JP6438317B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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本発明は、ブローバイガスが還流するブローバイガス流路の閉塞を防止する車両の制御装置に関する。
エンジンでは、燃焼行程において、燃焼室内の圧力の上昇により、ピストンとシリンダボアとの隙間からクランクケース内に燃焼途中の半燃焼ガスが微量に漏れ出す。そこで、エンジンには、クランクケース内に漏れ出した半燃焼ガスであるブローバイガスを、大気中に放出することなく、吸気流路に戻すために、クランクケースと吸気流路とを連通させるブローバイガス流路が設けられている。
ブローバイガスは、半燃焼ガスであるため水蒸気を含み、例えば外気温が0℃以下の低温である場合、ブローバイガスに含まれる水蒸気がブローバイガス流路において凍結し、氷が生成されることがある。そして、氷が堆積していくと、ブローバイガス流路が閉塞する可能性がある。
そこで、吸入空気の温度に基づいて、ブローバイガス流路に氷結や霜が生成される環境状態であるか否かを判定し、氷が生成される環境状態であると判定した場合は、エンジンの運転状態を、ブローバイガスの温度が上昇するように変更するものが提案されている(例えば、特許文献1)
特開2014−101775号公報
ところで、外気温が0℃以下の場合、エンジンが停止している間もブローバイガス流路に生成された氷が溶けずにそのまま残ってしまい、複数のドライビングサイクルに亘って、ブローバイガス流路に生成された氷が徐々に堆積し、ブローバイガス流路を閉塞させてしまうことが起こり得る。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、エンジンが始動してから停止するまでの1回のドライビングサイクルにおいて、ブローバイガス流路に氷が生成される環境状態であるか否かを判定している。そのため、複数のドライビングサイクルに亘ってブローバイガス流路に生成された氷が徐々に堆積し、ブローバイガス流路が閉塞するような状態では、ブローバイガス流路の閉塞を回避できなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、規定回数のドライビングサイクルに亘るブローバイガス流路内の氷の堆積に対して、ブローバイガス流路の閉塞を回避することができる車両の制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の車両の制御装置は、エンジンが始動してから停止するまでのドライビングサイクルごとに、エンジンおよび外気温に関する情報を運転履歴として記録する運転履歴記録部と、前記運転履歴記録部によって記録された前記運転履歴に基づいて、連続する規定回数のドライビングサイクルに亘って所定の凍結条件を満たすか否かによって、ブローバイガスを吸気流路に還流させるブローバイガス流路が凍結しているか否かを推定する凍結推定部と、前記凍結推定部により前記ブローバイガス流路が凍結していると推定された場合、前記ブローバイガス流路の凍結を解消させるよう、車両を制御する凍結回避運転実行部と、を備える。
また、前記凍結回避運転実行部は、前記エンジンの回転数を上昇させることで、前記ブローバイガスの発生量を増加させるとよい。
また、前記凍結回避運転実行部によって前記車両が制御されることにより、所定の解除条件を所定の解除時間に亘って満たした場合に、前記ブローバイガス流路の凍結が解除されたと判定する凍結回避運転解除部を備えるとよい。
また、前記運転履歴記録部は、前記凍結回避運転解除部によって前記ブローバイガス流路の凍結が解除されたと判定された場合、該ブローバイガス流路の凍結が解除されたことを示す凍結解除情報を前記運転履歴にさらに記録し、前記凍結推定部は、前記凍結解除情報が前記運転履歴に記録されている場合、該凍結解除情報が記録されたドライビングサイクル後の前記連続する規定回数のドライビングサイクルに亘って、前記凍結条件を満たすか否かを判定するとよい。
本発明によれば、規定回数のドライビングサイクルに亘るブローバイガス流路内の氷の堆積に対して、ブローバイガス流路の閉塞を回避することができる車両の制御装置を提供することができる。
エンジンシステムの構成を示す概略図である。 凍結回避制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、車両1の構成を示す概略図である。図1に示すように、車両1は、エンジン100と、エンジン100を含む車両1を制御する制御装置200とが含まれて構成される。
エンジン100は、シリンダブロック102と、シリンダブロック102と一体形成されたクランクケース104と、シリンダブロック102の上部に接合されたシリンダヘッド106と、シリンダヘッド106の上部に接合されたヘッドカバー108と、クランクケース104の下部に接合されたオイルパン110とが設けられる。
シリンダブロック102には、複数のシリンダボア112が形成されており、複数のシリンダボア112には、それぞれピストン114が摺動可能にピストンロッド116に支持されている。そして、エンジン100では、シリンダボア112と、シリンダヘッド106と、シリンダボア112内で摺動可能に支持されているピストン114の上面とによって囲まれた空間が燃焼室118として形成される。
また、エンジン100では、クランクケース104およびオイルパン110に囲まれた空間がクランク室120として形成される。クランク室120内には、クランクシャフト122が回転可能に支持されており、ピストン114がピストンロッド116を介してクランクシャフト122に連結される。
シリンダヘッド106には、吸気ポート124および排気ポート126が燃焼室118に連通するように設けられる。吸気ポート124と燃焼室118との間には、吸気弁128の先端が位置し、排気ポート126と燃焼室118との間には、排気弁130の先端が位置している。
また、エンジン100では、シリンダヘッド106およびヘッドカバー108に囲まれた空間がカム室132として形成されており、カム室132内には、吸気弁用カム134および排気弁用カム136が設けられる。吸気弁用カム134は、吸気弁128の他端に当接されており、回転することで吸気弁128を上下方向に移動させる。これにより、吸気弁128は、吸気ポート124と燃焼室118との間を開閉する。排気弁用カム136は、排気弁130の他端に当接されており、回転することで排気弁130を上下方向に移動させる。これにより、排気弁130は、排気ポート126と燃焼室118との間を開閉する。
吸気ポート124の上流側には、吸気マニホールドを含む吸気流路140が連通される。吸気流路140内には、スロットル弁142、および、スロットル弁142より上流側にエアクリーナ144が設けられる。スロットル弁142は、アクセル(図示せず)の開度に応じてアクチュエータにより開閉駆動される。エアクリーナ144にて浄化された空気は、吸気流路140、吸気ポート124を通じて燃焼室118に吸入される。
シリンダヘッド106には、吸気ポート124内に配置されて燃焼室118に指向したインジェクタ146が設けられるとともに、先端が燃焼室118内に位置するように点火プラグ148が設けられる。インジェクタ146から燃焼室118に噴射される燃料は、吸気流路140から吸気ポート124に吸入された空気と混ざり混合気として燃焼室118に流入する。そして、所定のタイミングで点火プラグ148が点火され、燃焼室118内に流入した混合気に含まれる燃料が燃焼される。かかる燃焼により、ピストン114が往復運動を行い、その往復運動が、ピストンロッド116を通じてクランクシャフト122の回転運動に変換される。
排気ポート126の下流側には、排気マニホールドを含む排気流路150が連通され、排気流路150内に触媒152が設けられる。燃焼室118で生じた燃焼後の排気ガスは、排気ポート126、排気流路150を通じて外部へ排出される。
クランクケース104には、クランク室120に連通するオイルセパレータ160が設けられる。オイルセパレータ160は、シリンダボア112およびピストン114の隙間を介してクランク室120に流出したブローバイガスから、混入したオイル等の油分を分離する。
また、エンジン100には、オイルセパレータ160と、吸気流路140における吸気ポート124およびスロットル弁142間とを連通するブローバイガス流路162が設けられる。ブローバイガス流路162は、ブローバイガスを吸気流路140へ還流させる。
ブローバイガス流路162には、ブローバイガス流量を調整するためのブローバイガス流路バルブ164が設けられ、ブローバイガス流路バルブ164の開閉に応じて、ブローバイガス流路162が開閉される。
また、エンジン100には、カム室132と、吸気流路140におけるエアクリーナ144およびスロットル弁142間とを連通する掃気流路166が設けられる。さらに、シリンダブロック102およびシリンダヘッド106には、クランク室120とカム室132とを連通する通気孔168が形成される。掃気流路166に流入した空気は、カム室132および通気孔168を介してクランク室120に導かれ、クランク室120に溜まったブローバイガスを掃気する。
また、エンジン100には、シリンダブロック102内を流れるオイル(潤滑油)の温度を検出する油温センサ170、吸入空気の温度を検出する吸入空気温度センサ172が設けられる。これら各センサ170、172は、制御装置200に接続されており、検出した値を示す信号を制御装置200に出力する。また、制御装置200には、スロットル弁142、インジェクタ146、点火プラグ148、エンジン100内を流れる冷却水を循環させるウォータポンプ180、冷却水の流路を切り替える切替バルブ182、エンジン100に連結されたトランスミッション184が接続されており、制御装置200からの指令信号が入力される。
ところで、ブローバイガスは、半燃焼ガスであるため水蒸気が含まれている。したがって、外気温が0℃以下になると、ブローバイガス流路162内を還流するブローバイガスが冷やされて、ブローバイガスに含まれる水蒸気がブローバイガス流路162内で凍結し氷(霜)が生成されることがある。特に、表面形状に段差が生じる吸気ブーツニップル部等では、氷が生成されやすい。
ここで、ブローバイガス流路162内で氷が生成された状態で、エンジン100が停止され、かつ、外気温が0℃以下である場合には、その氷が溶けずにそのままブローバイガス流路162内に残る。そして、再びエンジン100が駆動されても、例えば15分程度の短時間の間に再びエンジン100が停止されると、ブローバイガス流路162が暖気されず、ブローバイガス流路162内に生成された氷がほとんど溶けることがない。そして、ブローバイガス流路162に流入したブローバイガスにより氷が徐々に堆積してしまうことになる。
このように、複数のドライビングサイクルに亘って、氷が徐々に堆積していくと、ブローバイガス流路162が閉塞され、ブローバイガスがブローバイガス流路162を通過することができなくなってしまうといった可能性がある。なお、ドライビングサイクルとは、エンジン100が始動されてから停止されるまでのことを言う。
そこで、本実施形態の車両1では、複数のドライビングサイクルに亘って氷が堆積され、ブローバイガス流路162が閉塞するおそれがある場合に、エンジン100およびブローバイガスの温度を上昇させ、堆積されている氷を溶解させる。以下では、ブローバイガス流路162の閉塞を回避する制御装置200の凍結回避制御処理について説明する。
(凍結回避制御処理)
制御装置200は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM、フラッシュメモリ等の記憶部などを含むマイクロコンピュータでなり、運転履歴記録部202、凍結推定部204、凍結回避運転実行部206、凍結回避運転解除部208として機能する。
運転履歴記録部202は、油温センサ170により検出された油温、および、吸入空気温度センサ172により検出された吸気流路140の空気温度を、エンジン100が始動してから停止するまでの間、所定間隔毎に取得する。そして、運転履歴記録部202は、エンジン100が停止される際に、取得した油温および空気温度の平均値を導出し、導出した平均油温および平均空気温度をドライビングサイクル毎に記憶部に記録する。なお、エンジン100の駆動時間が5分未満である場合には、エンジン100の駆動時間が短く、ブローバイガス流路162に氷がほとんど堆積しないため、運転履歴記録部202は、平均油温および平均空気温度を記録することはない。
ここで、油温センサ170により検出される油温は、エンジン100の平均温度に相当するものであり、また、吸入空気温度センサ172により検出された吸気流路140の空気温度は外気温に相当するものである。したがって、これら油温(平均油温)および空気温度(平均空気温度)は、それぞれエンジン100の平均温度および外気温を示す指標として検出される。
凍結推定部204は、エンジン100の始動直後に、直近の連続する規定回数(例えば10回)のドライビングサイクルにおいて、詳しくは後述する、ブローバイガス流路162の凍結が解消されたことを示す凍結解除情報が記録されているか判定する。そして、凍結推定部204は、凍結解除情報が記録されていないと判定した場合、直近の規定回数のドライビングサイクルに亘って、凍結条件を満たしているかを判定する。具体的には、凍結推定部204は、運転履歴記録部202により記録された平均油温および平均空気温度を参照し、直近の規定回数のドライビングサイクルの平均油温がいずれも0℃以下であり、かつ、平均空気温度がいずれも−10℃以下であるか判定する。
ここで、外気温が−10℃以下であり、かつ、エンジン100の平均温度が0℃以下である場合には、燃焼室118で暖められ約50℃〜100℃になったブローバイガスが、ブローバイガス流路162を流れる間に0℃以下に冷やされてしまう。そのため、ブローバイガス流路162に堆積された氷がほとんど溶けることはない。したがって、平均油温が0℃以下であり、かつ、平均空気温度が−10℃以下であることを凍結条件として設定しておけば、ブローバイガス流路162内に堆積される氷が溶けていないと推定することができる。また、直近の規定回数のドライビングサイクルで凍結条件を満たす場合には、ブローバイガス流路162内に形成された氷が徐々に堆積されていると推定することができる。
そして、凍結推定部204は、直近の規定回数のドライビングサイクルに亘って凍結条件を満たし、かつ、エンジン100の始動直後の空気温度が−10℃以下であれば、ブローバイガス流路162が凍結(氷が堆積)しており、ブローバイガス流路162が閉塞するおそれがあると推定する。
凍結回避運転実行部206は、凍結推定部204によりブローバイガス流路162が凍結している(閉塞するおそれがある)と推定されると、エンジン100に連結されたトランスミッション184の変速比を下げて、エンジン100の回転数を上昇させる。これにより、エンジン100では、ブローバイガスの発生量が増加し、ブローバイガス流路162内を流れるブローバイガス流量が増加する。なお、ブローバイガスは、燃焼室118から漏れたガスであるため、外気温が−10℃以下であっても、燃焼室118で暖められて約50℃〜100℃となる。したがって、ブローバイガス流量が増加すると、ブローバイガス流路162が暖気され、ブローバイガス流路162に堆積した氷を溶かすことができる。
また、凍結回避運転実行部206は、エンジン100内の温度を以下の方法で上昇させる。例えば、凍結回避運転実行部206は、エンジン100内に冷却水を循環させるウォータポンプ180を停止させたり、切替バルブ182を閉めてエンジン100内に冷却水を循環させないようにしたり、ラジエターグリルシャッタ(図示せず)を閉めて冷却水の放熱を減少させるようにする。このように、エンジン100内に冷却水を循環させないようにしたり、エンジン100内に流れる冷却水の流量を減らしたり、冷却水の温度をラジエターで低下させにくくすることで、エンジン100の温度を上昇させて、ブローバイガスの温度を上昇させる。これにより、ブローバイガス流路162が暖気され、ブローバイガス流路162に堆積した氷を溶かすことができる。なお、凍結回避運転実行部206による、ブローバイガス流路162を暖気させる制御を単に凍結回避運転制御とも呼ぶ。
凍結回避運転解除部208は、凍結回避運転実行部206によりブローバイガス流路162に堆積された氷を溶かす凍結回避運転制御が行われた後、所定の解除時間(例えば、20分)に亘って、凍結解除条件を満たしたかを判定する。具体的には、凍結回避運転解除部208は、油温センサ170により検出された油温が60℃以上、または、吸入空気温度センサ172により検出された吸気流路140の空気温度が10℃以上であるかを判定する。
そして、凍結回避運転解除部208は、解除時間に亘って、油温が60℃以上、または、吸気流路140の空気温度が10℃以上である場合には、ブローバイガス流路162内に堆積された氷が全て融解し、ブローバイガス流路162の凍結(閉塞のおそれ)が解消されたと判定する。
凍結回避運転解除部208は、ブローバイガス流路162の凍結が解消されたと判定すると、凍結回避運転実行部206により実行されていた凍結回避運転制御を解除し、通常の制御に切り替える。また、運転履歴記録部202は、ブローバイガス流路162の凍結が解消されたことを示す凍結解除情報を、現在のドライビングサイクルに関連付けて運転履歴に記録する。
一方、運転履歴記録部202は、凍結回避運転実行部206により凍結回避運転制御が実行されていた場合であっても、上記の凍結解除条件を満たさなければ、凍結解除情報を運転履歴に記録することはない。つまり、凍結回避運転実行部206により凍結回避運転制御が実行された場合であっても、エンジン100の駆動時間が短く、ブローバイガス流路162に堆積された氷が全て溶解していないと推定される場合には、凍結解除情報を運転履歴に記録することはない。これにより、次のエンジン100の始動時に、再び、凍結条件が満たされ、凍結回避運転実行部206により凍結回避運転制御が実行されることになる。
このように、制御装置200では、規定回数のドライビングサイクルに亘って凍結条件が満たされると、ブローバイガス流路162が閉塞するおそれがあると判定する。そして、制御装置200では、ブローバイガス流路162を暖気して、ブローバイガス流路162内に堆積した氷を溶解させる。このようにすることで、制御装置200では、規定回数のドライビングサイクルに亘ってブローバイガス流路162に徐々に堆積する氷によるブローバイガス流路162の閉塞を回避することができる。
図2は、凍結回避制御処理の流れを示すフローチャートである。次に、制御装置200による上記の凍結回避制御処理の流れを説明する。
制御装置200は、エンジン100の駆動が開始されると、凍結回避制御処理を開始する。なお、制御装置200は、凍結回避制御処理を開始すると、油温センサ170により検出された油温、および、吸入空気温度センサ172により検出された吸気流路140の空気温度を所定間隔毎に、エンジン100が停止されるまで取得する。
図2に示すように、凍結回避制御処理を開始すると、凍結推定部204は、運転履歴を読み出し(S300)、吸入空気温度センサ172により検出された吸気流路140の空気温度に基づいて、外気温が−10℃以下であるか否かを判定する(S302)。そして、外気温が−10℃以下であれば(S302におけるYES)、凍結推定部204は、直近の規定回数(例えば、10回)のドライビングサイクルにおいて凍結解除情報が運転履歴に記録されているか否かを判定する(S304)。
そして、直近の規定回数のドライビングサイクルにおいて凍結解除情報が運転履歴に記録されていなければ(S304におけるNO)、凍結推定部204は、直近の規定回数のドライビングサイクルに亘って、凍結条件を満たしているか否かを判定する(S306)。その結果、直近の規定回数のドライビングサイクルに亘って凍結条件を満たしていれば(S306におけるYES)、凍結推定部204は、ブローバイガス流路162に氷が堆積され閉塞するおそれがあると推定し、凍結回避運転制御を行う(S308)。
その後、凍結回避運転解除部208は、凍結回避運転制御が行われているか判定し(S310)、凍結回避運転が行われていれば(S310におけるYES)、解除時間に亘って凍結解除条件を満たしたか判定する(S312)。そして、解除時間に亘って凍結解除条件を満たしていれば(S312におけるYES)、運転履歴記録部202は、現在のドライビングサイクルに関連付けて凍結解除情報を運転履歴に記録する(S314)。また、凍結回避運転解除部208は、凍結回避運転制御を、通常制御に戻す(S316)。
一方、外気温が−10℃以下でない場合(S302におけるNO)、直近の規定回数のドライビングサイクルにおいて凍結解除情報が運転履歴に記録されている場合(S304におけるYES)、直近の規定回数のドライビングサイクルの少なくとも1回で凍結条件を満たしていない場合(S306におけるNO)、ステップS318の処理に移る。また、凍結回避運転制御が行われていない場合(S310におけるNO)、解除時間に亘って凍結解除条件を満たしていない場合(S312におけるNO)にも、ステップS318の処理に移る。
運転履歴記録部202は、エンジンが停止されたか否かを判定し(S318)、エンジンが停止されれば(S318におけるYES)、平均油温および平均空気温度を運転履歴に記録し(S320)、当該凍結回避制御処理を終了する。一方、エンジンが停止されていなければ(S318におけるNO)、ステップS310の処理に戻る。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上記の実施形態では、凍結回避運転制御として、エンジン100の回転数を上昇させるとともに、冷却水の温度を上昇させることでエンジン100の温度を上昇させるようにした。しかしながら、これに限らず、エンジン100の回転数を上昇させるだけでもよく、また、冷却水の温度を上昇させることでエンジン100の温度を上昇させるだけでもよい。
本発明は、規定回数のドライビングサイクルに亘るブローバイガス流路内の氷の堆積に対して、ブローバイガス流路の閉塞を回避する車両の制御装置に利用できる。
1 車両
100 エンジン
162 ブローバイガス流路
200 制御装置
202 運転履歴記録部
204 凍結推定部
206 凍結回避運転実行部
208 凍結回避運転解除部

Claims (4)

  1. エンジンが始動してから停止するまでのドライビングサイクルごとに、エンジンおよび外気温に関する情報を運転履歴として記録する運転履歴記録部と、
    前記運転履歴記録部によって記録された前記運転履歴に基づいて、連続する規定回数のドライビングサイクルに亘って所定の凍結条件を満たすか否かによって、ブローバイガスを吸気流路に還流させるブローバイガス流路が凍結しているか否かを推定する凍結推定部と、
    前記凍結推定部により前記ブローバイガス流路が凍結していると推定された場合、前記ブローバイガス流路の凍結を解消させるよう、車両を制御する凍結回避運転実行部と、
    を備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記凍結回避運転実行部は、前記エンジンの回転数を上昇させることで、前記ブローバイガスの発生量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記凍結回避運転実行部によって前記車両が制御されることにより、所定の解除条件を所定の解除時間に亘って満たした場合に、前記ブローバイガス流路の凍結が解除されたと判定する凍結回避運転解除部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記運転履歴記録部は、
    前記凍結回避運転解除部によって前記ブローバイガス流路の凍結が解除されたと判定された場合、該ブローバイガス流路の凍結が解除されたことを示す凍結解除情報を前記運転履歴にさらに記録し、
    前記凍結推定部は、
    前記凍結解除情報が前記運転履歴に記録されている場合、該凍結解除情報が記録されたドライビングサイクル後の前記連続する規定回数のドライビングサイクルに亘って、前記凍結条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
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