JP6081421B2 - バグフィルタの製造方法 - Google Patents

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本発明は、バグフィルタの製造方法に関する。
都市ごみ焼却炉、下水汚泥焼却炉、産業廃棄物焼却炉、石炭の燃焼炉等から排出される排ガスには、煤塵と共に、窒素酸化物やダイオキシン等の大気汚染物質が含まれることがある。そのため、前記排ガスには、通常、煤塵を除去する集塵処理が施される。
集塵処理としては、濾布を用いた濾過処理が広く採用されている。濾過処理においては、濾布本体の表面に、排ガス浄化用触媒を含む触媒層が形成された濾布を用いることがある。濾布にこのような触媒層を設けることで、集塵処理を行うと同時に排ガスの浄化処理を行うことができる。
従来、濾布本体の表面に触媒層を形成する方法としては、例えば特許文献1から特許文献4に記載のものが知られている。特許文献1に記載の技術では、排ガス浄化用触媒を含むスラリー槽内に濾布本体全体を浸漬させた後、これを引き上げ、乾燥、焼成する方法が採られている。特許文献2に記載の技術では、スラリー槽内に濾布本体全体を浸漬させた後、絞りローラーを用いて濾布に触媒スラリーを圧着含浸させる方法を採用している。また、特許文献3に記載の技術では、可動式スプレーを用いて濾布本体の両面に触媒スラリーを噴霧することで、濾布本体の表面及び裏面の各々で触媒スラリーの種類やその厚みを変えることができる。さらに、特許文献4に記載の技術では、円筒袋状の濾布本体を、回転治具に固定した上でこれを回転させながらスプレーノズルで触媒スラリーを噴霧すると方法が採られている。
特開平5−7716号公報 特許第3589893号公報 特開2013−128863号公報 特開平7−60134号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、濾布本体をスラリー槽内に浸漬させるため、漕内におけるスラリーの循環や濃度が不均一である場合、濾布本体に触媒層を均一に形成することに困難を生じる可能性がある。
また、特許文献2に記載された方法では、スラリーを濾布本体に圧着含浸させるため、濾布本体を形成する繊維質に損傷を生じ、濾過性能を損なう可能性がある。
さらに、特許文献3に記載の技術では、スプレーノズルが可動式であるため、装置の構成が複雑化することで、設備コストや保守コストの上昇を招いてしまう。
加えて、特許文献4に記載の技術では、濾布本体を回転治具に装着する作業に時間を要するため、製造効率が低下する可能性がある。また、回転治具を回転させることから、濾布本体に付着した触媒スラリーが周囲に飛散してしまうため、作業性が損なわれてしまう。
上記課題を解決するため、本発明に係るバグフィルタの製造方法は、以下の手段を提案している。
本発明の一態様に係るバグフィルタの製造方法は、長尺円筒状の濾布本体に触媒層が形成されてなるバグフィルタの製造方法であって、前記濾布本体を平面状にならす成形工程と、該成形工程の後に、平面状をなす前記濾布本体の一方の面側からスラリーを塗工する第一塗工工程と、該第一塗工工程の後に、前記濾布本体の前記一方の面と前記他方の面とが入れ替わるように前記濾布本体を回転させる回転工程と、該回転工程の後に、前記他方の面側から前記スラリーを塗工する第二塗工工程と、前記スラリーが塗工された前記濾布本体を乾燥させることで、前記スラリーを前記触媒層とする乾燥工程と、を含む。
ここで、濾布本体を円筒形状のような立体形状に維持してスラリーを塗工する場合、濾布本体に担持されるスラリーの濃度が不均一になりやすい。しかしながら、上述のような方法では、濾布本体を平面状にならした状態でスラリーの塗工を行うことから、濾布本体に担持されるスラリーの濃度を均一にすることができる。
さらに、本発明の一態様に係るバグフィルタの製造方法では、前記第一塗工工程は、前記一方の面側に前記スラリーが塗工された前記濾布本体を、前記長さ方向と前記平面上で直交する回転軸回りに一回転させる工程をさらに含んでいてもよい。
上述のような方法によれば、一方の面側にスラリーが塗工された状態の濾布本体を、その長さ方向と直交する回転軸回りに一回転させることで他方の面側の塗工が行われる。よって、一方の面と他方の面とを、ともに同一の装置によって塗工することができる。
さらに、本発明の一態様に係るバグフィルタの製造方法では、前記第一塗工工程は、前記一方の面側に前記スラリーが塗工された前記濾布本体を、該濾布本体の長さ方向に延びる回転軸回りに一回転させる工程をさらに含んでいてもよい。
上述のような方法によれば、一方の面側にスラリーが塗工された状態の濾布本体を、その長さ方向に延びる回転軸回りに一回転させることで他方の面側の塗工が行われる。よって、一方の面と他方の面とを、ともに同一の装置によって塗工することができる。
さらに、本発明の一の態様に係るバグフィルタの製造方法は、前記第一塗工工程と、前記第二塗工工程にて、前記スラリーを噴霧することで塗工を行う構成であってもよい。
上述のような方法によれば、スラリーを噴霧することによって塗工することで、濾布本体の外表面のみに対して、均一かつ高い分散度でスラリーを担持させることができる。
さらに、噴霧によって塗工することから、塗工に当たって必要とされるスラリーの量を低減することができる。
加えて、スラリーに含まれる水分量を低減することができるため、塗工の完了した濾布本体の乾燥に要する時間を短縮することができる。
さらに、本発明の一の態様に係るバグフィルタの製造方法は、前記乾燥工程によって乾燥した前記濾布本体の内周側に芯材を挿入して筒状に成形する芯材挿入工程をさらに含んでいてもよい。
また、本発明の二の態様に係るバグフィルタの製造方法は、長尺円筒状の濾布本体に触媒層が形成されてなるバグフィルタの製造方法であって、前記濾布本体を平面状にならす成形工程と、該成形工程の後に、平面状をなす前記濾布本体の一方の面側からスラリーを塗工する第一塗工工程と、該第一塗工工程の後に、平面状をなす前記濾布本体の他方の面側から前記スラリーを塗工する第二塗工工程と、前記スラリーが塗工された前記濾布本体を乾燥させることで、前記スラリーを前記触媒層とする乾燥工程と、該乾燥工程の後に、前記濾布本体の内周側に芯材を挿入して筒状に成形する芯材挿入工程と、を含む。
上述のような方法によれば、実際の共用時の形状のバグフィルタを容易に形成することができる。
本発明に係るバグフィルタの製造方法によれば、品質の良好なバグフィルタを安定的に製造することができる。
本発明の実施形態に係るバグフィルタの断面図である。 本発明の実施形態のバグフィルタの製造装置を示す概要図である。 本発明の実施形態に係るバグフィルタの成形工程を説明する概要図である。 本発明の実施形態に係る芯材挿入工程を説明する概要図である。
以下、本発明の実施形態に係るバグフィルタの製造装置10について、図面を参照して説明する。
この製造装置10は、長尺円筒状の濾布本体2に触媒層3を形成してバグフィルタ1とするための装置である。図1に示すように、本実施形態のバグフィルタ1は、円筒袋状の濾布本体2と、濾布本体2の外面に形成された触媒層3と備えている。
濾布本体2は、筒部4と、筒部4の他端部に設けられた蓋部5とからなる袋状をなしている。濾布本体2の一端部には、環状リング6が装着されている。環状リング6は、袋状の濾布本体2の開口をなす一端部の形状を環状に保持するリングである。環状リング6は、弾性変形が可能なバネ鋼によって形成されている。
濾布本体2は、綾織り、朱子織り、平織り等の種々の織り方によって織られた布もしくはニードルパンチ法等によって製造された不織布から形成されている。即ち、濾布本体2は、剛性を有さない柔軟な素材から形成されていることが望ましい。
布の打ち込み密度は、400〜1200g/mであることが望ましい。打ち込み密度が400g/m以上であれば、煤塵を十分に捕捉することができる。他方で、打ち込み密度が1200g/m以下であれば、目詰まりを抑制することができる。
濾布本体2を構成する繊維としては、例えばガラス繊維、ポリフルオロエチレン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリフェニレンサルファイド系繊維等が挙げられる。繊維のうちでも、耐熱性が高い点で、ガラス繊維及びポリフルオロエチレン系繊維が望ましい。繊維の直径は、3〜15μmが好ましい。
触媒層3は、排ガス浄化用触媒を含む層である。
排ガス浄化用触媒は、チタン(Ti)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)から選ばれる少なくとも一種以上の元素を含む単一又は複合酸化物からなる担体と、バナジウム(V)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)の酸化物のうち少なくとも一種類の酸化物からなる活性成分とからなる触媒である。
担体としては、少なくとも酸化チタンを用いることが望ましい。
活性成分としては、少なくともバナジウム酸化物(V、x=4〜5)を用いることが望ましい。上記活性成分は、いずれも酸化能力を有し、ダイオキシンを酸化分解でき、また、還元剤存在下で窒素酸化物を還元できるが、バナジウム酸化物はそれらの能力が特に優れている。
排ガス浄化用触媒の組成は特に限定されない。少なくとも、担体として酸化チタン、活性成分としてバナジウム酸化物を含み、必要に応じて、タングステン酸化物(WO、x=2〜3)を含む場合には、質量比で、酸化チタン:バナジウム酸化物:タングステン酸化物=99〜90:1〜10:0〜5であることが好ましい。また、排ガス浄化用触媒として上記の脱硝触媒以外の触媒を用いることも可能である。例えば、プラチナ(Pt)を含む酸化触媒を適用することも可能である。
触媒層3の形成量は、1〜500g/mであることが望ましく、50〜450g/mであることがより望ましい。触媒層3の形成量が50g/m以上であれば、十分に高い排ガス浄化能力が得られ、450g/m以下であれば、濾布本体2の目詰まりを防止することができる。
バグフィルタ1は、例えば都市ごみ焼却炉、産業廃棄物焼却炉、下水汚泥焼却炉等の各種焼却炉、ボイラー、ディーゼルエンジン等から排出されるガスに対して使用することができる。
図2に示すように、本実施形態に係るバグフィルタの製造装置10は、濾布本体2を平板状に維持固定するとともに、概ね水平面に沿って延びる回転軸Oの回りで回転可能に構成されたステージ装置18と、濾布本体2に触媒スラリー(スラリー)を噴霧することで触媒層3を形成するスプレー装置13と、を有している。
本実施形態に係るステージ装置18は、例えば水平な床面の上方で支持されるとともに、該床面に平行な載置面S1を有する第一固定台18Aと、この第一固定台18Aの載置面S1と平行を成すとともに、上下方向にわずかに隙間を開けて配置された第二固定台18Bと、を有している。第二固定台18Bにおける第一固定台18Aと対向する面は、載置面S2とされている。なお、ステージ装置18を床面上に固定するための装置については、図示を省略する。
第一固定台18Aと、第二固定台18Bとは共に、金属材料で形成された網目板状の部材である。即ち、第一固定台18Aと、第二固定台18Bには、主にその厚さ方向において、一方側の面と他方側の面(表裏両面)とを互いに貫通する多数の孔が形成されている。
さらに、第一固定台18Aと第二固定台18Bとは、上述の濾布本体2の外郭寸法よりも十分に大きな平面寸法を有している。
上述のような第一固定台18Aと第二固定台18Bとから構成されるステージ装置18は、その長尺方向(長さ方向)に延びる回転軸O回りに回転可能となっている。従って、初期状態においては第一固定台18Aが下側に位置しているが、上記の回転軸O回りにステージが一回転することで、第二固定台18Bが下側に位置する状態となる。
スプレー装置13は、上記のステージ装置18の各載置面S1,S2と平行をなして直線状に延びるスプレー配管と、このスプレー配管上で互いに間隔を開けて設けられた複数(3つ)のスプレーノズル19と、を有している。
複数のスプレーノズル19は、触媒スラリーの噴射方向がステージ装置18の方向に向くようにしてスプレー配管にそれぞれ取り付けられている。換言すれば、複数のスプレーノズル19は、ステージ装置18における載置面S1,S2間で保持された濾布本体2に向けて触媒スラリーを噴射可能なように固定されている。
なお、複数のスプレーノズル19を、ステージ装置18(第一固定台18A,第二固定台18B)の長さ方向に対して直交する方向に配列する構成を採ってもよい。これにより、複数の濾布本体2に対して同時に触媒スラリーを塗工することができる。
図2に戻って、複数のスプレーノズル19は、スラリー配管23を介して、触媒スラリーが貯留されているスラリータンク24及びパージ水が貯留されているパージ水タンク25と接続されている。スラリータンク24に貯留されている触媒スラリーは、圧力制御弁26によってその供給圧力が制御され、またその一部がポンプ27によって加圧されながら、スプレーノズル19へと供給される。また、スプレーノズル19は、エアー配管28を介してコンプレッサー29と接続されており、コンプレッサー29から供給される高圧の圧縮空気によって、スプレーノズル19から触媒スラリーが噴霧されるようになっている。なお、図中の符号30及び31は三方弁、32はフィルタ、33及び34は圧力計である。また、パージ水は、スラリー配管23の洗浄用及び必要に応じて触媒スラリーの濃度調整用の水として使用される。
なお、スプレーノズル19としては、触媒スラリーを噴霧することができれば、上記したような液体と気体とを混合させて噴霧する2流体ノズルに限られない。例えば、液圧のみによって噴霧する1流体ノズルも採用可能である。
さらに、本実施形態に係るバグフィルタの製造装置10は、スプレー装置13によって塗工された触媒スラリーを乾燥させるための乾燥装置Dを備えている。乾燥装置Dとしては、例えば温風を濾布本体2に向けて供給する温風乾燥機等が好適に用いられる。このような乾燥装置Dによれば、湿潤状態にある塗工直後の触媒スラリーに対して温風を当てることで、触媒スラリーに含まれる水分を蒸発させて、これを乾燥することができる。
次に、以上の構成による本実施形態のバグフィルタの製造装置10を用いたバグフィルタ1の製造方法について説明する。バグフィルタ1の製造方法は、濾布本体2をステージ装置18上で平面状にならすように成形する成形工程と、その状態の濾布本体2を長さ方向(濾布本体2の長尺方向)に移動させた状態で、濾布本体2の一方の面1A側に触媒スラリーを塗工する第一塗工工程と、他方の面1B側に触媒スラリーを塗工する第二塗工工程と、触媒スラリーが塗工された状態の濾布本体2を乾燥させる乾燥工程と、を有している。
<成形工程>
まず、成形工程では、図3に示すように濾布本体2を、ステージ装置18における第一固定台18A上で、その載置面S1に沿うような形状となるように、平面状にならす。この時、第一固定台18Aの延在する平面に対して、環状リング6の径方向は概ね直交するようにして配置される。また、第一固定台18Aの一方側の短辺は、環状リング6を形成する円の中心点を概ね通るようにして配置される。このような状態において、同じく図3に示すように、上方から第二固定台18Bを載置する。即ち、第一固定台18Aの載置面S1上に平面状に載置された濾布本体2に対して、第二固定台18Bが上方から載置される。これにより、濾布本体2は、第一固定台18Aと第二固定台18Bとの間に形成された隙間において、平板状の形状を維持した状態(潰れた状態)で固定される。以上により、成形工程が完了する。
<第一塗工工程>
続いて、図2に戻って、上記のような成形工程を経て平面状に成形された濾布本体2に対して、スプレー装置13によって触媒スラリーを噴霧することで、濾布本体2の一方の面1A側を塗工する。ここで、上述のように、第一固定台18Aと第二固定台18Bとは、共に網目板状に形成されている。したがって、スプレー装置13から噴霧された触媒スラリーは、この網目の孔を通過して、濾布本体2に容易に到達する。これにより、濾布本体2の一方の面1A側が均一に塗工される。以上により、第一塗工工程が完了する。
<第二塗工工程>
次に、ステージ装置18を、図2に示すように回転軸Oの回りに一回転させる。これにより第一塗工工程において既に触媒スラリーが塗工された濾布本体2は、天地が逆転された状態となる。すなわち、濾布本体2における他方の面1B側が上方に向いた状態となる。
このような状態で、第一塗工工程と同様にして、スプレー装置13によって触媒スラリーを噴霧することで、濾布本体2の他方の面1B側を塗工する。以上により、第二塗工工程が完了する。
<乾燥工程>
続いて、触媒スラリーが表裏両面(一方の面1A側と他方の面1B側)に塗工された状態の濾布本体2を乾燥させる。上述のような乾燥装置Dを用いることで、触媒スラリーが塗工された状態の濾布本体2を乾燥させることができる。乾燥した触媒スラリーは、一定の厚さを有する触媒層3として、濾布本体2の外周面上に担持される。以上により、乾燥工程が完了する。
<芯材挿入工程>
さらに、図4に示すように、触媒層3が形成された状態の濾布本体2(バグフィルタ1)に対して、芯材11を挿入する。ここで、芯材11としては、例えば長尺円柱状に形成された部材を用いることが望ましい。このような芯材11を、濾布本体2の環状リング6の設けられた側から、濾布本体2の内部に挿入する。これにより、濾布本体2の筒部4のうち、芯材11の存在する範囲が、芯材11の外形に倣った円形に維持される。
上述のような実施形態によれば、濾布本体2を平面状にならした状態で触媒スラリーの塗工を行うことから、濾布本体2に担持される触媒スラリーの濃度を均一にすることができる。一方で、濾布本体2を円筒形状のような立体形状に維持して触媒スラリーを塗工する場合、濾布本体2に担持される触媒スラリーの濃度が不均一になりやすい。しかしながら、本実施形態ではそのような可能性を低減することができる。
さらに、上述の実施形態によれば、一方の面1A側に触媒スラリーが塗工された状態の濾布本体2を、その長さ方向と直交する回転軸O回りに一回転させた後に、他方の面1B側の塗工が行われる。よって、一方の面1Aと他方の面1Bとを、ともに同一の装置(スプレー装置13)によって塗工することができる。
また、上述のような方法によれば、触媒スラリーを噴霧によって塗工することで、濾布本体2の外表面のみに対して、均一かつ高い分散度で触媒スラリーを担持させることができる。
さらに、噴霧によって塗工することから、塗工に当たって必要とされる触媒スラリーの量を低減することができる。
加えて、触媒スラリーに含まれる水分量を低減することができるため、塗工の完了した濾布本体2の乾燥に要する時間を短縮することができる。
さらに、上述のような実施形態によれば、濾布本体2の内周側に芯材11を挿入することで、実際のバグフィルタ1の共用時の形状のバグフィルタ1を容易に形成することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、ステージ装置18は、その長尺方向(長さ方向)に延びる回転軸O回りに回転可能とされている。しかしながら、濾布本体2の表裏両面を逆転することができる限りにおいて、ステージ装置18の態様はこれに限定されない。例えば、ステージ装置18は、濾布本体2をその長尺方向(長さ方向)と、載置面S1(S2)がなす平面上で直交する回転軸P回りに一回転させる構成であってもよい(図3参照)。
1…バグフィルタ 1A…一方の面 1B…他方の面 2…濾布本体 3…触媒層 4…筒部 5…蓋部 6…環状リング 10…バグフィルタの製造装置 11…芯材 13…スプレー装置 18…ステージ装置 18A…第一固定台 18B…第二固定台 19…スプレーノズル 23…スラリー配管 24…スラリータンク 25…パージ水タンク 26…圧力制御弁 27…ポンプ 28…エアー配管 29…コンプレッサー 30…三方弁 31…三方弁 32…フィルタ 33…圧力計 34…圧力計 D…乾燥装置 O…回転軸 P…回転軸 S1…載置面 S2…載置面

Claims (6)

  1. 長尺円筒状の濾布本体に触媒層が形成されてなるバグフィルタの製造方法であって、
    前記濾布本体を平面状にならす成形工程と、
    該成形工程の後に、平面状をなす前記濾布本体の一方の面側からスラリーを塗工する第一塗工工程と、
    該第一塗工工程の後に、前記濾布本体の前記一方の面と前記他方の面とが入れ替わるように前記濾布本体を回転させる回転工程と、
    該回転工程の後に、前記他方の面側から前記スラリーを塗工する第二塗工工程と、
    前記スラリーが塗工された前記濾布本体を乾燥させることで、前記スラリーを前記触媒層とする乾燥工程と、
    を含むバグフィルタの製造方法。
  2. 前記乾燥工程によって乾燥した前記濾布本体の内周側に芯材を挿入して筒状に成形する芯材挿入工程をさらに含む請求項に記載のバグフィルタの製造方法。
  3. 長尺円筒状の濾布本体に触媒層が形成されてなるバグフィルタの製造方法であって、
    前記濾布本体を平面状にならす成形工程と、
    該成形工程の後に、平面状をなす前記濾布本体の一方の面側からスラリーを塗工する第一塗工工程と、
    該第一塗工工程の後に、平面状をなす前記濾布本体の他方の面側から前記スラリーを塗工する第二塗工工程と、
    前記スラリーが塗工された前記濾布本体を乾燥させることで、前記スラリーを前記触媒層とする乾燥工程と、
    該乾燥工程の後に、前記濾布本体の内周側に芯材を挿入して筒状に成形する芯材挿入工程と、
    を含むバグフィルタの製造方法。
  4. 前記第一塗工工程は、前記一方の面側に前記スラリーが塗工された前記濾布本体を、前記長さ方向と前記平面上で直交する回転軸回りに一回転させる工程をさらに含む請求項1から3のいずれか一項に記載のバグフィルタの製造方法。
  5. 前記第一塗工工程は、前記一方の面側に前記スラリーが塗工された前記濾布本体を、該濾布本体の長さ方向に延びる回転軸回りに一回転させる工程をさらに含む請求項1から3のいずれか一項に記載のバグフィルタの製造方法。
  6. 前記第一塗工工程と、前記第二塗工工程では、前記スラリーを噴霧することで塗工を行う請求項1からのいずれか一項に記載のバグフィルタの製造方法。
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