JP5828743B2 - 耐屈曲ケーブル - Google Patents
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Description
特に近年、多関節ロボットや、小型で高速に動作するロボットが実用に供し始めている。これに伴い、従来以上に、曲げ易く、屈曲寿命が長いケーブルが求められているが、これらの用途に好適な耐屈曲性に優れたケーブルは見出されていない。
(1)曲げ回復率が40%以上および柔軟度指数が86以下の芯材と該芯材の周囲に一方向に捲回された導体線を含む導体部とを有することを特徴とする耐屈曲ケーブル。
(2)複数の導体線が、並列に捲回されている上記(1)に記載の耐屈曲ケーブル。
(3)導体線が捲回角度46°以上80°未満で捲回されている上記(1)または(2)に記載の耐屈曲ケーブル。
(4)導体線の外側に絶縁性の糸状体が導体線の捲回方向と反対方向に捲回されている上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
(5)導体線の内側と外側を通って絶縁性の糸状体が導体線の捲回方向と反対方向に捲回されている上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
(6)並列に捲回されている複数の導体線の間に導体線直径以上の直径を有する絶縁性の糸状体が介在している上記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
(7)芯材の10%伸長荷重が100cN以上1300以下である上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
(8)伸縮性が10%未満である上記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
1.芯材
本発明の耐屈曲ケーブルは、特定の曲げ回復率および柔軟度指数を有する芯材の周囲に導体線が捲回されていることを特徴とする。
本発明において芯材は曲げ回復率が10%以上であることが必要である。曲げ回復率が10%未満であると、曲げにより導体線の螺旋形状が変形し、折れ曲がりが生じ断線しやすくなる。好ましくは、曲げ回復率が20%以上、さらに好ましくは30%以上、特に好ましくは60%以上である。曲げ回復率の高い芯材の周囲に捲回された導体線は、屈曲時に、芯材が曲げ回復しようとする動きに合わせて変形することができるため、局部変形しなくなり、屈曲寿命を高める効果が発現する。曲げ回復率の上限値は100%であり、100%回復するものであってもよいが、後述する柔軟度指数が高くなることがあるので、80%以下が好ましい。
曲げ回復率とは、直径(d)の芯材を、直径が約5d(5±1dの範囲であればよい)の2本のステンレス棒(図4および5中の10)で左右から挟み、挟まれた部分から上に直径の20倍、すなわちL=20dの長さで芯材を切断した状態(図4の点線)から、芯材上部を真横に倒し(図4の実線)、60秒保持したのち開放し、その60秒後に芯材の先端の位置を側面から写真撮影し、図5のようにして回復時角度θr(度)を計測し、以下の式で求めた値である。
曲げ回復率(%)=(θr/90)×100
Y=0.1×(RG×(I×N)×(L−1.27)2)/d
上式において、Yが柔軟度指数であり、RG、I、N、L及びdは、JIS L−1096に準じて、試験片が振り子から離れるときの目盛りをRG,荷重取り付け位置と支点間の距離をI(cm)、おもりの質量をN(g)、試験片の長さをL(cm)、および試験片の直径をd(cm)で表記したものである。
本発明で好ましく用いられる芯材の具体例としては、軟質の樹脂からなる紐状物を用いることができる。より具体的には、軟質ビニール、軟質シリコンなどが挙げられる。これらの紐状物は、中空でも中実でもよい。また、所謂弾性体からなる芯材を用いることもできる。
図1および図2に、本発明の耐屈曲ケーブルの模式図を示す。本発明の耐屈曲ケーブルは、芯材1の周囲に捲回されている少なくとも1本の導体線2および3を含む導体部を有する(図では導体線2および導体線3の2本の導体線が捲回されているが、これに限定されない)。さらに、導体部の外周に絶縁性の外部被覆層を有することが好ましい(外部被覆層は図示されていない)。
集合線の直径は10mm以下が好ましい。10mmを超えると集合線が曲げにくくなり、本発明の耐屈曲ケーブルを得ることが困難となる。好ましくは5mm以下である。
本発明の耐屈曲ケーブルは、導体線の外側、または外側および内側に、導体線の捲回方向と反対方向に絶縁性の糸状体(以下当該絶縁性の糸状体をオサエ糸と表記する)が捲回されていることが好ましい。
本発明の耐屈曲ケーブルにおいて、導体線の位置がずれないようにするために、導体線間に絶縁性の糸状体を介在させて(以下介在糸と呼ぶ)捲回することが好ましい。このとき、導体線と介在糸を一緒に、または別々に、それらの内側と外側を交互に通ってオサエ糸を捲回することもできる。この介在糸により導体線間にクッション性を持たせることができ寿命を伸ばすことができる。
介在糸としては、例えば、塩化ビニール系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、シリコン系、天然ゴム系、合成ゴム系のチューブや中実のロッドを用いることができる。
複数の導体線が同一方向に捲回される場合は、並列に捲回されることを推奨する。本発明で並列とは、導体線同士が交差することなく捲回されている状態を言う。さらに好ましくは、一定のピッチで捲回されていることが好ましい。長さ方向でピッチがばらつくと、局部変形しやすくなり、応力集中し、断線しやすくなる。
導体線のピッチ、間隔および捲回径を上記のような範囲にすると、曲げ易く耐屈曲性に優れたケーブルが得られる。
本発明の耐屈曲ケーブルは外部被覆層を有していることが好ましい。外部被覆層を有することにより、物理的な刺激や、化学的な刺激から保護され、耐久性が向上する。外部被覆層は絶縁繊維またはゴム弾性を持つ弾性樹脂により形成することが好ましい。
絶縁繊維は、絶縁繊維は生糸のままでも良いが、意匠性や劣化防止の観点から原着糸や先染め糸を用いることもできる。仕上げ加工により、柔軟性や摩擦性の向上を図ることもできる。さらに、難燃加工、撥油加工、防汚加工、抗菌加工、制菌加工および消臭加工など、公知の繊維の加工を施すことにより、実用時の取り扱い性を向上させることもできる。
弾性樹脂は、様々な弾性の絶縁樹脂から耐屈曲性、耐磨耗性、耐熱性および耐薬品性などを考慮して選択することができる。
本発明の耐屈曲ケーブルには、シールドが配されていても良い。シールドの方法は、電気伝導性のある有機繊維または、電気伝導性の良い金属細線により編み組すること、電気伝導性の良いテープ状物(例えばアルミ箔)を捲回することなどにより得ることができる。
本発明の耐屈曲ケーブルは、曲げやすく屈曲性に優れ、さらに取扱い時に長さが変化せず取り扱いやすい実用に適した耐屈曲ケーブルである。
その性能は、後述する所定の屈曲試験で、1万回以上、より優れたものは10万回以上、特に優れたものは50万回以上繰り返しても断線しないものである。また、ケーブルの柔軟度指数は15000未満であることが好ましく、より優れたものは10000未満であり、さらに優れたものは5000未満であり、特に優れたものは1000未満である。
本発明で用いた評価方法は以下の通りである。
(1)曲げ回復率
曲げ回復率は、直径(d)の芯材を、直径が約5d(5±1dの範囲であればよい)のステンレス棒で左右から挟み、挟まれた部分から上に直径の20倍、すなわちL=20dの長さで芯材を切断し、この状態から芯材上部を真横に倒し、60秒保持したのち、開放し、その60秒後に芯材の先端の位置を側面から写真撮影し、図5に示す回復時角度θr(度)を計測し、以下の式から求めた。
曲げ回復率(%)=(θr/90)×100
ガーレー式柔軟度試験機(株式会社安田精機製作所製 製品No.311)を用いて、JIS L−1096(2010) 8.22.1 A法(剛軟度)に記載された方法にしたがって測定を行い、以下の式から柔軟度指数を求めた。
Y=0.1×(RG×(I×N)×(L−1.27)2)/d
上式において、Yが柔軟度指数であり、RG、I、N、L及びdは、JIS L−1096に準じて、試験片が振り子から離れるときの目盛りをRG,荷重取り付け位置と支点間の距離をI(cm)、おもりの質量をN(g)、試験片の長さをL(cm)、および試験片の直径をd(cm)で表記したものである。
芯材の外径をノギスにより5箇所測定し平均値を求め芯材直径(D)とした。
(4)導体線直径
導体線の外径をノギスにより5箇所測定し、平均値を求め導体線直径(d)とした。
(5)捲回径
導体線捲回後、ノギスにより5箇所の捲回外径を測定し、その平均値(C1)から導体線直径(d)を差引いた値を捲回径(C)とした。
C=C1−d
導体線捲回後の試料を100mm切断し、試料から導体線を取り出し、その長さ(Lx(mm))を測定し、底辺100mm、斜辺(Lx(mm))の間の角度を逆三角関数により計算し、これを捲回角度(θ)とした。
同一導体線の任意の30ピッチの距離を測定し、その平均値を平均捲回ピッチ(Pave)とし、最大値―最小値を捲回ピッチばらつきPrとした。
(8)近接導体線間隔およびばらつき
近接する導体線の中心間距離を任意に30箇所測定し、その平均値を近接導体線間隔(dave)とした。最大値−最小値をばらつき(dr)とした。
1)捲回ピッチばらつきは下記基準により評価した。
A: Pr≦Pave
B: Pave<Pr<4×Pave
C: Pr≧4×Pave
2)近接導体線間隔ばらつきは下記基準により評価した。
A: dr≦dave
B: dave<dr<4×dave
C: dr≧4×dave
標準状態(温度20℃、相対湿度65%)に試料を2時間以上静置したのち、標準状態下で、5連式ケーブル耐屈曲試験機(大東特殊電株式会社製 型番DBS−1302−10)を用い、直径5mmの丸棒(ステンレス製)を用いて試料の上端を把持し、下端に荷重100gをかけ、屈曲速度80往復/minで左右90°の繰り返し屈曲を行ないながら、電気抵抗値を連続的に測定し、電気抵抗値が20%以上高くなるまでの屈曲回数(Nx:1往復を1回とする)を測定し以下の基準で評価した。
耐屈曲性 断線回数
AA Nx≧100万回
A 100万回>Nx≧50万回
B 50万回>Nx≧10万回
C 10万回>Nx≧1万回
D Nx<1万回
上記(2)で求めた柔軟度指数Xから以下の基準で判定した。
易曲げ性 柔軟度指数
AA X<500
A 500≦X<1000
B 1000≦X<5000
C 5000≦X<10000
D X≧10000
標準状態(温度20℃、相対湿度65%)に試料を2時間以上静置したのち、標準状態下で、テンシロン万能試験機((株)エーアンドディ社製)を用い、長さ100mmの試料を引張り速度100mm/minで引張り、10%伸張時の荷重を求めた。
試料に20cm間隔で印をつける。試料に100gの荷重をかけ印間の長さ(L100)を測定する。次に荷重を取り外し、60秒経過後21cm未満の長さに弛緩していることを確認する。この過程での状態から以下の基準に従って評価した。
荷重時に21cmまで伸びないもの:伸縮性5%未満。
荷重時に21cm以上伸び、弛緩時に21cm未満に回復しないもの:伸縮性無し。
加重時に21cm以上伸び、弛緩時に21cm未満に回復したもの:下記の式より求めた伸縮率の伸縮性があると定義した。
伸縮率(%)=[(L100−20)/20]×100
生産時の状態から以下の基準で評価した。
A:導体線捲回部分に、揺れやねじれが見られず安定生産できる。
B:導体線捲回部分に、揺れやねじれが少し見られるが連続生産できる。
C:導体線捲回部分が、横方向や、上下方向にひっぱられ連続生産が難しい。
試料200mを内径20mm外径200mm重さ1000gのボビンに巻き取り、ボビン中央の穴に外径12.4mmのステンレス棒を通しステンレス棒の両端を固定し、試料を引き出すとボビンが回転してケーブルを引き出でるようにセットする。次に、ボビンからケーブルを引出し、ボビンから5m先で、引き出し始めの試料、約100m解除後の試料、引き出し終わりの試料を各々1m切断し、標準状態(温度20度、相対湿度65%)に18時間以上放置後長さ(L)を測定する。各測定値から平均値(Lave)、最小値(Lmin)および最大値(Lmax)を求め、下式によってばらつき指標Lrを算出し、下記基準により取扱い性を評価した。
Lr=[(Lmax−Lmin)/Lave]×100
A : Lr<5
B : 5≦Lr<10
C : Lr≧10
芯材として、外径2mmのPVCチューブ(NALGENER METRIC 180PVC 1mmID 2mmOD 0.5wall)(芯材A)を用い、特殊ダブルカバーリングマシーン(有限会社カタオカテクノ社製型式SP−D−400:(1)芯材を芯部として供給する機構、(2)芯材を、複数のV溝を有するロールのV溝に沿わせて把持し、フィードする機構、(3)芯材を、複数のV溝を有するロールのV溝に沿わせて把持し、巻き取る機構、(4)芯材を伸張した状態で、導体線を芯材に捲回する機構、および(5)芯材を伸張した状態で、導体線の捲回方向と逆方向に導体線の外側に絶縁性糸状体を捲回する機構を備える)を用いて、当該芯材を所定倍率に伸張しつつ、あらかじめ1つのボビンに引きそろえて巻き取った2本の導体線((有)竜野電線製2USTC:50μm×41本)をZ方向に所定の捲回数で捲回し、芯材の周囲に2本の導体線が1方向に捲回されている導体部を作製し、ケーブル中間体を得た。
得られたケーブルの構成および評価結果を表1に示す。
芯材として、以下の方法で得られたポリウレタン弾性糸組紐(芯材B)を用いる以外は実施例1と同様にして、ケーブルを得た。
芯材B:940dtexのポリウレタン弾性長繊維(旭化成せんい株式会社製、商品名:ロイカ)を芯にして、伸張倍率を4.2倍下で、230dtexのウーリーナイロン(黒染め糸)を700T/Mの下撚りおよび500T/Mの上撚りで捲回し、ダブルカバー糸を得た。得られたダブルカバー糸を製紐用ボビンに巻き取り、当該ボビン8本を、8本打ち製紐機((有)桜井鉄工製)のS方向に4本、Z方向に4本、均等に配置して組み紐を作製し、直径2mmの芯材を得た。
得られたケーブルの構成および評価結果を表1に示す。
芯材を2倍に伸長しつつ、導体線を180T/Mで捲回してケーブル中間体を作成し、該ケーブル中間体を、1.7倍伸張しながらボビンを100T/Mで捲回して外部被覆を施すこと以外は実施例2と同様にして、ケーブルを得た。
得られたケーブルの構成および評価結果を表1に示す。
芯材として、以下のものを用いた以外は実施例1と同様にして、それぞれのケーブルを得た。なお、芯材を1.2倍に伸長することが困難なもの(芯材G、HおよびI)については、芯材を伸長せずに導体線を捲回した。得られたケーブルの構成および評価結果を表1に示す。
芯材C:下記被覆付ポリウレタン弾性糸組紐(実施例4)
620dtexのポリウレタン弾性長繊維(旭化成せんい株式会社製 商品名:ロイカ)を用いた以外は、芯材Bと同様にして、ポリウレタン弾性糸組紐を得た。当該組紐を芯にして周囲にポリエステル330dt/72fを8本編組み、外径2mmの被覆付ポリウレタン弾性糸組紐を得た。
規格が1×2mm、硬度が60°の信越ポリマー株式会社製の該チューブを用いた。
芯材E:下記シリコンゴム紐(実施例6)
外径が2mm、硬度が55°のサンポリマー株式会社製の該シリコンゴム紐を用いた。
芯材F:下記被覆付シリコンゴム紐(実施例7)
シリコンゴム(外径が1.5mm、硬度が50°の出雲ゴム株式会社製)の周囲にポリエステル330dt/fを8本編組みし、外径2mmの被覆付シリコンゴム紐を得た。
ニチアス株式会社製の規格が1×2mmのナフロン(R)#9003チューブを用いた。
芯材H:下記PFAロッド(比較例1)
ニチアス株式会社製の外径2mmのナフロン(R)#9002ロッドを用いた。
芯材I:下記ポリエステル紐(比較例2)
330dt72f(150/36/2)のエステルウーリー(TAIRIIN社製)を2本あわせで8本のボビンに巻き取り、8本打ち製紐機で編み組みし、組紐を得た。さらに、当該組紐を芯にして外部から8本打ち製紐機で編み組みし、直径2mmのポリエステル紐を得た。
実施例1と同様にして導体線を捲回するに際に、導体線の捲回方向(Z)と逆方向(S)に上撚りとしてポリエステル167dtを220T/Mで捲回し、導体線の捲回方向と反対方向に導体線の外側に絶縁性の糸状体をオサエ糸として捲回されている導体部を作製した以外は実施例1と同様にしてケーブルを得た。
得られたケーブルの構成および評価結果を表1に示す。
芯材Aに、特殊製紐機((1)芯材を供給する機構、(2)芯材を、複数のV溝を有する2連のロールのV溝に8の字掛けに沿わせて把持し、フィードする機構、(3)芯材を、複数のV溝を有する2連のロールのV溝に8の字掛けに沿わせて把持し、巻き上げ、振り落とす機構、(4)芯材を伸張した状態で、導体線を芯材に並列に捲回する機構、および(5)芯材を伸張した状態で、導体線の捲回方向と逆方向に導体線の内側と外側を交互に通って絶縁性糸状体を捲回する機構を備えた製紐機(16本打ち))を用い、導体線2本をZ方向に捲回する装置位置へ対角に配置し、オサエ糸としてポリエステル長繊維56t/7fをS方向に捲回する装置位置へ、均等に4本(実施例10)又は8本(実施例14)配置し、導体線2本をZ方向に捲回し、オサエ糸を導体線の外側と内側を通ってS方向に捲回しケーブル中間体を得た。
また、導体線の捲回数を変化させて捲回角度を変化させた以外は、実施例14と同様にしてケーブル中間体を得た(実施例12、13、15、16)。
得られたケーブル中間体を用いて、実施例1と同様にして外部被覆を施し本発明の耐屈曲ケーブルを得た。得られたケーブルの構成および評価結果を表2に示す。
2本の導体線の中間に所定の介在糸を2本配置した以外は、実施例14と同様にしてケーブルを得た。得られたケーブルの構成および評価結果を表3に示す。
2 導体線
3 導体線
4 オサエ糸
10 ステンレス棒
a 導体線のピッチ
c 導体線の捲回径(導体線の中心の捲回径)
d 近接する導体線の間隔
Claims (8)
- 曲げ回復率が40%以上および柔軟度指数が86以下の芯材と該芯材の周囲に一方向に捲回された導体線を含む導体部とを有することを特徴とする耐屈曲ケーブル。
- 複数の導体線が、並列に捲回されている請求項1に記載の耐屈曲ケーブル。
- 導体線が捲回角度46°以上80°未満で捲回されている請求項1または2に記載の耐屈曲ケーブル。
- 導体線の外側に絶縁性の糸状体が導体線の捲回方向と反対方向に捲回されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
- 導体線の内側と外側を通って絶縁性の糸状体が導体線の捲回方向と反対方向に捲回されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
- 並列に捲回されている複数の導体線の間に導体線直径以上の直径を有する絶縁性の糸状体が介在している請求項2〜5のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
- 芯材の10%伸長荷重が100cN以上1300以下である請求項1〜6のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
- 伸縮性が10%未満である請求項1〜7のいずれか一項に記載の耐屈曲ケーブル。
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