JP6071645B2 - 定着装置、画像形成装置及び電力供給制御方法 - Google Patents
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Description
図1(a)は、実施例1の画像形成装置の構成を示す概略図である。プリンタ100は、プリンタ100に着脱可能なトナーカートリッジ101、静電担持体である感光ドラム102、感光ドラム102上を走査するレーザビーム106を照射する光源としての半導体レーザ103を備えている。また、プリンタ100は、スキャナモータ104により回転される回転多面鏡105、感光ドラム102上を一様に帯電するための帯電ローラ107、感光ドラム102上に形成された静電潜像をトナーにより現像するための現像器108を備えている。更に、プリンタ100は、現像器108により現像されたトナー像を所定の記録紙に転写するための転写ローラ109、定着器110を備えている。記録紙に転写されたトナーを熱により融着するための定着器110は、定着ヒータ111と、定着フィルム123と、加圧ローラ124とを有している。定着器110は、定着フィルム123と加圧ローラ124の定着ニップ部に記録紙を搬送しながら、記録紙上のトナーを記録紙に加熱加圧し、定着させる。
図1(b)は、本実施例の画像形成装置の回路構成のブロック図である。プリンタコントローラ201は、不図示のホストコンピュータ等の外部機器から送られる画像コードデータをプリンタの印字に必要なビットデータに展開する。また、プリンタコントローラ201は、プリンタ内部情報を読み取り、不図示の表示部や外部機器の表示部等に読み取った情報を表示する。エンジンコントローラ202は、プリンタ100の各部をプリンタコントローラ201の指示に従ってプリント動作の制御を行うとともに、プリンタコントローラ201へプリンタ内部情報を報知する。エンジンコントローラ202は、CPU208を有し、各制御部に対する指示を行う。CPU208は、ROM、RAM、後述する半波カウンタ等を備えたマイクロコントローラである。
図2は、本実施例の定着器110の構成図である。図2(a)は、定着器110の断面図である。定着器110は、エンドレスフィルム(円筒状フィルム)を用いた、加圧ローラ駆動タイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。定着器110は、加熱手段である定着ヒータ111と、定着ヒータ111を固定保持させた半円弧状樋型の耐熱性・剛性を有するヒータホルダ303とを有する。また、定着器110は、定着ヒータ111を取り付けたヒータホルダ303に、ルーズに外嵌した円筒状の薄耐熱フィルムである定着フィルム123を有する。更に、定着器110は、定着フィルム123を挟んで定着ヒータ111と相互圧接して定着ニップ部Nを形成する回転自在な加圧体である加圧ローラ124等を有する。
図2(b)は、定着ヒータ111の拡大断面図、図2(c)は、定着ヒータ111をヒータがある側(上側)から見た平面図である。定着ヒータ111は、裏面加熱型のセラミック面発ヒータである。絶縁基板305は、電気絶縁性・良熱伝導性・低熱容量のセラミック系絶縁基板である。絶縁基板305の裏面側に2本の発熱体であるヒータ301、302が形成されており、ヒータ301、302は、給電用電極部(以下、単に電極部と記す)306、307、308から導電部材により接続される。保護層320は、ヒータ301、302と導電部材を覆わせて形成したガラス等の保護層である。
図3は、定着ヒータ111の駆動制御回路図である。ヒータ301、302は、商用交流電源(以下、単に交流電源)401からACフィルタ402、リレー418を介して定着器110の定着ヒータ111に電力が供給されることにより発熱する。メインヒータ301への電力の供給は、双方向サイリスタ(以降、トライアックという)403を接続、遮断することにより行う。抵抗404、405は、トライアック403のためのバイアス抵抗であり、フォトトライアックカプラ406は、一次、二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。トライアック403は、フォトトライアックカプラ406の発光ダイオードに電流を流すことによりオンされる。抵抗407はフォトトライアックカプラ406の発光ダイオードに流れる電流を制限するための抵抗であり、フォトトライアックカプラ406は、トランジスタ408によりオン/オフされる。トランジスタ408は、抵抗409を介してエンジンコントローラ202から出力されるヒータ駆動信号であるON1信号が、ベース端子に入力されることによって動作する。
図4は、ヒータの電力制御方式である位相制御と波数制御、及び位相波数組み合わせ制御について説明する制御説明図である。本実施例では、交流電源401の交流波形における連続する所定数の半波を一制御周期として、ヒータに供給する電力を制御する。ここでは、一制御周期を8半波とし、説明を簡単にするため、メインヒータ301のみ投入電力75%で電力供給する場合の制御例を示す。表2のように、出力したい75%の投入電力に対して、8半波ごとに投入電力を決定し、一制御周期8半波全体の平均電力として75%の電力を出力する。一制御周期8半波の各半波への投入電力を決定している制御パターンは、制御方式によって異なるため、それぞれ、図を用いて説明する。
図4(d)は、位相制御の場合の例である。図4(d−1)には、エンジンコントローラ202が出力するON1信号の波形を、図4(d−2)には、メインヒータ301に流れる電流の波形を、それぞれ示す。尚、後述する図4(e)〜図4(g)についても同様とする。
図4(e)は、波数制御の場合の例である。波数制御では、交流電源401の半波単位でオン/オフ制御を行う。メインヒータ301に電力を供給する場合には、エンジンコントローラ202は、ゼロクロス信号のエッジの検出とともにON1信号をオンし、この半波では100%電力を供給することとなる。メインヒータ301に電力を供給しない場合には、ON1信号をオフしたままとし、例えば図4(e−2)に示す4半波目のように、この半波は0%となる。表2と図4(e)で示した波数制御の例としては、半波ごとに100%、100%、100%、0%、100%、100%、0%、100%と電力を投入し、一制御周期8半波の平均電力としては75%となる。
図4(f)、図4(g)には、位相波数組み合わせ制御の例を2つ示している。一制御周期内で、一部の半波を位相制御とし、一部の半波を波数制御として、組み合わせた制御を行う。図4(f)は、位相波数組み合わせ制御の1つ目の例である。図4(f)では、半波ごとに100%、47.5%、47.5%、100%、52.5%、100%、100%、52.5%と投入し、一制御周期8半波の平均電力としては75%となる。一方、図4(g)は、位相波数組み合わせ制御の2つ目の例で、半波ごとに55%、100%、100%、55%、100%、45%、45%、100%と投入し、一制御周期8半波の平均電力としては75%となる。この位相波数組み合わせ制御方式では、位相制御が毎半波行われなくなるので流れる高調波電流を低減させることができ、波数制御に比べて一制御周期を短くできるので電流の変動周期が短くなり、フリッカを低減させることができる。
図5は、位相波数組み合わせ制御にて、メインヒータ301とサブヒータ302の両方に電力投入する際の制御例である。図5(a)〜図5(c)は、図4(a)〜図4(c)と同じ波形等を示しており、説明は省略する。図5(d)には、エンジンコントローラ202が出力するヒータ駆動信号であるON1信号の波形を、図5(e)には、メインヒータ301に流れる電流の波形を、それぞれ示す。また、図5(f)には、エンジンコントローラ202が出力するヒータ駆動信号であるON2信号の波形を、図5(g)には、サブヒータ302に流れる電流の波形を、それぞれ示す。更に、図5(h)には、メインヒータ301とサブヒータ302に流れる電流の和である合成電流の波形を示す。
図6に本実施例の電力供給制御方法における制御パターンの切り替え動作のフローチャートを示す。印刷が開始されると、ステップ(以下、Sとする)701で、エンジンコントローラ202は、印刷する記録紙のサイズ情報や定着ヒータ111の定着温度等から、メインヒータ301とサブヒータ302の電力供給比率及び投入電力を決定する。これにより、エンジンコントローラ202は、制御パターンを決定する。S702でエンジンコントローラ202は、一制御周期8半波の最初の1半波を出力するため、半波カウンタNに1を代入し、S703で、S701で決定した制御パターンに従い、1半波目の電力を投入する。尚、後述するS706の処理からS703の処理に戻った場合には、エンジンコントローラ202は、N半波目の電力を投入する。
上述したエンジンコントローラ202による位相波数組み合わせ制御にて、メインヒータ301及びサブヒータ302の両方に電力投入した場合について、表5に具体例を示す。表5は、電力供給比率をメイン:サブ=100:50とし、投入電力平均を48.75%で出力する場合の、制御パターン切り替え動作を示した表である。以降、上述した図6のフローチャートの処理と対応する箇所にかっこ書きでステップ番号を付すこととする。例えば、エンジンコントローラ202は、表5の「通常時」に示したNo.1〜No.8の一制御周期8半波を、制御パターンとして決定するものとする(S701に相当)。この一制御周期では、トータルの投入電力平均は48.75%であり、メインヒータ301とサブヒータ302の電力供給比率は100:50となっている。エンジンコントローラ202は、制御パターンの切り替え要求がない場合は(S704 NOに相当)、表5の「通常時」の制御パターンの一制御周期を繰り返し出力することとなる。
表5の1−1に示した例は、1半波(No.1)目出力中に、エンジンコントローラ202が、制御パターンの切り替え要求があったと判断した場合(S704 YESに相当)の切り替え例を示す。この場合、エンジンコントローラ202は、1半波目が正負対称となっていないと判断する(S709 YESに相当)。エンジンコントローラ202は、正負の対称性を保つために、2半波(No.2)目では1半波(No.1)と同等の出力を負側で行うことで、正負の対称性を満たすようにする(S710に相当)。そして、エンジンコントローラ202は、2半波目まででは投入電力平均と一制御周期での投入電力平均が等しくないと判断する(S712 NOに相当)。エンジンコントローラ202は、3半波(No.3)目及び4半波(No.4)目で、電力投入平均とメインサブの電力供給比率の調整のための調整パターンを出力する(S713に相当)。このように、エンジンコントローラ202は、表5の1−1の通りに2半波目以降を出力し、4半波(No.4)目の出力が完了した時点で、電力投入平均が48.75%、メインサブの電力供給比率が100:50となったと判断する(S712 YESに相当)。これにより、エンジンコントローラ202は、5半波(No.5)目から制御パターンを切り替えることが可能となる。
表5の1−2に示した例は、2半波(No.2)目出力中に、エンジンコントローラ202が、制御パターンの切り替え要求があったと判断した場合(S704 YESに相当)の切り替え例を示す。この場合、エンジンコントローラ202は、1半波目と2半波目が正負対称となっていないと判断する(S709 YESに相当)。エンジンコントローラ202は、正負の対称性を保つために、3半波(No.3)目は2半波(No.2)目と同等の出力を、4半波(No.4)目は1半波(No.1)目と同等の出力を行うことで、正負の対称性を満たすようにする(S710に相当)。そして、エンジンコントローラ202は、4半波目まででは投入電力平均と一制御周期での投入電力平均が等しくないと判断する(S712 NOに相当)。エンジンコントローラ202は、5半波(No.5)目及び6半波(No.6)目で、電力投入平均とメインサブの電力供給比率の調整のための調整パターンを出力する(S713に相当)。このように、エンジンコントローラ202は、表5の1−2の通りに3半波目以降を出力し、6半波(No.6)目の出力が完了した時点で、電力投入平均が48.75%、メインサブの電力供給比率が100:50となったと判断する(S712 YESに相当)。これにより、エンジンコントローラ202は、7半波(No.7)目から制御パターンを切り替えることが可能となる。
表5の1−3に示した例は、3半波(No.3)目出力中に、エンジンコントローラ202が、制御パターンの切り替え要求があったと判断した場合(S704 YESに相当)の切り替え例を示す。この場合、エンジンコントローラ202は、1半波目〜3半波目が正負対称となっていないと判断する(S709 YESに相当)。エンジンコントローラ202は、正負の対称性を保つために、4半波(No.4)目から6半波(No.6)目で、1半波(No.1)目から3半波(No.3)目の各々と正負対称となるように出力する(S710に相当)。そして、エンジンコントローラ202は、6半波目まででは投入電力平均と一制御周期での投入電力平均が等しくないと判断する(S712 NOに相当)。エンジンコントローラ202は、7半波(No.7)目及び8半波(No.8)目で、電力投入平均とメインサブの電力供給比率の調整のための調整パターンを出力する。尚、1−3の例では、制御パターンの切り替え要求から、制御パターンの切り替えを実行するまでに、5半波の出力を要する。
表5の1−4に示した例は、4半波(No.4)目出力中に、エンジンコントローラ202が、制御パターンの切り替え要求があったと判断した場合(S704 YESに相当)の切り替え例を示す。この場合、エンジンコントローラ202は、1半波目〜4半波目が正負対称となっていないと判断する(S709 YESに相当)。エンジンコントローラ202は、正負の対称性を保つために、5半波(No.5)目から8半波(No.8)目で、1半波(No.1)目から4半波(No.4)目の各々と正負対称となるように出力する(S710に相当)。更に、1−4の例では、エンジンコントローラ202は、8半波を出力した時点で、投入電力平均が通常の一制御周期の投入電力平均と等しくなったと判断し(S712 YESに相当)、制御パターンの切り替えが可能となる。
表7〜表10は、本実施例で用いたメインサブ電力供給比率ごとに制御する投入電力表である。尚、例えば表7は、所定の電力としての電力レベル0から電力レベル10を表7−1とし、電力レベル11から電力レベル20を表7−2として分けて示しており、表8〜表10についても同様である。実施例1の表1で説明したように、記録紙のサイズごとに決定されたメインサブ電力供給比率に従って、表7〜表10のいずれかを選択する。そして、選択した投入電力表をもとに、PI制御によって投入する電力レベルを決定し、一制御周期8半波単位で、表に記載された半波ごとのメインヒータ301とサブヒータ302の投入電力を出力する。尚、メインヒータ301とサブヒータ302の電力供給比率は、表7では、メイン:サブ=100:100、表8では、メイン:サブ=100:50、表9では、メイン:サブ=100:10、表10では、メイン:サブ=100:0である。ここで、メイン:サブ=100:100の表7が、記録材の通紙幅が最大の場合に用いられる制御パターンである。記録紙の通紙幅が狭くなるに従って、表8、表9が用いられることとなり、表10のメイン:サブ=100:0の場合が、記録材の通紙幅が最小の場合に用いられる制御パターンとなる。
2×P−100≦X1≦2×P
の範囲内になるように1半波目の投入電力を設定する。ここで、上述した式において、1半波目の投入電力X1%は、1半波目までの平均電力P1と等しい(X1=P1)ため、
2×P−100≦P1≦2×P
でもある。例えば、表8−1の電力供給比率がメイン:サブ=100:50の場合に、電力レベル8では、メインヒータ301の一制御周期の平均電力Pは40%である。このため、上述した式に従って、1半波目の投入電力X1%は、「2×40−100≦X1≦2×40」即ち「−20≦X1≦80」であり、後述するように、負になった数値を0に置き換えて「0≦X1≦80」の範囲内の値とする。例えば、表8−1の電力レベル8のメインヒータ301の1半波目の投入電力X1%は、この条件式を満たすように、X1=77.5%に設定している。
3/2×P−100/2≦P2≦3/2×P
の範囲内になるように、2半波目の投入電力X2%を設定する。例えば、表8−1の電力レベル8では、メインヒータ301の一制御周期の平均電力Pは40%である。このため、上述した式に従って、2半波目の投入電力X2%は、2半波目までの平均電力P2が、「3/2×40−100/2≦P2≦3/2×40」即ち「10≦P2≦60」の範囲内になるように設定される。例えば、表8−1の電力レベル8のメインヒータ301の2半波目までの平均電力P2は、「(77.5+0)/2=38.75」であり、2半波目の投入電力X2=0%としたことで、上述した条件式を満たしている。
4/3×P−100/3≦P5≦4/3×P
の範囲内になるように、5半波目の投入電力X5%を設定する。例えば、表8−1の電力レベル8では、メインヒータ301の一制御周期の平均電力Pは40%である。このため、上述した式に従って、5半波目の投入電力X5%は、5半波目までの平均電力P5が、「4/3×40−100/3≦P5≦4/3×40」即ち「20≦P5≦53.3」の範囲内になるように設定される。例えば、表8−1の電力レベル8のメインヒータ301の5半波目までの平均電力P5は、「(77.5+0+0+77.5+82.5)/5=47.5」であり、5半波目の投入電力X5=82.5%としたことで、上述した条件式を満たしている。
5/4×P−100/4≦P6≦5/4×P
の範囲内になるように、6半波目の投入電力を設定する。例えば、表8−1の電力レベル8では、メインヒータ301の一制御周期の平均電力Pは40%である。このため、上述した式に従って、6半波目の投入電力X6%は、6半波目までの平均電力P6が、「5/4×40−100/4≦P6≦5/4×40」即ち「25≦P6≦50」の範囲内になるように設定される。例えば、表8−1の電力レベル8のメインヒータ301の6半波目までの平均電力P6は、「(77.5+0+0+77.5+82.5+0)/6≒40」であり、6半波目の投入電力X6=0%としたことで、上述した条件式を満たしている。
本実施例では、一制御周期が8半波である場合を示したが、4半波ごとに正側と負側の制御パターンが対称となるよう設定可能な、一制御周期がn半波(nは4の倍数:n=4,8,12,16,・・・)である場合にも適用可能である。この場合、本実施例の制御を行うことにより、いかなるタイミングの制御パターンの切り替え要求に対しても、対称パターンを2半波以下、そして調整パターンを2半波以下のあわせて4半波以下の追加のパターンを出力することで切り替えが可能となる。
を満たすように投入電力XN%を設定する。
4半波サイクルの2半波目(N=2,6,10,14,・・・)のとき、N半波までの平均投入電力PN%が、
を満たすように投入電力XN%を設定する。
4半波サイクルの4半波目(N=4,8,12,16,・・・)のとき、3半波前の1半波目(N=1,5,9,13,・・・)と同等の投入電力に設定する。
111 定着ヒータ
202 エンジンコントローラ
301 メインヒータ
302 サブヒータ
311〜313 温度検出素子
Claims (12)
- 商用交流電源から供給される電力によって発熱する複数の発熱体と、
前記複数の発熱体の温度を検出する温度検出素子と、
前記温度検出素子の検出温度に応じて前記商用交流電源から前記複数の発熱体へ供給する電力を制御する際に、前記商用交流電源の交流波形における連続する所定数の半波を一制御周期として、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるように、且つ、所定の比率で所定の電力を前記複数の発熱体の各々に供給するように制御する制御手段と、
を備え、記録紙に形成された未定着トナー像を記録紙に定着させる定着装置であって、
前記制御手段は、前記所定の比率及び/又は前記所定の電力を切り替える際に、
前記一制御周期の中で既に電力を供給した半波について、正半波と負半波とで供給する電力が等しくならない半波がある場合には、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるような半波を出力して、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるように制御し、
その後、前記一制御周期の中で既に供給した半波についての電力の平均値が、前記一制御周期にわたって供給される電力の平均値と等しくならない場合には、更に正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるような2半波を連続して出力し、前記一制御周期にわたって供給される電力の平均値と等しくなるように制御することを特徴とする定着装置。 - 前記制御手段は、前記所定の比率及び/又は前記所定の電力を切り替える際に、
n(nは4の倍数:n=4,8,12,16,・・・)半波を一制御周期とする場合に、前記一制御周期にわたり供給される電力の平均値をP、N半波目までに供給される電力の平均値をPNとすると、4半波ごとに、
前記4半波の1半波目(N=1,5,9,13,・・・)では、
を満たす電力を供給し、
前記4半波の2半波目(N=2,6,10,14,・・・)では、
を満たす電力を供給し、
前記4半波の3半波目(N=3,7,11,15,・・・)では、前記2半波目と等しい電力を供給し、
前記4半波の4半波目(N=4,8,12,16,・・・)では、前記1半波目と等しい電力を供給するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記制御手段は、記録紙のサイズに応じて前記所定の比率を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記制御手段は、前記一制御周期内において、位相制御と波数制御の組み合わせにより電力の供給を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
- 商用交流電源から供給される電力によって発熱する複数の発熱体を有し、記録紙に形成された未定着トナー像を記録紙に定着させる定着手段と、
前記複数の発熱体の温度を検出する温度検出素子と、
前記温度検出素子の検出温度に応じて前記商用交流電源から前記複数の発熱体へ供給する電力を制御する際に、前記商用交流電源の交流波形における連続する所定数の半波を一制御周期として、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるように、且つ、所定の比率で所定の電力を前記複数の発熱体の各々に供給するように制御する制御手段と、
を備える画像形成装置であって、
前記制御手段は、前記所定の比率及び/又は前記所定の電力を切り替える際に、
前記一制御周期の中で既に電力を供給した半波について、正半波と負半波とで供給する電力が等しくならない半波がある場合には、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるような半波を出力して、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるように制御し、
その後、前記一制御周期の中で既に供給した半波についての電力の平均値が、前記一制御周期にわたって供給される電力の平均値と等しくならない場合には、更に正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるような2半波を連続して出力し、前記一制御周期にわたって供給される電力の平均値と等しくなるように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記所定の比率及び/又は前記所定の電力を切り替える際に、
n(nは4の倍数:n=4,8,12,16,・・・)半波を一制御周期とする場合に、前記一制御周期にわたり供給される電力の平均値をP、N半波目までに供給される電力の平均値をPNとすると、4半波ごとに、
前記4半波の1半波目(N=1,5,9,13,・・・)では、
を満たす電力を供給し、
前記4半波の2半波目(N=2,6,10,14,・・・)では、
を満たす電力を供給し、
前記4半波の3半波目(N=3,7,11,15,・・・)では、前記2半波目と等しい電力を供給し、
前記4半波の4半波目(N=4,8,12,16,・・・)では、前記1半波目と等しい電力を供給するよう制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、記録紙のサイズに応じて前記所定の比率を決定することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記一制御周期内において、位相制御と波数制御の組み合わせにより電力の供給を制御することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 商用交流電源から供給される電力によって発熱する複数の発熱体と、前記複数の発熱体の温度を検出する温度検出素子と、を備え、記録紙に形成された未定着トナー像を記録紙に定着させる定着装置について、前記温度検出素子の検出温度に応じて前記商用交流電源から前記複数の発熱体へ供給する電力を制御する際に、前記商用交流電源の交流波形における連続する所定数の半波を一制御周期として、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるように、且つ、所定の比率で所定の電力を前記複数の発熱体の各々に供給するように制御する電力供給制御方法であって、
前記所定の比率及び/又は前記所定の電力を切り替える際に、
前記一制御周期の中で既に電力を供給した半波について、正半波と負半波とで供給する電力が等しくならない半波がある場合には、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるような半波を出力して、正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるように制御し、
その後、前記一制御周期の中で既に供給した半波についての電力の平均値が、前記一制御周期にわたって供給される電力の平均値と等しくならない場合には、更に正半波と負半波とで供給する電力が等しくなるような2半波を連続して出力し、前記一制御周期にわたって供給される電力の平均値と等しくなるように制御することを特徴とする電力供給制御方法。 - 前記所定の比率及び/又は前記所定の電力を切り替える際に、
n(nは4の倍数:n=4,8,12,16,・・・)半波を一制御周期とする場合に、前記一制御周期にわたり供給される電力の平均値をP、N半波目までに供給される電力の平均値をPNとすると、4半波ごとに、
前記4半波の1半波目(N=1,5,9,13,・・・)では、
を満たす電力を供給し、
前記4半波の2半波目(N=2,6,10,14,・・・)では、
を満たす電力を供給し、
前記4半波の3半波目(N=3,7,11,15,・・・)では、前記2半波目と等しい電力を供給し、
前記4半波の4半波目(N=4,8,12,16,・・・)では、前記1半波目と等しい電力を供給するよう制御することを特徴とする請求項9に記載の電力供給制御方法。 - 前記所定の比率は、記録紙のサイズに応じて決定されることを特徴とする請求項9又は10に記載の電力供給制御方法。
- 前記一制御周期内において、位相制御と波数制御の組み合わせにより電力の供給を制御することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の電力供給制御方法。
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