JP6077933B2 - 伸縮性を有する帯状伝送路 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器等を装備する布製商品向けに伝送線を配線させた布帛に関する。
近年、伸縮自在な芯材の周囲に銅線や光ファイバ等の伝送線を配設又は捲回させ、外層に繊維など絶縁体で被覆した伸縮性の電線、信号伝送ケーブル、および光信号伝送ケーブルが提案され、ロボット分野、身体装着機器配線、衣服装着機器配線、多関節ロボット等への産業上の利用可能性が示唆され(例えば下記特許文献1〜5参照)、このような伸縮伝送線を利用した生体信号測定装置や布帛が提案されている(例えば下記特許文献6、7参照)。
しかしながら、より多くの信号を伝えたい場合、これらの伸縮伝送路は数本引き揃えて布帛化するか、又は多芯化したものを布帛化する必要があるが、引き揃えの場合は嵩張りや絡みが問題となり、多芯化は同心円周上への導体線本数の制限と伸縮性ダウンが問題となり、これらの問題を改善する必要があった。
一方、弾性繊維を芯材とし、周囲に金属線をらせん状に捲回した複合糸を用いてなる布帛の提案もあるが、伸縮性を有するものの多種の信号を伝える伝送性に欠けていた(例えば下記特許文献8参照)。
特開2002−313145号公報 特許第4057877号公報 国際公開第2008/078780号パンフレット 国際公開第2009/157070号パンフレット 国際公開第2010/074259号パンフレット 特開2010−142413号公報 特開2012−177210号公報 特開昭61−194251号公報
本発明は前記従来技術の問題点を解決し、薄くて曲げ柔らかく、伝える信号を多種にした場合も嵩張らず、伸縮させても断線しない伝送布帛を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題に鑑み、鋭意検討した結果、布帛の素材構成と導体線の配し方を特定すること、更には布帛の伸縮率と剛軟度を特定することで上記課題を解決できることを見いだし、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)弾性糸を有する伸縮性経編地絶縁体で被覆された導体線ジグザグ状に挿入配置された帯状伝送路であって、該導体線のジグザグ形状の振り幅A(ウエル数)と繰返し長さB(リピートコース数)で表される下記(1)式:
X=2√{A 2 +(B÷2) 2 } (1)
で示されるXの値が3.0〜20.0であり、且つ、下記(2)式:
C=A×B (2)
で示される編目数C内で、導体線がシンカーループによって拘束される全ての拘束箇所が20個以下であることを特徴とする、前記帯状伝送路。
(2)前記導体線が挿入配置された方向の伸縮率が5%〜100%であり、かつ、剛軟度が5000mN/25mm以下である、前記(1)に記載の帯状伝送路。
(3)厚みが0.5mm〜3.0mmである、前記(1)又は(2)に記載の帯状伝送路。
(4)予め決められた導体線数毎にスリットするか、もしくは筬ガイドの糸および導体線配列で予め決められた導体線数毎に導体線間隔を空けて編成する工程を含む、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の帯状伝送路の製造方法
本発明の伸縮性を有する帯状伝送路は、導体線を平面上に任意の本数で並べることができるため、伝える信号を多種にして伸縮させても断線せず、薄くて曲げ柔らかい。
また、帯状へのスリットも容易であり、編成時の筬配列を考慮すれば一度に数本が製造できるため、大量生産向きでコストダウンに繋がる。
本発明の帯状伝送路内に配する導体線の配置構造の一例を示す図である。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明において、伸縮性を有する帯状伝送路とは、弾性糸を有する伸縮性布帛に絶縁体で被覆された導体線をジグザグ状に配してなる帯状布帛である。これらの伸縮性を有する帯状伝送路は電力、電気信号、光信号等を伝送するために用いられるが、検出装置、信号発生装置およびセンサなどの電子機器等は本布帛に配されていても良く、本布帛が離れた場所にあるこれらの電子機器等を繋ぐ部分として構成されても良い。
本発明の伸縮性を有する帯状伝送路は、最終用途となる布製商品の種類によって規格が異なるが、導体線が配される方向(タテ方向と呼ぶ)の伸縮率が5%〜100%であることが好ましい。タテ方向の伸縮率は10%〜90%がさらに好ましく、特に好ましくは15%〜80%である。伸縮率が5%未満では伸びを感じなくなり、100%越えでは伸縮回復性が悪くなる。ここで言う伸縮率とは伸縮回復率が50%以上を保持できる最大伸縮率である。尚、伸縮率や伸縮回復率は後述する実施例中の測定方法で求めたものである。
更に本発明の伸縮性を有する帯状伝送路は、剛軟度が5000mN/25mm以下であることが好ましい。さらに好ましくは3000mN/25mm以下、特に好ましくは2000mN/25mm以下である。剛軟度が5000mN/25mmを越えると、曲げ反発感が強くなり硬く感じる。剛軟度は小さければ小さい程よいが、他の特性との関連で、10mN/25mm以下にすることは困難である。
図1は、本発明の帯状伝送路内に配する導体線の配置構造の一例を示した図である。図中、Dは導体線であり、Aは導体線のジグザグ形状の振り幅(ウエル数)であり、Bはジグザグ形状の繰返し長さ(リピートコース数)である。本発明の伸縮性を有する帯状伝送路の伸縮率と剛軟度を上述の範囲にするためには、導体線のジグザグ形状の振り幅A(ウエル数)と繰返し長さB(リピートコース数)で表される下記(1)式で表わされるXの値が3.0〜20.0となる編組織を選定することが好ましく、さらに好ましくは3.5〜15.0、特に好ましくは4.0〜12.5である。
X=2√{A2+(B÷2)2} (1)
さらに下記(2)式で表わされる編目数C内で、導体線がシンカーループによって拘束される全ての拘束箇所が20個以下であることが好ましく、さらに好ましくは15個以下、特に好ましくは10個以下である。
C=A×B (2)
すなわちシンカーループによる導体線の拘束を少なくすることで伸縮性と曲げ柔らかさが確保できる。あまり少なすぎると、導体線の一部が浮き上がる場合があり、引っ掛け断線の原因となるから、4個以上が好ましく、さらに好ましくは6個以上である。
本発明の伸縮性を有する帯状伝送路の厚みは、0.5mm〜3.0mmであることが好ましい。さらに好ましくは0.5mm〜2.5mm、特に好ましくは0.5mm〜2.0mmである。厚みが0.5未満では帯状伝送路が破れ易くなり、3.0mmを超えると嵩張り易く、または曲げ硬くなり易い。厚みを上記の範囲に制御するためには配する導体線の直径を2.75mm以下にすることが好ましく、さらに好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.5mm以下である。また、曲げ柔らかさの観点から、導体線の直径は1.2mm以下が特に好ましく、1.0mm以下が最も好ましい。
本発明の伸縮性を有する帯状伝送路に用いられる導体線は、1本以上の導体細線の集合線に絶縁樹脂を被覆してなるものが好ましく、導体細線の単線直径は、伸縮電線の製造時の加工性や電線布帛の製造時の取り扱い性を考慮し、0.01mm〜1.00mmが好ましく、より好ましくは0.01mm〜0.08mm、最も好ましくは0.01mm〜0.05mmである。導体の種類や絶縁体の種類は何ら限定されるものではない。
本発明の伸縮性を有する帯状伝送路において、導体線の配し方は特に限定されず、例えば、手芸による縫い付け、接着剤による部分止めなどの方法を用いてもよいが、伸縮性布帛の製編または製織時に導体線をジグザグ状に挿入配置することが好ましい。本発明の帯状伝送路が編機によって編成される場合、経編機、横編機、丸編み機、筒編機など機種に何ら限定されることはないが、好ましくは経編機により編成される。経編機としては、好ましくは10GG〜120GGのシングルラッセル編機であり、より好ましくは12GG〜80GG、最も好ましくは14GG〜72GGである。機上幅は特に限定されることはなく、広幅である方がより好ましい。また、伝える信号の数が予め決められた数になるように、広幅の布帛を複数の導体線毎にスリットしても良く量産化に繋がる。更には、筬ガイドに糸や導体線を通す際に、複数の導体線毎に導体線間隔が空くようにガイドを繰返して配列させる方法で編成させれば、スリット無で任意の帯状伝送路が同時に数百本できるため効率がよい。
本発明の伸縮性を有する帯状伝送路の地組織を構成する繊維としては、少なくとも一部に、伸縮性を付与するためにポリウレタン系弾性繊維、ポリオレフィン系弾性繊維、天然ゴム及び合成ゴム系弾性繊維等から選ばれた弾性繊維が用いられる。弾性繊維以外の繊維が混用されてもよく、混用される繊維は特に限定されるものではなく、公知繊維から任意に選定できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリエステル系エラストマー繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成繊維、綿、麻、ウール等の天然繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル等の再生繊維等、任意の繊維が挙げられる。上記弾性繊維の使用割合は5%〜60%が好ましく、さらに好ましくは10%〜55%、特に好ましくは15%〜50%である。また、帯状伝送路全体に含まれる弾性繊維の混用割合は0.5%〜30.0%用いられることが好ましく、さらに好ましくは2.5%〜20.0%、特に好ましくは5.0%〜10.0%である。
繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。繊維の形態も、未加工糸、紡績糸、撚糸、仮撚加工糸、流体噴射加工糸等いずれのものを採用してもよい。また、マルチフィラメント等の繊維では、通常、10〜2000dtexの太さのものを用いることができ、単糸繊度は任意に設定できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、例中の各測定および特性評価は下記の方法で行った。
(1)伸縮率、伸縮回復率の測定
帯状伝送路として100mm(長)×25mm(幅)の短冊状にした試験片を準備した(幅が25mmに満たない場合は100mm長さ×採取できる幅の試験片とする)。この時の試験片は導体線が配される方向(タテ方向)を長さ方向とする。各々の試験片につかみ間隔50mmでつかみ幅20mmの評線を引く。次にテンシロン万能試験機((株)エーアンドディ社製)を用い、つかみ幅20mm、つかみ間隔50mm、引張速度100mm/minの条件で1サイクル試験(所定伸長後、元に戻す)を実施する。この時、戻り応力がゼロとなる長さを測定する。1サイクル試験の所定伸縮率は、つかみ間隔の5%〜100%の範囲内で任意に設定でき、伸縮回復率が50%未満となる最大伸縮率まで5%刻みで繰返し測定する。伸縮率は、それぞれの試料の伸縮回復率が50%以上を保持できる最大伸縮率である。ただし、1サイクル試験は1つの試験片で1回測定とし、試験片は毎回交換する。
尚、伸縮回復率は次式によって求めた。この時、つかみ間隔(試料初期長)をL0、所定伸縮率時の伸長長さ(L0+L0×所定伸縮率/100)をL1、戻り応力ゼロ時のつかみ間隔をL2とする。
伸縮回復率(%)={(L1−L2)/(L1−L0)}×100
(2)剛軟度の測定
89mm(長)×25mm(幅)の短冊状にした試験片(幅が25mmに満たないものは89mm長×採取できる幅の試験片)を準備する。この時の試験片は導体線が配される方向(タテ方向)を長さ方向として5枚準備する。
JIS規格 L−1096曲げ反発性A法に準拠し、ガーレー式柔軟度試験機(株式会社安田精機製作所製 NO.311)を用いて測定する。
尚、剛軟度BrはJIS規格L−1096の下記計算式に基づいて算出する。
r=RG×(aWa+bWb+cWc)×(L−12.7)2/d×3.375×10-5
上式中、
RG:ガーレー目盛
a、b、c:回転軸からの重りの距離(a=25.5mm、b=50.8mm、c=101.6mm)
a、b、c:荷重重さ
L:試料長(試料長は89mmが標準だが、12.5mm刻みで長さを変化することができ、最小25mmの測定が可能)
d:試料幅(25mm又は評価幅)
(3)厚みの測定
JIS規格L−1018に準拠し、定圧厚み測定器FFG−11を用いて測定する。
(4)導体線を拘束する地組織のシンカーループ数の測定
顕微鏡もしくはマイクロスコープを用いて、得られた帯状伝送路のシンカーループ側(裏側)から導体線に掛かるシンカーループを数える。
(5)断線有無の確認
上記(1)の伸縮率、伸縮回復率の測定に準拠して2%伸縮の評価を行う。引張り試験前には予め配置した導体線の電気抵抗値R1を測定しておく。この時に測定導線体が判る様に印をつけておくとよい。2%伸縮1サイクル試験後の導体線(印の部分)の電気抵抗値R2を測定する。
尚、断線有無の判定は、[(R2−R1)/R1]×100%の値が10%以上で断線有とする。
(6)ジグザグ性の評価
打ち抜き機(油圧裁断機:株式会社 イイノ社製 10C−18B)を用いて、布帛を刃型(100mm×100mm×高さ2.5cm)にて裁断する。次に打ち抜いた布帛から導体線1本を取り出す。この時、導体線間をハサミでカットすれば1本をとり易くできる。次に、ものさし(金尺30cm)を2本準備し、ものさし間に導体線を挟み込むように導体線を直線状に整える。この時、導体線長さ方向の打ち抜き長さをK0、直線状態の長さをK1とし、次式によってジグザグ係数Gを求める。K0は打ち抜いた刃型長さ(100mm)であり、評価する試料が100mm未満のものは裁断できる長さでよい。
G=K1/K0
ジグザグ係数Gが1.02未満の場合をジグザグ性無し、1.02以上の場合をジグザグ性有りと判定する。
[実施例1]
下記の条件で経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
<経編機>カールマイヤー社製ラッセル機RSE4N3K、130インチ幅、48GG
<糸使い>フロント:非弾性糸、ナイロン6 110dt/24f×2本引き揃え
ミドル:弾性糸、スパンデックス 310dt/36f
バック:導体線、USTC線(素線径0.03mmφ、114本)
<筬ガイドへの入れ込み配列>フロントとミドルはフルセット、バックは1イン1アウト
<編組織>フロント:42/24/20/24/42/46//
ミドル:22/00//
バック:22/00/66/44/66/00//
<給糸量>フロント:2130mm/ラック
ミドル:135mm/ラック(整径ドラフト1.8倍)
バック:740mm/ラック
<機上コース数>26コース/インチ
[実施例2]
バック編組織:44/00//、バック給糸量:1390mm/ラックに変更した以外は実施例1と同様に経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
[実施例3]
バック編組織:14 14/12 12/10 10/8 8/6 6/4 4/2 2/0 0/2 2/4 4/6 6/8 8/10 10/12 12//、バック給糸量:730mm/ラック、バックの筬入れ配列:1イン6アウトに変更した以外は実施例1と同様に経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
[実施例4]
フロントの糸使い:FTY(スパンデックス44dt/4f×ナイロン6 56dt/48f)、フロント給糸量:2220mm/ラックに変更した以外は実施例1と同様に経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
[実施例5]
下記の条件で経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
<経編機>カールマイヤー社製ラッセル機RSE4N3K、130インチ幅、28GG
<糸使い>フロント:非弾性糸(ナイロン6 110dt/24f×2本引き揃え)
ミドル:弾性糸(スパンデックス 620dt/72f)
バック:導体線(USTC線(素線径0.03mmφ、300本))
<筬ガイドへの入れ込み配列>フロント、ミドル、バックの全てをフルセット
<編組織>フロント:42/24/20/24/42/46//
ミドル:22/00//
バック:22/00/00/00/00/00/22/22/22/22//
<給糸量>フロント:4200mm/ラック
ミドル:270mm/ラック(整径ドラフト1.8倍)
バック:950mm/ラック
<機上コース数>13コース/インチ
参考例6]
バック編組織:10 10/0 0//、バック給糸量:2750mm/ラック、バックの筬入れ配列:オールインに変更した以外は実施例1と同様に経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
参考例7]
バック編組織:22/00/44/22/66/44/88/66/10 10/88/12 12/10 10/14 14/12 12/14 14/10 10/12 12/88/10 10/66/88/44/66/22/44/00//、バック給糸量:710mm/ラックに変更した以外は実施例1と同様に経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
[実施例8]
下記の条件で経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
<経編機>カールマイヤー社製ラッセル機RSE4N3K、130インチ幅、20GG
<糸使い>フロント:非弾性糸(ナイロン6 110dt/24f×2本引き揃え)
ミドル:弾性糸(スパンデックス 620dt/72f)
バック:導体線(USTC線(素線径0.08mmφ、110本))
<筬ガイドへの入れ込み配列>フロント、ミドル、バックの全てをフルセット
<編組織>フロント:42/24/20/24/42/46//
ミドル:22/00//
バック:66/44/22/00/22/44//
<給糸量>フロント:5520mm/ラック
ミドル:420mm/ラック(整径ドラフト1.8倍)
バック:1290mm/ラック
<機上コース数>10コース/インチ
[比較例1]
バック編組織:22/00//、バック給糸量:510mm/ラックに変更した以外は実施例1と同様に経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
[比較例2]
バック編組織:22/00//、バック給糸量:1240mm/ラックに変更した以外は実施例8と同様に経編地を製造し、帯状伝送路を得た。得られた帯状伝送路の諸物性および評価結果を表1に示す。
[比較例3]
ミドルを非弾性糸ナイロン6の110dt/24f×2本引き揃え、ミドル編組織を20/02//、ミドル給糸量を1900mm/ラックに変更し、フロントとミドルの筬ガイドへの入れ込み配列をオールイン、バックに132インチ長さの導体線(USTC線:素線径0.03mmφ、114本)を全コースに緯糸挿入させた以外は実施例1と同様に作製した。編地の使用方向はヨコ方向(導体線の挿入方向をタテとする)にした時の諸物性を表1に示す。
Figure 0006077933
本発明の帯状伝送路は、基布が繰返し伸縮を受ける配線付き布製商品に利用できる。例えば、各種衣料、サポーター、ベルト、テープ、包帯、椅子、カーシート、ベッド、カーテン、カーペット、壁紙などに装着して、配線付き布製商品とすることができる。
A 導体線のジグザグ形状の振り幅(ウエル数)
B 導体線のジグザグ形状の繰返し長さ(リピートコース数)
D 導体線

Claims (4)

  1. 弾性糸を有する伸縮性経編地絶縁体で被覆された導体線ジグザグ状に挿入配置された帯状伝送路であって、該導体線のジグザグ形状の振り幅A(ウエル数)と繰返し長さB(リピートコース数)で表される下記(1)式:
    X=2√{A 2 +(B÷2) 2 } (1)
    で示されるXの値が3.0〜20.0であり、且つ、下記(2)式:
    C=A×B (2)
    で示される編目数C内で、導体線がシンカーループによって拘束される全ての拘束箇所が20個以下であることを特徴とする、前記帯状伝送路。
  2. 前記導体線が挿入配置された方向の伸縮率が5%〜100%であり、かつ、剛軟度が5000mN/25mm以下である請求項に記載の帯状伝送路。
  3. 厚みが0.5mm〜3.0mmである請求項1又は2に記載の帯状伝送路。
  4. 予め決められた導体線数毎にスリットするか、もしくは筬ガイドの糸および導体線配列で予め決められた導体線数毎に導体線間隔を空けて編成する工程を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の帯状伝送路の製造方法
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