JP6081012B1 - 防火扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】特殊建築物の1つである劇場などのホール出入り口に設けられている防火扉であって、所定の防火上の条件をクリアでき、かつ防音性能を有する防火扉を提供する。【解決手段】観音開きになる2つの扉本体14と、扉本体14の召合せ部に位置するように設けられ、音を遮断する遮音手段と、扉本体14の召合せ部に位置するように設けられ、召合せ部からの炎の漏れを遮断する炎遮断手段20と、を含んで構成されており、炎遮断手段20が、一方の扉本体14aに、上下の回転軸を中心に回転自在となるように設けられている防火扉10である。この構成により、「特定防火設備の条件」をクリアでき、防火性能および防音性能を両立した防火扉10を提供できる。すなわち、防火性能を確認するための試験を省略でき、この点で開発費を抑えることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、防火扉に関する。さらに詳しくは、特殊建築物の1つである劇場などのホール出入り口に設けられている防火扉に関する。
日本においては、建築基準法により特殊建築物の多くは耐火建築物または準耐火建築物としなければならないと規定されている。そのため、特殊建築物の1つである劇場などのホール出入り口に設けられている防火扉は、所定の構造上の条件をクリアする必要がある。この条件として、開口部の防火扉が、「鉄製で鉄板の厚さが1.5mm以上の防火戸(平12年建告第1369号)」であることが定められている(以下本明細書では、この条件を「特定防火設備の条件」と言う)。
しかし、劇場のホールの出入り口は、「特定防火設備の条件」を満足するだけでなく、防火扉の開け閉めにより騒音を発生させないようにしたり、ホールの内外で発生する音を防火扉で遮断したりする必要がある。特許文献1には、ホール用の防火扉の一例が開示されている。この防火扉は、防火性能と合わせて防音性能を確保するために、観音開きの扉本体の召合せ部に特殊な構造を採用している。この召合せの部分の構造は、防音性能を確保するために、召合せ部分に鉄板が設けられていない。そのため上記の「特定防火設備の条件」を直接クリアできていないものの、耐火気密材という機構を有し、所定の試験をクリアすることで、「特定防火設備の条件」を満足するのと同等の性能を持つものとして、防火扉として採用できるものである。
しかるに、特許文献1の構成では、防火性能を確認するために、必ず所定の試験をクリアする必要があるという問題がある。この所定の試験は、1回ごとに数百万円の費用が発生するため、防火扉の開発のコストが増大するという問題がある。
特開2007−162271号公報
本発明は上記事情に鑑み、所定の防火上の条件を、試験を行うことなくクリアでき、かつ防音性能を有する防火扉を提供することを目的とする。
第1発明の防火扉は、建物の開口部に設けられている防火扉であって、該防火扉は、観音開きになる2つの扉本体と、該扉本体の召合せ部に位置するように設けられ、音を遮断する遮音手段と、前記扉本体の召合せ部に位置するように設けられ、召合せ部からの炎の漏れを遮断する炎遮断手段と、を含んで構成されており、該炎遮断手段が、一方の扉本体に、上下の回転軸を中心に回転自在となるように設けられているとともに、前記炎遮断手段は、前記一方の扉本体が閉まった状態にあるときに、前記召合せ部からの炎の漏れを遮断する遮断状態となり、前記一方の扉本体が開いた状態にあるときに、付勢手段により退避状態となることを特徴とする。
第2発明の防火扉は、第1発明において、前記防火扉には、前記扉本体を保持する枠体が設けられており、該枠体には、前記炎遮断手段の炎遮断動作片が、前記遮断状態と前記退避状態との間を動作するときの、該炎遮断動作片の姿勢を規定するガイド部材が設けられていることを特徴とする。
第3発明の防火扉は、第2発明において、前記枠体には、前記ガイド部材に加えて、燃え抜け防止材が設けられていることを特徴とする。
第4発明の防火扉は、第2発明または第3発明において、前記炎遮断手段には、前記ガイド部材に接触しながら回転する回転部材が設けられていることを特徴とする。
第5発明の防火扉は、第1発明から第4発明において、前記炎遮断手段には、前記遮音手段が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、扉本体の召合せ部に、召合せ部からの炎の漏れを遮断する炎遮断手段が設けられていることにより、ホール等の開口部の全面が1.5mm以上の鉄板で覆われることになり、「特定防火設備の条件」をクリアできる。これにより、防火性能および防音性能を両立した防火扉を提供できる。すなわち、防火性能を確認するための試験を省略でき、この点で開発費を抑えることができる。また、炎遮断手段が、観音開きになる2つの扉本体の一方に、上下の回転軸を中心に回転自在となるように設けられていることにより、扉本体を閉める動作を行うと同時に炎遮断手段が、炎を遮断するように位置させることができる。
加えて、一方の扉本体が開いた状態にあるときに、付勢手段により炎遮断手段が退避状態となることにより、防火扉の使用者が一方の扉本体を開閉する動作を行った際に、炎遮断手段が、自動的に退避状態となり、炎遮断手段が、他方の扉本体に接触するのを防止できる。この構成により、炎遮断手段と、他方の扉本体との接触による騒音の発生を防止できる。
第2発明によれば、枠体に、炎遮断手段の炎遮断動作片のためのガイド部材が設けられていることにより、一方の扉本体を開閉する際に、炎遮断動作片の動作姿勢を規定できる。これにより一方の扉本体の開閉時に炎遮断手段が意図しない姿勢で枠体に衝突して壊れることを防止できる。
第4発明によれば、炎遮断手段には、ガイド部材に接触しながら回転する回転部材が設けられていることにより、一方の扉本体開閉時に、炎遮断動作片と枠体が接触する音が発生するのを防止できる。
第5発明によれば、炎遮断手段には、遮音手段が設けられていることにより、遮音効果を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る防火扉の要部を拡大した平面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る防火扉の説明図である。 図1の防火扉の要部を拡大した側面断面図である。 図1の防火扉の他方の扉本体の開閉動作の説明図である。 図1の防火扉の一方の扉本体の開閉動作の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る防火扉の要部を拡大した平面断面図である。 本発明の第3実施形態に係る防火扉の要部を拡大した平面断面図である。 本発明の第4実施形態に係る防火扉の要部を拡大した平面断面図である。 本発明の第5実施形態に係る防火扉の要部を拡大した斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る防火扉の要部を拡大した平面断面図である。 本発明の第7実施形態に係る防火扉の要部を拡大した平面断面図である。 図11の防火扉の一方の扉本体の開閉動作の説明図である。
<第1実施形態に係る防火扉10の構造>
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る防火扉10の説明図であり、防火扉10の正面の上方向から見た図である。本実施形態に係る防火扉10は、建物の開口部、具体的には劇場などの内部の開口部に設けられ、劇場内のホールと、ホール以外の廊下などを区切るものであり、防火性能とともに、防音性能を有する必要がある。なお本明細書では、特に断りのない限り、図2の手前側を前側、奥側を後側と表現する。
本実施形態に係る防火扉10は、観音開きになる2つの扉本体14と、扉本体14を保持する枠体12と、を含んで構成されている。扉本体14が開く方向は、一方向に特定されており、図2では、扉本体14が開く方向は前側である。防火扉10の使用者は、防火扉10の前側から防火扉10を開くときには、扉本体14の表面に設けられている取手16により扉本体14を前側に引くことで、防火扉10を開く。また、防火扉10の使用者は、防火扉10の後側から防火扉10を開くときは、扉本体14を押すことで、防火扉10を開く。
防火扉10は、「特定防火設備の条件」として、開口部の全面に亘って、厚さが1.5mm以上の鉄板で覆われている必要があるのが原則である。しかし、劇場内で用いられる、本実施形態に係る防火扉10は、防火性能に合わせて、防音性能を備えている必要もあり、また、扉本体14の開閉に伴う騒音の発生をできるだけ抑える必要がある。そのため、本実施形態では、観音開きになる2つの扉本体14の召合せ部に、炎遮断手段20を設けることにより、防火性能である「特定防火設備の条件」を充足するとともに、召合せ部に位置するように設けられた遮音手段により防音性能とを充足させている。
図1には、図2のI-I断面での、本発明の第1実施形態に係る防火扉10の召合せ部分周辺を拡大した平面断面図を、図3には、図2のIII-III断面での、第1実施形態に係る防火扉10の要部を拡大した側面断面図を示す。図1では、防火扉10の前側が紙面上の上側であり、後側が紙面上の下側になる。図1に示すように、防火扉10は、観音開きになる2つの扉本体14と、扉本体14の召合せ部に位置するように設けられ、音を遮断する遮音手段と、この遮音手段と同様に、扉本体14の召合せ部に位置するように設けられ、召合せ部からの炎の漏れを遮断する炎遮断手段20とを含んで構成されている。
扉本体14は、鉄板22を箱型に構成したものであり、その外側には装飾が施されている。扉本体14が鉄板22により構成されていることにより、「特定防火設備の条件」を満足しない部分は、扉本体14が向き合っている召合せ部(図1の左右中央部)のみとなる。
本実施形態で、扉本体14の召合せ部には、2種類の遮音手段が設けられている。1つは、相互に向き合うゴムパッキンの第1遮音手段26である。第1遮音手段26は扉本体14に固定される基部と、この基部に連続して設けられている先端部と、から構成されている。この先端部の、水平面での断面は丸型形状であり、これらの先端部が互いに接触していることで、防火扉10の前後の音を遮断することができる。もう1つは、炎遮断手段20に設けられているゴムパッキンの第3遮音手段32である。第3遮音手段32の形状は、第1遮音手段26と同じであり、扉本体14が閉じられている状態で、第3遮音手段32の先端の両側が、扉本体14の召合せ面の後側と接触していることで、防火扉10の前後の音を遮断することができる。遮音手段により、音を遮断することで、防火扉10が設けられている劇場などの防音性能を備えることができる。また、遮音手段が二重に設けられていることにより、防音性能はさらに向上する。
なお、本実施形態では、扉本体14の回転中心側、すなわち扉本体14が、枠体12へ回転自在に固定されている回転軸の近傍に、第2遮音手段28が設けられている。この第2遮音手段28は、第1遮音手段26と同様、ゴムパッキンであり、その先端部は、水平面の断面が丸型形状をしている。防火扉10が閉じたときに、扉本体14に第2遮音手段28の先端が接触することで、扉本体14の回転中心に近い部分から音が漏れるのを防止できる。また、図3に示すように、本実施形態では、扉本体14の下部に第4遮音手段38が、上部には第5遮音手段40が設けられている。この第4遮音手段38、第5遮音手段40も、第1遮音手段26と同様、ゴムパッキンであり、その先端は、前後の垂直面の断面が丸型形状をしている。扉本体14が閉じられたときに、第4遮音手段38の下先端が床面に接触し、第5遮音手段40の先端が扉本体14と接触することで、扉本体14の下から音が漏れるのを防止できる。
本実施形態に係る防火扉10は、扉本体14の召合せ部に位置するように、炎遮断手段20が設けられている。この炎遮断手段20は、防火扉10が閉じられたときに、扉本体14の鉄板22同士の隙間を覆うことにより、召合せ部からの炎の漏れを遮断する。炎遮断手段20は、上下に細長い板状の炎遮断動作片30と、この炎遮断動作片30を上下の回転軸を中心に回転自在に案内する蝶番24と、この蝶番24に設けられているねじりコイルばね(不図示)と、枠体12に設けられているガイド部材36と、ガイド部材36に接触しながら回転する回転部材34と、を含んで構成されている。
炎遮断動作片30は鉄板であり、水平面の断面形状が、ひしゃく型をしている。鉄板の厚さは、1.5mm以上であり、この炎遮断動作片30が、扉本体14の鉄板22同士の隙間を覆うことにより、「特定防火設備の条件」を満足する。この炎遮断動作片30は、図1の紙面上右側の扉本体14(本明細書では、炎遮断動作片30が設けられている扉本体14を、「一方の扉本体14a」と言う)に、蝶番24により、上下の回転軸を中心に回転自在となるように設けられている。また、この蝶番24には、付勢手段であるねじりコイルバネが設けられている。炎遮断動作片30の、ひしゃく型の水をすくう部分には、第3遮音手段32の基部が嵌めこまれている。
一方の扉本体14aが閉まった状態にあるときに、炎遮断動作片30は、扉本体14の鉄板22同士の隙間を覆う状態になり、このとき炎遮断手段20は、扉本体14の召合せ部からの炎の漏れを遮断する遮断状態となる。これとは逆に、一方の扉本体14aが開いた状態にあるときには、付勢手段であるねじりコイルバネにより、炎遮断動作片30の先端側が、一方の扉本体14aから離れている退避状態となる。
炎遮断動作片30の上部には、扁平な円筒形状の回転部材34が設けられている。この回転部材34は、その円筒形状の軸心を中心に回転し、炎遮断動作片30に設けられている軸が、その軸心と一致する。また回転部材34の外周は、ガイド部材34と衝突した時の音を小さくするためにゴム製となっている。
枠体12には、回転部材34と接触することで、炎遮断動作片30が、遮断状態と退避状態との間を動作するときの、炎遮断動作片30の姿勢を規定するガイド部材36が設けられている。ガイド部材36は、図1、3に示すように、防火扉10の上部に、防火扉10の左右幅に亘る燃え抜け防止材42を介して、枠体12に設けられている。燃え抜け防止材42は、1.5mm以上の鉄板を折り曲げて製作されている。炎遮断動作片30の上部には、円筒形状の回転部材34が設けられており、その部分は前後から見ると、炎遮断動作片30が存在しないようになるため、燃え抜け防止材42を枠体12に設けることで、回転部材34がある場合でも、「特定防火設備の条件」を満足できる。ガイド部材36の、回転部材34との接触面の水平断面は円弧状であり、その曲率半径は、回転部材34の曲率半径よりも大きい。
扉本体14の召合せ部に、召合せ部からの炎の漏れを遮断する炎遮断手段20が設けられていることにより、ホール等の開口部の全面が1.5mm以上の鉄板で覆われることになり、「特定防火設備の条件」をクリアできる。これにより、防火性能および防音性能を両立した防火扉を提供できる。すなわち、防火性能を確認するための試験を省略でき、この点で開発費を抑えることができる。
また、炎遮断手段20が、観音開きになる2つの扉本体の一方に、上下の回転軸を中心に回転自在となるように設けられていることにより、扉本体14を閉める動作を行うと同時に炎遮断手段20が、炎を遮断するように位置させることができる。
枠体12に、炎遮断手段20の炎遮断動作片30のためのガイド部材36が設けられていることにより、一方の扉本体14aを開閉する際に、炎遮断動作片30の動作姿勢を規定できる。これにより一方の扉本体14aの開閉時に炎遮断手段が意図しない姿勢で枠体に衝突して壊れたりすることを防止できる。
炎遮断手段20には、ガイド部材36に接触しながら回転する回転部材34が設けられていることにより、一方の扉本体14a開閉時に、炎遮断動作片30と枠体12が接触する音が発生するのを防止できる。
炎遮断手段20には、遮音手段である第3遮断手段が設けられていることにより、遮音効果を高めることができる。
<第1実施形態に係る防火扉10の動作>
図4には、炎遮断手段20が設けられていない扉本体14(以下本明細書では「他方の扉本体14b」と言う)の動作の説明図を、図5には、炎遮断手段20が設けられている一方の扉本体14aの動作の説明図を示す。図5は、(A)、(B)、(C)の順で、一方の扉本体14aが開いている。
図4は、他方の扉本体14bが、防火扉10の使用者により、矢印P1の方向へ開かれている状態を示している。図1に示した状態から、他方の扉本体14bは、矢印P1の方向に移動する。図1に示した状態では、互いに向かい合っている第1遮音手段26や、第3遮音手段32と他方の扉本体14bとは接触しているが、他方の扉本体14bが動作することで、それらは接触しなくなる。また、他方の扉本体14bが開く方向へ動作する際、他方の扉本体14bは、召合せ部分近傍で新たに接触するものはない。
図5は、一方の扉本体14aが、防火扉10の使用者により、矢印P2の方向へ開いて行っている状態を示している。炎遮断手段20は、扉本体14を構成する鉄板22の隙間を埋める必要があるため、一方の扉本体14aと、炎遮断手段20とが、それらの位置関係を変えずに固定されたまま開かれると、炎遮断手段20が、炎遮断手段20が設けられていない他方の扉本体14bと衝突し、一方の扉本体14aと一緒に他方の扉本体14bが動いたり、その衝突時に騒音が発生したりする。
炎遮断手段20は、蝶番24により、一方の扉本体14aに、上下の回転軸を中心に回転自在となるように設けられ、炎遮断手段20を構成する炎遮断動作片30は、蝶番24に設けられているねじりコイルばねにより、炎遮断動作片30の先端が、一方の扉本体14aから離れるように付勢されている。
炎遮断動作片30は、図1で示す防火扉10が閉じられている状態では、炎遮断動作片30の先端にある第3遮音手段32が、他方の扉本体14bに接触する位置にある。この状態を、本明細書では、炎遮断動作片が遮断状態にあると言う。次に、防火扉10の使用者により、防火扉10が開かれ、図5(A)から図5(C)の状態へ、一方の扉本体14aが動作すると、炎遮断手段20の上部に設けられている回転部材34が、ガイド部材36のガイド面に接触し回転しながら動作し、その動作にしたがって、炎遮断動作片30が、その先端が一方の扉本体14aから離れるように、蝶番24を中心に回転動作する(図5(A)から図5(B))。そして、炎遮断動作片30が、あらかじめ定められた姿勢になると、炎遮断動作片30は、その姿勢で停止し、その姿勢のままで、一方の扉本体14aが開く状態となる(図5(C))。この炎遮断動作片30の、あらかじめ定められた姿勢は、炎遮断動作片30が、他方の扉本体14bと接触しないような位置であり、この状態を本明細書では、炎遮断動作片30の退避状態にあると言う。
すなわち、防火扉10の使用者により、炎遮断手段20が設けられている一方の扉本体14aが開かれたとき、付勢手段により自動的に炎遮断動作片30が、遮断状態から退避状態になることにより、炎遮断手段20が他方の扉本体14と接触するのを自動的に防止している。
一方の扉本体14aが開いた状態にあるときに、付勢手段により炎遮断手段20が退避状態となることにより、防火扉10の使用者が一方の扉本体を開閉する動作を行った際に、炎遮断手段20が、他方の扉本体14bに接触するのを防止できる。この構成により、炎遮断手段20と、他方の扉本体14bとの接触による騒音の発生を防止できる。
<第2実施形態に係る防火扉10の構造>
図6には、本発明の第2実施形態に係る防火扉10の召合せ部分周辺を拡大した平面断面図を示す。本実施形態を含み、以下の他の実施形態の説明では、第1実施形態の防火扉10と異なる点についてのみ説明し、同じ構成の部分についての説明は省略する。第1実施形態の防火扉10との相違点は、炎遮断手段20の構成、およびガイド部材36がない点である。第2実施形態では、炎遮断動作片30は、上下に長い平板であり、第3遮音手段32を設けていない。また、回転部材34、およびこの回転部材34が接触するガイド部材36も設けられていない。本発明に係る防火扉10は、図6で示すように、シンプルに構成することも可能である。なおこの場合、召合せ部に位置するように設けられている遮音手段は、扉本体14の召合せ面に設けられている第1遮音手段26のみとなる。
<第3実施形態に係る防火扉10の構造>
図7には、本発明の第3実施形態に係る防火扉10の召合せ部分周辺を拡大した平面断面図を示す。第1実施形態の防火扉10との相違点は、扉本体14の召合せ面に設けられている第1遮音手段26がない点と、ガイド部材36および回転部材34がない点である。この場合、召合せ部に位置するように設けられている遮音手段は、炎遮断動作片30に設けられている第3遮音手段32のみとなる。
<第4実施形態に係る防火扉10の構造>
図8には、本発明の第4実施形態に係る防火扉10の召合せ部分周辺を拡大した平面断面図を示す。第1実施形態の防火扉10との相違点は、ガイド部材36が固定されている燃え抜け防止材42の形状である。第1実施形態の燃え抜け防止材42は、防火扉10の左右幅に亘る寸法であったが、本実施形態に係る燃え抜け防止材42は、ガイド部材36と同程度の左右長さとしている。ただしこの場合でも、燃え抜け防止材42の厚みは1.5mm以上である。
<第5実施形態に係る防火扉10の構造>
図9には、本発明の第5実施形態に係る防火扉10の召合せ部分を拡大した斜視図を示す。第1実施形態の防火扉10との相違点は、扉本体14の上部の後側の斜面部と接触する三角形状遮音手段44が設けられている点、および回転部材34がない点である。斜面部に三角形状遮音手段44が接触することにより、より防音性能が向上する。なお、本実施形態では回転部材34がない場合を図9に表したが、特にこれに限定されるものではなく、回転部材34を設けた構造とすることも可能である。
<第6実施形態に係る防火扉10の構造>
図10には、本発明の第6実施形態に係る防火扉10の召合せ部分周辺を拡大した平面断面図を示す。第1実施形態の防火扉10との相違点は、ガイド部材36のガイド部材固定孔46の形状が長穴になっている点と、扉本体14の鉄板22に設けられている蝶番固定孔22aの形状が長穴になっている点である。ガイド部材固定孔46は、ガイド部材36を燃え抜け防止材42に固定するための孔であり、蝶番固定孔22aは、蝶番24を鉄板22に固定するための孔である。これらが長穴になっていることにより、扉本体14に対する、炎遮断手段20の調整が容易になる。
<第7実施形態に係る防火扉10の構造>
図11には、本発明の第7実施形態に係る防火扉10の召合せ部分を拡大した平面断面図を、図12には、その防火扉10の一方の扉本体14aの開閉動作の説明図を示す。第1実施形態の防火扉10との相違点は、遮音手段の構成と、ガイド部材36の形状である。本実施形態では、炎遮断手段20に設けられている第6遮音手段48は、ゴム磁石である。このゴム磁石の本体は、シリコンゴム製である。ゴム磁石の本体は、図11で示すように、炎遮断動作片30に挿入するための基部と、扉本体14に接触する先端部とを含んで構成されている。先端部は、このゴム磁石本体の長手方向に沿ったポケットが設けられており、このポケットの中に棒状のラバーマグネットが挿入されている。このラバーマグネットが扉本体14の鉄板22に吸着する。第6遮音手段48がゴム磁石であることにより、扉本体14の鉄板22への密着が確実に行われ、防音性能を向上させることができる。なお、第6遮音手段48がゴム磁石である場合、一方の扉本体14が開かれるときは、図12に示すように、ガイド部材36の分離片36aに回転部材34が接触することで、炎遮断動作片32の先端が、一方の扉本体14から離れ、その後は第1実施形態と同様に、回転部材34がガイド部材36に接触して回転することで、炎遮断動作片32の姿勢が規定される。
遮音手段として、先端部が丸形状のゴムパッキンを用いた実施例について説明したが、遮音手段の形状はこれに限定されない。例えば、板状のひれゴムを用いることも可能である。
また、蝶番24の部分に設けるねじりコイルばねは、上下の回転軸に複数個設けている。この複数のねじりコイルばねは、同じ強さのばねとすることもでき、また、回転部材のある上側のばねを強くすることも可能である。
10 防火扉
12 枠体
14 扉本体
20 炎遮断手段
30 炎遮断動作片
34 回転部材
36 ガイド部材

Claims (5)

  1. 建物の開口部に設けられている防火扉であって、
    該防火扉は、観音開きになる2つの扉本体と、
    該扉本体の召合せ部に位置するように設けられ、音を遮断する遮音手段と、
    前記扉本体の召合せ部に位置するように設けられ、召合せ部からの炎の漏れを遮断する炎遮断手段と、を含んで構成されており、
    該炎遮断手段が、一方の扉本体に、上下の回転軸を中心に回転自在となるように設けられているとともに、
    前記炎遮断手段は、
    前記一方の扉本体が閉まった状態にあるときに、前記召合せ部からの炎の漏れを遮断する遮断状態となり、
    前記一方の扉本体が開いた状態にあるときに、付勢手段により退避状態となる、
    ことを特徴とする防火扉。
  2. 前記防火扉には、
    前記扉本体を保持する枠体が設けられており、
    該枠体には、前記炎遮断手段の炎遮断動作片が、前記遮断状態と前記退避状態との間を動作するときの、該炎遮断動作片の姿勢を規定するガイド部材が枠体の上部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載の防火扉。
  3. 前記枠体には、
    前記ガイド部材に加えて、燃え抜け防止材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2記載の防火扉。
  4. 前記炎遮断手段には、
    前記ガイド部材に接触しながら回転する回転部材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2または3記載の防火扉。
  5. 前記炎遮断手段には、
    前記遮音手段が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の防火扉。
JP2016166578A 2016-08-29 2016-08-29 防火扉 Active JP6081012B1 (ja)

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JPH06341277A (ja) * 1993-04-05 1994-12-13 Hiroko Hashizume 開き戸装置

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