JP6084128B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
また、農作業車が農作業を行っている場合には作業に関する情報が生成されるので、単に道路を走行している時に比べて、外部に送信する情報が増大する可能性が高い。このことから、本発明の他の実施形態では、作業走行時における前記回線通信モジュールから外部への前記作業車情報の送信間隔は、道路走行時における送信間隔に比べて短く設定されている。
ここでは、農作業車は車輪駆動式収穫機であり、エンジン31によって駆動される車輪を有する車輪走行装置3Aと、作業装置3Bとして農作物を収穫する収穫装置とを備えている。エンジン31と車輪走行装置3Aとの間には、パワートレインとも呼ばれる動力伝達機構2が介装されており、変速されたエンジン動力が車輪走行装置3Aに伝達される。作業装置3Bにもエンジン31から動力を供給され、作業地を走行しながら、収穫作業が行われる。
なお、本発明では、圃場や鉱山作業現場や建築現場などの作業地を走行すること作業走行と定義づけ、一般道路などの公道、つまり道路交通法が適用される道路上を走行することを道路走行と定義づけている。一般に、作業走行においては、車速は低速であるが、大きな走行負荷や作業負荷を受ける傾向があり、道路走行においては、そのような負荷が低いが車速は高速である傾向がある。
(1)回線通信モジュール63から外部への作業車情報の送信間隔は、車両状態によって変更される。
(2)車両メインスイッチON時またはエンジン稼働時における回線通信モジュールから外部への前記作業車情報の送信間隔は、車両メインスイッチOFF時またはエンジン停止時における送信間隔に比べて短く設定される。
(3)車両メインスイッチOFF時またはエンジン停止時において前記位置情報に基づく車両移動が検知された場合、例外処理として送信間隔が短くなる。
(4)低速走行時における回線通信モジュール63から外部への作業車情報の送信間隔は、高速走行時における送信間隔に比べて短く設定される。
(5)作業走行時における回線通信モジュール63から外部への作業車情報の送信間隔は、道路走行時における送信間隔に比べて短く設定される。
残稈処理装置15は、横軸芯周りで駆動回転されるハンマーナイフ式の細断装置であり、収穫時に圃場に残された茎稈を細かく細断する構成となっている。
エンジン31からの動力は、第1ベルト伝動機構31Aを通じて作業装置3Bを駆動するために作業用の動力伝達機構4に供給され、第2ベルト伝動機構31Bを通じて走行用の動力伝達機構2に供給され、第3ベルト伝動機構31cを通じてラジエータファン32aを駆動するために供給される。作業用の動力伝達機構4へのエンジン動力の伝達を入り切りするために、第1ベルト伝動機構31Aには、作業クラッチ40が備えられている。作業クラッチ40を切り操作することで、作業装置3B全体への動力伝達が遮断される。
作業車制御系には、トウモロコシを収穫しながらトウモロコシ収穫機を走行させる種々の制御機能部、各種情報の生成・管理を行う種々の情報処理機能部が車載LAN50等のデータ伝送ラインを介してデータ伝送可能な形態で備えられている。本発明に特に関係する機能部として、図7では、作業走行情報生成部51a、道路走行情報生成部51b、走行判別部53、GPSモジュール62、回線通信モジュール63、管理ユニット7、管理情報生成部72、スリップ率算出部73、位置情報修正部74が示されている。
(b)車両メインスイッチ178がOFFに設定されている時、エンジン停止時においてGPSモジュール62を所定間隔(数分から数十分程度)で動作させることによって取得される位置情報に基づいて車両移動が検知された場合には、節電に関する例外処理が実行される。この例外処理では、節電に優先して、外部への情報の送信間隔を短くして、場合によって行われているかもしれない車両盗難を監視する。
(c)トウモロコシ収穫機のような農作業車や土木作業車などでは、一般的には、作業走行は10km/h以下の比較的低速で行われ、道路走行は、20km/hから法定制御速度までの高速で行われる。農作業車においては作業時の情報が非作業時の情報より重要である。このことを考慮して、走行判別部53によって低速走行が判定されている時における回線通信モジュール63から外部への情報、特に作業車情報の送信間隔は、高速走行が判定されている時における送信間隔に比べて短く設定される。
(d)もちろん走行判別部53によって作業走行ないしは道路走行が判定されている場合には、この判定結果を利用することができる。例えば、走行判別部53によって作業走行が判定されている時における回線通信モジュール63から外部への情報、特に作業車情報の送信間隔は、道路走行が判定されている時における送信間隔に比べて短く設定される。
まず車両に装備されている各種センサ群やスイッチ群によって検出または生成された信号が作業走行情報生成部51a及び道路走行情報生成部51bに与えられる(#01)。この信号には、上述した車両メインスイッチ178のON/OFF信号など以外に、エンジン油圧SWの信号、作業クラッチSWの信号、車速センサ信号、時間当たりの収穫量やトータルの収穫量などの検出信号、などが含まれる。作業走行情報生成部51aは、作業走行時に受け取った信号から作業走行情報を生成し(#02)、道路走行情報生成部51bは、道路走行時に受け取った信号から道路走行情報を生成する(#03)。なお、道路走行と作業走行にかかわらず走行時には、GPSモジュール62による位置情報の取得が行われている(#04)。この位置情報は経緯度データで表されており、さらに時刻(日時)データも含まれている。したがって、この位置情報は時刻情報としても取り扱うことができる。なお、車両の駐車時などにおいて取得された検出信号は、便宜上道路走行情報として取り扱われるが、例えば、駐車時のドア開放信号や非作業時間帯のキーON信号などは盗難検出信号として利用される。作業走行情報または道路走行情報と、位置情報とが生成されると、これらを関係づけて作業車情報が生成される(#05)。
(2)回線通信モジュール63で用いられる通信方式は、サービスエリアの広さから携帯電話通信回線を利用するのが好適であるが、その他の無線データ通信回線を利用してもよい。また、複数の異なる携帯電話通信回線との交信が可能な通信部を備え、受信感度の良いものを選択するように構成してもよい。
(3)図7の機能ブロック図で示された作業車制御系の機能部は、説明目的を第1として記載されている。従って、ここで示された機能部は、それぞれ任意に組み合わされてもよいし、単一の機能部をさらに分割してもよい。例えば、管理ユニット7は、通信ユニット6や管理情報生成部72などに組み込んでもよい。また、走行判別部53、作業走行情報生成部51a、道路走行情報生成部51b、さらに管理情報生成部72は、容易に統合化される。
(4)上述した実施形態では、アンテナユニット60は、GPS用アンテナ60aと回線通信用アンテナ60bが共通のケースに収納されていたが、別々のケースに収納してもよい。また、農作業車のフレームやパネルなどに覆われた部分に配置してもよい。
(5)上述した実施形態では、通信ユニット6と車載LAN(情報取得部61)とを接続するために、接続ケーブル6aを採用していたが、このような有線方式でなく、無線方式を採用してもよい。
(6)アンテナケーブル6bは、GPS用と回線通信用とで共用するケーブルで構成してもよいし、それぞれ別個のケーブルを束ねたもので構成してもよい。GPS用のコネクタと回線通信用のコネクタを一体化して、1つのコネクタで兼用してもよい。
(7)本発明におけるエンジン31は、広義に解釈されるべきものであり、内燃機関のみならず、電気モータ、あるいはそれらを複合化したハイブリッドエンジンも含むものである。
17:運転部
17a:運転座席
17b:サイドパネル
17c:電装ボックス
178:車両メインスイッチ
3A:車輪走行装置
3B:作業装置
30:エンジンルーム
31:エンジン
50:車載LAN
51:走行情報生成部
52:作業情報生成部
53:走行判定部
6 :通信ユニット
6a:接続ケーブル
6b:アンテナケーブル
60:アンテナユニット
60a:GPS用アンテナ
60b:回線通信用アンテナ
61:情報取得部
62:GPSモジュール
63:回線通信モジュール
64:ハウジング
65:装着部
7 :管理ユニット
71:通信管理部
8 :管理センタ
Claims (9)
- 低速走行で農作業を行う農作業車であって、
エンジンと、
走行のために前記エンジンによって駆動される走行装置と、
農作業を行うために前記エンジンによって駆動される作業装置と、
自車位置を示す位置情報を生成するGPSモジュールと、
前記走行に関する走行情報及び前記農作業に関する作業情報を作業車情報として伝送する車載LANと、
前記車載LANに接続して前記作業車情報を取り込む情報取得部と、
通信回線を介して前記作業車情報を外部送信する回線通信モジュールと、
前記GPSモジュールと前記情報取得部と前記回線通信モジュールとを一体的に収納するハウジングを有する通信ユニットと、を備え、
低速走行時における前記回線通信モジュールから外部への前記作業車情報の送信間隔は、高速走行時における送信間隔に比べて短く設定されている農作業車。 - 前記通信ユニットをデータ伝送可能にかつ取り外し可能に装着する装着部が設けられている請求項1に記載の農作業車。
- 前記情報取得部は前記GPSモジュールから前記位置情報を取得し、当該位置情報を前記作業車情報に関係づける請求項1または2に記載の農作業車。
- 車両メインスイッチON時またはエンジン稼働時における前記回線通信モジュールから外部への前記作業車情報の送信間隔は、車両メインスイッチOFF時またはエンジン停止時における送信間隔に比べて短く設定されている請求項1から3のいずれか一項に記載の農作業車。
- 前記車両メインスイッチOFF時またはエンジン停止時において前記位置情報に基づく車両移動が検知された場合、例外処理として前記送信間隔が短くなる請求項4に記載の農作業車。
- 作業走行時における前記回線通信モジュールから外部への前記作業車情報の送信間隔は、道路走行時における送信間隔に比べて短く設定されている請求項1から5のいずれか一項に記載の農作業車。
- 前記GPSモジュールのアンテナと前記回線通信モジュールのアンテナはアンテナユニットとして統合化されている請求項1から6のいずれか一項に記載の農作業車。
- 前記通信ユニットは車両内部に配置され、前記アンテナユニットは車両の上部に露出配置され、前記通信ユニットと前記アンテナユニットとは着脱自在なアンテナケーブルで接続されている請求項7に記載の農作業車。
- 前記通信ユニットは車両の電装ボックス内に配置されている請求項1から8のいずれか一項に記載の農作業車。
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