JP6072510B2 - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents
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Description
《1−1》第1の実施形態の製造方法
図1(a)〜(e)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を示す概略断面図(その1)であり、図2(a)〜(d)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を示す概略断面図(その2)である。図2(a)は、図1(e)に続く工程を示す。また、図3(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の要部を示す概略断面図及び平面図である。また、図4は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を示すフローチャートである。
図2(d)又は図3に示されるように、第1の実施形態に係る半導体装置は、半導体ウェハ101と、半導体ウェハ101上に、例えば、絶縁膜102を介して備えられた複数の配線103と、複数の配線103上に、電解メッキ処理により形成された複数の第1の電極105と、複数の第1の電極105のうちの第1の所定値H1以下の高さの位置を上面とする第1の電極105a上に、電解メッキ処理により形成された第2の電極107と、第1の電極105を封止すると共に第2の電極107の側面を封止する樹脂109とを有している。積層された第1の電極105aと第2の電極107とが、上面を樹脂109から露出させるポスト電極108を構成し、第2の電極107が積層されない第1の電極105bは樹脂109によって封止されている。
電解メッキ処理により形成される第1の電極105及び第2の電極107は半導体ウェハ101の外周側、特に、電解メッキ装置のカソード電極143が接触する場所の近傍が急激に高くなる特性を持ち、半導体ウェハ101の面内のポスト電極の高さのバラツキを大きくする。図5は、電解メッキ装置によって半導体ウェハの表面に形成された電極の高さの分布の一例を概略的に示す図である。また、図6は、第1の電極形成後、第2の電極形成後、及び第3の電極形成後のポスト電極の位置と高さの関係を示す図であり、図7(a)及び(b)は、比較例の半導体装置の製造プロセスと第1の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスとを対比して示す概略断面図である。図5において、電界集中の小さい領域(白色)を140aで示し、電界集中が中間の領域(細線のハッチング領域)を140bで示し、電界集中が大きい領域(太線のハッチング領域)を140cで示している。図5に示されるように、電解強度の高いカソード電極143が接触する場所の近傍では、局所的に、メッキ成長速度が高いので、本発明を適用しない場合には、図6や図7(a)の比較例のように、最も高いポスト電極と最も低いポスト電極のとの差D0は非常に大きくなる。この場合には、最も高いポスト電極に合わせて樹脂を厚くすると、樹脂内に発生する応力が大きくなり、ウェハの反り量を増加させることとなる。一方、ウェハの反り量を抑えるために樹脂をポスト電極以下の膜厚で形成すると、例えば液状樹脂による印刷樹脂封止の場合には、スキージがポスト電極に接触しポスト電極が倒れたり、折れたりする。またモールディング樹脂による樹脂封止の場合には、金型とポスト電極の接触によりウェハ割れの不良発生の頻度が増加し、歩留りが低下する。
《2−1》第2の実施形態の製造方法
図8(a)及び(b)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を示す概略断面図であり、図9は、第2の実施形態に係る半導体装置の要部を示す概略断面図である。なお、第2の実施形態においは、第1の実施形態と共通のプロセスを示す図1(a)〜(e)及び図2(a)をも参照する。第2の実施形態を示す図8(a)は、図2(a)の次の工程である。また、第2の実施形態においては、図1(a)〜(e)及び図2(a)における領域131,132は、領域231,232と読み替える。また、図10は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程を示すフローチャートである。第2の実施形態は、ポスト電極208を、第1の電極105と第2の電極107と第3の電極207からなる3段の電極の積層構造としている点が、ポスト電極108を2段の電極の積層構造とする第1の実施形態と相違する。なお、本発明は、4段以上の電極の積層構造とするポスト電極の形成にも適用することができる。
図11(a)には、比較例の半導体装置の製造プロセスによって製造された複数のポスト電極の高さのばらつきの最大値(高さの差の最大値)D10が示されており、図11(b)には、第2の実施形態に係る半導体装置の製造プロセスによって製造された複数のポスト電極の高さのばらつきの最大値(高さの差の最大値)D11が示されている。図11(a)に比較例として示されるように、電解メッキ装置のカソード電極(図5の143)が接触する場所に近い領域233aにポスト電極207aを形成した場合には、図11(a)に示されるポスト電極の高さのばらつきの最大値D10は大きくなる。これに対し、第2の実施形態に係る半導体装置製造方法によれば、図11(b)に示されるように、最も高いポスト電極と最も低いポスト電極のとの差(複数のポスト電極の高さばらつきの最大値)D11は、領域233aにポストを形成した場合の図11(a)に示される差D10よりも、遙かに小さくなる。すなわち、電解メッキ装置のカソード電極143が接触する場所から遠い領域と比較し、電解メッキ装置のカソード電極143が接触する場所近傍でポスト電極の高さが高くなる現象が抑制されるため、ポスト電極を被覆する樹脂を薄く形成することが可能であり、樹脂内に発生する応力に起因する半導体ウェハ101の反り量を抑制し、その後の半導体ウェハ加工上の問題を生じ難くすることができる。
Claims (18)
- 複数の配線を備えた基板上に、該複数の配線上に複数の第1の開口部を備える第1のレジストを形成する工程と、
電解メッキ処理により、前記複数の第1の開口部に対応する複数の第1の電極を形成する工程と、
前記複数の第1の電極のうちの第1の所定値以下の高さの位置を上面とする複数の第1の電極上に複数の第2の開口部を備える第2のレジストを、前記第1のレジスト上に形成する工程と、
前記第2のレジストを用いて、電解メッキ処理により、前記第1の所定値以下の高さの位置を上面とする前記複数の第1の電極上に、前記複数の第2の開口部に対応する複数の第2の電極を形成する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記複数の第2の電極のうちの第2の所定値以下の高さの位置を上面とする第2の電極上に第3の開口部を備える第3のレジストを、前記第2のレジスト上に形成する工程と、
前記第3のレジストを用いて、電解メッキ処理により、前記第2の所定値以下の高さの位置を上面とする前記第2の電極上に、前記第3の開口部に対応する第3の電極を形成する工程と
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第1の電極の形成開始前に、測定用の半導体ウェハを用いて、前記第1の電極の前記上面が前記第1の所定値以下の高さの位置となる領域を検出し、該検出結果を用いて、前記第2のレジストを形成する工程を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
- 複数の配線を備えた基板上に、該複数の配線上に複数の第1の開口部を備える第1のレジストを形成する工程と、
前記第1のレジストを用いて、電解メッキ処理により、前記複数の第1の開口部に対応する複数の第1の電極を形成する工程と、
前記複数の第1の電極のうちの所定の第1のメッキ成長速度以下のメッキ成長速度で形成された複数の第1の電極上に複数の第2の開口部を備える第2のレジストを、前記第1のレジスト上に形成する工程と、
前記第2のレジストを用いて、電解メッキ処理により、前記所定の第1のメッキ成長速度以下のメッキ成長速度で形成された前記複数の第1の電極上に前記複数の第2の開口部に対応する複数の第2の電極を形成する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記複数の第2の電極のうちの所定の第2のメッキ成長速度以下のメッキ成長速度で形成された第2の電極上に第3の開口部を備える第3のレジストを、前記第2のレジスト上に形成する工程と、
前記第3のレジストを用いて、電解メッキ処理により、前記所定の第2のメッキ成長速度以下のメッキ成長速度で形成された第2の電極上に、前記第3の開口部に対応する第3の電極を形成する工程と
をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第1のレジストを形成する工程は、前記基板上に第1のフォトレジストドライフィルムを貼り付ける工程と、前記第1のフォトレジストドライフィルムを厚さ方向に貫通する前記複数の第1の開口部を形成する工程とを含み、
前記第2のレジストを形成する工程は、前記第1のレジスト上に第2のフォトレジストドライフィルムを貼り付ける工程と、前記第2のフォトレジストドライフィルムを厚さ方向に貫通する前記複数の第2の開口部を形成する工程とを含む
ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第3のレジストを形成する工程は、前記第2のレジスト上に第3のフォトレジストドライフィルムを貼り付ける工程と、前記第3のフォトレジストドライフィルムを厚さ方向に貫通する前記第3の開口部を形成する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2のレジスト及び前記第1のレジストを除去する工程と、
前記第1の電極と前記第2の電極とから構成されるポスト電極を樹脂で封止する工程と、
研削により、前記樹脂で封止された構造体を研削する工程と
をさらに有することを特徴とする請求項1又は3に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第2のレジスト及び前記第1のレジストを除去する工程の後で、前記樹脂で封止する工程の前に、前記基板上に電子部品を実装する工程をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第3のレジスト、前記第2のレジスト及び前記第1のレジストを除去する工程と、
前記第1の電極と前記第2の電極と前記第3の電極とから構成されるポスト電極を樹脂で封止する工程と、
研削により、前記樹脂で封止された構造体を研削する工程と
をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第3のレジスト、前記第2のレジスト及び前記第1のレジストを除去する工程の後で、前記樹脂で封止する工程の前に、前記基板上に電子部品を実装する工程をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記複数の第1の電極を形成する工程において、前記複数の第1の電極の上面が前記第1のレジストの上面よりも低くなるように、前記複数の第1の電極を形成することを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記複数の第2の電極を形成する工程において、前記複数の第2の電極の上面が前記第2のレジストの上面よりも低くなるように、前記複数の第2の電極を形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- レジストマスクを多段に積層して基板から露出した導電層上にメッキ処理を行う半導体装置の製造方法であって、
前記レジストマスクの1段目と他段目の開口部の一部を変更することによりメッキ成長速度が相対的に高い箇所を変更することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 基板と、
前記基板上に備えられた複数の導電部材と、
前記複数の導電部材上に、電解メッキ処理により形成された複数の第1の電極と、
前記複数の第1の電極のうちの第1の所定値以下の高さの位置を上面とする第1の電極上に、電解メッキ処理により形成された第2の電極と、
前記第1及び第2の電極を含む第1ポスト電極と前記第1の電極で構成される第2ポスト電極とを封止する樹脂と
を備えたことを特徴とする半導体装置。 - 前記第1ポスト電極の側面には、前記第1の電極と前記第2の電極との接合位置よりも高い位置に、周方向に長い第1の外周突起部が形成されていることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
- 前記樹脂で封止される電子部品を備えることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
- 前記複数の第2の電極のうちの第2の所定値以下の高さの位置を上面とする第2の電極上に、電解メッキ処理により形成された第3の電極を備え、
前記樹脂で封止される前記第1ポスト電極は、前記第3の電極を含む
ことを特徴とする請求項15から17までのいずれか1項に記載の半導体装置。
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