇所がリフト部材の上昇位置の近傍に設定され、
リフト部材に設けた吸引手段によって部品をリフト部材の外側面に吸着して保持する吸着面を、リフト部材の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面に形成したことを特徴としている。
リフト部材が最上位置に上昇したときに載置面に載っている第1部品群を移送手段へ移載するとともに、底部材上に存在する第2部品群をリフト部材の上昇途上で吸着面に吸着し、リフト部材が最下位置に下降したときに第2部品群を底部材上に待機している第3部品群上に積み重ねて、第2部品群を載置面へ移行する。このように、底部材に待機している第2部品群を強制的に吸着面に吸着して上昇させ、第1部品群が移送手段へ移載された後に、リフト部材が下降して第2部品群が底部材上に待機している第3部品群上に積み重ねられる。この積み重ねによって、部品はうずたかく積み上げられ、上側の第2部品群がリフト部材の載置面の方へ倒れ込むようにして移載される。したがって、リフト部材が最下位置に達したときに載置面に載置される部品が、第2部品群の形態になってつぎの送給動作に備えた状況下におかれる。
吸着面は、リフト部材の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面に形成されているので、つぎの供給動作に備えた第2部品群は、吸着面に一旦保持されて、つぎの載置面への移載の準備的な動作をする。このように、載置面に移載される部品が、事前に予備的部品群として吸着面に集約されているので、第3部品群上への積み重ねにより、載置面への移載が確実に実行される。
リフト部材の下降途上で、吸着面に吸着されている第2部品群は、待機している第3部品群上に押し付けられた状態となるので、リフト部材の下降動作にともなって、相対的にリフト部材外側面を滑動する。このような第3部品群に対する第2部品群の押し付けにより、リフト部材の載置面が最下位に達したときに、第2部品群は載置面側へ崩れるようにして載置される。このようにして載置面への第2部品群の移載が確実になされる。
このように第2部品群を移送手段に対するつぎの部品群としてリフト部材の吸着面に独立させた状態で待機させ、第3部品群に積み重ねるものであるから、前述の球状部品のような良好な流動性がなくても、確実に載置面へ部品移載をすることが可能となる。
請求項2記載の発明は、
前記移送手段を細長い直進フィーダで構成し、該直進フィーダを前記貯留容器の真っ直ぐな横側面に沿わせて配置し、直進フィーダの搬送部材の途中に異常姿勢の部品を除去して前記貯留容器へ戻す選別手段が形成されている請求項1記載のパーツフィーダ
である。
細長い移送手段と貯留容器の真っ直ぐな横側面とを組み合わせることにより、貯留容器と移送手段との一体化が最小限のスペース取りで達成でき、装置のコンパクト化にとって効果的である。さらに、異常姿勢の部品を除去して前記貯留容器へ戻す選別手段が形成されているので、正規寸法の部品が正しい姿勢で目的箇所へ供給される。
請求項3記載の発明は、部品送給方法に関するものであり、
貯留容器の傾斜した底部材の端部近傍に低部位を形成し、この低部位に待機している部品を載置面に載せて上昇させるリフト部材を、貯留容器の内壁に沿って昇降できる状態で配置し、リフト部材によって上昇した部品が移載されて部品を目的箇所へ移送する移送手段が設けられ、部品が移送手段に移載される箇所がリフト部材の上昇位置の近傍に設定され、
リフト部材に設けた吸引手段によって部品をリフト部材の外側面に吸着して保持する吸着面を、リフト部材の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面に形成したパーツフィーダを準備し、
リフト部材が最上位置に上昇したときに載置面に載っている第1部品群を移送手段へ移載するとともに、底部材上に存在する第2部品群をリフト部材の上昇途上で吸着面に吸着し、リフト部材が最下位置に下降したときに第2部品群を底部材上に待機している第3部品群上に積み重ねて、第2部品群を載置面へ移行することを特徴としている。
この部品送給方法の発明の効果は、上記パーツフィーダの発明の効果と同じである。
装置全体の平面図である。 図1の(2)−(2)断面図である。 図1の(3)−(3)断面図である。 リフト部材の断面図である。 直進フィーダの側面図である。 選別手段の各部の断面図ある。 他の選別手段の各部の断面図である。 リフト部材の動作過程を示す側面図である。 部品形状を示す図である。
つぎに、本発明のパーツフィーダおよび部品送給方法を実施するための形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の実施例を示す。
最初に、対象部品について説明する。
図9に対象部品が示されている。対象部品としては、プロジェクションナット、ボルト、環状のフランジ付きディスタンスピースなど、種々なものがある。同図(A)は、鉄製のプロジェクションナット1である。これは、四角い本体2の中央にねじ孔3が開けられ、本体2の片側の四隅に溶着用突起4が形成されている。また、同図(B)は、フランジ付きボルト5である。これは、六角形の頭部6に、フランジ7と雄ねじが切られた軸部8が一体的に設けられている。
この実施例では、プロジェクションナット1が供給の対象とされている。プロジェクションナット1の各部の寸法は、本体2の一辺と厚さがそれぞれ12mmと6mm、ねじ孔3の内径が6mmである。以下の説明において、プロジェクションナットを単にナットと表現する場合もある。
つぎに、貯留容器について説明する。
多数のプロジェクションナット1が収容される貯留容器9は、真上から見て四角い形の箱状とされている。ステンレス鋼製の四角い板材で作られた底部材10の四辺にステンレス鋼製の壁板12、13、14および15が溶接してある。
貯留容器9の底部材10の端部近傍に、低部位16が形成してある。この低部位16は図1の右上に配置してある。そのために、図1の右方に向かって低くなる第1傾斜面17と、図1の上方に向かって低くなる第2傾斜面18が形成してある。第1傾斜面17と第2傾斜面18が複合することによって、壁板12と壁板15がなす四角い貯留容器9の隅角部分に、低部位16が形成される。
図示していないが、貯留容器9に開閉蓋を設けて、鉄屑などの不純物がナット1に混入しないようにすることが望ましい。
つぎに、リフト部材について説明する。
底部材10の右上隅の箇所に長方形の通過孔20が開けられている。リフト部材22は、分厚い板材を細長く形成した部材で構成され、ほぼ鉛直方向に昇降するようになっている。リフト部材22の上面にナット1を載置する載置面23が形成されている。この載置面23は水平面でもよいが、ナット1がこぼれ落ちるのを防止するために、壁板15側が低くなるような平坦な傾斜面とされている。この傾斜角θが図3に示してある。なお、リフト部材22は、非磁性材料であるステンレス鋼で作られている。
載置面23は、リフト部材22が最下位に位置しているときに、図3、図8(A)および図8(H)に示すように、傾斜した底部材10(第2傾斜面18)と連続した状態になっている。こうすることにより、低部位16に移動してきたボルト1が載置面23上に待機するようになっている。なお、低部位16は、最下位にあるリフト部材22の載置面23を含む仮想的な面部分を意味している。
リフト部材22は、貯留容器9の内壁に沿って昇降できる状態で配置してあり、ここでは壁板15と壁板12の内面に沿って昇降する。壁板15と壁板12の内面に沿って昇降するというのは、リフト部材22の外側面が壁板15と壁板12の内面に擦れながら昇降するか、またはリフト部材22の外側面が壁板15と壁板12の内面との間にわずかな空隙をおいて昇降することを意味している。そして、載置面23の広さによって載置されるナット1の個数が定められる。図示の場合は、12〜16個である。
リフト部材22を昇降させるエアシリンダ24が壁板12に固定され、リフト部材22の下端に結合された支持板25に、エアシリンダ24のピストンロッド26が結合してある。エアシリンダ24が進退出力をすることによって、リフト部材22が昇降動作をする。
つぎに、吸引手段、吸着面について説明する。
図4(A)に示した吸引手段は、永久磁石27の場合である。軽量化のために、リフト部材22の裏側を上下2箇所でくり抜いて凹部28、29が形成され、両凹部28、29の間に肉厚部30が形成される。この肉厚部30に挿入孔31を開け、そこに永久磁石27が挿入されている。挿入孔31に封鎖片32を押し込んで永久磁石27の固定がなされている。
永久磁石27の吸引力により、多数のナット1がリフト部材22の外側面33に吸着される。このように多数のナット1が吸着される面域が、吸着面34である。吸着面34には、20個前後のナット1が吸着される。この吸着個数20前後は、後述の理由で、載置面23の載置個数12〜16よりも多く設定するのが望ましい。
リフト部材22の上下ストローク方向で見て、吸着面34は、リフト部材の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面33に形成されている。吸着面34の設置位置は、リフト部材22が最上昇位置に移動したときに、吸着面34に吸着されたナット1が載置面23へ不用意に移行することがないように、吸着面34に吸着されたナット1と載置面23との間に離隔空間S1が形成され、しかもリフト部材22が最上昇位置に達したときに、吸着面34に吸着されているナット1と底部材10上に存在しているナット1との間に離隔空間S2が形成されるような要件を満たす位置とされる。したがって、吸着面34がそのような位置に設定される箇所に永久磁石27が配置される。
図4(B)に示した吸引手段は、空気吸引方式の場合である。肉厚部30に多数の小さな吸引開口36が開けられ、これらの吸引開口36が空気通路37を介して空気吸引ポンプ(図示していない)に接続されている。多数の吸引開口36が集約されている面域が、吸着面34である。なお、空気管38が支持板25を貫通して、空気吸引ポンプに達している。
つぎに、移送手段について説明する。
移送手段は、リフト部材22で持ち上げられたナット1を目的箇所へ移送するものであり、下り傾斜を利用してナット1を滑降させるものや、振動を利用して移送するものなど、種々な形式のものが採用できる。ここでは、後者の振動式の直進フィーダである。
移送手段である直進フィーダは、符号39で示されている。直進フィーダ39は、その長手方向を平たくて真っ直ぐな壁板15の外側面に沿わせて配置してある。図1、図2および図3においては、直進フィーダ39が簡略的に示され、各部の構造は、図5、図6および図7に示されている。
直進フィーダ39は、ナット1が移載される受け部材40と、それに連続する細長い滑動斜板41と、それに連なる供給ホース42を有している。滑動斜板41が直進フィーダ39の搬送部材に相当し、ここに異常姿勢の部品を除去して貯留容器9へ戻す選別手段が設けてある。受け部材40と滑動斜板41と供給ホース42は、直線的に配列されている。供給ホース42は、ナット1を正常に通過させるために、矩形断面とされている。
図5に示すように、細長い基部材43上に受け部材40と滑動斜板41と供給ホース42が取り付けられ、基部材43は、斜めに配置した2つの板ばね44によって静止部材45の上位に配置してあり、電磁石46で基部材43に上下方向の振動を付与することにより、図5左方への送出力成分が形成されてナット移送がなされる。
受け部材40においてナット1を保持するために、図6(A)に示すように、V字型受け溝47が形成してある。このV字型受け溝47は、左右の2つの傾斜面によって形成されており、図6(A)に示すように、載置面23から勢いよく移動してくるナット1は高さの高い傾斜面47Aで受け止められ、受け止められたナット1が滑り落ちないようにする傾斜面47Bは高さが低く設定してある。
そして、ナット1が移載される箇所、すなわちV字型受け溝47は、リフト部材22の最上昇位置、すなわち載置面23の最上昇位置の近傍に配置してある。図6(A)や図8(C)に示すように、リフト部材22が最上昇位置に位置すると、載置面23とV字型受け溝47は壁板15を間にして隣り合った位置関係となる。なお、図6(B)は、同図(A)のB矢視図である。
つぎに、選別手段について説明する。
V字型受け溝47で受け止められたナット1が、直進フィーダ39の振動で滑動斜板41へ送られる。滑動斜板41に異常姿勢のナット1を除去して貯留容器9へ戻す選別手段48が設けてある。傾斜した通過溝49が平行に形成してあり、通過溝49は進行方向側が低くなっている。そして、滑動斜板41の下縁に規制突条50が形成してある。
滑動斜板41へ移行してきたナット1の溶着用突起4が、図6(B)に2点鎖線で示すように、通過溝49にはまり込み、4つの溶着用突起4が全て通過溝49にはまり込むと、ナット1は通過溝49に沿って下降し、貯留容器9内へ転落する。一方、溶着用突起4の向きが上記の向きとは逆になって上向きであると、図6(D)に示すように、ナット1は規制突条50で受け止められて同図左方へ滑動し、供給ホース42に入って目的箇所へ供給される。ここでは、溶着用突起4が下側になっている姿勢が異常姿勢であり、貯留容器9へ戻される。
図7は、他の形式の選別手段48を示す。この事例では、通過溝49を移送方向に沿って平行に配置し、上記のような規制突条50を廃止したもので、上記の場合とは逆に、溶着用突起4が通過溝49にはまり込んでいる場合は、そのまま供給ホース42へ送り出され、ナット1が逆向きであるときには、滑動斜板41を滑降して貯留容器9へ転落する。ここでは、溶着用突起4が下側になっている姿勢が正常姿勢であり、貯留容器9へ戻されることなく、供給ホース42を経て目的箇所へ供給される。
選別手段としては、上述のように種々な構造が採用できるが、その代表的な事例として図6および図7に示す構造を例示した。また、部品が頭部付きのボルトである場合には、頭部の下面と軸部の端面の両方を受け止めて滑動させる部材を設け、過短ボルトであれば、軸部下端が宙づりになって貯留容器9内へ転落する。過長ボルトの場合は、頭部下面の滑動がないので、やはり貯留容器9内へ転落する。
つぎに、仕切り制御部材について説明する。
底部材10は、図1の右側に向かって低くなる第1傾斜面17と、上側に向かって低くなる第2傾斜面18によって形成され、両傾斜面の境界部に1本の折れ線19が対角線方向に現れている。
貯留容器9を第1貯留空間9Aと第2貯留空間9Bに区分けする仕切り制御部材52が設けられている。この仕切り制御部材52は、鋼板やステンレス鋼板のような素材で作られた平たい板状の部材で構成されている。
あるいは、金網やパンチメタルのような平たい部材で構成してもよい。ここでは、ステンレス鋼板であり、その両端が壁板12と14の内面にボルト付けまたは溶接で固定されている。
第1貯留空間9Aは、外部から補給されたナット1を大量に貯留する空間とされ、第2貯留空間9Bは、リフト部材22によって上昇させられるナット1を第1貯留空間9Aの大量の部品よりも少量化した待機空間とされている。図1、図3から明らかなように、できるだけ大量のナット1を貯留するために、平面的に見た第1貯留空間9Aの領域が第2貯留空間9Bの領域よりも広くしてある。
仕切り制御部材52の下端部と底部材10の間に、第1貯留空間9Aから第2貯留空間9Bに向かうナット1同士が絡み合って第2貯留空間9Bへのボルト移動量を制限する通過部53が形成されている。この通過部53の形成の仕方としては種々なものがある。図2に2点鎖線で示すように、低部位16に近い箇所の仕切り制御部材52に開口部を設けて、そこが通過部53とされている。このような通過部53を設けることにより、図3に示すように、第1貯留空間9Aはナット1で満杯になっていても、第2貯留空間9Bは少量化され、載置面23への載置ナット個数が過剰にならないようにしている。同時に、リフト部材22のリフト荷重も過大にならないようにしている。
通過部53の開口形状や開口位置を適宜選定して、第2貯留空間9Bのどの箇所にどの程度のボルト個数を待機させるかが選択できる。
つぎに、供給動作にともなう部品群の挙動について説明する。
図8(H)に示すように、多数のナット1は、溶着用突起4がねじ孔3に差し込まれたり、本体2の角部が溶着用突起4にひっかかったりして、絡み合った状態になっている。通過部53から出てきたナット1が絡み合った状態で載置面23上に載っている部品群が、第1部品群P1であり、図8(H)以外では、ハッチングで示されている。その隣に連続している部品群が、第2部品群P2であり、梨地状に図示されている。さらに、第2部品群P2に連なっている部品群が、第3部品群P3であり、クロスハッチングで示されている。第3部品群P3につぎの部品群が連続しているが、その部分にP4のような符号は記載していない。
第1、第2および第3の各部品群は、仮想的に区分された部品域であり、載置面23上に載置されるナット1を第1部品群P1と呼称し、吸着面34に吸着されるナット1を第2部品群P2と呼称し、底部材10上を順次滑降してくるナット1を第3部品群P3と呼称している。
図8(A)に示す状態では、リフト部材22が最下降位置に置かれ、通過部53を潜り抜けたナット1は底部材10上を滑降し、低部位16、すなわち載置面23上に第1部品群P1として停止し、それに連続して第2部品群P2、第3部品群P3が連なっている。
同図(A)の状態から同図(B)に示すように、リフト部材22が上昇を開始すると、第1部品群P1は載置面23に載った状態で持ち上げられ、この上昇途上では第2部品群P2は外側面33に擦られている。さらに上昇が進行すると、第2部品群P2は上昇してきた吸着面34に吸着される。
その後、同図(C)に示すように、リフト部材22が最上昇位置に達すると、吸着面34に吸着された第2部品群P2と載置面23上の第1部品群P1との間に、前述の離隔空間S1が存置される。同時に、第2部品群P2と底部材10上の第3部品群P3との間に、前述の離隔空間S2が存置される。
同図(D)では、リフト部材22が最上昇位置に置かれたままで、載置面23上の第1部品群P1が載置面23の傾斜面を滑降して、直進フィーダ39の受け部材40へ移載される。
同図(E)では、リフト部材22が下降し始め、それにともなって吸着面34に吸着している第2部品群P2が、底部材10上に待機している第3部品群P3上に、覆い被さるようにして積み重ねられる。このときには離隔空間S2は消滅しており、第2部品群P2、第3部品群P3はいずれも外側面33に吸引されたり、もたれかかったりしている。そして、第1部品群P1は、直進フィーダ39で送出されてゆくので、少量化された状態が図示されている。
同図(F)に示すように、さらにリフト部材22の下降が進行すると、第2部品群P2は載置面23上へ倒れ込むようにして移載が開始される。そして、同図(G)に示すように、リフト部材22が最下降位置に達すると、第2部品群P2は完全に載置面23上へ移載され、それに連続した状態で第3部品群P3が底部材10上に待機するようになり、同図(A)に示す初期状態に戻る
その後は、第2部品群P2が載置面23で上昇し、上述のようにして直進フィーダ39へ移載される。
前述のように、載置面23に載せられるナット1(第1部品群P1)は、12〜16個であり、一方、吸着面34に吸着されるナット1(第2部品群P2)は、20個前後である。このように個数に差を設けておくことにより、図8(E)、(F)に示す動作段階で12〜16個を上回る20個前後の多くのナット1が載置面23へ移行する。このため、載置面23上には不足することなく十分な個数のナット1が移載される。この段階で載置面23に乗り切らなかった余剰のナット1は、リフト部材22の上昇時に貯留容器9(第2貯留空間9B)内へ落下する。
なお、上記各種のエアシリンダに換えて、進退出力をする電動モータを採用することもできる。また、上記永久磁石を電磁石に置き換えることも可能である。
上述のリフト部材の進退動作や直進フィーダなどの動作は、一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。
以上に説明した実施例の作用効果は、つぎのとおりである。
リフト部材22が最上位置に上昇したときに載置面23に載っている第1部品群P1を移送手段39へ移載するとともに、底部材10上に存在する第2部品群P2をリフト部材22の上昇途上で吸着面34に吸着し、リフト部材22が最下位置に下降したときに第2部品群P2を底部材10上に待機している第3部品群P3上に積み重ねて、第2部品群P2を載置面23へ移行する。このように、底部材10に待機している第2部品群P2を強制的に吸着面34に吸着して上昇させ、第1部品群P1が移送手段39へ移載された後に、リフト部材22が下降して第2部品群P2が底部材10上に待機している第3部品群P3上に積み重ねられる。この積み重ねによって、ナット1はうずたかく積み上げられ、上側の第2部品群P2がリフト部材22の載置面23の方へ倒れ込むようにして移載される。したがって、リフト部材22が最下位置に達したときに載置面23に載置されるナット1が、第2部品群P2の形態になってつぎの送給動作に備えた状況下におかれる。
吸着面23は、リフト部材22の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面33に形成されているので、つぎの供給動作に備えた第2部品群P2は、吸着面34に一旦保持されて、つぎの載置面23への移載の準備的な動作をする。このように、載置面23に移載されるナット1が、事前に予備的部品群として吸着面34に集約されているので、第3部品群P3上への積み重ねにより、載置面23への移載が確実に実行される。
リフト部材22の下降途上で、吸着面34に吸着されている第2部品群P2は、待機している第3部品群P3上に押し付けられた状態となるので、リフト部材22の下降動作にともなって、相対的にリフト部材外側面33を滑動する。このような第3部品群P3に対する第2部品群P2の押し付けにより、リフト部材22の載置面23が最下位に達したときに、第2部品群P2は載置面23側へ崩れるようにして載置される。このようにして載置面23への第2部品群P2の移載が確実になされる。
このように第2部品群P2を移送手段39に対するつぎの部品群としてリフト部材22の吸着面34に独立させた状態で待機させ、第3部品群P3に積み重ねるものであるから、前述の球状部品のような良好な流動性がなくても、確実に載置面23へ部品移載をすることが可能となる。
吸着面34に吸着されるナット個数(第2部品群P2)を、載置面23に移載されるナット個数よりも多く設定しておくことにより、第3部品群P3上に積み重ねられた第2部品群P2が、より多くの個数状態で載置面23側へ倒れ込んだり崩れ込んだりするので、載置面23上に移載されるナット個数に不足が発生したりすることがなく、載置面23における最大載置個数が確保でき、より多くのナット1を直進フィーダ39へ移行させることが可能となり、供給効率が向上する。
離隔空間S1が形成されていることにより、図8(C)に示す段階で、載置面23上に載置されているナット1が吸着面34へ引き寄せられるような現象が回避でき、載置面23上のナット1が安定した状態となる。また、離隔空間S2が形成されていることにより、図8(C)に示す段階で、底部材10上のナット1(第3部品群P3)が吸着面34へ引き上げられるような現象が回避でき、第3部品群P3の待機位置や待機個数を正常な状態に安定させることができる。これらの位置や個数の安定性によって、信頼性の高い部品供給が実現する。
前記移送手段を細長い直進フィーダ39で構成し、該直進フィーダ39を前記貯留容器9の真っ直ぐな横側面に沿わせて配置し、直進フィーダ39の搬送部材の途中に異常姿勢の部品を除去して前記貯留容器39へ戻す選別手段48が形成されている。
細長い移送手段39と貯留容器9の真っ直ぐな横側面とを組み合わせることにより、貯留容器9と移送手段39との一体化が最小限のスペース取りで達成でき、装置のコンパクト化にとって効果的である。さらに、異常姿勢のナット1を除去して貯留容器9へ戻す選別手段48が形成されているので、ナット1が正しい姿勢で目的箇所へ供給される。
部品送給方法は、
貯留容器の傾斜した底部材の端部近傍に低部位を形成し、この低部位に待機している部品を載置面に載せて上昇させるリフト部材を、貯留容器の内壁に沿って昇降できる状態で配置し、リフト部材によって上昇した部品が移載されて部品を目的箇所へ移送する移送手段が設けられ、部品が移送手段に移載される箇所がリフト部材の上昇位置の近傍に設定され、
リフト部材に設けた吸引手段によって部品をリフト部材の外側面に吸着して保持する吸着面を、リフト部材の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面に形成したパーツフィーダを準備し、
リフト部材が最上位置に上昇したときに載置面に載っている第1部品群を移送手段へ移載するとともに、底部材上に存在する第2部品群をリフト部材の上昇途上で吸着面に吸着し、リフト部材が最下位置に下降したときに第2部品群を底部材上に待機している第3部品群上に積み重ねて、第2部品群を載置面へ移行するものである。
この部品送給方法についての実施例の作用効果は、上記パーツフィーダの実施例の作用効果と同じである。
上述のように、本発明によれば、リフト部材に載置して送給する部品以外に、つぎの送給動作に備えた部品をリフト部材に保持してリフト部材への載置を確実に行う。したがって、自動車の車体組立工程や、家庭電化製品の板金組立工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションナット、部品
9 貯留容器
10 底部材
16 低部位
17 第1傾斜面
18 第2傾斜面
22 リフト部材
23 載置面
27 永久磁石、吸引手段
33 外側面
34 吸着面
36 吸引開口、吸引手段
39 直進フィーダ、移送手段
48 選別手段
P1 第1部品群
P2 第2部品群
P3 第3部品群
S1 離隔空間
S2 離隔空間

Claims (3)

  1. 貯留容器の傾斜した底部材の端部近傍に低部位を形成し、この低部位に待機している部品を載置面に載せて上昇させるリフト部材を、貯留容器の内壁に沿って昇降できる状態で配置し、リフト部材によって上昇した部品が移載されて部品を目的箇所へ移送する移送手段が設けられ、部品が移送手段に移載される箇所がリフト部材の上昇位置の近傍に設定され、
    リフト部材に設けた吸引手段によって部品をリフト部材の外側面に吸着して保持する吸着面を、リフト部材の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面に形成したことを特徴とするパーツフィーダ。
  2. 前記移送手段を細長い直進フィーダで構成し、該直進フィーダを前記貯留容器の真っ直ぐな横側面に沿わせて配置し、直進フィーダの搬送部材の途中に異常姿勢の部品を除去して前記貯留容器へ戻す選別手段が形成されている請求項1記載のパーツフィーダ。
  3. 貯留容器の傾斜した底部材の端部近傍に低部位を形成し、この低部位に待機している部品を載置面に載せて上昇させるリフト部材を、貯留容器の内壁に沿って昇降できる状態で配置し、リフト部材によって上昇した部品が移載されて部品を目的箇所へ移送する移送手段が設けられ、部品が移送手段に移載される箇所がリフト部材の上昇位置の近傍に設定され、
    リフト部材に設けた吸引手段によって部品をリフト部材の外側面に吸着して保持する吸着面を、リフト部材の最上昇位置と最下降位置の間の箇所のリフト部材外側面に形成したパーツフィーダを準備し、
    リフト部材が最上位置に上昇したときに載置面に載っている第1部品群を移送手段へ移載するとともに、底部材上に存在する第2部品群をリフト部材の上昇途上で吸着面に吸着し、リフト部材が最下位置に下降したときに第2部品群を底部材上に待機している第3部品群上に積み重ねて、第2部品群を載置面へ移行することを特徴とする部品送給方法。
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CN110356814A (zh) * 2019-07-29 2019-10-22 安徽中巨机电设备有限公司 智能制造生产线多尺寸工件用二级自动整料上料装置

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