JP6081715B2 - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6081715B2
JP6081715B2 JP2012104981A JP2012104981A JP6081715B2 JP 6081715 B2 JP6081715 B2 JP 6081715B2 JP 2012104981 A JP2012104981 A JP 2012104981A JP 2012104981 A JP2012104981 A JP 2012104981A JP 6081715 B2 JP6081715 B2 JP 6081715B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
reagent container
container
automatic analyzer
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012104981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013231701A (ja
Inventor
敏 渋谷
敏 渋谷
中村 和弘
和弘 中村
悟 千田
悟 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2012104981A priority Critical patent/JP6081715B2/ja
Publication of JP2013231701A publication Critical patent/JP2013231701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6081715B2 publication Critical patent/JP6081715B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

本発明は、血液,尿等の検体の定性・定量分析を行う自動分析装置に関する。
検体の自動分析装置において、回転軸を中心に水平回転可能に構成され、試薬を収容した試薬容器を保持するための試薬容器保持部と、試薬容器保持部に保持された試薬容器から試薬を吸引する試薬吸引部と、試薬吸引部に吸引された試薬と検体とから調製された測定試料を分析する分析部と、試薬容器保持部を回転軸を中心として回転移動させる駆動部と、試薬容器から試薬を吸引するときには、試薬容器を試薬吸引部による試薬吸引位置に位置づけるために試薬容器保持部を一方方向に回転移動させ、試薬を吸引しないときには、加速と減速とを交互に繰り返しながら試薬容器保持部を一方方向へ回転移動させるように、駆動部を制御する駆動制御部とを備えたものがある(特許文献1参照)。
特開2011−75422号公報
血液、尿等の生体サンプル(検体)の定性・定量分析を行う自動分析装置では、複数の分析項目を分析するため、それぞれの分析項目に対応する試薬を試薬容器に入れ、この試薬容器を試薬保管庫に設置する。その後、分析時に試薬保管庫を動作させて試薬吸引位置まで試薬容器を移動し、試薬ノズルで試薬を吸引する。これらの動作を分析項目毎に実施する。
このような自動分析装置では、試薬容器内の試薬を部分的に取り出して分析に用いているが、安定した分析結果を得るためには試薬の構成成分が容器内で均一であることが求められる。しかし、重力による沈殿や分子間力による凝縮などにより、時間経過に伴って容器内の試薬の構成成分に分布が生じる。
ここで、自動分析装置では、分析中での試薬保管庫の移動・停止動作により、ある程度の試薬の撹拌効果が得られる。しかし、試薬の種類によっては撹拌効果が十分でないものもある。そのため、試薬の構成成分に分布が生じた状態で分析に使用すると、試薬の構成成分が不均一なために、測定結果にバラツキが生じてしまい、分析性能に影響を与える恐れがあった。
本発明は、試薬保管庫に保管されている試薬の種類に応じて試薬容器毎に撹拌が必要か否かを判断し、必要に応じて撹拌を行うよう制御することで、試薬保管庫内の試薬のコンディションを良好に保ち、分析性能の向上を図ることができる自動分析装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は、複数の試薬容器を架設した状態で前記試薬容器を試薬吸引位置まで回転移動させる試薬保管庫と、前記試薬保管庫の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記試薬保管庫内における前記試薬保管庫の回転動作による前記試薬容器の撹拌チェック時間内における累積移送量を前記試薬保管庫内の全ての試薬容器毎に演算する演算部と、前記演算部で演算した前記試薬容器毎の累積移送量を前記試薬保管庫内の全ての試薬容器毎に記憶する累積移送量記憶部と、前記試薬容器内の試薬種に応じた累積移送量下限値を記憶する閾値記憶部と、前記累積移送量記憶部に記憶された試薬容器毎の累積移送量と前記閾値記憶部に記憶された累積移送量下限値とを比較し、前記試薬保管庫内前記試薬保管庫の回転動作による前記試薬容器の撹拌が不足しているかどうかを判断する判断部とを有したことを特徴とする。
本発明によれば、試薬保管庫に保管されている試薬の種類に応じて試薬容器毎に撹拌が必要か否かを判断することができる。例えば、一定期間の試薬保管庫の移動による撹拌効果が不十分である試薬のみに対して試薬撹拌動作を実施するよう制御して、試薬容器内の成分を均質な状態に戻すことができる。よって、試薬保管庫内の試薬のコンディションを良好に保つことができ、分析性能を向上することができる。
本発明の自動分析装置の第1の実施形態の概略構成を示す平面図である。 図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における試薬容器搬送機構の構成を示す概略図である。 図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態を構成するコントローラの制御の構成を説明するブロック図である。 図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態におけるコントローラに記憶された試薬情報の一例を示す図である。 図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における試薬保管庫における移送量演算処理のフローチャート図である。 図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における試薬撹拌の要否の判断処理のフローチャート図である。 図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における、ある試薬に対する累積移送量と試薬撹拌チェック時間との関係を説明する特性図である。 本発明の自動分析装置の第2の実施形態を構成するコントローラの制御の構成を説明するブロック図である。 本発明の自動分析装置の第2の実施形態における試薬残量に応じた撹拌動作パラメータの概略図である。 本発明の自動分析装置の第2の実施形態における試薬残量に応じた撹拌動作パターンの判定処理のフローチャート図である。
以下に本発明の自動分析装置の実施形態を、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明の自動分析装置の第1の実施形態を、図1乃至図7を用いて説明する。1は、本発明の自動分析装置の第1の実施形態の概略構成を示す平面図、図2は、図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における試薬容器搬送機構の構成を示す概略図、図3は、図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態を構成するコントローラの制御の構成を説明するブロック図、図4は、図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態におけるコントローラに記憶された試薬情報の一例を示す図、図5は、図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における試薬保管庫における移送量演算処理のフローチャート図、図6は、図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における試薬撹拌の要否の判断処理のフローチャート図、図7は、図1に示す本発明の自動分析装置の第1の実施形態における、ある試薬に対する累積移送量と試薬撹拌チェック時間との関係を説明する特性図である。
図1において、自動分析装置は、ラック搬送ライン3、検体分注プローブ4、反応ディスク9、試薬分注プローブ11,13、試薬容器搬送機構14、試薬保管庫15、試薬容器投入口18、コントローラ20等により概略構成されている。
ラック搬送ライン3は、サンプル容器2を載せた検体ラック1を移動するラインである。このラック搬送ライン3は、後述する反応ディスク9の近くに設置されている。サンプル容器2は、血液又は尿のような検体を収容した容器である。このサンプル容器2は、検体ラック1に保持されている。
検体分注プローブ4は、ラック搬送ライン3と反応ディスク9との間に設置されており、回転(図1の平面間で回転)および上下方向(図1の面に直交する方向)に可動可能となっている。この検体分注プローブ4はサンプル用ポンプ(図示せず)に接続されている。検体分注プローブ4は、検体ラック1上のサンプル容器2から所望量の検体を吸引し、反応ディスク9上の反応容器5内に吐出する。
試薬保管庫15は、測定項目に応じた試薬が封入された試薬容器16を保管するために、複数の試薬容器16をその円周上に載置可能な多重同心円構造となっている。1つの試薬容器16のそれぞれには最大3種類の試薬が入る。
また、試薬保管庫15上にはレール25,26が配置されている。レール25には、レールと3軸方向に移動可能な試薬分注プローブ11と、試薬容器を開封するための試薬開封機構12と、試薬容器投入口18に投入された試薬容器を搬送するための試薬容器搬送機構14が設置されている。また、レール26には、試薬分注プローブ13が設置されている。
これら試薬分注プローブ11,13は、それぞれ試薬用ポンプ(図示せず)に接続されている。試薬分注プローブ11,13は、試薬保管庫15上の試薬容器16から所望量の試薬を吸引し、反応ディスク9上の反応容器5内に吐出する。
反応ディスク9は筐体21上に設置されている。反応ディスク9の円周上には反応容器5が並んでいる。また、反応ディスク9の周囲には、撹拌機構6,7、光源および検出光学装置10,容器洗浄機構8が配置されている。検体分注プローブ4から吐出された検体と試薬分注プローブ11,13から吐出された試薬とは、反応ディスク9上の反応容器5内で混合され、撹拌機構6,7により撹拌されることで反応液に生成される。この反応液は、光源および検出光学装置10によって検体中の成分濃度が測定される。容器洗浄機構8は、測定後の反応容器5を洗浄する。
試薬容器投入口18は、試薬容器16を装置内部に挿入する箇所である。試薬容器投入口18の付近には、試薬容器16に記されたバーコードの情報を読み取るための試薬バーコード読取装置17が設置されている。試薬バーコード読み取り装置17で試薬情報を読み取った後、試薬容器投入口18に設置された試薬容器16を試薬容器搬送機構14によって試薬保管庫15へ搬送する。
試薬容器搬送機構14は、図2に示すように、試薬容器16を保持するための試薬容器吊り下げ部14cを、リニアガイド14b1に載置された上下方向駆動部14bごと、リニアガイド14a1に沿って水平移動させる構成となっている。水平方向駆動部14aのリニアガイド14a1上には、上下方向駆動部14bが取り付けられている。さらに、上下方向駆動部14bは、試薬容器吊り下げ部14cをリニアガイド14b1に沿って上下移動させるよう構成されている。
コントローラ20は、図3に示すように、CPU20a、記憶部20b、入出力部20cとを略有している。
CPU20aは、演算部20a1と、判断部20a2を備えている。CPU20aは、光源および検出光学装置10の測定結果から検体中の成分濃度を演算し、演算結果をディスプレイ22に出力する。また、CPU20aは、検体分注プローブ4,反応ディスク9,光源および検出光学装置10,試薬分注プローブ11,13,試薬容器搬送機構14,試薬保管庫15,図1には明示されていないサンプル用ポンプ,試薬用ポンプ,洗浄用ポンプ等の動作を制御するための信号をそれぞれ演算し、入出力部20cを介してそれぞれの機器へ出力する。
演算部20a1は、試薬保管庫15内における試薬容器16の移送量を試薬保管庫15内の全ての試薬容器16毎に演算する。この試薬保管庫15における試薬容器16の移送量は、試薬保管庫15が試薬吸引位置まで試薬容器1を搬送する際の搬送量であり、回転半径r×回転角wで表される。演算部20a1では、この移送量を、試薬保管庫15が試薬吸引位置まで試薬容器16を搬送するたびに試薬保管庫15内の試薬容器全てに対して演算する。
判断部20a2は、後述する記憶部20b内の試薬容器情報記憶部20b3に記憶された試薬容器16毎の累積移送量と後述する記憶部20b内の試薬種類情報記憶部20b2に記憶された移送量下限値とを比較して、試薬保管庫15内の試薬容器16の撹拌が不足しているかどうかを判断する。また、試薬容器16毎の累積移送量と記憶部20b内の試薬種類情報記憶部20b2に記憶された移送量上限値とを比較して、試薬保管庫15内の試薬容器16の撹拌が過剰であるかどうかを判断する。
この判断部20a2において、試薬容器16が撹拌が不足していると判断されると、当該試薬容器16を撹拌するよう試薬容器搬送機構14に信号を出力する。更に、試薬容器16が撹拌が必要であると判断されたにもかかわらず撹拌が実施されない状態で測定に使用された場合や撹拌が過剰と判断されたにもかかわらず測定に使用された場合は、異常であると判断し、この異常を通知するために、撹拌不足や撹拌過剰の試薬が測定に使用されたことをオペレータに通知するためのアラーム(表示信号)を出力して、ディスプレイ22に表示する。
記憶部20bは、分析パラメータ記憶部20b1、試薬種類情報記憶部20b2、試薬容器情報記憶部20b3とを有する。
分析パラメータ記憶部20b1は、図4に示すような分析パラメータ201を記憶している。この分析パラメータ201は、オペレータにより分析が依頼された際に、依頼された分析項目を実行するために必要な分析条件等を示すパラメータであり、少なくとも分析項目毎に管理された分析項目コードを有している。この分析項目コードをキー情報として、オペレータから依頼された測定項目と分析パラメータ記憶部20b1に記憶された分析パラメータとをリンクさせている。分析パラメータ201には、他に、分析項目を分析する際に使用する測定波長,分析に必要な試薬の試薬コード,分析に必要な試薬の分注量等の情報を含む。なお図4中●印はキー情報を示している。
また、試薬保管庫15で保管されている試薬の種類ごとに、図4に示すような試薬種類情報202を試薬種類情報記憶部20b2で、試薬容器情報203を試薬容器情報記憶部20b3で記憶している。
試薬種類情報記憶部20b2で記憶している試薬種類情報202は、試薬種類毎に定められた試薬コード、試薬の撹拌要否を決めるパラメータである撹拌チェック時間、撹拌チェック時間当たりの移送量上限値および移送量下限値、試薬残量閾値等の情報等である。このうち、試薬コードをキー情報として用いれば、当該試薬コードを有する試薬の撹拌要否のパラメータを検索することができる。更に、試薬容器搬送機構14の水平方向駆動部14aのX軸方向およびY軸方向の動作量・速度を定義した撹拌動作パラメータが、試薬種類に応じてそれぞれの試薬種類ごとに記憶されている。なお、移送量下限値および移送量上限値は、試薬種類毎の特性(成分の分離しやすさや泡立ちやすさ等の性質)に応じた最適の撹拌量として定義される値であり、撹拌チェック時間の間における実際の移送量の累積値と比較することにより、当試薬に対して適切な撹拌が行われたかどうかを判断するための閾値である。この移送量下限値、移送量上限値は、予め試薬種類ごとに調査しておく。
試薬容器情報記憶部20b3で記憶している試薬容器情報203は、試薬種類毎に定められた試薬コード、試薬の製造ロット番号、シーケンス番号、試薬容器毎の試薬残量、累積移送量、最終撹拌チェック時刻、試薬容器16の設置位置番号、撹拌が必要か不要かを記憶する撹拌状況等の情報等である。シーケンス番号とは試薬容器16ごとに異なる番号であり、試薬容器16毎の区別を可能としている。試薬コード、試薬の製造ロッド番号およびシーケンス番号をキー情報として用いれば、同じ種類の試薬を収容した試薬容器が複数本、試薬保管庫内に保管されている場合にも、一義的に試薬容器を特定することができる。なお、累積移送量は、CPU21aで演算した試薬容器16毎の移送量を試薬保管庫15の移動のたびに加算したもので、試薬保管庫15内の全ての試薬容器16毎に記憶されている。
本実施形態では、試薬容器情報記憶部20b3が移送量記憶部、試薬種類情報記憶部20b2が閾値記憶部として機能する。
次に、上述した本発明の自動分析装置の第1の実施形態の動作を、図4乃至図7を用いて説明する。
まず、検体の分析動作について説明する。
自動分析装置に投入された検体ラック1を、ラック搬送ライン3により反応ディスク9を有する筐体21に引き込む。
その検体ラック1に保持させた状態で、試料吸引位置に位置付けられた検体を検体分注プローブ4にて所定量吸引させ、反応ディスク9上の検体分注位置にある反応容器5に分注する。
検体が分注された反応容器5を、反応ディスク9の回転により第1試薬分注位置に移動する。同時に、試薬保管庫15を回転させて試薬容器16を一番目の試薬分注プローブ11の吸引位置に移動させ、試薬分注プローブ11で第1試薬を吸引し、反応容器5に分注する。
第1の試薬が分注された反応容器5を、撹拌位置に移動し、そこで撹拌機構6により検体と第1試薬との撹拌を行う。
更に、第2試薬の添加が必要な場合は、反応容器5を第2試薬分注位置に移動させる。同時に、試薬保管庫15を回転させて試薬容器16を二番目の試薬分注プローブ13の吸引位置に移動させ、試薬分注プローブ13で第2試薬を吸引し、反応容器5に分注する。
分注済みの反応容器5を、撹拌位置に移動し、撹拌機構7により反応容器5内の検体,第1試薬および第2試薬の撹拌を行い、反応液を生成する。
反応液が入った反応容器5を光源および検出光学装置10の位置まで移動させ、光源からの光を反応容器5を通過させて、この通過した光を検出光学装置により検出することで、これら一連の分析過程における吸光度変化を経時的に測定し、得られた反応曲線から生化学分析項目の分析結果を演算し、出力する。
この分析動作中における、試薬の撹拌の要否を判断する制御の動作の詳細について、図3乃至図7を参照して以下説明する。
まず、分析依頼がされた検体が検体ラック1に搭載され、自動分析装置内に投入されると、コントローラ20は、その検体に依頼された分析項目の分析項目コードをキー情報として分析パラメータ201を検索し、依頼された分析を実施するために必要な分析条件を取得する。
次に、コントローラ20は、当該分析依頼を実行するために必要な試薬が試薬保管庫15内に存在しているか否かを、記憶部20bに記憶された試薬容器情報203から検索する。例えば、先に参照した分析パラメータ中にある、試薬コード情報を元にして、当該試薬コードと同じ試薬コードを有する試薬容器16が試薬保管庫15内に存在しているかを検索する。同じ試薬コードを有する試薬容器16が複数存在する場合には、試薬容器情報203中の試薬残量情報や、試薬の使用可否情報も参照して、使用する試薬容器16を特定する。
その後、図5に示すように、コントローラ20は、試薬を分注するために特定した試薬容器16を試薬保管庫15を回転させて試薬吸引位置まで移送させる(ステップS501)。
次に、コントローラ20は、試薬保管庫15の各々の試薬容器保管スペースに試薬容器16が保管されているかどうかを判断し、保管されているときはステップS503へ移行し、保管されていないときはステップS506に移行する(ステップS502)。
その後、コントローラ20は、当試薬容器情報203の設置位置番号から試薬保管庫15の内周か外周のどちらに当該試薬容器16が設置されているかを判断し、内周ならばステップS504に移行し、外周ならばステップS505へ移行する(ステップS503)。これは試薬保管庫15が図1に示すような多重同心円状試薬ディスクタイプであるため、特定の試薬吸引ポジションまで試薬容器16を搬送するにあたり、試薬保管庫15内の内周側の試薬容器設置位置に対して外周側の試薬容器設置位置は動く距離が長いことにより移送速度が速いためであり、これを考慮している。
ステップS503で内周と判断されれば、コントローラ20は、CPU20aにおいて内周の半径r1と試薬保管庫15の移送による回転角から得た移送量を演算し、記憶部20bの試薬容器情報203の累積移送量に加算する(ステップS504)。
ステップS503で外周と判断されれば、コントローラ20は、CPU20aにおいて外周の半径r2と試薬保管庫15の移送による回転角から得た移送量を演算し、記憶部20bの試薬容器情報203の累積移送量に加算する(ステップS505)。
次に、コントローラ20は、試薬保管庫15の全ての試薬容器保管位置に対してステップS502〜S505の演算処理を行ったかどうかチェックし、演算した場合は処理を終了し、演算していない試薬容器16がある場合はステップS502に処理を戻す(ステップS506)。
このステップS501〜S506の処理を、試薬保管庫15を回転させて試薬吸引位置まで試薬容器16を移送するたびに行い、コントローラ20の記憶部20bの試薬容器情報記憶部20b3に記憶する移送量に加算して、累積していく。
また、コントローラ20は、定期的に試薬保管庫15上の全ての試薬容器16に対して、累積した移送量と移送量下限値,移送量上限値とを比較する。この詳細を図6を参照して説明する。
まず、コントローラ20は、試薬保管庫15内のある位置に、試薬容器16が存在するかどうかを判断し、存在するときはステップS603に移行し、存在しないときはステップS610に移行する(ステップS601)。
ステップS601において試薬容器が存在すると判断されれば、コントローラ20は、現在時刻と試薬容器情報記憶部20b3で記憶する最終撹拌チェック時刻との差分が、試薬種類情報記憶部20b2で記憶する撹拌チェック時間を越えたかどうかを判定する。現在時刻と最終撹拌チェック時刻との差分が撹拌チェック時間を越えた場合、撹拌チェックを実施するためにステップS603へ移行する。撹拌チェック時間以下の場合は、まだ撹拌チェックを行うには十分時間が経過していないと判断し、ステップS610へ移行する(ステップS602)。
次に、コントローラ20は、現在の累積移送量と移送量下限値を比較し、累積移送量が移送量下限値以下の場合はステップS607に移行し、移送量下限値より大きい場合はステップS604に移行する(ステップS603)。
累積移送量が移送量下限値より大きい場合、コントローラ20は、累積移送量と移送量上限値を比較し(ステップS604)、累積移送量が移送量上限値未満の場合はステップS605に移行し、移送量上限値以上の場合はステップS606に移行する。
ステップS604において累積移送量が移送量上限値未満の場合、コントローラ20は、撹拌状況を「撹拌不要」にセットする(ステップS605)。
ステップS604において累積移送量が移送量上限値以上の場合、コントローラ20は、撹拌状況を「撹拌過剰」にセットする(ステップS606)。
ステップS603において累積移送量が移送量下限値以下と判断される場合、コントローラ20は、撹拌状況を「撹拌要」にセットし、当該試薬容器16を撹拌するよう試薬容器搬送機構14に撹拌信号を出力する(ステップS607)。
このステップS603,S604における累積移送量と移送量下限値,移送量上限値との比較の一例について図7を参照して説明する。
コントローラ20は、試薬種類情報202に記憶された撹拌チェック時間T1,T2,T3において、図5のステップS501〜S507のフローチャートにより加算された累積移送量と試薬種類情報202中の移送量下限値および上限値とを比較して撹拌要否チェックを行う。
まず、測定開始から撹拌チェック時間T1が経過した後のタイミングで撹拌チェックを行う。撹拌チェック時間T1における累積移送量Aは、移送量下限値を下回っているため、撹拌不足のため撹拌が必要とみなす。次のチェック時間T2における累積移送量Bは、移送量上限値を上回っているため、撹拌が過剰で泡立ちの可能性ありとみなす。次のチェック時間T3における累積移送量Cは、移送量上限値と下限値の間に入っているので撹拌が十分であるとみなす。
図6に戻って、当該試薬容器16に対して撹拌チェック(ステップS603〜S607)が終了すると、コントローラ20は、最終撹拌チェック時刻を現時刻に更新し、試薬容器情報記憶部20b3で記憶する(ステップS608)。
その後、コントローラ20は、累積移送量を0にリセットし、試薬容器情報記憶部20b3を更新する(ステップS609)。
その後、コントローラ20は、試薬保管庫15の全ての試薬容器保管位置に対してステップS602〜S609のチェック処理を行ったかどうかチェックし、チェックした場合は処理を終了し、チェックしていない試薬容器16がある場合はステップS601に処理を戻す(ステップS610)。
コントローラ20は、ステップS607において「撹拌要」と判断された試薬容器16に対して、試薬撹拌動作を計画し、実施する。この撹拌動作を実際に行うのは、撹拌動作が計画された後の任意のタイミングであるが、撹拌実施信号を受けた直後か、使用することが決定した直前が好適であるものの、自動分析装置の分析作業状況に応じて適宜実施すればよい。
但し、試薬撹拌動作を計画する時に、既に「撹拌要」の試薬を使用する測定が計画済みである場合や、試薬撹拌動作よりも検体の測定計画の優先度が高いために試薬撹拌動作が遅れそうな場合は、試薬撹拌動作前に「撹拌要」状態の試薬を使用して測定を実施してしまう恐れがある。このため、試薬の分注時に当該試薬の撹拌状況を参照するよう制御して、撹拌状況が「撹拌要」であった場合は、異常であると判断して、撹拌不足のアラームを出力してディスプレイ22で表示するか、またはディスプレイ22で表示する測定結果に試薬撹拌不足のアラームを付加してオペレータに注意を促す。
同様に、試薬の分注時に撹拌状況が「撹拌過剰」であれば、コントローラ20は、ステップS606において「撹拌過剰」と判断された試薬容器16に対して、異常が生じているとして、試薬泡立ち注意のアラームを出力してディスプレイ22で表示するか、またはディスプレイ22で表示する測定結果に試薬泡立ち注意のアラームを出力し、オペレータに注意を促す。
次に試薬容器搬送機構14における実際の撹拌動作について説明する。
まず、試薬保管庫15を回転させて試薬容器16の取出し位置まで撹拌する試薬容器16を移送する。同時に水平方向駆動部14aを駆動して試薬容器搬送機構14を試薬容器取り出し位置まで移動させる。次に試薬容器吊り下げ部14cの吊り下げ爪14c1を上下動駆動部14bを駆動させて試薬容器16の爪掛け穴に挿入して撹拌する試薬容器16を試薬保管庫15から取り上げる。その後、コントローラ20から入力した撹拌動作パラメータに従って水平方向駆動部14aを駆動して、X軸方向及びY軸方向への往復動作を行うことで試薬を撹拌する。この試薬撹拌動作を実施後、当該試薬に対する試薬容器情報203の撹拌状況を「撹拌不要」に更新し、また試薬容器16を試薬保管庫15に戻して撹拌動作を終了する。
上述した本発明の自動分析装置の第1の実施形態によれば、試薬容器16毎の累積移送量と移送量下限値とを比較して撹拌が不足しているかどうかを判断し、撹拌が不足していると判断された試薬容器16を撹拌するよう制御する。よって、一定期間内における試薬保管庫15の移動に基づく撹拌効果が不十分である試薬が入った試薬容器16に対しては試薬撹拌動作を実施するよう制御するため、試薬容器16内の試薬の成分に分布が生じた試薬の状態を撹拌動作によって均質な状態に戻すことができ、試薬保管庫15内の試薬のコンディションを良好に保つことができる。従って、均質でない状態で分析に使用される可能性を大きく抑制することができ、安定した検体中の成分分析が可能となり、分析性能を向上することができる。そのうえ、不必要な撹拌動作を行うことを防ぐことができ、スループットの向上を図ることも可能であるとの効果も奏する。
また、撹拌が必要と判断されたにもかかわらず撹拌が実施されない状態で測定に使用された場合は、測定結果に、試薬撹拌不足のまま使用された旨のアラームを出力するよう制御するため、その測定結果の精度に問題があるかどうかを容易に把握することができる。よって再検査の必要性などを容易に判断することができ、分析精度を高め、分析性能の更なる向上を図ることができる。
更に、試薬容器16毎の累積移送量と移送量上限値とを比較して撹拌が過剰かどうかを判断することで、試薬の泡立ちの有無を考慮することができる。例えば、試薬保管庫に設置された全試薬に対して撹拌が行われる試薬保管庫の回転や移動による撹拌方式において、液面検知機構を使用して試薬を吸引しているタイプの自動分析装置では、泡立ちによって液面の検知精度が低下し、試薬の吸引量が安定せず、所望の分析結果が得られなくなるとの問題がある。しかし本実施形態のように泡立ちがあることが予めわかっていれば、泡立ちを考慮に入れて液面検知を行うことができ、試薬の吸引量が安定しなくなるとの問題を抑制でき、所望の測定結果が得られずに測定結果に影響が出る恐れも防ぐことができる。
その上、撹拌が過剰であると判断されたにもかかわらず当該試薬容器16が測定に使用されたときは測定した結果に試薬泡立ち注意のアラームを出力するため、その測定結果の精度に問題があるかどうかを容易に把握することができ、再検査の必要性などを容易に判断することができるため、分析性能のさらなる向上を図ることができる。
また、試薬容器搬送機構14により試薬容器16を撹拌することにより、コントローラ20の制御を更新するだけで別途新たな撹拌用の機構を設ける必要なく上記制御が実現可能となり、本発明の制御の実施が容易となる。
なお、撹拌状況が「撹拌要」または「撹拌過剰」である試薬容器16に対しては、同一の試薬種類の試薬容器16が試薬保管庫15内に複数ある場合、撹拌状況が「撹拌不要」である試薬容器16を優先して使用して測定を継続するよう制御することができる。
<第2の実施形態>
本発明の自動分析装置の第2の実施形態を図8乃至図10を用いて説明する。図8は、本発明の自動分析装置の第2の実施形態を構成するコントローラの制御の構成を説明するブロック図、図9は、本発明の自動分析装置の第2の実施形態における試薬残量に応じた撹拌動作パラメータの概略図、図10は、本発明の自動分析装置の第2の実施形態における試薬残量に応じた撹拌動作パターンの判定処理のフローチャート図である。
自動分析装置の第2の実施形態は、コントローラ20の構成以外は自動分析装置の第1の実施形態と略同じ構成であり、詳細は省略する。
図8において、本発明の自動分析装置の第2の実施形態に係るコントローラ20は、CPU20a、記憶部20b、入出力部20cとを備えている。
CPU20aは、演算部20a1、判断部20a2に加えて、試薬容器情報記憶部20b3で記憶する試薬残量に応じた撹拌動作を決定し、試薬容器搬送機構14に決定した動作を行うよう信号を出力する動作決定部20a3を有する。
記憶部20bは、分析パラメータ記憶部20b1、試薬種類情報記憶部20b2、試薬容器情報記憶部20b3を備え、このうち、試薬容器情報記憶部20b3で記憶する試薬容器情報203として試薬容器16毎の試薬残量を記憶している。また、試薬種類情報記憶部20b2において、試薬種類情報202として図9に示すような試薬残量閾値X,Yごとの試薬撹拌動作パラメータを記憶している。これらの動作パラメータは、例えば、試薬残量が多いとより多く撹拌し、少ないとより少なく撹拌するように定義してある。更に、試薬残量閾値X,Yを試薬種類情報202として試薬種類情報記憶部20b2で記憶している。本実施形態では、試薬容器情報記憶部20b3が移送量記憶部および残量記憶部、試薬種類情報記憶部20b2が閾値記憶部として機能する。
このような自動分析装置の第2の実施形態におけるコントローラ20は、自動分析装置の第1の実施形態のコントローラ20と同様の制御に加えて、更に試薬残量を加味する制御を行う。その制御の詳細について図10を参照して以下説明する。
コントローラ20は、試薬を分注するために特定した試薬容器16を試薬保管庫15を回転させて試薬吸引位置まで移送するステップS501〜S506(図5参照)を処理する間に、試薬分注動作を行うたびに、試薬容器16毎に試薬容器内に残る試薬残量を、CPU20aにおいて(試薬分注回数)×(一回の試薬分注量)の式で演算する。そして演算した試薬残量を記憶部20bにおける試薬容器情報記憶部20b3で記憶し、試薬容器情報203の試薬残量を更新していく。
図6において、コントローラ20で、ステップS607において撹拌状況が「撹拌要」にセットされて試薬容器搬送機構14に撹拌実施信号が出力された後に、図10に示すような試薬残量による撹拌動作パターン判定処理を実施する。
まず、図10に示すように、コントローラ20は、試薬容器情報203から試薬容器16内の試薬残量の情報を取得する(ステップS901)。
その後、コントローラ20は、取得した試薬残量情報と、当該試薬種類情報202の試薬残量閾値X,Yとを比較し、試薬残量が閾値Yより多い場合はステップS903に移行し、閾値X以上Y以下であればステップS904に移行し、閾値X未満であればステップS905に移行する(ステップS902)。
ステップS902における比較結果から、コントローラ20は、CPU20aにおける動作決定部20a3において、該当する動作パターンを選択する。具体的には、試薬残量が閾値Yより多い場合は動作パターン1(ステップS903)、閾値X以上Y以下であれば動作パターン2(ステップS904)、閾値X未満であれば動作パターン3(ステップS905)を選択して、試薬種類情報202からそれぞれの撹拌動作パラメータを呼び出し、試薬容器搬送機構14に信号を出力して、それぞれの撹拌動作に従って撹拌を実施する。
本発明の自動分析装置の第2の実施形態においても、前述した自動分析装置の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。すなわち、試薬容器16内の試薬の成分を撹拌動作によって均質な状態に戻すことができ、試薬保管庫15内の試薬のコンディションを良好に保つことができ、均質でない状態で分析に使用される可能性を大きく抑制することができる。加えて、不必要な撹拌動作を行うことを防ぐことができ、スループットの向上を図ることも可能である。
更に、コントローラ20が、試薬容器16毎に試薬残量を記憶し、この試薬残量に応じた撹拌動作を決定するため、試薬残量が少ないときに過剰な撹拌を行うこと(泡立ちの問題)や試薬残量が多いときに不十分な撹拌を実施してしまうこと(成分の不均一を解消しきれないとの問題)を防止でき、より試薬容器16内の試薬の状態に応じた撹拌動作を決定・実行できるようになる。よって、試薬保管庫15内の試薬のコンディションをより良好に保つことができ、分析性能をより向上させることができる。
なお、試薬残量を(試薬分注回数)×(一回の試薬分注量)で演算したが、試薬残量の検出方法はこれに限られず、試薬液面検知機構を設け、この液面検知機構の液面の検出値を用いて残量を演算することができる。
<第3の実施形態>
本発明の自動分析装置の第3の実施形態を説明する。
自動分析装置の第3の実施形態は、コントローラ20における試薬分注時の当該試薬の撹拌状況を参照した後の制御以外は自動分析装置の第1の実施形態と略同じ構成および制御であり、詳細は省略する。
本発明の自動分析装置の第3の実施形態に係るコントローラ20は、試薬の分注時に当該試薬の撹拌状況を試薬種類情報記憶部20b2で記憶する試薬種類情報202の撹拌状況を参照するにあたって「撹拌要」であった際に撹拌不足のアラームを出力するとともに、撹拌を実際に実施するまでその試薬の測定への使用を中止するよう制御する。例えば、当該分析依頼を実行するために必要な試薬が試薬保管庫15内に存在しているか否かを検索する際に「撹拌要」の試薬を除外するか、試薬保管庫15を回転させて試薬吸引位置まで移送させない、試薬分注プローブ11,13による試薬吸引を行わないようにする等の方法を取る。
同様に、試薬の分注時に撹拌状況が「撹拌過剰」であれば、試薬泡立ち注意のアラームを出力し、その試薬の測定への使用を泡立ちが収まるまで中止するよう制御する。この泡立ちを収める方法としては、体21に設けられた退避場に一定時間退避させることや試薬保管庫15の泡立ちにくい箇所に泡立ちの生じた試薬容器16を移動させる方法等がある。
本発明の自動分析装置の第3の実施形態においても、前述した自動分析装置の第1の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。
更に、コントローラ20が、試薬容器16が撹拌が必要と判断された場合は、当該試薬容器16内の試薬の使用を中止するよう制御することにより、一定期間の試薬保管庫15の移動による撹拌効果が不十分である試薬が入った試薬容器16が試薬撹拌動作を行うまで使用されることを防止することができる。従って、均質でない状態で分析に使用される可能性を強く抑制することができ、安定した検体中の成分分析が可能となり、分析性能の更なる向上を図ることができる。
また、コントローラ20が、試薬容器16が撹拌が過剰と判断された場合は、当該試薬容器16内の試薬の使用を中止するよう制御することにより、一定期間の試薬保管庫15の移動による撹拌効果が過剰である試薬は、試薬撹拌動作を実施せずに泡立ちのおさまりを待つよう制御することで、不要な撹拌を抑制することでスループットの低下を防ぐとともに、試薬コンディションを良好に保つことができる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施形態に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。
例えば、試薬容器16を分注プローブ11,13まで移動させる方法は、円周上に設置した試薬保管庫15ごと試薬容器16を回転させる方法を例に挙げたが、直線的な並行移動や上下移動によっても移動することが可能である。試薬保管庫15の形状も、多重同心円上に限られず、円形や矩形とすることも可能である。

更に、試薬ごとの移送量の下限値や上限値は、オペレータによって設定可能にすること、予め試薬毎に設定してある情報を試薬容器16に貼付されたバーコードに記憶させておいてバーコードリーダによって読み取る方法、ネットワークから取得する方法とすることができる。
また、コントローラ20において撹拌が必要と判断された試薬容器16の試薬撹拌の手段としては、試薬容器搬送機構14により試薬保管庫15から取り出し、その試薬容器16を左右動作または回転動作させることにより撹拌を実施する例を示したが、撹拌動作の詳細はこれに限定されず、別途撹拌用の容器保持アクチュエータを設けてこのアクチュエータで容器を移動させて撹拌することができ、他にも撹拌用の棒を別途設けてこの撹拌用の棒によって撹拌することも可能である。
更に、図5、図6のフローチャートにおいて、ある試薬容器の演算・チェックを行った後に次の試薬容器の演算・チェックを行うように制御しているが、各ステップを試薬保管庫15内の全ての試薬容器16に対して行った後に次のステップに移行するように処理することも可能である。
1…検体ラック、
2…検体(サンプル)容器、
3…ラック搬送ライン、
4…検体分注プローブ、
5…反応容器、
6,7…撹拌機構、
8…洗浄機構、
9…反応ディスク、
10…光源および検出光学装置、
11,13…試薬分注プローブ、
12…試薬開封機構、
14…試薬容器搬送機構、
15…試薬保管庫、
16…試薬容器
17…試薬バーコード読取装置、
18…試薬容器投入口、
20…コントローラ、
20a…CPU、
20a1…演算部、
20a2…判断部、
20a3…動作決定部、
20b…記憶部、
20b1…分析パラメータ記憶部、
20b2…試薬種類情報記憶部、
20b3…試薬容器情報記憶部、
21…筐体、
22…ディスプレイ。

Claims (9)

  1. 複数の試薬容器を架設した状態で前記試薬容器を試薬吸引位置まで回転移動させる試薬保管庫と、
    前記試薬保管庫の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記試薬保管庫内における前記試薬保管庫の回転動作による前記試薬容器の撹拌チェック時間内における累積移送量を前記試薬保管庫内の全ての試薬容器毎に演算する演算部と、
    前記演算部で演算した前記試薬容器毎の累積移送量を前記試薬保管庫内の全ての試薬容器毎に記憶する累積移送量記憶部と、
    前記試薬容器内の試薬種に応じた累積移送量下限値を記憶する閾値記憶部と、
    前記累積移送量記憶部に記憶された試薬容器毎の累積移送量と前記閾値記憶部に記憶された累積移送量下限値とを比較し、前記試薬保管庫内前記試薬保管庫の回転動作による前記試薬容器の撹拌が不足しているかどうかを判断する判断部とを有した
    ことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記試薬保管庫の回転動作による撹拌とは別に前記試薬容器を撹拌する撹拌部と、
    前記判断部において撹拌が不足していると判断された試薬容器を撹拌するよう前記撹拌部に信号を出力する制御部とを更に備えた
    ことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記試薬容器毎に試薬残量を記憶する残量記憶部と、
    前記残量記憶部に記憶された前記試薬残量に応じた撹拌動作を決定し、前記試薬容器に撹拌実施信号を出力する動作決定部とを更に備えた
    ことを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記試薬容器内の試薬種に応じた累積移送量上限値を記憶する閾値記憶部と、
    前記累積移送量記憶部に記憶された試薬容器毎の累積移送量と前記累積移送量上限値とを比較し、前記試薬保管庫内の前記試薬容器の撹拌が過剰であるかどうかを判断する判断部とを更に備えた、
    ことを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記試薬容器が前記判断部において撹拌が不足していると判断されたにもかかわらず撹拌が実施されない状態で測定に使用された場合は、異常と判断し、この異常を表示信号として出力する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項4に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記試薬容器が前記判断部において撹拌が過剰と判断されたにもかかわらず測定に使用された場合は、異常と判断し、この異常を表示信号として出力する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記試薬容器が前記判断部において撹拌が不足していると判断された場合は、当該試薬容器内の試薬の使用を撹拌するまで中止するよう試薬分注動作を制御する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項4に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記試薬容器が前記判断部において撹拌が過剰と判断された場合は、当該試薬容器内の試薬の使用を中止するよう試薬分注動作を制御する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項2または3に記載の自動分析装置において、
    前記試薬容器を投入する投入口と、
    前記投入口から投入された前記試薬容器を前記試薬保管庫に搬送しつつ前記試薬容器を撹拌する搬送部とを更に備えた
    ことを特徴とする自動分析装置。
JP2012104981A 2012-05-01 2012-05-01 自動分析装置 Active JP6081715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012104981A JP6081715B2 (ja) 2012-05-01 2012-05-01 自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012104981A JP6081715B2 (ja) 2012-05-01 2012-05-01 自動分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013231701A JP2013231701A (ja) 2013-11-14
JP6081715B2 true JP6081715B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=49678256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012104981A Active JP6081715B2 (ja) 2012-05-01 2012-05-01 自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6081715B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6898239B2 (ja) 2015-01-23 2021-07-07 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 分析機器の試薬ロータに試薬容器を装填するための装填デバイス、および、分析機器
EP4375672A1 (en) * 2021-07-19 2024-05-29 Hitachi High-Tech Corporation Automatic analysis device and method for managing reagent with automatic analysis device

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0447266A (ja) * 1990-06-14 1992-02-17 Toshiba Corp 試薬容器攪拌システム
CA2384523C (en) * 1991-03-04 2007-01-09 Bayer Corporation Automated analyzer
JP3661605B2 (ja) * 2001-04-10 2005-06-15 株式会社日立製作所 免疫分析装置及び免疫分析方法
US7258480B2 (en) * 2005-01-10 2007-08-21 Dade Behring Inc. Apparatus for mixing liquid samples using a two dimensional stirring pattern
JP2007114022A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Olympus Corp 攪拌容器及びこの攪拌容器を用いた分析装置
JP2007078618A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Nippon Support System Kk 超音波によるマイクロプレートなどの攪拌又は脱気用の超音波発生装置
JP2009156792A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Olympus Corp 分析装置
JP4654256B2 (ja) * 2008-02-28 2011-03-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
JP2009288031A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Hitachi High-Technologies Corp 攪拌装置及びそれを用いた自動分析装置
JP5331551B2 (ja) * 2009-04-16 2013-10-30 株式会社日立ハイテクノロジーズ 分析装置
JP5346265B2 (ja) * 2009-09-30 2013-11-20 シスメックス株式会社 検体分析装置および検体分析方法
JP5337728B2 (ja) * 2010-01-28 2013-11-06 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013231701A (ja) 2013-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3873039B2 (ja) 自動分析装置
JP5346807B2 (ja) 試料の細菌接種物レベルを自動的に調整する装置
EP2703819B1 (en) Sample processing apparatus and sample processing method
AU2007209280B2 (en) Unit cuvette for analysing a biological fluid, automatic device for in vitro analysis
JP4299403B2 (ja) 自動分析装置
CN109669045B (zh) 自动分析装置
JP2013500489A (ja) 自動分析器
US9213037B2 (en) Sample analyzer and sample analyzing method
EP2746736A1 (en) System for managing of bulk liquids and/or solids
JP2009133796A (ja) 自動分析装置
JP2006337386A (ja) 自動分析装置
JP2019219228A (ja) 自動分析装置、および自動分析方法
JP6081715B2 (ja) 自動分析装置
JP6429753B2 (ja) 自動分析装置及び自動分析方法
WO2016017291A1 (ja) 自動分析装置
JP5140491B2 (ja) 自動分析装置および分注精度確認方法
JP6991363B2 (ja) 自動分析装置
JP5409564B2 (ja) 自動分析装置
JP2015161559A (ja) 臨床検査装置
US11828765B2 (en) Automatic analysis apparatus and method of controlling automatic analysis apparatus
WO2010004789A1 (ja) 自動分析装置
JP2015049063A (ja) 検体分析装置
JP5808473B2 (ja) 自動分析装置
JP2007285920A (ja) 分析装置
JP6537895B2 (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150305

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6081715

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350