JP6281504B2 - エンジンのブローバイガス制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットルバルブと、このスロットルバルブの下流側とクランク室とを連通した下流側ブローバイガス還流通路とを備えたエンジンのブローバイガス制御装置に関するものである。
内燃機関(以下、エンジンと記す)では、ピストンリングとシリンダとの間から未燃ガス(ブローバイガス)がクランク室内へリークされる場合がある。このブローバイガスは多量の炭化水素(HC)や水分が含まれた強酸性であるため、吸気負圧を利用してブローバイガスを還流するブローバイガス還流装置を設けてリークされたブローバイガスを回収し、この回収されたブローバイガスを燃焼室で再燃焼している。
通常、ブローバイガス還流装置は、スロットルバルブの上流側とクランク室とを連通した上流側ブローバイガス還流通路と、スロットルバルブの下流側とシリンダヘッドを介してクランク室とを連通した下流側ブローバイガス還流通路と、この下流側ブローバイガス還流通路の途中部に設けられたPCVバルブ(Positive Crankcase Ventilation valve)等により構成されている。PCVバルブは、圧縮スプリングの付勢力により閉弁状態に付勢されており、吸気負圧が予め設定された基準圧以上のとき、圧縮スプリングの付勢力に抗して開弁するよう形成されている。これにより、クランク室内のブローバイガスは、スロットルバルブの下流の吸気負圧が基準圧以上のとき、下流側ブローバイガス還流通路に誘導され、スロットルバルブの下流の吸気負圧が基準圧未満のとき、上流側ブローバイガス還流通路に誘導されて燃焼室に還流される。
特許文献1に記載されたブローバイガス還流装置は、アクセルペダルの操作に連動した電気信号によりエンジンに供給する吸気量を調節可能なスロットルバルブと、エンジンの運転状態に応じてスロットルバルブの開度を制御するスロットルバルブ制御手段と、スロットルバルブの下流側に連通され途中部にPCVバルブを設けた第1連通路と、スロットルバルブの上流側に連通された第2連通路とを備え、スロットルバルブ制御手段がエンジン全負荷におけるスロットルバルブの開度を、エンジン回転数が基準回転数よりも低い運転条件のとき、全開よりも小さい開度に制御している。
特開2010−121580号公報
ところで、寒冷地等では、還流するブローバイガスに含まれる水分が多い場合、エンジン始動後にその水分が凍結又は氷結する虞がある。
ここで、本発明者らは、エンジンを始動して所定時間経過後、クランク室内のブローバイガスに含まれる水分量が急激に増加することを検出した。また、同条件のエンジン運転状態であっても、前記のようにブローバイガスに含まれる水分量が急激に増加する場合と、ブローバイガスに含まれる水分量が急激には増加しない場合が生じることを知見した。
本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、前述したブローバイガスの水分増加現象は以下のメカニズムによって発生することが判明した。
クランク室内部に滞留するブローバイガスには、HCの他に燃焼時に発生する多量の水分(水蒸気)が含まれている。この水分は、エンジン停止後、エンジン温度が露点温度近傍まで低下したとき、クランク室やオイルパンの壁面上に結露し、この結露した水分は壁面を伝ってオイルパン内部のエンジンオイル内部に蓄積される。寒冷地や冬季等の寒冷時では、特にこのクランク室内における蒸気の結露傾向が高く、オイルパン内部に蓄積される蓄積水分量が増加し易い傾向にある。
図5に示すように、オイルパン内部に収容されたエンジンオイル中に蓄積された蓄積水分量が所定量を超えた場合、エンジンが始動して所定時間経過後、冷却水温Twと油温Toとが所定温度まで上昇したとき、所謂エンジンが暖機状態になったtaの時点から蓄積水分が気化を開始して急激に蒸気Vが発生し、この発生した蒸気Vがクランク室内のブローバイガスと混合される。その後、蓄積水分の気化開始から所定時間経過して冷却水温Twと油温Toとが更に上昇したtbの時点では、蓄積水分の気化が略終了し、蒸気Vの発生も停止する。つまり、蓄積水分気化期間(ta時点からtb時点の間)において、クランク室内部に滞留するブローバイガスは本来含有している水分量に加えて気化された蒸気V(蓄積水分量に相当)が付加されているため、前述したようなブローバイガスの水分増加現象が生じている。しかも、蓄積水分気化期間における蓄積水分の急激な気化現象は、環境等の外的要因やエンジン排気量等の内的要因により設定することができる蓄積許容値を超えた場合に顕著に発生する特性がある。
特許文献1に記載されたブローバイガス還流装置では、エンジン回転数が基準回転数よりも低い中回転域において、全負荷時のスロットルバルブの開度が全開よりも小さい開度に制御されているため、中回転域のスロットルバルブ下流部の負圧を基準圧以上に調節でき、第2連通路を通過するブローバイガス流量を減少させることができる。それ故、このブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結することを抑制することができる。しかし、特許文献1のブローバイガス還流装置では、第1連通路を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブの下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブに噛み込んだりする虞がある。後者は、スロットルバルブがサージタンクの下側に設けられている場合に顕著である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、下流側ブローバイガス還流通路を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブの下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブに噛み込んだりすることを効果的に抑制することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、オイルパン内部に蓄積された蓄積水分が所定量に達したとき、ブローバイガスを下流側ブローバイガス還流通路によりスロットルバルブよりも下流側位置に還流することを制限することを特徴とする。
具体的には、本発明は、スロットルバルブと、このスロットルバルブの下流側とクランク室とを連通した下流側ブローバイガス還流通路とを備えたエンジンのブローバイガス制御装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、オイルパン内部に蓄積された蓄積水分が所定量に達したか否かを判定する水分量判定手段と、前記水分量判定手段により前記蓄積水分量が所定値に達したと判定されたとき、ブローバイガスを前記下流側ブローバイガス還流通路により前記スロットルバルブよりも下流側位置に還流することを制限する制限制御を実行する制限手段とを更に備え、前記制限手段は、前記制限制御の継続時間とエンジン温度との少なくとも一方が設定値に達したとき、前記制限制御を解除するように構成されていることを特徴とするものである。
これによれば、制限手段がブローバイガスを下流側ブローバイガス還流通路によりスロットルバルブよりも下流側位置に還流することを制限する制限制御を実行できるため、下流側ブローバイガス還流通路を通過するブローバイガス流量を減少させることができる。それ故に、このブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結することを抑制できる。しかも、水分量判定手段がブローバイガスの水分増加現象の発生可能性を判定し、制限手段がブローバイガスの水分増加現象の発生可能性が高いとき、制限制御を実行するため、制限制御期間を短期化することができる。それ故、下流側ブローバイガス還流通路を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブの下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブに噛み込んだりすることを効果的に抑制することができる。
また、オイルパン内部に蓄積された蓄積水分の気化終了に同期して制限制御を解除できるため、制限制御期間を最短にすることができ、下流側ブローバイガス還流通路を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブの下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブに噛み込んだりすることを一層効果的に抑制することができる。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記スロットルバルブの上流側と前記クランク室とを連通した上流側ブローバイガス還流通路を更に備え、前記上流側ブローバイガス還流通路の下流側端部に加熱手段を設けたことを特徴とするものである。
これによれば、加熱手段が上流側ブローバイガス還流通路によりスロットルバルブよりも上流側位置へ還流されるブローバイガスを加熱するため、制限手段がブローバイガスを下流側ブローバイガス還流通路によりスロットルバルブよりも下流側位置に還流することを制限することにより、ブローバイガスが上流側ブローバイガス還流通路によりスロットルバルブよりも上流側位置へ還流されるとしても、上流側ブローバイガス還流通路を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結することを抑制することができる
第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記水分量判定手段は、低外気温で且つ低エンジン温度においてエンジンを始動すると共にエンジン温度が所定温度に達する前にエンジンを停止するエンジン冷間運転時に発生する蓄積水分量を推定し、前記エンジン冷間運転を連続して繰り返す毎にエンジン冷間運転時に発生する蓄積水分量を積算して積算値を記憶するように構成されていることを特徴とするものである。
これによれば、1回当たりのエンジン冷間運転で蓄積される蓄積水分量を繰り返し積算することにより、オイルパン内部に蓄積された蓄積水分量を正確に把握でき、制限制御を精度よく実行できる。
の発明は、前記第の発明において、前記水分量判定手段は、前記エンジン冷間運転の繰り返しが途切れたとき、前記積算値をリセットするように構成されていることを特徴とするものである。
これによれば、オイルパン内部に蓄積された蓄積水分量をより正確に把握でき、制限制御を更に精度よく実行できる。
の発明は、前記第又は第の発明において、前記水分量判定手段は、前記制限手段による制限制御が解除されたとき、前記積算値をリセットするように構成されていることを特徴とするものである。
これによれば、オイルパン内部に蓄積された蓄積水分量をより正確に把握でき、制限制御を更に精度よく実行できる。
本発明によれば、下流側ブローバイガス還流通路を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブの下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブに噛み込んだりすることを効果的に抑制することができる。
本発明の実施形態に係るブローバイガス制御装置の制御システム図である。 PCVバルブの負圧とブローバイガス流量との関係を示すグラフである。 蓄積水分量とエンジン冷間運転との関係を示すタイムチャートである。 CPUが実行するブローバイガス還流処理の例を示すフローチャートである。 ブローバイガスの水分増加現象を説明するタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。尚、図において上下方向を上下方向とし、左右方向を左右方向として説明する。
図1に示すように、本実施形態のエンジンEのブローバイガス制御装置1は、スロットルバルブ20と、下流側通路(下流側ブローバイガス還流通路)21と、上流側通路(上流側ブローバイガス還流通路)22と、吸気流量制御手段51と、水分量判定手段52と、制限手段53等を備えている。
エンジンEは、直列4気筒の4サイクルガソリンエンジンである。このエンジンEは、シリンダヘッド2と、シリンダブロック3と、クランク室4と、オイルパン5等を備えている。シリンダヘッド2とシリンダブロック3との間には燃焼室6が形成されている。
シリンダヘッド2は、シリンダヘッド2の上部を覆うシリンダヘッドカバー7と、燃焼室6に連通した吸排気ポート8,9と、先端の電極が燃焼室6内へ臨む点火プラグ10と、燃焼室6内へ直接燃料を噴射可能な電子制御式燃料噴射弁11と、シリンダヘッドカバー7の内部に配置されたバルブタイミング可変機構12等を備えている。
シリンダヘッドカバー7は、上流側通路22の一端部(上流側端部)に接続されたオイルセパレータ13を有している。オイルセパレータ13は、複数のバッフルプレート(図示略)を備え、これらバッフルプレートにクランク室4から流動してきたブローバイガスを衝突させてオイルミストを付着させ、導入されたブローバイガスからオイルミストを分離している。バッフルプレートに付着したオイルミストは液滴化され、液滴になったオイルはオイルパン5内へ落下する。オイルミストが除去されたブローバイガスは、上流側通路22へ導出される。吸排気ポート8,9は、夫々吸排気カム軸(図示略)により昇降駆動される吸気弁14、排気弁15によって開閉されるように構成されている。吸気カム軸には、その回転位置を検出するため、例えば電磁ピックアップ等のカム角センサ41が設けられている。
吸排気ポート8,9には、吸気マニホールド16と排気マニホールド17が夫々接続されている。吸気マニホールド16の上流側には、所定の容積を備えたサージタンク18を介して吸気通路19が接続されている。吸気通路19には、上流側から順に、エアクリーナー32と、エアフローセンサ42と、ターボチャージャー33のコンプレッサー33aと、インタークーラー34と、スロットルバルブ20が設けられている。エアクリーナー32は、吸気中の異物を除去する濾過装置である。ターボチャージャー33は、排気のエネルギーを利用する過給器である。ターボチャージャー33には、ターボチャージャー潤滑用オイルリターン通路35が接続されており、ターボチャージャー33内のブローバイガスは、ターボチャージャー潤滑用オイルリターン通路35によりクランク室4内部に還流される。インタークーラー34は、吸気を冷却する冷却装置である。
スロットルバルブ20は、サージタンク18の下側に設けられている。スロットルバルブ20は、吸気通路19の流路面積を変更可能に形成され、このスロットルバルブ20を駆動可能な駆動モータ(図示略)と、スロットルバルブ20と駆動モータを収容したスロットルボディ24を備えている。スロットルバルブ20は、後述するECU(Electronic Control Unit)50から電気信号を受けた駆動モータによりスロットル開度が調整され、燃焼室6へ導入される吸気量を制御している。
上流側通路22の他端部(下流側端部)が吸気通路19におけるターボチャージャー33のコンプレッサー33a設置位置よりも上流側位置で且つエアフローセンサ42設置位置よりも下流側位置に接続されているため、オイルセパレータ13内のブローバイガスは、オイルセパレータ13から導出され上流側通路22によりスロットルバルブ20よりも上流側位置に還流される。上流側通路22の他端部には、ヒータ(加熱手段)36が設けられている。ヒータ36は、上流側通路22によりスロットルバルブ20の上流側の吸気通路19へ還流されるブローバイガスを加熱する加熱装置である。排気マニホールド17の下流側には、上流側から順に、ウェイストゲートバルブ37、ターボチャージャー33のタービン33bと、空燃比センサ(Oセンサ)44が設けられ、触媒25を介して排気通路26が接続されている。ウェイストゲートバルブ37は、ターボチャージャー33のタービン33bへ導入される排気量を制御する弁である。
バルブタイミング可変機構12は、吸気側カム軸の一端部に設けられ、カム軸とカムプーリ(図示略)とを油圧力により相対的に回動させ、カム軸のクランク軸30に対する回転位相を変更可能に形成されている。バルブタイミング可変機構12の作動油は、オイルポンプ(図示略)から電磁式のオイルコントロールバルブ(図示略)を介して供給されている。オイルコントロールバルブの電磁ソレノイドにECU50からの電気信号が入力されると、作動油の流量及び方向が調整され、吸気弁14の開閉タイミングが調整される。これにより、吸気弁14の開閉タイミングを、通常タイミング制御と、通常タイミングよりも遅角側へ変化させる遅閉じタイミング制御と、通常タイミングよりも進角側へ変化させる早閉じタイミング制御の3つのタイミング特性に選択的に切換えることができる。
シリンダブロック3は、4つのシリンダ27と、各シリンダ27に挿通されたピストン28と、エンジンEの冷却水が通過するウォータジャケット(図示略)と、クランク室4とオイルセパレータ13とを連通可能に連結する複数のブローバイガス内部通路29等を備えている。燃焼室6は、シリンダヘッド2の下面と、シリンダ27と、ピストン28の上面により形成されている。ピストン28の往復運動は、クランク軸30の回転運動に変換されている。ウォータジャケットには、エンジンEの冷却水温度を検出する水温センサ45が設けられている。複数のブローバイガス内部通路29は、シリンダ27とウォータジャケットの間をシリンダブロック3の下端から上端に亙って貫通状に形成され、クランク室4内に滞留するブローバイガスをシリンダヘッド2側へ通過可能に形成されている。
クランク室4には、クランク軸30と、クランク軸30の回転角を検出するクランク角センサ46と、クランク室4内部と下流側通路21の一端部(上流側端部)とを接続するPCVバルブ31等を備えている。下流側通路21の他端部(下流側端部)は、サージタンク18に接続されている。これにより、クランク室4内のブローバイガスは、クランク室4から導出され下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流される。尚、クランク室4内部と下流側通路21の一端部との接続部分には、ブローバイガスからオイルミストを分離可能なオイルセパレータ部を設けても良い。
PCVバルブ31は、クランク室4の中段位置に装着され、下流側通路21の流路を開閉可能に形成されている。PCVバルブ31は、下流側通路21に作用する吸気負圧(以下、負圧と略す)が予め設定された第1負圧、例えば50mmHg未満では閉弁状態を維持し、第1負圧で開作動すると共に第1負圧から第2負圧、例えば200mmHgまでの間は負圧に略比例して開度を増加し、下流側通路21に作用する負圧が第2負圧以上ではPCVバルブ31の最大開度を維持するよう形成されている。
図2に示すように、PCVバルブ31内を流動するブローバイガスは、サージタンク18内の負圧が第1負圧未満のとき、上流側通路22によりスロットルバルブ20よりも上流側位置に還流され、サージタンク18内の負圧が第1負圧以上第2負圧未満のとき、負圧に比例して下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流されると共に上流側通路22によりスロットルバルブ20よりも上流側位置に還流され、サージタンク18内の負圧が第2負圧以上のとき、下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流されている。尚、高負圧領域では、PCVバルブ31が最大開度に作動しているものの、スロットルバルブ20によりエンジンEの吸気量が絞られており、発生するブローバイガス量自体が減少している。
下流側通路21には、ブローバイガスカットバルブ37が設けられている。ブローバイガスカットバルブ37は、下流側通路21の流路面積を変更可能に形成され、このブローバイガスカットバルブ37を駆動可能な駆動モータ(図示略)を備えている。ブローバイガスカットバルブ37は、ECU50から電気信号を受けた駆動モータにより開度が調整され、サージタンク18へ導入されるブローバイガス量を制御している。尚、ブローバイガスカットバルブ37の開度は、通常、全開に制御されている。
オイルパン5は、クランク室4の下部に設置され、エンジンオイルを収容可能に形成されている。このエンジンオイルは、シリンダブロック3の外部に設けられたオイルポンプに導入され、昇圧された後、シリンダブロック3内に形成されたオイルギャラリを経由してクランク軸30等の潤滑対象部やバルブタイミング可変機構12等の機構部へ圧送される。
次に、ECU50について説明する。
ECU50は、CPUと、ROMと、RAMと、I/F等を備えている。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行してエンジンEを制御する。ROMは、CPUが実行するプログラム、エンジンEの運転状態に応じて設定された点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、吸排気弁14,15の開閉タイミング、アクセル開度とスロットルバルブ開度との相関マップ、蓄積水分量の判定条件、ブローバイガス還流制限時期等の情報を記憶している。RAMは一時的なデータを記憶している。I/Fは、カム角センサ41、エアフローセンサ42、アクセルペダル(図示略)に対する操作量を検出するアクセル開度センサ43、空燃比センサ44、水温センサ45、クランク角センサ46、外気温度を検出する外気温センサ47等の検出結果が入力され、CPUがこれらの検出値を読み込むことができる。CPUからの制御命令は、I/Fを介して、点火プラグ10、燃料噴射弁11、バルブタイミング可変機構12、スロットルバルブ20の駆動モータ、ブローバイガスカットバルブ37の駆動モータ等に電気信号として出力される。
図1に示すように、ECU50には、吸気流量制御手段51と、水分量判定手段52と
、制限手段53等が設けられている。
吸気流量制御手段51は、スロットルバルブ20をアクセル開度に対応した開度に制御する通常開度制御を実行するように構成されている。
水分量判定手段52は、オイルパン5内部に蓄積された蓄積水分が所定の蓄積許容値FLに達したか否かを判定している。本実施形態において、蓄積水分は、エンジン温度が露点温度近傍まで低下したとき、クランク室4やオイルパン5の壁面上に結露し、この結露した水分が壁面を伝ってオイルパン5内部のエンジンオイル内部に蓄積された水分と定義し、蓄積許容値FLは、エンジンEの暖機状態において蓄積水分が気化を開始して急激に蒸気Vが発生するときの蓄積水分量と定義している。尚、蓄積許容値FLは環境等の外的要因やエンジン排気量等の内的要因により変化するため、予め対象エンジンEについて蓄積許容値FLや蓄積水分が気化を開始して急激に蒸気Vが発生するエンジン温度(例えば、冷却水温が70℃、又は油温が50℃)が求められている。
水分量判定手段52は、1回当たり(イグニッションONからイグニッションOFFまでの期間)のエンジン冷間運転時毎に発生する蓄積水分量Fを推定している。この蓄積水分量Fは、エンジンEの内部に発生したブローバイガス量から算出することができる。つまり、エンジンEの内部に発生するブローバイガス量は燃焼した空気(吸気量)により決定されるため、イグニッションON後、吸入吸気量を検出することで蓄積水分量Fを算出することができる。それ故、エアフローセンサ42により検出されたエンジン冷間運転時毎の吸気量を積算して総吸気量を求め、総吸気量に基づいてオイルパン5内部に蓄積された蓄積水分量Fを推定している。また、予め、蓄積水分量Fと蓄積許容値FLを吸気量に換算し、この吸気量をパラメータとして蓄積水分量F(積算値FTL)が蓄積許容値FLに達したか否かを推定することも可能である。
水分量判定手段52は、エンジン冷間運転を連続して繰り返す毎にエンジン冷間運転時毎に発生する蓄積水分量Fを積算して積算値FTLを記憶し、エンジン冷間運転の繰り返しが途切れたとき、又は制限手段53による後述する制限制御が解除されたとき、積算値FTLをリセットしている。本実施形態において、エンジン冷間運転は、低外気温、例えば−10℃以下で且つ低エンジン温度においてエンジンEを始動すると共にエンジン温度が蓄積水分が気化を開始して急激に蒸気Vが発生する所定温度、例えば冷却水温が70℃に達する前にエンジンEを停止する運転と定義している。尚、エンジン冷間運転を油温を用いて検出しても良く、この場合、エンジン冷間運転は外気温が−10℃以下で且つ低エンジン温度においてエンジンEを始動すると共に油温が50℃に達する前にエンジンEを停止する運転である。
制限手段53は、水分量判定手段52により蓄積水分量Fの積算値FTLが蓄積許容値FLに達したと判定されたとき、ブローバイガスカットバルブ37の開度を全閉に制御することにより、ブローバイガスを下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流することを制限する制限制御を実行するよう構成されている。ブローバイガスカットバルブ37の開度を全閉に制御した場合、ブローバイガスが上流側通路22によりスロットルバルブ20の上流側の吸気通路19へ還流される。
図3に示すように、外気温が−10℃以下のとき、t1においてイグニッション(Ig)をON操作してエンジンEを始動し、t2において冷却水温が70℃に達する前にIgをOFF操作してエンジンEを停止した場合、エンジン冷間運転であるため、運転時の総吸気量に基づき蓄積水分量F1が推定され、記憶される。
次に、同様の外気温にて、t3においてIgをON操作してエンジンEを始動し、t4において冷却水温が70℃に達する前にIgをOFF操作してエンジンEを停止した場合、エンジン冷間運転であるため、運転時の総吸気量に基づき蓄積水分量F2が推定され、積算値FTL(F1+F2)が累積演算され、記憶される。t5からt6の期間において、エンジン冷間運転の場合、蓄積水分量F3が推定され、積算値FTL(F1+F2+F3)が累積演算され、記憶される。引き続きエンジン冷間運転が継続する場合、同様に、積算値FTLが蓄積許容値FLに達するまで累積演算を継続する。
ここで、例えばt5からt6の期間中において、積算値FTL(F1+F2+ΔF)が蓄積許容値FLに達したと判定されたとき、制限手段53による制限制御を開始する。これにより、水分を多量に含むブローバイガスを下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流することを制限することができる。制限制御は、オイルパン5内部に蓄積された蓄積水分が全て蒸発される期間、例えば冷却水温が70℃以上で且つ10分間(設定値)程度の運転期間が継続された後、解除される。制限制御の解除と同期して、記憶されている積算値FTLはリセットされ初期値零に戻される。
また、t5からt6の期間中において、エンジン冷間運転の繰り返しが途切れた、所謂長期間の運転により冷却水温が70℃以上に達し且つスロットルバルブ開度に拘わらず10分間程度の運転期間が継続されたとき、オイルパン5内部に蓄積された蓄積水分が全て蒸発するため、記憶されている積算値FTLはリセットされ初期値0に戻される。
次に、ブローバイガス制御装置1のブローバイガス還流処理について、図4のフローチ
ャートに基づき説明する。尚、Si(i=1,2…)は各ステップを示す。
まず、S1にて、各センサにより検出された各種データを入力処理し、前回の走行時から継続して記憶している積算値FTLを呼び出す。次に、IgがON操作されたか否か判定する(S2)。S2の判定の結果、IgがON操作された場合、S3へ移行して冷却水温が70℃未満か否か判定する。
S3の判定の結果、冷却水温が70℃未満の場合、S4へ移行して外気温が−10℃よりも高いか否かを判定する。S4の判定の結果、外気温が−10℃よりも高い場合、S5へ移行し、ブローバイガスカットバルブ37の開度を全開に制御した後、リターンする。
S4の判定の結果、外気温が−10℃以下の場合、S6へ移行してエアフローセンサ42により検出された吸入吸気量を積算し、この積算された吸気量に基づき蓄積水分量Fを推定する(S7)。本実施形態では、予め、蓄積水分量Fと蓄積許容値FLとを吸気量に換算したマップを準備し、この吸気量をパラメータとして蓄積水分量Fを推定している。この推定された蓄積水分量Fを逐次積算して積算値FTLを算出する。尚、前回の走行時から継続して記憶している積算値FTLが存在している場合、前回の積算値FTLに今回推定された蓄積水分量Fを逐次積算して今回の積算値FTLを算出している。
蓄積水分量Fの推定後、S8へ移行し、ブローバイガスカットバルブ37の開度を全開に制御した後、リターンする。
S3の判定の結果、冷却水温が70℃以上の場合、S9へ移行して蓄積水分量Fの積算値FTLが蓄積許容値FLを超えたか否かを判定する。S9では、積算値FTLに応じた吸気量と蓄積許容値FLに応じた吸気量とを比較することにより、ブローバイガスの水分増加現象の発生可能性を判定している。
S9の判定の結果、積算値FTLが蓄積許容値FL以上の場合、S10へ移行する。積算値FTLが蓄積許容値FL以上の状態を検出することにより、ブローバイガスの水分増加現象の発生可能性が高い状態を検出している。S9の判定の結果、積算値FTLが蓄積許容値FL未満の場合、S4へ移行する。積算値FTLが蓄積許容値FL未満の状態を検出することにより、ブローバイガスの水分増加現象の発生可能性が低い状態を検出している。
S10では、所定時間、例えば10分間をカウントするタイマTがセットされているか否かを判定する。
S10の判定の結果、タイマTが作動している場合、S11へ移行して前回のタイマ値T(i−1)から1を減算した値を今回のタイマ値T(i)に設定する。S10の判定の結果、タイマTが作動していない場合、タイマTをセットして(S15)、S11へ移行する。
S11にてタイマ値を減算した後、S12へ移行して今回のタイマ値T(i)が零か否か判定する。S12の判定の結果、今回のタイマ値T(i)が零でない場合、S13へ移行し、ブローバイガスカットバルブ37の開度を全閉に制御する制限制御を実行した後、リターンする。これにより、ブローバイガスを下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流することを制限することができる。
S12の判定の結果、今回のタイマ値T(i)が零の場合、累積記憶されている積算値FTLを零にリセットし(S14)、S4へ移行する。
S2の判定の結果、IgがOFF操作された場合、S16へ移行する。
S16では、車両走行中、IgがOFF操作されるまでに冷却水温が70℃以上の状態が所定時間、例えば10分間以上継続したか否か判定している。
S16の判定の結果、冷却水温が70℃以上の状態が10分間以上継続した場合、S17へ移行して累積記憶されている積算値FTLを零にリセットし、終了する。S18の判定の結果、冷却水温が70℃以上の状態が10分間以上継続していない場合、現在の積算値FTLを記憶して終了する。
次に、ブローバイガス制御装置1の作用、効果について説明する。
このブローバイガス制御装置1では、制限手段53がブローバイガスを下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流することを制限する制限制御を実行できるため、PCVバルブ31の開度に拘わらず、下流側通路21を通過するブローバイガス流量を減少させることができる。それ故に、このブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結することを抑制できる。水分量判定手段52によりオイルパン5内部に蓄積された蓄積水分量が蓄積許容値FLに達したか否かを判定することができ、ブローバイガスの水分増加現象の発生可能性を判定することができる。また、制限手段53がブローバイガスの水分増加現象の発生可能性が高いとき、制限制御を実行するため、制限制御期間を短期化することができる。それ故、下流側通路21を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブ20の下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブ20に噛み込んだりすることを効果的に抑制することができる。
制限手段53は、蓄積水分量F(積算値FTL)が蓄積許容値FLに達したと判定されたとき、制限制御を作動させるため、ブローバイガスの水分増加現象の発生可能性が高いときに制限制御を実行させることができ、制限制御期間を最短にすることができ、下流側通路21を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブ20の下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブ20に噛み込んだりすることを一層効果的に抑制することができる。
ヒータ36は、上流側通路22によりスロットルバルブ20よりも上流側位置へ還流されるブローバイガスを加熱するため、制限手段53がブローバイガスを下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流することを制限することにより、ブローバイガスが上流側通路22によりスロットルバルブ20よりも上流側位置へ還流されるとしても、上流側通路22を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結することを抑制することができる。
制限手段53は、制限制御の継続時間が所定の継続時間に達したとき、制限制御を解除するため、オイルパン5内部に蓄積された蓄積水分の気化終了に同期して制限制御を解除でき、制限制御期間を最短時間にすることができ、下流側通路21を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブ20の下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブ20に噛み込んだりすることを一層効果的に抑制することができる。
水分量判定手段52は、低外気温で且つ低エンジン温度においてエンジンEを始動すると共に冷却水温が所定温度に達する前にエンジンEを停止するエンジン冷間運転時に発生する蓄積水分量Fを推定し、このエンジン冷間運転を連続して繰り返す毎にエンジン冷間運転時に発生する蓄積水分量Fを積算して積算値FTLを記憶するため、1回当たりのエンジン冷間運転でオイルパン5内部に蓄積された蓄積水分量Fの積算値FTLを正確に把握でき、制限制御を精度よく実行できる。
水分量判定手段52は、エンジン冷間運転の繰り返しが途切れたとき、積算値FTLをリセットするため、オイルパン5内部に蓄積された蓄積水分量Tの積算値FTLをより正確に把握でき、制限制御を更に精度よく実行できる。
水分量判定手段52は、制限手段53による制限制御が解除されたとき、積算値FTLをリセットするため、オイルパン5内部に蓄積された蓄積水分量Fの積算値FTLをより正確に把握でき、制限制御を更に精度よく実行できる。
(その他の実施形態)
前記実施形態においては、ブローバイガスカットバルブ37の開度を全閉に制御した例を説明したが、ブローバイガスを下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流することを制限できれば良く、その制限をバルブ以外の装置により実行しても良い。
前記実施形態においては、ブローバイガスカットバルブ37の開度を全閉に制御した例を説明したが、ブローバイガスを下流側通路21によりスロットルバルブ20よりも下流側位置に還流することを制限できれば良く、全閉よりも大きい開度に制御しても良い。
前記実施形態においては、エンジン温度を冷却水温により検出した例を説明したが、少なくともエンジンの暖機状態を検出できれば良く、油温によりエンジン温度を検出しても良い。また、前記実施形態においては、蓄積水分気化期間をエンジンの冷却水温70℃(油温50℃)の時点から約10分間とした例を説明したが、環境等の外的要因やエンジン排気量等の内的要因に応じて温度や期間を調節することができる。
前記実施形態においては、制限制御の開始からタイマ測定による継続時間が10分間経過することを制限制御の解除条件にした例を説明したが、制限制御の開始後、エンジン温度、例えば冷却水温90℃(設定値)に達したことを制限制御の解除条件にすることも可能である。
前記実施形態においては、エンジン冷間運転の繰り返しの途切れを、冷却水温70℃以上の運転状態が10分間継続したことで判定する例を説明したが、エンジン温度(冷却水温、又は油温)のみでエンジン冷間運転の繰り返しの途切れを判定しても良い。
以上説明したように、本発明に係るエンジンのブローバイガス制御装置は、下流側ブローバイガス還流通路を通過するブローバイガスに含まれる水分が凍結又は氷結して、スロットルバルブの下流側のブローバイガス導入口を閉塞したりスロットルバルブに噛み込んだりすることを効果的に抑制することが必要な用途等に適用することができる。
1 ブローバイガス制御装置
4 クランク室
5 オイルパン
20 スロットルバルブ
21 下流側通路(下流側ブローバイガス還流通路)
22 上流側通路(上流側ブローバイガス還流通路)
36 ヒータ(加熱手段)
37 ブローバイガスカットバルブ
52 水分量判定手段
53 制限手段
E エンジン

Claims (5)

  1. スロットルバルブと、このスロットルバルブの下流側とクランク室とを連通した下流側ブローバイガス還流通路とを備えたエンジンのブローバイガス制御装置であって、
    オイルパン内部に蓄積された蓄積水分が所定量に達したか否かを判定する水分量判定手段と、
    前記水分量判定手段により前記蓄積水分量が所定値に達したと判定されたとき、ブローバイガスを前記下流側ブローバイガス還流通路により前記スロットルバルブよりも下流側位置に還流することを制限する制限制御を実行する制限手段とを更に備え
    前記制限手段は、前記制限制御の継続時間とエンジン温度との少なくとも一方が設定値に達したとき、前記制限制御を解除するように構成されていることを特徴とするエンジンのブローバイガス制御装置。
  2. 請求項1記載のエンジンのブローバイガス制御装置において、
    前記スロットルバルブの上流側と前記クランク室とを連通した上流側ブローバイガス還流通路を更に備え、
    前記上流側ブローバイガス還流通路の下流側端部に加熱手段を設けたことを特徴とするエンジンのブローバイガス制御装置。
  3. 請求項1又は2記載のエンジンのブローバイガス制御装置において、
    前記水分量判定手段は、低外気温で且つ低エンジン温度においてエンジンを始動すると共にエンジン温度が所定温度に達する前にエンジンを停止するエンジン冷間運転時に発生する蓄積水分量を推定し、前記エンジン冷間運転を連続して繰り返す毎にエンジン冷間運転時に発生する蓄積水分量を積算して積算値を記憶するように構成されていることを特徴とするエンジンのブローバイガス制御装置。
  4. 請求項記載のエンジンのブローバイガス制御装置において、
    前記水分量判定手段は、前記エンジン冷間運転の繰り返しが途切れたとき、前記積算値をリセットするように構成されていることを特徴とするエンジンのブローバイガス制御装置。
  5. 請求項又は記載のエンジンのブローバイガス制御装置において、
    前記水分量判定手段は、前記制限手段による制限制御が解除されたとき、前記積算値をリセットするように構成されていることを特徴とするエンジンのブローバイガス制御装置。
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