JP6079021B2 - 塩の製造方法 - Google Patents

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本発明は、塩の製造方法に関する。
式(I)
Figure 0006079021
[式(I)中、
及びQは、同一又は相異なり、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。
は、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基を表す。
Wは、炭素数3〜36の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基を構成するメチレン基は、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又はスルホニル基で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜18の芳香族炭化水素基で置換されていてもよい。
は有機カチオンを表す。]
で示される塩(以下、塩(I)と記載することがある。)の製造方法としては、例えば、下式に示す製造方法が知られている(特許文献1)。
Figure 0006079021
特開2007−224008号公報
従来の製造方法では、硫酸触媒存在下でのエステル化工程の収率が低く、結果として塩(I)は満足な収率で製造することは出来なかった。
本発明は、以下の発明を含む。
[1]チタニウム(IV)アルコキシドの存在下、式(II)
Figure 0006079021
[式(II)中、
及びQは、同一又は相異なり、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。
は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
は有機カチオンを表す。]
で表される塩と式(III)
Figure 0006079021
[式(III)中、
Wは、炭素数3〜36の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基を構成するメチレン基は、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又はスルホニル基で置き換わっていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜18の芳香族炭化水素基で置換されていてもよい。
は、単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基を表す。]
で表される化合物とを反応させる式(I)
Figure 0006079021
[式中、Q、Q、X、W及びZは、それぞれ上記と同じ意味を表す。]
で表される塩の製造方法。
[2]式(II)におけるRが、メチル基又はエチル基である[1]記載の製造方法。
[3]式(III)で表される化合物が、式(III−1)又は式(III−2)で表される化合物である[1]又は[2]記載の製造方法。
Figure 0006079021
本発明の製造方法によれば、従来の製造方法よりも収率よく塩(I)を製造できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
上記式(I)及び式(II)中、Q及びQは、同一又は相異なり、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基としては、例えば、ペルフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基、ペルフルオロプロピル基、ペルフルオロイソプロピル基、ペルフルオロブチル基、ペルフルオロsec−ブチル基、ペルフルオロtert−ブチル基、ペルフルオロペンチル基、ペルフルオロヘキシル基等が挙げられる。Q1及びQ2としては、トリフルオロメチル基又はフッ素原子が好ましく、フッ素原子がより好ましい。
式(I)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を表す。中でも、メチル基又はエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
Wは、炭素数3〜36の脂環式炭化水素基を表す。
Wの脂環式炭化水素基を構成するメチレン基は、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基又はスルホニル基で置き換わっていてもよい。また、Wの脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数3〜12の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜10の芳香族炭化水素基で置換されていてもよい。 該アルキル基としては、メチル基(C)、エチル基(C)、プロピル基(C)、ブチル基(C)、ペンチル基(C)、ヘキシル基(C)、ヘプチル基(C)、オクチル基(C)、デシル基(C10)及びドデシル基(C12)などが挙げられる。
該アルコキシ基としては、メトキシ基(C)、エトキシ基(C)、プロポキシ基(C)、ブトキシ基(C)、ペンチルオキシ基(C)、ヘキシルオキシ基(C)、ヘプチルオキシ基(C7)、オクチルオキシ基(C8)、デシルオキシ基(C10)及びドデシルオキシ基(C12)などが挙げられる。
炭素数3〜36の脂環式炭化水素基としては、単環式の脂肪族炭化水素基及び多環式の脂肪族炭化水素基が挙げられる。単環式の脂肪族炭化水素基としては、以下の式(KA−1)〜(KA−7)で表されるシクロアルカンの水素原子を1個取り去った基などが挙げられる。
Figure 0006079021
多環式の脂肪族炭化水素基としては、以下の式(KA−8)〜(KA−22)で表されるシクロアルカンの水素原子を1個取り去った基などが挙げられる。
Figure 0006079021
該芳香族炭化水素基としては、典型的には、アリール基が挙げられる。アリール基としては、フェニル基(C)、ナフチル基(C10)、アントリル基(C14)、ビフェニル基(C12)、フェナントリル基(C14)及びフルオレニル基(C13)などが挙げられる。
リソグラフィ技術を用いた半導体の微細加工に用いられるレジスト組成物に含まれる酸発生剤としての塩(I)の性能の観点から、Wで表される炭素数3〜36の脂環式炭化水素基としては、アダマンタン環基、シクロヘキサン環基及びノルボルナン環基が好ましく、以下の式(Y1)、式(Y2)、式(Y3)、式(Y4)及び式(Y5)のいずれかで表される脂環式炭化水素基がより好ましく、これらのうち、式(Y1)、式(Y2)、式(Y3)及び式(Y5)のいずれかで表される脂環式炭化水素基が更に好ましく、式(Y1)及び式(Y2)のいずれかで表される脂環式炭化水素基が特に好ましい。
Figure 0006079021
(式(Y1)〜式(Y5)中、*は結合手を表す。)
式(I)において、*−C(Q)(Q)−CO−O−X−W[式中、Q、Q、X及びWは、それぞれ上記と同じ意味を表し、*はSO との結合手を表す。]で表される構造の好適例を具体的に示すと、式(b1−1−1)〜式(b1−1−1−9)のいずれかで表される構造が挙げられる。
この式(b1−1−1)〜式(b1−1−1−9)のいずれかで表される構造において、Xは単結合又は炭素数1〜6のアルカンジイル基を表す。炭素数1〜6のアルカンジイル基としては、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、プロパン−1,2−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基などが挙げられる。単結合又はメチレン基が好ましい。また、Rb2及びRb3は、それぞれ独立に、上記Wで表される炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基が有していてもよい置換基として定義したものであり、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
Figure 0006079021
式(b1−1−1)〜式(b1−1−9)のいずれかで表される構造を有するスルホン酸アニオン(塩(I)のアニオン部分)の具体例としては、特開2010−204646号公報に記載されているスルホン酸アニオンを挙げることができる。
上記*−C(Q)(Q)−CO−O−X−W[式中、Q、Q、X及びWは、それぞれ上記と同じ意味を表し、*はSO との結合手を表す。]で表される構造のうち、Wが無置換の脂環式炭化水素基としては、以下の式(b1−s−1)〜式(b1−s−9)のいずれかで表される構造が挙げられる。
Figure 0006079021
上記*−C(Q)(Q)−CO−O−X−W[式中、Q、Q、X及びWは、それぞれ上記と同じ意味を表し、*はSO との結合手を表す。]で表される構造のうち、Wがヒドロキシ基を有する脂環式炭化水素基である構造としては、以下の式(b1−s−10)〜式(b1−s−18)のいずれかで表されるものが挙げられる。
Figure 0006079021
上記*−C(Q)(Q)−CO−O−X−W[式中、Q、Q、X及びWは、それぞれ上記と同じ意味を表し、*はSO との結合手を表す。]で表される構造のうち、Wを構成するメチレン基が、カルボニル基で置き換わった構造としては、以下の式(b1−s−19)〜式(b1−s−29)のいずれかで表される構造が挙げられる。
Figure 0006079021
上記*−C(Q)(Q)−CO−O−X−W[式中、Q、Q、X及びWは、それぞれ上記と同じ意味を表し、*はSO との結合手を表す。]で表される構造のうち、Wが芳香族基を有する脂環式炭化水素基である構造としては、以下の式(b1−s−30)〜式(b1−s−35)のいずれかで表される構造が挙げられる。
Figure 0006079021
上記*−C(Q)(Q)−CO−O−X−W[式中、Q、Q、X及びWは、それぞれ上記と同じ意味を表し、*はSO との結合手を表す。]で表される構造のうち、Wを構成するメチレン基が、カルボニルオキシ基又はスルホニルオキシ基で置き換わった構造としては、以下の式(b1−s−36)〜式(b1−s−41)のいずれかで表される構造が挙げられる。
Figure 0006079021
上記式(II)で表される化合物(以下、化合物(II)と記載することがある。)としては、以下で表される化合物などが挙げられる。
Figure 0006079021
化合物(II)は、例えば、特開2008−13551に記載された方法に準じて合成することができる。
上記式(I)及び式(II)中、Zで表される有機カチオンとしては、例えば、有機スルホニウムカチオン、有機ヨードニウムカチオン、有機アンモニウムカチオン、ベンゾチアゾリウムカチオン及び有機ホスホニウムカチオン等の有機オニウムカチオンが挙げられる。これらの中でも、有機スルホニウムカチオン及び有機ヨードニウムカチオンが好ましく、アリールスルホニウムカチオンがより好ましい。
さらに好ましくは、Z+は、以下の式(b2−1)〜式(b2−4)のいずれかで表される有機カチオン(以下、各式の番号に応じて、「カチオン(b2−1)」、「カチオン(b2−2)」、「カチオン(b2−3)」及び「カチオン(b2−4)」ということがある〕が挙げられる。
Figure 0006079021
式(b2−1)〜式(b2−4)において、
b4、Rb5及びRb6は、それぞれ独立に、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜18の芳香族炭化水素基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数6〜18の芳香族炭化水素基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数2〜4のアシル基又はグリシジルオキシ基で置換されていてもよく、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又は炭素数1〜12のアルコキシ基で置換されていてもよい。また、Rb4とRb5が一緒になってイオウ原子を含む環を形成してもよい。
b4とRb5が一緒になって形成してもよい環としては、単環式であっても多環式であってもよい。また、芳香族性であっても非芳香族性であってもよく、飽和及び不飽和のいずれの環であってもよい。前記環は、さらにイオウ原子及び/又は酸素原子を含んでいてもよい。該環としては、炭素数3〜18の環が好ましく、炭素数4〜13の環がより好ましい。
b7及びRb8は、それぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。
m2及びn2は、それぞれ独立に0〜5の整数を表す。m2が2以上の整数である場合、複数のRb7は互いに同一であっても異なっていてもよく、n2が2以上の整数である場合、複数のRb8は互いに同一であっても異なっていてもよい。
b9及びRb10は、それぞれ独立に、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数3〜18の脂環式炭化水素基を表す。
b11は、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜18の芳香族炭化水素基を表す。
b9〜Rb11は、それぞれ独立に、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数3〜18の脂環式炭化水素基を表す。該アルキル基の炭素数は1〜12が好ましい。該脂環式炭化水素基の炭素数は4〜12が好ましい。
b12は、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜18の芳香族炭化水素基を表し、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数3〜18の脂環式炭化水素基又は炭素数1〜12のアルキルカルボニルオキシ基で置換されていてもよい。
b9とRb10、及び/又は、Rb11とRb12は、それぞれ独立に、互いに結合して、それらが結合している原子とともに3員環〜12員環(好ましくは3員環〜7員環)を形成していてもよく、これらの環に含まれるメチレン基は、酸素原子、硫黄原子又はカルボニル基に置き換わっていてもよい。
b13〜Rb18は、それぞれ独立に、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。
b11は、酸素原子又は硫黄原子を表す。
o2、p2、s2及びt2は、それぞれ独立に、0〜5の整数を表す。
q2及びr2は、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。
u2は0又は1を表す。
o2が2以上の整数である場合、複数のRb13は互いに同一であっても異なっていてもよく、p2が2以上の整数である場合、複数のRb14は互いに同一であっても異なっていてもよく、s2が2以上の整数である場合、複数のRb17は互いに同一であっても異なっていてもよく、u2が2以上の整数である場合、複数のRb18は互いに同一であっても異なっていてもよく、q2が2以上の整数である場合、複数のRb15は互いに同一であっても異なっていてもよく、r2が2以上の整数である場合、複数のRb16は互いに同一であっても異なっていてもよい。
b12のアルキルカルボニルオキシ基としては、すでに例示したアシル基と酸素原子とが結合したものである。
b9〜Rb12のアルキル基の好適例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基及び2−エチルヘキシル基などである。
b9〜Rb11の脂環式炭化水素基の好適例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロデシル基、2−アルキル−2−アダマンチル基及びイソボルニル基などである。
b12の芳香族炭化水素基の好適例は、フェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−シクロへキシルフェニル基、4−メトキシフェニル基、ビフェニリル基及びナフチル基などである。
b12の芳香族炭化水素基とアルキル基が結合したものは、典型的にはアラルキル基である。
b9とRb10との組み合わせが結合して形成する環としては例えば、チオラン−1−イウム環(テトラヒドロチオフェニウム環)、チアン−1−イウム環及び1,4−オキサチアン−4−イウム環などが挙げられる。
b11とRb12との組み合わせが結合して形成する環としては例えば、オキソシクロヘプタン環、オキソシクロヘキサン環、オキソノルボルナン環及びオキソアダマンタン環などが挙げられる。
式(b2−1)〜式(b2−4)でそれぞれ表される有機カチオンとしては、具体的には、特開2010−204646号公報に記載されたカチオンが挙げられる。
例示した有機カチオンの中でも、カチオン(b2−1)が好ましく、以下の式(b2−1−1)で表される有機カチオン〔以下、「カチオン(b2−1−1)」という場合がある。〕がより好ましく、トリフェニルスルホニウムカチオン(式(b2−1−1)中、v2=w2=x2=0である。)又はトリトリルスルホニウムカチオン(式(b2−1−1)中、v2=w2=x2=1であり、Rb19、Rb20及びRb21がいずれもメチル基である。)がさらに好ましい。
Figure 0006079021

式(b2−1−1)中、
b19、Rb20及びRb21は、それぞれ独立に、ハロゲン原子(より好ましくはフッ素原子)、ヒドロキシ基、炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。また、Rb19〜Rb21から選ばれる2つが一緒になってヘテロ原子を有してもよい環を形成してもよい。
この脂肪族炭化水素基の炭素数は1〜12であると好ましく、炭素数1〜12のアルキル基及び炭素数4〜12の脂環式炭化水素基がより好ましく、さらには置換基として、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜18の芳香族炭化水素基、炭素数2〜4のアシル基又はグリシジルオキシ基を有していてもよい。
v2、w2及びx2は、それぞれ独立に0〜5の整数(好ましくは0又は1)を表す。
v2が2以上のとき、複数のRb19は同一でも異なっていてもよく、w2が2以上のとき、複数のRb20は同一でも異なっていてもよく、x2が2以上のとき、複数のRb21は同一でも異なっていてもよい。
なかでも、Rb19、Rb20及びRb21は、それぞれ独立に、好ましくは、ハロゲン原子(より好ましくはフッ素原子)、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルキル基、又は炭素数1〜12のアルコキシ基である。
b19〜Rb21のアルキル基は、炭素数1〜12の範囲が好ましく、当該アルキル基に含まれる水素原子は、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数6〜18の芳香族炭化水素基に置換されていてもよい。
また、Rb19〜Rb21の脂環式炭化水素基は、炭素数4〜18の範囲が好ましく、脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数2〜4のアシル基又はグリシジルオキシ基に置換されていてもよい。
なかでも、Rb19〜Rb21は、それぞれ独立に、好ましくは、ハロゲン原子(より好ましくはフッ素原子)、ヒドロキシ基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基である。
カチオン(b2−1−1)としては、以下のカチオンが挙げられる。
Figure 0006079021
Figure 0006079021
Figure 0006079021
Figure 0006079021
Figure 0006079021
カチオン(b2−2)としては、以下のカチオンが挙げられる。
Figure 0006079021
カチオン(b2−3)としては、以下のカチオンが挙げられる。
Figure 0006079021
式(III)で表される化合物(以下、化合物(III)と記載することがある。)としては、式(III−1)又は式(III−2)で表される化合物が好ましい。
Figure 0006079021
化合物(III)の使用量は、塩(II)1モルに対して、1〜2モルの範囲が好ましく、1〜1.5モルの範囲がより好ましく、1.0〜1.2モルの範囲がさらに好ましい。
チタニウム(IV)アルコキシドとしては、チタニウム(IV)メトキシド、チタニウム(IV)エトキシド、チタニウム(IV)プロポキシド及びチタニウム(IV)ブトキシドなどが挙げられ、なかでも、チタニウム(IV)メトキシドが好ましい。
チタニウム(IV)アルコキシドは、塩(II)1モルに対して、0.01〜1モルの範囲が好ましく、0.02〜0.5モルの範囲がより好ましく、0.03〜0.2モルの範囲がさらに好ましい。
塩(II)と化合物(III)との反応はチタニウム(IV)アルコキシドの存在下で行われるが、さらに有機溶媒の存在下で行われることが好ましい。かかる有機溶媒としては、例えば、モノクロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、酢酸エチル等のエステル溶媒等が挙げられ、中でも、ハロゲン化炭化水素溶媒が好ましい。有機溶媒の使用量は、塩(II)と化合物(III)との合計1質量部に対して、1〜10モルの範囲が好ましく、2〜5モルの範囲がより好ましい。
反応温度は、用いる有機溶媒の種類等にもよるが、5℃以上、200℃以下(有機溶媒の沸点が100℃未満の場合は、有機溶媒の沸点以下)の範囲が好ましく、10〜180℃の範囲がより好ましく、50〜150℃の範囲がさらに好ましい。反応時間は、反応終点を追跡することにより適宜決めることができ、通常30分〜24時間の範囲である。
また、反応は、常圧下で行っても、減圧下で行ってもよい。
反応は、必要により有機溶媒の存在下で、塩(II)と化合物(III)とチタニウム(IV)アルコキシドとを混合することにより実施される。それらの混合順序は特に限定されるものではないが、塩(II)と化合物(III)と必要により有機溶媒との混合物中にチタニウム(IV)アルコキシドを加えていくことにより反応を実施することが好ましい。
反応終了後の混合物中には、通常、塩(I)が含まれる。かかる混合物に、分液、濃縮、晶析(貧溶媒との混合や冷却晶析等)、ろ過等の通常の後処理を施すことにより、塩(I)を単離することができる。単離された塩(I)は、さらに洗浄、再結晶等の通常の精製処理により精製してもよい。
かくして得られる塩(I)は、式(I)に表されるように、スルホン酸アニオンと有機カチオンとの組合せである。該スルホン酸アニオンとは、例えば、上記式(b1−s−1)〜式(b1−s−41)で表される構造における*がSO と結合した構造のアニオンであり、該有機カチオンとは、例えば、上記式(b2−c−1)〜式(b2c−34)で表されるカチオンであり、これらは任意に組み合わせることができる。該スルホン酸アニオン及び該有機カチオンの組み合わせを表1に示す。なお、表1において、*−C(Q)(Q)−CO−O−X−W[式中、Q、Q、X及びWは、それぞれ上記と同じ意味を表す。]で表される構造として式(b1−s−1)で表される構造を含むスルホン酸アニオン等を、その式番号に応じて「(b1−s−1)」等と表し、式(b2−c−1)で表される有機カチオン等を、その式番号に応じて、「(b2−c−1)」等と表すことにする。
Figure 0006079021
さらに好ましい塩(I)を具体的に示す。このような塩(I)は、以下の式(I−1)〜式(I−20)のいずれかで表されるものである。中でも、式(I−2)、式(I−3)、式(I−6)、式(I−7)、式(I−11)、式(I−12)、式(I−13)及び(I−14)のいずれかで表されるものがより好ましい。式(I−2)、式(I−3)、(I−6)及び式(I−7)のいずれかで表されるものが特に好ましい。
Figure 0006079021
Figure 0006079021
Figure 0006079021
Figure 0006079021
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例、製造例及び比較例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は、特記ないかぎり質量基準である。
実施例1:式(I−6)で表される化合物の製造
Figure 0006079021
式(I−6−a)で表される化合物527部及びイオン交換水790部との混合物に、氷浴下、30%水酸化ナトリウム水溶液1207部を滴下した。得られた混合物を23℃で15時間攪拌した後、これを濃塩酸464部で中和した。得られた溶液を濃縮することにより式(I−6−b)で表される塩862.4部(無機塩含有、純度63.0%)を得た。得られた式(I−6−b)で表される塩120部(純度63.0%)及びメタノール600部の混合物に、濃硫酸18.8部を加え、24時間加熱還流した。その後、濃縮してメタノールを留去した後、n−ヘプタン477部を添加し、攪拌後、ろ過することにより、式(I−6−e)で表される塩73.1部を得た。
Figure 0006079021
式(I−6−e)で表される塩73.1部とクロロホルム292部とを混合し、23℃で30分間攪拌した。得られた混合溶液に、式(I−6−d)で表される塩696部(純度14.8%)を添加し、更に23℃で15時間攪拌した後、分液し、水層をクロロホルムで抽出した。先に得られた有機層をあわせてイオン交換水で洗浄し、得られた有機層を濃縮した。得られた濃縮物に、tert−ブチルメチルエーテル448部を添加し、撹拌後、濾過することにより、式(I−6−II)で表される化合物111.0部(式(I−6−a)で表される化合物に対する収率64%)を得た。
Figure 0006079021
式(I−6−II)で表される塩18.90部、式(I−6−III)で表される化合物8.33部及びモノクロロベンゼン88.40部を仕込み、23℃で30分間攪拌した。得られた混合溶液に、チタニウム(IV)メトキシド0.57部(純度95%)を仕込み、130℃で24時間還流・脱メタノールした後、得られた反応マスを冷却し、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、得られた残渣にクロロホルム618.80部を添加し溶解した。得られたクロロホルム溶液に、シリカゲル31.50部及び35%塩酸0.33部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液にイオン交換水189部を添加攪拌後分液し、有機層を回収した。この水洗を5回行った。得られた有機層に活性炭6.30部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、濃縮物にアセトニトリル100部を添加した後、濃縮した。得られた濃縮物に、酢酸エチル55.54部及びtert−ブチルメチルエーテル55.54部を添加し、撹拌後、濾過することにより、式(I−6)で表される塩17.64部(式(I−6−a)で表される化合物に対する収率46%、式(I−6−II)で表される塩に対する収率72%)を得た。なお、式(I−6)で表される塩に含まれるTi濃度も160ppbと金属の残存も問題なかった。
比較例1:式(I−6)で表される塩の製造
Figure 0006079021
式(I−6−a)で表される化合物100部及びイオン交換水250部との混合物に、氷浴下、30%水酸化ナトリウム水溶液230部を滴下した。得られた混合物を100℃で3時間還流し、冷却した後、これを濃塩酸88部で中和した。得られた溶液を濃縮することにより式(I−6−b)で表される塩164.8部(無機塩含有、純度62.6%)を得た。得られた式(I−6−b)で表される塩5.0部(純度62.6%)、式(I−6−III)で表される化合物2.6部及びエチルベンゼン100部の混合物に、濃硫酸0.8部を加え、30時間加熱還流した。得られた混合物を冷却した後、濾過し、濾過残渣をtert−ブチルメチルエーテルで洗浄することにより、式(I−6−c)で表される塩5.5部(純度35.6%)を得た。
Figure 0006079021
得られた式(I−6−c)で表される塩5.4部(純度35.6%)に、アセトニトリル16部及びイオン交換水16部を加えた。得られた混合物に、式(I−6−d)で表される塩1.7部、アセトニトリル5部及びイオン交換水5部を添加した。得られた混合物を15時間撹拌した後、濃縮し、得られた混合物をクロロホルム142部で抽出することにより有機層を回収した。回収された有機層をイオン交換水で洗浄した後、得られた有機層を濃縮した。濃縮物をtert−ブチルメチルエーテル24部でリパルプすることにより、白色固体として式(I−6)で表される塩1.7部(式(I−6−a)で表される化合物に対する収率19%、式(I−6−a)で表される塩に対する収率19%、式(I−6−c)で表される塩に対する収率52%)を得た。
実施例2:式(I−7)で表される化合物の製造
Figure 0006079021
式(I−7−II)で表される塩19.72部、式(I−7−III)で表される化合物7.95部及びモノクロロベンゼン92.25部を仕込み、23℃で30分間攪拌した。得られた混合溶液に、チタニウム(IV)メトキシド0.54部(純度95%)を仕込み、130℃で24時間還流・脱メタノールした後、得られた反応マスを冷却し、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、得られた残渣にクロロホルム645.78部を添加し溶解した。得られたクロロホルム溶液に、シリカゲル31.50部及び35%塩酸0.33部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液にイオン交換水189部を添加攪拌後分液し、有機層を回収した。この水洗を5回行った。得られた有機層に活性炭6.30部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、濃縮物にアセトニトリル100部を添加した後、濃縮した。得られた濃縮物に、酢酸エチル56.79部及びtert−ブチルメチルエーテル56.79部を添加し、撹拌後、濾過することにより、式(I−7)で表される塩17.73部(式(I−7−II)で表される塩に対する収率71%)を得た。なお、式(I−7)で表される塩に含まれるTi濃度も140ppbと金属の残存も問題なかった。
参考例1:式(I−7)で表される化合物の製造
Figure 0006079021
式(I−7−a)で表される塩2.98部、式(I−7−III)で表される化合物1.24部及びモノクロロベンゼン12.00部を仕込み、23℃で30分間攪拌した。得られた混合溶液に、濃硫酸0.12部を仕込み、130℃で24時間還流・脱水した後、得られた反応マスを冷却し、得られた反応マスにクロロホルム60部及びイオン交換水30部を添加攪拌後分液し、有機層を回収した。回収された有機層に、イオン交換水30部を添加攪拌後分液し、有機層を回収した。この水洗を5回行った。得られた有機層に活性炭0.65部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、濃縮物にアセトニトリル10部を添加した後、濃縮した。得られた濃縮物に、酢酸エチル22.05部及びtert−ブチルメチルエーテル22.05部を添加し、撹拌後、濾過することにより、式(I−7)で表される塩2.40部(式(I−7−a)で表される塩に対する収率62%)を得た。
実施例3:式(I−3)で表される塩の製造
Figure 0006079021
式(I−3−II)で表される塩7.92部、式(I−3−III)で表される化合物4.38部及びクロロホルム40.00部を仕込み、23℃で30分間攪拌した。得られた混合溶液に、チタニウム(IV)メトキシド0.55部(純度95%)を仕込み、65℃で24時間還流・脱メタノールした後、得られた反応マスを冷却し、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、得られた残渣にクロロホルム120.00部を添加し溶解した。
得られたクロロホルム溶液に、シリカゲル6.00部及び35%塩酸0.20部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液にイオン交換水50部を添加攪拌後分液し、有機層を回収した。この水洗を5回行った。得られた有機層に活性炭2.00部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、濃縮物にアセトニトリル20部を添加した後、濃縮した。得られた濃縮物に、酢酸エチル41.90部及びtert−ブチルメチルエーテル41.90部を添加し、撹拌後、濾過することにより、式(I−3)で表される塩8.40部(式(I−3−II)で表される塩に対する収率79%)を得た。なお、式(I−3)で表される塩に含まれるTi濃度も150ppbと金属の残存も問題なかった。
実施例4:式(I−2)で表される塩の製造
Figure 0006079021
式(I−2−II)で表される塩6.93部、式(I−2−III)で表される化合物4.19部及びクロロホルム35.00部を仕込み、23℃で30分間攪拌した。得られた混合溶液に、チタニウム(IV)メトキシド0.53部(純度95%)を仕込み、65℃で24時間還流・脱メタノールした後、得られた反応マスを冷却し、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、得られた残渣にクロロホルム105.00部を添加し溶解した。
得られたクロロホルム溶液に、シリカゲル5.00部及び35%塩酸0.17部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液にイオン交換水40部を添加攪拌後分液し、有機層を回収した。この水洗を5回行った。得られた有機層に活性炭1.00部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、濃縮物にアセトニトリル20部を添加した後、濃縮した。得られた濃縮物に、酢酸エチル35.24部及びtert−ブチルメチルエーテル35.24部を添加し、撹拌後、濾過することにより、式(I−2)で表される塩7.30部(式(I−2−a)で表される化合物に対する収率51%、式(I−2−II)で表される塩に対する収率79%)を得た。
なお、式(I−2)で表される塩に含まれるTi濃度も160ppbと金属の残存も問題なかった。
比較例2:式(I−2)で表される塩の製造
Figure 0006079021
式(I−2−a)で表される化合物100部とイオン交換水150部との混合物に、氷浴下、30%水酸化ナトリウム水溶液230部を滴下した。得られた混合物を100℃で3時間還流し、冷却後、これを濃塩酸88部で中和した。得られた溶液を濃縮することにより式(I−2−b)で表される塩164.4部(無機塩(NaCl)含有、純度62.7%)を得た。得られた式(I−2−b)で表される塩1.9部(純度62.7%)とN,N−ジメチルホルムアミド9.5部との混合物に、1,1’−カルボニルジイミダゾール1.0部を添加し、2時間撹拌して式(I−2−b)で表される塩を含む溶液を調製した。
一方、式(I−6−III)で表される化合物1.1部とN,N−ジメチルホルムアミド5.5部との混合物に、水素化ナトリウム0.2部を添加し、2時間撹拌した。得られた溶液に、前記の式(I−2−b)で表される塩を含む溶液を添加した。得られた溶液を15時間撹拌し、式(I−2−c)で表される塩を含む溶液を得た。
Figure 0006079021
上記で得た式(I−2−c)で表される塩含む溶液に、クロロホルム17.2部及び式式(I−2−d)で表される塩を含む水溶液(14.8%)2.9部を添加した。15時間撹拌した後、分液して有機層を回収した。次いで、残った水層をクロロホルム6.5部で抽出することにより有機層を回収した。さらに残った水層に、前記の抽出操作を繰り返して行い、さらに有機層を回収した。前記の各有機層を合せた後、イオン交換水で洗浄し、その後、得られた有機層を濃縮した。濃縮物にtert−ブチルメチルエーテル5.0部を添加し、撹拌後、濾過することにより白色固体として式(I−2)で表される塩0.2部(式(I−2−a)で表される化合物に対する収率5.5%、式(I−2−b)で表される化合物に対する収率5.5%、式(I−2−c)で表される塩に対する収率23%)を得た。
実施例5:式(I−5)で表される化合物の製造
Figure 0006079021
式(I−5−II)で表される塩9.04部、式(I−5−III)で表される化合物4.38部及びクロロホルム40部を仕込み、23℃で30分間攪拌した。得られた混合溶液に、チタニウム(IV)メトキシド0.55部(純度95%)を仕込み、65℃で24時間還流・脱メタノールした後、得られた反応マスを冷却し、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、得られた残渣にクロロホルム120部を添加し溶解した。
得られたクロロホルム溶液に、シリカゲル6.00部及び35%塩酸0.20部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液にイオン交換水50部を添加攪拌後分液し、有機層を回収した。この水洗を5回行った。得られた有機層に活性炭2.00部を仕込み、23℃で1時間攪拌した後、ろ過した。回収されたろ液を濃縮した後、濃縮物にアセトニトリル20部を添加した後、濃縮した。得られた濃縮物に、酢酸エチル50部及びtert−ブチルメチルエーテル50部を添加し、撹拌後、濾過することにより、式(I−5)で表される塩8.68部(式(I−5−II)で表される塩に対する収率76%)を得た。なお、式(I−5)で表される塩に含まれるTi濃度も100ppbと金属の残存も問題なかった。
本発明の製造方法によれば、従来の方法より、高い収率で目的の塩を製造することができる。本発明の製造方法により得られる塩は、例えば、リソグラフィ技術を用いた半導体の微細加工に用いられるレジスト組成物に含まれる酸発生剤として使用し得る。

Claims (5)

  1. チタニウム(IV)アルコキシドの存在下、式(II)
    Figure 0006079021
    [式(II)中、
    及びQは、同一又は相異なり、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。
    は、炭素数1〜4のアルキル基を表す。
    は有機カチオンを表す。]
    で表される塩と式(III−1)
    Figure 0006079021
    で表される化合物とを反応させる式(I)
    Figure 0006079021
    [式中、Q 、Q 及びZ は、それぞれ上記と同じ意味を表す。]
    で表される塩の製造方法。
  2. 式(II)におけるRが、メチル基又はエチル基である請求項1記載の製造方法。
  3. 式(III)で表される化合物の使用量が、式(II)で表される塩1モルに対して、1〜2モルである請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. チタニウム(IV)アルコキシドの使用量が、式(II)で表される塩1モルに対して、0.02〜0.2モルである請求項1〜のいずれかに記載の製造方法。
  5. 式(II)で表される塩と式(III)で表される化合物との混合物に、チタニウム(IV)アルコキシドを加える請求項1〜のいずれかに記載の製造方法。
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