JP6075816B1 - 多目的運動器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一台で多種多用な筋力トレーニング及びストレッチができ、かつコンパクトで収納に便利な多目的運動器具を提供する。【解決手段】本発明に係る多目的運動器具は、床面に設置され、かつ凹円弧状案内溝を有するベース部と、ベース部上に設置され、かつ凹円弧状案内溝に支持されてベース部上で円弧運動可能なシート部と、 ベース部の左右両外側に設置されるサイドベース部と、サイドベース部に対して回転可能で、かつアームを着脱可能に支持するアーム支持体を有し、アーム支持体は記サイドベース部内に設置された弾性体によって回転方向に張力が付与されている。【選択図】図1

Description

本発明は、自宅リビング等の狭い場所でも使用することが可能な筋力トレーニング用或いはストレッチ用の多目的運動器具に関する。
従来から、油圧シリンダーやバネ等の弾性体を負荷とするローイング運動(ボート漕ぎ運動)によって筋力トレーニングが出来る運動器具は良く知られている。また、自重を負荷としてローイング運動を行える運動器具も特許文献1等に開示されている。
しかしながら、従来のローイング運動が出来る運動器具は、いずれもローイング運動のみしかできず、鍛えることができる体の部分も限定的であった。しかも器具全体が大きく重いため、自宅リビング等での使用や収納場所に困ると言う問題があった。
一方、多種多様、多目的な筋力トレーニングが可能な運動器具として、特許文献2に開示されたものがある。しかしながら特許文献2に開示された発明は、構造が複雑で部品点数も多く製造コストがかかる上、収納時、使用再開時の組立に手間がかかると言った問題があった。
実用新案登録第3130693号 特開2005-74214号公報
本願発明は、上記した従来技術が持つ課題を解決し、自宅リビング等の狭い場所でも使用できるコンパクトな構造でありながら、様々な筋力トレーニング或いはストレッチを行うことができる多目的運動器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明に係る多目的運動器具は、床面に設置され、かつ凹円弧状案内溝を有するベース部と、前記ベース部上に設置され、かつ前記凹円弧状案内溝に支持されて前記ベース部上で円弧運動可能なシート部と、前記ベース部の左右両外側に設置されるサイドベース部と、前記サイドベース部に対して回転可能で、かつアームを着脱可能に支持するアーム支持体を有し、前記アーム支持体は、前記サイドベース部内に設置された弾性体によって回転方向に張力が付与されている、ことを特徴とする。
上記した本願発明によれば、ローイング運動に加えて腹筋運動も同時に行うことができ、かつ弾性体により付勢されたアームを使用することにより腹筋運動が苦手な人でも弾性体の補助力により楽に起き上がることができる上に、構造がシンプルで安価に製造でき、かつコンパクト化が可能で、狭い自宅リビング等での使用や収納が容易である。
また、各種の実施形態によれば、弾性体の強度を調整可能とすることで、自分に適した強さを選択して各種の筋力トレーニングを実施することが可能となり、また左右のアームを逆にして取付けることで、背筋や太腿裏の筋力トレーニングも可能となる。さらには、アームを取外した状態にすると、シート部に足や腹部を乗せた搖動運動も可能となり、一台で各種の筋力トレーニングやストレッチを行うことができる。
本願発明の実施形態に係る多目的運動器具の斜視図である。 ベース部とシート部の連結構造説明図である。 サイドベース部の内部構造を示す側面図である。 弾性体(バネ)の張力調節手段を示す図である。 ベース部に設置されているロックプレートを示す図である。 アームを取り外し、ベース部とサイドベースの間に収納した様子を示す図である。 実施形態に係る多目的運動器具を用いてローイング運動と腹筋運動を複合したトレーニングを実施している様子を示す図である。 実施形態に係る多目的運動器具を用いて上腕と背筋を鍛える運動を行う様子を示す図である。 実施形態に係る多目的運動器具を用いて二の腕(上腕三頭筋)を鍛える運動を行う様子を示す図である。 実施形態に係る多目的運動器具を用いて太腿、背筋を鍛える運動を行う様子を示す図である。 実施形態に係る多目的運動器具を用いて背筋、上腕を鍛える運動を行う様子を示す図である。 実施形態に係る多目的運動器具を用いて脇腹の筋トレや骨盤矯正効果のある運動を行う様子を示す図である。
以下、本願発明の実施形態につき、各図を用いて詳細に説明する。なお、本願発明は、以下説明する実施形態の構成に限らず、本願発明の目的を達成し、特許請求の範囲に記載した範囲内におけるあらゆる具体的形態を含むものである。
図1は、本願発明に係る多目的運動器具の全体を示す斜視図であり、当該多目的運動器具は、床面等に設置されるベース部1と、その上に設置するシート部2と、ベース部2の両側に配置されたサイドベース4と、サイドベース4に対して回転可能でかつ着脱自在に取付けられるアーム3とで構成されている。また、アーム3には使用者が把持するハンドル部13が固定されている。本実施形態では、ベース部1は左右対称に配置された2つの部材から構成され、2つのサイドベース4を含めて前後2本のシャフト5で連結しているが、ベース部1は1つの箱型で構成しても良く、またサイドベース4はベース部1と一体構造としても良い。
図2はベース部1とシート部2の連結構造を示す図である。ベース部1の上面には凹円弧状の案内溝6が形成されており、シート部2の下面に固定した2つのキャスター8が前記案内溝6内を走行することにより、シート部2は、ベース部1上において円弧運動するようになっている。シート部2の上面は中央がゆるやかに窪んだ形状となっており、運動の快適さのために、クッション性がある素材で構成するのが好ましい。ベース部1とシート部2の連結構造は、図示したもの以外にも様々な構造とすることができる。例えば、ベース部1の側面に凹円弧状からなる案内溝を形成し、当該側面に形成した案内溝でシート部の円弧運動を実現できるようにすれば、ベース部1の上面とシート部2の下面を凹凸の円弧面で合わせることができ、ベース部1とシート部2との隙間に指を挟む等の事故を防止、軽減することができる。
ベース部1の長手方向前後箇所には、シート部2が前後に揺動した際、そのキャスター8が案内溝6から脱輪しないよう、搖動範囲を規制するためのストッパー9が設置されており、シート部2に固定されたシート突起10と当接することにより、シート部2の脱輪を防止(搖動範囲を規制)している。なお、ストッパー9の素材はシート突起10との衝突衝撃を緩和するため、ゴム製等のクッション性のあるものが好ましい。
図3はサイドベース部4の内部構成を示す側面図である。図3−1はアーム3が初期状態にある様子、図3−2はアーム3を持ち上げて弾性体20が伸びた状態を示している。アーム3は、サイドベース部4に固定された支軸に対して回転可能なアーム支持体7に着脱自在に装着され、サイドベース部4に対して回転可能となっている。
アーム支持体7は、支軸を中心にした一方側にアーム3を着脱自在に装着すための凸部を有し、他方側には弾性体20の一端を取付けるためのレバー部21を有している。図中11は、アーム3とアーム支持体7との係合を強固にするためのロックピンである。アーム3とアーム支持体7との係合構造及び形状は、左右どちらも同じであり、2つのアーム3は、左右どちらのアーム支持体7にも取付けることができるようになっている。これにより、ハンドル部13が両方とも外側を向く状態、或いは両方とも内側を向く状態(後述、図10参照)で、アーム3をアーム支持体7に取付けることができるようになっている。
弾性体20の他端は、強度調整レバー22に接続されており、図4に示すとおり、サイドベース部4の上面に設けられた4つの係合溝に係合させることよって、その張力を4段階に調節可能となっている。弾性体20の張力調整手段としては、上記のような段階的な手段のみならず、ネジ式等によって無段階に調節できるようにしても良い(図示せず)。また本実施形態における弾性体20は、金属製のスプリングバネとなっているが、ゴム等の他の手段を用いても良い。
本発明に係る多目的運動器具は、様々な運動を実現するため、ベース部1に対するシート部2の円弧運動をロックし、シート部2が固定された状態とすることが出来るようにしている。図5に示すとおり、ベース部1に対して回転可能なロックプレート12を設け、シート部2に設けられたピンに係合して固定することで、シート部2はベース部1に対して固定され揺動しないようにしている。なお、ロックするための手段は、上記構成に限らず、単純なピンと孔による係合であっても良い。
図6は、アーム3を利用しない運動を実施する時、或いは運動を終えて収納する際に、アーム3をアーム支持体7から取り外し、ベース部1とサイドベース部4の間に設けられた空間に収納している様子を示した図である。これにより多目的運動器具を使用しない場合、コンパクトに収納することが可能となっている。
上記した構成からなる本願発明の多目的運動器具を用いて、様々な筋力トレーニング及びストレッチを行う方法について説明する。
図7は、本願発明の多目的運動器具を使用することによって実現可能なローイング運動と腹筋運動を複合したトレーニングを行う様子を示す図である。図7−1に示すとおり、まず使用者はシート部2に着座し、アーム3の先端にあるグリップ13を両手で掴む。その後、図7−2に示すように、アーム3を手前に引きつつ体を後方に倒れ込ませローイング運動を行う。この時、弾性体20の張力に抗してアーム3が引き上げられるとともに、シート部2が円弧運動しながら前方に揺動する。
その後、今度は身体を起き上がらせて、図7−1の状態に戻るシットアップ運動(腹筋運動)に移るが、その際、弾性体20の張力が付されたアーム3の元に戻る力が、シットアップ運動を補助する。同時に、シート部2はベース部1上で円弧運動するため、起き上がりをより楽にすることができる。またシットアップ運動は、臀部とシート面との間に摩擦が生じ、臀部の皮膚を損傷する恐れがあるが、本願発明の多目的運動器具によれば、シート部2が円弧運動によって揺動するため、臀部の皮膚を傷める危険性も軽減することができる。
図8は、本願発明の多目的運動器具を使用することによって実現可能な上腕と背筋を同時に鍛える運動を行う様子を示す図であり、図8−1が初期状態、図8−2がアーム3を引き上げた状態である。使用者は、シート部2をベース部1に対して固定した状態(ロックプレート12によって固定した状態)にして着座し、両手でアーム3を引き寄せることで、上腕と背筋を同時に鍛えることができる。アーム3は、弾性体20によって張力が付されているため、その張力に抗してアームを引き上げることで負荷を与えることができる。また、弾性体20の張力は可変となっているため、使用者が求める負荷を可変に設定することができる。
図9は、本願発明の多目的運動器具を使用することによって実現可能な二の腕(上腕三頭筋)を鍛える運動を行う様子を示す図である。使用者は、図8と同様にシート部2をベース部1に固定した状態で、アーム3を背中側にして着座し、後ろに伸ばした手によってアーム3を引き上げることにより、二の腕(上腕三頭筋)を鍛えることができる。この運動においても、弾性体20の張力は可変となっているため、使用者が求める負荷を可変に設定することができる。
図10は、本願発明の多目的運動器具を使用することによって実現可能な太腿と背筋を同時に鍛える運動を行う様子を示す図である。使用者は、左右のアーム3を入れ替え、ハンドル部13が互いに内向きに向き合うようにし、シート部2をベース部1に固定した状態で、腹部をシート部2に乗せた伏臥位状態とし、足首をハンドル部13の下に挿入して膝を曲げながらアーム3を引き上げることで太腿と背筋を同時に鍛えることができる。このように本願発明の多目的運動器具は、左右のアーム3を入れ替え、ハンドル部13が互いに内向きに向き合うようにすることができるため、太腿及び背筋も鍛えることができる。この運動においても、弾性体20の張力は可変となっているため、使用者が求める負荷を可変に設定することができる。
図11は、本願発明の多目的運動器具を使用することによって実現可能な背筋と上腕を同時に鍛える運動を行う様子を示す図である。使用者は、アーム3をサイドベース部4から取り外し、ロックプレート12を解除してシート部2が円弧運動可能な状態とし、腹部をシート部2に乗せた伏臥位の姿勢をとり、床面に接地した両手を支点に上半身を上下させることでシート部2が揺動して足が持ち上がり、背筋と上腕を同時に鍛えることができる。
図12は、本願発明の多目的運動器具を使用することによって実現可能な脇腹の筋トレや骨盤矯正効果のある運動を行う様子を示す図である。使用者は、アーム3をサイドベース部4から取り外し、ロックプレート12を解除してシート部2が円弧運動可能な状態とする。この状態で、図12−1に示す例ではシート部2に臀部を乗せた横向き仰臥位状態として脇腹や骨盤を円弧運動させることができ、また図12−2に示す例では、シート部2にふくらはぎを乗せて仰臥位状態として骨盤を円弧運動させることができ、図12-3に示す例では、シート部2に横向き着座した状態でシート部2を左右に揺動させることで、脇腹等の筋肉を鍛えるとともに骨盤を円弧運動させることができる。
以上のとおり、本願発明によれば、ローイング運動に加えて腹筋運動も同時に行うことができ、かつ弾性体により付勢されたアームを使用することにより腹筋運動が苦手な人でも弾性体の補助力により楽に起き上がることができる上に、構造がシンプルで安価に製造でき、かつコンパクト化が可能で、狭い自宅リビング等であっても使用や収納が容易である。
また、各種の実施形態によれば、弾性体の強度を調整可能とすることで、自分に適した強さを選択して各種の筋力トレーニングを実施することが可能となり、また左右のアームを逆にして取付けることで、背筋や太腿裏の筋力トレーニングも可能となる。さらには、アームを取外した状態にすると、シート部に足や腹部を乗せた搖動運動も可能となり、一台で各種の筋力トレーニングやストレッチを行うことができる。
1 ベース部
2 シート部
3 アーム
4 サイドベース部
5 シャフト
6 案内溝
7 アーム支持体
8 キャスター
9 ストッパー
10 シート突起
11 ロックピン
12 ロックプレート
13 ハンドル部
20 弾性体
21 レバー部
22 強度調整レバー

Claims (8)

  1. 床面に設置され、かつ凹円弧状案内溝を有するベース部と、
    前記ベース部上に設置され、かつ前記凹円弧状案内溝に支持されて前記ベース部上で円弧運動可能なシート部と、
    前記ベース部の左右両外側に設置されるサイドベース部と、
    前記サイドベース部に対して回転可能で、かつアームを着脱可能に支持するアーム支持体を有し、
    前記アーム支持体は、前記サイドベース部内に設置された弾性体によって回転方向に張力が付与されている、
    ことを特徴とする多目的運動器具。
  2. 前記アームは、左右の各前記アーム支持体のいずれに対しても着脱可能である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の多目的運動器具。
  3. 前記ベース部には、前記ベース部に対する前記シート部の円弧運動を規制するロック機構を更に有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の多目的運動器具。
  4. 前記サイドベース部には、前記弾性体の張力を調整可能な調整手段が更に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の多目的運動器具。
  5. 前記調整手段は段階的な固定式、又は無段階のネジ式である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の多目的運動器具。
  6. 前記弾性体は金属製バネ又はゴムである、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の多目的運動器具。
  7. 前記ベース部の上面と前記シート部の下面は、同形状で相対する凹円弧面及び凸円弧面に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の多目的運動器具。
  8. 前記ベース部には、前記シート部の円弧運動の範囲を規制するストッパーが更に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の多目的運動器具。



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