JP6078363B2 - 工作機械の吸引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工具が装着される主軸と、加工領域を囲むカバー体とを備えた工作機械に付設される吸引装置であって、前記工具の加工動作により生じた切屑等を吸引して加工領域外に排出する吸引装置に関する。
工具によりワークを切削加工する工作機械の分野では、工具の加工動作によって切屑を生じ、生じた切屑はベッド、テーブルやワーク上に飛散する。このような切屑は、加工後のワークを新たなワークと交換する際に、その取付精度に悪影響を与え、また、工作機械のスライド面に切屑が侵入すると当該工作機械の機械精度が悪化するという問題が引き起こされるため、作業者は、標準作業として、加工完了後に切屑の清掃,除去を行っている。しかしながら、このような清掃作業は煩わしく、また、作業者にとって負担でもある。
そこで、本願出願人は、特開2009−274147号公報に開示したように、工具及び主軸に、これらを貫通するように吸引路を形成して、この吸引路に負圧を作用させるようにした主軸装置を提案している。この主軸装置によれば、工具の加工動作によって生じる切屑を、工具に形成した吸引路を通じて吸引した後、主軸に形成した吸引路を通して外部に排出することができるので、加工領域内に切屑が飛散するのを極力抑えることができ、作業者による清掃作業の負担を軽減することができる。
また、この他に、従来、特開2001−129745号公報に開示されるように、工具を保持する工具ホルダに、当該工具を囲むように吸引用カバーを設け、この吸引用カバー内に負圧を作用させるようにした刃具装置も提案されている。この刃具装置によれば、工具の加工動作によって生じる切屑を、吸引用カバーに形成された吸引路を通じ吸引して、外部に排出することができるので、同様に、加工領域内に切屑が飛散するのを極力抑えることができ、作業者による清掃作業の負担を軽減することができる。
特開2009−274147号公報 特開2001−129745号公報
ところが、上述した主軸装置及び刃具装置では、切削加工によって生じた切屑を積極的に加工領域外に排出することで、作業者による清掃作業の軽減を図ることができるものの、加工によって生じた切屑を完全に吸引,除去することは困難であり、吸引しきれなかった切屑については、依然として周囲に飛散するため、上記作業者の清掃作業については、依然としてこれを改善する余地が残されていた。
また、工作機械を用いた加工では、通常、加工部位に切削液が供給される。この切削液は、供給時の衝突や、工具の加工動作によってミスト化し、これが加工領域内を漂って、当該加工領域内の各部に付着し、同部を汚損するという問題を引き起こすが、上述した主軸装置や刃具装置ではこのような問題を解決することはできない。また、このようなミストは作業者の健康上においても、好ましいものではなく、できれば、これを積極的に除去するのが好ましい。更に、ワークの材質によっては、切削によって粉塵を生じ易いものもあり、このような粉塵についても積極的に除去するのが好ましい。
また、上述した主軸装置及び刃具装置を長時間使用した場合に、切屑によってその吸引路に詰まりを生じるという問題もある。このような状態で上記主軸装置及び刃具装置を使用すると、目的とする切屑の排出を十分に行えないことになる。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、加工領域内の切屑を更に良好に除去することができるとともに、加工領域内の雰囲気中に存在するミストや粉塵を除去することができ、更に、主軸に形成した吸引路や、主軸の周辺に配設した吸引路の吸引性能を良好に維持することができる吸引装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、工具が装着される主軸と、加工領域を囲むカバー体とを備えた工作機械に付設される吸引装置であって、
前記工作機械に取り付けられる、又は該工作機械の周辺に配設される集塵機と、
一方端が前記集塵機に接続される吸引配管と、
前記主軸の工具装着部に開口するように前記主軸の内部に形成された吸引路に対して一方端が接続され、且つその接続箇所は前記吸引路の口とは異なる部位である構成、又は前記主軸の工具装着部周辺に開口するように一方端が配設される構成の内、少なくとも一つの構成を備えるとともに、他方端が前記吸引配管の他方端に接続され、前記主軸に装着された工具の加工動作によって生じた切屑を吸引する切屑吸引管部と、
一方端が前記切屑吸引管部に接続され、他方端が前記加工領域内に開口する雰囲気吸引管部とを備えた工作機械の吸引装置に係る。
本発明に係る吸引装置によれば、集塵機により、これに接続された吸引配管に負圧が作用するとともに、この吸引配管に接続された切屑吸引管部に負圧が作用し、これら吸引配管及び切屑吸引管部によって吸引路が形成される。そして、この切屑吸引管部は、主軸の内部に形成された吸引路に一方端が接続される構成、又は主軸の工具装着部周辺に開口するように一方端が配設される構成の内、少なくとも一つの構成を備えているので、工具の加工動作によって生じる切屑は、主軸内に形成された吸引路、又は主軸の工具装着部周辺に開口するように形成された吸引路の内、少なくとも一つの吸引路を通して吸引され、前記吸引配管を通して、加工領域外に位置する集塵機に排出される。
尚、主軸内部に形成された吸引路から切屑を吸引するには、工具として、その加工作用部位及び主軸に装着される被装着部位に開口する吸引路が形成されたものを使用する必要があり、この工具が主軸に装着されると、被装着部位に開口する吸引路の当該開口部と、工具装着部に開口するように主軸内部に形成された吸引路の当該開口部とが連結され、工具内の吸引路と主軸内部の吸引路が連通した状態となる。かくして、このような工具を用いることで、工具の加工作用部位で生じた切屑が、同部位に形成された開口部から吸引され、主軸内部の吸引路、切屑吸引管部及び吸引配管を通じて集塵機に排出される。
また、前記切屑吸引管部には、加工領域内に開口する雰囲気吸引管部が接続されているので、雰囲気吸引管部の開口部から加工領域内の雰囲気が吸引され、切屑吸引管部及び吸引配管を通して集塵機に排気される。したがって、加工領域内の雰囲気中に切削液のミストやワークに由来する粉塵が存在する場合、これらが雰囲気吸引管部から加工領域外の集塵機に排出される。
このように、本発明に係る吸引装置によれば、従来と同様に、工具の加工動作によって生じる切屑を吸引して、外部に排出することができるので、加工領域内に切屑が飛散するのを極力抑えることができ、作業者による清掃作業の負担を軽減することができる。また、加工領域内の雰囲気中に存在する切削液のミストやワークに由来する粉塵を積極的に加工領域外の集塵機に排出することができるので、加工領域内がミストや粉塵によって汚損されるのを防止することができるとともに、このようなミストや粉塵によって作業者の健康が害される虞れがある場合には、これを防止することができる。
尚、本発明において、前記雰囲気吸引管部は、その前記加工領域内に開口する開口部が、吸引ホースを装着可能に構成されている。このような態様において、吸引ホースを前記雰囲気吸引管部に装着した状態で、当該吸引ホースを加工領域内に置くと、加工領域内のミストや粉塵を、この吸引ホースの開口部から吸引して、これらを集塵機に排出することができる。
また、上述したように、工具の加工動作によって生じる切屑は、これを主軸内に形成された吸引路や、主軸の工具装着部周辺に開口するように形成された吸引路から、完全には吸引,除去できないので、吸引しきれなかった切屑は周囲に飛散することになるが、作業者は、このような切屑を、吸引ホースを用いて吸引し、集塵機に排出することができるので、作業者による清掃作業をより一層軽減することができる。
また、本発明において、前記切屑吸引管部は、前記雰囲気吸引管部が接続される部位を挟んで、前記吸引配管が接続される側とは反対側が二つに分岐し、その一方が前記主軸の内部に形成された前記吸引路に接続され、且つ他方が前記主軸の周辺に開口するように構成されるとともに、その前記分岐部と、前記雰囲気吸引管部が接続される部位との間に、開閉バルブが装着され、
前記雰囲気吸引管部は、その前記加工領域内に開口する開口部に前記吸引ホースが装着され、
前記吸引ホースは、その解放側端部が、前記主軸の周辺に開口する前記切屑吸引管部の該開口部、又は前記主軸内部に形成された吸引路の前記開口部に接続可能に構成されている。
このような構成によれば、前記吸引ホースの前記解放側端部を、例えば、前記主軸内部に形成された吸引路の前記開口部に接続し、且つ前記開閉バルブを閉じた状態にすると、前記主軸内部に形成された吸引路に、その前記開口部側から負圧が作用する。したがって、前記切屑吸引管部の前記分岐部から前記主軸内部の吸引路に通じる吸引路、及び当該主軸内部の吸引路に切屑による詰まりがない場合には、主軸の周辺に開口するように構成された切屑吸引管部の当該開口部から加工領域内の雰囲気が吸引され、同開口部から前記分岐部を経て、主軸内部の吸引路の開口部に至る空気流が生成される。かくして、前記切屑吸引管部の前記分岐部から前記主軸内部の吸引路に通じる吸引路、及び当該主軸内部の吸引路に、切屑による詰まりがある場合には、このような作用により、詰まりの原因となっている切屑に、主軸内部の吸引路の開口部に向かう吸引作用(静圧や動圧)が働いて、同方向に吸引され、最終的に集塵機に排出される。
同様に、前記吸引ホースの前記解放側端部を、主軸の周辺に開口する切屑吸引管部の一方端に接続し、且つ前記開閉バルブを閉じた状態にすると、当該一方端に負圧が作用して、前記主軸内部の吸引路の開口部から前記分岐部を経て、前記主軸の周辺に開口する切屑吸引管部の一方端に至る空気流が生成される。そして、前記切屑吸引管部の前記分岐部から主軸周辺に開口する当該開口部に至る吸引路に、切屑による詰まりがある場合には、詰まりの原因となっている切屑に、主軸周辺に開口する当該開口部に向かう吸引作用が働いて、同方向に吸引され集塵機に排出される。
このように、上記構成によれば、切屑を吸引して排出する吸引路に、当該切屑による詰まりが生じた場合に、これを容易に除去して、その吸引能力を回復することができ、当該吸引装置の吸引性能を良好に維持することができる。
更に、本発明において、前記開閉バルブは電気制御可能に構成されるとともに、
前記吸引装置は、更に、前記開閉バルブ及び前記集塵機の作動を制御する制御装置を備え
前記制御装置は、外部からの指令信号を入力して、前記開閉バルブを閉じ、且つ前記集塵機を駆動するように構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、切屑を吸引して排出する吸引路に、当該切屑による詰まりが生じた場合に、作業者は、前記吸引ホースの解放側端部を、前記主軸の周辺に開口する前記切屑吸引管部の当該開口部、又は前記主軸内部に形成された吸引路の前記開口部に接続した後、前記制御装置に指令信号を入力するだけで、上述した詰まり除去動作が実行される。したがって、上記開閉バルブが、これを操作し難い場所に設置されている場合にでも、作業者は、簡単な操作で、詰まりの原因となっている切屑を除去することができる。
以上のように、本発明に係る吸引装置によれば、工具の加工動作によって生じる切屑を吸引して、外部に排出することができるので、加工領域内に切屑が飛散するのを極力抑えることができ、作業者による清掃作業の負担を軽減することができる。また、加工領域内の雰囲気中に存在する切削液のミストやワークに由来する粉塵を積極的に加工領域外の集塵機に排出することができるので、加工領域内がミストや粉塵によって汚損されるのを防止することができるとともに、このようなミストや粉塵によって作業者の健康が害される虞れがある場合には、これを防止することができる。
また、吸引ホースを設けると、加工領域内の切屑をこの吸引ホースを用いて吸引,除去することができるので、作業者による清掃作業の負担をより一層軽減することができる。更に、切屑の吸引路に詰まりが生じた場合に、これを容易に除去して、その吸引能力を回復することができ、当該吸引装置の吸引性能を良好に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る吸引装置を備えた工作機械の全体を一部破断して示した斜視図である。 本実施形態に係る主軸頭を一部断面で示した正面図である。 本実施形態に係る吸引装置の制御系について説明するための説明図である。 本実施形態に係る吸引装置の使用態様を説明するための説明図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本例の工作機械1は、ベッド2、コラム3、主軸頭8、往復台4及びテーブル5を備えた所謂立形のマシニングセンタであり、これらの基本的な構成の他に吸引装置30を備えている。尚、前記ベッド2、コラム3、主軸頭8、往復台4及びテーブル5は、カバー体6によって囲まれており、その内部が加工領域7となっている。また、前記主軸頭8は、カバー9によって囲まれている。
前記吸引装置30は、前記カバー体6の周辺に配設された集塵機31、天井部を構成する前記カバー体6の当該天井部上に配設された切屑吸引管部33、この切屑吸引管部33と前記集塵機31とを接続する吸引配管32の他、雰囲気吸引管50、制御装置60及び入力装置61などを備えている。
前記切屑吸引管部33は、前記吸引配管32が接続される基管34と、これに接続される分岐管35と、分岐管35の一方の分岐路に接続される切屑吸引管36と、他方の分岐路に接続される切屑吸引管42とから構成される。
図2に示すように、前記切屑吸引管36は、前記分岐管35への接続端とは反対側の端部が、前記主軸頭8の上端部に配設されたブラケット37に接続され、その内部が、ブラケット37に形成された吸引路38に連通している。また、主軸頭8は主軸10を回転自在に保持しており、この主軸10には、上下に貫通するように吸引路13が形成され、この吸引路13がブラケット37の吸引路38と連通した状態になっている。
一方、前記切屑吸引管42は、主軸頭8を囲むカバー9内を通るように配設され、その前記分岐管35への接続端とは反対側の端部が、主軸頭8の下端面に固設されたブロック43に接続されている。ブロック43には、上下に貫通するよう貫通孔(吸引路)44が形成されており、前記切屑吸引管42は、管継手46によって前記ブロック43に接続され、その内部が前記吸引路44に連通した状態となっている。また、ブロック43の下端面には、前記吸引路44に連通するように、中空の接続管45が固設されている。
前記主軸10は中空体からなり、その内部に中空のドローバ12が配設され、このドローバ12の下端部にコレットチャック11が外嵌されている。ドローバ12の下端部は、コレットチャック11より下方に突出しており、前記主軸10の下端部に位置している。そして、ドローバ12の内部空間が前記ブラケットの37の吸引路38に通じる吸引路13となっている。
前記コレットチャック11は、工具ホルダ20の基部に形成された環状の被把持部21が外嵌された状態で、ドローバ12が上方に引き込まれると、その係合関係によって拡径し、前記被把持部21を把持する。これにより、工具ホルダ20が主軸10の下端面に装着され、固定される。
工具ホルダ20は、その前記被把持部21内に接続管22が配設されており、当該工具ホルダ20が主軸10の下端面に装着された際に、接続管22が前記ドローバ12に差し込まれるようになっている。また、工具ホルダ20は、その内部に、前記接続管22に接続する吸引路23が形成されており、この吸引路23は、その下端部に設けられたコレットチャック24に連通している。そして、本例では、軸心に沿って上下に貫通するように吸引路Taの形成された工具Tが、前記コレットチャック24に把持される。
かくして、工具Tを把持した工具ホルダ23を主軸10の下端面に装着すると、工具Tの吸引路Ta、工具ホルダ20の吸引路23、主軸10の吸引路13、前記ブラケット37の吸引路38及び前記切屑吸引管36の吸引路が直列的に連通して、一つの吸引路が形成される。
また、工具ホルダ20には、ラジアルベアリング27を介して、吸引カバー25が設けられている。この吸引カバー25は、工具Tの加工作用部を除いた部位及びコレットチャック24を囲むように設けられ、この工具T及びコレットチャック24を囲む空間に連通する吸引路26が、その上端面に開口するように形成されている。そして、工具ホルダ20が主軸10の下端面に装着された際、吸引カバー25の上端面に形成された前記吸引路26の開口部が、前記ブロック43に設けられた接続管45に外嵌されるようになっている。
かくして、工具ホルダ23を主軸10の下端面に装着すると、吸引カバー25の吸引路26及び切屑吸引管42の吸引路が直列的に連通して、一つの吸引路が形成される。
また、図1及び図3に示すように、前記基管34には前記雰囲気吸引管50が接続され、その端部がカバー体6を貫通して加工領域7内に位置しており、当該端部には、吸引ホース51を装着可能なコネクタが設けられている。
そして、前記雰囲気吸引管50に接続された吸引ホース51は、図4に示すように、その解放端部が、工具ホルダ20の装着されていない主軸10のドローバ12に外嵌可能であり、また、前記ブロック43の接続管45に外嵌可能となっている。
また、図3に示すように、前記分岐管35には電磁弁40が設けられ、切屑吸引管36には電磁弁41が設けられ、切屑吸引管42には電磁弁47が設けられ、雰囲気吸引管50には電磁弁54が設けられており、これら電磁弁40,41,47,54は、それぞれ制御装置60によってその開閉動作が制御され、制御装置60は、外部の入力装置61から入力した信号、或いは、工作機械1を数値制御する数値制御装置62から入力した信号に基づいて、前記電磁弁40,41,47,54の開閉動作を制御する。また、前記集塵機31も前記制御装置60によってその作動が制御される。
以上の構成を備えた本例の吸引装置30は、以下のように動作する。
即ち、前記制御装置60は、前記数値制御装置62、又は入力装置61から切屑除去信号が入力されると、前記集塵機31を駆動するとともに、電磁弁40、41、47を開く。これにより、集塵機31に接続された吸引配管32、この吸引配管32に接続された基管34、この基管34に接続した分岐管35、並びに分岐管35に接続した切屑吸引管36及び42、切屑吸引管36に接続した吸引路38、この吸引路38に接続した主軸10内部の吸引路13、前記切屑吸引管42に接続した吸引路44に、それぞれ集塵機31の負圧が作用する。
かくして、集塵機31を駆動した状態で、電磁弁40,41,47を開くことにより、主軸10の内部に形成された吸引路13に負圧が作用するとともに、主軸頭8の下面に取り付けられたブロック43の吸引路44に負圧が作用する。
そして、主軸10の下端面に工具ホルダ20が装着されている場合には、主軸10内部の吸引路13から、工具ホルダ20内の吸引路23及びこれに接続する工具T内の吸引路Taに負圧が作用し、この工具Tによってワークが切削加工される場合には、この切削によって生じた切屑が吸引路Ta内に吸引され、この吸引路Ta、工具ホルダ20内の吸引路23、主軸10内の吸引路13、ブラケット37の吸引路38、切屑吸引管36、分岐管35、基管34及び吸引配管32を通じて集塵機31に回収される。
また、吸引カバー25の上端面に形成された開口部が前記接続管45に外嵌されることにより、ブロック43の吸引路44の負圧が吸引カバー25の吸引路26内に作用し、工具Tによる切削によって生じた切屑がこの吸引路26内に吸引され、この吸引路26、ブロック43の吸引路44、切屑吸引管42、分岐管35、基管部34及び吸引配管32を通じて集塵機31に回収される。
このように、本例の吸引装置30によれば、工具Tによって生じる切屑を吸引して、外部に排出することができるので、加工領域7内に切屑が飛散するのを極力抑えることができ、作業者による清掃作業の負担を軽減することができる。
また、前記制御装置60は、前記数値制御装置62又は入力装置61から雰囲気除去信号が入力されると、前記集塵機31を駆動するとともに、電磁弁54を開く。これにより、集塵機31に接続された吸引配管32、この吸引配管32に接続された基管34、この基管34に接続する雰囲気吸引管50に、それぞれ集塵機31の負圧が作用する。そして、前記吸引ホース51が雰囲気吸引管50に接続されていない場合には、雰囲気吸引管50から加工領域7内の雰囲気が吸引され、雰囲気吸引管50に前記吸引ホース51が接続されている場合には、この吸引ホース51の解放端から加工領域7内の雰囲気が吸引されて、加工領域7内の雰囲気が基管34及び吸引配管32を通じて集塵機31に排出される。
このように、本例の吸引装置30によれば、加工領域7内の雰囲気中に切削液のミストやワークに由来する粉塵が存在する場合に、これらを雰囲気吸引管50を通じて加工領域7外に排出することができるので、加工領域7内がミストや粉塵によって汚損されるのを防止することができるとともに、このようなミストや粉塵によって作業者の健康が害される虞れがある場合には、これを防止することができる。
また、上記において、吸引ホース51を用いる場合には、その解放端をテーブル5の付近に配置するなど、これを適宜適切な位置に配設することができ、このようにすることで、加工領域7内のミストや粉塵を最適な状態で吸引し、排出することができる。
また、工具Tの加工動作によって生じる切屑は、当該工具Tに形成した吸引路Taや、吸引カバー25に設けた吸引路26から、完全には吸引,除去できず、吸引しきれなかった切屑は周囲に飛散することになるが、作業者は、このような切屑を、加工終了後に、吸引ホース51を用いて吸引し、集塵機31に排出することができるので、作業者による清掃作業をより一層軽減することができる。
尚、上記切屑除去において、前記制御装置60に入力される切屑除去信号は、切屑吸引管36の経路と、切屑吸引管42の経路とに応じて、別々に対応する信号、例えば主軸内除去信号と外部除去信号とに分かれていてもよい。この場合、前記制御装置60は、主軸内除去信号が入力されると、前記集塵機31を駆動するとともに、電磁弁40、41を開いて、主軸10内の吸引路13に負圧を作用させ、外部除去信号が入力されると、同じく集塵機31を駆動するとともに、電磁弁40、47を開いて、ブロック43の吸引路44に負圧を作用させる。
また、制御装置60は、入力装置61から、逆洗モードの信号が入力されると、電磁弁40を閉じ、電磁弁41、47、54を開いた状態で、集塵機31を駆動する。この逆洗モードは、工具ホルダ20が主軸10に装着されていないときに、図4に示すように、前記吸引ホース51の解放端をドローバ12、又はブロック43に設けられた接続管45に外嵌させた状態で実行されるものである。
例えば、吸引ホース51の解放端をドローバ12に外嵌させた状態で、電磁弁40を閉じ、電磁弁41、47、54を開いて集塵機31を駆動すると、吸引ホース51の負圧が主軸10の吸引路13に作用し、各経路に切屑による詰まりがない場合には、ブロック43に設けた接続管45の開口部から加工領域7内の雰囲気が吸引され、同開口部から切屑吸引管42、分岐管35、切屑吸引管36、吸引路38、吸引路13を経て、吸引ホース51に至る空気流が生成される。そして、切屑吸引管36及び吸引路38,13に、切屑による詰まりがある場合には、このような作用により、詰まりの原因となっている切屑に、吸引ホース51に向かう吸引作用(静圧や動圧)が働いて、同方向に吸引され、最終的に集塵機31に排出される。
一方、吸引ホース51の解放端を前記接続管45に外嵌させた状態で、電磁弁40を閉じ、電磁弁41、47、54を開いて集塵機31を駆動すると、吸引ホース51の負圧がブロック43の吸引路44に作用し、各経路に詰まりがない場合には、前記ドローバ12の開口部から吸引路13,38、切屑吸引管36、分岐管35、切屑吸引管42、吸引路44を経て吸引ホース51に至る空気流が生成される。そして、前記切屑吸引管42内に切屑による詰まりがある場合には、詰まりの原因となっている切屑に、吸引ホース51に向かう吸引作用に向かう吸引作用が働いて、同方向に吸引され集塵機31に排出される。
このように、上記逆洗モードによれば、切屑吸引管36及び吸引路38,13や、切屑吸引管42内に切屑による詰まりが生じた場合に、これを容易に除去して、その吸引能力を回復することができ、当該吸引装置30の吸引性能を良好に維持することができる。また、上記詰まりが生じた場合に、作業者は、吸引ホース51の解放端を、ドローバ12や接続管45に接続した後、入力装置61から制御装置60に逆洗モードの信号を入力するだけで、上述した詰まり除去動作が実行される。したがって、上記電磁弁40,41,47,54が、これを操作し難い場所に設置されている場合でも、作業者は、簡単な操作で、詰まりの原因となっている切屑を除去することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。例えば、上例では、工作機械1として立形のマシニングセンタを例示したが、これに限られるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおいて、あらゆるタイプの工作機械に本発明を適用することができる。
また、前記電磁弁41,47,54は、細やかな吸引制御を行う為に設けたものであり、集塵機31を稼働させた状態で、各吸引路によって常時吸引していても良いのであれば、必ずしもこれらを設ける必要はない。
1 工作機械
10 主軸
13 吸引路
20 工具ホルダ
23 吸引路
25 吸引カバー
26 吸引路
30 吸引装置
31 集塵機
32 吸引配管
33 切屑吸引管部
34 基管
35 分岐管
36 切屑吸引管
37 ブラケット
38 吸引路
42 切屑吸引管
43 ブロック
44 吸引路
T 工具
Ta 吸引路

Claims (3)

  1. 工具が装着される主軸と、加工領域を囲むカバー体とを備えた工作機械に付設される吸引装置であって、
    前記工作機械に取り付けられる、又は該工作機械の周辺に配設される集塵機と、
    一方端が前記集塵機に接続される吸引配管と、
    前記吸引配管に接続され、前記主軸に装着された工具の加工動作によって生じた切屑を吸引する切屑吸引管部と、
    一方端が前記切屑吸引管部に接続され、他方端が前記加工領域内に開口する雰囲気吸引管部とを備え、
    前記切屑吸引管部は、前記雰囲気吸引管部が接続される部位を挟んで、前記吸引配管が接続される側とは反対側が二つに分岐し、該分岐の一方が前記主軸の内部に形成され且つ前記主軸の工具装着部に開口するように形成された吸引路に対して接続され、その接続箇所は前記吸引路の開口とは異なる部位であるとともに前記分岐の他方が前記主軸の周辺に開口するように構成され、
    記分岐部と、前記雰囲気吸引管部が接続される部位との間に、開閉バルブが装着され、
    前記雰囲気吸引管部は、その前記加工領域内に開口する開口部が、吸引ホースを装着可能に構成されるとともに、該開口部に前記吸引ホースが装着されており、
    前記吸引ホースは、その解放側端部が、前記主軸の周辺に開口する前記切屑吸引管部の該開口部、又は前記主軸内部に形成された吸引路の前記開口部に接続可能に構成されていることを特徴とする工作機械の吸引装置。
  2. 前記開閉バルブは電気制御可能に構成されるとともに、
    前記吸引装置は、更に、前記開閉バルブ及び前記集塵機の作動を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、外部からの指令信号を入力して、前記開閉バルブを閉じ、且つ前記集塵機を駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の吸引装置。
  3. 工具が装着される主軸と、加工領域を囲むカバー体とを備えた工作機械に付設される吸引装置であって、
    前記工作機械に取り付けられる、又は該工作機械の周辺に配設される集塵機と、
    一方端が前記集塵機に接続される吸引配管と、
    前記主軸の工具装着部に開口するように前記主軸の内部に形成された吸引路に対して一方端が接続され、且つその接続箇所は前記吸引路の口とは異なる部位である構成、又は前記主軸の工具装着部周辺に開口するように一方端が配設される構成の内、少なくとも一つの構成を備えるとともに、他方端が前記吸引配管の他方端に接続され、前記主軸に装着された工具の加工動作によって生じた切屑を吸引する切屑吸引管部と、
    一方端が前記切屑吸引管部に接続され、他方端が前記加工領域内に開口する雰囲気吸引管部とを備え、
    前記雰囲気吸引管部は、その前記加工領域内に開口する開口部が、吸引ホースを装着可能に構成されるとともに、該開口部に前記吸引ホースが装着されており、
    前記吸引ホースは、その解放側端部が任意の位置に配設可能に構成されていることを特徴とする工作機械の吸引装置。
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