JP2005082519A - 泡沫状エアゾール型化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】泡質に優れ、皮膚または毛髪に滑らかな感触を与え、白浮きせず、保護効果に優れる泡沫状エアゾール型化粧料を提供する。
【解決手段】以下の(A)〜(E)を含有することを特徴とする泡沫状エアゾール型化粧料。
(A)メチルシロキサン網状重合体及び/または架橋型メチルポリシロキサンから選ばれるシリコーン粉体
(B)シリコーン油
(C)多価アルコール
(D)アニオン性界面活性剤
(E)噴射剤
【選択図】なし

Description

本発明は泡質に優れ、皮膚または毛髪に滑らかな感触を与え、白浮きせず、保護効果に優れる泡沫状エアゾール型化粧料に関する。
従来、泡沫状エアゾール型化粧料は塗布量が確認しやすい、見かけの体積が大きいため少ない量を広い範囲に塗布しやすい等の理由により汎用されている。泡沫状エアゾール型化粧料には、噴出直後より泡を形成しているものや、噴出後しばらくして泡を形成するもの、原液をスプレー状に噴射させたのちに泡を形成させるものなど種々あるが、いずれにおいても泡のきめ細かさ、泡の持続性は重視されている。また、冬の時期などの低温下においては泡の形成性が低下するという欠点があった。さらに、泡沫状エアゾール型化粧料は、塗布時や塗布後の官能も重要視されている。このため、従来より種々の提案がなされ、例えばアニオン界面活性剤と高分子量ジメチルポリシロキサンとカチオン性高分子化合物を組み合わせてを用いたり、特定のHLB値を有する非イオン性界面活性剤を組み合わせて用いたり、非イオン性界面活性剤と両性界面活性剤または半極性界面活性剤を用いるエアゾール組成物等が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。しかしながら、更に良好な泡を形成し、かつなめらかな感触を与える泡沫状エアゾール型化粧料が望まれていた。
また、皮膚になめらかな感触を与える目的として化粧料に樹脂粉体を配合する事は公知であり、ファンデーションやボディパウダーとして汎用されている。さらに粉体を配合したエアゾール組成物としては、特定の比重の粉体と非イオン性界面活性剤を組み合わせた組成物や、粉体とエタノールと水を組み合わせn−ブタンを噴射剤として用いる組成物や、粉体と水溶性高分子とアルコールと水とを組み合わせる組成物などが提案されている(特許文献4、特許文献5、特許文献6参照)。しかしながら、これらの組成物は使用後に粉体が肌の上で白くなってしまうという欠点があった。
また、皮膚や毛髪を保護する目的で化粧料にシリコーン油を配合することは公知であり、汎用れている(非特許文献1、非特許文献2参照)。しかしながら、一般的にシリコーン油は消泡性があるため泡沫状エアゾール型化粧料に配合した場合、泡のきめ細かさ、持続性を損なう場合があった。
特開平2−11506号公報 特開平8−319212号公報 特開平6−271422号公報 特開平1−117817号公報 特開平7−330540号公報 特開12−191482号公報 フレグランスジャーナル、フレグランスジャーナル社、1993年1月号、p.96−102 フレグランスジャーナル、フレグランスジャーナル社、1994年3月号、p.51−55
従って、本発明の目的は、泡質に優れ、皮膚または毛髪に滑らかな感触を与え、白浮きせず、保護効果に優れる泡沫状エアゾール型化粧料を提供することにある。
上記目的を達成するための、本発明の請求項1は、以下の(A)〜(E)を含有することを特徴とする泡沫状エアゾール型化粧料である。
(A)メチルシロキサン網状重合体及び/または架橋型メチルポリシロキサンから選ばれるシリコーン粉体
(B)シリコーン油
(C)多価アルコール
(D)アニオン性界面活性剤
(E)噴射剤
また、本発明の請求項2は、さらに(F)皮膜形成能を有する高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の泡沫状エアゾール型化粧料である。
本発明により、泡質に優れ、皮膚または毛髪に滑らかな感触を与え、白浮きせず、保護効果に優れる泡沫状エアゾール型化粧料を提供できる。
以下、本発明の構成を詳述する。
本発明に使用する(A)成分のメチルポリシロキサン網状重合体及び架橋型メチルポリシロキサンは既に化粧品原料として市販されているものであり、何ら限定なく使用できる。それらの中で、球状で平均粒子径が1.0〜30.0μmの範囲のものが好ましく、さらに好ましくは4.0〜15μmである。平均粒子径が1.0μm未満であるとなめらかさを損なう場合がある。平均粒子径が30.0μmより大きい場合、白浮きしやすくなる傾向にある。また、尚、ここで平均粒子径は、光散乱法で測定される数平均粒子径である。
メチルシロキサン網状重合体とは、メチルトリメトキシシロキサンをアルカリ水溶液中で乳化重合させた固形物であり、具体的には、GE東芝シリコーン社製のトスパールシリーズ(トスパール145A等)が挙げられる。架橋型メチルポリシロキサンは、ジメトキシジメチルシロキサンに少量のメチルトリメトキシシロキサンを加えて重合したものであり、内部にメチルトリメトキシシロキサンによる架橋構造を有する。このものは、メチルシロキサン網状重合体と同様に乳化重合することにより製造でき、具体的には、東レ・ダウ・コーニング・シリコーン社製のトレフィルシリーズ(トレフィルE506W、トレフィルE505C、トレフィルE506C、トレフィルE505W等)などを挙げることができる。また、これらを単独でも組み合わせて用いてもよく、各種の溶媒等に分散したものや他の成分と事前に混合されたものも何ら問題なく使用できる。これらのものとして例えば、トレフィルE507液、BY29−119及びBY29−122等が挙げられる。また、シリコーン樹脂/ゴム複合パウダーである信越化学工業社製X−52−1139K、X−52−1139Gも挙げられる。これらの中でなめらかさ及び白浮きの無さの面でメチルシロキサン網状重合体であるトスパールシリーズが特に好ましい。
尚、本発明における上記シリコーン粉体は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用する事ができ、その配合量としては、泡沫状エアゾール型化粧料の組成物全量に対して0.01〜5.0質量%(以下、単に%と記する)が好ましく、更に好ましくは0.05〜3.0%である。シリコーン粉体の配合量が0.01%未満の場合、なめらかさや保護効果が損なわれる場合がある。また、シリコーン粉体の配合量が5.0%を越えると、白浮きしやすくなる場合がある。
本発明で用いられる(B)成分のシリコーン油は、例えばジメチルポリシロキサン(具体的市販品例としては、SH200C−6cs、SH200C−100cs、SH200−60,000cs、SH200−1,000,000cs(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げられる。)、メチルフェニルポリシロキサン(具体的市販品例としては、KF−56、KF−50−100CS、KF−50−1,000CS(以上、信越化学工業社製)、FZ−209(日本ユニカー社製)等が挙げられる。)、ジメチコノール(具体的市販品例としては、DOW CORNING 1784(DOW CORNING社製)が挙げられる。)、ポリエーテル変性シリコーン(具体的市販品例としては、SH3771M、SH3746M、SH3775M(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、KF−6011、KF−6012、KF−6019、KF−6004(以上、信越化学工業社製)、SILWET SS−2802、SILWET SS−2804、SILWET L−7001、SILWET FZ−2122、ABN SILWET FZ−2222(以上、日本ユニカー社製)等が挙げられる。)、エポキシ変性シリコーン(具体的市販品例としては、L−9300、FZ−3720(以上、日本ユニカー社製)等が挙げられる。)、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン(具体的市販品例としては、FZ−3711、FZ−3722(以上、日本ユニカー社製)等が挙げられる。)、カルボキシ変性シリコーン(具体的市販品例としては、FZ−3703(日本ユニカー社製)が挙げられる。)、アルキル変性シリコーン(具体的市販品例としてはSILSOFT 034(日本ユニカー社製)、DOW CORNING 2502、DOW CORNING 2503(以上、DOW CORNINNG社製)等が挙げられる。)、アルコキシ変性シリコーン(具体的市販品例としてはFZ−3704(日本ユニカー社製)が挙げられる。)、アミノ変性シリコーン(具体的市販品例としては、SS−3552、SILSOFT A−843(以上、日本ユニカー社製)、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、TSF4708、TSF4707(以上、GE東芝シリコーン社製)、KF−8017(信越化学工業社製)等が挙げられる。)、パーフルオロアルキルポリオキシアルキレン変性シリコーン(具体的例としては、特開平6−246144号公報による物が挙げられる。)、環状シリコーン(具体的市販品例としては、TSF404(GE東芝シリコーン社製)、VS−7158(日本ユニカー社製)、SH246(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)等が挙げられる。)が挙げられる。これらのシリコーン油の内、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、メチルフェニルポリシロキサンが好ましく、その中でも25℃における動粘度が10mm2/s〜1,000,000mm2/sであるジメチルポリシロキサンまたはジメチコノールがなめらかさや保護効果の面で特に好ましい。
上記のシリコーン油はそれぞれ単独で又は2種以上を混合して使用することができ、その配合量としては、泡沫状エアゾール型化粧料の組成物全量に対して0.01〜20.0%が好ましく、0.5〜10.0%が特に好ましい。シリコーン油の配合量が0.01%未満であると、保護効果が損なわれる傾向にある。また、配合量が20.0%を越えると、泡質が悪くなる傾向にある。
また、(A)シリコーン粉体と(B)シリコーン油の好ましい配合量の質量比(A/B)は、1/10〜2/1の範囲であり、さらに好ましくは1/5〜1/1である。この範
囲よりシリコーン粉体の配合比が少ないとなめらかさが損なわれる傾向にある。また、シリコーン粉体の配合比が好ましい範囲より多い場合、白浮きしやすくなる場合がある。
本発明の(C)成分の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量が1000以下)、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、マンニトール等が挙げられ、それぞれ単独で又は2種以上を混合して使用することができ、その配合量としては、泡沫状エアゾール型化粧料の組成物全量に対して0.1〜20.0%が好ましく、1.0〜10.0%が特に好ましい。多価アルコールの配合量が0.1%未満であると、(A)成分のなめらかさを損なったり、シリコーン粉体が白浮きしやすくなる場合がある。また、配合量が20.0%を越えると、泡質を損なう傾向にある。
本発明における(D)成分のアニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石けん、アルキル硫酸塩型界面活性剤、アルキルエーテル硫酸塩型界面活性剤、オレフィンスルホン酸塩型界面活性剤、リン酸エステル型界面活性剤、アルキルエーテルカルボン酸塩型界面活性剤、アミノ酸塩型界面活性剤(サルコシン塩型、β−アラニン塩型、グルタミン酸塩型、アスパラギン酸塩型等)、スルホコハク酸塩型界面活性剤、タウリン型界面活性剤等が挙げられ、それぞれ単独で又は2種以上を混合して使用することができ、その配合量としては、泡沫状エアゾール型化粧料の組成物全量に対して0.1〜5.0%が好ましく、0.3〜2.0%が特に好ましい。アニオン性界面活性剤の配合量が0.1%未満であると、泡質が損なわれる場合がある。また、配合量が5.0%を越えると、保護効果が損なわれる傾向にある。
本発明における(E)成分の噴射剤としては、プロパン、n−ブタン、i−ブタン等を主成分とする液化石油ガス(LPG)等の炭化水素類、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル類、HCFC22、123、124、141b、142b、225、HFC125、134a、143a、152a、32、227等のフロンガス類、炭酸ガス、窒素ガス、酸素等の圧縮ガス類が挙げられる。これらの噴射剤はそれぞれ単独で、または2種以上を混合して使用してもよく、その配合量は泡沫状エアゾール型化粧料の組成物全量に対して3.0〜20.0%が好ましく、5.0〜15.0%が特に好ましい。この範囲であると良好な泡質が得られる。
本発明において、さらに(F)成分として皮膜形成能を有する高分子化合物を配合すると、シリコーン粉体の白浮きを抑える効果および保護効果が向上する。
本発明に使用する(F)成分の皮膜形成能を有する高分子化合物は、水またはエタノールの溶媒に溶解し、乾燥後皮膜を形成するものであれば、合成高分子、天然由来高分子のいずれも使用できる。その具体適な例としては、合成高分子では、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28−1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28−2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、t−ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレアート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸エステル共重合体(アンフォマーV−42、
NSC社製)、アクリル酸アルキル/ジメチコン共重合体(ダイヤホールドME、三菱化学社製)、ビニルピロリドン/メタクリル酸ラウリル/アクリル酸共重合体(スタイリーズ、ISP社製)、アクリル酸アルキル/メタクリル酸アルキル共重合体エマルション(アクリット、大成化工社製)などのアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリエート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体(マ−コート3330、NALCO社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)などの両性高分子化合物や、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(LUVIQUAT、BASF社製)、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体(マ−コート550、NALCO社製)などのカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(商品名:ルビスコールK12、17、30、60、80、90[BASF社製]、PVP K15、30、60、90[ISP社製]など)、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(商品名:ルビスコールVA28E、37E、55E、64E、73E[BASF社製]、PVP/VA E−735、E−635、E−535、E−335、S−630、W−735[ISP社製]など)、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体(商品名:コポリマー845、937、958[ISP社製]など)、酢酸ビニル/N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重合体(商品名:Dowlex[ダウ・ケミカル社製]など)、水分散性ポリエステル樹脂(商品名:Eastman AQ 38S、55S[イーストマン・ケミカルプロダクツ社製]など)などの非イオン性高分子化合物が挙げられる。
天然系高分子またはその誘導体の具体例としては、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、キサンタンガム、プルラン、カラギーナン等の天然多糖類、キトサン塩、カルボキシメチルキチン、ヒドロキシプロピルキトサン等のキチン誘導体、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子化合物、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子化合物、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子化合物などが挙げられる。
なお、これらの皮膜形成能を有する高分子化合物のうち、イオン性基を有するものについては、イオン性基の一部又は全部を中和して塩に変換したものを用いても良い。
上記の皮膜形成能を有する高分子化合物はそれぞれ単独で又は2種以上を混合して使用することができ、その配合量としては、泡沫状エアゾール型化粧料の組成物全量に対して0.01〜5.0%が好ましく、0.1〜3.0%が特に好ましい。被膜形成能を有する高分子化合物の配合量が0.01%未満であると、シリコーン粉体の白浮きを抑える効果および保護効果の向上が見られない。また、配合量が5.0%を越えると、なめらかさを損なう傾向にある。
本発明において、発明の効果を損なわない範囲であれば、上記必須成分の他に、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、ガム質、シリコーン油以外の油剤、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、植物抽出物、ビタミン類、pH調整剤、色素、香料等を配合することも可能である。
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明する。本発明は、これらにより限定される
ものではない。
実施例、比較例に示した試験方法は下記の通りである。尚、以下の表に示す組成物の配合量は、それぞれ%で示す。
(1)泡質
10名の被験者によって25℃に保たれた室内で各試料を噴出させ手に取り、泡質の観察を行ない5点満点で評価を行った。尚、評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好〔平均評価点が4.0以上〕
○:良好〔平均評価点が3.0以上、4.0未満〕
△:やや悪い〔平均評価点が2.0以上、3.0未満〕
×:悪い〔平均評価点が2.0未満〕
(2)なめらかさ、白浮きのなさ
10名の被験者によって試料を手及び腕などの肌に塗布し、なめらかさおよび白浮きの無さについて5点満点で評価を行った。尚、評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好〔平均評価点が4.0以上〕
○:良好〔平均評価点が3.0以上、4.0未満〕
△:やや悪い〔平均評価点が2.0以上、3.0未満〕
×:悪い〔平均評価点が2.0未満〕
(3)保護効果
5名の被験者により試料を腕に塗布(1cm2あたり0.1g)し乾燥させた。腕にカップを取り付け、10%ミリスチン酸カリウム水溶液10mL入れ、30分間浸けた。これを1日1回、5日間繰り返した。その後、塗布部分の水分蒸散量を測定し、試料未塗布部分の水分蒸散量を100とした時の数値を比較した。これは水分蒸散量が少ないほど、皮膚保護効果が高いことを示す。
評価基準は、以下の通りである。
◎:非常に良好、水分蒸散値が80未満
○:良好、水分蒸散値が80以上、90未満
△:普通、水分蒸散値が90以上、100未満
×:悪い、水分蒸散値が100以上
実施例1〜6、比較例1〜5
表1に示した処方の泡沫状エアゾール型化粧料を常法により作製し、前記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
表1より明らかなように本発明の成分を用いた実施例の泡沫状エアゾール型化粧料はいずれも優れた性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例では、泡質、なめらかさ、白浮きの無さ、保護効果のいずれかの面で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
実施例7(ハンドクリームフォーム)
(A)メチルシロキサン網状重合体 1.0%
(商品名:トスパール145A、GE東芝シリコーン社製)
(B)メチルフェニルポリシロキサン 2.0
(商品名:SH556、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
(B)環状シリコーン 2.0
(商品名:VS−7158、日本ユニカー社製)
(B)ジメチルポリシロキサンエマルション 5.0
(商品名:BY22-050、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
(C)グリセリン 2.0
(D)ステアリン酸トリエタノールアミン 1.5
(F)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体 0.5
(商品名:マ−コート550、NALCO社製、純分換算)
ポリオキシエチレンセチルエーテル(15E.O.) 1.0
ステアリルアルコール 0.5
スクワラン 1.0
ワセリン 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
香料 0.1
精製水 72.85
(E)液化石油ガス(0.35MPa、20℃) 10.0
上記組成の泡沫状エアゾール型化粧料(ハンドクリームフォーム)を常法により調製し、評価したところ、泡質、なめらかさ、白浮きの無さ、保護効果のいずれ面においても優れていた。
実施例8(ヘアフォーム)
(A)メチルシロキサン網状重合体 0.2%
(商品名:トスパール145A、GE東芝シリコーン社製)
(B)ポリエーテル変性シリコーン 0.5
(商品名:KF−6011、信越化学工業社製)
(C)ジプロピレングリコール 2.0
(D)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
(F)ジアルキルアミノエチルメタクリエート重合体の酢酸両性化物 0.6
(商品名:ユカフォーマー205、三菱化学社製、純分換算)
エタノール 10.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.3
(商品名:HCO−60、日光ケミカルズ社製)
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.1
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(7E.O.) 0.3
レモンエキス 0.1
トリメチルグリシン 0.5
香料 0.1
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
精製水 74.7
(E)液化石油ガス(0.4MPa、20℃) 7.0
(E)ジメチルエーテル 3.0
上記組成の泡沫状エアゾール型化粧料(ヘアフォーム)を常法により調製し、評価したところ、泡質、なめらかさ、白浮きの無さ、保護効果のいずれ面においても優れていた。
尚、上記の実施例7、8において使用した香料の組成は表2に示す。
本発明の泡沫状エアゾール型化粧料は、噴出直後より泡を形成しているものや、噴出後しばらくして泡を形成するもの、原液をスプレー状に噴射させたのちに泡を形成させるものなどいずれの形態をとることができ、泡質に優れ、皮膚または毛髪に滑らかな感触を与え、白浮きせず、保護効果に優れる泡沫状エアゾール型化粧料を提供できる。

Claims (2)

  1. 以下の(A)〜(E)を含有することを特徴とする泡沫状エアゾール型化粧料。
    (A)メチルシロキサン網状重合体及び/または架橋型メチルポリシロキサンから選ばれるシリコーン粉体
    (B)シリコーン油
    (C)多価アルコール
    (D)アニオン性界面活性剤
    (E)噴射剤
  2. さらに(F)皮膜形成能を有する高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の泡沫状エアゾール型化粧料。
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