JP6074925B2 - 偽造防止用マーカーシートの製造方法、異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法 - Google Patents

偽造防止用マーカーシートの製造方法、異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、クレジットカード、キャッシュカード、IDカード、会員証などのカード類、紙幣、株券、商品券、宝くじ券、手形、小切手、入場券などの有価証券・金券類、各種証明書、高額商品の下げ札などに付与される偽造防止用のマーカーシートに関する。
従来、有価証券類など、偽造を防止することが必要とされる物品において、タガント(taggant、なお、タゲント(taggent)とも呼ばれる)と呼ばれる偽造防止用の添加物が用いられてきた。タガントとしては、高度に偽造が困難であること、真贋判定を容易にかつ迅速に実施できること、安価であることが求められている。
このようなタガント粒子として、光学的な拡大装置を用いて観察可能に構成され、かつ模様化がなされたマーカーが開示されている。このマーカーは、集積回路の技術分野におけるリソグラフィーの手法によって形成されたものであるか、または他のマイクロ・マシニングの技術分野の手法によって形成されたものであって、図形、ロゴ、個人的な署名、日付、言葉等の、そのデザインの内容に基づき情報をもったものとして認識されるように構成されたものである。このマーカーが均一に混合された液状接着剤を、書類等の表面に付着させて乾燥させることで、マーカーを固定することができる(特許文献1参照)。
また、液体にマーカーを分散させて塗布乾燥させて識別部分を形成する方法では、真贋判定用の識別部分に含まれるマーカーの種類や配置が、形成するたびにランダムである。そのため、ある人工物に付与された識別部分に含まれるマーカーの種類や配置をデータベースに登録しておけば、識別部分を読み取ることで各人工物を個体ごとに識別できる。すなわち、このような識別部分を、人工物メトリクスでの認証用途に用いることが期待されている。
特開2002−230512号公報
しかしながら、液体にマーカーを分散させて塗布乾燥させる従来の方法では、真贋判定用の識別部分に、全くマーカーが含まれなかったり、わずかにしかマーカーが含まれなかったり、複数形状のマーカーが含まれるべきところ、特定の形状のマーカーばかりが含まれてしまったり、識別部分内で偏った分布でマーカーが含まれてしまったり、複数のマーカーが重なって読み取り困難になったりするなど、適切な数と種類のマーカーを偏りなく含む真贋判定用の識別部分を作製するのが難しいという問題点があった。
また、従来の方法では、マーカーを取り扱う際、特に液体に分散させてインキ化する際に、マーカーの形状が破壊され、識別機能を発揮しなくなるという問題点もあった。これらの問題点などから、従来の方法では、真贋判定用の識別部分を製造する際の歩留まりが低く、量産性が低かった。
さらに、従来の方法では、マーカーは、基板上に犠牲層を設け、その上にマーカーを作製し、最後に犠牲層を溶解させて粒子状にしているため、この犠牲層のコストがかかるという問題点があった。また、このマーカーを液体に分散させてインキとし、このインキを塗布しているが、インキ化工程、塗布工程にコストがかかるという問題点があった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、安価に、真贋判定用の識別部分に用いることができる偽造防止用マーカーシートを製造する方法を得ることである。
前述した目的を達成するために、以下の発明を提供する。
(1)基材と、前記基材上に形成された、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能な複数のマーカーと、を具備することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法であって、前記基材上に、第1感光性樹脂を塗布する第1感光性樹脂塗布工程と、前記第1感光性樹脂の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第1マスクを配置する第1マスク配置工程と、前記第1マスク配置工程で配置された前記第1マスクを介して、前記第1感光性樹脂を露光する第1パターン形成工程と、前記第1感光性樹脂を現像する第1現像工程と、前記基材上に、第2感光性樹脂を塗布する第2感光性樹脂塗布工程と、前記第2感光性樹脂の上に、前記第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第2マスクを配置する第2マスク配置工程と、前記第2マスク配置工程で配置された前記第2マスクを介して、前記第2感光性樹脂を露光する第2パターン形成工程と、前記第2感光性樹脂を現像する第2現像工程と、を有することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(2)前記第2マスク配置工程において、前記第2マスクを、前記第2感光性樹脂の上で、前記第1マスク配置工程での前記第1マスクの位置とは異なる位置に配置することを特徴とする(1)に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(3)前記第1マスクと、前記第2マスクとが、同一のマスクパターンを有するマスクであることを特徴とする(2)に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(4)前記第1マスクと、前記第2マスクとが、同一のマスクであることを特徴とする(3)に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(5)前記第2マスク配置工程において、前記第2マスクを、前記第1マスク配置工程における前記第1マスクの配置位置と同じ平面内で、前記第1マスクの配置位置から移動した位置に配置することを特徴とする(3)または(4)に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(6)前記第2マスク配置工程において、前記第2マスクを、前記第1マスク配置工程における前記第1マスクの配置位置と同じ平面内で、前記第1マスクの配置位置から平行移動した位置に配置することを特徴とする(5)に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(7)前記第1マスクと、前記第2マスクとが、異なるマスクパターンを有するマスクであることを特徴とする(1)に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(8)前記第1感光性樹脂と前記第2感光性樹脂の色が同じであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(9)前記第1感光性樹脂と前記第2感光性樹脂の色が異なることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(10)基材と、前記基材上に形成された、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能な複数のマーカーと、を具備することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法であって、前記基材上に、感光性樹脂を塗布する感光性樹脂塗布工程と、前記感光性樹脂の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第1マスクを配置する第1マスク配置工程と、前記第1マスク配置工程で配置された前記第1マスクを介して、前記感光性樹脂を露光する第1パターン形成工程と、前記感光性樹脂の上に、前記第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第2マスクを配置する第2マスク配置工程と、前記第2マスク配置工程で配置された前記第2マスクを介して、前記感光性樹脂を露光する第2パターン形成工程と、を有することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(11)前記マーカーの外形形状の大きさが、50〜300μmの範囲であることを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法により第1偽造防止用マーカーシートを製造する第1製造工程と、(1)〜(11)のいずれかに記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法により第2偽造防止用マーカーシートを製造する第2製造工程を少なくとも備え、前記第1製造工程において、第1マスク配置工程での前記第1マスクの配置位置に対する、第2マスク配置工程での前記第2マスクの相対位置と、前記第2製造工程において、第1マスク配置工程での前記第1マスクの配置位置に対する、第2マスク配置工程での前記第2マスクの相対位置とが、異なることを特徴とする異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(13)前記第1製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクと、前記第2製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクとが、同一のマスクパターンを有し、前記第1製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクと、前記第2製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクとが、同一のマスクパターンを有することを特徴とする(12)に記載の異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(14)前記第1製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクと、前記第1製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクと、前記第2製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクと、前記第2製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクとが、同一のマスクであることを特徴とする(13)に記載の異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
(15)基材と、前記基材上に直接形成された、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能な複数のマーカーと、を具備し、前記基材上の複数の前記マーカーのパターンが、複数の前記マーカーが配置された単位パターンと、前記単位パターンを移動させたパターンとを重ね合わせたパターンであることを特徴とする偽造防止用マーカーシート。
(16)前記マーカーの色が、複数あることを特徴とする(15)に記載の偽造防止用マーカーシート。
(17)前記マーカーの輪郭の形状が、複数種類の形状を有することを特徴とする(15)または(16)に記載の偽造防止用マーカーシート。
(18)前記マーカーの内部に、拡大して観察されることで識別可能である形状が形成されていることを特徴とする(15)〜(17)のいずれかに記載の偽造防止用マーカーシート。
(19)偽造防止用マーカーシートに、少なくとも接着層と剥離紙とを積層した偽造防止機能付与部材であって、前記偽造防止用マーカーシートが、基材と、前記基材上に直接形成された、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能な複数のマーカーと、を具備し、前記基材上の複数の前記マーカーのパターンが、複数の前記マーカーが配置された単位パターンと、前記単位パターンを移動させたパターンとを重ね合わせたパターンであることを特徴とする偽造防止機能付与部材。
(20)偽造防止用マーカーシートを有することを特徴とする、偽造防止機能を備えた物品であって、前記偽造防止用マーカーシートが、基材と、前記基材上に直接形成された、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能な複数のマーカーと、を具備し、前記基材上の複数の前記マーカーのパターンが、複数の前記マーカーが配置された単位パターンと、前記単位パターンを移動させたパターンとを重ね合わせたパターンであることを特徴とする、偽造防止機能を備えた物品。
本発明により、安価に、真贋判定用の識別部分に用いることができる偽造防止用マーカーシートを製造する方法を得ることができる。
本発明に係るマーカーシート1を示す平面図。 本発明に係るマーカー5aを示す斜視図。 (a)本発明に係る偽造防止用ラベル51を示す断面図、(b)本発明に係る偽造防止用転写箔61を示す断面図。 (a)カード71を示す平面図、(b)(a)でのA−A’断面を示す断面図。 (a)有価証券81を示す平面図、(b)(a)でのB−B’断面を示す断面図。 本発明に係るマスク21を示す平面図。 (a)〜(f)本発明に係るマーカーシートの第1の製造方法を説明する断面図。 (a)〜(c)本発明に係るマーカーシートの第1の製造方法を説明する平面図。 (d)〜(f)図8の続きの図。 (g)〜(h)図9の続きの図。 本発明に係るマーカーシート31bを示す平面図。 (a)〜(c)本発明に係るマーカーシートの第2の製造方法を説明する平面図。 (d)〜(f)図12の続きの図。 (a)、(b)本発明に係る第1マーカーシート31c、第2マーカーシート31dを示す平面図。
(マーカーシート1の構成)
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態に係るマーカーシート1について説明する。
図1は、マーカーシート1を示す平面図である。マーカーシート1は、基材3と、基材3上に直接形成された複数のマーカー5とを備える。マーカー5の形状が、拡大して観察されることで識別可能である。また、基材3上の複数のマーカー5のパターンが、複数のマーカー5が配置された単位パターンと、単位パターンを移動させたパターンとを重ね合わせたパターンである。
本発明に係るマーカーシート1は、後述するようにフォトリソグラフィーにより、基材3の上にマーカー5を形成するため、適切な数と種類のマーカー5を偏りなく含ませることができる。
また、本発明に係るマーカーシート1は、基材3の上にマーカー5を形成するため、マーカーを製造時の基板から剥離させて粒子状にして、液体に分散させてインキ化する工程を含まない。そのため、インキ化する工程にてマーカーの形状が破壊されることを防ぐことができる。
また、本発明に係るマーカーシート1においては、マーカー5は、基材3に直接密着して形成される。一方で、従来のようにマーカーを液体接着剤などに分散させて塗布する場合には、マーカーを含む樹脂層が基材の上に形成される。そのため、本発明のマーカーシートは、従来のマーカー付与部に比べて薄くすることができる。なお、マーカー5が基材3に直接形成されるとは、マーカー5が基材3の上に直接接触して形成されていることを意味している。基材3のマーカー5を形成する側の面に密着性向上などの処理層を有する場合には、そのような処理層を含めて基材3とし、処理層上にマーカー5を形成しても、マーカー5が基材3に直接形成されていることとする。
また、本発明に係るマーカーシート1は、基材3の上にマーカー5を形成するため、マーカーを製造時の基板から剥離させるために、マーカーと基板との間に形成される犠牲層が不要となる。また、従来の発明に比べて、マーカーを液体に分散させるインキ化工程と、このインキを塗布する塗布工程とが必要ないため、従来の発明に比べて安価にマーカーシートを形成可能である。
基材3は、特に限定されないが、マーカー5が形成された面を他の物品に貼付し、基材3を通してマーカー5を読み取る場合を考えると、透明で、厚さ100μm以下で、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)の樹脂フィルムであることが好ましい。
マーカー5は、略平板状であるが、輪郭の形状が拡大して観察されることで識別可能である。すなわち、基体の輪郭を拡大して観察されることで識別可能である。図1においては、マーカーシート1は、マーカー5として、3色の三角形の板状のマーカー、3色の円形の板状のマーカー、3色の四角形の板状のマーカーを有する。マーカー5の輪郭はこれらの形に限られるものではなく、楕円形や多角形、星型、ハート型、動物の外形、文字の外形、数字の外形、記号の外形、図形の外形など、様々な形状を採用できる。
なお、形状が識別可能であるとは、人為的な形状が形成されており、意図せずに自然に形成される形状から区別できることを意味する。そのため、マーカーシート1を付与した物品を偽造する場合、物品の外形等の複製ができても、マーカー5の複製までは困難であるので、真正の物品と偽造された物品とを判別できる。また、形状が識別可能であるため、真正の物品同士でも、付与するマーカー5の形状を変更することで、製造時期や用途などを判別可能である。
また、マーカー5は、顔料や染料などにより着色されている。マーカー5を着色することで、意匠性及び、偽造防止効果が向上する。図1においては3色のマーカーを含んでいるが、色数を増やしても減らしても良い。色数を増やすと偽造防止効果が向上するが、色数の分だけ感光性樹脂の塗布・露光・現像工程が必要となるため、製造コストの上昇を招く。色数を減らすと製造コストの削減が可能であるが偽造防止効果が低下する。
それぞれの本発明に係るマーカーシート1は、それぞれの複数のマーカー5に特有の配列を有するため、本発明に係るマーカーシートを貼付した特定の物品は、特定の形状、色、大きさ、数、配置の特定のマーカーシートを有することとなる。そのため、マーカーシート1のマーカー5の情報を照合することで、認証用途にも使用することができる。
ところで、液体にマーカーを分散させて塗布乾燥させる従来の方法では、真贋判定用の識別部分に含まれるマーカーの種類や配置が毎回ランダムであり、全く予想できない。そのため、ある人工物に付与された識別部分に含まれるマーカーの種類や配置をデータベースに登録するためには、識別部分を光学的に読み取り、マーカーの種類や配置を数値化する必要があった。人工物メトリクスの認証用途で用いるためには、このデータベースへの登録作業に手間やコストがかかるという問題点があった。
一方で、本発明では、基材3上の複数のマーカー5のパターンが、複数のマーカー5が配置された単位パターンと、単位パターンを移動させたパターンとを重ね合わせたパターンであるため、単位パターンに含まれるマーカー5の種類と配置に関する情報と、単位パターンの移動した量に関する情報が分かれば、基材3上のマーカー5の種類と配置が計算により求めることができる。さらに、マーカーシート1が、製造時の大きなシートを個片に切断されたものである場合でも、所定の位置の個片に含まれるマーカー5の種類と配置は計算により求めることができる。このことより、本発明に係るマーカーシート1を個別の物品に付与する際に、それぞれの物品が有するマーカーシート1に含まれるマーカー5の種類と配置とを、1つ1つ実際に読み取らずにデータベースに登録可能である。そのため、マーカーシート1を人工物メトリクスの用途に用いる場合、データベース登録のために各物品が有するマーカーシート1を実際に読み取る必要がなく、迅速に人工物メトリクス用のデータベースを作成可能である。
また、マーカー5の単位パターンでの配列はランダムな配列であってもよい。ランダムな配列とは、マーカー5の、向き、それぞれの位置関係、数密度などが非規則的な配列である。マーカー5の配列は、後述するようにフォトリソグラフィーなどにより、単位パターンを用いて繰返し露光して作製される。従来のマーカー分散液の塗布のように、マーカーの分布が自然に非規則的になるように形成されるのではなく、本発明では、マーカー5の位置がランダムになるようなパターンで、マスクなどのパターンを形成する。
また、マーカー5の輪郭が文字の外形であったり、後述のマーカー5aのように内部の形状が文字であったりするなど、表裏が異なると識別しにくい場合、従来のマーカー分散液の塗布では、マーカーが裏になり、識別しにくい場合があった。しかし、本発明では、マーカー5を基材3上に形成するため、マーカー5が裏になることはなく、文字等も容易に識別できる。
マーカー5を構成する材料としては、特に限定されないが、意匠性、耐久性の観点からカラーレジスト、DFR(ドライフィルムレジスト)等レジスト材が好ましい。
マーカー5の厚さは、0.1μm以上であることが好ましく、25μm以下であることが好ましい。厚さが薄すぎると、製造が困難になる。一方、厚さが厚すぎると、製造時の感光性樹脂の厚膜の形成が困難になるほか、マーカー5が基材3から剥がれやすくなってしまう。
マーカー5のサイズは、3〜300μmであることが好ましい。小さすぎると、ルーペなどの簡易な拡大器具を使用してマーカー5を観察することができず、顕微鏡などのより複雑な装置を使用しないと、真贋判定ができなくなる。また、大きすぎると、拡大器具を使用せずとも肉眼によりマーカー5の特徴を認識可能となり、偽造防止効果が低下する。なお、マーカー5は、平板状であるため、厚さは、サイズの半分以下であることが好ましい。ここで、サイズとは、マーカー5を平面視した際の、最長の長さであり、例えば形状が四角形であればその対角線の長さであり、形状が楕円であればその長軸の長さである。
本発明に係るマーカーシート1は、肉眼ではマーカー5の特徴が把握できず、ルーペなどの器具で初めて特徴を把握できるため、付与した物品に偽造防止技術が施されていることが容易にはわからない。そのため、マーカー5は、目視で確認できる偽造防止技術と比べて、より高い偽造防止効果を発揮することができる。
また、マーカー5の内部の形状が、図2に示すマーカー5aのように、拡大して観察されることで識別可能であってもよい。マーカー5aは、円板状の基体7に貫通部9で「DN」の文字が形成されている。基体7の輪郭も円板に限られるものではなく、楕円形や多角形、ハート型、星型、動物の外形、文字の外形、数字の外形、記号の外形、図形の外形など、様々な形状を採用できる。また、貫通部9の形状としては、文字以外にも、様々な数字、記号、図形などを施すことができる。
(マーカーシート1の用途)
本発明に係るマーカーシートに、少なくとも接着層と剥離紙とを積層することで本発明に係る偽造防止機能付与部材を得ることができる。偽造防止機能付与部材としては、例えば、偽造防止用ラベル51や、偽造防止用転写箔61が挙げられる。なお、接着層としては、後述する粘着剤層53やヒートシール剤層63など、通常または特殊な環境下で粘着力または接着力を発揮する層である。
本発明に係る偽造防止機能付与部材を、剥離紙を剥がして物品に貼り付けることにより、本発明に係るマーカーシートを、容易に物品に貼着することができ、物品に偽造防止機能を付与することができる。
図3(a)に示すように、本発明に係るマーカーシート1のマーカー5が形成された面またはマーカー5が形成された面とは反対側の面に、粘着剤層53と剥離紙55とを積層すると、マーカーシート1を物品に貼着可能な偽造防止用ラベル51が得られる。粘着剤層53は、マーカーシート1に、一般的な粘着剤を塗布するか、剥離紙55に支持された粘着剤層53をマーカーシート1に貼り合わせて形成される。
図3(b)に示すように、本発明に係るマーカーシート1のマーカー5が形成された面またはマーカー5が形成された面とは反対側の面に、ヒートシール剤層63と剥離紙65とを積層すると、マーカーシート1を物品に固定可能な偽造防止用転写箔61が得られる。ヒートシール剤層63は、マーカーシート1に、加熱により粘着力が増加する一般的なヒートシール剤を基材3に塗布するか、剥離紙65に支持されたヒートシール剤層63をマーカーシート1に貼り合わせて形成される。
また、本発明に係る偽造防止機能付与部材を用いるなどして、本発明に係るマーカーシートを物品に付与することで、偽造防止機能を備えた物品を得ることができる。偽造防止機能を備えた物品としては、例えば、カード71や有価証券81が挙げられる。
本発明に係る偽造防止機能を備えた物品は、物品の外形等の複製ができても、マーカーシート1の複製までは困難であるので、真正の物品と偽造された物品とを判別できる。また、本発明に係る偽造防止機能を備えた物品は、それぞれ特有のパターンを有するマーカーシート1を有するため、マーカーシート1のパターンを照合することで、あるパターンのマーカーシート1を有する物品と、他のパターンのマーカーシート1を有する物品とを区別することができる。さらには、本発明に係る偽造防止機能を備えた物品のマーカーシート1のパターンを、データベースとひも付けることで、人工物メトリクスでの認証用途にも使用することができる。
カードまたは有価証券に、偽造防止用ラベル51を貼り付けるか、偽造防止用転写箔61を加熱密着させることなどで、マーカーシート1が貼着されたカード71、有価証券81が得られる。例えば、図4に示すように、カード71は、マーカーシート付与部73を有する。また、図5に示すように、有価証券81は、帯状のマーカーシート付与部83を有する。マーカーシート付与部73、83は、偽造防止用ラベル51を貼り付けるか、偽造防止用転写箔61を加熱密着させることなどで得られる。なお、カードには、クレジットカード、キャッシュカード、IDカード、会員証が含まれ、有価証券には、紙幣、株券、商品券、宝くじ券、手形、小切手、入場券が含まれる。
(本発明に係るマーカーシートの第1の製造方法)
次に、本発明に係るマーカーシートの第1の製造方法について説明する。
図7(a)、図8(a)は、第1感光性樹脂塗布工程を示す。第1感光性樹脂塗布工程とは、基材上に第1感光性樹脂を塗布する工程である。
図7(b)、図8(b)は、第1マスク配置工程を示す。第1マスク配置工程とは、第1感光性樹脂の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターン(ここでは透過部25)を複数有する第1マスクを配置する工程である。
図7(b)、図8(c)は、第1パターン形成工程を示す。第1パターン形成工程とは、第1マスク配置工程で配置された第1マスクを介して、第1感光性樹脂を露光する工程である。
図7(c)、図9(d)は、第1現像工程を示す。第1現像工程とは、第1感光性樹脂を現像する工程である。
図7(d)、図9(e)は、第2感光性樹脂塗布工程を示す。第2感光性樹脂塗布工程とは、基材上に第2感光性樹脂を塗布する工程である。
図7(e)、図9(f)は、第2マスク配置工程を示す。第2マスク配置工程とは、第2感光性樹脂の上に、第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターン(ここでは透過部25)を複数有する第2マスクを配置する工程である。
図7(e)、図10(g)は、第2パターン形成工程を示す。第2パターン形成工程とは、第2マスク配置工程で配置された第2マスクを介して、第2感光性樹脂を露光する工程である。
図7(f)、図10(h)は、第2現像工程を示す。第2現像工程とは、第2感光性樹脂を現像する工程である。
図6は、マーカーシートの製造に用いるマスク21を示す。マスク21は、図7(b)に示すように、透明基板29上に、遮光膜が設けられており、露光光15が透過する透過部25と、遮光膜により露光光15がほぼ透過しない遮光部23とが形成されている。本実施形態においては感光性樹脂としてネガ型感光性樹脂を使用しているので、マスク21は、マーカーに対応する領域に複数の透過部25を有する。マスク21に設けられた透過部25のパターンが、単位パターンとなり、図1でのマーカーシート1のマーカー5のパターンは、この単位パターンの組み合わせにより構成される。
また、マスク21には、基材3と位置合せを行うためのアライメントマーク27を有する。基材3にも、対応するアライメントマークが設けられており、基材3のアライメントマーク(図示せず)と、マスク21のアライメントマーク27を合わせることで、基材3に対するマスク21の位置を精密に位置合わせすることができる。
まず、図7(a)、図8(a)に示すように、基材3上にネガ型感光性樹脂である第1感光性樹脂13を塗布する。
ネガ型感光性樹脂は特に限定されることはなく、一般的に使用されるネガ型感光性樹脂を用いることができる。例えば、架橋型樹脂をベースとした化学増幅型感光性樹脂、具体的にはポリビニルフェノールに架橋剤を加え、さらに酸発生剤を加えた化学増幅型感光性樹脂等が挙げられる。また、アクリル系ネガ型感光性樹脂として、紫外線照射によりラジカル成分を発生する光重合開始剤と、分子内にアクリル基を有し、発生したラジカルにより重合反応を起こして硬化する成分と、その後の現像により未露光部が溶解可能となる官能基、例えば、アルカリ溶液による現像の場合は酸性基をもつ成分とを含有するものを用いることができる。上記のアクリル基を有する成分のうち、比較的低分子量の多官能アクリル分子としては、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(DPPA)、テトラメチルペンタトリアクリレート(TMPTA)等が挙げられる。また、高分子量の多官能アクリル分子としては、スチレン‐アクリル酸‐ベンジルメタクリレート共重合体の一部のカルボン酸基部分にエポキシ基を介してアクリル基を導入したポリマーや、メタクリル酸メチル‐スチレン‐アクリル酸共重合体等が挙げられる。
その後、図7(b)、図8(b)に示すように、第1感光性樹脂13の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカー17a〜17eに対応する透過部25a〜25eを有する第1マスク21aを配置する。
その後、図7(b)、図8(c)に示すように、所定のマスクパターンを有する第1マスク21aを介して、第1感光性樹脂13を所定のパターンで露光する。なお、実際には露光前にプリベークを行い、第1感光性樹脂13を固化する。
なお、図7〜図10では、ネガ型感光性樹脂を用いたが、もちろんポジ型感光性樹脂を用いても良い。その場合、マスク21の遮光部23と透過部25が入れ替わり、マーカーに対応する領域に遮光部23が設けられる。
なお、ポジ型感光性樹脂も特に限定されるものではなく、一般的に使用されるものを用いることができる。具体的には、ノボラック樹脂をベース樹脂とした化学増幅型感光性樹脂等が挙げられる。
その後、図7(c)や図9(d)に示すように、アルカリ性の現像液により、第1感光性樹脂13を溶解し、第1感光性樹脂13をパターニングすると、マーカー17a〜17eが形成される。マーカー17a〜17eは、図1でのマーカーシート1の複数のマーカー5の一部を構成する。なお、実際には現像液に浸した後、リンス液で数回すすぎ、乾燥後にポストベークを行う。ポストベークにより、感光性樹脂のさらなる硬化と基材との密着性の向上を図る。
その後、図7(d)、図9(e)に示すように、基材3とマーカー17a〜17eの上に第2感光性樹脂19を塗布する。第2感光性樹脂19は、第1感光性樹脂13とは、異なる色に着色されている。
その後、図7(e)、図9(f)に示すように、第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応する透過部25f〜25jを複数有する第2マスク21bを、前記第2感光性樹脂19の上に配置する。第2マスク配置工程において、第1マスク21aと異なるマスクパターンを持つ第2マスク21bを、第1マスク21aと同じ位置に配置しても良いし、後述のように、第1マスク21aと第2マスク21bとを、異なる位置に配置しても良い。いずれにしろ、フォトリソグラフィーによりマーカーを基材3の上に形成できれば、粒子化したマーカーを分散させた分散液を塗布する従来の方法に比べて、少ない工程で、高い歩留まりにてマーカーシート1を得ることができる。
さらに、第2マスク配置工程において、第2マスク21bを第1マスク配置工程での第1マスク21aの位置とは異なる位置に配置することが好ましい。第1マスク21aと第2マスク21bとの相対位置を変化させることで、無限に異なるパターンの複数のマーカーシートを製造可能である。第2マスク21bを異なる位置に配置する際は、一旦、第2マスク21bも、アライメントマーク27を用いて位置合わせした後、マスクアライメント装置を用いて、所定量移動させる。第1マスク21aの配置位置と、第2マスク21bの配置位置との相対位置が、精密に決定されなければ、得られたマーカーシート31aのマーカー17a〜17eとマーカー33a〜33eのパターンを計算することが困難であるからである。
ここでの異なる位置とは、第1マスク21aの配置位置と第2マスク21bの配置位置とが同一でなければ十分である。特に、第1マスク21aと第2マスク21bとが、基材3と平行な、同じ平面に配置され、第2マスク21bの配置位置は、第1マスク21aの配置位置から、何らかの移動をした位置であることが好ましい。この移動には、後述する平行移動や、回転中心がマスク中心と一致する回転移動、回転中心がマスク中心と一致しない円弧移動も含まれ、さらにこれらの移動方法を組み合わせた移動も含まれる。
さらに、第2マスク21bを、第1マスク配置工程における第1マスク21aの配置位置から、前記第1マスクの配置位置と同じ平面内で平行移動させた位置に配置することが好ましい。平行移動とは、マスク21を、x方向(左右、横方向)とy方向(上下、縦方向)に移動させることを意味し、すなわち、基材3との距離が一定の平面内において、それぞれの透過部25が同一方向に同一距離だけ移動するようにマスク21を移動することである。マスクの位置合せを行うマスクアライメント装置は、通常は、基材3と平行な面内で、x方向とy方向に移動させ、θ方向に回転させる機構が備えられているため、マスクアライメント装置のx方向とy方向への移動を用い、平行移動させた位置に配置することが容易であるからである。なお、y方向とは、図9(f)に示すように、マスクのある平面での上下方向、縦方向であって、基材3に近づいたり遠ざかったりする、いわゆるz方向とは異なる。
また、平行移動する距離は、マーカーのサイズによって適宜設定可能である。しかしながら、マーカーのサイズが3〜300μm程度であるため、マーカーの重複をさけるため、200μm以上の距離が好ましい。なお、マーカー同士の重複を認めるのであれば、10〜200μmの距離も認められる。
さらに、第2マスク21bを、第1マスク配置工程における第1マスク21aの配置位置から、前記第1マスクの配置位置と同じ平面内での平行移動と回転移動とを組み合わせた位置に配置してもよい。例えば、第1マスク21aの配置位置から、xy方向に平行移動させた後にθ方向に回転移動を行った位置や、θ方向に回転移動を行った後にxy方向に平行移動させた位置や、θ方向に回転させながらxy方向に移動させた位置に、第2マスク21bを配置しても良い。マスクを回転させて得られるパターンは、回転前のパターンとは向きが変化し、視覚上大きく変化するため、同一パターンの2枚のマスクを用いた場合でも、マーカーのパターンの種類がさらに多様となる。
第1マスク21aと第2マスク21bとの位置を異ならせることで、異なるパターンを形成可能であるため、安価に無限に異なるパターンの複数のマーカーシートを製造可能である。
また、マーカーシート製造時の第1マスク21aと第2マスク21bとの相対位置を記録しておくことで、第1マスク21aと第2マスク21bのマスクパターンから、マーカーシートのパターンを計算可能であるため、製造後のマーカーシートを実際に読み取らずとも、マーカーシートのパターンを知ることができる。
その後、図7(e)、図10(g)に示すように、所定のマスクパターンを有する第2マスク21bを介して、露光光15にて第2感光性樹脂19を所定のパターンで露光する。
その後、図7(f)や図10(h)に示すように、潜像を現像するために、アルカリ性の現像液により、第2感光性樹脂19を溶解し、第2感光性樹脂19をパターニングすると、マーカー33a〜33eが形成される。マーカー33a〜33eは、図1でのマーカーシート1のマーカー5の一部を構成する。
図7(f)や図10(h)に示すマーカーシート31aは、マーカーシート1の一種であり、図1のマーカーシート1の第1の製造方法を説明するため、マーカー5の数を減らして説明した図である。マーカーシート31aでは、第1マスクによってパターニングされたマーカー17a〜17eと、第2マスクによってパターニングされたマーカー33a〜33eとを有する。
なお、第1感光性樹脂と第2感光性樹脂に、同じ色に着色された感光性樹脂を用いて、図11に示すように、同じ色のマーカー17a〜17eとマーカー35a〜35eとで構成されるマーカーシート31bを得ても良い。
一方で、第2現像工程の後に、第3色目の第3感光性樹脂塗布工程を設け、第2感光性樹脂と同様に露光・現像し、第3色目のマーカーを形成しても良い。さらに、第4色目のマーカーを形成しても良いし、同じ色のマーカーを複数回形成しても良い。
また、第1マスク21aと第2マスク21bとは、同一のマスクパターンを有するマスクであってもよいし、さらには同一のマスクであっても良い。第1マスク21aと第2マスク21bが同一のマスクパターンである場合でも、第2マスク配置工程において、第2マスク21bを配置する位置を、第1マスク21aを配置した位置からずらせば、マーカーが形成される位置が重ならないためである。さらに、第1マスク21aと第2マスク21bとが同一のマスクである場合、マスクを一つのみ製造すればすみ、さらに安価にマーカーシートを製造可能である。
一方で、第1マスク21aと第2マスク21bとが、異なるマスクパターンを有するマスクであってもよい。なお、後述の異なる複数のマーカーシートの製造方法においては、第1マスク21aと第2マスク21bとが、異なるマスクパターンを有するマスクであっても、第1マスクと第2マスクとの相対位置が、第1製造工程と第2製造工程で異なることで、問題なく異なるパターンのマーカーシートを複数製造可能である。
本発明の第1の製造方法により、基材3の上に、マーカー5を複数有するマーカーシート1を得ることができる。
これらの第1の製造方法及び、後述する第2の製造方法では、ロール・ツー・ロールのフォトリソグラフィー装置を使用することもできる。ロール・ツー・ロールのフォトリソグラフィー装置とは、基材3を、巻出しロールから巻きだし、巻取りロールに巻き取るまで、連続的に流す間に、感光性樹脂塗布工程、プリベーク工程、パターン形成工程、現像工程、リンス工程、乾燥工程、ポストベーク工程などを行う装置であり、マーカーシート1の大量生産に向いている。
また、実際の製造時には、大面積のシートで製造し、そのシートを個片に切り分けるなどして、実際の物品に貼付する大きさのマーカーシート1を得ることができる。
(本発明に係るマーカーシートの第2の製造方法)
次に、本発明に係るマーカーシートの第2の製造方法について説明する。第2の製造方法では、二色の感光性樹脂を用いる第1の製造方法とは異なり、感光性樹脂を複数回露光した後に現像工程を行うことで、単一の色のマーカーを有するマーカーシート31bを得る。
図12(a)は、感光性樹脂塗布工程を示す。感光性樹脂塗布工程とは、基材3上に感光性樹脂14を塗布する工程である。
図12(b)は、第1マスク配置工程を示す。第1マスク配置工程とは、感光性樹脂14の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターン(ここでは透過部25)を複数有する第1マスク21aを配置する工程である。
図12(c)は、第1パターン形成工程を示す。第1パターン形成工程とは、第1マスク配置工程で配置された第1マスク21aを介して、感光性樹脂14を露光する工程である。
図13(d)は、第2マスク配置工程を示す。第2マスク配置工程とは、第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターン(ここでは透過部25)を複数有する第2マスク21bを、感光性樹脂14の上に配置する工程である。
図13(e)は、第2パターン形成工程を示す。第2パターン形成工程とは、第2マスク配置工程で配置された第2マスク21bを介して、感光性樹脂14を露光する工程である。
図13(f)は、現像工程を示す。現像工程とは、感光性樹脂層を現像し、マーカーを形成する工程である。形成されるマーカーは、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能である。
まず、図12(a)に示すように、基材3の上に、ネガ型の感光性樹脂14を塗布する。
その後、図12(b)に示すように、感光性樹脂14の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカー17a〜17eに対応する透過部25a〜25eを有する第1マスク21aを配置する。
その後、図12(c)に示すように、所定のマスクパターンを有する第1マスク21aを介して、感光性樹脂14を所定のパターンで露光する。
その後、図13(d)に示すように、第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応する透過部25f〜25jを有する第2マスク21bを、感光性樹脂14の上に配置する。配置方法や配置位置については、第1の製造方法と同様の手法を用いることができる。
その後、図13(e)に示すように、所定のマスクパターンを有する第2マスク21bを介して、感光性樹脂14を所定のパターンで露光する。
その後、図13(f)に示すように、現像液により、感光性樹脂14を溶解し、感光性樹脂14をパターニングすると、マーカー17a〜e、35a〜eが得られる。
なお、第2パターン形成工程の後、さらに第1マスク配置工程や第2マスク配置工程からマスクの位置を変えて、第3マスク配置工程と第3パターン形成工程を行った後に現像工程を行っても良いし、マスク配置工程とパターン形成工程を4回以上繰り返した後に現像工程を行っても良い。
本発明の第2の製造方法により、基材3の上に、単一色のマーカーを複数有するマーカーシート31bを得ることができる。また、本発明の第2の製造方法は、本発明の第1の製造方法と同様、安価に、無限のパターンを形成でき、さらに製造時の条件から得られるパターンが予測可能である。
(本発明に係る、異なる複数のマーカーシートの製造方法)
本発明に係るマーカーシートの製造方法では、第1マスクと第2マスクの二つを用いてパターニングを行っているため、第1マスクと第2マスクの相対位置を変えることで、無数の異なるパターンを形成することができる。
図14(a)は、第1マーカーシート31cを示す図で、図14(b)は、同じマスクを用いるが、第1マーカーシート31cとはパターンの異なる第2マーカーシート31dを示す図である。
まず、第1製造工程において、前述の第1の製造方法または第2の製造方法により、マーカー17a〜17eとマーカー33a〜33eを有する第1マーカーシート31cを製造する。その後、第2製造工程において、前述の第1の製造方法または第2の製造方法により、マーカー17a〜17eとマーカー37a〜37eを有する第2マーカーシート31dを製造する。
この際、第1製造工程における、第1マスク配置工程での第1マスクに対する、第2マスク配置工程での第2マスクの相対位置と、第2製造工程における、第1マスク配置工程での第1マスクに対する、第2マスク配置工程での第2マスクの相対位置とが異なる。そのため、第1マーカーシート31cにおける、同じハート型のマーカー17aとマーカー33aとの位置は、第2マーカーシート31dにおける、マーカー17aとマーカー37aとの位置と異なり、第1マーカーシート31cと第2マーカーシート31dとが、異なるパターンを有することができる。
本発明に係る、異なる複数のマーカーシートの製造方法によって、少数のマスクを用いて、それぞれ異なるパターンを持つ複数のマーカーシートを製造できる。さらに製造時のマスクの配置を記録しておくことで、得られるマーカーシートのパターンが予測可能である。
なお、第1製造工程における第1マスクと第2マスク、第2製造工程における第1マスクと第2マスクは、同一のマスクパターンであっても良い。同一のマスクパターンであったとしても、第1マスクと第2マスクの相対位置が、第1製造工程と第2製造工程で異なるため、第1マーカーシート31cと第2マーカーシート31dとが、異なるパターンを有することができる。さらに、これらのマスクが全て同一であった場合には、ただ一つのマスクだけで、異なる複数のマーカーシートを得ることができ、製造コストを下げることができる。
以下、本発明について実施例を用いて具体的に説明する。
[実施例1]マーカーシートの製造(マスク1枚・感光性樹脂1色)
(1)基材フィルム(帝人デュポンフィルム社製HPE−16、厚さ16μmのPETフィルム)の上に赤色顔料を含むネガ型感光性樹脂(DNPファインケミカル製IT−G R1501−5)をスピンコート(500rpm 10秒、スロープ2秒)し、プリベーク(50℃2分)した。
(3)ガラス基板上にクロム薄膜の遮光膜が形成された、ランダムな配置のマーカーのパターンを作製するためのマスクを、基材フィルムとマスクのアライメントマークの中心点を合わせて配置し、そのマスクを介してネガ型感光性樹脂層を露光(300mJ)した。
(4)ネガ型感光性樹脂層を現像液(ヘンケル社製ディスパースH、100倍希釈)にて1分間現像し、純水にてリンスした。その後ポストベーク(150℃30分)し、赤色のマーカーが得られた。
(5)赤色のマーカーが形成された基材フィルム上に、同じ赤色顔料を含むネガ型感光性樹脂をスピンコート(500rpm 10秒、スロープ2秒)し、プリベーク(50℃2分)した。
(6) (3)で使用したマスクを、マスクのアライメントマークの中心点が、基材フィルムのアライメントマークの中心点からx:−300μm、y:400μmずれるように配置し、ネガ型感光性樹脂層を露光(300mJ)した。
(7)ネガ型感光性樹脂層を現像液(ディスパースH100倍希釈)にて1分間現像し、純水にてリンスした。その後ポストベーク(150℃30分)し、基材フィルム上に赤色のマーカーが形成されたマーカーシート(例えば、図11に示すマーカーシート31b)が得られた。
[実施例2]マーカーシートの製造(マスク1枚・感光性樹脂1色)
実施例1の(6)において、すなわち第2マスク配置工程において、x:200μm、y:500μmずれるように配置する以外は、実施例1と同様にマーカーシートを作成した。
実施例1と実施例2に係るマーカーシートを、ルーペを用い拡大すると異なるパターンのマーカーシートとして識別できた。
さらに、実施例1と実施例2に係るマーカーシートを、LLAA法(LLAH(Locally Likely Arrangemant Hashing)法とも呼ばれる)にて認証すると、それぞれが異なるパターンのマーカーシートとして識別された。なお、それぞれのマーカーシートのパターンは、ある一つのマスクのパターンが所定量ずれて形成されたパターンであるため、事前にそれぞれのマーカーシートのパターンを読み取らずとも、実施例1と実施例2に係るマーカーシートを、LLAA法にて認証することができた。
[実施例3]マーカーシートの製造(マスク1枚・感光性樹脂2色)
(1)基材フィルム(帝人デュポンフィルム社製HPE−16、厚さ16μmのPETフィルム)の上に赤色顔料を含むネガ型感光性樹脂(DNPファインケミカル製IT−G R1501−5)をスピンコート(500rpm 10秒、スロープ2秒)し、プリベーク(50℃2分)した。
(3)ガラス基板上にクロム薄膜の遮光膜が形成された、ランダムな配置のマーカーのパターンを作製するためのマスクを、基材フィルムとマスクのアライメントマークの中心点を合わせて配置し、そのマスクを介してネガ型感光性樹脂層を露光(300mJ)した。
(4)ネガ型感光性樹脂層を現像液(ヘンケル社製ディスパースH、100倍希釈)にて1分間現像し、純水にてリンスした。その後ポストベーク(150℃30分)し、ランダムな配置の赤色のマーカーが得られた。
(5)赤色のマーカーが形成された基材フィルム上に青色顔料を含むネガ型感光性樹脂(DNPファインケミカル製IT−G B1501−5)をスピンコート(500rpm 10秒、スロープ2秒)し、プリベーク(50℃2分)した。
(6) (3)で使用したマスクを、マスクのアライメントマークの中心点が、基材フィルムのアライメントマークの中心点からx:−300μm、y:400μmずれるように配置し、ネガ型感光性樹脂層を露光(300mJ)した。
(7)ネガ型感光性樹脂層を現像液(ディスパースH100倍希釈)にて1分間現像し、純水にてリンスした。その後ポストベーク(150℃30分)し、ランダムな配置の赤色と青色のマーカーが混在したマーカーシート(例えば、図14(a)に示す第1マーカーシート31c)が得られた。
[実施例4]マーカーシートの製造(マスク1枚・感光性樹脂2色)
実施例3の(6)において、すなわち第2マスク配置工程において、x:200μm、y:500μmずれるように配置する以外は、実施例3と同様にマーカーシート(例えば、図14(b)に示す第2マーカーシート31d)を作成した。
実施例3と実施例4に係るマーカーシートを、ルーペを用い拡大すると異なるパターンのマーカーシートとして識別できた。
さらに、実施例3と実施例4に係るマーカーシートを、LLAA法にて認証すると、それぞれが異なるパターンのマーカーシートとして識別された。なお、それぞれのマーカーシートのパターンは、ある一つのマスクのパターンが所定量ずれて形成されたパターンであるため、事前にそれぞれのマーカーシートのパターンを読み取らずとも、実施例3と実施例4に係るマーカーシートを、LLAA法にて認証することができた。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しえることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………マーカーシート
3………基材
5、5a………マーカー
7………基体
9………貫通部
13………第1感光性樹脂
14………感光性樹脂
15………露光光
17、17a〜17e………マーカー
19………第2感光性樹脂
21………マスク
23………遮光部
25、25a〜25j………透過部
27………アライメントマーク
29………透明基板
31a〜31d………マーカーシート
33、33a〜33e………マーカー
35、35a〜35e………マーカー
37、37a〜37e………マーカー
51………偽造防止用ラベル
53………粘着剤層
61………偽造防止用転写箔
63………ヒートシール剤層
71………カード
73………マーカーシート付与部
81………有価証券
83………マーカーシート付与部

Claims (14)

  1. 基材と、前記基材上に形成された、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能な複数のマーカーと、を具備することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法であって、
    前記基材上に、第1感光性樹脂を塗布する第1感光性樹脂塗布工程と、
    前記第1感光性樹脂の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第1マスクを配置する第1マスク配置工程と、
    前記第1マスク配置工程で配置された前記第1マスクを介して、前記第1感光性樹脂を露光する第1パターン形成工程と、
    前記第1感光性樹脂を現像する第1現像工程と、
    前記基材上に、第2感光性樹脂を塗布する第2感光性樹脂塗布工程と、
    前記第2感光性樹脂の上に、前記第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第2マスクを配置する第2マスク配置工程と、
    前記第2マスク配置工程で配置された前記第2マスクを介して、前記第2感光性樹脂を露光する第2パターン形成工程と、
    前記第2感光性樹脂を現像する第2現像工程と、
    を有することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  2. 前記第2マスク配置工程において、前記第2マスクを、前記第2感光性樹脂の上で、前記第1マスク配置工程での前記第1マスクの位置とは異なる位置に配置することを特徴とする請求項1に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  3. 前記第1マスクと、前記第2マスクとが、同一のマスクパターンを有するマスクであることを特徴とする請求項2に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  4. 前記第1マスクと、前記第2マスクとが、同一のマスクであることを特徴とする請求項3に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  5. 前記第2マスク配置工程において、前記第2マスクを、前記第1マスク配置工程における前記第1マスクの配置位置と同じ平面内で、前記第1マスクの配置位置から移動した位置に配置することを特徴とする請求項3または4に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  6. 前記第2マスク配置工程において、前記第2マスクを、前記第1マスク配置工程における前記第1マスクの配置位置と同じ平面内で、前記第1マスクの配置位置から平行移動した位置に配置することを特徴とする請求項5に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  7. 前記第1マスクと、前記第2マスクとが、異なるマスクパターンを有するマスクであることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  8. 前記第1感光性樹脂と前記第2感光性樹脂の色が同じであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  9. 前記第1感光性樹脂と前記第2感光性樹脂の色が異なることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  10. 基材と、前記基材上に形成された、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能な複数のマーカーと、を具備することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法であって、
    前記基材上に、感光性樹脂を塗布する感光性樹脂塗布工程と、
    前記感光性樹脂の上に、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第1マスクを配置する第1マスク配置工程と、
    前記第1マスク配置工程で配置された前記第1マスクを介して、前記感光性樹脂を露光する第1パターン形成工程と、
    前記感光性樹脂の上に、前記第1パターン形成工程で露光した箇所と異なる箇所を露光するために、拡大して観察されることで輪郭の形状が識別可能なマーカーに対応するパターンを複数有する第2マスクを配置する第2マスク配置工程と、
    前記第2マスク配置工程で配置された前記第2マスクを介して、前記感光性樹脂を露光する第2パターン形成工程と、
    前記感光性樹脂を現像する現像工程と、
    を有することを特徴とする偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  11. 前記マーカーの外形形状の大きさが、50〜300μmの範囲であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法により第1偽造防止用マーカーシートを製造する第1製造工程と、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の偽造防止用マーカーシートの製造方法により第2偽造防止用マーカーシートを製造する第2製造工程を少なくとも備え、
    前記第1製造工程において、第1マスク配置工程での前記第1マスクの配置位置に対する、第2マスク配置工程での前記第2マスクの相対位置と、
    前記第2製造工程において、第1マスク配置工程での前記第1マスクの配置位置に対する、第2マスク配置工程での前記第2マスクの相対位置とが、異なる
    ことを特徴とする異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  13. 前記第1製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクと、前記第2製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクとが、同一のマスクパターンを有し、
    前記第1製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクと、前記第2製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクとが、同一のマスクパターンを有する
    ことを特徴とする請求項12に記載の異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
  14. 前記第1製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクと、
    前記第1製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクと、
    前記第2製造工程での第1マスク配置工程での前記第1マスクと、
    前記第2製造工程での第2マスク配置工程での前記第2マスクとが、
    同一のマスクであることを特徴とする請求項13に記載の異なる複数の偽造防止用マーカーシートの製造方法。
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