JP6082714B2 - 箱の開封を容易化する装置及び容易に開封できる箱 - Google Patents

箱の開封を容易化する装置及び容易に開封できる箱 Download PDF

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Description

本発明は、粘着テープを用いて封かんされた箱の開封を容易化する装置及び容易に開封できる箱に関する。
荷物を入れるための段ボール箱のような箱は、一対の側面板の上下の縁に繋げて設けた外フラップ(一対の端面板の上下縁に繋げて設けた内フラップの上側に位置するもの)を重ね合わせ、粘着テープを用いて封かんされる。このように封かんした箱を開封するには、一般的には粘着テープをカッターなどで切断し開封するか、粘着テープをはがして開封する。また、粘着テープで封かんされた箱を容易に開封するために、従来から大きく分けて3つの方法が提案されている。
第1の方法は、箱から粘着テープをはぎ取りやすくして、開封する方法で、特許文献1は、粘着テープをはぎ取りやすくするために、箱に切れ目を入れている。
第2の方法は、切れ込みやミシン目を持つ粘着テープを用いて箱を封かんすることにより開封しやすくする方法で、特許文献2のように予め粘着テープに万遍なく切れ込みや孔をあけておくもの、特許文献3のように予め粘着テープ中央にミシン目を入れておくものがある。
第3の方法は、箱を粘着テープで封かん後に、特許文献4のように合わせ目に沿ってミシン目をいれ、開封時にはミシン目を利用して開封するものである。
特開2004−175451号 実開昭54−133165号 実開平6−51256号 特開平7−251812号
一般的に行われているカッターなどを用いて粘着テープを切断し開封する方法は、常にカッターが必要であることに加え、カッターを使用するときに中身を傷つけたり、怪我をしたりする恐れがあった。粘着テープをはがして開封する方法では、箱に強く接着している粘着テープをはがすことは簡単ではなく、手間と時間がかかるほか、はがす際に爪を痛める恐れがあった。また、きれいに剥げないなどの問題があった。
特許文献1の方法では、この剥がしにくい問題を解決するために、粘着テープに近い箱の端面板や蓋面中央に切れ目を入れ、この切れ目を破り粘着テープを持ちやすくして、はがしやすくする方法である。この方法では、箱に付けた切れ目の位置が決まっているので粘着テープを正確に貼りつける必要があり作業に注意が必要となるほか、粘着テープの端末はギザギザ状に切断されているため、端末からはがす場合は、剥がし始めの時点で斜めに切れ、それ以上は剥がせない可能性があるなど問題があった。また、はがす方法では、粘着テープとともに外ライナも剥がれるので、箱を再利用するときは封かん力が落ちる問題があった。
特許文献2の方法では、粘着テープに万遍なく切れ込みや孔もしくはミシン目があるため、封かん作業中に意図しない力が加わると粘着テープが切れてしまう問題があった。特許文献3では粘着テープのミシン目を合わせ目に位置させて貼ることが難しいほか、封かん作業中に粘着テープが縦に切れる可能性があるなど問題があった。
特許文献4では、封かん後に合わせ目に対向する粘着テープにミシン目をいれるので、封かん中に粘着テープが切れることも、粘着テープのミシン目と箱の合わせ目が一致しないこともないが、OPPなどのフィルムでできた粘着テープは切れ込みがあると裂けやすいために、外フラップ間の合わせ目部分すべてにミシン目がある特許文献4では、輸送中に上から力が加わるとミシン目の入った粘着テープが切断する可能性があった。
また、特許文献3、特許文献4では、厚い粘着テープを用いて封かんした場合は、外フラップと端面板間の粘着テープが切断しにくくなる問題もあった。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、特殊な粘着テープを必要とすることなく通常のフィルムを基材とする粘着テープを使用しながら、容易に開封することができ、輸送中などに意図しない力が加わっても外フラップが開く可能性が低く、箱の封かん力を落とさずに再利用可能な封かんされた箱、粘着テープで封緘された箱の開封を容易化する装置、この装置に適した開封を容易化する箱を提供することを目的とする。
請求項1記載の容易に開封できる箱は、箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされた箱であって、前記粘着テープ中の、前記一対の外フラップの合わせ目に対向または隣接する任意の一部のみに、開封の契機となる一つ又は少数の切れ込みが形成されており、かつ、前記箱には前記切れ込みが形成された位置を示す図形、印その他の情報が表示されていることを特徴とする。
本願の容易に開封できる箱の開封方法の概略は以下の通りである。
切れ込みが形成されていることを示す表示に従い、封かんされた箱の合わせ目部分を爪先で押すことで局部的な力を加え、粘着テープに形成された切れ込みから亀裂を生じさせる。次いで爪などを押しながら合わせ目に沿って移動させることで、合わせ目方向に亀裂を伸長させ、外フラップ間の粘着テープを切断する。次に、合わせ目から指を入れ、外フラップを持ち上げると、亀裂が持ち上げた外フラップの縁に沿って伸張し、外フラップと端面板を接合していた粘着テープが切断される。最後に残った外フラップを持ち上げることで、この外フラップと端面板間の粘着テープを破断して開封することができる。
本願の開封方法は、合わせ目に対向する粘着テープに開封の契機となる切れ込みが一つあれば開封可能であるが、切れ込みが小さいために目印がないと強い力を加える場所がわかりにくく開封しにくくなる。
また、目印があることで、切れ込みの数や形成範囲を必要最低限にして、意図しない力が切れ込みに加わる可能性を低くするとともに、切れ込みに強い力が加わらないと亀裂を生じないように、切れ込みの大きさをより小さくすることもできる。
本請求項1では、切れ込みが形成された範囲を示す表示を備えることで、意図しない力が加わっても開封しにくく、開封時は容易に開封できるようにした箱である。
切れ込みが形成された範囲を示す表示とは、文字や図柄、色、箱の形など開封者が切れ込みの形成部分を認識できるものをいう。
一対の外フラップの合わせ目とは、箱の封緘時に互いに対向する各外フラップの縁部同士が対向する部分、又は各外フラップの縁部同士が互いに接触する部分をいう。
本発明の開封の契機となる切れ込みとは、切れ込みが形成された粘着テープが外フラップに粘着していないか、合わせ目に隣接し弱く粘着しているため、切れ込みやその周辺に力を加えると切れ込みが歪み亀裂を生じる切れ込みである。この亀裂が、合わせ目に沿って伸長することで開封につながる。
フィルムを基材とする粘着テープに形成される切れ込みは、針で刺したような小さな切れ込みであっても、爪先で力を加えると亀裂を生じる。さらに切れ込みを小さくすると、力を加えても切れ込みが歪まないため、亀裂を生じさせることができなくなる。しかし、切れ込みの間隔が狭い、短いミシン目を形成していれば、加わった力によりミシン目を破断して、亀裂を生じさせることができる。よって、本発明の開封の契機となる切れ込みは、粘着テープに力を加えるとミシン目のように破断できる間隔で形成された複数の切れ込みや孔を含む。切れ込みの形状は直線状のものだけでなく不定形のものでもよい。
請求項2記載の封緘された箱の開封を容易化する装置は、箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされた箱に対して、前記粘着テープに開封の契機となる切れ込みを形成するための切れ込み形成手段と、前記箱の合わせ目及び前記切れ込み形成手段の少なくとも一方を前記箱の合わせ目の長手方向と略直交する方向に移動させる第1移動手段と、前記切れ込み形成手段が前記箱の合わせ目の任意の部分に開封の契機となる切れ込みを形成するように、前記箱の合わせ目及び前記切れ込み形成手段の少なくとも一方を前記箱の合わせ目の長手方向に移動させる第2移動手段と、を備えたことを特徴とする。
本請求項2は、合わせ目の任意の部分に対向、隣接する粘着テープに切れ込みを形成することができ、それ以外の合わせ目部分の粘着テープには開封の契機となる切れ込みを形成しないので、箱に意図しない力が加わっても開封する可能性を低くできる。
また、外フラップに強く接着している粘着テープに形成された切れ込みは、力を加えても変形しないために開封の契機にはならないので、封かん力の低下にはならない。
なお、開封の契機となる切れ込みを形成するための装置又は器具とは、レーザー光による切断装置や表面に針状の突起や刃を持つローラーなどである。
前記箱の合わせ目の長手方向と略直交方向に前記の装置又は器具が移動する仕組みとは、相対的な移動でも目的を達成するので、箱が移動することも含む。
請求項3記載の容易に開封できる箱は、箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされ箱であって、前記一対の外フラップの合わせ目を形成する少なくとも一方の外フラップの縁の一部に、箱を封かんしたとき前記合わせ目の一部に幅(前記合わせ目に直交する方向の長さ)が1mm以上5mm以内で長さ(前記合わせ目方向の長さ)が5mm以上20mm以内の隙間を形成する切り欠きが形成されており、前記隙間に対向する粘着テープの部分には開封の契機となる切れ込みが形成されていることを特徴とする。
本願では、切れ込みが開封の契機となるように、切れ込みの周辺の粘着テープが外フラップに接着していないか、弱く接着しておく必要がある。
箱や封かん方法によっては、対向する外フラップの縁どうしが密接して、合わせ目が線状になっているため、請求項2の装置では、開封の契機となる切れ込みを安定的に形成することが難しい場合がある。
請求項3は切断の契機となる切れ込みを粘着テープに形成しやすくするために、外フラップの合わせ目側の縁を切り欠いて隙間を作ったものである。
隙間の幅(合わせ目に直交方向の長さ)は5mm未満と小さいので、この部分の粘着テープが内フラップなどに接着することがなく、爪などで局部的な力を切れ込みに加えれば亀裂が生じ粘着テープを切断できる。さらに、隙間の面積が小さいために、粘着テープの封かん力はほとんど低下しないし、輸送中などに切れ込みに作用する局部的な力が加わり開封してしまう可能性も低い。
外フラップの切欠きによって形成される隙間の形は、平面視で四角形、台形、楕円形や不定形を含む。
なお、外フラップの縁の切欠きには、複数の層を持つ構造の段ボール箱のように外フラップが厚みを持つ場合は、外フラップの表側から裏側に向けて層状に切り欠いた箱を含む。このことは、以下の請求項の切欠きにおいても同様である。
請求項4記載の容易に開封できる箱は、箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされる箱であって、封かん時に前記外フラップの端面板側の縁から30mm以内の範囲にある前記合わせ目に隙間を形成するように、少なくとも一つの外フラップの合わせ目側の縁を切り欠いたもので、切欠きの幅(外フラップの合わせ目に直交方向の長さ)は、5mm以上、25mm以内で、かつ、封かんに用いる粘着テープの短手方向の長さの3分の2以内であることを特徴とする。
請求項4の発明は、端面板近くの合わせ目に粘着テープの幅より狭い隙間を形成するように外フラップを切り欠いた箱である。封かん後にこの隙間に対向する粘着テープに切れ込みを形成する。隙間の幅(合わせ目に直交方向の長さ)が請求項3より広いことにより、隙間に対向する粘着テープに多くの切れ込みが形成できる。
開封は、外フラップの合わせ目に対向する粘着テープの切れ込みを利用して外フラップ間の合わせ目部分の粘着テープを切断し、さらに一方の外フラップを持ち上げ、持ち上げた外フラップと端面板間の粘着テープを切断する。最後に残った外フラップを持ち上げると隙間部分の粘着テープが引っ張られ、この部分の切れ込みから新たな亀裂が生じ、最後に持ち上げる外フラップと端面板間の粘着テープが切断して容易に開封できる。
なお、箱の上面を手で押すと箱の中央を押すほど外フラップが押し込まれるように下がり、中央付近の合わせ目の幅が広がるが、端面板付近の合わせ目の幅は逆に狭くなるため、請求項4のように端面板近くの外フラップの隙間に対向する粘着テープに多くの切れ込みを形成しても、箱を上から押す力では開封の契機となりにくい。また、箱の端を押しても端面板があるため力が分散される。このため、請求項4記載の箱は、容易に開封できるが、意図しない力には開封しにくい箱である。
また、別の開封方法として、開封の初めに請求項4記載の隙間を爪先で押し、合わせ目に直交または斜交する亀裂を形成しておいてから、外フラップの合わせ目部分の粘着テープと最初に持ち上げる外フラップと端面板間の粘着テープを切断する。最後に残った外フラップを持ち上げると、先に形成していた亀裂が端面板側に伸長し開封できる。このように合わせ目の亀裂とは別に、合わせ目に直交または斜交する亀裂を生じさせておくと、さらに弱い力で開封できる。なお、この開封方法では隙間の役割は、合わせ目に直交、斜交する亀裂を形成することなので、外フラップの端面板側に隙間が開いている必要はない。
封かん後に外フラップの切欠きにより形成される隙間の形は、平面視で略三角形、略四角形などの多角形や、円形や半円形、ハート形、不定形などの多様な形を含む。
隙間の幅が粘着テープの短手方向の幅の3分の2以下になるようにとは、箱の大きさや利用方法によって封かんに利用される粘着テープの最低限の幅は予測できるため、粘着テープの貼りつけの位置の変動を考慮し予想される粘着テープの幅の3分の2以下であることをいう。
なお、隙間の幅が粘着テープの幅(粘着テープの短手方向の長さ)と同じか広い場合は、隙間の面積が大きいため切れ込みに意図しない力が加わりやすいだけでなく、粘着テープより隙間部分が広いため、上から加わる力だけで粘着テープは短手方向に完全に切断してしまう。切断すると箱の封かん力が落ちるほか、この切断部分から粘着テープが剥がれる可能性も生じる。
本願のように隙間の幅は粘着テープの幅の3分の2以下としている場合は、上から加わる力で、隙間に対向する部分の粘着テープに亀裂が生じても、隙間以上の亀裂の伸長にはならないため、少なくとも粘着テープの3分の1は未切断であり、隙間の幅が粘着テープより広い場合と比べると、封かん力の低下は大きくない。
請求項5記載の容易に開封できる箱は、箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされる箱であって、少なくとも一つの外フラップの端面板側の縁から40mm以内の部分であって、外フラップの合わせ目側の縁から25mm以内で、かつ、封かんに用いる粘着テープの短手方向の長さの3分の2以内の範囲に、前記合わせ目に直交、または斜交するミシン目、または幅5mm以内のスリットが形成され、前記ミシン目、またはスリットを押すと外フラップの一部が箱の内部に押し込まれることを特徴とする。
請求項5の箱は粘着テープで封かん後にミシン目、またはスリット形成部分及び周辺部分に対向する粘着テープに切れ込みを形成する。
この箱の開封は、スリットや合わせ目に対向する粘着テープの切れ込みを利用して外フラップ間の粘着テープを切断する。さらに、箱に形成された前記ミシン目やスリットで囲まれた部分を爪や指で押すと箱のミシン目の破断やスリットにより外フラップの一部が箱の内部に押し込まれる。この時に粘着テープにも押し込む力が加わり、切れ込みが合わせ目に直交、または斜交する亀裂に発展する。切断された合わせ目から指を入れ、外フラップを持ち上げると合わせ目の亀裂が伸長し、外フラップと端面板間の粘着テープが切断される。最後に残った外フラップを持ち上げると外フラップを押し込んだ時に生じた亀裂が伸長し持ち上げた外フラップと端面板間の粘着テープが切断され開封できる。
請求項5の箱は、ミシン目は、ほとんど面積を持たず、スリットの場合も請求項4の隙間の面積に比べ小さいので、切れ込みに意図せぬ力が加わり開封する可能性が低くなる。また、ミシン目やスリットを利用して合わせ目に直交、または斜交する亀裂を作ることで容易に開封することができる。
請求項5のスリットには、外フラップを貫通する切れ目や貫通しない切れ目を含む。これらは、スリット同様に力を加えると破断し、隙間を生じる。
請求項5の箱は、ミシン目やスリットが組み合わされていても良い。また、箱のミシン目を破断しやすくするために、外フラップの合わせ目に斜交、直交するミシン目やスリットとともに、合わせ目に平行なミシン目やスリットが形成されても良い。ミシン目やスリットの形は直線だけでなく円弧や不定形も含む。
なお、外フラップに形成されたミシン目やスリットには、複数の層を持つ構造の段ボール箱のように外フラップが厚みを持つ場合は、外フラップの表側から裏側に向けて溝状に形成されたミシン目やスリットを含む。
本願の粘着テープで封かんされた箱の開封は、外フラップの合わせ目に対向する粘着テープに形成された一つの切れ込みを利用して切断するため、従来技術に比べ輸送中などに意図しない力が箱に力が加わっても開封しにくく、道具を用いずに容易に開封できる箱を達成できる。また、粘着テープの切断による開封なので箱を再利用しやすく、はがすことによるゴミもでない。
以下の請求項1、2、3は、合わせ目に対向する粘着テープに形成される切れ込みの数を少なくするための箱と装置についての発明である。
請求項1にかかる容易に開封できる箱は、切れ込みの形成範囲が表示されているため、強い力で亀裂に変化する小さな切れ込みを形成しても容易に開封できる。また、開封の契機となる切れ込みの数を減らすことができ、また、切れ込みを小さくできるため、意図しない力が箱に加わっても開封しにくい箱である。
請求項2は、請求項2の切れ込みを形成する方法を利用した装置で、封緘された箱の任意の部分に対向する粘着テープのみに、切れ込みを簡単に形成できる装置である。
請求項3の容易に開封できる箱は、箱の外フラップの合わせ目側の縁の任意の部分を小さく切り欠いたことで、封かんすると外フラップの合わせ目の任意の部分に隙間が生じる。意図しない力で開封しないように切れ込みを形成する範囲を狭くしても、この隙間により請求項2の方法による切れ込みの形成を確実なものにできる。また、隙間は開封の目印ともなり容易に開封できる箱である。
箱の開封には、外フラップ間の粘着テープを切断後に、各外フラップと端面板間の粘着テープの切断が必要になる。封かんに用いる粘着テープが薄い場合は、力によって破断して開封することができるが、厚い場合は、最後に残った外フラップと端面板間の粘着テープの切断が難しい。
この部分の粘着テープをより簡単に切断することは、従来はあまり考えられていなかった。本願では、以下の請求項にかかる発明により厚い粘着テープで封かんしても容易に開封でき、意図しない力が箱に力が加わっても開封しにくい箱を提供できる。
請求項4の箱は、端面板近くの外フラップの一部が切り欠かれた箱で、粘着テープで箱を封かんした後に、端面板近くの合わせ目にできた隙間に対向する粘着テープに切れ込みを形成する。
開封時に隙間部分の粘着テープを押すか、外フラップを持ち上げると、隙間部分の粘着テープの切れ込みから新たな亀裂が生じる。
この亀裂により簡単に外フラップと端面板間の粘着テープを切断できる。隙間はあまり広くなく端面板に近いので、強い力が加わりにくく箱が開封する可能性は低い。
請求項5の開封しやすい箱は、端面板に近い外フラップにミシン目やスリットを形成した箱である。粘着テープで箱を封かん後に、ミシン目やスリットとその周辺に切れ込みを形成する。
開封時は、切れ込みやスリットを押すことで、粘着テープに形成された切れ込みから合わせ目に交差する亀裂が生じる。その後外フラップを持ち上げるとこの亀裂により簡単に各外フラップと端面板間の粘着テープを切断できる。
輸送中などは、外フラップに粘着している切れ込みは、強い力が働いても開封の契機にはならない。また、スリットに対向する粘着テープに付けられた切れ込みには、スリットの幅が狭いために開封の契機になりにくい。
このように本請求項は、輸送中に開封しにくく、容易に開封できる箱である。
実施例1における粘着テープで封かんした箱の斜視図である。 実施例1における図1のA−B部分の拡大平面図である。 実施例2における箱の開封を容易化する装置の斜視図である。 実施例3における粘着テープで封かんした箱の斜視図である。 実施例3における箱の展開図である。 実施例3におけるA−B部分の拡大平面図である。 実施例4におけるC−B部分の拡大平面図である。 実施例5における粘着テープで封かんした箱の斜視図である。 実施例5における箱の展開図である。 実施例5におけるC−B部分の拡大平面図である。 実施例5における開封の作用を説明する図である。 実施例5の第1の変形例におけるC−B部分の拡大平面図である。 実施例5の第2の変形例におけるC−B部分の拡大平面図である。 実施例6における粘着テープで封かんした箱の斜視図である。 実施例6におけるC−B部分の拡大平面図である。 実施例7における粘着テープで封かんした箱の斜視図である。 実施例7の第1の変形例におけるC−B部分の拡大平面図である。 実施例7の第2の変形例におけるC−B部分の拡大平面図である。
本実施例の箱は、一対の側面板の上下の縁に繋げて設けた外フラップ(一対の端面板の上下縁に繋げて設けた内フラップの上側に位置するもの)をもち、一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができる箱で、粘着テープを用いて互いに対向する外フラップの縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封緘可能な箱である。
なお、以下の実施例において、特に断りがない限り「一対の外フラップの縁部が互いに対向することで形成される合わせ目」を「合わせ目」と記す。
封かんに用いられる粘着テープは、切れ込みがあると裂けやすいフィルムを基材とする粘着テープ(以降は、粘着テープという)で、例えば、箱の封かんなどに多く用いられている、ポリプロピレンを材質とした二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)のOPP粘着テープのようにフィルムを基材とする粘着テープである。
また、以下の各実施例における数値は特に断りがない限りは、例としての数値でありこれらの数値によって本願の発明が制限されるものではない。
本発明の実施例1の容易に開封できる箱について図1と図2を用いて説明する。
本実施例1の箱は、図1に示すように、箱のほぼ中央の外フラップの合わせ目側の縁の近くに、切れ込みの形成場所を示す長さ1cmの矢印13が印刷されており、この箱の互いに対向する外フラップの縁部とその近傍部分及び端面板2を透明な粘着テープ8を用いて固定されている。
図2は、図1のA―B部分の平面拡大図で、合わせ目7の両側に切れ込みの位置を示す矢印13の表示が箱に印刷されており、箱の封かん後に二つの矢印13に挟まれた合わせ目7に対向する粘着テープ8に開封の契機となる切れ込みが形成された図である。図2の切れ込みの大きさは約0.5mmである。
本実施例1による作用及び効果について図2を用い説明する。
本実施例1の容易に開封できる箱の開封方法は、切れ込み12を形成した場所を示す2本の矢印13に挟まれた合わせ目7の部分の粘着テープ8を上から爪先で押すと、爪先による局部的な力により、近くの切れ込みがゆがみ亀裂に発展する。さらに爪を押したまま合わせ目7に沿って動かすと亀裂も伸長し、合わせ目部分の粘着テープが切断される。その後、外フラップ4を上から抑えると合わせ目7に指が入る隙間ができる。この隙間から指を入れもう一方の外フラップ3を持ち上げると、合わせ目7部分の粘着テープを切断した亀裂がさらに伸長し、持ち上げた外フラップ3と端面板2の間の粘着テープ8を切断する。次いで最後に残った外フラップ4を持ち上げ、外フラップ4と端面板2の間の粘着テープ8を破断し開封する。
本実施例1では、粘着テープ8に形成された開封の契機となる切れ込み12が、表示された近くの合わせ目7にしかないことを特徴とする。従来技術のように合わせ目全体にミシン目がないので、輸送中などに意図しない力が加わっても開封しにくい。
また、切れ込みの範囲を示す表示があることにより、開封時に爪などで局部的な力を加える部分が明確になり強い力を加えやすくなるので、針先でついた程度の目に見えにくい小さな切れ込みであっても亀裂を生じさせ開封の契機とすることができる。
以上のように本実施例1の箱は、意図しない力が箱に加わっても開封しにくく、かつ容易に開封できる箱である。
本発明の実施例2の封かんされた箱の開封を容易化する装置について、図1、図2、図3を用いて説明する。
図3の装置は、図1のように粘着テープ8を用い封かんされた箱の合わせ目7の任意の部分に対向する粘着テープ8に開封の契機となる切れ込み12を形成する装置である。
図3の装置は、粘着テープ8に切れ込み12を形成するための多数の針を表面に持つローラー14と、封かんされた箱を箱の合わせ目7に直交する方向に移動させるベルトコンベヤー18と、ローラー14を保持し箱の合わせ目方向(E−E´方向)に動かすことができる支持体16により構成される。
またローラー14は、両端に回転軸17を持つアーム15を介して支持体16に保持されているので、ローラー14は自由に回転でき、ローラーの回転方向は上から見て合わせ目に直交方向である。また、アーム16は合わせ目7と略直交方向(D−D´方向)に自由に動くことができる。
なお図3ではベルトコンベヤーのベルト18の一部のみが記載されている。
本実施例2による作用及び効果について図2と図3を用い説明する。
箱は、ベルトコンベヤー18の中央に、合わせ目7に略直交方向(DからD´方向)に移動するように載せられる。ローラー14は、予め印刷された矢印13の上を通るように、支持体をE−E´方向に動かすることにより所定の位置に配置されている。箱の移動によりローラー14が箱の上面の外フラップ4に乗り上げると、合わせ目7の略直交方向に転動(回動)しながら、ローラー表面の針が箱や粘着テープ8に切れ込み12を形成する。
図2は、図3の装置により切れ込み12が形成された箱の拡大図(A−B)である。図2に示すように、図3の装置を用いると、粘着テープ中の、予め箱に印刷された矢印13を通る部分であって合わせ目7に対して略直交方向に延びる部分のみに、切れ込み12を簡単に形成できる。
本発明の実施例3の容易に開封できる箱について図4、図5、図6を用いて説明する。
本実施例3の箱は、図4に示すように、箱中央の外フラップ3aと外フラップ4aの縁部が互いに対向している合わせ目7aに略長方形の隙間9aが形成されていることを特徴とする。この隙間9aは、図5の展開図に示すように、開封面の外フラップ3aの合わせ目側の縁に切欠き6aが形成されていることによる。図4のA−B部分にあたる略長方形の隙間9aの拡大図を図6に示した。
図6の隙間9aの幅(合わせ目7aと直交方向の長さ)は3mm、長さは(合わせ目7a方向の長さ)10mmである。また、図6には粘着テープに形成された切れ込み12aを記している。
次に本実施例3による作用及び効果について図6を用い説明する。
本実施例3である図5の展開図に示した箱を、封かんの強度を高めるために外フラップ3aと外フラップ4aの対向する縁を互いに隙間なく密着させ組み立てると、図4のように合わせ目7aの中央部分に外フラップ3aの切欠き6aによる幅3mm長さ10mmの隙間9aが生じる。次いで、一方の端面板2aから他方の端面板2aまで、外フラップ3aと対面する外フラップ4aを粘着テープ8aで張り合わせることで封かんする。
前記隙間9a部分に対向する粘着テープ8aは、隙間9aの幅が3mmと狭いため、どこにも接着していない。また、針で押されてもたるむことがほとんどないため、実施例2の装置を用い図6に示すように隙間9a部分に対向する粘着テープ8aに切断の契機となる切れ込み12aを形成させることができる。
開封時は隙間9aが切れ込み12aの場所を示すので、隙間9a部分を目印にして粘着テープ8aを爪で押すことにより亀裂が生じる。以後は実施例2と同じで爪を押しながら合わせ目7aに沿って動かし合わせ目7a部分の粘着テープ8aを切断する。その後で合わせ目7aから指を差し込み、外フラップ3aを持ち上げることで、亀裂の伸長を端面板2aと外フラップ3aの間に誘導し粘着テープ8aを切断できる。また、残った外フラップ4aを持ち上げると端面板2aと外フラップ4aの間の粘着テープ8aを破断できる。
隙間9a部分の面積は、封かんしている粘着テープの面積と比較して小さいので、箱の封かん力は、通常の場合と比べほぼ同じであり、意図しない力が切れ込み12aに作用して開封してしまう可能性は低い。また、隙間9aの幅(合わせ目7aに直交方向の長さ)も狭いので、粘着テープがたるみにくく、爪などによる局部的な力を切れ込みに加えやすいため、小さな切れ込みでも切断の契機となる。
上記のように、合わせ目側の縁に小さな切欠き6aを設けることで、箱の封かん力を強めたままで切断の契機となる切れ込み12aを粘着テープに確実に形成できるため、意図しない力では開封しにくく、容易に開封できる箱である。
箱の開封には合わせ目間の粘着テープの切断と、外フラップと端面板間の粘着テープの切断が必要である。特に後者の切断は、粘着テープが薄い場合は力で破断できるが、厚い場合は破断が困難になる。
本実施例4の容易に開封できる箱は、外フラップと端面板間の粘着テープを簡単に切断する機能をもつ箱である。
本発明の実施例4の箱について、主に図7を用いて説明する。
実施例4の箱は、内フラップと外フラップを重ね合わせて封かんする箱であって、図7に示すように、端面板2bに近い外フラップに接着している粘着テープ8bに対して切れ込み12bが形成されている。(この部分は、図4のC−B部分にあたる。)切れ込み12bは、端面板2bから箱中央方向を見てハの字形で、外フラップの端面板側の縁から5mm離れた粘着テープ8bに形成されている。切れ込み12bの長さは3mmである。
また、図4に示した実施例3と同様な隙間を持ち、隙間に対向する粘着テープに開封の契機となる切れ込みが形成されている。(図を省略)
本実施例4による作用及び効果について図7を用い説明する。
本実施例4の箱の開封は、実施例3と同様に合わせ目7b部分にある切断の契機となる切れ込みを利用して合わせ目7bに対向する粘着テープ8bを切断し、合わせ目7bから指を入れ、外フラップ3bを持ち上げる。これにより合わせ目7bの亀裂はさらに伸長し、外フラップ3bと端面板2bの間の粘着テープ8bを切断する。次に、残った外フラップ4bを持ち上げると、持ち上げた外フラップ4bと端面板2bの間の粘着テープ8bには切れ込みや亀裂がないため切断できずに持ち上げた外フラップ4bが湾曲する。さらに外フラップ4bを持ち上げると、粘着テープ8bが伸びて外フラップ4bの端面板側から次第に粘着テープ8bが剥がれはじめ、粘着テープ8bに形成された切れ込み12bに力が加わり新たな亀裂が生じる。この亀裂が伸長し最後に残った外フラップ4bと端面板2bの間の粘着テープ8bを切断する。
実施例4は粘着テープが厚い場合でも、粘着テープの各外フラップに接着している部分であって、端面板に近い部分に形成された切れ込み12bによって開封できる。また、意図しない力が加わっても、開封時以外は実施例4の切れ込み12b周辺は外フラップに接着しているので、切れ込み12bから亀裂に発展しない。よって実施例4の箱は意図しない力が加わっても開封しにくい箱である。
切れ込み12bの形は、曲線や不定形であっても良い。
なお、本実施例では、外フラップの端面板側の縁近くには、切れ込み12bを形成していない。これは重量物を詰めた箱がひっくり返った時に、外フラップが開くような力が加わるので、外フラップの端面板側の縁近くに切れ込み12bがあると、外フラップと端面板2bの間の粘着テープが切断するためである。軽量物を詰めた箱では不要なので必須条件ではない。
本発明の実施例5について図8、図9、図10を用いて説明する。
本実施例5の箱は、内フラップと外フラップを重ね合わせて封かんする箱であって、図8に示すように、開封側の外フラップ3cと外フラップ4cの合わせ目7c(各外フラップの縁部が互いに対向している部分)の端面板2cに隣接する部分に、平面視で略三角形の隙間9cを持つ。
この隙間9cは、図9の展開図に示すように、開封面の各合わせ目側の縁の両端を切り欠いて形成する。
図8のC−B部分にあたる拡大図を図10に示した。
図10の隙間9cを形成する切り欠き6cは、各外フラップの合わせ目側の角(外フラップの合わせ目側の縁と外フラップの端面板側の縁の交点)から、外フラップの端面板側の縁に沿った方向に5mm離れた所と合わせ目側の縁に沿った方向に20mm離れた所を結んだ線まで切り欠いたものである。よって形成される隙間9cの幅(合わせ目7に直交方向の長さ)の最大値は10mmである。
箱を封かんする粘着テープ8cは、短手方向の幅が50mm程度のものや35mm程度のものが用いられる。本実施例5の隙間9cの最大の幅は10mmなので、粘着テープ8cの短手方向の半分以下の幅である。
次に本実施例5の開封時の作用と効果について図11を用いて説明する。
図11は、図9の展開図に示した箱を組み立て、粘着テープ8cで封かん後に、外フラップの端面板側の縁から5mm以上離れた隙間9cの部分に対向する粘着テープ8cに切断の契機となる切れ込み12cを形成した斜視図である。
略三角形の隙間9cは、隙間の幅(合わせ目7cに直交方向の長さ)が最も広い、外フラップの端面板側の縁部分でも10mmと小さいので、隙間9cに対向する粘着テープ8cは内フラップ5に接着していない。隙間9c部分の面積も封かんしている粘着テープ8cの面積と比べ十分小さいので、箱の封かん力はほとんど弱まらない。
隙間9cの幅(合わせ目7cに直交方向の長さ)は、端面板2cから遠ざかると狭くなるので、粘着テープ8cは弛まず、内フラップに接着していない。このため、開封時は隙間9cの狭くなった部分に対向する粘着テープ8cに爪などで局部的な力を加えると、この部分にある切れ込み12cは爪による局部的な力を受けて亀裂を生じる。
次に爪を押したまま合わせ目7cに沿ってHの方向に移動させると、亀裂も伸長するため粘着テープ8cが合わせ目7cに沿って切断される。次いで外フラップの4cを上から抑えるともう一方の外フラップ3cとの合わせ目7cが開き隙間ができるので、指を入れ、外フラップ3cを持ち上げる。外フラップ3cを持ち上げることで合わせ目方向の亀裂の伸長は、G方向に伸長し持ち上げた外フラップ3cと端面板2cを固定する粘着テープ8cが切断される。
残った外フラップ4cを持ち上げると、隙間9c部分に残っている粘着テープに形成された切れ込み12cに力が加わり新たな亀裂が生じ、F方向へ伸長が始まり、持ち上げた外フラップ4cと端面板2cを固定する粘着テープ8cが切断され、開封される。
このように、実施例5の隙間9cは、粘着テープに切れ込み12cを形成しやすくする役割に加え、隙間9cの幅が狭い部分は、爪先で押さえると切れ込み12cに力がかかりやすく、合わせ目方向Hの亀裂を発生させる役割を持つ。また、隙間9cの幅が広い部分(端面板2cに近い部分)は、外フラップを持ち上げると端面板方向へ伸長する亀裂を発生させる役割を持つ。
実施例3では、外フラップに接着している粘着テープの切れ込み12aを利用した切断であったが、実施例5では上述の作用により実施例3に比べ,さらに少ない力で開封することができる。
実施例5では、切れ込み12cを形成する隙間9cが、端面板2cに隣接しているため、輸送中などに意図せぬ力が上から加わっても端面板2cや内フラップなどに力が分散され、切れ込み12cに強い力が加わりにくく切断が起きにくい。
このように、本実施例5の箱は、容易に開封でき意図しない力が加わっても開封しにくい箱である。
また、隙間9cの長さ(端面板2cから略三角形の頂点までの長さ)は20mmなので、外フラップの端面板側の縁から5mm以上離れた隙間部分の粘着テープ8cに、切れ込み12cを形成できる。このため、箱がひっくり返った時などに端面板2cと外フラップ間の粘着テープが切断しにくいなどの効果を与えることもできる。
なお、最初に持ち上げる外フラップが決まっているなら、もう一方の外フラップのみを切り欠いても良い。
本発明の実施例5の第1の変形例について図8と図12を用いて説明する。
本発明の実施例5の第1の変形例は、図8に示す実施例5の箱のC−B部分を図12に示す平面視で四角形の隙間9dに置き換えたものである。
図12の隙間9dは、合わせ目側の角(合わせ目側の縁と外フラップの端面板2d側の縁の交点)から外フラップの端面板側の縁に沿って10mm離れた所と、前記角から合わせ目7dの縁に沿って20mm離れた所を2辺とする四角形になるように切り欠いて形成したものである。
第1の変形例の箱は、封かん後に前記切欠きにより合わせ目と直交方向の長さが20mmで合わせ目方向の長さが20mmの四角形の隙間9dを持つ。
次に本実施例5の第1の変形例の作用と効果について図12を用いて説明する。
本実施例5の第1の変形例の箱を組み立て、粘着テープ8dで封かんし、外フラップの端面板側の縁から10mm以上離れた隙間9dに対向する粘着テープ8dの部分に切断の契機となる切れ込み12dを形成する。
開封時には、図12の隙間9d部分の粘着テープを親指で上から押すと、隙間部分の粘着テープの切れ込みが合わせ目と交差するF−G方向の亀裂になる。次に図12のJ部分にある合わせ目7dに対向する粘着テープに対し爪などで局部的な力を加えると、粘着テープの切れ込み12dが亀裂に発展する。次いで、爪を押したまま合わせ目7dに沿ってHの方向に移動させると、亀裂も伸長するため粘着テープ8dが合わせ目7dに沿って切断される。外フラップの4dを上から抑えるともう一方の外フラップ3dとの間に隙間ができるので、指を入れ、外フラップ3dを持ち上げると合わせ目方向の亀裂が、F−G方向の亀裂と繋がりG方向に伸長し、外フラップ3dと端面板2dの間の粘着テープ8dを切断する。残った外フラップ4dを持ち上げるとF方向の亀裂が外フラップ4dと端面板2d間の粘着テープに伸長し切断するので、容易に開封できる。
実施例5の第1の変形例では、四角形の隙間9dの幅が実施例5に比べ広いため、意図せぬ外力によってF−Gの亀裂が生じやすいが、亀裂が生じると隙間9d部分の粘着テープ8dの一部が内フラップ5dに接着するので、上からの力だけでは、外フラップと端面板2dの間の粘着テープに向かう亀裂の伸長は起きにくい。
亀裂が外フラップと端面板2dの間の粘着テープ8dに伸長するためには外フラップを大きく持ち上げねばならないので、開封時以外に外フラップと端面板2dの間の粘着テープを切断する可能性は低い。そのほかの効果は実施例5と同じである。
このように実施例5の第1の変形例は、実施例5と比較して切れ込み12dの形成のしやすさや意図しない力に対する開封のしにくさはほぼ同じでありながら、合わせ目と交差するF−G方向の亀裂を生じることができるので、より容易に開封でき、意図しない力が加わっても開封しにくい箱である。
なお、J部分の切れ込みに代えて、実施例3の隙間と切れ込みを形成しても良い。
本発明の実施例5の第2の変形例について図8と図13を用いて説明する。
本発明の実施例5の第2の変形例は、図8に示す実施例5の箱のC−B部分を図13に示す平面視で楕円形の隙間9eに置き換えたものである。
図13の隙間9eは、外フラップの端面板の縁から5mm以上30mm以内の部分に楕円形の隙間9eを形成するように合わせ目側の縁を切り欠いたものである。楕円形の隙間9eの直径は、10mmと20mmで合わせ目7eと直交する方向に長い直径が位置する。
本実施例の作用と効果について図13を用いて説明する。
本実施例5の第2の変形例の箱を組み立て、粘着テープ8eを用いて封かんし、外フラップの端面板側の縁から10mm以上離れた隙間9e部分に対向する粘着テープ8eに切断の契機となる切れ込み12eを形成する。
開封時には、図13の隙間9eに対向する粘着テープ8eを親指の爪で上から押すと、親指の形に沿って合わせ目方向と交差するF−G方向の亀裂が発生する。次に図13のJ部分にある合わせ目7eに対向する粘着テープに爪などで局部的な力を加えると、切れ込み12eが亀裂に発展するので、実施例5と同様に合わせ目7eに対向する粘着テープ8eを切断する。次に外フラップ3eを持ち上げると合わせ目方向の亀裂が、F−G方向の亀裂と繋がりG方向に伸長し、外フラップに接着している粘着テープ8eを一部剥がしながら、外フラップ3eと端面板2eの間の粘着テープを切断する。残った外フラップ4eを持ち上げるとF方向の亀裂が、外フラップ4eに接着している粘着テープ8eを一部はがしながら伸長し、外フラップ4eと端面板2e間の粘着テープ8eを切断するので、容易に開封できる。
実施例5の第2の変形例は、隙間9eが端面板側に開いていないので、例え力が加わり隙間9e部分の粘着テープに亀裂が生じても、外フラップと端面板2eの間の粘着テープ8eに亀裂が伸長しない。よって、意図しない力が加わっても、実施例5の第1の変形例よりも開封しにくいといえる。
また、粘着テープが特に厚いと、小さな切れ込みでは隙間部分の粘着テープを指で押してもF−G方向の亀裂を形成できない場合がある。この場合は、小さな切れ込み12eに代えて、合わせ目7eに略直交する10mm以上の長さの切れ込みを形成しておくと、指で押しただけで、F−G方向の亀裂を作ることができる。
第2の変形例は、端面板2eに近い部分の外フラップに接着している粘着テープ8eの一部を剥がして、外フラップと端面板2eの間の粘着テープ8eを切断するが、剥がす面積が小さいため、箱の再利用時の封かん力の低下にはならない。そのほかの効果は実施例5と同じである。
なお、最初に持ち上げる外フラップが決まっているなら、もう一方の外フラップのみを切り欠いて隙間9eを作っても良い。
また、第1の変形例は、実施例1や実施例2と組み合わせて利用しても良い。
本発明の実施例6について、図14、図15を用いて説明する。
実施例6の容易に開封できる箱は、端面板2fに隣接する合わせ目7fの部分に、平面視で略四角形を形作るミシン目19fを持つ。図14のC−B部分の平面拡大図を図15に示した。
図15に示すように、実施例6は、実施例5の第1の変形例の切欠き部分6dをミシン目19fで置き換えた箱で、ミシン目19fは力を加えると破断でき、すべてのミシン目19fを破断すると、実施例5の第1の変形例の切欠き6dとなる。
図15は、実施例6の箱を粘着テープ8fで封かん後に、外フラップの端面側の縁から10mm以上離して、粘着テープ8f上に切れ込み12fを形成したものである。
開封は、図15のミシン目19fで囲まれた部分Kを上から親指で押すと箱の外フラップのミシン目19fが破断され、箱に隙間が生じるとともに、生じた隙間部分の粘着テープ8fが外フラップからはがれ、この部分に形成された切れ込み12fから合わせ目と交差するF−G方向の亀裂を生じる。次に、ミシン目19f近くの合わせ目7fに対向する粘着テープ8fを爪で押し、切れ込み12fから亀裂を生じさせて、合わせ目7fの間の粘着テープ8fを切断後に、外フラップを持ち上げると合わせ目7fの亀裂とF−G間の亀裂が繋がり、亀裂は外フラップと端面板2fの間に伸長し、粘着テープ8fは切断する。反対側の外フラップを持ち上げると同様に亀裂が外フラップと端面板2fの間に伸長し、粘着テープ8fは切断し開封できる。
実施例6の効果は実施例5の第1の変形例の効果に加え、最初はミシン目19fのみで隙間9fを持たないため、意図しない力が加わっても実施例5の第1の変形例に比べ開封の可能性が低い。
なお、本実施例6は、指で押して生じた外フラップの隙間にF―G方向の亀裂が生じることが重要であり、ミシン目19fがすべて破断して実施例5変形例1の隙間9dと同じ隙間9fができなくてよい。この場合はF、G方向の亀裂は、外フラップに接着している粘着テープ8fを一部剥がしながら伸長し、外フラップと端面板2fの間の粘着テープ8fを切断する。
外フラップのミシン目部分は、端面板2fに近いと内フラップ5fがあるため押し下げにくいので、この部分の内フラップ5fの一部を切り抜いても良い。
なお、最初に持ち上げる外フラップが決まっているなら、もう一方の外フラップのみを切り欠いても良い。
また、実施例6は、実施例1や実施例3と組み合わせて利用しても良い。
実施例7の容易に開封できる箱について図16と図17を用い説明する。
実施例7の箱は、図16に示すように、端面板2g近くの外フラップにスリット20gを形成したものである。図16のスリット20gが形成された部分C−Bの平面拡大図を図17に示した。
図17に示したスリット20gは、外フラップの端面板側の縁から10mmから20mmの範囲に、端面板2g側から見て山形に形成される。スリットの幅は2mmで長さは14mmである。スリットは合わせ目に対しプラスマイナス45度の角度で斜交し、端面板から遠いスリットの一端が合わせ目に開口している。
図17は、スリット20gを形成した箱を封かん後に、スリット20gとその周辺の粘着テープ8gに切れ込み12gを形成したものである。
実施例7の作用と効果について図17を用い説明する。
開封者は外フラップ3gのスリット20gに対向する粘着テープ8gを爪で押し、粘着テープ8gに形成された切れ込み12gから亀裂を生じさせる。
爪を押したままスリット20gから合わせ目7gに沿って動かすことで亀裂も合わせ目7gにそって伸長し、合わせ目間の粘着テープ8gを切断する。
次いで、図13のスリット20gで囲まれた部分Kを指で押し、箱の中に押し込むと、押し込まれた部分の粘着テープ8gが剥がれ、剥がれた部分の切れ込みに力が加わり粘着テープ8gに合わせ目と交差するF―G方向の亀裂が生じる。
切断された合わせ目7gから指を入れて、外フラップ3gを持ち上げると、合わせ目7gの亀裂がF―G方向の亀裂と繋がり、G方向に伸長し、外フラップに接着している粘着テープの一部をはがしながら外フラップ3gと端面板2gの間の粘着テープ8gを切断する。
残った外フラップ4gを持ち上げるとF方向の亀裂が伸長し同様に外フラップ4gと端面板2gの間の粘着テープ8gを切断し開封できる。
実施例7の効果は、実施例6のミシン目19fに比べスリット20gなので開封の契機となる切れ込み12gを形成しやすい。また、スリット20gに挟まれたKの部分を押し、F−G方向の亀裂を作りやすいので、容易に開封できる。
開封時は、スリット20gに形成された切れ込み12gを用いて合わせ目間の粘着テープ8gを切断できるので、合わせ目に隙間を作り、切れ込みを形成する場合に比べ、意図しない力が加わっても開封しにくい。
なお、スリット20gの形は、直線に代えて円弧でも良い。また、合わせ目7gに直交するスリット20gでも良い。
実施例7の第1の変形例は、図16のC−Bの部分のスリット20hが外フラップの合わせ目側の縁に開口していないものである。実施例7の第1の変形例のC−Bの部分の平面拡大図を図18に示した。
図18に示したスリット20hは、外フラップの端面板側の縁から10mmから20mmの範囲に端面板2h側から見て山形に形成され、合わせ目側の縁から2mm離れた場所から合わせ目7hに対しプラスマイナス45度の角度を持つ、幅2mmで長さ11mmのスリットである。実施例7と異なり前記スリット20hは、合わせ目側の縁に開口していない。図18は、前記スリット20hを形成した箱を封かん後に、スリット20h部分とその周辺に対向する粘着テープ8hに切れ込み12hを形成する。
作用について図18を用いて述べる。箱の開封はスリット20hで囲まれたK部分を指で押し、スリット20hの先端と合わせ目7hの間の外フラップを破断して、合わせ目と交差するF−G方向の亀裂を生じさせる。その際に合わせ目7hに生じた亀裂か、近くのJ部分の合わせ目を爪で押し亀裂を発生させ、この亀裂を利用して外フラップ間の粘着テープ8hを切断する。合わせ目7hから指を入れ、外フラップ3hを持ち上げると、合わせ目7hの亀裂がF−G方向の亀裂と繋がり、亀裂はG方向から端面板2hに伸長し、外フラップ3hと端面板2hの間の粘着テープ8hを切断できる。残った外フラップ4hを持ち上げると同様に伸長し開封できる。
実施例7の第1の変形例の効果は、スリット20hが合わせ目7hから独立した部分にあるため、意図しない力が加わって亀裂が生じても合わせ目7hに亀裂が伸長しないので、実施例7に比べ開封しにくい。そのほかの効果は実施例7と同じである。
第1の変形例のスリット20hと合わせ目7hの間は、押すと破断するミシン目にしても良い。
1 側面板
2 端面板
3 外フラップ
4 外フラップ
5 内フラップ
6 切り欠き
7 一対の外フラップが形成する合わせ目
8 粘着テープ
9 隙間
10 外フラップの角
11 箱ののりしろ
12 粘着テープに形成された切れ込み
13 切れ込みが形成された範囲を示す表示
14 表面に針を持つローラー
15 アーム
16 支持台
17 回転軸
18 ベルトコンベヤーのベルト
19 箱に形成されたミシン目
20 箱に形成されたスリット
A−B C−B 拡大の範囲
F,G、H 切れ込みの伸長方向
J K 押す場所

Claims (5)

  1. 箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされた箱であって、
    前記粘着テープ中の、前記一対の外フラップの合わせ目に対向または隣接する任意の一部のみに、開封の契機となる一つ又は少数の切れ込みが形成されており、かつ、前記箱には前記切れ込みが形成された位置を示す図形、印その他の情報が表示されていることを特徴とする、容易に開封できる箱。
  2. 箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされた箱に対して、前記粘着テープに開封の契機となる切れ込みを形成する切れ込み形成手段と、
    前記箱の合わせ目及び前記切れ込み形成手段の少なくとも一方を、前記箱の合わせ目の長手方向と略直交する方向に移動させる第1移動手段と、
    前記切れ込み形成手段が前記箱の合わせ目の任意の部分に開封の契機となる切れ込みを形成するように、前記箱の合わせ目及び前記切れ込み形成手段の少なくとも一方を、前記箱の合わせ目の長手方向に移動させる第2移動手段と、
    を備えたことを特徴とする、封緘された箱の開封を容易化する装置。
  3. 箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされた箱であって、
    前記一対の外フラップの合わせ目を形成する少なくとも一方の外フラップの縁の一部に、箱を封かんしたとき前記合わせ目の一部に幅(前記合わせ目に直交する方向の長さ)が1mm以上5mm以内で長さ(前記合わせ目方向の長さ)が5mm以上20mm以内の隙間を形成する切り欠きが形成されており、
    前記隙間に対向する粘着テープの部分には開封の契機となる切れ込みが形成されていることを特徴とする、容易に開封できる箱。
  4. 箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされる箱であって、
    封かん時に前記外フラップの端面板側の縁から30mm以内の範囲にある前記合わせ目に隙間を形成するように、少なくとも一つの外フラップの合わせ目側の縁を切り欠いたもので、
    切欠きの幅(外フラップの合わせ目に直交方向の長さ)は、5mm以上、25mm以内で、かつ、封かんに用いる粘着テープの短手方向の長さの3分の2以内であることを特徴とする、容易に開封できる箱。
  5. 箱を構成する一対の外フラップの縁部が互いに対向し合わせ目を形成することができ、フィルムを基材とする粘着テープを用い、前記外フラップの互いに対向する縁部とその近傍部分及び端面板を固定することにより封かんされる箱であって、
    少なくとも一つの外フラップの端面板側の縁から40mm以内の部分であって、外フラップの合わせ目側の縁から25mm以内で、かつ、封かんに用いる粘着テープの短手方向の長さの3分の2以内の範囲に、前記合わせ目に直交、または斜交するミシン目、または幅5mm以内のスリットが形成され、前記ミシン目、またはスリットを押すと外フラップの一部が箱の内部に押し込まれることを特徴とする、容易に開封できる箱。
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