JP6077101B2 - ポーションカプセルから抽出するための抽出装置と抽出装置の操作方法 - Google Patents

Description

本発明は、ポーションカプセルから抽出するための抽出装置に関し、これは、第一の抽出室要素と第二の抽出室要素を含み、第一の抽出室要素が、第一の抽出室要素と第二の抽出室要素とが相互に離れている装填位置と、第一の抽出室要素と第二の抽出室要素とが一緒に移動されて実質的に閉じた抽出室が形成されている抽出位置との間で移動可能である。

上記のような抽出装置は、よく知られている。
例えば、欧州特許公開第２ ０７７ ０８７ Ａ１号明細書は、ポーションカプセル用の抽出装置を開示しており、前記抽出装置は、ポーションカプセルを受けるための空洞を有する受容要素の形態の第二の抽出室要素と、空洞を閉じるための閉鎖要素の形態の第一の抽出室要素と、を含む。
この場合、閉鎖要素は、抽出液をポーションカプセル内に導入するための注入装置を含み、受容要素は抽出要素を含み、これは、ポーションカプセル内に配置されていた飲料物質と相互作用した抽出液をポーションカプセルから吐出させ、これを飲料容器に供給して飲料を調製するためである。
抽出装置にポーションカプセルを充填するために、閉鎖要素が、受容要素からそれが離れている装填位置に移動される。
続いて、ポーションカプセルが、受容要素と閉鎖要素の間の中間スペースに導入され、その後、閉鎖要素が、受容要素の方向へと軸方向に移動され、その結果、ポーションカプセルが、受容要素の空洞内に導入される。
抽出位置では、受容要素と閉鎖要素が、ポーションカプセルから抽出するための実質的に閉じた抽出室を形成する。
飲料物質は、詳しくは、抽出されることになる焙煎コーヒーまたはインスタントコーヒーを含む。
さらに、このような抽出装置に、抽出室を閉じている間、または、その後に、ポーションカプセルに穿孔し、抽出液を導入するか、飲料抽出物を吐出させる穿孔手段を設けることも知られている。

このような抽出装置の欠点は、第一の抽出室要素が装填位置から抽出位置の方向に移動されている間に、ポーションカプセルが第二の抽出室要素と接触して、受容部に入らなくなる危険性があるという点である。
この場合、抽出室の閉鎖が阻止され、抽出装置の適正な機能が妨げられる。
その時、使用者が抵抗にかかわらず抽出室を閉じようとして強い力を加えると、抽出装置の抽出室または閉鎖機構が損傷を受けるという別の危険性もある。

したがって、本発明は、ポーションカプセルから抽出するための抽出装置を提供するという目的に基づいており、前記抽出装置は、先行技術の欠点を持たず、抽出室の閉鎖が先行技術と比較して同等に確実に、エラーなく行われることを可能にする。

この目的は、本発明によれば、ポーションカプセルから抽出するための抽出装置によって達成され、これは、第一の抽出室要素と第二の抽出室要素を含み、第一の抽出室要素が、ポーションカプセルを導入するために第一の抽出室要素と第二の抽出室要素とが相互に離れている装填位置と、第一の抽出室要素と第二の抽出室要素とが一緒に移動されてポーションカプセルのための実質的に閉じた抽出室が形成されている抽出位置との間で移動可能であり、抽出装置は、装填位置から抽出位置への移動中にポーションカプセルの向きが実質的に一定のまま保たれるように構成されている。

有利な点として、このようにして、装填位置から抽出位置への移動中にポーションカプセルを向き付ける必要がなく、そのため、向きの不良または向き付けがまったく行われなかったことによって抽出装置が妨害される危険性が排除される。
詳しくは、ポーションカプセルは、第一の抽出室要素が装填位置から抽出位置へ移動している間に軸方向にのみ並進移動する。

本発明の好ましい実施形態によれば、抽出装置が、少なくとも装填位置において第一の抽出室要素からポーションカプセルを離間させるように設けられたスペーサを有するようになされている。
有利な点として、スペーサにより、装填位置において、または抽出位置の方向への移動中に、ポーションカプセルの傾斜が防止される。
ポーションカプセルは、抽出室が完全に閉じるまでスペーサによって所定の位置に保持される。
この目的のために、スペーサは、詳しくは、第二の抽出室要素の方向にばね弾性式に突出する自由端を有している。
ばね弾性式に突出する自由端は、ポーションカプセルの一部が第一の抽出室要素の方向に滑るのを防止する役割を果たし、それによって、ポーションカプセルは、第一の抽出室要素の方向に傾斜しえない。
さらに、ばね弾性式の構成は、カプセルの位置許容限界を縮小するのにも役立つ。
詳しくは、スペーサは、ポーションカプセルの下側領域が第一の抽出室要素の方向に滑りえないように構成されている。

本発明の好ましい実施形態によれば、スペーサが、第一の抽出室要素に固定された台板と一体に形成されるようになされている。
それゆえ、スペーサを第一の抽出室要素に取り付けることが比較的容易である。
詳しくは、台板は、例えば、固定ねじを通すための取付用開口部を有している。
スペーサは、詳しくは金属製の曲げ板ばねとして実施される。

本発明の好ましい実施形態によれば、台板が、第二の抽出室要素の方向に突出する少なくとも１つの穿孔スパイクを有するようになされている。
有利な点として、台板は、スペーサによってポーションカプセルを一定の向きに保持することと、抽出室を閉じている間にポーションカプセルに穿孔することの両方の役割を果たす。
あるいは、抽出装置が、第二の抽出室要素の方向に突出する少なくとも１つの穿孔スパイクを有する追加的台板を有するようになされ、台板は、好ましくは、第一の抽出室要素と追加的台板の間に配置される。
有利な点として、このようにして、穿孔手段とスペーサの、できるだけ小型で安定した構成が達成される。
好ましくは、台板と追加的台板は、どちらも、各々が固定用開口部を有し、この固定用開口部は、軸方向に重なり、それによって台板と追加的台板を、共通の固定ねじを使って第一の抽出室要素に固定することができる。
好ましくは、台板または追加的台板は、４つの穿孔スパイクを有し、これらは、第二の抽出室要素の方向に突出し、２つの第一の穿孔スパイクは、共通の水平面内に配置され、２つの第二の穿孔スパイクは、共通の垂直面内に配置され、この垂直面は、好ましくは、２つの第一の穿孔スパイク間の中央に延びる。
有利な点として、２つの第一の穿孔スパイクは、第二の穿孔スパイクの上方に配置され、それによって、抽出液の導入中、２つの第一の穿孔スパイクは、最初にポーションカプセルのための通気孔として機能することができる。

本発明の好ましい実施形態によれば、台板または追加的台板が抽出液を抽出室に導入するための供給用開口部を有するようになされており、供給用開口部は、好ましくは、垂直面内に配置され、および／または供給用開口部は、好ましくは、２つの第二の穿孔スパイク間に配置され、および／または、供給用開口部は、台板または追加的台板の周辺領域に形成された片側の切欠きを含む。
有利な点として、抽出位置において、抽出液が、供給用開口部を通じて抽出室に導入される。
この場合、抽出液は、ポーションカプセルのカバーの開口部を通じてポーションカプセルの内部に入り、前記開口部は、抽出室が閉じている間に穿孔スパイクによって生成される。

本発明の好ましい実施形態によれば、第一の抽出室要素は、ポーションカプセルの下側周辺領域を保持するための下側保持手段を有するようになされており、スペーサは、第一の抽出室要素から保持手段の領域においてポーションカプセルを離間させるように構成され、好ましくは、自由端が台板または追加的台板の、保持手段に面する側に配置されている。
有利な点として、これによってポーションカプセルの下側周辺領域が保持手段の上で第一の抽出室要素の方向に滑り、その結果、ポーションカプセルが傾斜することが防止される。
有利な点として、スペーサは、保持手段の担持面の丸溝、ひだ、および／または窪みの形態で構成され、カプセルフランジが、保持手段の上で第一の抽出室要素の方向に滑るのを防止する。
保持手段にスペーサとして滑り止めコーティングを施すことも考えられる。

本発明の好ましい実施形態によれば、抽出装置は、第一の抽出室要素に面する保持面を有する横方向の保持アームを含むようになされ、スペーサは、装填位置において、スペーサがポーションカプセルを保持面にばね弾性式に押し付けるように構成される。
詳しくは、ポーションカプセルのフランジが、保持面に押し付けられる。
ポーションカプセルが、非対称の構成であることから、ポーションカプセルは、第二の抽出室要素の方向に傾斜する傾向がある。
すると、下側の周辺領域は、第一の抽出室要素に当たって滑る。
すると、装填位置において、および装填位置から抽出位置への移動中に、保持面とスペーサによって確実にポーションカプセルが第二の抽出室要素の方向に傾斜しないようになり、これは、ポーションカプセルのフランジが保持面上に載り、スペーサによってポーションカプセルの下側領域が第一の抽出室要素の方向に滑るのが防止されるからである。
好ましくは、スペーサは、スペーサが抽出位置において第一の抽出室要素と適合するように構成され、それによって抽出位置で抽出室の抽出工程と密閉性がスペーサにより損なわれることがなくなる。

本発明の他の主題は、詳しくは本発明による抽出装置の操作方法であり、第一の方法ステップでは、ポーションカプセルが第一の抽出室要素と第二の抽出室要素との間に導入され、それに続く第二の方法ステップでは、第一の抽出室要素が装填位置から抽出位置に移動され、ポーションカプセルの向きは第二の方法ステップ中に一定に保持される。
有利な点として、このようにして、抽出室の閉鎖中にポーションカプセルが、第二の抽出室要素の周辺領域に当たらなくなる。
好ましくは、ポーションカプセルは、第二の方法ステップ中に垂直の向きに保持され、すなわち、ポーションカプセルのカバーの広がりの主平面が、重力場または垂直面に対して実質的に平行であり、好ましくは軸方向に対して垂直である。

本発明の好ましい実施形態によれば、第二の方法ステップの開始時に、ポーションカプセルが、第一の抽出室要素からばね弾性式のスペーサによって離間されるようになされ、第二の方法ステップの終了時に、スペーサは、ポーションカプセルによって第一の抽出室要素に押し付けられる。
好ましくは、第二の方法ステップ中に、第一の抽出室要素は、まず、軸方向に直線移動され、その後、軸方向に対して垂直の旋回軸の周囲でさらに旋回される。
ポーションカプセルの向きは、第一の抽出室要素の旋回中であっても一定に保持される。
この場合、スペーサは、第一の抽出室要素に当たってばね弾性式に旋回し、その結果、ポーションカプセルは傾斜しない。
第一の抽出室要素が、抽出室が閉じる前の短時間のみ旋回することは、穿孔スパイクが装填位置ではまだポーションカプセルと接触していないという利点を有する。
これは、ポーションカプセルが、その導入中に穿孔スパイクに引っ掛かるのを防止する。

以下に、図面に示された実施形態を参照しながら、本発明をより詳しく説明する。
図面は、単に本発明の実施形態を示しているにすぎず、本発明の基本的概念を限定しない。

本発明の実施形態による抽出装置の断面図を示す。 本発明の実施形態による抽出装置の断面図を示す。 本発明の実施形態による抽出装置の第一の抽出室要素の詳細図を示す。 本発明の実施形態による抽出装置の第一の抽出室要素の詳細図を示す。 本発明の実施形態による抽出装置の第一の抽出室要素の詳細図を示す。 本発明の実施形態による抽出装置の第一の抽出室要素の詳細図を示す。 本発明の実施形態による抽出装置のスペーサの詳細図を示す。

様々な図面において、同じ部品には、常に同じ参照符号を付しており、したがって、一般に、名付け、または説明するのもそれぞれ１回のみとする。

図１と図２は、本発明の実施形態による、ポーションカプセル２から抽出するための抽出装置１の断面図を示している。
この場合、抽出装置１は、受容要素または部分的に中空の鈴型要素の形態の第二の抽出室要素４と、閉鎖要素またはプランジャの形態の第一の抽出室要素３とを含む。
第一の抽出室要素３は、第二の抽出室要素４に関して、ポーションカプセル２を第一の抽出室要素３と第二の抽出室要素４との間に導入して、抽出装置１に充填することのできる、図１に示されている装填位置と、第一の抽出室要素３と第二の抽出室要素４とが一緒に移動されて、ポーションカプセル２の中に配置された飲料物質を抽出するための閉じた抽出室が形成されている抽出位置（図示せず）との間で軸方向１００に移動可能である。

ポーションカプセル２は、プラスチック材料から製作され、鍋型に形成された円錐台状体を含む。
円錐台状体は、プラスチック材料またはアルミニウム箔で製作されたカプセルカバー１３によって気密状態に閉鎖される。
ポーションカプセル２の中には、飲料物質、詳しくは抽出液により抽出可能な焙煎コーヒー粉末またはインスタント飲料もしくは茶飲料の顆粒が入れられている。
任意選択により、ポーションカプセル２は、フィルタ要素（図示せず）を有していてもよく、これは、ポーションカプセル２のカプセル底部１４から離間され、カプセル底部１４と飲料物質の間に配置される。
カプセルカバー１３は、カプセルフランジ１５の領域で円錐台状体に接着剤で接合され、または溶接される。

第一の抽出室要素３は、第二の抽出室要素４に面する端面１８に追加的台板９を有し、前記追加的台板９は、４つの穿孔スパイク７を含む。
４つの穿孔スパイク７は、追加的台板９から第二の抽出室要素４の方向に突出する。
４つの穿孔スパイク７のうちの２つの第一の穿孔スパイク７’は、共通の水平面１０１内に配置され、４つの穿孔スパイク７のうちの２つの第二の穿孔スパイク７’’は共通の垂直面１０２内に配置される。
詳しくは、垂直面１０２は、地球の重力場に平行に、２つの第一の穿孔スパイク７’間の中央に延びている。
２つの第二の穿孔スパイク７’’は、水平面１０１の下方に配置される。
追加的台板９は、供給用開口部８として片側の切欠きを有し、これは垂直面１０２内の、２つの第二の穿孔スパイク７’’間に配置される。
供給用開口部８は、軸方向１００に、第一の抽出室要素３に形成された排水口１６と一致するように形成され、それによって、抽出位置で抽出液、詳しくは熱湯が排水口１６と供給用開口部８を通って抽出室内に導入される。
抽出室が閉じられると、カプセルカバー１３が、穿孔スパイク７により穿孔されて、導入された抽出液が、ポーションカプセル２の内部に入り、飲料物質と相互作用する。

さらに、第一の抽出室要素３は、その下面に保持手段１０を有し、これは、第一の抽出室要素３に剛性に、詳しくはそれと一体に接続され、その上に、装填位置において、および第一の抽出室要素３が装填位置から抽出位置に移動している間にカプセルフランジ１５の下方に向かう領域が載る。
抽出位置において、保持手段１０は、抽出室の下方および第二の抽出室要素４の下方に配置される。
さらに、第一の抽出室要素３は、２つの横方向保持アーム１１を有し、その自由端は、相互に対向し、各々が第一の抽出室要素３に面する保持面１２を有する。
保持アーム１１は、装填位置において、および第一の抽出室要素３が装填位置から抽出位置に移動している間にカプセルフランジ１５を横方向に取り囲み、ポーションカプセル２が第二の抽出室要素４の方向に傾かないようになっている。

第二の抽出室要素４は、第二の穿孔手段を有し、これは、その先端が第一の抽出室要素３の方向に向かう穿刺スパイクを含み、前記穿刺スパイクは、空洞内に配置され、好ましくは第二の抽出室要素４に、ラッチ接続によって釈放可能に接続される。
穿刺スパイクには、軸方向１００に対して平行に延びる横方向の溝が設けられている。
好ましくは、カプセル底部１４は、抽出室が閉じられている間に、またはポーションカプセル２の内部に生じた圧力によって、穿刺スパイクにより穿孔され、それによって、抽出位置において抽出液と飲料物質との相互作用によって生成される飲料が飲料吐出点へと流れる。

図１において、第一の抽出室要素３は、装填位置で示されており、すなわち、第一の抽出室要素３は、第二の抽出室要素４から軸方向１００に離れている。
この開始位置で、ポーションカプセル２が、次に使用者（図示せず）によって第一と第二の抽出室要素３、４間の中間領域へと垂直装填方向１７に導入される。
このために、抽出装置１の、第二の抽出室要素４の一部として形成された筐体が供給口を有し、そこを通じてポーションカプセル２が導入される。
この場合、第一の抽出室要素３は、第二の抽出室要素４に関して傾斜し、それによって、端面１８が装填方向１７に関して傾く。
この傾きの結果として、第一の抽出室要素３の、供給口に面する領域が第二の抽出室要素４から最も遠くなり、それによって、ポーションカプセル２を中間領域に導入でき、その際、ポーションカプセル２が穿孔スパイク７に引っ掛かる危険性がない。

図２と図５は、ポーションカプセル２が第一の抽出室要素３と第二の抽出室要素４との間の領域に重力に作用によって横向きに落ち、そこで保持手段１０の上に載ることを明瞭に示している。
同時に、ポーションカプセル２が第二の抽出室要素４の方向に傾くことが、横方向の保持アーム１１によって防止され、カプセルフランジ１５が保持面１２で第二の抽出室要素４の方向に支持され、それによって、ポーションカプセル２は軸方向１００へと実質的に軸に沿って向き付けられる。
その結果、カプセルカバー１３とカプセル底部１４は、装填方向１７または重力場に対して実質的に平行に、かつ軸方向１００に対して垂直に向き付けられる。
ポーションカプセル２の非対称性が高いため（ポーションカプセル２の最大重量は、自由に吊られている状態と同様に、第二の抽出室要素４の方向に向けられる）、トルクは、ポーションカプセル２に作用する。
このトルクによって、ポーションカプセル２またはカプセルフランジ１５の下側領域が保持手段１０の上で第一の抽出室要素３の方向に滑ることになりうる。
すると、ポーションカプセル２は、フランジが横方向の保持アーム１１によってポーションカプセル２の上側領域内に固定されているにもかかわらず、第二の抽出室要素４の方向に傾く。
使用者がその後、抽出室を閉じようとすると、ポーションカプセル２は、おそらくそのカプセル底部１４において第二の抽出室要素４に当たり、抽出室を閉じるのを妨害するであろう。
ポーションカプセル２の下側領域が第一の抽出室要素３の方向に滑らないようにするために、抽出装置１は、スペーサ５を有し、これは、ポーションカプセル２の下側領域を第一の抽出室要素３から離間させる。
その結果、ポーションカプセル２は、軸方向１００に軸に沿って向き付けられた向きのままとなる。
ポーションカプセル２の向きは、装填位置においても、第一の抽出室要素３が装填位置から抽出位置に移動されている時にも、一定のままとなる。
詳しくは、ポーションカプセル２は、軸方向１００へと軸に沿って向き付けられたままとなり、それによって、抽出室を閉じている間にポーションカプセル２を空洞内に常に確実に、リスクを伴わずに導入できる。

この例では、スペーサ５は、図３、４、５、７に示されているように、台板６を介して第一の抽出室要素３に固定された金属の曲げ板ばね２１を含み、その自由端２２はポーションカプセル２の下側領域において第二の抽出室要素４の方向に突出し、前記自由端２２は、抽出位置で第一の抽出室要素３の端面１８に対してばね弾性式に移動できる。
自由端２２は、ポーションカプセル２の下側領域を第二の抽出室要素４の方向に圧迫し、それによって第一の抽出室要素３の方向に滑ることが防止される。
台板６は、好ましくは、追加的台板９と第一の抽出室要素３の間に配置され、台板６と追加的台板９は、相互に整合する固定用開口部１９を有し、そこに、台板６と追加的台板９を第一の抽出室要素３に固定するための共通の固定ねじを通すことができる。
台板６と追加的台板９の外部輪郭の形態の窪み２０は、好ましくは、端面１８に導入され、それによって、追加的台板９と台板６が窪みに挿入されて、追加的台板９の終端が端面１８の残りの部分と平らになる。

あるいは、スペーサ５が、カプセルフランジ１５のための保持手段１０の上向きの担持面内の丸溝、ひだ、および／または窪みの形態で構成され、カプセルフランジ１５が、保持手段１０の上で第一の抽出室要素３の方向に滑るのを防止するようになされている。
また、保持手段１０にスペーサ５として滑り止めコーティングを施すことも考えられる。

第一の抽出室要素３が傾斜していることにより、装填位置において穿孔スパイク７とカプセルカバー１３との接触が、さらに大きく回避される。
保持手段１０は、任意選択により、その自由外端において、カプセルフランジ１５の保持手段１０からの、すなわち第二の抽出室要素４の方向への望ましくない滑りを防止する縁を有していてもよい。

抽出室が閉じられている時、ポーションカプセル２は、軸方向の向きのままとなり、第一の抽出室要素３は、閉じるための移動の終了時に同様に軸方向に旋回する。
しかしながら、この場合、カプセルフランジ１５は、全周において第二の抽出室要素４の周辺領域２４の上に載っており、その結果、ポーションカプセル２の軸方向の向きは変化しない。
スペーサ５は、第一の抽出室要素３だけにばね弾性式に適合し、抽出室は、気密状態に密閉されて、抽出動作を開始させる。
抽出動作が完了すると、第一の抽出室要素３が図１に示される装填位置に戻り、使用済みのポーションカプセル２は、第一の抽出室要素３が戻る動作中にイジェクタ２３によって保持手段１０から押し出され、落下する。

１ ・・・抽出装置
２ ・・・ポーションカプセル
３ ・・・第一の抽出室要素
４ ・・・第二の抽出室要素
５ ・・・スペーサ
６ ・・・台板
７ ・・・穿孔スパイク
８ ・・・供給用開口部
９ ・・・追加的台板
１０ ・・・保持手段
１１ ・・・保持アーム
１２ ・・・保持面
１３ ・・・カプセルカバー
１４ ・・・カプセル底部
１５ ・・・カプセルフランジ
１６ ・・・排水口
１７ ・・・装填方向
１８ ・・・端面
１９ ・・・固定用開口部
２０ ・・・窪み
２１ ・・・曲げ板ばね
２２ ・・・自由端
２３ ・・・イジェクタ
２４ ・・・周辺領域
１００ ・・・軸方向
１０１ ・・・水平面
１０２ ・・・垂直面

Claims (8)

1. 第一の抽出室要素（３）と第二の抽出室要素（４）とを含み、前記第一の抽出室要素（３）が、前記第一の抽出室要素（３）と第二の抽出室要素（４）とがポーションカプセル（２）を導入するために相互に離れている装填位置と、前記第一の抽出室要素（３）と第二の抽出室要素（４）とが一緒に移動されて前記ポーションカプセル（２）のために実質的に閉じた抽出室が形成されている抽出位置との間で移動可能な、ポーションカプセル（２）から抽出するための抽出装置（１）において、
   前記抽出装置（１）が、前記装填位置から抽出位置への移動中に前記ポーションカプセル（２）の向きが実質的に一定のまま保たれるように構成され、
   前記抽出装置（１）が、前記装填位置において前記第一の抽出室要素（３）からポーションカプセル（２）を離間させるように設けられたスペーサ（５）を有し、
   前記スペーサ（５）が、前記第二の抽出室要素（４）の方向にばね弾性式に突出する自由端（２２）を有し、
   前記第一の抽出室要素（３）が、前記ポーションカプセル（２）の下側周辺領域を保持する下側保持手段（１０）を有し、
   前記スペーサ（５）が、前記ポーションカプセル（２）を保持手段（１０）の領域において前記第一の抽出室要素（３）から離間させるように構成され、
   前記スペーサ（５）が、前記第一の抽出室要素（３）に固定された台板（６）と一体に形成され、
   前記抽出装置（１）が、前記第二の抽出室要素（４）の方向に突出する少なくとも１つの穿孔スパイク（７）を備えた追加的台板（９）を有していることを特徴とする抽出装置（１）。
2. 前記台板（６）が、前記第二の抽出室要素（４）の方向に突出する少なくとも１つの穿孔スパイク（７）を有していることを特徴とする請求項１に記載の抽出装置（１）。
3. 前記台板（６）または追加的台板（９）が、前記第二の抽出室要素（４）の方向に突出する４つの穿孔スパイク（７）を有し、２つの第一の穿孔スパイク（７’）が共通の水平面（１０１）内に配置され、２つの第二の穿孔スパイク（７’’）が共通の垂直面（１０２）内に配置され、
   前記垂直面（１０２）が、前記２つの第一の穿孔スパイク（７’）間の中央に延びていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の抽出装置（１）。
4. 前記台板（６）または追加的台板（９）が、前記抽出室に抽出液を導入する供給用開口部（８）を有し、
   前記供給用開口部（８）が、前記垂直面（１０２）内に配置され、および／または、前記２つの第二の穿孔スパイク（７’’）間に配置され、および／または、前記台板（６）または追加的台板（９）の周辺領域に形成された片側の切欠きを含んでいることを特徴とする請求項３に記載の抽出装置（１）。
5. 前記自由端（２２）が、前記台板（６）または追加的台板（９）の前記保持手段（１０）に面する側に配置されていることを特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の抽出装置（１）。
6. 前記抽出装置（１）が、前記第一の抽出室要素（３）に面する保持面（１２）を有する横方向の保持アーム（１１）を含むようになされ、
   前記スペーサ（５）が、前記装填位置において前記ポーションカプセル（２）を前記保持面（１２）にばね弾性式に押し付けるように構成されていることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれか１項に記載の抽出装置（１）。
7. 前記スペーサ（５）が、前記抽出位置において前記第一の抽出室要素（３）に適合するように構成されていることを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれか１項に記載の抽出装置（１）。
8. 請求項１乃至請求項７のいずれか１項に記載の抽出装置（１）の操作方法において、
   第一の方法ステップで、ポーションカプセル（２）が前記第一の抽出室要素（３）と前記第二の抽出室要素（４）との間に導入され、それに続く第二の方法ステップで、前記第一の抽出室要素（３）が前記装填位置から前記抽出位置に移動され、
   前記ポーションカプセル（２）の向きが前記第二の方法ステップ中に一定に保持され、前記第二の方法ステップ中に前記ポーションカプセル（２）が垂直の向きに保持され、前記第二の方法ステップ中に、前記第一の抽出室要素（３）がまず軸方向に直線移動され、その後、前記軸方向に対して垂直な旋回軸の周囲でさらに旋回され、前記第二の方法ステップの開始時に前記ポーションカプセル（２）がばね弾性スペーサ（５）によって第一の抽出室要素（３）から離間され、前記第二の方法ステップの終了時に前記スペーサ（５）が前記ポーションカプセル（２）によって前記第一の抽出室要素（３）に押し付けられることを特徴とする方法。

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