JP6082419B2 - データ信号発生装置及びデータ信号発生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチプレクサを用いて並列データを高速のシリアルデータに変換出力するデータ信号発生装置及びデータ信号発生方法に関する。
パルスパターン発生器や、通信用デバイスのデータ信号発生部では、マルチプレクサを用いて入力データ信号を多重し、所望のビットレート信号を生成する構成が一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来のデータ信号発生装置を図9に示す。データ信号発生装置1は、データ出力部2からマルチプレクサ3に入力される並列データの更新タイミングがマルチプレクサ3のシリアル変換動作に正しく同期した状態にするための同期装置4を備えている。
同期装置4は、基準クロック信号CK1を分周して分周クロック信号CK2を出力する分周器5、マルチプレクサ3のシリアル変換動作のタイミングを決定している信号Aと、データ出力部2からのデータ同期クロック信号CKpとの位相を比較する位相比較器6、位相比較器6の出力電圧に基づいて位相制御を行う制御部7、制御部7の制御に基づき分周クロック信号CK2を遅延させる可変遅延器8により構成されている。
この構成により、データ信号発生装置1は、並列データを生成するデータ出力部2の遅延に対するシリアル変換処理の同期を、小さな実装容積で、かつ、自動的にとることができるようになっている。
WO2007/116695号公報
ところで、被試験装置の負荷試験の1つとしてジッタ耐力試験がある。このジッタ耐力試験は、ジッタ成分を付加したデータ信号を被試験装置に与えて動作が正常であるかを確認する試験である。この試験では、データ信号に付加するジッタ成分を変化させることにより、被試験装置がどのようなジッタに耐えられるかを評価することができる。
しかしながら、従来のものでは、ジッタ成分の影響により位相比較器の出力電圧が変動してばらつきが生じるので、特に、広範囲な周波数帯域を対象としてジッタ耐力試験を行おうとした場合には、位相制御が収束不可能になる場合があり、その改善が求められていた。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、並列データを生成するデータ出力部の遅延に対するシリアル変換処理の同期をとることができるデータ信号発生装置及びデータ信号発生方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るデータ信号発生装置は、基準クロック信号の複数m分の1の周波数のデータ要求信号を受けて、前記複数mビットの並列データと当該並列データに同期したデータ同期クロック信号とを出力するデータ出力部(11)と、前記基準クロック信号が前記複数m分周された分周クロック信号に基づいて、前記データ出力部から出力された並列データを受けて、前記基準クロック信号のレートのシリアルのデータ信号を出力する前記複数m対1のマルチプレクサ(13)と、前記データ同期クロック信号の位相と前記分周クロック信号の位相とを比較して位相差を検出し検出信号を出力する位相比較器(21)を含み、前記データ出力部から出力された並列データと前記分周クロック信号とを同期させる同期装置(20)と、を有するデータ信号発生装置(10)において、前記並列データは一定の周期を有するジッタ成分を含み、前記位相比較器の比較タイミングを前記ジッタ成分の周期とは異なるランダムな周期で指示する比較タイミング指示手段(22)と、前記比較タイミング指示手段の指示に基づいて前記位相比較器が検出した前記検出信号の電圧を予め定められた回数取得して前記検出信号の平均電圧を算出する平均電圧算出手段(24)と、前記平均電圧に応じた制御信号を生成する制御手段(25)と、前記基準クロック信号又は前記分周クロック信号に、前記制御信号に応じた量の遅延を与える可変遅延手段(30)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の請求項1に係るデータ信号発生装置は、位相比較器が、データ同期クロック信号の位相と分周クロック信号の位相とをジッタ成分の周期とは異なるランダムな周期で比較して検出信号を出力し、制御部が、予め定められた回数取得した検出信号の平均電圧に応じた制御信号を生成して可変遅延手段の遅延量を設定する。よって、本発明の請求項1に係るデータ信号発生装置は、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、一定の周期で位相を比較していた従来のものとは異なり、検出信号の電圧がジッタに応じてばらつくことがなくなり、位相制御を収束させることができる。
したがって、本発明の請求項1に係るデータ信号発生装置は、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、並列データを生成するデータ出力部の遅延に対するシリアル変換処理の同期をとることができる。
本発明の請求項2に係るデータ信号発生装置は、前記可変遅延手段が直交変調器型であることが好ましい。
本発明の請求項3に係るデータ信号発生装置は、前記可変遅延手段は、前記基準クロック信号又は前記分周クロック信号を入力信号として受けて90°位相差のある2信号を出力する移相器(31)と、前記移相器の一方の出力信号に第1の直流電圧を乗算する第1のミキサ(32)と、前記移相器の他方の出力信号に第2の直流電圧を乗算する第2のミキサ(33)と、前記第1のミキサの出力信号と前記第2のミキサの出力信号とを合成して、前記第1の直流電圧と前記第2の直流電圧との比に応じた時間分、前記入力信号を遅延させた信号を出力する合成手段(34)と、を備えた構成を有することが好ましい。
本発明の請求項4に係るデータ信号発生方法は、請求項1に記載のデータ信号発生装置(10)を用いたデータ信号発生方法であって、前記並列データは一定の周期を有するジッタ成分を含み、前記比較タイミング指示手段が、前記位相比較器の比較タイミングを前記ジッタ成分の周期とは異なるランダムな周期で指示するステップ(S13)と、前記平均電圧算出手段が、前記比較タイミング指示手段の指示に基づいて前記位相比較器が検出した前記検出信号の電圧を予め定められた回数取得して前記検出信号の平均電圧を算出するステップ(S18)と、前記制御手段が、前記平均電圧に応じた制御信号を生成するステップ(S19)と、前記可変遅延手段が、前記基準クロック信号又は前記分周クロック信号に、前記制御信号に応じた量の遅延を与えるステップ(S21)と、を含む構成を有している。
この構成により、本発明の請求項4に係るデータ信号発生方法は、データ同期クロック信号の位相と分周クロック信号の位相とをジッタ成分の周期とは異なるランダムな周期で比較して検出信号を出力し、予め定められた回数取得した検出信号の平均電圧に応じた制御信号を生成して遅延量が設定される。よって、本発明の請求項4に係るデータ信号発生方法は、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、一定の周期で位相を比較していた従来のものとは異なり、検出信号の電圧がジッタに応じてばらつくことがなくなり、位相制御を収束させることができる。
したがって、本発明の請求項4に係るデータ信号発生方法は、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、並列データを生成するデータ出力部の遅延に対するシリアル変換処理の同期をとることができる。
本発明は、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、並列データを生成するデータ出力部の遅延に対するシリアル変換処理の同期をとることができるという効果を有するデータ信号発生装置及びデータ信号発生方法を提供することができるものである。
本発明に係るデータ信号発生装置の第1実施形態におけるブロック構成図である。 本発明に係るデータ信号発生装置の第1実施形態におけるマルチプレクサのブロック構成図である。 本発明に係るデータ信号発生装置の第1実施形態において、データ信号のアイパターンを模式的に示す図である。 本発明に係るデータ信号発生装置の第1実施形態における可変遅延器のブロック構成図である。 本発明に係るデータ信号発生装置の第1実施形態における制御部の動作を説明するための図である。 本発明に係るデータ信号発生装置の第1実施形態における動作を示すフローチャートである。 本発明に係るデータ信号発生装置の第2実施形態におけるブロック構成図である。 本発明に係るデータ信号発生装置の第3、第4実施形態におけるブロック構成図である。 従来のデータ信号発生装置のブロック構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係るデータ信号発生装置の第1実施形態における構成について図1〜図5を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態におけるデータ信号発生装置10は、データ出力部11と、マルチプレクサ13と、同期装置20と、を備えている。このデータ信号発生装置10は、例えばCPU、ROM、RAM等を備え、ROMに予め記憶されたプログラムに従って動作するようになっている。
データ出力部11は、予め所定パターンの一連のデータ列を記憶している内部のメモリ(図示せず)もしくはこのデータ列を生成する演算回路(図示せず)を有しており、同期装置20からのデータ要求信号A'を受ける毎にそのデータをmビットずつ並列出力するようになっている。
マルチプレクサ13は、図2に示すように、データ選択用のスイッチ部13aと、スイッチ部13aを切換制御するコントローラ13bと、並列入力されるデータをラッチしてスイッチ部13aに与えるラッチ回路13cと、を有している。この構成により、マルチプレクサ13は、データ出力部11から出力されたmビットの並列データをラッチして、高速の基準クロック信号CK1に同期して所定順に1ビットずつ選択しシリアルデータDsとして出力することができる。
なお、コントローラ13bからは、基準クロック信号CK1をm分周して得られ、スイッチ部13aによるデータ選択が1巡する毎に(m個のデータを出力する毎に)次の並列データを要求するためのデータ要求信号である分周クロック信号Aが同期装置20に出力される。また、コントローラ13bは分周クロック信号Aを出力した直後にラッチ回路13cにラッチ信号Bを与えるようになっている。すなわち、分周クロック信号Aは、マルチプレクサ13のシリアル変換処理の動作タイミングも決定している。
同期装置20は、位相比較器21、比較タイミング指示部22、メモリ23、平均化部24、制御部25、分周器26、可変遅延器30を備えている。
位相比較器21は、マルチプレクサ13から出力された分周クロック信号Aと、データ出力部11から並列データの更新タイミングに同期して出力されるデータ同期クロック信号CKpとを入力し、それらの位相差を検出して検出信号の電圧Vdを検出するようになっている。
なお、データ同期クロック信号CKpは、並列データの更新タイミングに同期して出力されるので、並列データの位相と一致しているので、位相比較器21は、マルチプレクサ13の基準クロック信号CK1とシリアルデータDsとの位相関係を比較するものであるとも言える。
ここで、位相比較器21は、データ出力部11が出力するデータ信号にジッタ成分が付加されていない場合には、例えば、2つの入力信号の位相差φが−π〜πまで変化する際に、検出信号の電圧Vdが単調増加するような特性を有しているものとする。
比較タイミング指示部22は、位相比較器21が分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpとを比較するタイミングを時間的にランダムに指示するようになっている。その結果、位相比較器21が分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpとを比較する時間間隔はランダムになり、一定の固定時間間隔で比較していた従来技術とは異なる。なお、比較タイミング指示部22は、比較タイミング指示手段の一例である。
メモリ23は、位相比較器21が検出した検出信号の電圧Vdを順次記憶するようになっている。
平均化部24は、メモリ23から所定数の検出信号の電圧Vdを読み出し、検出信号の平均電圧Vaを算出するようになっている。例えば、平均化部24は、256個の比較結果の検出信号の電圧Vdをメモリ23から読み出し、それらの平均電圧Vaを算出するものである。この平均化部24は、平均電圧算出手段の一例である。
ここで、本実施形態におけるデータ信号発生装置10の特徴について図3を用いて説明する。図3は、データ信号のアイパターンを模式的に示す図である。
図3において、アイパターンのクロス点が現れる周期がTで示されている。従来、ジッタ成分が付加されていないデータ信号とクロック信号とを同期させる際には、周期Tの中央付近に定められた範囲W内にクロック信号の立ち上がりタイミングが位置するよう調整される。周期Tの中央付近の範囲Wでは比較的大きな位相余裕が得られるからであり、出力電圧も比較的大きい。
しかしながら、データ信号にジッタ成分が付加されると、データ信号とクロック信号との位相がずれてしまい、特に広範囲な周波数のデータを発生するパルスパターン発生器等では、両者を同期させるのが困難となる。
そこで、本実施形態におけるデータ信号発生装置10では、データ信号とクロック信号との位相差を示す検出信号の電圧Vdを例えば256回測定し、それらの平均電圧Vaを算出することにより、範囲W内にクロック信号の立ち上がりタイミングが位置するよう調整できる構成としている。
ただし、この構成のみでは検出信号の電圧Vdを取得する時間間隔がジッタの周期と一致する場合もあるので、本実施形態におけるデータ信号発生装置10は、比較タイミング指示部22を備え、位相比較器21が分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKp(位相はデータ信号相当)とを比較する時間間隔がランダムになるよう構成されている。
この構成により、本実施形態におけるデータ信号発生装置10は、一定の時間間隔(周期)で位相を比較していた従来のものとは異なり、検出信号の電圧がジッタに応じてばらつくことがなくなり、位相制御を収束させることができる。
なお、検出信号の電圧Vdの測定回数は、多ければ多いほど同期がとりやすくなるが、例えば、測定時間やジッタ成分の影響具合に応じて任意に設定するのが好ましい。
制御部25は、平均化部24が算出した平均電圧Vaを受け、その平均電圧Vaが示す位相差が予め定められた目標範囲内、すなわち、分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpとの位相差が予め定められた目標範囲内(例えばほぼゼロ)となるように可変遅延器30の遅延量を制御するようになっている。
分周器26は、基準クロック信号CK1をm分周し、その分周で得られた分周クロック信号CK2を可変遅延器30に出力するようになっている。
可変遅延器30は、データ出力部11に入力されるデータ要求信号A'に所望の遅延を与えるためのものであり、この実施形態では、基準クロック信号CK1をm分周して得られた分周クロック信号CK2に遅延を与えてデータ要求信号A'としてデータ出力部11に与えている。なお、可変遅延器30は、可変遅延手段の一例である。
可変遅延器30としては、広帯域な遅延処理を小規模な回路構成で実現できる直交変調器型のものが採用されている。すなわち、図4に示すように、入力される分周クロック信号CK2が移相器31により90度位相の異なる2相の信号に分けられてミキサ32、33にそれぞれ入力される。また、ミキサ32、33のローカル信号入力部には、所望遅延時間に対応した直流の制御信号Di、Dqが供給され、ミキサ32、33の出力は加算器34で加算合成される。なお、加算器34は、合成手段の一例である。
制御部25は、位相比較器21に入力される2信号の位相が許容範囲内で一致するよう制御信号Di、Dqを可変遅延器30に与えるようになっている。図5を用いて具体的に説明する。
図5には、位相差φの目標範囲として、αを中心値とするα±βの目標範囲が示されている。制御部25は、平均化部24が算出した平均電圧Vaが示す位相差φが目標範囲より高い側にある場合には位相差φを減少させ、目標範囲より低い側にある場合には位相差φを増加させるよう制御信号Di、Dqを可変させて、平均化部24の平均電圧Vaが示す位相差φが目標範囲に入るよう追い込む。
なお、基準クロック信号CK1の周波数が変更された場合であっても、データ信号発生装置10は、平均電圧Vaに基づいて前述のように同期制御するので、広範囲なデータレートにも対応できる。
次に、本実施形態におけるデータ信号発生装置10の動作について図6に示すフローチャートを用いて説明する。
位相比較器21は、分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpとの比較回数を示す変数iを初期化してi=0とする(ステップS11)。
位相比較器21は、マルチプレクサ13から出力された分周クロック信号Aと、データ出力部11から並列データの更新タイミングに同期して出力されるデータ同期クロック信号CKpとを入力する(ステップS12)。
比較タイミング指示部22は、分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpとを比較する指示信号を位相比較器21に出力する(ステップS13)。なお、比較タイミング指示部22は、このステップS13の処理毎に、指示信号の出力時間間隔が時間的にランダム、すなわち、位相比較器21による分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpとの比較の時間間隔が時間的にランダムになるよう指示信号を位相比較器21に出力する。
位相比較器21は、比較タイミング指示部22の指示に基づいて、分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpとを比較する(ステップS14)。
位相比較器21は、2つの入力信号の位相差を検出して検出信号の電圧Vdをメモリ23に記憶し(ステップS15)、変数iをインクリメントする(ステップS16)。
平均化部24は、変数i=nであるか否かを判断する(ステップS17)。ここで、nは、予め定められた位相比較器21の比較回数で、例えばn=256である。
ステップS17において、平均化部24は、変数i=nと判断しなかった場合には、ステップS12に処理を戻す。
一方、ステップS17において、平均化部24は、変数i=nと判断した場合には、メモリ23に記憶されたn個の検出信号の電圧Vdの電圧を読み出し、それらの平均電圧Vaを算出し(ステップS18)、制御部25に出力する。
制御部25は、平均化部24が算出した平均電圧Vaが示す位相差φが目標範囲外か否かを判断する(ステップS19)。
ステップS19において、平均電圧Vaが示す位相差φが目標範囲外と判断しなかった場合、すなわち、位相差φが目標範囲内にある場合には処理を終了する。
一方、ステップS19において、平均電圧Vaが示す位相差φが目標範囲外と判断した場合には、制御部25は、平均電圧Vaが示す位相差φが目標範囲内となるよう、所望遅延時間に対応した直流の制御信号Di、Dqを生成する(ステップS20)。
可変遅延器30は、分周器26が基準クロック信号CK1をm分周して得た分周クロック信号CK2を入力する(ステップS21)。
制御部25は、生成した制御信号Di、Dqを可変遅延器30に供給して可変遅延器30の遅延量を制御する(ステップS22)。
可変遅延器30は、制御部25からの制御信号Di、Dqに基づいて、分周クロック信号CK2に遅延を与えてデータ要求信号A'としてデータ出力部11に出力し(ステップS23)、ステップS11に処理を戻す。
以上のように、本実施形態におけるデータ信号発生装置10は、位相比較器21が、分周クロック信号Aとデータ同期クロック信号CKpの位相とを時間的にランダムに比較して検出信号を出力し、制御部25が、予め定められた回数取得した検出信号の平均電圧Vaに応じた制御信号を生成して可変遅延器30の遅延量を設定する構成を有する。
この構成により、本実施形態におけるデータ信号発生装置10は、一定の時間間隔(周期)で位相を比較していた従来のものとは異なり、検出信号の電圧がジッタに応じてばらつくことがなくなり、位相制御を収束させることができる。
したがって、本実施形態におけるデータ信号発生装置10は、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、並列データを生成するデータ出力部11の遅延に対するシリアル変換処理の同期をとることができる。
(第2実施形態)
本実施形態におけるデータ信号発生装置40を図7に示す。データ信号発生装置40は、同期装置50を備えた点が第1実施形態(図1参照)と異なる。
前述の第1実施形態では、基準クロック信号CK1を分周器26で分周して得られた分周クロック信号CK2を可変遅延器30に与えていたが、この分周器26は、マルチプレクサ13のコントローラ13b(図2参照)を兼用することができ、その場合には、図7に示すようにマルチプレクサ13内のコントローラ13bから出力された分周クロック信号Aを位相比較器21及び可変遅延器30に与えるようにすればよい。このように同期装置50を構成すれば、簡素な構成のデータ信号発生装置40が実現できる。
(第3実施形態)
本実施形態におけるデータ信号発生装置60を図8に示す。データ信号発生装置60は、同期装置70を備えた点が第1実施形態(図1参照)と異なる。
前述の第1実施形態では、可変遅延器30に対して基準クロック信号CK1の1/mの周波数の信号を入力していたが、図8に示す同期装置70のように、2つの分周器71、72を可変遅延器30の前後に設けてもよい。この場合、m=Ma・Mbで表されるものとし、一方の分周器71の分周比をMa、他方の分周器72の分周比をMbとする。
可変遅延器30の後段に分周比Mbの分周器72を入れることにより、データ要求信号A'の位相を2π遅延させるためには、可変遅延器30に(2π・Mb)の遅延量を設定する必要がある。したがって、可変遅延器30による遅延時間の分解能がMb倍に向上する。
(第4実施形態)
さらに、図8に示したデータ信号発生装置60において、分周器71を省略して基準クロック信号CK1を可変遅延器30に直接入力し、分周器72の分周比をmとしてもよい。なお、可変遅延器30による遅延時間は、遅延対象のクロック信号の周期に比例する。
したがって、図8に示した構成において、分周器71を省略し、分周器72の分周比をmとすることによって、可変遅延器30の遅延対象が分周される前の基準クロック信号CK1となるため、前述の第1実施形態と比較して、可変遅延器30による遅延時間の分解能がm倍に向上する。
以上のように、本発明に係るデータ信号発生装置及びデータ信号発生方法は、データ信号にジッタ成分が付加された場合でも、並列データを生成するデータ出力部の遅延に対するシリアル変換処理の同期をとることができるという効果を有し、マルチプレクサを用いて並列データを高速のシリアルデータに変換出力するデータ信号発生装置及びデータ信号発生方法として有用である。
10、40、60 データ信号発生装置
11 データ出力部
13 マルチプレクサ
20、50、70 同期装置
21 位相比較器
22 比較タイミング指示部(比較タイミング指示手段)
24 平均化部(平均電圧算出手段)
25 制御部(制御手段)
30 可変遅延器(可変遅延手段)
31 移相器
32 第1のミキサ
33 第2のミキサ
34 加算器(合成手段)

Claims (4)

  1. 基準クロック信号の複数m分の1の周波数のデータ要求信号を受けて、前記複数mビットの並列データと当該並列データに同期したデータ同期クロック信号とを出力するデータ出力部(11)と、
    前記基準クロック信号が前記複数m分周された分周クロック信号に基づいて、前記データ出力部から出力された並列データを受けて、前記基準クロック信号のレートのシリアルのデータ信号を出力する前記複数m対1のマルチプレクサ(13)と、
    前記データ同期クロック信号の位相と前記分周クロック信号の位相とを比較して位相差を検出し検出信号を出力する位相比較器(21)を含み、前記データ出力部から出力された並列データと前記分周クロック信号とを同期させる同期装置(20)と、
    を有するデータ信号発生装置(10)において、
    前記並列データは一定の周期を有するジッタ成分を含み、
    前記同期装置は、
    前記位相比較器の比較タイミングを前記ジッタ成分の周期とは異なるランダムな周期で指示する比較タイミング指示手段(22)と、
    前記比較タイミング指示手段の指示に基づいて前記位相比較器が検出した前記検出信号の電圧を予め定められた回数取得して前記検出信号の平均電圧を算出する平均電圧算出手段(24)と、
    前記平均電圧に応じた制御信号を生成する制御手段(25)と、
    前記基準クロック信号又は前記分周クロック信号に、前記制御信号に応じた量の遅延を与える可変遅延手段(30)と、
    を備えたことを特徴とするデータ信号発生装置。
  2. 前記可変遅延手段は、直交変調器型であることを特徴とする請求項1に記載のデータ信号発生装置。
  3. 前記可変遅延手段は、
    前記基準クロック信号又は前記分周クロック信号を入力信号として受けて90°位相差のある2信号を出力する移相器(31)と、
    前記移相器の一方の出力信号に第1の直流電圧を乗算する第1のミキサ(32)と、
    前記移相器の他方の出力信号に第2の直流電圧を乗算する第2のミキサ(33)と、
    前記第1のミキサの出力信号と前記第2のミキサの出力信号とを合成して、前記第1の直流電圧と前記第2の直流電圧との比に応じた時間分、前記入力信号を遅延させた信号を出力する合成手段(34)と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のデータ信号発生装置。
  4. 請求項1に記載のデータ信号発生装置(10)を用いたデータ信号発生方法であって、
    前記並列データは一定の周期を有するジッタ成分を含み、
    前記比較タイミング指示手段が、前記位相比較器の比較タイミングを前記ジッタ成分の周期とは異なるランダムな周期で指示するステップ(S13)と、
    前記平均電圧算出手段が、前記比較タイミング指示手段の指示に基づいて前記位相比較器が検出した前記検出信号の電圧を予め定められた回数取得して前記検出信号の平均電圧を算出するステップ(S18)と、
    前記制御手段が、前記平均電圧に応じた制御信号を生成するステップ(S19)と、
    前記可変遅延手段が、前記基準クロック信号又は前記分周クロック信号に、前記制御信号に応じた量の遅延を与えるステップ(S21)と、
    を含むことを特徴とするデータ信号発生方法。
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