JP5658879B2 - エアゾール型皮膚化粧料 - Google Patents

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本発明は、マッサージしやすく、洗い流した後も、肌にしっとりとした感触を与えるエアゾール型皮膚化粧料に関するものである。
エアゾール型皮膚化粧料は、化粧水を噴霧するスプレータイプや、洗顔料やパックなどを泡状にして吐出するフォームタイプなど幅広く利用されている。特に、フォームタイプでは泡状に吐出された化粧料が肌に塗布されることにより、肌と外気とを遮断し、皮膚温を上昇させることで皮膚の新陳代謝を促進させ、組成物中に含まれる有効成分の浸透を促進する効果を持つため、マッサージ料として検討が進められている。
しかし、フォームタイプにおいては、皮膚上で泡状の化粧料をある程度の時間、マッサージを行うと、体温で泡状の化粧料が暖められることで泡が柔らかく(粗く)なってしまい、泡が安定化しにくいという問題がある。泡が粗く、泡の安定性が不十分であると、顔などの皮膚と手のひらの間に泡のクッションができず、摩擦による刺激が大きくなってしまう。また、外気との遮断性が損なわれるため、新陳代謝を十分に高めることできない。
また、LPG等のガスで発泡させるエアゾール型皮膚化粧料では、マッサージ施術中に皮膚上で泡の破裂に伴う、プチプチ弾ける感触が刺激と感じられることがあり、デリケートな肌質の人では、ひりひり感を感じ、炎症を起こしてしまうという問題があった。
このような問題に鑑み様々な検討が行われている。例えば、アシルアミノ酸塩と糖アルコールと水溶性多糖類を組み合わせるエアゾール型泡状パック化粧料(特許文献1参照)、キサンタンガムとマルメロ種子抽出物を含有する泡沫形成化粧料(特許文献2参照)、炭酸ガスと、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステルと、グリセリンとを組み合わせるエアゾール型水性洗顔化粧料(特許文献3参照)などが挙げられる。
特開2002−161022号公報 特開2005−15405号公報 特開2007−131585号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載のエアゾール型皮膚化粧料では、多糖類を配合したことで、泡質の向上が認められるものの、多糖類のべたつき感が強く、特に皮膚化粧料の拭き取りや、洗い流した後にもべたつき感が残る場合があり、使用後の快適さが損なわれていた。
特許文献3に記載のエアゾール型皮膚化粧料では、炭酸ガスを噴射剤として利用することで、ガスの破裂に伴う刺激を低減させてはいるが、泡の安定性が低く、マッサージ施術中に泡が消失されてしまうものであった。
従って、本発明の課題は、キメ細かい泡で、コシがあり、適度な粘性を与えるクリーミーな泡で、マッサージ施術中においても泡状態が維持されてマッサージしやすく、拭き取り又は洗い流した後も、べたつき感がなく、肌にしっとりとした感触を与えるエアゾール型皮膚化粧料を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、ポリグリセリンアルキルエーテルと多価アルコールと水溶性高分子と炭酸ガスを組み合せてエアゾール型皮膚化粧料とすることにより、泡がキメ細かく、コシがあり、かつクリーミーでマッサージしやすく、拭き取り又は洗い流した後にべたつき感がなく、肌にしっとり感を付与できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、(A)ポリグリセリンアルキルエーテル、(B)多価アルコール、(C)水溶性高分子、及び(D)炭酸ガスを含有することを特徴とするエアゾール型マッサージ剤化粧料である。
本発明のエアゾール型皮膚化粧料は、キメ細かく、シコがあり、適度な粘性を与えるクリーミーな泡を生じ、マッサージ施術中においても皮膚上で泡状態が維持できるためマッサージしやすく、拭き取り又は洗い流した後も、べたつき感がなく、肌にしっとりとした感触を付与できる。
以下、本発明の構成を詳述する。
本発明における(A)ポリグリセリンアルキルエーテルは、ポリグリセリンモノアルキルエーテルであり、下記一般式(1)で表されるものが好適に用いられる。
R−(OCH2−CH(OH)−CH2n−OH (1)
〔式中、Rは炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、nは2以上の整数を示す。〕
一般式(1)におけるRは炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基であり、好ましくは炭素数9〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基であり、さらに好ましくは10〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基である。また、一般式(1)におけるnは2以上の整数であり、好ましくは2〜50であり、より好ましくは2〜10である。
また、(A)成分の具体例としては、例えば、デカグリセリンモノオクチルエーテル、デカグリセリンモノデシルエーテル、デカグリセリンモノラウリルエーテル、デカグリセリンモノミリスチルエーテル、オクタグリセリンモノオクチルエーテル、オクタグリセリンモノデシルエーテル、オクタグリセリンモノラウリルエーテル、オクタグリセリンモノミリスチルエーテル、ヘキサグリセリンモノオクチルエーテル、ヘキサグリセリンモノデシルエーテル、ヘキサグリセリンモノラウリルエーテル、ヘキサグリセリンモノミリスチルエーテル、テトラグリセリンモノオクチルエーテル、テトラグリセリンモノデシルエーテル、テトラグリセリンモノラウリルエーテル、テトラグリセリンモノミリスチルエーテル等を例示することができる。上記(A)成分は、単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
好適な(A)成分としては、テトラグリセリンラウリルエーテル、ヘキサグリセリンモノミリスチルエーテル、デカグリセリンモノラウリルエーテルが挙げられる。
本発明における(A)ポリグリセリンアルキルエーテルの好ましい含有量としては、本発明皮膚化粧料全量中に0.1〜5質量%(以下、単に%と略す。)が好ましく、さらに好ましくは0.5〜2%である。ポリグリセリンアルキルエーテルの含有量が当該範囲内であると泡のクリーミーさ、泡安定性が良好となる。
本発明における(B)多価アルコールは、アルコール性水酸基を分子構造内に2個以上有する化合物であり、通常化粧料に用いるものであれば特に限定されないが、当該多価アルコールには、加水分解によって10分子以上の単糖類を生じる多糖類(Cl(H2O)mで表される炭水化物;l、mは整数。)は含まない。多価アルコールとしては、2価又は3価アルコール及び糖類が挙げられる。ここで糖類には単糖類、二糖類及び糖アルコールが含まれる。
2価又は3価アルコールの具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール(数平均分子量1000未満)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(数平均分子量1000未満)、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられる。
好ましい2価又は3価アルコールとしては、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(数平均分子量1000未満)、ポリエチレングリコール(分子量1000未満)、1,3−ブチレングリコールを用いることができる。
単糖類の具体例としては、D−エリツルロース,D−エリトロース,D−トレオース等のテトロース類、D−アラビノース,L−アラビノース,D−キシロース,D−リキソース,L−リキソース,D−リボース等のアルドペントース類、D−キシルロース,L−キシルロース,D−リブロース,L−リブロース等のケトペントース類、D−ガラクトース,L−ガラクトース,D−グルコース,D−タロース,D−マンノース等のアルドヘキソース類、L−ソルボース,D−タガトース,D−プシコース,D−フルクトース等のケトヘキソース類、D−アピオース,D−ハマメロース等の分枝糖類などが挙げられる。二糖類の具体例としては、キシロビオース,アガロビオース,カラビオース,マルトース,イソマルトース,ソホロース,セロビオース,トレハロース,ネオトレハロース,イソトレハロース,イヌロビオース,ビシアノース,イソプリメベロース,サンブビオース,プリメベロース,ソラビオース,メリビオース,ラクトース,リコビオース,エピセロビオース,スクロース,ツラノース,マルツロース,ラクツロース,エピゲンチビオース,ロビノビオース,シラノビオース,ルチノース等が挙げられる。糖アルコールとしては、エリスリトール,D−アラビトール,キシリトール,D−リビトール,ガラクチトール,D−グルシトール,D−マンニトール,マルチトール等が挙げられる。
好ましい糖類としては、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、トレハロースを用いることができる。
多価アルコールは、一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。これらの多価アルコールのうち、糖類を用いると、洗い流した後のしっとりした感触の面で優れ、好ましい。多価アルコールと糖類を併用する場合、糖類以外の多価アルコールは、糖類の含有量に対して、好ましくは質量比で10:1〜1:2、さらに好ましくは5:1〜1:1の割合で含有することが、洗い流した後のしっとり感に優れるとともに、泡のクリーミー感、泡安定性にも優れ、特に好ましい。
本発明における(B)多価アルコールの好ましい含有量としては、本発明皮膚化粧料全量中に5〜50%が好ましく、さらに好ましくは10〜30%である。多価アルコールの含有量が当該範囲であれば、クリーミーな泡で、泡安定性が高く、洗い流した後でもべたつかずにしっとりとした感触が得られる。
本発明における(C)水溶性高分子としては、多糖類(加水分解によって10分子以上の単糖類を生じる糖類)、タンパク・ポリアミノ酸系高分子、ビニル系高分子、ポリエーテル系高分子、ポリアミド系高分子、ポリエステル系高分子、ポリウレタン又はこれらの誘導体等が用いられる。
多糖類又はその誘導体の具体例としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クイーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、キサンタンガム、デキストリン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の天然多糖類、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロース、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコール、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等の合成あるいは半合成多糖類が挙げられる。
タンパク・ポリアミノ系高分子又はその誘導体の具体例としては、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、ポリグルタミン酸、ポリリジン、ポリアルギニンが挙げられる。
ビニル系高分子又はその誘導体の具体例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル等のポリビニルエーテル類、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸ヒドロキシエチル、ポリメタクリル酸ジメチルアミノエチル、カルボキシビニルポリマー等のアクリル酸系あるいはメタクリル酸系ポリマー、ポリメタクリルアミド、ポリN,N−ジメチルアクリルアミド等のポリアクリルあるいはポリメタクリルアミド酸、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン共重合体、ポリN−ビニルイミダゾール、ポリ4−ビニルピリジンあるいはこれらの誘導体、マレイン酸等のカルボキシビニル基含有ポリマー、ポリ(N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジウムクロライド)、N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウムクロライド)−アクリルアミド共重合体、又はこれらの誘導体、更には上記ポリマーの単量体を含有する共重合体等が挙げられる。
その他の水溶性高分子又はその誘導体としてはポリエチレングリコール(数平均分子量1000以上)等のポリエーテル系高分子、水溶性ナイロン等のポリアミド系高分子、酸化エチレン・酸化プロピレンブロック共重合体等のポリエステル系高分子、水溶性ポリウレタン又はこれらの誘導体等が挙げられる。
特にこれらの水溶性高分子のうち、ポリビニルピロリドン及びビニルピロリドン系共重合体が泡のクリーミーさ、洗い流した後のしっとりした感触の面で優れており、特に好ましい。
ポリビニルピロリドンとしては、重量平均分子量が8000〜1300000のものが好ましく、更に好ましくは60000〜400000のものが使用できる。
ビニルピロリドン系共重合体としては、ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン−N・N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体メチル硫酸、(ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルアミノプロピリメタクリルアミド)共重合体が好ましく使用できる。
本発明における(C)水溶性高分子の好ましい含有量としては、本発明皮膚化粧料全量中、好ましくは0.01〜2%、さらに好ましくは0.05〜1%、特に好ましくは0.1〜0.5%である。水溶性高分子の含有量が当該範囲内であれば、クリーミーな泡で、マッサージ施術中においても泡状態が維持されてマッサージしやすい。
本発明における(D)炭酸ガスは常温で気体であり、エアゾールの噴射剤として配合される。また、吐出される泡質を調整するために、液化石油ガス、ジメチルエーテル等の噴射剤を併用することができる。
本発明のエアゾール型皮膚化粧料には、25℃における圧力が0.4〜0.7MPaとなるように噴射剤を配合することが好ましく、特に皮膚への刺激性の点から、炭酸ガスを質量%に換算して、0.5〜2%とするのが好ましく、さらに好ましくは0.8〜1.2%含有させることが好ましい。
本発明のエアゾール型皮膚化粧料には、泡のクリーミーさ、泡安定性、洗い流し後のべたつき感の低減の点から(E)シリコーン油を含有させるのが好ましい。(E)シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、パーフルオロアルキルポリオキシアルキレン変性シリコーン、環状シリコーン等が挙げられ、これらの中から一種又は二種以上を組み合わせて用いることが出来る。
好ましいシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンを使用することができる。
また、シリコーン油は使用感(しっとり感、べたつき感のなさ)、泡のクリーミーさの点から、粘度(25℃)が1〜1000mm2/sのものが好ましく、さらに好ましく2〜500mm2/s、特に好ましくは5〜100mm2/sであるものが使用できる。
本発明におけるシリコーン油の好ましい含有量としては、本発明皮膚化粧料全量中0.01〜3.0%であり、さらに好ましくは0.1〜1.0%、特に好ましくは0.2〜0.7%である。シリコーン油の含有量が当該範囲内であると、泡のクリーミーさ、泡安定性が良好で、洗い流した後のべたつき感がなく、好ましい。
本発明のエアゾール型皮膚化粧料には、発明の効果を損なわない範囲であれば、上記必須成分の他に界面活性剤、油性成分、シリコーン化合物、高級アルコール、低級アルコール、粉体、植物エキス、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、酸化防止剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、香料等を配合することが出来る。
本発明のエアゾール型皮膚化粧料は、上記成分を耐圧容器に充填することにより製造することができ、その噴射の形態としては泡状にして吐出するフォームタイプとするのが好ましい。
本発明のエアゾール型皮膚化粧料は、皮膚化粧料として特に制限なく利用できるが、拭き取り又は洗い流した後でも皮膚に対する保湿性が高いため、洗顔料、クレンジング化粧料、パック、マッサージ化粧料として好適に利用できる。
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明する。本発明は、これらにより限定されるものではない。
実施例、比較例に示した官能試験の試験方法は下記の通りである。尚、以下の表に示す組成物の含有量は、それぞれ%で示す。
(官能試験)
10名の被験者によってエアゾール型皮膚化粧料の試料を頬の部位に塗布した。塗布後3分間マッサージを続け、ぬるま湯にて洗い流した。その後、被験者本人が、マッサージのしやすさ、洗いあがりのしっとり感について官能評価し、平均評価点を求めた。評価基準は、以下の通りである。
4:非常に良好
3:良好
2:やや悪い
1:悪い
◎:平均評価点が3.4以上
○:平均評価点が2.8以上、3.4未満
△:平均評価点が2.2以上、2.8未満
× :平均評価点が2.2未満
実施例1〜5、比較例1〜4
表1に示した処方のエアゾール型皮膚化粧料を作製し、前記各試験を実施した。製造方法は噴射剤以外の成分を加熱混合し、冷却後、耐圧容器に充填した。その後、噴射剤を加圧することにより充填した。処方と試験結果を表1に併せて示す。
Figure 0005658879
表1より明らかなように本発明の(A)〜(D)成分を用いた実施例のエアゾール型皮膚化粧料はいずれも優れた性能を有していた。一方、(A)〜(D)の必須成分のいずれかを欠いた比較例では、マッサージのしやすさ、しっとり感のいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
実施例6
原液
(A)テトラグリセリンラウリルエーテル 1.0 %
(B)ジプロピレングリコール 10.0
(B)マルチトール 5.0
(C)ポリビニルピロリドン(重量平均分子量、400,000) 0.2
(C)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(E)ジメチルポリシロキサン(100cs) 0.5
ステアリン酸 0.8
ステアリルアルコール 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
ポリオキシエチレンセチルエーテル(5E.O.) 0.5
トリエタノールアミン 0.2
エデト酸2ナトリウム 0.02
チンピエキス 0.1
アルテアエキス 0.05
キラヤエキス 0.05
フェノキシエタノール 0.2
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
香料 0.2
精製水 残 部
噴射剤
液化石油ガス(0.15MPa、25℃) 5.0
(D)炭酸ガス 1.0
上記組成のエアゾール型皮膚化粧料を作成し評価したところ、マッサージしやすさ、しっとり感について、優れた性能を有していた。尚、上記エアゾール型皮膚化粧料の圧力(25℃)は、0.6MPaであった。
尚、上記の実施例6において使用した香料の組成は表2に示す。
Figure 0005658879
実施例7
原液
(A)デカグリセリンラウリルエーテル 2.0%
(B)スクロース 10.0%
(C)ポリビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩(GAFQUAT734、ISP社製、純分換算) 0.2%
(E)ポリエーテル変性シリコーン(KF−6011 信越化学工業社製) 0.5%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(15E.O.) 0.5%
乳酸 0.02%
乳酸ナトリウム 0.08%
ユズエキス 0.1%
精製水 残部
噴射剤
液化石油ガス(0.25MPa、25℃) 3.0%
(D)炭酸ガス 1.5%
本発明にわれば、クリーミーな泡で、マッサージ施術中においても泡状態が維持されて肌をマッサージしやすく、洗い流した後も、肌にしっとりとした感触を与えるエアゾール型皮膚化粧料を提供できる。

Claims (6)

  1. 下記(A)〜(D)を含有し、2価又は3価アルコールが、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、数平均分子量1000未満のポリプロピレングリコール、分子量1000未満のポリエチレングリコール及び1,3−ブチレングリコールから選ばれる2価又は3価アルコールであることを特徴とするエアゾール型皮膚化粧料。
    (A)下記一般式(1)で示されるポリグリセリンアルキルエーテル:0.1〜5質量%
    R−(OCH 2 −CH(OH)−CH 2 n −OH (1)
    〔式中、Rは炭素数9〜16の直鎖のアルキル基を示し、nは2〜10の整数を示す。〕
    (B)2価又は3価アルコール、単糖類、二糖類及び糖アルコールから選ばれる多価アルコール:5〜50質量%
    (C)多糖類、ポリビニルピロリドン及びビニルピロリドン系共重合体から選ばれる水溶性高分子:0.01〜2質量%
    (D)炭酸ガス
  2. (A)ポリグリセリンアルキルエーテルが、テトラグリセリンラウリルエーテル、ヘキサグリセリンモノミリスチルエーテル及びデカグリセリンモノラウリルエーテルから選ばれるポリグリセリンアルキルエーテルである請求項1に記載のエアゾール型皮膚化粧料。
  3. (B)多価アルコールが、単糖類、二糖類及び糖アルコールから選ばれる糖類を少なくとも用いたものである請求項1又は2に記載のエアゾール型皮膚化粧料。
  4. (C)水溶性高分子がポリビニルピロリドン又はビニルピロリドン共重合体である請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール型皮膚化粧料。
  5. (C)水溶性高分子を0.05〜1質量%含有する請求項1〜4のいずれかに記載のエアゾール型皮膚化粧料。
  6. さらに(E)シリコーン油を含有する請求項1〜5のいずれかに記載のエアゾール型皮膚化粧料。
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