JP6080404B2 - 配管カバー - Google Patents

配管カバー Download PDF

Info

Publication number
JP6080404B2
JP6080404B2 JP2012146090A JP2012146090A JP6080404B2 JP 6080404 B2 JP6080404 B2 JP 6080404B2 JP 2012146090 A JP2012146090 A JP 2012146090A JP 2012146090 A JP2012146090 A JP 2012146090A JP 6080404 B2 JP6080404 B2 JP 6080404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
polyol
piping
heat insulating
cover member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012146090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014009735A (ja
Inventor
貴司 宮本
貴司 宮本
智裕 ▲柳▼
智裕 ▲柳▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
1/1ASAHI YUKIZAI CORPORATION
Original Assignee
1/1ASAHI YUKIZAI CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 1/1ASAHI YUKIZAI CORPORATION filed Critical 1/1ASAHI YUKIZAI CORPORATION
Priority to JP2012146090A priority Critical patent/JP6080404B2/ja
Publication of JP2014009735A publication Critical patent/JP2014009735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6080404B2 publication Critical patent/JP6080404B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、配管カバーに関する。
従来、LPGやLNG等の低温流体用の配管等には、断熱性を有する配管カバーが用いられている。この配管カバーの材質には、主に硬質ウレタンフォーム等の成形断熱材等が用いられる。硬質ウレタンフォームは、ポリイソシアネートとポリオールとを発泡、硬化させたものであり、発泡剤等から発生したガスがフォーム内に残存することにより種々の物性、性能を発揮する。また、配管カバーの製造方法としては、例えば硬質ウレタンフォームで形成されたブロック状の発泡体から配管カバーを切り出す方法や、硬質ウレタンフォームをモールド成型することにより円筒形等の所望の形状に成形する方法等がある。
上述のようなモールド成型による配管カバーの製造方法としては、モールド成型する際の発泡剤としてハイドロフルオロカーボン、炭化水素及び二酸化炭素を用いる方法が提供されている(特開2002−168393号公報参照)。この方法は、発泡剤としてハイドロフルオロカーボンを用いて硬質ウレタンフォームをモールド成型する際に、成形品の表面に多数の凹凸が生じて外観が著しく不良になるという問題を改善するためのものであり、ハイドロフルオロカーボン以外に炭化水素及び二酸化炭素を特定の割合で含む発泡ガスを用いることで成形品表面の凹凸発生を抑制している。
しかしながら、上記従来技術は、配管カバーの外周面及び内周面の凹凸発生を抑制できるものの、端面部分ではモールド成型後に収縮が起こり多数の凹凸が生じる。このため、一般的には、モールド成型後に配管カバーの端面部分を切断して切断面を整えることで外観の良い成形品を得ている。しかしこの場合、端面部分を切断することでスキン層が切り落とされ内部のコア層が露出するため、端面部分の強度が低下し、時間の経過と共に形状変化を招来するという不都合がある。また、密度の高いスキン層が除去されることによって、コア層からガスが抜けやすくなり断熱性能の低下を招来するおそれもある。
そこで、断熱性能及び形状安定性を向上するべく、ウレタンフォーム等からなる断熱材の全ての端面部に補強板を配設した配管カバーが提案されている(特開2009−228837号公報参照)。この配管カバーによれば、ウレタンフォームの端面部に補強板が配設されていることにより長期的に優れた形状安定性を有し、また、補強板による断熱性の向上効果を得ることができる。
しかしながら、上記配管カバーは、ウレタンフォームの各端面部に補強板をそれぞれ配設する工程が必要となるため製造効率が悪く、補強板が別部材である上に後付であることから長期間の使用においては脱落し易く、長期性能において本来の機能を発揮できないおそれがある。
特開2002−168393号公報 特開2009−228837号公報
本発明は、上記事情に基づいてなされたものであり、フォーム中のガス抜けを防止することができ、長期性能における断熱性、形状安定性に優れる配管カバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、
配管の外周を覆うよう配設される1又は複数のカバー部材を備える配管カバーであって、
上記カバー部材が断熱材を有し、
この断熱材が、
ポリウレタンフォームからなるコア層と、
このコア層と同一材料から形成され、コア層より密度が大きく、かつコア層の表面全面を被覆するスキン層とを有することを特徴とする。
本発明の配管カバーは、1又は複数のカバー部材を配管の外周面に沿って配設し、配管外周を覆うものである。当該配管カバーは、上記カバー部材が断熱材を有し、この断熱材がポリウレタンフォームからなるコア層と、このコア層と同一素材から形成され、コア層より密度が大きく、かつコア層の表面全面を被覆するスキン層とを有することにより、高密度のスキン層がフォーム中のガスが経時的に抜けるのを効果的に防止することができるため長期性能における断熱性、形状安定性に優れる。
上記コア層とスキン層との密度差が50kg/m以上であることが好ましい。このようにスキン層とコア層との密度差を上記範囲とすることでフォーム中のガス抜けをさらに防止することができ、長期性能における断熱性及び形状安定性をより向上することができる。
上記断熱材が、モールド成型法による成形体のまま用いられていることが好ましい。このように断熱材をモールド成型法によって形成することにより、断熱材の表面全面をスキン層で効率良く被覆することができる。また、モールド成型法による成形体をそのまま用いることにより、断熱材の表面全面にスキン層が存在するため、フォーム中のガス抜けをさらに防止することができ、長期性能における断熱性、形状安定性をより向上することができる。
上記ポリウレタンフォームが、ポリオール成分及びポリイソシアネート成分を含有するポリウレタンフォーム用発泡性組成物を二酸化炭素で発泡させて得られ、上記ポリオール成分が、[A]ノボラック型フェノール樹脂にエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドを付加させて得られるフェノール樹脂系ポリオール(以下、「[A]フェノール樹脂系ポリオール」ともいう)、及び[B]芳香族ジアミンにエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドを付加させて得られる芳香族ジアミン系ポリオール(以下、「[B]芳香族ジアミン系ポリオール」ともいう)を含有するとよい。
このようにポリウレタンフォーム用発泡性組成物のポリオール成分として上記[A]及び上記[B]を含有することにより、モールド成型における端面部の凹凸発生を効果的に抑制することができる。これによりモールド成型で得られる断熱材の端面を切断することなく、そのまま使用に供することができるため、断熱材の表面全面をスキン層で被覆することができると同時に、当該配管カバーの製造工程を簡略化し製造時間を短縮することができる。また、発泡剤として二酸化炭素を用いることにより、従来のフロンガスやハイドロフルオロカーボン系発泡剤を用いる場合に比べて製造及び廃棄時の環境負荷を低減することができる。
上記ポリウレタンフォーム用発泡性組成物が、下記式(I)及び/又は(II)で表される有機珪素化合物をさらに含有するとよい。
Figure 0006080404
Figure 0006080404
(式(I)及び(II)中、
〜R12は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。nは、0〜50の整数である。)
このようにポリウレタンフォーム用発泡性組成物が、上記式(I)及び/又は(II)で表される有機珪素化合物をさらに含有することにより、得られるポリウレタンフォームの断熱性能の長期安定性を向上し、熱伝導率の低下を防止することができる。その結果、長期使用において優れた断熱性を保持することができる。
上記複数のカバー部材が、配管の外周を多層構造で覆うよう構成されているとよい。このように、配管の外周を上記複数のカバー部材が多層構造で覆うよう構成することによって、フォーム中のガス抜けをより防止することができ、長期性能における断熱性、形状安定性を向上することができる。また、このように多層構造とすることにより、当該配管カバーの耐久性及び強度をさらに向上することができる。
上記カバー部材が、上記断熱材の内周面及び外周面の少なくとも一方に積層される面材を有するとよい。このように、カバー部材の断熱材の内周面及び外周面の少なくとも一方に面材を積層することにより、モールド成型時の断熱材の成形性及び強度を向上することができる。また、面材を積層することにより、断熱材の熱伝導率の低下、ウレタンフォームの紫外線劣化、吸水による断熱性能の低下等を防止することができる。
上記カバー部材が、上記面材の外面に積層される樹脂フィルムを有するとよい。このように、上記面材の外面に樹脂フィルムを積層することにより、当該配管カバーのガスバリア性を向上させ、フォーム中のガス抜けをさらに防止することができ、長期性能における当該配管カバーの断熱性、形状安定性をより向上することができると共に破損や変形を抑制することができる。
以上説明したように、本発明の配管カバーは、フォーム中のガス抜けを防止することができ、長期性能における断熱性、形状安定性に優れる。
本発明の配管カバーの第一実施形態を示す模式的斜視図である。 図1の配管カバーの分解斜視図である。 図2の配管カバーのA−A断面図である。 本発明の配管カバーの第二実施形態を示す模式的斜視図である。 図4の配管カバーの分解斜視図である。 図5の配管カバーのB−B断面図である。 図5の配管カバーのC−C断面図である。
以下、本発明の配管カバーの実施形態について図面を参照して説明するが、本発明が本実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
<第一実施形態>
本発明の配管カバー1は、図1及び図2に示すように、第一カバー部材2及び第二カバー部材3を有する。第一カバー部材2及び第二カバー部材3は、円筒を軸方向に2分割した分割円筒状に形成されており、配管5の外表面を覆うように配設されることにより当該配管カバー1を形成し、締結材4で固定されている。
第一カバー部材2及び第二カバー部材3は、図3の断面図に示すように、中心に断熱材6を有し、この断熱材6の内周面及び外周面には面材7、8が配設され、面材7の内周面及び面材8の外周面には樹脂フィルム9、10が更に配設されている。
断熱材6はポリウレタンフォームからなるコア層を有し、このコア層の表面全面、つまり内周面、外周面、軸線方向の端面13及び軸線と垂直方向の端面14が同じくポリウレタンフォームからなるスキン層11で覆われている。スキン層11とは、ポリウレタンフォーム用発泡性組成物を発泡、硬化させた後のフォームの最表面に存在する部分であり、フォーム内部のコア層12と比較して単位体積あたりの気泡数や吸水率が低く、密度が高い。なお、本願で言うところのスキン層には、密度が大きくウレタンフォームのフォームとは言えない最表層も含まれるものとする。このようにスキン層11は、内部のコア層12よりも高密度であるため、スキン層11があることにより時間の経過に伴うフォーム中のガス抜けを防止することができ、これにより断熱材6の熱伝導率及び断熱性の低下を抑制することができる。このように当該配管カバー1は、断熱材6の表面全面がスキン層11で覆われているため、フォームの中のガス抜けが防止されるため、優れた断熱性能及び保温性を長期間保持することができる。また、断熱材6は高密度のスキン層11が存在することにより表面強度が高まるため、優れた形状安定性を発揮することができる。
スキン層11の密度としては100kg/m以上500kg/m以下が好ましく、150kg/m以上400kg/m以下がより好ましい。スキン層11の密度が上記上限を超えるとスキン層11の可撓性が低下して取り付け作業時等に当該配管カバー1が破損しやすくなるおそれがある。一方、スキン層11の密度が上記下限未満の場合、フォーム中のガス抜け防止効果が低下し、断熱性及び形状安定性が低下するおそれがある。なお、上記スキン層11の密度とは、断熱材6の表面から内側400μmまでの部分の密度を、任意の3点において測定して平均した値である。
コア層12の密度としては、20〜100kg/m程度が好ましい。コア層12の密度が上記上限を超えるとコア層12の重量が増し、自重により変形するおそれや、コア層12の柔軟性が低下して配管5への密着性が低下するおそれがある。一方、コア層12の密度が上記下限未満の場合、フォーム中のガス抜け防止効果が低下し、断熱性及び形状安定性が低下したり、断熱材6の強度が低下したりするおそれがある。なお、上記コア層12の密度とは、断熱材6の厚みの中間部分の密度を、任意の3点において測定して平均した値である。
スキン層11とコア層12との密度の差としては、50kg/m以上が好ましく、80kg/m以上300kg/m以下がより好ましい。スキン層11とコア層12との密度の差が上記上限を超えるとスキン層11の密度が高すぎて可撓性が低下し破損しやすくなったり、コア層12の密度が低すぎて断熱性及び形状安定性が低下したりするおそれがある。一方、スキン層11とコア層12との密度の差が上記下限未満の場合、スキン層11の密度が低くなりフォーム中のガス抜け防止効果が薄れ、断熱性及び形状安定性が低下したり強度が低下したりするおそれがある。
以下に、断熱材6を構成するポリウレタンフォームについて説明する。
断熱材6の材質であるポリウレタンフォームは、ポリオール成分及びポリイソシアネート成分を含有するポリウレタンフォーム用発泡性組成物を二酸化炭素で発泡、硬化させて得られる。上記ポリオール成分は、[A]フェノール樹脂系ポリオールと[B]芳香族ジアミン系ポリオールとを含有することが好ましい。
[A]フェノール樹脂系ポリオールは、ノボラック型フェノール樹脂に塩基性触媒の存在下でエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドからなる2種のアルキレンオキサイドを付加反応させることによって得られるものが好ましい。
ノボラック型フェノール樹脂の製造方法としては、例えばフェノール類とアルデヒド類とを、フェノール類1モルに対して、アルデヒド類0.3〜1.0モルの割合で配合し、次いで酸触媒を加えて所定の反応条件(温度や時間)で反応させた後、必要に応じて減圧脱水処理を施すことによりノボラック型フェノール樹脂の初期縮合物として製造する方法が挙げられる。ここで、初期縮合物とは、分子量が比較的低いフェノール樹脂であって、1分子中に2〜10程度のフェノール骨格を有する縮合物や未反応フェノール類の混合物を意味する。ノボラック型フェノール樹脂(初期縮合物)の製造方法は、上記方法に限定されず、生成するノボラック型フェノール樹脂中に遊離フェノール類が所定割合で存在するように反応条件や反応環境(例えば、常圧、減圧、加圧、不活性ガスの共存の有無、段階的又は逐次的反応等)を適宜設定することができる。
上記フェノール類としてはフェノールが好ましい。また、必要に応じて、例えばクレゾール、エチルフェノール、キシレノール、p−t−ブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、p−フェニルフェノール等のアルキルフェノールのうちの1種を単独で、或いは2種以上を混合して用いることも、又はそのようなアルキルフェノールのうちの1種以上とフェノールとを併用することもできる。更には、m−クロロフェノール、o−ブロモフェノール等のハロゲン化フェノール、レゾルシノール、カテコール、ハイドロキノン、フロログリシノール等の多価フェノール、ビスフェノールA[2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン]、ビスフェノールF(4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタン)等のビスフェノール、レゾルシノール、カテコール、ビスフェノールA、ビスフェノールF等のフェノール系化合物の精製残渣、α−ナフトール、β−ナフトール、β−ヒドロキシアントラセンのうちの1種を単独で、或いは2種以上を混合して用いることも、又はそれらのうちの1種以上と、フェノールやアルキルフェノールとを併用することもできる。
上記アルデヒド類としては、例えばホルマリン又はパラホルムアルデヒド等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。また、必要に応じて、その他のホルムアルデヒド類(例えばトリオキサン、テトラオキサン、ポリオキシメチレン等)、グリオキサール等を単独で、或いは併用することができる。
上記酸触媒としては、例えば、蓚酸、有機スルホン酸(例えばp−トルエンスルホン酸等)、有機カルボン酸(例えば酢酸等)の二価金属(例えばマグネシウム、亜鉛、鉛等)塩、二価金属の塩化物、二価金属の酸化物、無機酸(例えば塩酸、硫酸等)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも酸触媒としては蓚酸が好ましい。
ノボラック型フェノール樹脂における遊離フェノール類の含有量としては、低粘度化の観点から1〜50質量%が好ましく、5〜35質量%がより好ましく、10〜30質量%がさらに好ましい。ノボラック型フェノール樹脂における遊離フェノール類の含有量が上記上限を超えると、ポリウレタンフォームが柔らかくなりすぎて成形性の悪化を招くおそれがある。一方、ノボラック型フェノール樹脂における遊離フェノール類の含有量が上記下限未満の場合、粘度が高くなりポリウレタンフォーム用発泡性組成物を十分に発泡させることができないおそれがある。遊離フェノール類の含有量は、フェノール類とアルデヒド類との反応終了後の縮合物にフェノール類を加えることにより調節することができる。
上記ノボラック型フェノール樹脂に付加させる2種のアルキレンオキサイドの配合量としては、ノボラック型フェノール樹脂のフェノール性水酸基に対して、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの合計量で1〜20倍当量となる範囲において適宜選択すればよい。
エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの配合割合としては、モル比で20/80〜80/20となることが好ましい。エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの配合割合を上記範囲とすることにより、エチレンオキサイドの付加によるフォームの断熱性の向上効果と、プロピレンオキサイドの付加によるフォーム形成時の寸法安定性の向上効果とが共に効果的に発揮される。
ノボラック型フェノール樹脂と2種のアルキレンオキサイドとの付加反応に用いられる塩基性触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。
このようにして得られる[A]フェノール樹脂系ポリオールは、ノボラック型フェノール樹脂のフェノール性水酸基の部位に上記2種のアルキレンオキサイドが付加されて、フェノール性水酸基がアルコール性水酸基へ変換されることによりフェノール樹脂が改質されてポリオール成分の親水性が向上されている。その結果、[A]フェノール樹脂系ポリオールは、二酸化炭素を発泡剤とする発泡法において用いられるポリオールとして好適に用いることができる上に、後述するポリイソシアネート成分との混合性にも優れたものとなる。
[A]フェノール樹脂系ポリオールの水酸基価としては、100〜600mgKOH/gが好ましく、150〜500mgKOH/gがより好ましく、200〜450mgKOH/gがさらに好ましい。[A]フェノール樹脂系ポリオールの水酸基価が上記上限を超えると、粘度が十分に低くならず、ポリイソシアネート成分との混合性が悪化するおそれがある。一方、[A]フェノール樹脂系ポリオールの水酸基価が上記下限未満の場合、フォームが柔らかすぎて成形性が悪化しポリウレタンフォームの寸法安定性が低下するおそれがある。なお、[A]フェノール樹脂系ポリオールの水酸基価は、2種のアルキレンオキサイドの配合量等によって適宜調節することができる。
[A]フェノール樹脂系ポリオールの粘度としては、500〜30000mPa・s/25℃が好ましい。[A]フェノール樹脂系ポリオールの粘度が上記上限を超えると、ポリイソシアネート成分との混合性が悪化するおそれがある。一方、[A]フェノール樹脂系ポリオールの粘度が上記下限未満の場合、フォームが柔らかすぎて成形性が悪化し、ポリウレタンフォームの寸法安定性が低下するおそれがある。なお、[A]フェノール樹脂系ポリオールの粘度は、[A]フェノール樹脂系ポリオールの水酸基価等によって適宜調節することができる。
[B]芳香族ジアミン系ポリオールは、芳香族ジアミンに、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドからなる2種のアルキレンオキサイドを付加させることによって得られるものが好ましい。つまり[B]芳香族ジアミン系ポリオールは、芳香族ジアミンを開始剤として、これにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを開環付加させて得られる末端水酸基の多官能ポリエーテルポリオール化合物である。
芳香族ジアミンとしては、公知の芳香族ジアミン化合物を用いることができ、例えばトリレンジアミンと総称されるフェニレンジアミンの各種のメチル置換体、そのアミノ基に対してメチル、エチル、アセチル、ベンゾイル等の置換基が導入されてなる誘導体、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、p−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、ナフタレンジアミン等が挙げられる。これらの中でも、得られるポリウレタンフォームの特性を高める点でトリレンジアミンが好ましい。
芳香族ジアミンに付加させる2種のアルキレンオキサイドの配合量としては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの合計量で芳香族ジアミン1モルに対して1モル以上20モル以下である。
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの配合割合としては、モル比で20/80〜80/20となることが好ましい。エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの配合割合を上記範囲とすることにより、エチレンオキサイドの付加によるフォームの断熱性能の向上効果と、プロピレンオキサイドの付加によるフォームの寸法安定性の向上効果とが共に効果的に発揮される。
[B]芳香族ジアミン系ポリオールの水酸基価としては、200〜600mgKOH/gが好ましく、250〜500mgKOH/gがより好ましく、300〜450mgKOH/gがさらに好ましい。[B]芳香族ジアミン系ポリオールの水酸基価が上記上限を超えると、粘度が十分に低くならず、ポリイソシアネート成分との混合性が悪くなるおそれがある。一方、[B]芳香族ジアミン系ポリオールの水酸基価が上記下限未満の場合、フォームが柔らかくなりすぎて、成形性が悪化し、目的とするポリウレタンフォームが得られないおそれがある。なお、[B]芳香族ジアミン系ポリオールの水酸基価は、2種のアルキレンオキサイドの配合量等によって適宜調節することができる。
[B]芳香族ジアミン系ポリオールの粘度としては、500〜20000mPa・s/25℃が好ましい。[B]芳香族ジアミン系ポリオールの粘度が上記上限を超えると、ポリイソシアネート成分との混合性が悪化するおそれがある。一方、[B]芳香族ジアミン系ポリオールの粘度が上記下限未満の場合、フォームが柔らかすぎて成形性が悪化し、ポリウレタンフォームの寸法安定性が低下するおそれがある。なお、[B]芳香族ジアミン系ポリオールの粘度は、[B]芳香族ジアミン系ポリオールの水酸基価等によって適宜調節することができる。
[B]芳香族ジアミン系ポリオールは市販のものを用いてもよい。市販の[B]芳香族ジアミン系ポリオールとしては、例えばトリレンジアミン系ポリオールとして、サンニックスHA−501、同HM−550、同HM−551(いずれも三洋化成工業株式会社製)等が挙げられる。
ポリウレタンフォーム用発泡性組成物には、上記[A]フェノール樹脂系ポリオール及び[B]芳香族ジアミン系ポリオール以外に本発明の効果を損なわない範囲で他の公知のポリオール化合物を併用することができる。このような他の公知のポリオール化合物としては、例えば脂肪族ポリエーテルポリオール、脂肪族アミン系ポリエーテルポリオール、芳香族ポリエーテルポリオール等が挙げられる。
ポリオール成分全体における[A]フェノール樹脂系ポリオールの含有量としては30質量%以上が好ましく、35質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましい。ポリオール成分全体における[A]フェノール樹脂系ポリオールの含有量が上記下限未満の場合、ポリウレタンフォームの寸法安定性が低下したり、ポリイソシアネート成分との混合性が低下するおそれがある。
ポリオール成分全体における[B]芳香族ジアミン系ポリオールの含有量としては、30質量%以上が好ましく、35質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましい。ポリオール成分全体における[B]芳香族ジアミン系ポリオールの含有量が上記下限未満の場合、ポリウレタンフォームの寸法安定性が低下したり、十分な熱伝導率や難燃性が得られないおそれがある。
[A]フェノール樹脂系ポリオールと[B]芳香族ジアミン系ポリオールの配合割合としては、質量比で3:7〜7:3が好ましい。[A]フェノール樹脂系ポリオールの配合割合が上記上限を超えると、寸法安定性が低下するおそれがあり、[B]芳香族ジアミン系ポリオールの割合が上記上限を超えると、熱伝導率や難燃性が低下するおそれがある。
ポリイソシアネート成分は、分子中に2個以上のイソシアネート基(NCO基)を有する有機系イソシアネート化合物である。ポリイソシアネート成分としては、例えばジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ポリトリレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネート;分子末端にイソシナネート基を有するウレタンプレポリマー;ポリイソシアネートのイソシアヌレート変性体;カルボジイミド変性体等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、反応性や経済性、取扱性等の観点からポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(クルードMDI)が好ましい。
ポリイソシアネート成分とポリオール成分との配合割合としては、ポリイソシアネート成分のイソシアネート基(NCO)とポリオール成分(各ポリオールの合計)の水酸基(OH)との比率を示すNCO/OHインデックス(当量比)が、0.9〜2.5程度の範囲となるように適宜設定すればよい。
更に、上記ポリウレタンフォーム用発泡性組成物は、上記式(I)及び/又は式(II)で表される有機珪素化合物を含有することが好ましい。このようにポリウレタンフォーム用発泡性組成物が、特定の有機珪素化合物を含有することにより、得られるポリウレタンフォームの断熱性の長期安定性を向上することができる。
上記式(I)で表される有機珪素化合物はモノアルコキシトリアルキルシランである。R〜Rは、炭素数1〜3のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基又はプロピル基である。R〜Rは、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
上記式(I)で表される有機珪素化合物は市販品を用いても良く、市販品としては、例えば東レ・ダウコーニング(株)より製造販売されている商品:SS2010(トリメチルメトキシシラン)が好適に用いられる。
上記式(II)で表される有機珪素化合物はポリアルキルポリシロキサンである。R〜R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基又はプロピル基である。R〜R12は、それぞれ同一であっても異なっていてもよく、R〜R12が全てメチル基であることが好ましい。nは、0〜50の整数であり、0〜10の整数であることが好ましい。
上記式(II)で表される有機珪素化合物は市販品を用いても良く、市販品としては、例えば東レ・ダウコーニング(株)より製造販売されている商品:SH200 0.6cst(n=0)、SH200 1cst(n=1)、SH200 1.5cst(n=2.4)、SH200 2cst(n=3.4)、SH200 3cst(n=5.2)、SH200 5cst(n=8.2)等が挙げられる。これらの中でも、SH200 0.6cst(n=0)〜SH200 2cst(n=3.4)が好ましい。
上記式(I)及び(II)で表される有機珪素化合物は、それぞれを単独で用いても良く、また両者を併用してもよい。
上記式(I)及び(II)で表される有機珪素化合物の配合量としては、ポリオール成分100質量部当たりそれぞれ0.1〜10質量部が好ましく、それぞれ0.5〜5質量部がより好ましい。上記有機珪素化合物の配合量が上記上限を超えると、断熱性能の長期安定性の向上効果が頭打ちとなり、コスト高となるおそれがある。一方、上記有機珪素化合物の配合量が上記下限未満の場合、添加による効果が十分に得られないおそれがある。
ポリウレタンフォーム用発泡性組成物は、発泡剤としての二酸化炭素及び/又はその形成源を添加することによって発泡されることが好ましい。
発泡剤の添加方法としては、例えば(1)発泡剤源である水をポリウレタンフォーム用発泡性組成物に添加する方法、又は(2)亜臨界状態若しくは超臨界状態の二酸化炭素をポリウレタンフォーム用発泡性組成物に添加する方法が挙げられる。上記(1)及び(2)の方法のうちの何れか一方を用いてもよいし、両者を組み合わせて用いてもよい。なお、亜臨界状態の二酸化炭素とは、圧力が臨界圧力以上で、温度が臨界温度未満である液体状態の二酸化炭素、圧力が臨界圧力未満で温度が臨界温度以上である液体状態の二酸化炭素、或いは温度及び圧力が臨界点未満であるが、これに近い状態の二酸化炭素を意味し、また、超臨界状態の二酸化炭素とは、圧力、温度が共に臨界圧力、臨界温度以上の臨界点を超えた流体状態の二酸化炭素を意味する。
特に、上記(1)の場合、発泡剤源である水がポリイソシアネート成分と反応することで二酸化炭素を生成すると共に、[A]フェノール樹脂系ポリオールの粘度低下にも僅かながら寄与するというメリットがある。水の添加量としては、ポリオール成分100質量部に対して、0.3〜10質量部が好ましく、2〜8質量部がより好ましく、4〜6質量部がさらに好ましい。水の添加量が上記上限を超えると、密度の低下によるフォームの脆弱化が惹起されるおそれがある。一方、水の添加量が上記下限未満の場合、十分な量の二酸化炭素が発生しないおそれがある。
上記(2)の場合、亜臨界状態又は超臨界状態の二酸化炭素の添加量は、ポリオール成分100質量部に対して、0.3〜10質量部が好ましく、0.5〜5質量部がより好ましい。二酸化炭素の添加量が上記上限を超えると、密度の低下によるフォームの脆弱化が惹起されるおそれがある。一方、二酸化炭素の添加量が上記下限未満の場合、添加による十分な効果が得られないおそれがある。
ポリウレタンフォーム用発泡性組成物は、上記以外に本発明の効果を損なわない範囲で各種助剤を適宜選択して配合してもよい。各種助剤としては、例えば触媒、整泡剤、難燃剤、起泡剤、発泡助剤、ホルムアルデヒド捕捉剤(例えば尿素、メラミン等)、気泡微細化剤、可塑剤、補強基材等が挙げられる。
上記触媒としては、例えばアミン系泡化触媒、樹脂化触媒等が挙げられる。
アミン系泡化触媒は、水を発泡剤源として用いる場合にポリイソシアネート成分と水との反応を促進する作用を有するものである。アミン系泡化触媒としては、例えばペンタメチルジエチレントリアミン、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。このようなアミン系泡化触媒をポリウレタンフォーム用発泡性組成物に配合することにより、ポリイソシアネート成分と水との反応によって生成する二酸化炭素を早期に発生させることができる。アミン系泡化触媒の配合量としては、ポリオール成分100質量部に対して、1〜30質量部程度が好ましい。
樹脂化触媒は、ポリイソシアネート成分とポリオール成分との反応を促進する作用を有するものである。樹脂化触媒としては、例えばウレタン化触媒、イソシアヌレート化触媒等が挙げられる。
ウレタン化触媒としては、例えば第三級アミン、ジブチル錫ジラウレート、エチルモルホリン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、オクチル酸ビスマス(2−エチルヘキシル酸ビスマス)、ネオデカン酸ビスマス、ネオドデカン酸ビスマス、ナフテン酸ビスマス等の脂肪酸ビスマス塩、ナフテン酸鉛等が挙げられる。
イソシアヌレート化触媒としては、例えばヒドロキシアルキル第四級アンモニウム塩、オクチル酸カリウム、酢酸ナトリウム等の脂肪酸アルカリ金属塩、トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロトリアジン等が挙げられる。
上記樹脂化触媒の配合量としては、ポリオール成分100質量部に対して、0.1〜15質量部程度が好ましい。また、上記樹脂化触媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記整泡剤は、ポリウレタンフォームのセル構造を均一に整えるために用いられるものである。整泡剤としては、例えばシリコーン、非イオン系界面活性剤、ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン、ポリシロキサンオキシアルキレン共重合体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ヒマシ油エチレンオキシド付加物、ラウリル脂肪酸エチレンオキシド付加物等が挙げられ、これらの中でもシリコーン及び非イオン系界面活性剤が好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、整泡剤の配合量としては、ポリオール成分100質量部に対して、0.1〜10質量部程度が好ましい。
上記難燃剤としては、例えば燐酸エステル、水酸化アルミニウム等が挙げられる。これらの中でも環境への負荷が少なく、発泡性組成物の減粘剤としても機能する点で燐酸エステルが好ましい。燐酸エステルとしては、例えばトリスクロロエチルフォスフェート、トリスクロロプロピルフォスフェート、トリエチルフォスフェート等が挙げられる。難燃剤として燐酸エステルを用いる場合、燐酸エステルの配合量としては、ポリオール成分100質量部に対して、10〜60質量部が好ましく、10〜40質量部がより好ましい。
上記起泡剤は、水を発泡剤源として用いる場合に二酸化炭素が発生するまでの発泡と硬化の時間的なずれを、起泡剤の有する石鹸機能による泡立ち(高起泡性と泡安定性)で補うために用いられるものである。このような起泡剤としては、例えば脂肪酸アルカリ金属塩が挙げられ、具体的には炭素数が12〜18のラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸ナトリウム塩又は脂肪酸カリウム塩等が挙げられる。これらの中でも、水発泡法においては、脂肪酸カリウム塩が好ましい。
上記発泡助剤としては、例えば過酸化水素水;ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)、テトラフルオロエタン(HFC−134a)等のハイドロフルオロカーボン;ペンタン、シクロペンタン等の低沸点脂肪族炭化水素;ジクロロメタン、イソプロピルクロライド等のハロゲン系炭化水素等が挙げられる。
上記ポリウレタンフォーム用発泡性組成物の製造方法としては、特に制限されず、例えば(1)発泡剤として水を用いる水発泡法、(2)発泡剤として亜臨界状態又は超臨界状態の二酸化炭素を用いる方法が挙げられる。
(1)水発泡法の場合、つまり、水とポリイソシアネート成分との反応により発生する二酸化炭素を発泡ガスとして用いる場合は、上記[A]フェノール樹脂系ポリオール及び[B]芳香族ジアミン系ポリオールを含有するポリオール成分に、上記有機珪素化合物、発泡剤源としての水、必要に応じて泡化触媒、樹脂化触媒、整泡剤、難燃剤、起泡剤等の各種助剤を配合してポリオール配合液(プレミックス液)を調製し、このポリオール配合液とポリイソシアネート成分とを、攪拌混合することにより液状のポリウレタンフォーム用発泡性組成物を得ることができる。ポリオール配合液とポリイソシアネート成分との攪拌混合には、例えば低圧高速撹拌混合機、高圧衝突混合機(例えば、現場スプレー発泡機)等を用いることができる。なお、本発明においては、水発泡法に適した低粘性を有する[A]フェノール樹脂系ポリオール及び[B]芳香族ジアミン系ポリオールを用いるためポリオール成分とポリイソシアネート成分との混合が容易となり、均質なポリウレタンフォーム用発泡性組成物を得ることができる。
(2)亜臨界状態又は超臨界状態の二酸化炭素を用いる場合は、上記[A]フェノール樹脂系ポリオール及び[B]芳香族ジアミン系ポリオールを含有するポリオール成分に、必要に応じて泡化触媒、樹脂化触媒、整泡剤、難燃剤、起泡剤等の各種助剤を配合してポリオール配合液(プレミックス液)を調製し、このポリオール配合液をポリイソシアネート成分と混合する直前に、好ましくはポリオール配合液に対して、所定の圧力及び温度の下、亜臨界状態又は超臨界状態の二酸化炭素を添加、混合し、ポリイソシアネート成分を更に添加混合することにより、液状のポリウレタンフォーム用発泡性組成物を得ることができる。
上記方法により得られるポリウレタンフォーム用発泡性組成物は、優れた寸法安定性を発揮するため、モールド成型における端面部の凹凸の発生を効果的に抑制することができる。そのため、ポリウレタンフォーム用発泡性組成物をモールド成型して得られるポリウレタンフォームは端面を切断することなく、そのまま断熱材6として使用に供することができる。その結果、断熱材6の表面全面、つまり、断熱材6の内周面、外周面、軸線方向の端面13、軸線と垂直方向の端面14を全てスキン層11で被覆することができる。
断熱材6の熱伝導率(初期値)としては、0.022W/(m・K)未満が好ましく、0.021W/(m・K)以下がさらに好ましい。また、断熱材6の熱伝導率の経時変化としては、その初期値と2ヶ月経過のものとの差が0.0030W/(m・K)以下であることが好ましく、0.0025W/(m・K)以下であることがより好ましい。なお、「熱伝導率」とは、JIS−A1412に準拠して測定する熱伝導率をいい、中でも「熱伝導率(初期値)」は、ポリウレタンフォームの製造後、初期の段階(16時間〜2日の間)に測定する熱伝導率を意味する。なお、ポリウレタンフォームの熱伝導率が上昇すると、同一の断熱性能を確保するためにはフォームの厚みを厚くしなければならないため、熱伝導率の上昇を抑制することは省スペース化やポリウレタンフォーム製品の低廉化に大きく貢献することとなる。
断熱材6の内周面及び外周面にはクラフト紙からなる面材7、8が配設されている。面材7、8の材質としてはクラフト紙以外に、例えば中芯紙、ダンボール紙等を用いても良く、必要に応じてガラスメッシュ、ガラスペーパー、有機繊維の織布、不織布やネット等を用いても良い。面材7、8は、断熱材6をモールド成型する際の変形を防止して成形性を向上させると共に断熱材6の強度を向上することができ、熱伝導率の低下、ウレタンフォームの紫外線劣化や吸水による断熱性能の低下を防止することができる。
面材7、8の外周面には、ポリエチレン(以下、PEと記す)製の樹脂フィルム9、10がそれぞれ配設されている。樹脂フィルム9、10の材質としてはPE以外に、例えばポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記す)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート等を用いても良い。樹脂フィルム9、10はガスバリア性を向上させ、当該配管カバー1の破損や変形を抑制することができる。
当該配管カバー1の製造方法としては、モールド成型法で得た断熱材6に面材7、8及び樹脂フィルム9、10を順に積層、接着して第一カバー部材2及び第二カバー部材3を製造しても良いし、断熱材6をモールド成型する際に、モールド成型用の金型内部に面材7、8及び樹脂フィルム9、10を配置し、ポリウレタンフォームを一体成形することで第一カバー部材2及び第二カバー部材3を製造しても良い。これらの中でも、第一カバー部材2及び第二カバー部材3を断熱材6ごとモールド成型法で一体形成することが製造効率が良い点で好ましい。具体的には、モールド成型用の金型の内側に、樹脂フィルム9、10、面材7、8の順に配置し、上記ポリウレタンフォーム用発泡性組成物を高圧発泡機等により発泡させ、型に注入した後、硬化、養生させることにより第一カバー部材2及び第二カバー部材3を製造することができる。
当該配管カバー1は、優れた寸法安定性を発揮するポリウレタンフォーム用発泡性組成物を断熱材6の材料として用いるため、モールド成型における端面の凹凸発生を効果的に抑制することができる。そのためモールド成型後のポリウレタンフォームの両端面等を切断することなく、そのまま断熱材6として使用することができる。これにより断熱材6の表面全面、つまり、断熱材6の内周面、外周面、軸線方向の端面13、軸線と垂直方向の端面14が全てスキン層11で覆うことができるためフォーム中のガスの抜けを抑制することができ、長期使用における断熱性及び形状安定性を向上することができる。また、当該配管カバー1の製造工程を簡略化し製造時間を短縮することができる。
また、当該配管カバー1は、上述のように断熱材6を形成するポリウレタンフォームがポリオール成分として、[A]フェノール樹脂系ポリオール及び[B]芳香族ジアミン系ポリオールとを用い、更に、特定の有機珪素化合物を含有するため、熱伝導率が経時的に上昇することを効果的に抑制することができるため、優れた断熱性能を長期に亘って持続させることができる。
なお、当該配管カバー1の熱伝導率(初期値)としては、0.025W/(m・K)未満が好ましく、0.024W/(m・K)以下がさらに好ましい。また、当該配管カバー1の熱伝導率の経時変化としては、その初期値と2ヶ月経過のものとの差が0.0025W/(m・K)以下であることが好ましく、0.0020W/(m・K)以下であることがより好ましい。
さらに、当該配管カバー1は、上記ポリウレタンフォームを構成するポリオール成分として、ポリエーテル系のポリオールではなく、[A]フェノール樹脂系ポリオール及び[B]芳香族ジアミン系ポリオールを用いているため、難燃性及び耐熱性にも優れる。
当該配管カバー1の使用方法としては、図1に示すように、第一カバー部材2及び第二カバー部材3で配管5を覆い、当該配管カバー1を形成した後、締結材4で固定することですることにより、配管5の内部を流れる流体の温度を安定させ、配管5の損傷を防止することができる。第一カバー部材2及び第二カバー部材3は、互いの端面をウレタン接着剤等で接着、保持してもよく、必要に応じて継ぎ目に防湿テープを貼り付けてもよい。第一カバー部材2及び第二カバー部材3を固定する締結材4としては、帯状のステンレスや面ファスナー等が挙げられる。なお、配管5は金属や樹脂等で形成されている。
当該配管カバー1は、上述のように優れた断熱性及び形状安定性を有するため、温熱冷水や冷媒を通す配管カバーとして好適に用いることができる。また、本実施形態で用いるポリウレタンフォーム用発泡性組成物は高い断熱性能を有するため、特に冷媒用の配管カバーとして優れた効果を発揮する。
<第二実施形態>
次に、本発明に従う配管カバー21の第二実施形態について、図4〜7を参照して説明する。
当該配管カバー21は、図4及び図5に示すように、内側カバー部材22及び外側カバー部材23を備える積層構造を有する。
内側カバー部材22は、内側第一カバー部材24及び内側第二カバー部材25から構成されている。内側第一カバー部材24及び内側第二カバー部材25は、それぞれ円筒を2分割した分割円筒状に形成されており、配管5の外表面を覆うように配設されている。
内側第一カバー部材24及び内側第二カバー部材25は、図6の断面図に示すように、中心に断熱材6を有し、この断熱材6の内周面及び外周面には面材7、8が配設され、面材7の内周面及び面材8の外周面には樹脂フィルム9、10が更に配設されている。断熱材6は、第一実施形態と同様、ポリウレタンフォームからなり、その表面全面がスキン層11で覆われている。上記断熱材6、面材7、8及び樹脂フィルム9、10は上記第一実施形態とそれぞれ同一であるため説明を省略する。
外側カバー部材23は外側第一カバー部材26及び外側第二カバー部材27から構成されている。外側第一カバー部材26及び外側第二カバー部材27はそれぞれ円筒を2分割した分割円筒状に形成されており、上記内側カバー部材22の外表面をさらに覆うように配設されている。
外側第一カバー部材26及び外側第二カバー部材27は、図7の断面図に示すように、中心に断熱材6を有し、この断熱材6の内周面には面材7が配設され、一方、断熱材6の外周面にはアルミ製の金属層28が配設されている。さらに、面材7の内周面はPE製の樹脂フィルム29で被覆されており、金属層28の外周面はPET製の樹脂フィルム30でそれぞれ被覆されている。断熱材6は、上記同様ポリウレタンフォームからなり、その表面全面がスキン層11で覆われている。上記断熱材6、面材7は上記第一実施形態とそれぞれ同一であるため説明を省略する。
当該配管カバー21の製造方法は、上記第一実施形態の当該配管カバー1の製造方法と同様である。
当該配管カバー21は、内側カバー部材22及び外側カバー部材23からなる積層構造であるため、上記第一実施形態の当該配管カバー1が有する作用効果に加えて、断熱性及び形状安定性がさらに向上されている。また、当該配管カバー21は、外側カバー部材23が金属層28を有しているため難燃性に優れる。
当該配管カバー21の使用方法としては、図4に示すように、内側第一カバー部材24及び内側第二カバー部材25で配管5を覆って内側カバー部材22を形成し、この内側カバー部材22の外表面をさらに覆うように外側第一カバー部材26及び外側第二カバー部材27を配設して締結材4で固定し当該配管カバー21を形成することにより、配管5の内部を流れる流体の温度を安定させ、また、配管5の損傷を防止することができる。内側第一カバー部材24及び内側第二カバー部材25並びに外側第一カバー部材26及び外側第二カバー部材27は、互いの端面がウレタン接着剤等で接着、保持されており、必要に応じて継ぎ目に防湿テープを貼り付けてもよい。また、内側第一カバー部材24と内側第二カバー部材25との継ぎ目と外側第一カバー部材26と外側第二カバー部材27との継ぎ目とが重複しないよう、それぞれの継ぎ目をずらして配設するとよい。
<その他の実施形態>
本発明は上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。当該配管カバーを構成するカバー部材の形状は、組み合わせて円筒形状を形成できる形状であれば3分割や4分割など特に限定されないが、成形の容易さや配設の手間を省くためには口径に応じて2分割や4分割が好ましい。また、当該配管カバーは、直線状の配管だけを被覆の対象とするものではなく、L字状の配管やT字状等の分岐状の配管を被覆対象としてもよい。さらに、カバー部材の固定方法は締結材に限定されず、例えばカバー部材の端面に面ファスナー等を配設してもよい。また、第一実施形態の第一カバー部材2及び第二カバー部材3における外周面側の面材8と樹脂フィルム10との間に金属層28を更に設けてもよく、面材8を金属層28に置き換えてもよい。
本発明の配管カバーは、優れた断熱性及び形状安定性を有するため、温熱冷水や冷媒を通す配管カバーとして好適に用いることができる。また、本発明の配管カバーの断熱材として用いるポリウレタンフォームは高い断熱性能を有するため、特に冷媒用の配管カバーとして好適に用いることができる。
1 配管カバー
2 第一カバー部材
3 第二カバー部材
4 締結材
5 配管
6 断熱材
7 面材
8 面材
9 樹脂フィルム
10 樹脂フィルム
11 スキン層
12 コア層
13 軸線方向の端面
14 軸線と垂直方向の端面
21 配管カバー
22 内側カバー部材
23 外側カバー部材
24 内側第一カバー部材
25 内側第二カバー部材
26 外側第一カバー部材
27 外側第二カバー部材
28 金属層
29 樹脂フィルム(PE製)
30 樹脂フィルム(PET製)

Claims (8)

  1. 配管の外周を覆うよう配設される1又は複数のカバー部材を備える配管カバーであって、
    上記カバー部材が断熱材を有し、
    この断熱材が、
    ポリウレタンフォームからなり、密度が20kg/m 以上100kg/m 以下のコア層と、
    このコア層と同一材料から形成され、コア層より密度が大きく、かつコア層の表面全面を被覆するスキン層と
    を有することを特徴とする配管カバー。
  2. 上記コア層とスキン層との密度差が50kg/m以上である求項1に記載の配管カバー。
  3. 上記断熱材が、モールド成型法による成形体のまま用いられている請求項1又は請求項2に記載の配管カバー。
  4. 上記ポリウレタンフォームが、ポリオール成分及びポリイソシアネート成分を含有するポリウレタンフォーム用発泡性組成物を二酸化炭素で発泡させて得られ、
    上記ポリオール成分が、
    [A]ノボラック型フェノール樹脂にエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドを付加させて得られるフェノール樹脂系ポリオール、及び
    [B]芳香族ジアミンにエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドを付加させて得られる芳香族ジアミン系ポリオール
    を含有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の配管カバー。
  5. 上記ポリウレタンフォーム用発泡性組成物が、下記式(I)及び/又は(II)で表される有機珪素化合物をさらに含有する請求項4に記載の配管カバー。
    Figure 0006080404
    Figure 0006080404
    (式(I)及び(II)中、
    〜R12は、炭素数1〜3のアルキル基を表し、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。nは、0〜50の整数である。)
  6. 上記複数のカバー部材が、配管の外周を多層構造で覆うよう構成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配管カバー。
  7. 上記カバー部材が、上記断熱材の内周面及び外周面の少なくとも一方に積層される面材を有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配管カバー。
  8. 上記カバー部材が、上記面材の外面に積層される樹脂フィルムを有する請求項7に記載の配管カバー。
JP2012146090A 2012-06-28 2012-06-28 配管カバー Active JP6080404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146090A JP6080404B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 配管カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146090A JP6080404B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 配管カバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014009735A JP2014009735A (ja) 2014-01-20
JP6080404B2 true JP6080404B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=50106622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012146090A Active JP6080404B2 (ja) 2012-06-28 2012-06-28 配管カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6080404B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201546174A (zh) * 2014-02-27 2015-12-16 Sekisui Chemical Co Ltd 配管用或機器用耐火性絕熱被覆材

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3664976A (en) * 1969-08-21 1972-05-23 Uniroyal Ltd Polyurethane foam with integral skin
ZA80949B (en) * 1979-03-15 1981-02-25 Kendall & Co Insulation of pipe by multi-stage application of foam
JPH05306318A (ja) * 1992-03-06 1993-11-19 Tosoh Corp 高密度表層を有するポリウレタンフォームの製造法
JPH07119890A (ja) * 1993-10-26 1995-05-12 Sekisui Chem Co Ltd 断熱材被覆管および断熱材
JPH10299983A (ja) * 1997-04-26 1998-11-13 Nichias Corp 配管の保温保冷構造
JPH1144394A (ja) * 1997-07-29 1999-02-16 Nittetsu Boshoku Kk 断熱管の製造方法
JP2000017036A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Bridgestone Corp 硬質ポリウレタンフォーム
JP2000028081A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Sekisui Chem Co Ltd 配管被覆材用外層フィルム及び配管被覆材
JP3781598B2 (ja) * 1999-12-28 2006-05-31 日清紡績株式会社 真空断熱材の変形方法、真空断熱材の固定方法、冷凍・冷蔵容器及び断熱箱体
JP2002168393A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Nichias Corp 断熱配管用硬質ウレタンフォーム、その製造方法及び断熱配管構造体
ITMI20010357A1 (it) * 2001-02-22 2002-08-22 Enichem Spa Composizioni isocianiche e loro impiego nella preparazione di espansipoliuretanici a migliorate caratteristiche fisico-meccaniche
JP5129430B2 (ja) * 2004-12-17 2013-01-30 住化バイエルウレタン株式会社 ポリウレタンフォーム成形品の製造方法
JP4457305B2 (ja) * 2005-03-29 2010-04-28 日本ポリウレタン工業株式会社 硬質ポリウレタンスラブフォームの製造方法および配管用断熱材
JP2009228837A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Nichias Corp 保温カバー
JP2010006914A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Sanyo Chem Ind Ltd 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP3155366U (ja) * 2009-09-03 2009-11-12 アキレス株式会社 断熱材
JP5616724B2 (ja) * 2010-09-07 2014-10-29 旭有機材工業株式会社 ポリウレタンフォーム用発泡性組成物並びにポリウレタンフォーム材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014009735A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2540280T3 (es) Procedimiento para la preparación de espumas rígidas de poliuretano
US9987775B2 (en) Production of polyisocyanurate foam panels
ES2405684T3 (es) Producción de espumas rígidas de poliuretano y el uso de las mismas
JP5473935B2 (ja) ポリウレタンフォーム用発泡性組成物及びポリウレタンフォーム
JP5684576B2 (ja) ポリウレタンフォーム用発泡性組成物及びポリウレタンフォーム
JP5876492B2 (ja) 高官能価芳香族ポリエステル、高官能価芳香族ポリエステルを含むポリオールブレンド、およびそれから得られる生成物
CN104619740B (zh) 制备具有改进性能的泡沫
KR101853153B1 (ko) 폴리우레탄 경질 발포체의 향상된 저온 외피 경화를 위한 폴리올 제형
JP5504877B2 (ja) 連続気泡硬質発泡合成樹脂の製造方法
US20120022179A1 (en) Process for producing rigid polyurethane foams
EP2652000A1 (en) Polyurethane and polyisocyanurate foams
JPWO2013058341A1 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JP2009057482A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2008081701A (ja) ポリイソシアネート組成物および該組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2008260836A (ja) 独立気泡を有する硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP6080404B2 (ja) 配管カバー
JP5796926B2 (ja) ポリウレタンフォーム用発泡性組成物及びポリウレタンフォーム
JP2014141595A (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JP2008081702A (ja) ポリイソシアネート組成物および該組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP4170134B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォーム用原料組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2012107214A (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JPH10298258A (ja) マンニッヒ系ポリオールの製造方法
JP5699563B2 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JP6969193B2 (ja) 軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物
JP7184616B2 (ja) 耐震用スリット材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6080404

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250