JP6083096B2 - 結晶成長方法および結晶成長装置 - Google Patents

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Description

本発明は、結晶成長方法および結晶製造装置に関する。
特に、発光素子や電子デバイス等に用いられる機能性窒化物の結晶成長方法および成長製造装置に関する。
窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)、窒化アルミニウム(AlN)とそれらの混晶に代表される機能性窒化物は、赤外〜紫外にわたる広い波長領域をカバーするバンドギャップを有することから、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)用材料として脚光を浴びている。また、耐熱性や耐環境性が良いという特徴を活かして、RF・パワーデバイス向けの材料としても注目されている。
上記デバイスは、主として基板結晶上の薄膜のエピタキシャル成長によってつくられる。それらのデバイスの高性能化のためには、エピタキシャル層中の結晶欠陥を減らすことが重要である。そのためには、欠陥の少ない高品質な基板結晶が必要である。ところが、SiやGaAsのような従来の半導体材料とは異なり、窒化物は融液の形成に高温高圧の極限環境を必要とする場合が多く、基板用の大型結晶の融液成長は困難であった。
そこで、気相法を中心としてバルク結晶成長が検討されてきた。たとえばGaNについてはハイドライド気相成長(HVPE)法が検討された。また、深紫外発光材料として期待されるAlNについては、昇華法が検討された。ここで昇華法とは、原料となる粉末あるいは多結晶を高温の坩堝内で加熱して昇華ガスを生じさせ、同容器内に置かれた種結晶基板上で再結晶化させる技術である。
これらの検討の結果、GaNについてはハイドライド気相成長(HVPE)法による高品質基板が市販されるに至った。
しかし、昇華法によるAlN結晶成長は、成長の進行とともに原料の焼結が進行し、昇華ガスの発生量を一定に保ちにくいことや、準閉鎖系坩堝での成長条件の制御が難しいという問題点があり、うまくいっておらず、高品質AlN基板は普及していない。
そこで、AlNに関しては、原料としてAl融液を加熱して得られる原料蒸気(Al蒸気)とNガスを用い、さらに開放系の坩堝を用いる技術(以下、Al−N−CVD法と呼ぶ)が検討された(特許文献1、非特許文献1)。この方法は、成長条件を安定化でき、AlN粉末を原料に用いる場合に比べて大きい成長速度が得られやすい(非特許文献1)。
しかし、Al−N−CVD法では、SiC等の異種基板を種結晶基板として用いた場合だけでなく、AlNを種結晶基板に用いた場合でも、種結晶基板の表面が汚染されている場合は、Volmer−Weber型結晶成長を行う。Volmer−Weber型結晶成長は、成長初期過程で離散的なアイランド成長をし、成長の進行に伴ってそれらのアイランドが合体して、平坦な表面を形成するものである。最終的な結晶品質は成長条件に敏感なアイランドの形成密度に強く依存するため、成長初期過程の成長条件制御が重要となる。
そして、このAl−N−CVD法では、図1に示すAl蒸気圧の温度依存性のグラフに示すように、AlとNとが反応し、AlN単結晶が成長を開始する1600℃では既にAl蒸気圧は100Paを大きく超え、非ガス原料であるAl融液から原料蒸気が発生を開始する。この原料蒸気の発生により、成長温度前の不安定な結晶成長条件下で勝手に結晶成長が始まったり、種結晶基板表面が汚染され、成長初期過程の成長条件を制御できず、最終的な結晶品質を劣化させるという問題を発生させた。昇華法においても同様の問題が生じた。
なお、有機金属気相成長法のような通常のCVDでは、常温付近でも十分に蒸気圧の高い非ガス原料を用いるため、非ガス原料を高温の坩堝内に設置する必要が無く、バルブ操作によって原料蒸気供給を制御できるため、原料蒸気の意図しない供給を生じさせない。
このように、Al−N−CVD法や、AlNやSiCの昇華法では、結晶成長に十分な蒸気圧を得るために非ガス原料を坩堝内でかなり高温に加熱する必要があり、そのような高温に耐えるバルブ等が存在しないために、原料供給の正確な制御が困難であるという問題があった。
この問題に対して、温度が安定するまでシャッター等で種結晶基板を保護する(特許文献2)、原料の温度安定まで種結晶基板を高温に保つ(特許文献3)、種結晶基板を原料と反対側に向けておく(特許文献4)、坩堝内を加圧して原料の昇華を防ぐ(特許文献5)、等の施策が開示されている。しかし、これらの施策は原料蒸気や昇華ガスの種結晶基板表面への到達を完全に防止するものではなく、特に、高速成長のために高濃度の原料蒸気や昇華ガスを発生させようとする場合、その効果は限定的であった。
別の施策として、特許文献2には、種結晶基板を完全に密封して保護する技術が開示されている。しかし、この技術では、密封容器内壁からの脱離ガスによる種結晶基板表面の汚染が懸念されるとともに、種結晶基板が窒化物である場合は、成長温度付近で窒素の解離圧が大きいので、種結晶基板を密封してしまうと、通常の方法のように窒素含有ガスを供給して保護することができず、種結晶基板表面を保護することができないという問題が発生した。
特開2007−8779号公報 特開2004−284870号公報 特開2006−27976号公報 特開2006−27989号公報 特開2006−169023号公報
R.Schlesser and Z.Sitar:J.Cryst.Growth 234(2002)349−353
本発明は、高温の坩堝内部に置かれた非ガス原料を沸点以下の温度で加熱・蒸発させることにより原料蒸気として供給する工程を含む結晶成長方法において、成長条件安定前の意図しない原料供給を抑制し、種結晶基板表面の汚染や品質低下を抑制し、多結晶化や結晶欠陥密度の低減された高品質な結晶成長を可能とする結晶成長方法および結晶成長装置を提供することを課題とする。
本発明者は、上記事情を鑑みて、高温の坩堝内部に置かれた非ガス原料を沸点以下の温度で加熱・蒸発させることにより原料蒸気として供給する結晶成長方法・結晶成長装置を試行錯誤して検討した。その結果、坩堝内におけるガスの流れを巧みに制御することにより、成長条件安定前の意図しない原料供給を抑制し、種結晶基板表面の汚染や品質低下を抑制し、多結晶化や結晶欠陥密度の低減された高品質な結晶成長を可能とする結晶成長方法および結晶成長装置を提供できることに想到して、本発明を完成した。
本発明は、以下の構成を有する。
(1) 空洞部を備えた反応容器と、前記反応容器を加熱する加熱部と、を備えた結晶成長装置であって、前記空洞部内には、基板ホルダーと非ガス原料容器とが取り付けられており、前記空洞部内を前記基板ホルダー側の成長室と前記非ガス原料容器側の蒸発室の2室に分割するように仕切りが配置されており、前記仕切りには前記2室を連通する一又は二以上の孔部が設けられており、前記反応容器には、前記成長室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されるとともに、前記蒸発室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されていることを特徴とする結晶成長装置。
(2) 前記仕切りが板状部材であり、その一面に1又は2以上の孔部が設けられていることを特徴とする(1)に記載の結晶成長装置。
(3) 前記非ガス原料容器が、凹部を有する容器と、前記凹部を覆う蓋部とからなり、前記容器にはガス供給管連結部が設けられていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の結晶成長装置。
(4) 前記蓋部に開口部が設けられており、前記蓋部の開口部と前記容器のガス供給管連結部の間に流路変更用板が設置されることを特徴とする(3)に記載の結晶成長装置。
(5) 前記蒸発室に備えられたガス供給管がキャリアガス貯蔵部に接続されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の結晶成長装置。
(6) 前記成長室に備えられたガス供給管が原料ガス貯蔵部と成長抑制ガス貯蔵部とに接続されていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の結晶成長装置。
(7) 前記成長室に2本のガス供給管が備えられており、その1本のガス供給管が原料ガス貯蔵部に接続されており、そのもう1本のガス供給管が成長抑制ガス貯蔵部に接続されていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の結晶成長装置。
(8) 前記キャリアガスが不活性ガスであることを特徴とする(5)に記載の結晶成長装置。
(9) 前記成長抑制ガスがH,He,Ne,Arのうち少なくとも一種類を含むガスであることを特徴とする(6)又は(7)に記載の結晶成長装置。
(10) 前記成長抑制ガスがN又はNHを含むガスであることを特徴とする(6)又は(7)に記載の結晶成長装置。
(11) 前記原料ガスがNまたはNHの窒素含有ガスであることを特徴とする(6)又は(7)に記載の結晶成長装置。
(12) (1)〜(11)のいずれかに記載の結晶成長装置を用いた結晶成長方法であって、成長室のガス圧が蒸発室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、成長室から蒸発室にガスを流通させた状態で、加熱部を制御して、非ガス原料容器に充填した非ガス原料を加熱して、原料蒸気を発生させる工程と、蒸発室のガス圧が成長室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、蒸発室から成長室にガスを流通させて、原料蒸気を前記成長室に供給し、基板ホルダーに設置した種結晶基板上で結晶成長させる工程と、を有することを特徴とする結晶成長方法。
(13) 前記非ガス原料を降温させる工程で、成長室のガス圧が蒸発室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、成長室から蒸発室にガスを流通させることを特徴とする(12)に記載の結晶成長方法。
(14) 前記非ガス原料がAl,Ga,In,Fe,Co,Ni,Sc,Y,Laからなる群から選択される一又は二以上の金属又はその金属ハロゲン化物であることを特徴とする(12)又は(13)に記載の結晶成長方法。
本発明の結晶成長装置は、空洞部を備えた反応容器と、前記反応容器を加熱する加熱部と、を備えた結晶成長装置であって、前記空洞部内には、基板ホルダーと非ガス原料容器とが取り付けられており、前記空洞部内を前記基板ホルダー側の成長室と前記非ガス原料容器側の蒸発室の2室に分割するように仕切りが配置されており、前記仕切りには前記2室を連通する一又は二以上の孔部が設けられており、前記反応容器には、前記成長室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されるとともに、前記蒸発室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されている構成なので、原料蒸気の意図しない供給を抑制し、成長の開始・終了を任意のタイミングで制御して、多結晶化や結晶欠陥密度の低減された高品質な結晶を成長させることができる。
本発明の結晶成長方法は、先に記載の結晶成長装置を用いた結晶成長方法であって、成長室のガス圧が蒸発室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、成長室から蒸発室にガスを流通させた状態で、加熱部を制御して、非ガス原料容器に充填した非ガス原料を加熱して、原料蒸気を発生させる工程と、蒸発室のガス圧が成長室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、蒸発室から成長室にガスを流通させて、原料蒸気を前記成長室に供給し、基板ホルダーに設置した種結晶基板上で結晶成長させる工程と、を有する構成なので、成長開始前の段階で、種結晶基板表面に成長抑制ガスを供給して、種結晶基板表面近傍における原料蒸気の濃度を十分に小さくし、成長条件安定前の意図しない原料蒸気供給を抑制し、種結晶基板表面の汚染や意図しない結晶成長を防ぎ、多結晶化や結晶欠陥密度の低減された高品質な結晶を成長させることができる。つまり、原料蒸気の意図しない供給を抑制し、成長の開始・終了を任意のタイミングで制御して、高品質な結晶を成長させることができる。特に、高速成長を行う場合など、高濃度な原料蒸気を供給する条件において特に顕著な効果を発揮する。
Alの蒸気圧曲線のグラフである。 本発明の結晶成長装置の一例を示す模式図である。 非ガス原料容器の一例を示す平面図である。 非ガス原料容器の一例を示すA−A’線における断面図である。 非ガス原料容器の別の一例を示す平面図である。 非ガス原料容器の別の一例を示すF−F’線における断面図である。 仕切りの一例を示す平面図である。 仕切りの一例を示すB−B’線における断面図である。 仕切りの別の一例を示す平面図である。 仕切りの別の一例を示すC−C’線における断面図である。 仕切りの更に別の一例を示す平面図である。 仕切りの更に別の一例を示すD−D’線における断面図である。 仕切りの更に別の一例を示す平面図である。 仕切りの更に別の一例を示すE−E’線における断面図である。 本発明の結晶成長方法の一例を示す工程図である。 本発明の結晶成長方法の一例を示す工程図である。 本発明の結晶成長方法の一例を示す工程図である。 本発明の結晶成長方法の一例を示す工程図である。 本発明の結晶成長方法の一例を示す工程図である。 本発明の結晶成長装置の別の一例を示す模式図である。 実施例1の結晶成長装置を示す概略図である。 実施例1の仕切りを示す模式図である。 実施例1の仕切りを示す模式斜視図である。 結晶成長方法を示すフロー図である。 成長室から蒸発室へのガス流れ形成の方法を示すフロー図である。 蒸発室から成長室へのガス流れ形成の方法を示すフロー図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、添付図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態である結晶成長方法および結晶成長装置について説明する。
<結晶成長装置>
まず、本発明の第1の実施形態である結晶成長装置について説明する。
図2は、本発明の実施形態である結晶成長装置の一例を示す模式図である。
図2に示すように、本発明の実施形態である結晶成長装置101は、反応容器13と、加熱部11とを有して概略構成されている。
反応容器13は略円柱状の容器である(図示略)。しかし、反応容器13の形状はこれに限られるものではなく、四角柱状、六角柱状等でもよい。反応容器13は空洞部13c内部を減圧可能な材料で作製されている。また、少なくとも1600℃以上の高温に加熱しても安定な材料で作製されている。
反応容器13としては、例えば、TaC製の内径80mmの円筒形の坩堝を用いることができる。
<基板ホルダー>
反応容器13は減圧可能な空洞部13cを備えている。
空洞部13c内には、基板ホルダー12と非ガス原料容器75とが対向するように取り付けられている。
具体的には、空洞部13cの内上面に、基板ホルダー12が備えられており、空洞部13cの内底面には、非ガス原料容器75が配置されている。
なお、基板ホルダー12に種結晶基板を取り付けたときに、種結晶基板の板面は空洞部13cの内上面に平行となるように配置可能とされている。
<非ガス原料容器>
図3A及び3Bは、非ガス原料容器の一例を示す図であって、平面図(図3A)及びA−A’線における断面図(図3B)である。
非ガス原料容器75は、蓋部73と容器74とからなる。蓋部には筒状の開口部73cが設けられている。
容器74には、底面中心に筒状のガス供給管連結部74cが設けられている。容器74には、凹部74dが形成されており、非ガス原料をここに充填でき、一定量の非ガス原料であれば、液化させたとしても、こぼさないよう保持できる深さを有する構成とされている。
ガス供給管連結部74cは、ガス供給管33に接続されている。これにより、キャリアガスを筒状部74cから凹部74dに流通させ、開口部73cから凹部74dに流通させることができる。
例えば、非ガス原料容器75は、全体として概略トーラス形状或いはドーナツ形状をしており、中央の孔に相当するところに、ガス供給管連結部74cが備えられ、円環状の輪の部分或いはドーナツの身の内部に凹部74dが備えられる。また、上記ガス供給管連結部74cから略円筒又は円管を内側に形成する内側壁により規定されるガス通路に、連通する切欠き又はスリットが円環状に備えられる。蓋部73は、かかる切欠き又はスリットの上端を形成するように容器74にかぶせられるが、中央に円筒形状の略垂直の内壁で規定される開口部73cを上側に延びるように備える円板形状に形成され、全体としては、トップが開口するシルクハット(英語ではtop hat)形状を呈しているともいえる。この中央の開口部73cの円形に対応するようにガス供給管連結部74cの開口が円形に形成されるが、開口部73cの円の方が小さいのがより好ましい。
非ガス原料容器75の蓋部73に設けた筒状の開口部73cは、原料蒸気を指向性高く放出させることができる。この場合、筒の高さが十分に高ければ、更に慣性効果又は煙突効果が得られる場合もある。また、蓋部73の開口部73cと、容器74のガス供給管連結部74cを同軸状に配置することにより、キャリアガスの流れをスムーズにし、原料蒸気をより指向性高く放出させることができる。
開口部73c及びガス供給管連結部74cの形状は、単なる孔部として形成しても良い。また、開口部73cを複数設けても良い。例えば、中央の開口部だけでなく、周辺において蓋部73に1又はそれ以上の開口部を設けてもよく、中央の開口部がなく、周辺において蓋部73に1又はそれ以上の開口部を設けるものであってもよい。
図4A及び4Bは、非ガス原料容器の別の一例を示す図であって、平面図(図4A)及びF−F’線における断面図(図4B)である。
非ガス原料容器76は、容器74の内側面に4つの突起部74eが設けられ、流路変更用板72が突起部74eに載せて配置されている他は非ガス原料容器75と同様の構成とされている。この流路変更用板72は、所定の厚みを備える円板形状に形成されてよく、高温に耐えうる容器74と同じ材料又は異なる材料からなってよい。特に、非ガス原料と反応性が低い材料が好ましい。
このように、開口部73cとガス供給管連結部74cの間に流路変更用板72を設けることにより、ガス供給管連結部74cから非ガス原料容器76内に入ったキャリアガスが、開口部73cから排出される前に非ガス原料表面に十分に接触し、キャリアガスが非ガス原料の原料蒸気をなるべく高濃度に含むようにすることができる。例えば、ガス供給管連結部74cから上向きに供給されるキャリアガスは、この流路変更用板72にぶつかり、流路変更用板72に沿って放射状に又は渦巻きを形成しつつ水平に中央から周辺へと流れ、凹部74dの非ガス原料の表面近くを通過し、突起部74eを備える容器74の内壁にぶつかり、流れの向きを主に上向きに変え(下向きの流れは結局非ガス原料の表面で進路を遮られる)、上記内壁に沿って上昇し、蓋部73の下面に再度ぶつかり、中央に向かう略水平な流れとなり、最終的に開口部73cに対応するところに集まり、集中する流れという動圧から生じる圧力により上方への流れとなり、開口部73cに向かって上昇する。
<仕切り>
基板ホルダー12側の成長室21と非ガス原料容器75側の蒸発室23の2室に分割するように仕切り51が配置されている。
仕切り51には2室21、23を連通する一又は二以上の孔部61cが設けられている。
図5A及び5Bは、仕切りの一例を示す図であって、平面図(図5A)及びB−B’線における断面図(図5B)である。
図5A及び5Bに示すように、仕切り51は、複数の平面視略円形状の孔部61cが板材61に平面視略三角格子状に設けられてなる。このような仕切り51を配置することによって、成長室21と蒸発室23の間で孔部61cを介してガスを流通させることができる。特に、同一形状、同一径の孔部を平面視格子状に設けることにより、種結晶基板に均一に原料蒸気を供給することができ、種結晶基板上の結晶成長速度分布を均一にでき、高純度の単結晶を成長させることができるとともに、成長速度も速くすることができる。
例えば、直径4mmの円形開口が10mmピッチの三角格子状に配列した仕切り51を用いることができる。
仕切りのレイアウトはこれに限られるものではなく、例えば、図6A〜8Bに示す構成としてもよい。これらの構成とすることにより、種結晶へのキャリアガスの流れを安定化できる。
仕切りの目的は、成長室への原料流入・停止を制御し、所定の結晶成長期間前後における意図しない結晶成長の発生を食い止めることにある。具体的には、成長を停止させたい場合に、成長室および原料室の給排気を適切に制御することで、成長室の圧力を原料室の圧力よりも高くし、仕切りに設けられた孔を通じて成長室から原料室に向かう流れを生じさせることによって原料室から成長室への原料流入が防止され、上記の目的が達成される。
成長室への原料流入を防ぐためには、各開口における前記流れの流速が、原料室から成長室への原料の拡散速度より大きいことが好ましい。所定の成長抑制ガス供給量に対して前記流速を十分に大きくするためには、仕切りの開口率(仕切りの面積に対する開口総面積の比)を十分に小さくすれば良い。ただし、開口率が極端に小さいと、開口での通過抵抗が増大して逆に十分な流速が得られなくなり、原料の拡散侵入を許す結果となる。
開口率の具体的な適正範囲は、用いるガスや原料の種類と供給量、排気抵抗の大きさ、炉内温度などによって異なるはずである。従って、開口率の適正範囲を網羅的に示すことは困難だが、経験的には1〜30%程度の開口率とすることが好ましく、5〜20%の開口率とすることがより好ましい。
<ガス供給管とガス排気管>
反応容器13には、成長室21に連通するガス供給管31とガス排気管32が接続されるとともに、蒸発室23に連通するガス供給管33とガス排気管34が接続されている。
ガス供給管31は、バルブ41を介して、成長室21に備えられており、原料ガス貯蔵部31a及び成長抑制ガス貯蔵部31cに切り替えバルブ41aを介して接続されている。
ガス供給管33は、バルブ43を介して、蒸発室23に備えられており、キャリアガス貯蔵部33aに接続されている。
ガス排気管32、34はバルブ42、44を介して外部排気口に接続されている。外部排気口にはポンプを連結し、空洞部13c内をポンプで引いて排気してもよく、内部のガス圧で自然に排出させても良い。
ガス供給管とガス排気管の取り付け位置は、成長室と蒸発室との間のガスの流れを制御できるように、2室にガス供給管とガス排気管が少なくとも1本ずつ接続される構成であればよい。
キャリアガスとしては不活性ガスを用いることが好ましい。これにより、原料蒸気と反応することなく、原料蒸気を種結晶基板まで運ぶことができる。
成長抑制ガスがN,H,He,Ne,Ar,NHのうち少なくとも一種類を含むガスであることが好ましい。これらの種類のガスを取捨選択して用いることにより、種結晶基板、原料蒸気、及びガス原料と反応させないようにできる。
AlNの結晶成長させる場合には、H,He,Ne,Arのうち少なくとも一種類を含むガスを成長抑制ガスとして使用することにより、成長室のガス圧を蒸発室のガス圧より高くした場合には、原料蒸気と反応することなく、原料蒸気を成長室に流入することを防ぐことができる。なお、窒素含有ガス(N,NH)を用いた場合、種結晶基板に窒化物結晶を用いるような場合には、種結晶基板表面の劣化(いわゆる窒素抜け)を抑制できる利点がある一方、窒素含有ガスはAl蒸気と反応するため、坩堝の内壁や排気配管、およびAl融液表面にAlNの多結晶が析出する可能性がある。
原料ガスがNまたはNHの窒素含有ガスであることが好ましい。これにより、Nを原料として供給することができ、原料蒸気のAlと種結晶基板上で反応させて、AlNを結晶成長させることができる。
成長抑制ガス又はキャリアガスとして不活性ガスを用いた場合には、非ガス原料の融液をパージして、表面保護してもよい。具体的には、Al融液表面を不活性ガスによってパージすることにより、Al融液表面を保護できる。
原料ガスのガス供給管の数を増やすことにより、多元化合物を成長させることができる。
また、原料ガスは必要に応じ供給する構成とすればよく、非ガス原料だけを用いるような結晶成長方法、いわゆる昇華法に本装置を適用してもよい。
<加熱部>
加熱部11は、反応容器13を取り込むように設置されている。これにより、加熱部11は、反応容器13全体を加熱することができる。
反応容器13全体を加熱することにより、空洞部13c内の非ガス原料容器75に充填した非ガス原料を所望の温度に加熱できるとともに、基板ホルダー12に取り付けた種結晶基板を所望の温度にして、非ガス原料の原料蒸気と原料ガスを反応させて、種結晶基板上で単結晶成長させることができる。
加熱部11は、これに限られるものではなく、非ガス原料容器75のみを加熱する加熱部及び種結晶基板のみを加熱する加熱部からなる構成としても良い。
加熱部11は、例えば、ヒーターや加熱コイルなどを挙げることができる。
反応容器13には、反応容器13を覆うように外部容器を備える構成としても良い。外部容器の材料としては、例えば、グラファイト等を用いることができる。これにより、反応容器13への熱伝導率を高め、反応容器13内を均一の温度で加熱することができる。
反応容器13と加熱部11との間に、温度緩衝部材を配しても良い。温度緩衝部材としては、例えば、水冷石英管等を用いることができる。これにより、反応容器13での加熱温度の変動を少なくし、加熱温度の制御を精密に制御できる。
<結晶成長方法>
次に、本発明の第1の実施形態である結晶成長方法について、図9〜13を用いて説明する。
本発明の第1の実施形態である結晶成長方法は、先に記載の結晶成長装置101を用いた結晶成長方法であって、例えば、減圧工程と、常圧工程と、昇温(非ガス原料加熱)工程と、結晶成長工程と、降温工程と、を有する。
本実施形態では、バルブを操作して、ガスの供給量及び排気量を調節する。表1に各バルブの開閉の状態を示す。開閉だけでなく、開の状態の程度を制御して、ガス供給量及びガス排気量を調整することがより好ましい。
ガス供給量及びガス排気量の調整はバルブに限られるものではなく、ガス流量調整装置や調整弁により、ガスの供給量及び排気量を調節してもよい。
表1は、各工程のバルブの開閉の状態である。
Figure 0006083096
(減圧工程)
まず、図9に示すように、種結晶基板85を基板ホルダー12にフェイスダウンで設置する。種結晶基板85としては、結晶成長させる単結晶と同種の単結晶基板又は結晶構造が近似する単結晶基板を用いる。AlNを結晶成長させる場合、AlN単結晶基板の他、例えば、c面6H−SiC単結晶基板(Si面)を用いることができる。
次に、非ガス原料81を非ガス原料容器75内に充填する。
非ガス原料81としては、Al,Ga,In,Fe,Co,Ni,Sc,Y,Laからなる群から選択される一又は二以上の金属又はその金属ハロゲン化物を用いる。以上のように装置をセットアップする(図17のS02)。
次に、バルブ41〜43を閉じ、バルブ44を開け、排気ポンプ(図2における34a参照)を動作させ、反応容器13の空洞部13c内を減圧する(図17のS04)。
(常圧工程)
次に、図10に示すように、バルブ44を閉じ、バルブ43を開け、反応容器13の空洞部13c内に残留した大気をキャリアガスで置換して、内部を略常圧とする(図17のS06)。例えば、キャリアガスとしてはArを用いる。
(昇温(非ガス原料加熱)工程)
次に、図11に示すように、バルブ42を閉じ、バルブ41、43、44を開け、成長室21のガス圧が蒸発室23のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、仕切り51の孔部61cを介して、成長室21から蒸発室23にガスを流通させ、ガス排気管34からガスを排気する(図17のS08、図18のS30)。
次に、この状態で、加熱部11を制御して、反応容器13を加熱する。これにより、非ガス原料容器75に充填した非ガス原料81を加熱する。非ガス原料は沸点以下の温度で加熱する。これにより、非ガス原料81を非ガス原料融液82とし、更に加熱することにより、非ガス原料融液82から原料蒸気が発生する(図17のS10)。この後、加熱部11を制御して、原料蒸気の蒸発速度を一定とする。例えば、Alの場合、1850℃で蒸発速度を一定に安定化できる。
成長抑制工程における成長抑制ガスの供給量に関しては、実質的に原料蒸気の拡散速度を上回る流速が必要となる。成長抑制ガスを種結晶基板表面に直接吹きかけても良いが、その場合はかなり大流量での供給が必要となり、あまり経済的とはいえない。そのため、本実施形態に示す仕切り51を具備する構成が好ましい。仕切り51を具備する構成とすることにより、ガス供給管31から供給される成長抑制ガスが孔部61cを介して成長室21から蒸発室23へ吹き出すようにでき、原料蒸気が種結晶基板85に近づくのを防止できる。また、そのための成長抑制ガスの供給量を節約できる。
具体的には、ガス供給管31から成長抑制ガスとしてArを2L/minで供給し、ガス供給管33からキャリアガスとしてArガスを0.5L/minで供給し、ガス排気管34から排気する。
これにより、成長室21から孔部61cを通じて蒸発室23に向かうガスの流れを生じさせ、非ガス原料容器75中の金属Alの加熱によって生じた原料蒸気(Al蒸気)の成長室21への侵入を防止できる。
このように、結晶成長を行わないときは、成長室21への成長抑制ガスの供給により、成長室21から蒸発室23に向かうガスの流れを発生させる。
(結晶成長工程)
次に、前記非ガス原料融液82からの原料蒸気の蒸発速度が一定となってから、図12に示すように、バルブ44を閉じ、バルブ41、42、43を開け(図19のS40)、蒸発室23のガス圧が成長室21のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、仕切り51の孔部61cを介して、蒸発室23から成長室21にガスを流通させて(図17のS12)、原料蒸気を成長室21に供給し、基板ホルダー12に設置した種結晶基板85上で、原料ガスと原料蒸気を反応させて、結晶83を成長させることができる(図17のS14)。
例えば、10時間以上反応させることにより、AlNであれば3mm以上の厚さの単結晶を形成できる。
(降温工程)
次に、図13に示すように、バルブ42を閉じ、バルブ41、43、44を開け(図18のS30)、成長室21のガス圧が蒸発室23のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、仕切り51の孔部61cを介して、成長室21から蒸発室23にガスが流通させる(図17のS16)。これにより、育成結晶表面への意図しない結晶成長や、表面の汚染を抑制することができ、降温工程における原料蒸気による汚染の影響を防止できる。降温過程における原料蒸気による汚染防止は、例えば育成結晶を再び種結晶基板として用いる場合に特に有用である。
この状態で、加熱を停止する(図17のS18)。一定時間放置することにより、内部を室温に戻すことができる。
室温に戻ってから、種結晶基板を取り出す。
以上の工程により、種結晶基板上に単結晶基板を製造できる。
(本発明の第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態である結晶成長装置について説明する。
図14は、本発明の実施形態である結晶成長装置の別の一例を示す模式図である。
図14に示すように、本発明の実施形態である結晶成長装置102は、バルブ45を具備したガス供給管35が備えられている他は第1の実施形態の結晶成長装置と同様の構成とされている。
ガス供給管31は、原料ガス貯蔵部(図15の131a参照)に接続されている。
また、ガス供給管35は、成長抑制ガス貯蔵部(図15の135a参照)に接続されている。
即ち、本発明の第1の実施形態である結晶成長装置101では、ガス原料供給と成長抑制ガス供給を共通のガス供給管から行う構成としたが、本発明の第2の実施形態である結晶成長装置102に示すように、ガス原料供給と成長抑制ガス供給を別々のガス供給管で行う構成とした。
この構成によっても、例えば、表2に示すバルブ開閉操作を行うことにより、結晶成長工程でのみ、原料蒸気を成長室21に供給でき、高品質な結晶を成長させることができる。
Figure 0006083096
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、減圧可能な空洞部13cを備えた反応容器13と、反応容器13を加熱する加熱部11と、を備えた結晶成長装置であって、空洞部13c内には、基板ホルダー12と非ガス原料容器75とが対向するように取り付けられており、空洞部13c内を基板ホルダー12側の成長室21と非ガス原料容器75側の蒸発室23の2室に分割するように仕切り51が配置されており、仕切り51には2室21、23を連通する一又は二以上の孔部61cが設けられており、反応容器13には、成長室21に連通するガス供給管31とガス排気管32が接続されるとともに、蒸発室23に連通するガス供給管33とガス排気管34が接続されている構成なので、非ガス原料を加熱することで得られる原料蒸気と、必要に応じ前記原料蒸気とは別のガス原料を種結晶基板表面に前記原料を供給することで結晶成長を行うことができ、前記蒸発室と前記成長室のそれぞれに備えられたガス供給口および排気口からのガス供給およびガス排出の操作によって、前記開口部におけるガスの流れの方向を操作でき、原料蒸気の意図しない供給を抑制し、成長の開始・終了を任意のタイミングで制御して、多結晶化や結晶欠陥密度の低減された高品質な結晶を成長させることができる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、仕切り51が板状部材61であり、その一面に1又は2以上の孔部61cが設けられている構成なので、原料蒸気を均一に種結晶基板に供給でき、高品質な結晶を成長させることができる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、非ガス原料容器75が、凹部74dを有する容器74と、凹部74dを覆う蓋部73とからなり、容器74dにはガス供給管連結部74cが設けられている構成なので、原料蒸気を指向性高く、かつ、均一に種結晶基板に供給でき、高品質な結晶を成長させることができる。また、成長速度を速めることができる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、前記蓋部に開口部が設けられており、前記蓋部の開口部73cと前記容器のガス供給管連結部74cの間に流路変更用板72が設置される構成なので、筒状部74cから非ガス原料容器76内に入ったキャリアガスが、筒状部73cから排出される前に非ガス原料表面に十分に接触し、キャリアガスが非ガス原料の原料蒸気をなるべく高濃度に含むようにすることができ、高品質な結晶を成長させることができる。また、成長速度を速めることができる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、蒸発室23に備えられたガス供給管33がキャリアガス貯蔵部に接続されている構成なので、原料蒸気を効率よく種結晶基板に供給できる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101は、成長室21に備えられたガス供給管31が原料ガス貯蔵部と成長抑制ガス貯蔵部とに接続されている構成なので、原料ガスを供給して種結晶基板に原料ガスを供給できるとともに、成長抑制ガスを供給して原料蒸気の成長室内への流入を制御できる。
本発明の実施形態である結晶成長装置102は、成長室21に2本のガス供給管31、35が備えられており、その1本のガス供給管31が原料ガス貯蔵部に接続されており、そのもう1本のガス供給管35が成長抑制ガス貯蔵部に接続されている構成なので、原料ガスと成長抑制ガスのガス流量をより細かく制御できる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、前記キャリアガスが不活性ガスである構成なので、原料蒸気を反応させずに種結晶基板まで運ぶことができる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、前記成長抑制ガスがH,He,Ne,Arのうち少なくとも一種類を含むガスである構成なので、窒化物を形成する際に、原料蒸気と反応させずに、原料蒸気の成長室への流入を制御することができる。特に、Al−N−CVDの場合に、表面汚染の原因となるAl蒸気を効果的に抑制できる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、前記成長抑制ガスがN又はNHを含むガスである構成なので、種結晶基板として窒化物を用いる際に、種結晶基板の劣化を抑制しながら原料蒸気の成長室への流入を制御することができる。特に、Al−N−CVDの場合に、表面汚染の原因となるAl蒸気を効果的に抑制できる。
本発明の実施形態である結晶成長装置101、102は、前記原料ガスがNまたはNHの窒素含有ガスである構成なので、単結晶基板上で、窒化物単結晶を成長させることができる。
本発明の実施形態である結晶成長方法は、結晶成長装置101、102を用いた結晶成長方法であって、成長室21のガス圧が蒸発室23のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、仕切り51の孔部を介して、成長室21から蒸発室23にガスを流通させた状態で、加熱部11を制御して、非ガス原料容器75に充填した非ガス原料を加熱して、原料蒸気を発生させる工程と、蒸発室23のガス圧が成長室21のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切り51の孔部61cを介して、蒸発室23から成長室21にガスを流通させて、原料蒸気を成長室21に供給し、基板ホルダー12に設置した種結晶基板85上で結晶成長させる工程と、を有する構成なので、成長開始前の段階で、種結晶基板表面に成長抑制ガスを供給して、種結晶基板表面近傍における原料蒸気の濃度を十分に小さくし、成長条件安定前の意図しない原料蒸気供給を抑制し、種結晶基板表面の汚染や意図しない結晶成長を防ぎ、多結晶化や結晶欠陥密度の低減された高品質な結晶を成長させることができる。つまり、原料蒸気の意図しない供給を抑制し、成長の開始・終了を任意のタイミングで制御して、高品質な結晶を成長させることができる。特に、高速成長を行う場合など、高濃度な原料蒸気を供給する条件において特に顕著な効果を発揮する。
本発明の実施形態である結晶成長方法は、前記非ガス原料を降温させる工程で、成長室21のガス圧が蒸発室23のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、仕切り51の孔部61cを介して、成長室21から蒸発室23にガスを流通させる構成なので、種結晶基板表面の汚染や意図しない結晶成長を防ぎ、多結晶化や結晶欠陥密度の低減された高品質な結晶を成長させることができる。
本発明の実施形態である結晶成長方法は、前記非ガス原料がAl,Ga,In,Fe,Co,Ni,Sc,Y,Laからなる群から選択される一又は二以上の金属又はその金属ハロゲン化物である構成なので、これらの金属窒化物からなる単結晶を成長させることができる。
本発明の実施形態である結晶成長方法および結晶成長装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で、種々変更して実施することができる。本実施形態の具体例を以下の実施例で示す。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<結晶成長装置>
図15は、実施例1のAl−N−CVDによる結晶成長装置108を示す概略図である。
まず、加熱コイル111の中に水冷石英管192を通した。
次に、水冷石英管192の中にグラファイト製の外部容器113を設置した。
次に、外部容113の中にはTaC製の坩堝113aを置いた。坩堝113aは内径80mmの円筒形のものを用いた。
次に、坩堝内を、仕切りによって成長室121と蒸発室123とに分けた。
仕切り151は、図16A及びBに示すように、直径4mmの円形開口161cが10mmピッチの三角格子状に配列した設計としたものを用いた。この仕切り151を用いることにより、成長室121と蒸発室123とは、仕切り151に開けられた開口161cによって、互いにガスが流通できるような構成とした。
なお、成長室121は、ガス原料供給口135bと、成長抑制ガス供給口131bと、成長中に坩堝113a内のガスを排出する主排気口132bとを備える構成とした。また、蒸発室123は、非ガス原料容器175内で生じた原料蒸気を効率よく移送するためのキャリアガス供給口133bと、成長抑制工程において坩堝内のガスを排気する副排気口134bとを備える構成とした。更に、各ガス供給口131b、133b、135bおよび排気口132b、134bは、外部バルブ141、143、145、142、144によって開閉操作が可能な構成とした。
次に、蒸発室123に非ガス原料容器175を設置した。
<結晶成長方法>
次に、実施例1のAl−N−CVDによる結晶成長装置108を用いた、AlNの結晶成長方法について説明する。
まず、種結晶基板185として、直径2インチのc面6H−SiC単結晶基板(Si面)を準備し、成長室121の天井にフェイスダウンで設置した。
次に、非ガス原料として、金属Alを準備し、非ガス原料容器175内に充填した。
次に、坩堝113aの内部を減圧した。
次に、坩堝113aの内部に残留した大気をArで置換した。
次に、加熱コイル111を用いて略常圧で昇温を行った。
すなわち、ガス原料供給口135bおよび主排気口132bを閉じた状態で、成長抑制ガス供給口131bから成長抑制ガスとしてArを2L/minで供給し、キャリアガス供給口133bからキャリアガスとしてArガスを0.5L/minで供給し、副排気口を通じて排気した。
これにより、成長室121から開口を通じて蒸発室に向かうガスの流れを生じさせ、非ガス原料容器175中の金属Al(182)の加熱によって生じた原料蒸気(Al蒸気)の成長室121への侵入を防止した。
坩堝113a内の温度を1850℃に安定させたところで昇温工程(成長抑制工程)を終了し、結晶成長工程に移行した。
すなわち、成長抑制ガス供給口および副排気口134bを閉じ、ガス原料供給口135bを開いてガス原料であるNを成長室121内に供給し、さらに主排気口132bを開いた。これにより、成長抑制工程とは逆に蒸発室123から開口161cを通じて成長室121に向かうガスの流れを生じさせ、原料蒸気を成長室121内に導入した。この状態で48時間保持した。
室温に戻し、種結晶基板を取り出した。
種結晶基板上に、厚さ約4mmの無色透明な結晶(実施例1サンプル)が成長していた。
ラウエ写真及びXRD分析により、この結晶(実施例1サンプル)はAlN単結晶であることが分かった。
(比較例1)
次に、比較例を、図15を用いて説明する。
実施例1と同じ結晶成長装置108を用いて、Al−N−CVDによるAlNの成長を試みた。
まず始めに、種結晶基板185として、直径2インチのc面6H−SiC単結晶基板(Si面)を準備し、成長室の天井にフェイスダウンで設置した。
次に、非ガス原料として、金属Alを準備し、非ガス原料容器175内に充填した。
次に、坩堝113aの内部を減圧した。
次に、成長を行う前に、坩堝113aの内部に残留した大気をArで置換した。
ここまでは、実施例1と同様の手続きである。
次に、加熱コイル111を用いて略常圧で昇温を行った。
しかし、実施例1とは異なり、成長抑制工程は実施しなかった。
すなわち、ガス原料供給口135b、成長抑制ガス供給131b口、キャリアガス供給口133b、副排気口134b、主排気口132bを閉じた準閉鎖的状態で昇温を行った。
坩堝113a内の温度を1850℃に安定させたところで、実施例1と同じ結晶成長工程に移行した。
すなわち、成長抑制ガス供給口131bおよび副排気口134bを閉じ、ガス原料供給口を開いてガス原料であるNを成長室121内に供給し、さらに主排気口132bを開いた。
この状態で48時間保持してから、室温に戻し、種結晶基板を取り出した。
種結晶基板上には、不透明な多結晶(比較例1サンプル)しか得られなかった。
比較例1サンプルが実施例1サンプルと大きく異なる結果になった原因としては、結晶成長工程に移行する以前に拡散によって種基板表面に到達した原料蒸気が微細なドロップレットを形成し、それらのドロップレットが原因で結晶成長工程の初期過程において異常成長核が発生し、そのために多結晶化が進行したと推察した。
本発明の結晶成長方法および結晶成長装置は、高温の坩堝内部に置かれた非ガス原料を沸点以下の温度で加熱・蒸発させることにより原料蒸気として供給する工程を含む結晶成長方法において、坩堝内におけるガスの流れを巧みに制御することにより、成長条件安定前の意図しない原料供給を抑制し、種結晶基板表面の汚染や品質低下を抑制することができ、結晶成長産業、結晶成長装置産業等において利用の可能性がある。
11…加熱コイル 12…基板ホルダー 13…反応容器 13c…空洞部 21…成長室 23…蒸発室 31…ガス供給管 32…ガス排気管 33…ガス供給管 34…ガス排気管 35…ガス供給管 41、42、43、44、45…バルブ 51、52、53、54…仕切り 61c、63c…孔部、72…流路変更用板 73…蓋部 73c…開口部 74…容器 74c…ガス供給管連結部 74d…凹部 74e…突起部 75、76…非ガス原料容器 81…非ガス原料 82…非ガス原料融液 83…結晶 85…種結晶基板 101、102…結晶成長装置

Claims (13)

  1. 空洞部を備えた反応容器と、前記反応容器を加熱する加熱部と、を備えた結晶成長装置であって、
    前記空洞部内には、基板ホルダーと非ガス原料容器とが取り付けられており、
    前記空洞部内を前記基板ホルダー側の成長室と前記非ガス原料容器側の蒸発室の2室に分割するように仕切りが配置されており、
    前記仕切りには前記2室を連通する一又は二以上の孔部が設けられており、
    前記反応容器には、前記成長室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されるとともに、前記蒸発室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されており、
    前記非ガス原料容器が、凹部を有する容器と、前記凹部を覆う蓋部とからなり、前記容器にはガス供給管連結部が設けられていることを特徴とする結晶成長装置。
  2. 前記仕切りが板状部材であり、その一面に1又は2以上の孔部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の結晶成長装置。
  3. 前記蓋部に開口部が設けられており、前記蓋部の開口部と前記容器のガス供給管連結部の間に流路変更用板が設置されることを特徴とする請求項1に記載の結晶成長装置。
  4. 前記蒸発室に備えられたガス供給管がキャリアガス貯蔵部に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の結晶成長装置。
  5. 前記成長室に備えられたガス供給管が原料ガス貯蔵部と成長抑制ガス貯蔵部とに接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の結晶成長装置。
  6. 前記成長室に2本のガス供給管が備えられており、その1本のガス供給管が原料ガス貯蔵部に接続されており、そのもう1本のガス供給管が成長抑制ガス貯蔵部に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の結晶成長装置。
  7. 前記キャリアガスが不活性ガスであることを特徴とする請求項4に記載の結晶成長装置。
  8. 前記成長抑制ガスがH,He,Ne,Arのうち少なくとも一種類を含むガスであることを特徴とする請求項5又は6に記載の結晶成長装置。
  9. 前記成長抑制ガスがN又はNHを含むガスであることを特徴とする請求項5又は6に記載の結晶成長装置。
  10. 前記原料ガスがNまたはNHの窒素含有ガスであることを特徴とする請求項5又は6に記載の結晶成長装置。
  11. 晶成長装置を用いた結晶成長方法であって、
    前記結晶成長装置は、空洞部を備えた反応容器と、前記反応容器を加熱する加熱部とを備え、前記空洞部内には、基板ホルダーと非ガス原料容器とが取り付けられており、前記空洞部内を前記基板ホルダー側の成長室と前記非ガス原料容器側の蒸発室の2室に分割するように仕切りが配置されており、前記仕切りには前記2室を連通する一又は二以上の孔部が設けられており、前記反応容器には、前記成長室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されるとともに、前記蒸発室に連通するガス供給管とガス排気管が接続されており、
    成長室のガス圧が蒸発室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、成長室から蒸発室にガスを流通させた状態で、加熱部を制御して、非ガス原料容器に充填した非ガス原料を加熱して、原料蒸気を発生させる工程と、
    蒸発室のガス圧が成長室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、蒸発室から成長室にガスを流通させて、原料蒸気を前記成長室に供給し、基板ホルダーに設置した種結晶基板上で結晶成長させる工程と、を有することを特徴とする結晶成長方法。
  12. 前記非ガス原料を降温させる工程で、成長室のガス圧が蒸発室のガス圧より高くなるように、キャリアガス、成長抑制ガス及び原料ガスの供給量及び排気量を調節して、前記仕切りの孔部を介して、成長室から蒸発室にガスを流通させることを特徴とする請求項11に記載の結晶成長方法。
  13. 前記非ガス原料がAl,Ga,In,Fe,Co,Ni,Sc,Y,Laからなる群から選択される一又は二以上の金属又はその金属ハロゲン化物であることを特徴とする請求項11又12に記載の結晶成長方法。
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