JP4144519B2 - 触媒バグフィルタ製造装置および製造方法 - Google Patents

触媒バグフィルタ製造装置および製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4144519B2
JP4144519B2 JP2003417754A JP2003417754A JP4144519B2 JP 4144519 B2 JP4144519 B2 JP 4144519B2 JP 2003417754 A JP2003417754 A JP 2003417754A JP 2003417754 A JP2003417754 A JP 2003417754A JP 4144519 B2 JP4144519 B2 JP 4144519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
bag filter
catalyst
tank
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003417754A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005177538A (ja
Inventor
直之 大橋
進一 川畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority to JP2003417754A priority Critical patent/JP4144519B2/ja
Publication of JP2005177538A publication Critical patent/JP2005177538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4144519B2 publication Critical patent/JP4144519B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

本発明は、触媒バグフィルタ製造装置および製造方法に関する。
ごみ焼却炉などから排出される排気ガスから塵埃並びに窒素酸化物やダイオキシン等を取り除くため、触媒を付着させたバグフィルタが利用されている。図6にこの種のバグフィルタを使用した集塵機の説明図を示す。なお、同図(1)はB−B線における平面断面図であり、同図(2)はA−A線における側面断面図である。集塵機1の内部には、多数のバグフィルタ5が取り付けられている。バグフィルタ5は、円筒袋状のフィルタ本体6と、その上端部に装着したリング状の口金7とで構成されている。フィルタ本体6を構成する濾布には触媒が付着されている。そして、集塵機1に流入した排気ガスがバグフィルタ5のフィルタ本体6を通過する際に、塵埃が除去されるとともに窒素酸化物やダイオキシン等が触媒によって還元され、清浄なガスが集塵機1から放出される。
このフィルタ5に触媒を付着させて、触媒バグフィルタを製造する装置の発明が、特許文献1に開示されている。図7に、特許文献1に開示されている触媒バグフィルタ製造装置の説明図を示す。この製造装置210では、バグフィルタ5の両端部を保持してU字型に吊り、バグフィルタ5を上下に移動させる。その際、絞りローラ242の間にバグフィルタ5を挟んで、その絞りローラ242に触媒スラリ214をノズル216から噴霧する。これにより、バグフィルタ5に触媒スラリを圧着含浸している。
また、特許文献2には、他の触媒バグフィルタ製造装置が開示されている。図8に、特許文献2に開示されている発明に係る触媒バグフィルタ製造装置の説明図を示す。この製造装置310では、タンク318からバグフィルタ5の内部に触媒スラリを強制注入し、フィルタ本体の濾布を通過させることにより、バグフィルタ5に触媒を担持させている。
特開2000−296304号公報 特開2001−120928号公報
上述したように、バグフィルタの上端部には口金を装着する必要があり、触媒スラリを含浸させた後に口金を装着するのは困難であることから、この口金を縫い込んだ状態で触媒スラリを含浸させる必要がある。しかし、特許文献1に開示されている触媒バグフィルタ製造装置では、図7に示すようにバグフィルタ5の両端部を保持してU字型に吊り上げるので、口金7付近の端部7aや他端部8のフィルタ本体に触媒スラリを噴霧することが困難であり、バグフィルタの各部に触媒を均一に付着させることができないという問題がある。その結果、排気ガスの濾過性能の低下につながる懸念がある。
一方、特許文献2に開示されている触媒バグフィルタ製造装置では、図8に示すようにバグフィルタ5の内側から外側に触媒スラリを通過させるので、バグフィルタ5の内側に多くの触媒が付着する。ところが、図6に示す集塵機では外側から内側に排気ガスを通過させて使用する。このため、バグフィルタ5の内側は濾過後の清浄ガス領域であり、この領域に触媒が飛散して集塵機1から放出される恐れがある。
本発明は上記問題点に着目し、バグフィルタの各部に均一かつ十分に触媒を付着させることが可能であり、また、バグフィルタの外側から内側に排気ガスを通過させて使用する触媒バグフィルタに対して好適な、触媒バグフィルタ製造装置および製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る触媒バグフィルタ製造装置は、触媒粒子のスラリを貯留するスラリ槽と、前記触媒スラリ槽の底面を傾斜面とし傾斜底部に設けた取り込み口と前記触媒槽の反対側に設けた戻り口とを配管で接続し槽内の前記触媒スラリをポンプ循環させる循環手段と、前記スラリ槽内のスラリに浸漬されたバグフィルタを支持する台座と、前記台座の表面に前記バグフィルタを押し付けて前記バグフィルタにスラリを含浸させる押し付け手段と、前記スラリ槽のスラリ液面より上方に配置され前記バグフィルタを絞る一対の絞りローラとを具備し、前記一対の絞りローラの少なくとも一方のローラの絞り面がバグフィルタの縫目部分の膨らみ部を吸収可能な軟質材によって形成されていることを特徴とする。
また、バグフィルタ各部に対し前記触媒スラリ槽の底面を傾斜面とし傾斜底部に設けた取り込み口と前記触媒槽の反対側に設けた戻り口とを配管で接続し槽内の前記触媒スラリをポンプ循環させる循環手段を設けているため、前記触媒スラリ槽内のスラリ濃度の均一化が測られて触媒を均一に付着させることができる。
更に、本発明に係る触媒バグフィルタの製造方法は、触媒スラリ槽に貯溜されている触媒スラリを傾斜された槽底面部の傾斜端部から取り込んで配管を介して循環させることによりスラリ濃度を均一化するとともに、スラリ粘度を測定して槽内スラリ濃度を許容範囲内に維持しつつ、前記触媒スラリ槽内にバグフィルタを浸漬した状態で押し付け板により前記バグフィルタへの押圧を繰り返してフィルタ本体の外部から濾布内部方向へ含浸させ、その後前記バグフィルタに含浸された余剰スラリを、一方のローラの絞り面がバグフィルタの縫目部分の膨らみ部を吸収可能な軟質材によって形成されている一対の絞りローラにより絞り取ることでフィルタ本体への触媒固体成分を付着させて製造することを特徴としている。これにより、均一にスラリを含浸させたバグフィルタを効率的に製造することができる。
本発明によれば、バグフィルタ各部に対して触媒を均一に付着させることができる。また、バグフィルタの外側から押圧するので、バグフィルタの内側より外側に多くの触媒を付着させることができる。これにより、外側から内側に排気ガスを通過させて触媒バグフィルタを使用する場合に、清浄領域であるバグフィルタの内側に触媒を飛散させることが少ない。また、バグフィルタに含浸された余剰スラリを絞り取るための一対の絞りローラを具備しているので、スラリの含浸工程と、余剰スラリの絞り工程とを、連続して行うことができ、効率的に触媒バグフィルタを製造することができる。特に、前記触媒スラリ槽の底面を傾斜面とし傾斜底部に設けた取り込み口と前記触媒槽の反対側に設けた戻り口とを配管で接続し槽内の前記触媒スラリをポンプ循環させる循環手段を設けたので、スラリ濃度を均一化することができ、触媒が均一に含浸されたバグフィルタを効率的に製造することができる。
また、絞りローラの少なくとも一方のローラの絞り面をバグフィルタの縫目部分の膨らみ部を吸収可能な軟質材によって形成したので、縫目部分によって凹凸形状のあるバグフィルタ5に対しても幅方向での絞り荷重をほぼ均等にかけることができる。また、一対の絞りローラは絞り荷重の可変機構及び検出器を有しているので、バグフィルタの幅方向に対して偏りなく均等に荷重をかけることができ、絞り荷重を常に好適な設定値にコントロールすることができる。
また、触媒スラリ槽に貯溜されている触媒スラリを傾斜された槽底面部の傾斜端部から取り込んで配管を介して循環させることによりスラリ濃度を均一化するとともに、スラリ粘度を測定して槽内スラリ濃度を許容範囲内に維持しつつ、前記触媒スラリ槽内にバグフィルタを浸漬した状態で押し付け板により前記バグフィルタへの押圧を繰り返してフィルタ本体の外部から濾布内部方向へ含浸させ、その後前記バグフィルタに含浸された余剰スラリを絞り取ることでフィルタ本体への触媒固体成分を付着させて製造する方法を採用したので、バグフィルタ各部に対して触媒を均一に付着させることができる。また、本発明に係る触媒バグフィルタ製造装置および製造方法で製造した触媒バグフィルタは、外側から内側に排気ガスを通過させて使用する場合に、清浄領域であるバグフィルタの内側から触媒が飛散することを抑制できる。


本発明に係る触媒バグフィルタ製造装置および製造方法の好ましい実施の形態を、添付図面を用いて説明する。
図1に、実施形態に係る触媒バグフィルタ製造装置の側面図を示す。本実施形態に係る触媒バグフィルタ製造装置10は、触媒粒子のスラリ14を貯留するスラリ槽12と、スラリ槽12内のスラリ14を循環させる循環ポンプ23と、スラリ槽12内のスラリ14の粘度を測定する粘度センサ26と、粘度センサ26の測定値により運転が制御される触媒供給手段27とを備える。また、スラリ槽12内のスラリ14には製造対象であるバグフィルタ5が浸漬され、このバグフィルタ5を支持する平板状の台座32と、この台座32の表面にバグフィルタ5を押し付けてスラリ14を含浸させる押し付け板34と、押し付け板34の駆動手段38と、スラリ槽12の上方に設けた一対の絞りローラ42とを有する。なお、スラリ槽12,台座32及び押し付け板34等は、触媒による腐食を防止するため、ステンレスまたは塩化ビニル系の材料で構成する。


スラリ14は、酸化チタンなどの触媒の微細な粒子を液体に分散した懸濁液である。一般にスラリ14中の触媒粒子は沈殿しやすい。そこで、スラリ槽12内のスラリ14の循環手段として循環ポンプ23を設ける。具体的には、スラリ槽12の底面を、例えば図1の左から右に下降する傾斜面とし、沈殿した触媒粒子を右底部に集める。そして、スラリ槽12の右底部にスラリ14の取り込み口22を設け、循環ポンプ23の吸い込み口に配管する。さらに、循環ポンプ23の吐き出し口から、スラリ槽12の左上部に設けたスラリ14の戻り口24に配管する。これにより、スラリ槽12内のスラリ14の濃度を均一化することができる。
スラリ槽12内のスラリ14の平均濃度が低下した場合には、新たに触媒を補給する必要がある。そこで、スラリ槽12に触媒供給手段27を接続する。なお、スラリ14の触媒濃度は、スラリ14の粘度と密接な相関性がある。そこで、スラリ槽12内のスラリ14の粘度を測定する粘度センサ26を設ける。そして、粘度センサ26から触媒供給手段27の流量調整弁28に制御信号を出力すべく、両者を電気的に接続する。これにより、粘度センサ26の測定値に対応して、触媒供給手段27による触媒の供給量を調整可能とする。
本実施形態では、スラリ槽12内でバグフィルタ5を押圧して、バグフィルタ5にスラリ14を含浸させる。そこで、スラリ槽12の中央部に、バグフィルタ押圧手段30を設置する。まず、スラリ槽12内のスラリ液面より下方に平板状の台座32を設置する。また、台座32の上方には、台座32と平行に押し付け板34を配置する。さらに、押し付け板34を上下方向に移動させ台座32に押し付けるための駆動手段38を設ける。この駆動手段38には、エアシリンダ等を使用することができる。
図2に、押し付け板34および台座32の斜視図を示す。押し付け板34の背面には、中心部から角部に向かってリブ状の垂直板35を設けるとともに、周縁部にも同様に垂直板36を設ける。これにより、押し付け板34の変形が防止され、バグフィルタ5の各部を同等の圧力で押し付けることができる。また、台座32の上面および押し付け板34の下面には、弾性シート33,37を貼り付けてもよい。これにより、台座32の上面および押し付け板34にゆがみ変形が生じた場合でも、バグフィルタ5の各部を同等の圧力で押し付けることができる。
バグフィルタ押圧手段30の左側であって、スラリ槽12のスラリ液面より上方に、絞りローラ42を設ける。絞りローラ42は所定間隔を置いて平行に配置した一対のローラ42a,42bで構成され、上部ローラ42aと下部ローラ42bとの間にバグフィルタ5を挟み込んで、バグフィルタ5に含浸された余剰スラリを絞り取る。なお、下部ローラ42bの一端にはローラを回転させる回転ハンドル44を設けて、挟み込んだバグフィルタ5の送りを可能とする。
図3に絞りローラ42の詳細機構を示す。上部ローラ42aの両端にはシリンダ45,46が連結し、これらのシリンダ45,46によって上部ローラ42aを下部ローラ42bに押し付ける。下部ローラ42bの両端はロードセルなどの荷重検出器47a,47bを内蔵した軸受に支持されている。荷重検出器47a,47bの計測値は制御器48に送信される。制御器48は両荷重検出器47a,47bの計測値がほぼ等しい所定の絞り荷重となるようにシリンダ45,46の駆動を制御する。この結果、絞りローラ42ではバグフィルタ5の幅方向に対して偏りなく均等に荷重をかけることができる。また、絞り荷重を常に好適な設定値にコントロールすることができる。
上部ローラ42aはステンレス鋼等の剛性材で形成されている。下部ローラ42bはステンレス鋼等の剛性材で形成した中心ローラ49の絞り面に軟質材50が装着されている。この軟質材50によって凹凸形状のあるバグフィルタ5に均等に荷重をかけることができる。図4はバグフィルタ5の絞り状況を示す断面図である。バグフィルタ5は円筒袋状であり、この円筒袋状を形成するためにろ布を2重に重ねた縫目部分5aが存在する。本装置10によって触媒を付着させるときには円筒袋状のバグフィルタ5を平板状に潰して行う。絞りローラ42で絞る際にもバグフィルタ5を平板状に潰して行うが、この時に縫目部分5aが図4に示したように3重となり、他の2重部分よりも膨れて凹凸形状を形成する。図4(1)は縫目部分5aが下部ローラ42b側にある場合であり、図4(2)は縫目部分5aが上部ローラ42a側にある場合である。いずれの場合においても、縫目部分5aによってバグフィルタ5が3重となった膨らみ部では、下部ローラ42bの絞り面に装着した軟質材50が変形し膨らみ部を吸収する。その結果、凹凸形状のあるバグフィルタ5に対しても幅方向での絞り荷重をほぼ均等にかけることができる。上部ローラ42aと下部ローラ42bの絞り面をいずれもステンレス鋼等の剛性材で形成した場合のバグフィルタ5の絞り状況を図5に示す。この場合には、縫目部分5aによってバグフィルタ5が3重となった膨らみ部に絞り荷重が集中する。このため、他の2重部分では絞り荷重が作用しにくく、内部にスラリ液の滞留部5bが生じる。
軟質材50としてはスラリ14のpHが酸性であるため、耐酸性の材料を用いることが望ましい。また、軟質材50は必ずしも下部ローラ42bに装着する必要はなく、上部ローラ42aに装着してもよい。あるいは上部ローラ42aと下部ローラ42bの双方に軟質材50を装着してもよい。また、軟質材50の厚みは使用した軟質材の弾性係数によっても変化するが、通常の場合7〜15mmの範囲とすることが好ましい。この範囲よりも薄い時には軟質材50の変形による膨らみ部の吸収効果が低減し、絞り後のバグフィルタ5に残存するスラリ量が多くなる。また、軟質材50が厚過ぎると絞り荷重が軟質材によって吸収され、絞り効果が総体的に低減する。
次に、上記のように構成した触媒バグフィルタ製造装置の使用方法について説明する。
まず、循環ポンプ23を運転する。これにより、スラリ槽12の底部に沈殿していた触媒の固体成分が、スラリ槽の上部に戻され、スラリ槽12内のスラリ14の濃度を均一化することができる。次に、粘度センサ26によるスラリ14の粘度測定を開始する。粘度センサ26には、あらかじめ粘度の許容下限値および上限値を記憶しておく。そして、粘度測定値が下限値を下回り、スラリの濃度が不足している場合には、触媒供給手段27に対して、触媒の供給信号を発信する。これを受けた触媒供給手段27は、流量調整弁28を開いて触媒の供給を開始する。その後、粘度測定値が上限値となり、スラリ14の濃度が回復した場合には、触媒の供給停止信号を発信する。これを受けた触媒供給手段27は、流量調整弁28を閉じて触媒の供給を停止する。以上により、スラリ14の触媒濃度を許容範囲内に常に維持することができる。
次に、スラリ槽12の右側からスラリ槽12内に、口金7のない端部8を先頭にしてバグフィルタ5を浸漬する。まず、端部8を含むフィルタ本体6の部分を台座32の上に配置する。次に、駆動手段38により押し付け板34を下降させ、バグフィルタ5を数回押圧する。これにより、フィルタ本体6の濾布がフッ素樹脂等の撥水性物質で構成されている場合であっても、その内部にスラリを含浸させることができる。同様にして、バグフィルタ5を右から左へ順送りして、フィルタ本体6の各部を台座32の上に配置し、押し付け板34で押圧して、バグフィルタ5の全体に触媒スラリを含浸させる。
次に、バグフィルタ5に含浸された余剰スラリを絞り取る。具体的には、スラリ14を含浸させたバグフィルタ5を、絞りローラ42の間に挟み込む。さらに、回転ハンドル44を回転させてバグフィルタ5を左方向に送り、バグフィルタ5の端部8から順に余剰スラリを絞り取る。これにより、フィルタ本体6には触媒の固体成分が付着した状態となる。このように、スラリ14の含浸工程と余剰スラリの絞り工程とを連続して行うことにより、触媒バグフィルタを効率的に製造することができる。なお、口金7のある端部7aについては、押し付け板34による押圧はできないので、スラリ槽12になるべく長時間浸漬した後にスラリ槽から引き上げる。この際、前記循環ポンプ23によってスラリ14をスラリ槽12内に常時流動させることにより、端部7aへのスラリ14の付着を相応に促進させることができる。
上述したように、本実施形態に係る触媒バグフィルタ製造装置では、スラリ14内でバグフィルタ5を押圧して、バグフィルタ5にスラリ14を含浸させる構成とした。これにより、バグフィルタ5の各部に対して触媒を均一に付着させることができる。また、バグフィルタ5の外側から押圧するので、バグフィルタ5の内側より外側に多くの触媒を付着させることができる。これにより、外側から内側に排気ガスを通過させる触媒バグフィルタにおいて、清浄領域であるバグフィルタ5の内側に触媒を飛散させることがない。
また、本実施形態に係る触媒バグフィルタ製造装置では、一対の絞りローラ42を、スラリ槽12の上方に設けてバグフィルタ5に含浸された余剰スラリを絞り取る構成とした。これにより、スラリ14の含浸工程と、余剰スラリの絞り工程とを、連続して行うことができるので、効率的に触媒バグフィルタを製造することができる。特に絞りローラの少なくとも一方のローラの絞り面を軟質材によって形成したので、縫目部分5aによって凹凸形状のあるバグフィルタ5に対しても幅方向での絞り荷重をほぼ均等にかけることができる。また、一対の絞りローラ42は絞り荷重を可変なシリンダ45,46及び荷重検出器47a,47bを有しているので、バグフィルタ5の幅方向に対して偏りなく均等に荷重をかけることができ、絞り荷重を常に好適な設定値にコントロールすることができる。
なお、本発明に係るバグフィルタの押し付け手段としては、図1に示した押し付け板34に限られない。バグフィルタ5を押し付けつつ水平方向に転動する押し付けローラであってもよい。
本実施形態に係る触媒バグフィルタ製造装置の側面図である。 押し付け板32および台座34の斜視図である。 絞りローラ42の詳細機構を示す斜視図である。 絞りローラに軟質材を装着した場合のバグフィルタ5の絞り状況を示す断面図である。 絞りローラに軟質材を装着しない場合のバグフィルタ5の絞り状況を示す断面図である。 触媒バグフィルタを使用した集塵機の説明図である。 特許文献1に開示されている触媒バグフィルタ製造装置の説明図である。 特許文献2に開示されている触媒バグフィルタ製造装置の説明図である。
符号の説明
1………集塵機、5………触媒バグフィルタ、6………フィルタ本体、7………口金、8………端部、10………触媒バグフィルタ製造装置、12………スラリ槽、14………スラリ、23………循環ポンプ、26………粘度センサ、27………触媒供給手段、30………バグフィルタ押圧手段、32………台座、33,37………弾性シート、34………押し付け板、38………駆動手段、42………絞りローラ、44………回転ハンドル、45,46………シリンダ、47a,47b………荷重検出器、48………制御器、50………軟質材、5a………縫目部分。

Claims (3)

  1. 触媒粒子のスラリを貯留するスラリ槽と、前記触媒スラリ槽の底面を傾斜面とし傾斜底部に設けた取り込み口と前記触媒槽の反対側に設けた戻り口とを配管で接続し槽内の前記触媒スラリをポンプ循環させる循環手段と、前記スラリ槽内のスラリに浸漬されたバグフィルタを支持する台座と、前記台座の表面に前記バグフィルタを押し付けて前記バグフィルタにスラリを含浸させる押し付け手段と、前記スラリ槽のスラリ液面より上方に配置され前記バグフィルタを絞る一対の絞りローラとを具備し、前記一対の絞りローラの少なくとも一方のローラの絞り面がバグフィルタの縫目部分の膨らみ部を吸収可能な軟質材によって形成されていることを特徴とする触媒バグフィルタ製造装置。
  2. 前記触媒スラリ槽には触媒スラリ供給手段を接続し、スラリ粘度に応じて供給量の調整をすることにより槽内濃度を許容範囲内に維持可能としてなることを特徴とする請求項1に記載の触媒バグフィルタ製造装置。
  3. 触媒スラリ槽に貯溜されている触媒スラリを傾斜された槽底面部の傾斜端部から取り込んで配管を介して循環させることによりスラリ濃度を均一化するとともに、スラリ粘度を測定して槽内スラリ濃度を許容範囲内に維持しつつ、前記触媒スラリ槽内にバグフィルタを浸漬した状態で押し付け板により前記バグフィルタへの押圧を繰り返してフィルタ本体の外部から濾布内部方向へ含浸させ、その後前記バグフィルタに含浸された余剰スラリを、一方のローラの絞り面がバグフィルタの縫目部分の膨らみ部を吸収可能な軟質材によって形成されている一対の絞りローラにより絞り取ることでフィルタ本体への触媒固体成分を付着させて製造することを特徴とする触媒バグフィルタの製造方法。
JP2003417754A 2003-12-16 2003-12-16 触媒バグフィルタ製造装置および製造方法 Expired - Fee Related JP4144519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417754A JP4144519B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 触媒バグフィルタ製造装置および製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417754A JP4144519B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 触媒バグフィルタ製造装置および製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005177538A JP2005177538A (ja) 2005-07-07
JP4144519B2 true JP4144519B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=34780154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003417754A Expired - Fee Related JP4144519B2 (ja) 2003-12-16 2003-12-16 触媒バグフィルタ製造装置および製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4144519B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103752101B (zh) * 2013-10-30 2015-06-17 江苏华正环保科技有限公司 一种板式除尘器滤板压紧装置
JP6081421B2 (ja) * 2014-08-28 2017-02-15 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 バグフィルタの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005177538A (ja) 2005-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2001271857B2 (en) Vibratory screen
EP3070058A1 (en) Elastomeric filter bag pure water systems
RU60874U1 (ru) Патронный фильтровальный элемент (варианты)
DE69317291T2 (de) Fritiergerät mit kontinuierlicher filterung
JP4144519B2 (ja) 触媒バグフィルタ製造装置および製造方法
JP3997514B2 (ja) 触媒バグフィルタ製造装置
CN209092850U (zh) 一种机控式纠偏装置
JP6800374B1 (ja) 加湿装置
CN210730137U (zh) 一种波浪式振动筛网
JP4602077B2 (ja) ハニカム構造物に接着剤を付けるための装置および方法
US7553411B2 (en) Filter cartridge
US5213751A (en) Method of producing a felted porous polychloroprene latex foam
EP0545599A1 (en) Rechargeable inking member
US4381985A (en) Membrane construction
KR102610215B1 (ko) 수소 전기 차량의 에어필터 및 이의 제작 방법
CN209476626U (zh) 一种导电胶的固化装置
JP7409769B2 (ja) 水素製造セル及び水素製造セルを用いた水素製造方法
US8089263B2 (en) Device for measuring the streaming potential of fibers and particles in suspensions
JPH01184005A (ja) 複層フイルタの濾過膜形成装置
CN211562136U (zh) 活性炭过滤器
CN217940705U (zh) 一种海绵生产用的过胶机
SU1694192A1 (ru) Фильтр дл очистки газов
JPS602180Y2 (ja) 鍍金装置
JP6471139B2 (ja) 散気装置及び散気材
JPH043748Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees