JP6075820B2 - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Description
制御部10は、CPU102、RAM103、ROM104、印刷部I/F106、読取部I/F108、MODEM111、回線I/F112、USB I/F115、ネットワークI/F118を含み、各ブロックはシステムバス105にて接続されている。
各種制御プログラムは、ROM104のプログラム領域に記憶された制御プログラムを読み出す事によって実行される。或いは、各種制御プログラムは、ROM104のプログラム領域に記憶された圧縮されたデータをRAM103へ伸張、展開して実行される。また、図示しないハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)等に前述の各種制御プログラムを圧縮状態/非圧縮状態で格納してもよい。
リセット回路126は、CPU102に対しリセット信号を出力する回路である。CPU102は、制御部10に電源15が入力されていて、リセット信号がローの間は、リセット状態を継続する。リセット信号のロー出力は、CPU102の設定により行われる。もしくは、電源スイッチ133(図3)がオフされて電源15の供給が停止する場合や、AC電源の停電、瞬断等により、電源15が所定の電圧レベルを下回った場合(例えば、3.3V電源が2.9Vより下がる場合)にも、リセット信号のロー出力は行われる。
図3に示すように、電源部13は、DC電源生成部131と、トランジスタ部132と、電源スイッチ133を備える。
DC電源生成部131は、商用電源(AC100V)から供給される電力を整流、変圧し、DC電源15a、15b、15c、15dとして画像形成装置1の各部に供給する。
トランジスタ部132は、FET等で構成され、印刷部12、読取部11、操作パネル14に供給するDC電源15b、15c、15dを、CPU102の制御信号16b、16c、16dによりオン、オフ制御する。制御信号16b、16c、16dは、それぞれCPU102の出力ポートP2、P3、P4に接続される。
なお、制御部10は、電源スイッチ133がユーザの手動によりオンに切り替えられてDC電源生成部131からの電源15aで電力供給を受けることで動作可能となる。
制御部10は、画像形成装置1に、電源の自動オフ機能を働かせる条件が満たされた場合に、電源スイッチ133の制御信号16aにより、ソレノイド134に電力を供給し、スイッチ135、136をオフに切り替えて、各部への電力の供給を停止する(電源スイッチのオフ駆動)。
CPU102の出力ポートP1から例えばハイ信号を出力する時、トランジスタ130をオンしてソレノイド134に電流を流す。すなわち、この時、DC電源生成部131→ソレノイド134→トランジスタ130→GNDで構成する回路に電流が流れ、ソレノイド134を通電する。
図中の記号(○、×)は、電源部13から各部への電力供給状態を示す。DC電源生成部131から各部に電源15が供給されている状態を「○」で示し、電源15が停止されている状態を「×」で示す。
図4中、「通常状態」は、ユーザが電源スイッチ133をオンした後に移行する電力状態である。通常状態では、DC電源生成部131から、制御部10の他に、印刷部12、読取部11、操作パネル14に電源が供給されていて、ユーザは、画像形成装置1の全ての動作が可能となる。
(2)ネットワークI/F118からのジョブ入力(復帰トリガー入力)
(3)USB I/F115からのジョブ入力(復帰トリガー入力)
(4)MODEM111からのジョブ入力(復帰トリガー入力)
図4中、「自動オフ状態」は、省電力状態において所定の自動オフ状態移行時間(Tsh)の間、ユーザにより何の操作もなされない状態が継続した場合に、制御部10が電源スイッチ133の自動オフ駆動を実行することで移行する電力状態である。
なお、Tshは、ユーザが操作パネル14上の不図示のキー操作により予め設定され、ROM104のデータ領域等に記憶されている時間である。Tshの設定時間は、CPU102によりROM104から読み出しが可能となる。
シャットダウン準備制御では、制御部10は出力ポート16dを切り替えて、トランジスタ部132の制御により、操作パネル14への電源15dの供給を停止し、DC電源生成部131から制御部10のみに電源を供給する。
電源スイッチ133の電源オフ駆動(自動オフ駆動ともいう)では、上述したCPU102の出力ポートP1を制御し、ソレノイド134に電力を供給することで、スイッチ135、136をオフに切り換える。
図5は、実施例1における電源スイッチ自動オフ制御の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートに示す処理は、ROM104にコンピュータ読み取り可能に格納された(またはROM104からRAM103に展開された)プログラムに基づいて、CPU102が実行することにより実現される。
次に、S503において、CPU102は、タイマ125を使用して100msの時間の経過を監視する。
そして、CPU102は、タイマ125からの割込み通知により、100msの時間の経過を検出すると(S503でYes)、出力ポートP1をローに切り替え(S504)、ソレノイド134への電力の供給を停止する。ここで、100msの時間は、使用するソレノイド134の仕様に依存し、本実施例で示す100msは一例である。ソレノイドへの通電時間は、電源スイッチ133をオフ側に駆動でき、且つ、(電源スイッチ133の駆動部など)画像形成装置1の寿命に影響しない範囲の時間であればよいものとする。
以上、説明したように、メカニカルリレー付きの電源スイッチ133の電源オフ駆動は、画像形成装置1の制御部10のシャットダウン準備制御が完了してから実行される。電源スイッチ133の電源オフ駆動を起動してから所定時間が経過しても電源供給が断絶されない場合、制御部10は、画像形成装置1を再起動するように制御する。このような構成により、何らかの外力が電源スイッチ133のオン側に掛るなどの理由で、電源スイッチ133がオフ側に倒れない場合でも、画像形成装置1が何も操作を受け付けない“フリーズ状態”となることを回避できる。
図6は、実施例2における電源スイッチ自動オフ制御の一例を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示す処理は、ROM104にコンピュータ読み取り可能に格納された(またはROM104からRAM103に展開された)プログラムに基づいて、CPU102が実行することにより実現される。
S605において、10秒経過後も画像形成装置1の電源がオフになっていなかった場合には、CPU102は、S606において、再度、出力ポートP1をハイに切り替えてソレノイド134に電力を供給し、電源スイッチ133の電源オフ駆動を再実行する(S606)。なお、S606〜S609の処理は、S602〜S605の処理はと同一(即ち図5のS501〜S505の処理と同一)であるので説明を省略する。
図8は、実施例3における電源スイッチ自動オフ制御の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートに示す処理は、ROM104にコンピュータ読み取り可能に格納された(またはROM104からRAM103に展開された)プログラムに基づいて、CPU102が実行することにより実現される。
なお、電源スイッチ133のオフ駆動が正常に機能すれば、10秒が経過する前に(S805でNoの間に)、スイッチ135、136がオフに切り替り、制御部10の電源15が落ちることでCPU102の制御は終了する。したがって、S805のYes判断以降の処理は、10秒経過後も制御部10への電源15が供給され続けた場合のみ、実行されるフローである。
次に、S807において、CPU102は、リセット回路126への設定により、制御部10へのリセット信号の出力を行うことにより、画像形成装置1の再起動を実行するように制御する。
以下、図9を用いて、ユーザの手動による電源スイッチ133がオンした場合や図8のS807の再起動実行後や通常の画像形成装置の起動後に実行される、制御部10の初期化動作について説明する。
次に、S902において、CPU102は、出力ポートP2、P3、P4を切り替えて、DC電源生成部131からDC電源15b、15c、15dを供給して通常状態に移行する。
次に、S904において、CPU102は、ROM104から再起動実行フラグ(Frb)を読み出す。なお、再起動実行フラグ(Frb)は、図8のS806において、CPU102がROM104のデータ領域に格納した、前回の再起動を実行したことを認識するためのフラグである。CPU102は、再起動実行フラグ(Frb)の設定値が「1」か「0」かにより、今回の電源起動が、再起動実行によるものなのか、ユーザによる手動(電源スイッチ133をオン)によるものなのかが判別できる。
一方、CPU102は、Frb設定ありと判定した場合(S905でYes)、S906に処理を進める。
S906では、CPU102は、ROM104のデータ領域に格納された再起動実行フラグ(Frb)をクリア(Frb=0)する。
次に、S907において、CPU102は、操作パネル14の不図示の表示部に、例えば図10に示すようなメッセージ表示を行う。
図10は、実施例3において自動電源オフが正常に機能しなかった旨をユーザに警告通知する画面の一例を示す図である。
図10において、141は、操作パネル14が備える表示部である。図9の907において、CPU102は、1001のようなメッセージ内容を、操作パネル14の表示部141に表示する。表示する内容は、自動オフの駆動ができなかったことと、再起動が複数回繰り返す場合は、電源スイッチ133の故障が発生している可能性があることを、ユーザに伝えられれば他の表示内容でもよいものとする。
S908において、CPU102は、ユーザにより操作パネル14の不図示のOKキーが押下されるまで、S907のメッセージ表示を続ける(S908でNo)。ユーザによりOKキーが押下されると(S908でYes)、CPU102は、通常の電源起動時の操作画面に表示を切り替えて、本フローチャートの処理を終了する。
図11は、実施例4における制御部の初期化動作の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示す処理は、ROM104にコンピュータ読み取り可能に格納された(またはROM104からRAM103に展開された)プログラムに基づいて、CPU102が実行することにより実現される。
S1105において、Frb設定ありと判定した場合(Yes)、CPU102は、S806において、再起動実行回数(Crb)をカウント(更新)する。Crbのカウントでは、CPU102が、S1105においてFrb設定ありと判定するたびに、1カウントのインクリメントを行いROM104のデータ領域に格納する。
次に、S1108において、CPU102は、再起動実行回数(Crb)の判定を行う。再起動実行回数(Crb)が1回と判定した場合(S1108でNo)、CPU102は、このまま初期化動作を完了する。またこの場合、CPUは、図9のS907で示したように、図10のようなメッセージ表示を行ってもよい。
S1109では、CPU102は、画像形成装置1の自動電源オフ機能の設定(通常はオン=電源スイッチ自動オフ制御を実行する)をオフに切り替える。即ち、電源スイッチ自動オフ制御を実行しない(無効にする)ように設定を切り替える。なお、自動電源オフ機能の設定は、ROM104のデータ領域に記憶されている。CPU102は、この自動電源オフ機能の設定をROM104より読み出し、自動電源オフ機能の設定がオンの場合に、図8の電源スイッチ自動オフ制御を実行するものとする。
図12は、実施例4において自動電源オフが故障により正常に機能しなかった旨をユーザに警告通知する画面の一例を示す図である。
表示する内容は、自動オフの駆動(電源スイッチ133の電源オフ駆動)ができなかったことと、自動オフの駆動ができない理由が、電源スイッチ133の故障によるものであること、及び、画像形成装置の自動電源オフ機能の設定を強制的にオフに切り替えたことを、ユーザに伝えられれば他の表示内容でも良いものとする。
S1111において、CPU102は、ユーザにより操作パネル14の不図示のOKキーが押下されるまで、S1110のメッセージ表示を続ける(S1111でNo)。ユーザによりOKキーが押下されると(S1111でYes)、CPU102は、通常の電源起動時の操作画面に表示を切り替えて、本フローチャートの処理を終了する。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
10 制御部
13 電源部
14 操作パネル
102 CPU
126 リセット回路
133 電源スイッチ
134 ソレノイド
Claims (16)
- 画像形成装置であって、
ユーザによって操作可能であって、オン状態及びオフ状態に切り替わるマニュアルスイッチと、
前記マニュアルスイッチを前記オン状態から前記オフ状態に切り替える駆動手段と、
前記画像形成装置をオフするための条件を満たした場合に、前記駆動手段を制御して、前記マニュアルスイッチを前記オン状態から前記オフ状態に切り替える制御手段と、を有し、
前記制御手段の制御によって前記マニュアルスイッチが前記オン状態から前記オフ状態に切り替わらないことに基づいて、前記制御手段は、前記画像形成装置を再起動する、ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記駆動手段を制御した後、所定時間が経過したことに従って、再度、前記駆動手段を制御して、前記マニュアルスイッチを前記オン状態から前記オフ状態に切り替える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記駆動手段を再度制御しても、前記マニュアルスイッチが前記オン状態から前記オフ状態に切り替わらないことに基づいて、前記画像形成装置を再起動する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記再起動後に、前記マニュアルスイッチの故障を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記通知手段は、前記再起動の後に、前記再起動が行われた回数をカウントし、該回数が所定の回数を超えている場合に、前記通知を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、再起動を実行する前に、記憶手段に前記再起動の実行を示す情報を記憶するものであり、
前記通知手段は、前記画像形成装置の起動後に、前記記憶手段に前記再起動の実行を示す情報が記憶されている場合、前記マニュアルスイッチの故障を通知する、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段の制御によって前記マニュアルスイッチを前記オン状態から前記オフ状態に切り替える機能を無効にする無効手段、をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成装置の所定の機能を停止する準備処理を実行した後に、前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記画像形成装置を再起動する前に、前記駆動手段を所定回数制御し、
前記駆動手段を所定回数制御しても、前記マニュアルスイッチが前記オン状態から前記オフ状態に切り替わらないことに基づいて、前記画像形成装置を再起動する、ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記マニュアルスイッチは、前記画像形成装置に電力を供給する前記オン状態と前記画像形成装置への電力供給を停止する前記オフ状態とに切り替わるスイッチである、ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記駆動手段は、前記マニュアルスイッチを前記オン状態から前記オフ状態に切り替えるソレノイドを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記ソレノイドへの電力供給を制御する、ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段に割込信号を送信するタイマーをさらに有し、
前記制御手段は、前記駆動手段を制御し且つ前記タイマーから前記割込信号を受信した場合に、前記画像形成装置を再起動する、ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置をオフにするための条件は、ジョブを受信しないで所定時間が経過したこと、又は、操作パネルをユーザが操作せずに所定時間が経過したこと、であることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記通知手段は、前記マニュアルスイッチの故障を示す情報を表示する表示手段である、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- ユーザによって操作可能であって、オン状態及びオフ状態に切り替わるマニュアルスイッチと、前記マニュアルスイッチを前記オン状態から前記オフ状態に切り替える駆動手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置をオフするための条件を満たした場合に、前記駆動手段を制御して、前記マニュアルスイッチを前記オン状態から前記オフ状態に切り替える制御ステップと、
前記制御ステップで前記マニュアルスイッチが前記オン状態から前記オフ状態に切り替わらないことに基づいて、前記画像形成装置を再起動する再起動ステップと、を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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