JP6076080B2 - 泡沫状化粧水 - Google Patents

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Description

本発明は、泡沫状化粧水に関するものである。より詳しくは、ノンガスフォーマー容器に充填され、噴出される原液が泡沫状となり、手からこぼれることのない優れた泡質を形成し、肌に塗布した後に適度に泡沫が消失する機能を有し、低温下においても泡の形成性が良好で、ポンプ詰まりを起こしにくく、塗布後の肌のべたつきがなく、しっとりとした感触に優れる泡沫状化粧水に関する。
泡沫状の化粧料は、使用時に塗布量が確認しやすく、また見かけ上の体積が大きいため、少ない量を広い範囲に塗布しやすい特徴を有している。泡沫状の化粧料には、噴出直後より泡を形成しているものや、噴出後しばらくして泡を形成するもの、原液をスプレー状に噴射させたのちに泡を形成させるものなど様々な形態があり、その剤型としては噴射ガスにより泡沫化するエアゾール剤と、吐出時に空気と混合する機構を持つノンガスタイプのポンプ式フォーマー剤がある。近年では、廃棄する時に環境に配慮する意識が向上しているのに対し、エアゾール剤は内容物、缶およびスパウトを分別して廃棄する手間が必要であり、使用後に内容物を詰め替えることができるリフィール機能を有していないという欠点があるため、ポンプ型泡吐出容器を用いたノンガスタイプのフォーマー剤の製品が増加している。例えば、メイク落とし等のクレンジング剤、洗顔料、ハンドソープ、ボディシャンプーなどのクレンジング料や洗浄料の分野ではポンプ式フォーマー容器の市販製品も増加傾向にある。尚、ポンプ動作により泡沫状に洗浄料を吐出するポンプ型泡吐出容器については、公知であり、また市販されている。(例えば、特許文献1〜5参照。)
しかしながら、化粧水、乳液および美容液などのスキンケア化粧品の分野では、市販されているポンプ式フォーマー容器の製品がほとんどない状況にある。これは、ポンプ式フォーマー容器を用いて泡沫状とするためには、従来、起泡剤となる界面活性剤を多量に配合する必要があり、多量の界面活性剤を配合することによって、皮膚刺激性が発生しやすく、また界面活性剤による脱脂効果によって保湿効果を十分に発揮させることができない、肌へのつっぱり感が発生するなどの点にある。更に、界面活性剤を多量に配合することにより、仮に起泡性が優れていても、肌に塗布した後に、適切なタイミングで泡が消失しないと、いつまでも肌の上に泡沫が残り、使用感に欠点を生じるため、起泡性と使用中の消泡性との泡質のコントロールが難しいことによる。更に、冬の低温下においては、ポンプ式フォーマー容器で吐出する界面活性剤の泡沫は、その形成能が弱くなるという欠点があり、低温下での起泡性と使用中の消泡性のバランスが困難であり、起泡性のバランスを解決する方法として、従来高分子ポリマーを配合するが、ノンガスフォーマー容器は機構上メッシュ詰りを起こしやすく、このようにスキンケアを目的としたノンガスフォーマー型の化粧料は、十分満足できる開発には至っていないのが現状である。泡沫状のスキンケア化粧料は塗布量が確認しやすい、見かけの体積が大きいため少ない量を広い範囲に塗布しやすく、手からこぼれ落ちない、コットンなどに含浸させなくても使用できて無駄がない等、簡便性と経済性に優れたノンガスフォーマー型の泡沫状化粧水の開発は強く望まれていたにもかかわらず、実現されていないのが現状である。
一方、これらの課題を鑑みて、従来、泡沫状化粧料の種々の提案もなされており、例えば、N−長鎖アシル−α−アミノ酸またはその塩を用いたノンガスフォーマー用組成(例えば、特許文献6参照。)、非イオン界面活性剤3〜10重量%と多価アルコール2〜5重量%を組み合わせてなるポンプフォーマー用の泡沫形成組成物(例えば、特許文献7参照。)、水溶性アルコールと非イオン界面活性剤とN−アルキルピロリドンとを含有する泡沫状化粧料(例えば、特許文献8参照。)が開示されている。また、各種ポリマーを配合
することによって泡沫の状態を改善する試みがなされており、例えば、界面活性剤とヒドロキシエチルセルロースとポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体を組み合わせたノンエアゾール型泡状化粧料組成物(例えば、特許文献9参照。)、キサンタンガムとマルメロの種子を配合した泡沫形成化粧料(例えば、特許文献10参照。)が開示されている。また、サポニンと各種界面活性剤を含有することにより皮膚刺激の少ない起泡性清拭料(例えば、特許文献11参照。)が提案されている。
特開2003−96492号公報 特開2002−87942号公報 特開2002−47172号公報 特開平10−218744号公報 特開平9−227347号公報 特許第3711576号公報 特開2004−277365号公報 特開2002−161020号公報 特許第3523011号公報 特開2005−015405号公報 特開2005−023282号公報
しかしながら、特許文献6に記載のノンガスフォーマー用組成では、N−長鎖アシルアミノ酸塩を2.5〜20重量%配合することによって、クリーミィな泡を実現しているものの、界面活性剤の配合量が多いため、これをスキンケア化粧料に応用した場合、消泡性がないために、いつまでも顔面に泡沫が残り、更にアニオン界面活性剤を使用しているために脱脂力が強く、化粧水として必要な機能であるしっとり感を実現できないという課題がある。特許文献7記載のポンプフォーマー用の泡沫形成組成物においては、皮膚刺激等を考慮して非イオン界面活性剤を使用しているが、その配合量は3〜10重量%と高く、高濃度の界面活性剤を配合したことにより、消泡性がないために、いつまでも顔面に泡沫が残ってしまい、また塗布乾燥後のべたつきを生じる。この発明はクレンジング等の洗浄組成物には適しているものの、スキンケア化粧料には適していない課題がある。特許文献8に記載の泡沫状化粧料では、水溶性アルコールと低濃度の界面活性剤をバランス良く配合するにより、泡質と泡の持続性を形成し、ポンプ式のフォーマーに充填して用いることも可能であるとの記載があるが、この発明は実質、LPGなどの噴射剤を配合することが前提となった発明であり、この発明の実施例をポンプ式フォーマー容器に充填して評価した場合、荒い泡質となり、泡沫がすぐに消失する持続性に欠けるものであり、スキンケア化粧料として応用するには使用感において十分満足できない課題がある。また、特許文献9に記載の泡沫状化粧料は、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサンを起泡剤として利用し、高分子ポリマーを配合することによって、一定の起泡力の改善はあるものの、泡質が荒く、特に、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサンを起泡剤として使用した場合には、エタノールを配合しないとこの発明の効果は発現されず、高濃度のエタノールの配合は、皮膚刺激となる課題がある。また特許文献10に記載の泡沫状化粧料は、LPGなどの噴射剤を配合することが前提となった発明であり、この発明の実施例をポンプ式フォーマー容器に充填して評価した場合、泡が形成されず、ポンプ型泡吐出容器を想定されていない。また、特許文献11に記載の泡沫状清拭料では、サポニンを起泡剤として利用し、高い起泡性を有し、拭き取るタイプの清拭料として優れているものの、泡切れが悪く、また界面活性剤の配合量も多く、スキンケア化粧料に応用した場合、べたつきを生じて使用感触として十分満足できるものに至っておらず、また低温下で起泡性が消失するという課題
がある。
従って、本発明の課題は、ノンガスフォーマー容器に充填され、噴出される原液が泡沫状となり、手からこぼれることのない泡質を形成することによって、コットン等を用いることなく化粧水を肌に塗布することができ、また、肌へ塗布した後にマッサージすることによって適度に泡が消失して、泡が肌に残存しない機能を有する使用時の簡便性に優れ、更に低温下においても泡の形成性が良好であり、ポンプ詰まりが起こることがなく、塗布後は肌がべたつくことなく、しっとりとした感触に優れ、皮膚刺激の少ない泡沫状化粧水を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、アルキルポリグルコシドと、特定のHLB値を有する非イオン界面活性剤と、多価アルコールとを組み合わせた液状の組成物をノンガスフォーマー容器に充填することにより、噴出される原液が泡沫状となり、手からこぼれることのない泡質を形成し、肌に塗布後にマッサージすることによって泡が消失する機能を有し、更に低温下においても泡の形成性が良好で、ポンプ詰まりも起こることがなく、塗布後べたつくことなく、しっとりとした感触に優れる泡沫状化粧水が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、次の成分(A)、(B)および(C)を含有し、(A)と(B)の合計量が0.3〜1質量%である液状の組成物をノンガスフォーマー容器に充填したことを特徴とする泡沫状化粧水である。
(A)アルキルポリグルコシド
(B)HLB値が12〜15の非イオン界面活性剤
(C)多価アルコール
本発明の泡沫状化粧水は、ノンガスフォーマー容器に充填され、噴出される原液が泡沫状となり、手からこぼれることのない泡質を形成し、肌に塗布後にマッサージすることによって泡が消失する機能を有し、更に低温下においても泡の形成性が良好で、ポンプ詰まりも起こることがなく、塗布後べたつくことなく、しっとりとした感触に優れる泡沫状化粧水が提供される。
以下、本発明について詳述する。
本発明で使用する成分(A)アルキルポリグルコシドは、ノンガスフォーマー容器から吐出される原液を泡沫状とする起泡成分の一つであり、塗布後の肌にべたつき感を残さない感触特徴を有する目的で配合される。アルキルポリグルコシドとしては、アルキルグルコシド、アルキルポリグリコシドと称されるものも含み、下記一般式(I)で表される。
Glu−(Glu)nOR ・・・(I)
(式中、Gluはグルコース基、nは重合度、Rはアルキル基を表す。)
上記一般式(I)において、Rのアルキル基の炭素数は8〜18で、好ましくは10〜14であり、グルコースの重合度nは0〜2であるものが好ましい。このようなアルキルポリグルコシドを具体的に例示すると、オクチルポリグルコシド、2−エチルヘキシルポリグルコシド、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、ヤシ油アルコールポリグルコシド、ミリスチルポリグルコシド、パルミチルポリグルコシド、イソステアリルポリグルコシド、ステアリルラウリルポリグルコシド、オレイルポリグルコシド、ベヘニルポ
リグルコシド等が挙げらる。これらアルキルポリグルコシドは、PLANTACARE 1200UP、PLANTACARE 2000UP、PLANTACARE 818UP、グルコポン 600UP(コグニス社製)、Oramix NS10、Oramix
NS26(SEPPIC社製)、マイドール10、マイドール12(花王社製)などが商業的に入手でき、本発明においては、これらの中から一種又は二種以上を組み合わせて配合することができる。
これらのアルキルポリグルコシドのうち、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、ヤシ油アルコールポリグルコシドが泡沫の形成性、肌に塗布した後にマッサージすることによる泡の消失性、低温下での泡の形成性、塗布後のべたつきのなの点で好ましく、さらにデシルポリグルコシドが泡沫の形成性とべたつきのなさの点で特に好ましい。
本発明におけるアルキルポリグルコシドの好ましい配合量としては、組成物中に0.05〜0.5質量%(以下、単に%と略す)であり、特に好ましくは0.1〜0.3%である。アルキルポリグルコシドの配合量が0.05%未満であると優れた起泡性が得られない場合があり、また配合量が0.5%を超えると泡の消失性が悪くなる場合があり、その場合はいつまでも皮膚上に泡沫が残りやすく違和感を生じることがある。
本発明で使用する成分(B)HLB値が12〜15の非イオン界面活性剤は、ノンガスフォーマー容器から吐出される原液を泡沫状とした際に起泡状態を調整する成分であり、特に肌に塗布した後の泡の消泡性を調整し、また肌にべたつきがない感触を与える目的で配合される。また、HLB値が13〜14の非イオン界面活性剤が、泡のクリーミーさ、適度な消泡効果、使用後のべたつきのなさ等の感触面で更に好ましい。HLB値が12未満の場合、親油性が高いため本発明においては泡沫を形成しないか、あるいは泡沫を形成してもすぐに泡沫が消えてしまい使用上の問題が生じやすく、また、HLB値が15を超えた場合、泡沫の形成性は優れているが、肌の上で消失しない泡沫が形成されて使用感が非常に悪く、本発明の目的を達成できない。尚、HLB値とは、親水性−親油性のバランス(Hydrophilic−Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては、小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
HLB値=(Σ無機性値/Σ有機性値)×10
上記HLB値が12〜15の非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらのHLB値が12〜15の非イオン界面活性剤を具体的に例示すると、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.)等が挙げられる。ポリオキシエチレンヒマシ油としては、ポリオキシエチレンヒマシ油(40E.O.)、ポリオキシエチレンヒマシ油(50E.O.)、ポリオキシエチレンヒマシ油(60E.O.)等が挙げられる。
ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(15E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(25E.O.)、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(15E.O.)、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(25E.O.)、オレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(10
E.O.)、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(15E.O.)、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(30E.O.)、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(40E.O.)、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(50E.O.)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(50E.O.)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(60E.O.)、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(50E.O.)、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(60E.O.)等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルとしては、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(40E.O.)、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(60E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)等が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンセチルエーテル(10E.O.)、ポリオキシエチレン2級アルキルエーテル(7E.O.)、ポリオキシエチレン2級アルキルエーテル(9E.O.)、ポリオキシエチレン水添ダイマージオール(30E.O.)、ポリオキシエチレン水添ダイマージオール(40E.O.)、ポリオキシエチレン水添ダイマージオール(50E.O.)、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル(20E.O.)、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル(25E.O.)、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル(30E.O.)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(7〜15E.O.)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(10E.O.)、ポリオキシエチレンラノリンアルコール(5E.O.)、ポリオキシエチレンラノリンアルコール(10E.O.)、ポリオキシエチレンフィトステロール(10E.O.)、ポリオキシエチレンフィトステロール(20E.O.)、ポリオキシエチレン(20E.O.)ポリオキシプロピレン(8P.O.)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(12E.O.)ポリオキシプロピレン(6P.O.)デシルテトラデシルエーテル、リオキシエチレン(30E.O.)ポリオキシプロピレン(6P.O.)デシルテトラデシルエーテル等が挙げられる。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(8E.O.)、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(15E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(20E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25E.O.)、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(12E.O.)、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール(20E.O.)等が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル等が挙げられる。本発明においては、これらHLB値が12〜15の非イオン界面活性剤の中から一種又は二種以上を組み合わせて配合することができる。
これらのHLB値が12〜15の非イオン界面活性剤のうち、HLB値が13〜14のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルが泡のクリーミーさ、適度な消泡効果、使用後のべたつきのなさ等の感触面で好ましく、さらにHLB値が13〜14のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が起泡性、泡質および消泡効果の点で特に好ましい。
本発明におけるHLB値が12〜15の非イオン界面活性剤の好ましい配合量としては、
全組成物中に0.05〜0.5%であり、特に好ましくは0.1〜0.3%である。非イオン界面活性剤の配合量が0.05%未満であると泡のクリーミーさと適度な泡の消泡性が得られない場合があり、また配合量が0.5%を超えると起泡性に悪影響を与える場合や、塗布後の肌にべたつきを生じて感触的に好ましくない場合がある。
本発明においては成分(A)アルキルポリグルコシドと成分(B)HLB値が12〜15の非イオン界面活性剤の合計量が全組成物中に0.3〜1%であり、更に好ましくは0.4〜0.8%である。成分(A)と成分(B)の合計量が0.3%未満であると起泡性と適度な泡の持続性を得られず、また配合量が1%を超えると塗布後の肌にべたつきを生じて感触的に好ましくない。
本発明で使用する成分(C)多価アルコールは、ノンガスフォーマー容器から噴出される化粧水の泡沫を安定化し、肌に塗布した後に消泡する機能、また塗布後の肌のしっとり感を与える目的で配合される。本発明における多価アルコールは、アルコール性水酸基を分子構造内に2個以上有するアルコール、単糖類、二糖類及び糖アルコールを示す。
2価以上のアルコールの具体例としては、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14E.O.)ポリオキシプロピレン(7P.O.)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(17E.O.)ポリオキシプロピレン(4P.O.)ジメチルエーテルなどが挙げられる。
単糖類の具体例としては、D−エリツルロース,D−エリトロース,D−トレオース等のテトロース類、D−アラビノース,L−アラビノース,D−キシロース,D−リキソース,L−リキソース,D−リボース等のアルドペントース類、D−キシルロース,L−キシルロース,D−リブロース,L−リブロース等のケトペントース類、D−ガラクトース,L−ガラクトース,D−グルコース,D−タロース,D−マンノース等のアルドヘキソース類、L−ソルボース,D−タガトース,D−プシコース,D−フルクトース等のケトヘキソース類、D−アピオース,D−ハマメロース等の分枝糖類などが挙げられる。
二糖類の具体例としては、キシロビオース,アガロビオース,カラビオース,マルトース,イソマルトース,ソホロース,セロビオース,トレハロース,ネオトレハロース,イソトレハロース,イヌロビオース,ビシアノース,イソプリメベロース,サンブビオース,プリメベロース,ソラビオース,メリビオース,ラクトース,リコビオース,エピセロビオース,スクロース,ツラノース,マルツロース,ラクツロース,エピゲンチビオース,ロビノビオース,シラノビオース,ルチノース等が挙げられる。
糖アルコールの具体例としては、エリスリトール,D−アラビトール,キシリトール,D−リビトール,ガラクチトール,D−グルシトール,D−マンニトール,マルチトール、グルコシルグリセリン、トレハロース、グルコシルトレハロース等が挙げられる。
これらの多価アルコールは、一種又は二種以上を組み合わせて配合することができる。これら多価アルコールのうち、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、マルチトール、ソルビトールが化粧水の泡沫を安定化し、肌に塗布した後に消泡する機能、また塗布後の肌のしっとり感を与え好ましい。また、1,3−ブチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコールは、ノンガスフォーマーの中でもポンプ型泡沫吐出容器において、容器部品内での乾燥凝集によるポンプの作動性を改善する効果を有しさらに好ましい。
本発明における多価アルコールの好ましい配合量としては、全組成物中に1〜20%であり、特に好ましくは5〜15%である。多価アルコールの配合量が1%未満であると泡のクリーミーさと適度な泡の安定性が得られず、また塗布後の肌のしっとり感が不足し、べたつき感を生じる場合があり、また配合量が20%を超えるとかえって起泡性に悪影響を与え、また塗布後の肌にべたつきを生じて感触的に好ましくない場合がある。
本発明はさらに成分(D)グリコサミノグリカン類を配合することが本発明の効果の点から好ましい。グリコサミノグリカン類は、泡沫状化粧水の皮膚等へののびや広がり性を改善し、水分保持作用を有し、皮膚に潤いを与える保湿成分として配合される。グリコサミノグリカン類は、酸性ムコ多糖とも呼ばれ、ウロン酸又はガラクトースがアミノ糖と結合した二糖構造が繰り返して構成される高分子多糖類である。ウロン酸として、グルクロン酸及びイズロン酸が挙げられる。アミノ糖として、グルコサミン及びガラクトサミンが挙げられる。グリコサミノグリカン類の分子量としては、特に限定されるものではないが10万〜250万の範囲が好ましい。
グリコサミノグリカン類としては、例えばヒアルロン酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、及びそれらの塩類や誘導体が挙げられる。塩類としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、トリエタノールアミン塩、キトサン塩、リシン・アルギニン等の塩基性アミノ酸との塩等が挙げられる。
ヒアルロン酸は、グルクロン酸にN−アセチルグルコサミンが結合した構造を繰り返し単位として構成されている。コンドロイチン及びコンドロイチン硫酸は、グルクロン酸とN−アセチルガラクトサミンとが結合した構造を繰り返し単位として構成されている。ケラタン硫酸は、ガラクトースとN−アセチルグルコサミンとが結合した構造を主要な繰り返し単位として構成されている。ヘパラン硫酸及びヘパリンは、グルクロン酸、イズロン酸、及びグルコサミンからなる多糖のN−硫酸、N−アセチル、及びO−硫酸置換体である。デルマタン硫酸は、イズロン酸とN−アセチルガラクトサミンとが結合した構造、及びグルクロン酸とN−アセチルガラクトサミンとが結合した構造を主要な繰り返し単位として構成されている。
これらのグリコサミノグリカン類の具体例は、単独で使用されてもよいし、二種以上が組み合わされて使用されてもよい。これらの具体例の中でも、皮膚に対して水分保持効果がより高いヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、加水分解ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、水溶性プロテオグリカンがより好ましい。
本発明におけるグリコサミノグリカン類の好ましい配合量としては、全組成物中に0.001〜1%、より好ましくは0.01〜0.5%である。グリコサミノグリカン類の含有量が0.001%未満であると、泡沫状化粧水の伸ばしやすさや皮膚に対し水分保持効果を十分に発揮することができない場合がある。また0.5%を超えて配合すると、粘度上昇によりノンガスフォーマー容器での目詰まりや動作不良が発生し、配合量に見合った水分保持効果は得られない場合がある。
成分(A)〜(C)を含有する本発明の組成物は、常温(20℃)において、液状であある。また組成物の粘度は、ブルックフィールド型粘度計で計測した場合、粘度が30mP
a・s以下であることが好ましく、さらに10mPa・s以下であることが特に好ましい。高分子ポリマー類を配合した場合、低温下で増粘する傾向にあり、冬季等で通常に想定される低温下でも問題なく泡として吐出し使用するためには、冬季等の低温下と同じ条件下、例えば5℃においても30mPa・s以下が好ましく、より好ましくは10mPa・s〜10mPa・sがより好ましい。粘度が30mPa・sを超えると、ノンガスフォーマー容器を押すために強い力が必要となり、泡沫形成性が劣る傾向にある。
本発明に用いられるノンガスフォーマー容器は、容器内の化粧水を空気と混合し、多孔質膜等の泡生成手段を通過させることにより発泡させ、噴出するものであり、LPGやDME等の噴射剤を使用しないものである。具体的には、ノズルを押すことにより泡を噴出するポンプ型泡沫吐出容器(ポンプフォーマー容器)、ボトル胴部を手で押すことにより泡を噴出するスクイズ型泡沫吐出容器(スクイズフォーマー容器)等を例示することができる。多孔質膜としては、例えばスポンジ、焼結体、ネット等が挙げられ、50〜400メッシュのものが好ましく、より好ましくは100〜300メッシュのものである。50メッシュ未満では孔が大きすぎて泡立ちが悪くなる場合があり、400メッシュ超では化粧水の目詰まりが生じる場合があり好ましくない。また多孔質膜は、1枚又は複数枚用いることができるが、経済性、及び良好な泡質を得るために、2枚であることが好ましい
また本発明に用いられるノンガスフォーマー容器としては、特公昭52−16567号公報、実公昭60−24426号公報、実開昭62−103458号公報、実公昭62−42785号公報、実公昭62−42786号公報、実公昭62−42787号公報、実開昭58−174272号公報、実開平3−7963号公報、米国特許第4531659号公報、米国特許第3709437号公報等の明細書又は図面等に開示されている様な容器も用いることができ、これらノンガスフォーマー容器は市販されており、具体例を挙げると、ポンプフォーマーFS2、同FS5S、同M1、同FL5L、同G3(大和製罐社製)、F5Lポンプフォーマー、F6Lポンプフォーマー(東京ライト工業社製)等が例示される。
本発明の泡沫状化粧水には、上記の成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲内で、化粧料に一般に配合し得る成分を任意に添加することができる。このような成分としては、例えば油脂、ロウ類、炭化水素油、エステル油、シリコーンなどの油性成分、高級アルコール、低級アルコールなどのアルコール類、天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子などの高分子化合物、保湿剤、防腐剤、ビタミン類、消炎剤、美白剤、植物抽出物、賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、無機の水溶性高分子、金属イオン封鎖剤などの各種薬剤が挙げられる。
油脂としては、アボガド油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂;カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂などが例示される。ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルなどが例示される。炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケラ
イト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の油分が例示される。エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリー2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−クチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、クロタミトン(C1317NO)などが例示される。シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン;3次元網目構造を形成しているシリコ−ン樹脂、シリコーンゴムなどが例示される。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール;モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコールなどが例示される。低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
天然水溶性高分子としては、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリントガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系水溶性高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子などが例示される。半合成水溶性高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系水溶性高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子などが例示される。合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系水溶性高分子;ポリエチレングリコール1,000、同6,000、同20,000等のポリオキシエチレン系水溶性高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体
等の共重合系水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子のほか、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなどが例示される。無機の水溶性高分子としては、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸などが例示される。
保湿剤としては、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物などが例示される。ビタミン類としては、ビタミン油、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類;リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB類;ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB類;L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルDL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム、エチルアスコルビン酸等のビタミンC類;パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類;ビタミンP;ビオチンなど例示される。防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、レゾルシン、サリチル酸、デヒドロ酢酸、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、アルカンジオール等が例示される。消炎剤としては、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等が例示される。美白剤としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、プラセンターエキス、アルブチン、トラネキサム酸、コウジ酸、イオウ、油溶性甘草抽出物、芍薬抽出物、ユキノシタ抽出物等が例示される。植物抽出物としては、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ローズマリー、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻、茶等の抽出物が例示される。賦活剤としては、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等が例示される。血行促進剤としては、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等が例示される。金属イオン封鎖剤としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸などが例示される。
本発明の泡沫状化粧水は皮膚または毛髪上に適用し、ノンガスフォーマーから吐出して生じた泡を皮膚または毛髪上に拡げることにより使用するのが好ましい。ここで皮膚上への適用手段としては、所望の皮膚上に直接吐出して、その場で泡を形成させてもよいが、手に吐出して泡を形成させ、その泡を所望の皮膚や毛髪上に塗布してもよい。本発明の泡沫状化粧水により形成された泡は数分間安定であり、皮膚上に拡げる操作、軽いマッサージ等を行っても安定である。
以下、試験方法と実施例をもって本発明をさらに詳しく説明する。本発明は、以下の試験方法や実施例によって何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例において、配合割合は全て質量%である。
(1)起泡性、消泡性、べたつきのなさ、しっとり感の官能評価
10名の専門パネルを用いて、常法により調整した実施例および比較例の泡沫状化粧水を、ポンプフォーマーF5S(大和製罐(株)製)に充填し、泡沫を手のひらに吐出した後、顔面に塗布を行う官能試験を行い、起泡性、消泡性、べたつきのなさ、しっとり感の評価を行った。評価は、被験者本人が1点から5点の5段階にて、吐出直後の起泡性(泡立ちと泡沫のキメ細やかさ)、上腕内側部に塗布した際の消泡性(泡消えの丁度良さ)、使用後のべたつきのなさ、およびしっとり感について官能評価を行い、平均評価点を算出した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
◎:平均点が4.0以上
〇:平均点が3.0以上、4.0未満
△:平均点が2.0以上、1.0未満
×:平均点が1.0未満
(2)低温下での泡沫形成性評価
常法により調整した実施例および比較例の泡沫状化粧水を、ポンプフォーマーF5S(大和製罐(株)製)に充填し、5℃の恒温下にて一昼夜放置し、ポンプを押して吐出るした際の泡のキメ細やかさを、室温に放置したものと一対比較した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
○:室温品と比較して泡のキメ細やかさが同じ
△:室温品と比較して泡のキメ細やかさがやや劣る
×:5℃保存品は泡立たない
(3)ポンプ詰まりの評価
常法により調整した実施例および比較例の泡沫状化粧水を、ポンプフォーマーF5S(大和製罐(株)製)に充填し、ポンプを10回押して泡沫を吐出させた後、一週間室温で放置して再度ポンプを押して使用し、ポンプ詰まりを評価した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
○:詰まらない
△:若干のひっかかりがある
×:詰まる
実施例1〜17、比較例1〜8
表1〜3に示した泡沫状化粧水を調整し、ポンプフォーマーF5S(大和製罐(株)製)に充填し、上記各試験を実施した。その結果を表1〜3に併せて示す。
Figure 0006076080
Figure 0006076080
Figure 0006076080



表1〜表3から明らかなように本発明の成分を用いた実施例1〜17の泡沫状化粧水は、いずれも起泡性、消泡性、べたつきのなさ、しっとり感、低温下での起泡性および目詰まりのなさにおいて優れた性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例1〜8の泡沫状化粧水は、起泡性、消泡性、べたつきのなさ、しっとり感、低温下での起泡性および目詰まりのなさのいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
以下、本発明の泡沫状化粧水について、その他の処方例を実施例18〜19として挙げる。なお、これらの実施例の泡沫状化粧水についても、上記の起泡性、消泡性、べたつきのなさ、しっとり感、低温下での起泡性および目詰まりのなさについて各項目を評価したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例18(泡沫状化粧水)
(1)デシルグルコシド 0.3%
(プランタケア2000、コグニスジャパン社製、純分50%)
(2)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.2%
(HLB値:14.0)
(3)モノステアリン酸デカグリセリル(HLB値:12.0) 0.1%
(4)オレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.1%
(HLB値:15.0)
(5)ジプロピレングリコール 3.0%
(6)1,3−ブチレングリコール 3.0%
(7)ポリエチレングリコール4000 2.0%
(8)グルコシルグリセリン 2.0%
(9)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05%
(10)ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.5%
(ヒアロベール、キューピー社製)
(11)クエン酸 0.03%
(12)クエン酸ナトリウム 0.07%
(13)エデト酸二ナトリウム 0.05%
(14)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.05%
(15)加水分解コラーゲン液 0.5%
(16)加水分解エラスチン液 0.5%
(17)エタノール 10.0%
(18)フェノキシエタノール 0.2%
(19)エチルヘキシルグリセリン 0.1%
(20)香料 0.02%
(21)精製水 残 部
(製法)
(21)に(1)、(5)〜(16)を均一に溶解させたのち、(17)に(2)〜(4)および(18)〜(20)を混合したものを加え、粘度20mPa・sの組成物を作成し、ポンプフォーマーFL5L(大和製罐社製)に充填して泡沫状化粧水を調整した。
実施例19(ノンアルコールタイプ泡沫状化粧水)
(1)デシルグルコシド 0.5%
(マイドール10、花王社製、純分40%)
(2)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.3%
(HLB値:13.5)
(3)モノラウリン酸ポリオキシエチレン(4)ソルビタン 0.1%
(HLB値:13.3)
(4)ジプロピレングリコール 10.0%
(5)ポリエチレングリコール4000 1.0%
(6)グルコシルグリセリン 0.5%
(7)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05%
(8)コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1%
(9)D−グルタミン酸 0.03
(10)クエン酸 0.02%
(11)クエン酸ナトリウム 0.08%
(12)エデト酸四ナトリウム 0.02%
(14)N−アセチルグルコサミン 0.5%
(15)加水分解コラーゲン液 0.5%
(16)加水分解エラスチン液 0.5%
(17)フェノキシエタノール 0.3%
(18)パラオキシ安息香酸メチル 0.1%
(19)香料 0.05%
(20)精製水 残 部
(製法)
(20)に(1)、(5)〜(16)を均一に溶解させたのち、60℃に加温した(4)に(2)(3)および(17)〜(19)を混合したものを加え、粘度5mPa・sの組成物を作成し、ポンプフォーマーF5S(大和製罐社製)に充填して泡沫状化粧水を調整した。
実施例18及び19に用いた香料処方を以下に示す。
Figure 0006076080

Claims (2)

  1. 次の成分(A)、(B)および(C)を含有し、成分(A)の含有量が泡沫状化粧水総量に対して0.05〜0.5質量%、および成分(B)の含有量が泡沫状化粧水総量に対して0.05〜0.5質量%であり、かつ(A)と(B)の合計量が泡沫状化粧水総量に対して0.3〜1質量%である液状の組成物をノンガスフォーマー容器に充填したことを特徴とする泡沫状化粧水。
    (A)アルキルポリグルコシド
    (B)HLB値が12〜15の非イオン界面活性剤
    (C)多価アルコール
  2. 更に(D)グリコサミノグリカン類を含有する請求項1に記載の泡沫状化粧水。
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