JP6075310B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6075310B2
JP6075310B2 JP2014056833A JP2014056833A JP6075310B2 JP 6075310 B2 JP6075310 B2 JP 6075310B2 JP 2014056833 A JP2014056833 A JP 2014056833A JP 2014056833 A JP2014056833 A JP 2014056833A JP 6075310 B2 JP6075310 B2 JP 6075310B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
control device
throttle valve
amount
intake air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014056833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015178812A (ja
Inventor
貴史 西尾
貴史 西尾
保憲 的場
保憲 的場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014056833A priority Critical patent/JP6075310B2/ja
Publication of JP2015178812A publication Critical patent/JP2015178812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6075310B2 publication Critical patent/JP6075310B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、車両のエンジン室内に搭載されたエンジンの吸気通路において吸気ポートに対して下方に延びる下方延設部に設けられたスロットル弁と、一端が上記エンジンのクランクケースに接続され、他端が、上記下方延設部における上記スロットル弁よりも下流側の部分であるスロットル弁下流部に接続されたブローバイガス通路とを備えたエンジンの制御装置に関する技術分野に属する。
例えば特許文献1には、エンジン停止時にスロットル弁を所定期間開いて水滴を除去した後に停止時開度に戻すことで、スロットル弁に付着していた水滴が氷結することを防止する技術が記載されている。また、特許文献2には、エンジンの停止時に、スロットル弁を全開保持して、スロットル弁のアイシングを防止するようにしている。
特開2008−163771号公報 特開2009−162073号公報
ところで、エンジンの吸気通路において吸気ポートに対して下方に延びる下方延設部に、スロットル弁が設けられ、この下方延設部における上記スロットル弁よりも下流側(つまり上側)の部分であるスロットル弁下流部にブローバイガスが導入される場合がある。この場合、吸気通路に吸入された吸入空気の温度が0℃よりもかなり低い(例えば−15℃以下)ときには、エンジンの作動中、ブローバイガスに含まれている水分が氷結する。そして、エンジンを停止して吸気通路に冷たい吸入空気が入らなくなると、エンジンからの熱とエンジン室内に籠もった熱とにより、上記氷結した水分が溶融し、その溶融した水分がスロットル弁へと流れてスロットル弁に付着することになる。そして、エンジンの停止によりエンジン及びエンジン室内が冷えると、車両周囲の温度により、スロットル弁に付着した水分が氷結してしまう。
このように上記下方延設部の上記スロットル弁下流部にブローバイガスが導入される場合には、該スロットル弁下流部に多量の氷結が生じ、この氷結が少しずつ溶融する度に、溶融した水滴がスロットル弁に落下することになる。このため、特許文献1のように、エンジン停止時にスロットル弁を所定期間開くにしても、エンジン停止時に、その氷結の全てが溶融する時期を正確に予測しないと、スロットル弁の氷結を十分に防止することが困難になる。また、特許文献2のように、エンジン停止時にスロットル弁を全開保持したとしても、その上から落下してくる水滴がスロットル弁に付着してその水滴が氷結する可能性があり、スロットル弁の氷結を十分に防止することは困難である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンの吸気通路において吸気ポートに対して下方に延びる下方延設部に、スロットル弁が設けられ、この下方延設部における上記スロットル弁よりも下流側の部分であるスロットル弁下流部にブローバイガスが導入される場合に、エンジン停止時にスロットル弁が氷結するのを防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、車両のエンジン室内に搭載されたエンジンの吸気通路において吸気ポートに対して下方に延びる下方延設部に設けられたスロットル弁と、一端が上記エンジンのクランクケースに接続され、他端が、上記下方延設部における上記スロットル弁よりも下流側の部分であるスロットル弁下流部に接続されたブローバイガス通路とを備えたエンジンの制御装置を対象として、上記ブローバイガス通路により上記下方延設部の上記スロットル弁下流部に導入されるブローバイガス量を検出するブローバイガス量検出手段と、上記吸気通路に吸入された吸入空気の温度である吸気温度を検出する吸気温度検出手段と、上記吸気通路に吸入された吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、上記エンジン室内の温度を検出するエンジン室内温度検出手段と、上記エンジンの水温を検出する水温検出手段とを更に備え、上記制御装置は、上記ブローバイガス量検出手段により検出されたブローバイガス量と、上記吸気温度検出手段により検出された吸気温度と、上記吸入空気量検出手段により検出された吸入空気量とから、上記エンジンの作動中における上記下方延設部の上記スロットル弁下流部での氷結量の積算値を推定し、上記エンジンの停止時に、該氷結量の積算値と、上記エンジン室内温度検出手段により検出されたエンジン室内の温度と、上記水温検出手段により検出されたエンジン水温とから、上記下方延設部の上記スロットル弁下流部における氷結が全て溶融する溶融完了時期を推定し、該溶融完了時期に上記スロットル弁を開閉作動させるように構成されている、という構成とした。
上記の構成により、ブローバイガス通路により下方延設部のスロットル弁下流部に導入されるブローバイガス量と、吸気温度と、吸入空気量とから、エンジンの作動中における上記下方延設部の上記スロットル弁下流部での氷結量の積算値を推定し、エンジンの停止時に、該氷結量の積算値と、エンジン室内の温度と、エンジン水温とから、上記下方延設部のスロットル弁下流部における氷結が全て溶融する溶融完了時期を推定するので、溶融完了時期を正確に推定することができる。そして、その溶融完了時期にスロットル弁を開閉作動させるので、溶融した水分は全てスロットル弁の下側へと流れる。また、その時点で、スロットル弁の上側に氷結及び水分は存在せず、それ以降にスロットル弁に水分が付着することはない。したがって、エンジン停止時にスロットル弁が氷結するのを防止することができる。また、特別な溶融装置を設置する必要がなく、コストの低減化を図ることができる。
上記エンジンの制御装置の一実施形態では、上記制御装置は、上記車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、上記エンジンを停止させるとともに、上記氷結量の積算値が所定量よりも多いときには、該制御装置の停止を遅延し、上記溶融完了時期に上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を停止するように構成されている。
このことにより、溶融完了時期を正確に推定することができるので、エンジン停止後に制御装置が起動中であっても、制御装置での電力消費を出来る限り抑制することができる。
上記エンジンの制御装置の他の実施形態では、上記制御装置は、上記車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、上記エンジンを停止させかつ該制御装置を停止するとともに、上記氷結量の積算値が所定量よりも多いときには、上記溶融完了時期に該制御装置を起動して上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を再び停止するように構成されている。
このことで、エンジンの停止後においてスロットル弁を開閉作動させるときだけ制御装置が起動するので、エンジン停止後における制御装置での電力消費を大幅に抑制することができる。
上記エンジンの制御装置の更に他の実施形態では、上記制御装置は、上記車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、上記エンジンを停止させかつ該制御装置を停止するとともに、上記氷結量の積算値が所定量よりも多いときには、上記溶融完了時期の前でかつ上記イグニッションスイッチのオフから所定時間経過後に起動し、上記溶融完了時期に上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を再び停止するように構成されている。
こうすることで、所定時間を、例えば、イグニッションスイッチのオフから、下方延設部のスロットル弁下流部における氷結が全て溶融するまでの最小時間に設定しておけば、その最小時間の分だけ、エンジン停止後における制御装置での電力消費を抑制することができる。
上記のように上記制御装置の停止を遅延させる場合、上記制御装置は、該制御装置を作動させるためのバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段を更に備えていて、該制御装置の停止の遅延中に、上記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリの電圧が所定値以下になったときには、上記溶融完了時期の前であっても、上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を停止するように構成されていてもよい。
このことにより、エンジン停止後における制御装置での電力消費によるバッテリ電圧の過剰低下を抑制して、エンジンが始動できなくなるのを防止することができる。また、上記バッテリ電圧が上記所定値以下になるまでに溶融した水分は、スロットル弁の下側へと確実に流すことができるので、スロットル弁の氷結を出来る限り防止することができる。
また、上記のように上記制御装置の停止を遅延させる場合、上記制御装置は、該制御装置の停止の遅延中において、上記溶融完了時期の前に、溶融した水分の再氷結が予測される場合には、その時点で上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を停止するように構成されていてもよい。
こうすることで、車両周囲の温度低下等によって、溶融完了時期の前に、溶融した水分の再氷結が予測される場合には、それまでに溶融した水分をスロットル弁の下側へと確実に流すことができるので、スロットル弁の氷結を出来る限り防止することができる。
以上説明したように、本発明のエンジンの制御装置によると、吸気通路の下方延設部のスロットル弁下流部に導入されるブローバイガス量と、吸気温度と、吸入空気量とから、エンジンの作動中における上記下方延設部の上記スロットル弁下流部での氷結量の積算値を推定し、該氷結量の積算値と、エンジン室内の温度と、エンジン水温とから、エンジンの停止時に、上記下方延設部の上記スロットル弁下流部における氷結が全て溶融する溶融完了時期を推定し、該溶融完了時期にスロットル弁を開閉作動させるようにしたことにより、特別な溶融装置を設置することなく、エンジン停止時にスロットル弁が氷結するのを防止することができる。また、制御装置での電力消費を出来る限り抑制することができる。
本発明の実施形態に係る制御装置としてのエンジン制御ユニットにより制御されるエンジンの概略構成を示す図である。 エンジンの停止時にスロットル弁が氷結するのを防止するための、スロットル弁の制御系の構成を示すブロック図である。 吸入空気量及び吸気温度から氷結係数を求めるためのマップの一例を示す図である。 エンジン制御ユニットによる積算氷結量の推定のための動作を示すフローチャートである。 エンジン制御ユニットの溶融完了時期推定部によるエンジン停止時の第1動作例を示すフローチャートである。 エンジン制御ユニットの溶融完了時期推定部によるエンジン停止時の第2動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る制御装置としてのエンジン制御ユニット100(図2参照)により制御されるエンジン1の概略構成を示す。このエンジン1は、車両のエンジン室内に搭載されたガソリンエンジンであって、複数の気筒2(図1では、1つのみ示す)が設けられたシリンダブロック3と、このシリンダブロック3上に配設されたシリンダヘッド4とを有している。このエンジン1の各気筒2内には、シリンダヘッド4との間に燃焼室6を区画するピストン5が往復動可能にそれぞれ嵌挿されている。このピストン5は、コンロッド7を介して不図示のクランク軸と連結されている。このクランク軸には、該クランク軸の回転角度位置を検出するための検出板8が一体回転するように固定され、この検出板8の回転角度位置を検出することでエンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ9が設けられている。上記クランク軸は、シリンダブロック3の下側に設けられたクランクケース25内に配設され、クランクケース25の下側には、オイルパン26が配設されている。
上記シリンダヘッド4には、各気筒2毎に吸気ポート12及び排気ポート13が形成されているとともに、これら吸気ポート12及び排気ポート13の燃焼室6側の開口を開閉する吸気弁14及び排気弁15がそれぞれ配設されている。吸気弁14は不図示の吸気弁駆動機構により、排気弁15は不図示の排気弁駆動機構により、それぞれ駆動される。吸気弁14及び排気弁15は、それぞれ吸気弁駆動機構及び排気弁駆動機構により所定のタイミングで往復動して、それぞれ吸気ポート12及び排気ポート13を開閉し、気筒2内のガス交換を行う。吸気弁駆動機構及び排気弁駆動機構は、それぞれ、クランクシャフトに駆動連結された吸気カムシャフト及び排気カムシャフトを有し、これらのカムシャフトはクランクシャフトの回転と同期して回転する。また、少なくとも吸気弁駆動機構は、吸気カムシャフトの位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な、液圧式又は機械式の位相可変機構(Variable Valve Timing:VVT)を含んで構成されている。
また、シリンダヘッド4における各気筒2の中心軸上には、燃料を噴射するインジェクタ17が設けられている。このインジェクタ17は、その燃料噴射口が燃焼室6の天井面から該燃焼室6に臨むように配設されていて、圧縮行程上死点付近で燃焼室6に燃料を直接噴射供給するようになっている。
さらに、シリンダヘッド4には、図示を省略する点火プラグが配設されている。この点火プラグの先端部(電極)は、燃焼室6の天井部におけるインジェクタ17の燃料噴射口の側方近傍に臨んでいる。そして、上記点火プラグは、所望の点火タイミングで火花を発生するようになされている。
上記エンジン1の一側の面には、各気筒2の吸気ポート12に連通するように吸気通路30が接続されている。この吸気通路30の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ31が配設されており、このエアクリーナ31で濾過した吸入空気が吸気通路30及び吸気ポート12を介して各気筒2の燃焼室6に供給される。
上記吸気通路30におけるエアクリーナ31の下流側近傍には、吸気通路30に吸入された吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段としてのエアフローセンサ32と、該吸入空気の温度である吸気温度を検出する吸気温度検出手段としての吸気温度センサ33とが配設されている。また、吸気通路30における下流端近傍には、サージタンク34が配設されている。このサージタンク34よりも下流側の吸気通路30は、各気筒2毎に分岐する独立通路とされ、これら各独立通路の下流端が各気筒2の吸気ポート12にそれぞれ接続されている。
さらに、上記吸気通路30におけるエアフローセンサ32及び吸気温度センサ33とサージタンク34との間には、ターボ過給機20のコンプレッサ20aが配設されている。このコンプレッサ20aの作動により吸入空気の過給を行う。
さらにまた、上記吸気通路30におけるターボ過給機20のコンプレッサ20aとサージタンク34との間には、上流側から順に、上記コンプレッサ20aにより圧縮された空気を冷却するインタークーラ35と、スロットル弁37とが配設されている。このスロットル弁37は、該スロットル弁37の配設部分における吸気通路30の断面積を変更することによって、上記各気筒2の燃焼室6への吸入空気量を調節する。上記サージタンク34には、該サージタンク34内の吸入空気の圧力を検出する圧力センサ36が設けられている。
本実施形態では、吸気通路30におけるインタークーラ35の下流側近傍からサージタンク34までの部分(サージタンク34を含む)は、吸気通路30において吸気ポート12に対して下方に延びる下方延設部30aとされている。この下方延設部30aの途中に上記スロットル弁37が配設されている。
また、本実施形態では、吸気通路30には、コンプレッサ20aをバイパスする吸気バイパス通路38が設けられ、この吸気バイパス通路38には、エアバイパス弁39が設けられている。このエアバイパス弁39は、通常、全閉状態にあるが、例えばスロットル弁37が急激に閉じられたときに、吸気通路30におけるスロットル弁37よりも上流側で圧力の急上昇及びサージングが生じてコンプレッサ20aの回転が乱れることにより大きな音が発生するので、それを防止するためにエアバイパス弁39が開けられる。
上記エンジン1の他側の面には、各気筒2の燃焼室6からの排気ガスを排出する排気通路40が接続されている。この排気通路40の上流側の部分は、各気筒2毎に分岐して排気ポート13の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールドによって構成されている。この排気マニホールドよりも下流側の排気通路40に、上記ターボ過給機20のタービン20bが配設されている。このタービン20bが排気ガス流により回転し、このタービン20bの回転により、該タービン20bと連結された上記コンプレッサ20aが作動する。
上記排気マニホールドよりも下流側でかつタービン20bよりも上流側の排気通路40は、第1通路41と、第1通路41よりも断面積が小さい第2通路42とに分割された分割部40aとされている。第1通路41の断面積と第2通路42の断面積との和は、排気マニホールドよりも下流側でかつ分割部40aよりも上流側部分の排気通路40の断面積と略同じである。
上記第1通路41には、排気カット弁43が設けられている。この排気カット弁43は、排気カット弁モータ43aの駆動によって、上記第1通路41を完全に閉じる閉状態と、完全に開く開状態とに切り換え可能に構成されている。これにより、排気通路40における分割部40a(つまりタービン20bの手前)でエンジン1の排気ガスの流速を大小2段階に切り換えることができる。すなわち、排気カット弁43の開状態では、分割部40aでの排気ガスの流速は、排気マニホールドよりも下流側でかつ分割部40aよりも上流側部分の排気通路40での排気ガスの流速と略同じであるが、閉状態では、分割部40a(第2通路42)での排気ガスの流速は、開状態のときよりも大きく(速く)なる。
上記排気カット弁43の構成については、図示を省略するが、排気カット弁駆動モータ43aにより直接駆動されてスライド移動するスライド部材と、このスライド部材のスライド移動に連動して第1通路41に対して進退する弁本体と、上記スライド部材と上記弁本体とを連結するリンク機構と、上記スライド部材のスライド位置を検出する排気カット弁ポジションセンサ43bとを有している。そして、後述のエンジン制御ユニット100が、上記排気カット弁ポジションセンサ43bからの位置情報に基づいて排気カット弁駆動モータ43aを制御して、排気カット弁43を開状態又は閉状態にする。このような構成では、排気カット弁43を、開状態と閉状態との間の状態(中間の開度)にすることが可能であるが、本実施形態では、開状態又は閉状態にしかしない(但し、中間の開度で固着するという故障は生じ得る)。尚、本実施形態では、排気カット弁43を、排気カット弁駆動モータ43aにより駆動されるものとしたが、これに限るものではなく、例えばソレノイド弁としてもよい。この場合、排気カット弁ポジションセンサ43bをなくすことができる。
上記排気通路40には、エンジン1の排気ガス(本実施形態では、排気カット弁43により流速が大又は小に切り換えられた排気ガス)を、タービン20bをバイパスして流すための排気バイパス通路46が設けられている。この排気バイパス通路46の排気ガス流入側の端部(上流側の端部)は、排気通路40における分割部40aとタービン20bとの間の部分に接続され、排気ガス流出側の端部(下流側の端部)は、排気通路40におけるタービン20bの下流側であって後述の排気浄化装置51の上流側に接続されている。尚、排気バイパス通路46は、分割部40a及びタービン20bの両方をバイパスする(排気バイパス通路46の上流側の端部が、排気通路40における分割部40aの上流側の部分に接続される)ようにしてもよい。
排気バイパス通路46の排気ガス流入側の端部には、ウエストゲート弁47が設けられている。このウエストゲート弁47の開度が0%(全閉)であるときには、排気カット弁43により流速が切り換えられた排気ガスの全量がタービン20bへと流れ、それ以外の開度であるときには、その開度に応じて、排気バイパス通路46に流れる流量(つまりタービン20bへ流れる流量)が変化する。すなわち、ウエストゲート弁47の開度が大きいほど、排気バイパス通路46に流れる流量が多くなり、タービン20bへ流れる流量が少なくなる。尚、ウエストゲート弁47は、排気バイパス通路46の長さ方向のどこに設けられていてもよい。
ウエストゲート弁47も、排気カット弁43と同様の構成であり、ウエストゲート弁駆動モータ47aと、該ウエストゲート弁駆動モータ47aにより直接駆動されてスライド移動するスライド部材と、このスライド部材のスライド移動に連動して排気バイパス通路46の排気ガス流入側の端部に対して進退する弁本体と、上記スライド部材と上記弁本体とを連結するリンク機構と、上記スライド部材のスライド位置を検出するウエストゲート弁開度センサ47b(ポジションセンサで構成される)とを有している。
排気通路40におけるタービン20bよりも下流側(排気バイパス通路46の下流側の端部が接続される部分よりも下流側)には、排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置51が配設されている。この排気浄化装置51は、白金又は白金にパラジウムを加えたもの等を担持して排気ガス中のCO及びHCを酸化する酸化触媒52と、排気ガス中のNOxを処理(トラップ)して、NOxが大気に排出されるのを抑制するリーンNOx触媒53とを有している。リーンNOx触媒53は、酸化触媒52に対して下流側に離れて配設されている。
上記エンジン1は、その排気ガスの一部が排気通路40から吸気通路30に還流されるように、EGR通路60を備えている。このEGR通路60は、排気通路40における分割部40aの第1通路41と、吸気通路30におけるサージタンク34よりも下流側の各独立通路とを接続する。EGR通路60には、内部を通過する排気ガスを冷却するためのEGRクーラ61と、EGR通路60の断面積を変更するEGR弁62とが配設されている。このEGR弁62により、EGR通路60による排気ガスの還流量が調節される。
また、エンジン1は、燃焼室6から漏れ出たブローバイガスを吸気通路30に戻すための第1及び第2ベンチレーションホース65,66を備えている。第1ベンチレーションホース65の一端は、シリンダブロック2の下側のクランクケース25に接続され、他端は、上記下方延設部30aにおけるスロットル弁37よりも下流側の部分であるスロットル弁下流部(本実施形態では、サージタンク34)に接続されている。したがって、第1ベンチレーションホース65は、本発明のブローバイガス通路を構成する。第1ベンチレーションホース65のクランクケース25側の端部には、ブローバイガスをサージタンク34側にしか流さないようにするためのチェックバルブ(図示せず)が設けられている。サージタンク34内の圧力がクランクケース25内の圧力(大気圧と同じ)よりも低いときに、その差圧に応じてブローバイガスが第1ベンチレーションホース65を介してクランクケース25からサージタンク34に流れることになる。第2ベンチレーションホース66は、シリンダヘッド4の上部と吸気通路30におけるエアクリーナ31とコンプレッサ20aとの間の部分とを接続している。
図2に示すように、本実施形態では、エンジン1の作動を制御するエンジン制御ユニット100が設けられている。尚、図2では、エンジン1の停止時にスロットル弁37が氷結するのを防止するための、スロットル弁37の制御系のみを記載している。
エンジン制御ユニット100は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラであって、プログラムを実行する中央演算処理装置(CPU)と、例えばRAMやROMにより構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、電気信号の入出力をする入出力(I/O)バスと、を備えている。
そして、エンジン制御ユニット100は、上記エアフローセンサ32、上記吸気温度センサ33、上記圧力センサ36、エンジン1の水温を検出する水温検出手段としての水温センサ72、及び、大気圧を検出する大気圧センサ73からのセンサ値の信号、並びに、上記車両のイグニッションスイッチのオン/オフ信号を入力して、これら入力信号に基づいて、後述の如く、スロットル弁37を制御する。
エンジン制御ユニット100は、上記ブローバイガス通路65により上記サージタンク34に導入されるブローバイガス量を演算するブローバイガス量演算部100aと、そのサージタンク34に導入されたブローバイガス量に含まれる水分(所定割合の水分が含まれているとする)のうちどの程度の割合で氷結するかを示す氷結係数を決定する氷結係数決定部100bと、エンジン1の作動中における上記サージタンク34での氷結量の積算値(以下、積算氷結量という)を推定する積算氷結量推定部100cと、上記サージタンク34における氷結が全て溶融する溶融完了時期を推定する溶融完了時期推定部100dとを有している。
上記ブローバイガス量演算部100aは、圧力センサ36及び大気圧センサ73からの入力信号に基づいて上記ブローバイガス量を演算する。すなわち、圧力センサ36により検出されるサージタンク34内の圧力が、大気圧センサ73により検出される大気圧(つまりクランクケース25内の圧力)よりも低いときに、その差圧と、予め分かっている第1ベンチレーションホース65の径とにより、上記ブローバイガス量を演算する。上記差圧が大きいほど、上記ブローバイガス量は多くなる。したがって、圧力センサ36、大気圧センサ73及びブローバイガス量演算部100aは、ブローバイガス通路65によりサージタンク34(下方延設部30aの上記スロットル弁下流部)に導入されるブローバイガス量を検出するブローバイガス量検出手段を構成することになる。
上記氷結係数決定部100bは、エアフローセンサ32により検出された吸入空気量と、吸気温度センサ32により検出された吸気温度とから、エンジン制御ユニット100の上記メモリに予め記憶されている、例えば図3のようなマップに基づいて、上記氷結係数を決定する。吸気温度が低いほど、また吸入空気量が多いほど、上記氷結係数は大きくなる。或る時刻において検出された吸入空気量及び吸気温度により上記氷結係数が例えば0.6に決定されたとすると、その時刻において、ブローバイガス通路65によりサージタンク34に導入されたブローバイガス量に含まれる水分の60%が氷結することを意味し、1に決定されたとすると、上記ブローバイガス量に含まれる水分の100%が氷結することを意味する。吸気温度が−15℃よりも高い温度では、上記氷結係数は0になる。上記ブローバイガス量に上記所定割合を掛けた値である水分量に上記氷結係数を掛けた値が氷結量となる。
上記積算氷結量推定部100cは、エンジン1の作動中(イグニッションスイッチがオンになったときから)、上記ブローバイガス量に上記所定割合を掛けて水分量を求め、その水分量に上記氷結係数を掛けて氷結量を刻々と計算し続け、その氷結量を積算して積算氷結量を求める。
上記溶融完了時期推定部100dは、エンジン1の停止時(イグニッションスイッチがオフになったとき)に、上記積算氷結量と、エンジン室内の温度と、上記水温センサ72により検出されたエンジン水温とから、サージタンク34における氷結が全て溶融する溶融完了時期を推定する。上記エンジン室内の温度は、吸気温度センサ33による吸気温度と上記エンジン水温とに基づいて、溶融完了時期推定部100dが算出する。これにより、吸気温度センサ33、水温センサ72及び溶融完了時期推定部100dは、エンジン室内の温度を検出するエンジン室内温度検出手段を構成することになる。
エンジン1の停止後に溶融した水分は、スロットル弁37へと流れる。本実施形態では、エンジンの停止中、スロットル弁37は閉じている。このため、上記溶融した水分をそのまま放置しておけば、スロットル弁37が氷結し、その後にエンジン1を始動しようとしても、始動できなくなる。
そこで、溶融完了時期推定部100dは、上記溶融完了時期にスロットル弁37を所定回数だけ開閉作動させる。上記所定回数は、閉じた状態から開いた状態にした後に再び閉じた状態に戻す動作を1回として、1回であってもよいが、スロットル弁37に付着した水分を確実に振り払う観点からは複数回が好ましい。また、上記積算氷結量が多いほど、上記所定回数を多くしてもよい。上記スロットル弁37の開閉作動により、溶融してスロットル弁37に付着した水分は全てスロットル弁37の下側へと流れ、スロットル弁37の氷結を防止する。
ここで、上記エンジン制御ユニット100による積算氷結量の推定のための動作について、図4のフローチャートに基づいて説明する。
最初のステップS1で、各種センサ値を読み込み、次のステップS2で、ブローバイガス量演算部100aが、圧力センサ36により検出されるサージタンク34内の圧力が、大気圧センサ73により検出される大気圧(つまりクランクケース25内の圧力)よりも低いときに、その差圧と、第1ベンチレーションホース65の径とにより、ブローバイガス通路65によりサージタンク34に導入されるブローバイガス量を演算する。
次のステップS3では、氷結係数決定部100bが、エアフローセンサ32により検出された吸入空気量と、吸気温度センサ32により検出された吸気温度とから、上記マップに基づいて、上記氷結係数を決定する。
次のステップS4では、上記積算氷結量推定部100cが、エンジン1の作動中におけるサージタンク34での氷結量を積算して、積算氷結量を求め、しかる後にリターンする。
次に、上記エンジン制御ユニット100の溶融完了時期推定部100dによるエンジン停止時の第1動作例について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
最初のステップS11で、イグニッションスイッチがオフであるか否かを判定する。このステップS11の判定がNOであるときには、該ステップS11の動作を繰り返す一方、ステップS11の判定がYESになると、ステップS12に進む。尚、図5には、記載していないが、ステップS11の判定がYESになると、エンジン制御ユニット100は、エンジン1を停止する。
上記ステップS12では、上記積算氷結量が所定量よりも多いか否かを判定する。上記所定量は、その氷結が全て溶融してスロットル弁37に付着した後に再び氷結しても、スロットル弁37の作動に支障をきたさないような量であって、0ないし0に近い量である。
上記ステップS12の判定がNOであるときには、ステップS19に進む一方、ステップS12の判定がYESであるときには、ステップS13に進んで、エンジン制御ユニット100の停止を遅延する。
次のステップS14では、吸気温度センサ33及び水温センサ72のセンサ値を読み込み、次のステップS15で、それらのセンサ値(吸気温度及びエンジン水温)から、エンジン室内の温度を算出する。
次のステップS16では、上記積算氷結量と、上記エンジン室内の温度と、上記エンジン水温とから、サージタンク34における氷結が全て溶融する溶融完了時期T0(ここでは、イグニッションスイッチがオフになってからの経過時間で表す)を推定する。
次のステップS17では、イグニッションスイッチがオフになってからの経過時間Tが、溶融完了時期T0を超えたか否かを判定する。このステップS17の判定がNOであるときには、該ステップS17を繰り返す一方、ステップS17の判定がYESになると、ステップS18に進む。
上記ステップS18では、スロットル弁37を所定回数だけ開閉作動させ、次のステップS19で、エンジン制御ユニット100を停止し、しかる後に当該動作を終了する。
上記第1動作例では、エンジン制御ユニット100は、イグニッションスイッチがオフになったときに、エンジン1を停止させるとともに、上記積算氷結量が所定量よりも多いときには、該エンジン制御ユニット100の停止を遅延し、上記溶融完了時期にスロットル弁37を開閉作動させた後に該エンジン制御ユニット100を停止する。このようにエンジン制御ユニット100は、イグニッションスイッチがオフになってから、上記溶融完了時期にスロットル弁37が開閉作動するまで起動していることになり、その起動中は、エンジン制御ユニット100で電力が消費されることになるが、溶融完了時期を正確に推定することができるので、エンジン停止後におけるエンジン制御ユニット100での電力消費を出来る限り抑制することができる。
図6は、エンジン制御ユニット100の溶融完了時期推定部100dによるエンジン停止時の第2動作例を示すフローチャートである。ステップS31〜S37では、上記第1動作例のステップS11〜S17と同様の動作を実行する。
ステップS37の判定がYESであるときには、ステップS40に進む一方、ステップS37の判定がNOであるときには、ステップS38に進んで、エンジン制御ユニット100を作動させるためのバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段としての電圧センサ(図示せず)によるバッテリ電圧が所定値以下であるか否かを判定する。上記バッテリが、エンジン1を始動するためのスタータモータを駆動するためのバッテリを兼用している場合、上記所定値は、そのスタータモータを駆動できなくなるような値となる。
上記ステップS38の判定がYESであるときには、ステップS40に進む一方、ステップS38の判定がNOであるときには、ステップS39に進む。
上記ステップS39では、吸気温度センサ33及び水温センサ72のセンサ値を新たに読み込んで、それらのセンサ値(吸気温度及びエンジン水温)からエンジン室内の温度を算出し、そのエンジン室内の温度と上記エンジン水温とから、溶融した水分の再氷結が予測されるか否かを判定する。
上記ステップS39の判定がYESであるときには、ステップS40に進む一方、ステップS39の判定がNOであるときには、上記ステップS37に戻る。
上記ステップS40では、スロットル弁37を所定回数だけ開閉作動させ、次のステップS41で、エンジン制御ユニット100を停止し、しかる後に当該動作を終了する。
上記第2動作例では、エンジン制御ユニット100は、該エンジン制御ユニット100の停止の遅延中に、上記電圧センサにより検出されたバッテリ電圧が所定値以下になったときには、上記溶融完了時期の前であっても、スロットル弁37を開閉作動させた後に該エンジン制御ユニット100を停止する。これにより、エンジン停止後におけるエンジン制御ユニット100での電力消費によるバッテリ電圧の過剰低下を抑制して、エンジン1が始動できなくなるのを防止することができる。また、上記バッテリ電圧が上記所定値以下になるまでに溶融した水分は、スロットル弁37の下側へと確実に流すことができるので、スロットル弁37の氷結を出来る限り防止することができる。
また、上記第2動作例では、エンジン制御ユニット100は、該エンジン制御ユニット100の停止の遅延中に、上記溶融完了時期の前に、溶融した水分の再氷結が予測される場合には、その時点でスロットル弁37を開閉作動させた後に該エンジン制御ユニット100を停止する。これにより、車両周囲の温度低下等によって、溶融完了時期の前に、溶融した水分の再氷結が予測される場合には、それまでに溶融した水分をスロットル弁37の下側へと確実に流すことができるので、スロットル弁37の氷結を出来る限り防止することができる。
尚、上記第1及び第2動作例では、イグニッションスイッチがオフになったときに、上記積算氷結量が上記所定量よりも多いときには、エンジン制御ユニット100の停止を遅延させたが、イグニッションスイッチがオフになったときに、エンジン1を停止させるとともに、エンジン制御ユニット100を停止させるようにしてもよい。この場合、ウエークアップ機能を有する回路を別途に設けて、その回路により溶融完了時期にエンジン制御ユニット100を起動させるようにすればよい。そして、スロットル弁37を開閉作動させた後にエンジン制御ユニット100を再び停止するようにする。これにより、エンジン停止後におけるエンジン制御ユニット100での電力消費を大幅に抑制することができる。
或いは、上記回路により、上記溶融完了時期の前でかつイグニッションスイッチのオフから所定時間経過後に起動するようにしてもよい。上記所定時間は、例えば、イグニッションスイッチのオフから、サージタンク34における氷結が全て溶融するまでの最小時間に設定しておく。そして、上記溶融完了時期にスロットル弁37を開閉作動させた後にエンジン制御ユニット100を再び停止するようにする。これにより、上記回路のコストを低減しながら、上記最小時間の分だけ、エンジン停止後におけるエンジン制御ユニット100での電力消費を抑制することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、車両のエンジン室内に搭載されたエンジンの吸気通路において吸気ポートに対して下方に延びる下方延設部に設けられたスロットル弁と、一端が上記エンジンのクランクケースに接続され、他端が、上記下方延設部における上記スロットル弁よりも下流側の部分であるスロットル弁下流部に接続されたブローバイガス通路とを備えたエンジンの制御装置に有用である。
1 エンジン
12 吸気ポート
30 吸気通路
30a 下方延設部
32 エアフローセンサ(吸入空気量検出手段)
33 吸気温度センサ(吸気温度検出手段)(エンジン室内温度検出手段)
36 圧力センサ(ブローバイガス量検出手段)
37 スロットル弁
65 第1ベンチレーションホース(ブローバイガス通路)
72 水温センサ(水温検出手段)(エンジン室内温度検出手段)
73 大気圧センサ(ブローバイガス量検出手段)
100 エンジン制御ユニット
100a ブローバイガス量演算部(ブローバイガス量検出手段)
100b 氷結係数決定部
100c 積算氷結量推定部
100d 溶融完了時期推定部(エンジン室内温度検出手段)

Claims (6)

  1. 車両のエンジン室内に搭載されたエンジンの吸気通路において吸気ポートに対して下方に延びる下方延設部に設けられたスロットル弁と、一端が上記エンジンのクランクケースに接続され、他端が、上記下方延設部における上記スロットル弁よりも下流側の部分であるスロットル弁下流部に接続されたブローバイガス通路とを備えたエンジンの制御装置であって、
    上記ブローバイガス通路により上記下方延設部の上記スロットル弁下流部に導入されるブローバイガス量を検出するブローバイガス量検出手段と、
    上記吸気通路に吸入された吸入空気の温度である吸気温度を検出する吸気温度検出手段と、
    上記吸気通路に吸入された吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    上記エンジン室内の温度を検出するエンジン室内温度検出手段と、
    上記エンジンの水温を検出する水温検出手段とを更に備え、
    上記制御装置は、上記ブローバイガス量検出手段により検出されたブローバイガス量と、上記吸気温度検出手段により検出された吸気温度と、上記吸入空気量検出手段により検出された吸入空気量とから、上記エンジンの作動中における上記下方延設部の上記スロットル弁下流部での氷結量の積算値を推定し、上記エンジンの停止時に、該氷結量の積算値と、上記エンジン室内温度検出手段により検出されたエンジン室内の温度と、上記水温検出手段により検出されたエンジン水温とから、上記下方延設部の上記スロットル弁下流部における氷結が全て溶融する溶融完了時期を推定し、該溶融完了時期に上記スロットル弁を開閉作動させるように構成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの制御装置において、
    上記制御装置は、上記車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、上記エンジンを停止させるとともに、上記氷結量の積算値が所定量よりも多いときには、該制御装置の停止を遅延し、上記溶融完了時期に上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を停止するように構成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項1記載のエンジンの制御装置において、
    上記制御装置は、上記車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、上記エンジンを停止させかつ該制御装置を停止するとともに、上記氷結量の積算値が所定量よりも多いときには、上記溶融完了時期に該制御装置を起動して上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を再び停止するように構成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 請求項1記載のエンジンの制御装置において、
    上記制御装置は、上記車両のイグニッションスイッチがオフになったときに、上記エンジンを停止させかつ該制御装置を停止するとともに、上記氷結量の積算値が所定量よりも多いときには、上記溶融完了時期の前でかつ上記イグニッションスイッチのオフから所定時間経過後に起動し、上記溶融完了時期に上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を再び停止するように構成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 請求項2記載のエンジンの制御装置において、
    上記制御装置は、該制御装置を作動させるためのバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段を更に備えていて、該制御装置の停止の遅延中に、上記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリの電圧が所定値以下になったときには、上記溶融完了時期の前であっても、上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を停止するように構成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  6. 請求項2又は5記載のエンジンの制御装置において、
    上記制御装置は、該制御装置の停止の遅延中において、上記溶融完了時期の前に、溶融した水分の再氷結が予測される場合には、その時点で上記スロットル弁を開閉作動させた後に該制御装置を停止するように構成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
JP2014056833A 2014-03-19 2014-03-19 エンジンの制御装置 Active JP6075310B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056833A JP6075310B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056833A JP6075310B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 エンジンの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015178812A JP2015178812A (ja) 2015-10-08
JP6075310B2 true JP6075310B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=54263020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014056833A Active JP6075310B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6075310B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6625893B2 (ja) 2016-02-12 2019-12-25 日野自動車株式会社 スロットルバルブの異常判定装置
US10100751B2 (en) * 2016-08-17 2018-10-16 Ford Global Technologies, Llc Methods and systems for clearing throttle obstruction
FR3068729B1 (fr) * 2017-07-10 2019-08-02 Psa Automobiles Sa Procede de protection d'un circuit des gaz de carter d'un moteur thermique

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4378641B2 (ja) * 2005-03-18 2009-12-09 株式会社デンソー 内燃機関のスロットル制御装置
JP4380765B2 (ja) * 2007-12-21 2009-12-09 株式会社デンソー 内燃機関の制御装置
JP5691755B2 (ja) * 2011-04-05 2015-04-01 マツダ株式会社 エンジンのブローバイガス制御装置
JP5747897B2 (ja) * 2012-11-19 2015-07-15 株式会社豊田自動織機 内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置
US9175619B2 (en) * 2013-07-11 2015-11-03 Ford Global Technologies, Llc Method of inferring start-up misfires due to the build-up of ice and melt water in the intake system of a vehicle engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015178812A (ja) 2015-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8639411B2 (en) Method to diagnose a fault of an oil piston cooling jets valve
US8230843B2 (en) Cooler bypass to reduce condensate in a low-pressure EGR system
JP6107677B2 (ja) 可変バルブ機構の異常診断装置及び異常診断方法
US8387571B2 (en) Oil delivery system
US10125727B2 (en) Internal combustion engine
WO2015141130A1 (ja) ターボ過給機付エンジンの故障検出装置
JP6102661B2 (ja) エンジンの排気ガス還流制御装置
JP6075310B2 (ja) エンジンの制御装置
JP6281504B2 (ja) エンジンのブローバイガス制御装置
US10738721B2 (en) Blow-by gas supply device for engine
US20180179946A1 (en) Engine system
JP5034849B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6098593B2 (ja) エンジンの排気還流制御装置
US9957878B2 (en) Cooling system for engine
US10436078B2 (en) Control device for internal combustion engine
WO2015141756A1 (en) Internal combustion engine
JP5018974B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6044572B2 (ja) ターボ過給機付エンジンの制御装置
JP6438317B2 (ja) 車両の制御装置
JP2016089777A (ja) 排気再循環装置の制御装置
JP6815284B2 (ja) エンジンシステム
JP2004340073A (ja) 内燃機関
JP2005264759A (ja) ブローバイガス還流装置
CN111971459A (zh) 窜缸混合气回流系统、窜缸混合气回流系统的控制装置及记录介质
JP2005325753A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6075310

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150