JP6071457B2 - ポリエチレンスリーブおよびポリエチレンスリーブ工法 - Google Patents

ポリエチレンスリーブおよびポリエチレンスリーブ工法 Download PDF

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本発明は、金属の管を覆うポリエチレンスリーブ、特に、T字管などの分岐管や分岐用金具が設けられた分岐管体などの被覆対象物を覆うポリエチレンスリーブおよびポリエチレンスリーブ工法に関する。
鋳鉄管などの金属管を地中に埋設する場合に、管路を構成する管をポリエチレンフィルムなどからなるポリエチレンスリーブで被覆して埋設する、いわゆるポリエチレンスリーブ工法が知られている。つまり、地下水や腐食性土壌などが管の表面に入れ替わり可能な状態で管に接触すると、これらの地下水や腐食性土壌などに含まれる酸素が管の表面部に供給されて腐蝕や電食が促進されるので、このような不具合に対処すべく、上記のように金属の管をポリエチレンスリーブで被覆している。
この場合に、ポリエチレンスリーブ工法の被覆対象物となる管は、直管だけではなく、本管部の一部から分岐管部が分岐してなるT字管やY字管などの分岐管や、分岐用金具で本管部と分岐管部とが接続された分岐管体なども対象となる。したがって、これらの分岐管や、分岐用金具を有する分岐管体などに対しても、直管と同様にポリエチレンスリーブで覆うことが望ましい。
図12は、被覆対象物10の1例としてのT字管からなる分岐管1を示す。この図に示すように、分岐管1は、本管部2の略中間部から略直角方向に分岐管部3が直接分岐した構成である。また、4は本管部2と分岐管部3とが接続される接続部(分岐部)である。
従来のポリエチレンスリーブ工法の1例としては、図13、図14(a)、(b)に示す方法がある。図13に示すように、まず分岐管1を被覆するものとして、風呂敷状、すなわち矩形シート状のポリエチレンフィルム51が従来用いられていた。このポリエチレンフィルム51を分岐管1の本管部2の下方に敷いた後、図14(a)に示すように、本管部2の下半部に沿って上方に巻き上げて、本管部2の上半部も大まかに覆うとともに、分岐管部3に対しても両側方(図13、図14(a)における分岐管部3の手前側と奥側)から包み込むように覆う。そして、この状態で、図14(b)に示すように、本管部2における接続部4と両端部との間の箇所と、分岐管部3における接続部4と管端部との間の箇所との合計3箇所を、鉄線やビニールテープあるいはゴムなどの弾性体からなる固定材52で環状(周方向)に巻いて、ポリエチレンフィルム51を分岐管1に固定していた。このポリエチレンスリーブ工法によれば、分岐管1をポリエチレンフィルム51からなるポリエチレンスリーブで被覆することができる。
しかし、この従来のポリエチレンスリーブ工法によれば、風呂敷状のポリエチレンフィルム51の端辺部分51a(図14(a)、(b)参照)は単に重ねた状態で固定しているだけであるので、水密性が低くて、外部からの水が容易に浸入して分岐管1(被覆対象物10)の表面に接触して流通し易かった。このため、前記水に含まれる酸素やその他の成分が分岐管1の表面に入れ替わり易い状態で供給されて分岐管1の腐蝕や電食を良好には防止できないという欠点があった。
これに対して、上記欠点を解消可能な従来のポリエチレンスリーブ工法として、特許文献1に開示されている方法がある。このポリエチレンスリーブ工法では、図15(a)〜(c)に示すように、ポリエチレンフィルム61として、一部に、分岐管部3に対応するような筒状部61aを一体形成しているとともに、本管部2を巻く矩形シート状部61bの長さ方向両端の辺にファスナ(線状のファスナ)62を設け、このファスナ62を互いに接合離脱自在に構成している。なお、図15(b)における62sはファスナ62同士を接合するスライダである。また、この例では、図15(c)に示すように、被覆対象物10が、それぞれ鋳鉄管などの金属管で構成される本管部2と分岐管部3とが金属製の分岐金具6により接続されてなる分岐管体9である場合を示している。なお、分岐管体9を、図16(a)、(b)に示し、これらの図において、6b、6cは、分岐金具6の本体部6aを本管部2に固定する分岐サドルである。
図15(b)、(c)に示すように、ポリエチレンフィルム61を装着する際には、まず、分岐金具6や分岐管部3にポリエチレンフィルム61の筒状部61aを被せ、次に、矩形シート状部61bを本管部2に周方向に巻きつけて、ファスナ62同士を、スライダ62sを用いて接合する。この後、本管部2の両端部と、分岐管部3の端部との合計3箇所を、鉄線やビニールテープあるいはゴムなどの弾性体からなる線状体63で周方向に向けて環状に巻き、ポリエチレンフィルム61を固定する。
このポリエチレンスリーブ工法によれば、矩形シート状部61bの両辺部においてファスナ62同士が接合されているので、水密性などが比較的良好に維持されて、分岐管1や分岐管体9の表面の腐蝕や電食を良好に防止できる。
また、上記欠点を解消可能な、他の従来のポリエチレンスリーブ工法として、特許文献2に開示されている方法もある。このポリエチレンスリーブ工法は、図17(a)、(b)、図18(a)、(b)に示すように、接着剤層付きで熱収縮性の補助シート71A、71Bおよび方形シート72と、ヒートシールテープ73、74とを、バーナー75を用いて熱して、被覆対象物10としての分岐管1(T字管)に装着するものである。
すなわち、図17(a)、(b)に示すように、まず、略扇形状の2枚の補助シート71A、71Bを、分岐管1の接続部4の近傍箇所(いわゆる肩部)に被せて、互いの端部同士をヒートシールテープ73により貼り合わせ、この後、これらの補助シート71A、71Bをバーナー75で熱して収縮させ、分岐管1の接続部4の近傍箇所(いわゆる肩部)に密着させる。次に、図18(a)、(b)に示すように、方形シート72を分岐管1の本管部2の下半部に巻いてその両辺部を補助シート71A、71Bの端辺にヒートシールテープ74により貼り合わせた後、方形シート72をバーナー75で熱して収縮させ、分岐管1の本管部2に密着させる。
このポリエチレンスリーブ工法によっても、補助シート71A、71Bおよび方形シート72によりT字管からなる分岐管1(被覆対象物10)が良好に覆われるので、水密性などが比較的良好に維持されて分岐管1の腐蝕や電食を良好に防止できる。
特許4859565号公報 特開昭61−10190号公報
しかしながら、図15(a)〜(c)に示すような上記従来のポリエチレンスリーブ工法では、ポリエチレンフィルム61における分岐管部3を覆う部分が筒状に形成されている(筒状部61aとされている)ので、分岐管1の分岐管部3が既に他の管と接続されている場合には、ポリエチレンフィルム61の筒状部61aを分岐管部3に通過させて被せることができず、このポリエチレンスリーブ工法を用いることができないという課題があった。
したがって、例えば、施工完了確認のために他の管路と分岐管1の分岐管部3とを接続して水圧試験を行い、水などの漏れが無い状態を確認した後に、分岐管1に対して前記ポリエチレンスリーブ工法を施工することが望ましいが、このような場合には、図15(a)〜(c)に示すような上記従来のポリエチレンスリーブ工法を用いることができなかった。
また、図17(a)、(b)、図18(a)、(b)に示すような、補助シート71A、71Bや方形シート72を、バーナー75で熱して収縮させて分岐管1に装着する従来のポリエチレンスリーブ工法では、バーナー75により補助シート71A、71Bや方形シート72を介して分岐管1の外面も熱してしまうので、分岐管1の外面の塗装部分が変質したり損傷したりするおそれがある。
また、補助シート71A、71Bや方形シート72を、バーナー75で熱して収縮させて分岐管1に装着する従来のポリエチレンスリーブ工法では、一旦、補助シート71A、71Bや方形シート72を熱して、分岐管1や分岐金具6などに装着する(密着させる)と、分岐管1や分岐金具6などの配管をやり直す場合には、再装着することができないという課題もある。つまり、この場合には、装着した補助シート71や方形シート72を破って取り外し、新たな補助シート71や方形シート72を装着し直さなければならず、費用がかさむとともに、多くの手間や時間もかかる。
本発明は上記課題を解決するものであり、被覆対象物の腐蝕や電食を良好に防止できるだけでなく、分岐管部に他の管が接続されている状態でも、支障なく被覆対象物を覆うことができ、しかも、分岐管や分岐管体などの配管をやり直す場合でも、容易に再装着できるポリエチレンスリーブおよびポリエチレンスリーブ工法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のポリエチレンスリーブは、本管部と分岐管部と接続部とを有する分岐管や本管部と分岐管部とが分岐金具で接続された分岐管体からなる被覆対象物を被覆するポリエチレンスリーブであって、分岐管部をこの分岐管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの分岐管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ね合わせまたは突き合わせた状態で巻き付け可能とされた分岐管被覆部と、この分岐管被覆部がつながれ、本管部をこの本管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの本管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ねる状態または突合わせる状態で巻き付け可能とされた本管被覆部と、が形成されたシート状のポリエチレン被覆材と、前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に取り付けられて前記分岐管被覆部の分断箇所を接合する分岐管部用ファスナと、を有し、前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンが取り付けられ、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な分岐管部用ファスナが取り付けられていることを特徴とする。
このポリエチレンスリーブを用いて被覆対象物を被覆する際には、ポリエチレンスリーブのポリエチレン被覆材における分岐管被覆部を、分岐管部の外周に巻き付けるとともにポリエチレン被覆材の分岐管被覆部に取り付けられた仮止め用ボタン同士を合わせて折り重ねた後に分岐管部用ファスナ同士を接合させて分岐管部を覆い、ポリエチレンスリーブのポリエチレン被覆材における本管被覆部を、本管部の外周に巻き付けるとともに端辺部同士を重ね合わせて、本管部を覆う。
上記構成により、前記ポリエチレンスリーブによって、被覆対象物、すなわち分岐管や分岐金具を有する分岐管接続体を良好に覆うことができる。また、ポリエチレンスリーブの分岐管被覆部は、分岐管部の周方向に対して1箇所で分断されているので、分岐管部に他の管が接続されている状態でも、支障なく被覆対象物を覆うことができる。また、分岐管や分岐金具などの配管をやり直す場合でも、同じポリエチレンスリーブを用いて容易に再装着することができる。また、前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンを取り付けて、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な分岐管部用ファスナを取り付けることにより、分岐管部用ファスナによる接合箇所近傍を予め仮止め用ボタンにより仮止めして位置決めした状態で、分岐管部用ファスナを接合することができるので、良好な位置および状態で分岐管部用ファスナを接合できる。
なお、前記本管被覆部における、前記分岐管被覆部がつながれている箇所が、分岐管被覆部の分断箇所に続いて分断され、前記分岐管部用ファスナにより、前記分岐管被覆部および前記本管被覆部の分断箇所が接合可能に構成されていてもよい。
また、前記分岐管部用ファスナを、互いに着脱自在な面状ファスナにより構成すると好適である。この構成によれば、面状ファスナによる接合部分を比較的容易に変形できるため、被覆対象物の外表面に良好に沿わせた状態で装着できる。また、単に面状ファスナを合わせるだけで容易に接合できるため、作業性が良好である。
また、本発明のポリエチレンスリーブは、本管部と分岐管部と接続部とを有する分岐管や本管部と分岐管部とが分岐金具で接続された分岐管体からなる被覆対象物を被覆するポリエチレンスリーブであって、分岐管部をこの分岐管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの分岐管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ね合わせまたは突き合わせた状態で巻き付け可能とされた分岐管被覆部と、この分岐管被覆部がつながれ、本管部をこの本管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの本管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ねる状態または突合わせる状態で巻き付け可能とされた本管被覆部と、が形成されたシート状のポリエチレン被覆材と、前記ポリエチレン被覆材の本管被覆部における互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に取り付けられて前記本管被覆部の分断箇所を接合する本管部用ファスナと、を有し、前記ポリエチレン被覆材の本管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンが取り付けられ、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な本管部用ファスナが取り付けられていることを特徴とする。
また、前記ポリエチレン被覆材の本管被覆部における互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に本管部用ファスナを取り付けてもよい。この構成により、本管部を容易かつ良好に被覆することができる。
また、本発明のポリエチレンスリーブ工法は、本管部と分岐管部と接続部とを有する分岐管や本管部と分岐管部とが分岐金具で接続された分岐管体からなる被覆対象物をポリエチレンスリーブで被覆するポリエチレンスリーブ工法であって、前記ポリエチレンスリーブは、分岐管部をこの分岐管部の周方向に巻き付け可能であるとともにこの分岐管部の周方向に対して1箇所で分断された分岐管被覆部と、この分岐管被覆部がつながれ、本管部をこの本管部の周方向から巻き付け可能であるとともにこの本管部の周方向に対して1箇所で分断された本管被覆部と、が形成されたシート状のポリエチレン被覆材と、前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における分離されている箇所を互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に取り付けられた分岐管部用ファスナと、を有しており、前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンが取り付けられ、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な分岐管部用ファスナが取り付けられており、前記ポリエチレンスリーブのポリエチレン被覆材における分岐管被覆部を、分岐管部の外周に巻き付けるとともにポリエチレン被覆材の分岐管被覆部に取り付けられた仮止め用ボタン同士を合わせて折り重ねた後に分岐管部用ファスナ同士を接合させて分岐管部を覆い、前記ポリエチレンスリーブのポリエチレン被覆材における本管被覆部を、本管部の外周に巻き付けるとともに端辺部同士を重ね合わせて、本管部を覆うことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、シート状のポリエチレン被覆材の分岐管被覆部を、分岐管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ね合わせまたは突き合わせた状態で巻き付け可能とし、分岐管部用ファスナにより、前記分岐管被覆部の分断箇所を接合可能に構成することにより、ポリエチレンスリーブの分岐管被覆部が、分岐管部の周方向に対して1箇所で分断されているので、分岐管部に他の管が接続されている状態でも、支障なく被覆対象物を覆うことができる。また、分岐管や分岐金具などの配管をやり直す場合でも、同じポリエチレンスリーブを用いて容易に再装着することができて、この際にかかる費用や手間や時間の増加を抑えることができる。
また、前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺や前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンを取り付けて、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在なファスナを取り付けることにより、前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺同士を仮止め用ボタンにより良好に位置決めして仮止めした状態でファスナにより良好に接合することができて、信頼性が向上する。
また、前記ポリエチレン被覆材の本管被覆部における互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に本管部用ファスナを取り付けることにより、本管部を容易かつ良好に被覆することができる。
本発明の実施の形態に係るポリエチレンスリーブ工法により被覆対象物を被覆した状態を示す斜視図であり、前記被覆対象物が、本管部と分岐管部とが接続部により接続されてなる分岐管である場合を示している。 同ポリエチレンスリーブ工法により被覆対象物を被覆した状態を示す斜視図であり、前記被覆対象物が、本管部と分岐管部とが分岐金具により接続されてなる分岐管体である場合を示している。 (a)〜(c)は、同ポリエチレンスリーブ工法に用いるポリエチレンスリーブ(ポリエチレン被覆体)を示す図で、(a)はポリエチレンスリーブの正面図、(b)はポリエチレンスリーブを折り畳んだ状態を示す側面図、(c)はポリエチレンスリーブを丸めた状態を示す側面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、同ポリエチレンスリーブ工法において前記分岐管部用ファスナなどで張り合わせる工程を示す拡大斜視図である。 (a)および(b)は、同ポリエチレンスリーブ工法においてポリエチレンスリーブを巻き始めた状態を示す斜視図および側面図である。 同ポリエチレンスリーブ工法のポリエチレンスリーブの一部をなす背面材の正面図である。 (a)および(b)は、同ポリエチレンスリーブ工法のポリエチレンスリーブの一部をなす前面左側部材の正面図および裏面図である。 (a)および(b)は、同ポリエチレンスリーブ工法のポリエチレンスリーブの一部をなす前面右側部材の正面図および裏面図である。 本発明の他の実施の形態に係るポリエチレンスリーブ工法により被覆対象物を被覆した状態を示す斜視図であり、前記被覆対象物が、本管部と分岐管部とが接続部により接続されてなる分岐管である場合を示している。 同他の実施の形態に係るポリエチレンスリーブ工法により被覆対象物を被覆しつつある状態を示す斜視図である。 同他のポリエチレンスリーブ工法により被覆対象物を被覆した状態を示す斜視図であり、前記被覆対象物が、本管部と分岐管部とが分岐金具により接続されてなる分岐管体である場合を示している。 ポリエチレンスリーブ工法により被覆する分岐管を簡略的に示す斜視図である。 従来のポリエチレンスリーブ工法の工程を示す斜視図で、分岐管の下方にポリエチレンフィルムを配設した状態を示す。 (a)および(b)は、それぞれ従来のポリエチレンスリーブ工法の工程を示す斜視図で、(a)は分岐管をポリエチレンフィルムで大まかに覆った状態を示し、(b)は分岐管をポリエチレンフィルムで覆って固定した状態を示す。 (a)〜(c)は、それぞれ他の従来のポリエチレンスリーブ工法の工程を示す図で、(a)は同ポリエチレンスリーブ工法で用いるポリエチレンスリーブを示し、(b)は分岐管をポリエチレンフィルムで覆った状態を示し、(c)は分岐管体をポリエチレンフィルムで覆った状態を示す。 (a)および(b)は、ポリエチレンスリーブ工法により被覆する分岐管体を簡略的に示す斜視図および側面図である。 (a)および(b)はそれぞれ、さらに他の従来のポリエチレンスリーブ工法の工程を示す図であり、補助シートをバーナーで熱して収縮させて分岐管の接続部の近傍箇所に密着させる状態をそれぞれ示している。 (a)および(b)はそれぞれさらに他の従来のポリエチレンスリーブ工法の工程を示す図であり、それぞれ方形シートをバーナーで熱して収縮させて分岐管の本管部に密着させる状態を示している。
以下、本発明の実施の形態に係るポリエチレンスリーブおよびポリエチレンスリーブ工法を図面に基づき説明する。
図1、図2は、本発明の実施の形態に係るポリエチレンスリーブ11により被覆対象物10を被覆した状態をそれぞれ示すものである。図1は、被覆対象物10が、図12に示すような本管部2と分岐管部3とが接続部4により接続されてなる分岐管1である場合を示し、図2は、被覆対象物10が、図16(a)、(b)に示すような本管部2と分岐管部3とが分岐金具6により接続されてなる分岐管体9である場合を示している。
図1、図2などに示すように、ポリエチレンスリーブ11は、被覆対象物10を実際に被覆するシート状のポリエチレン被覆材(ポリエチレンスリーブ覆い体)12と、このポリエチレン被覆材12に取り付けられた分岐管部用ファスナ13A、13B(図4(a)、(b)参照)と、ポリエチレン被覆材12を被覆対象物10に固定する固定材19とからなる。
図3(a)、(b)、(c)は、同ポリエチレンスリーブ工法に用いるポリエチレンスリーブ(ポリエチレン被覆体)を示す図で、(a)はポリエチレンスリーブの正面図、(b)はポリエチレンスリーブを折り畳んだ状態を示す側面図、(c)はポリエチレンスリーブを丸めた状態を示す側面図である。また、図4(a)〜(c)は、ポリエチレンスリーブにおける分岐管部用ファスナ13A、13Bなどが設けられている箇所を拡大して示すとともに、分岐管部用ファスナ13A、13Bなどで貼り合わせる工程をそれぞれ示す斜視図である。また、図5(a)および(b)は、同ポリエチレンスリーブ工法においてポリエチレンスリーブを巻き始めた状態を示す斜視図および側面図である。
図1〜図5などに示すように、ポリエチレン被覆材12は、分岐管部3をその周方向から覆う分岐管被覆部12aと、本管部2をその周方向から覆う本管被覆部12bとから構成されている。ポリエチレン被覆材12の分岐管被覆部12aには、分岐管部3の手前部分に縦方向に分断する分岐管分断部15(図4(a)、図5(a)参照)が形成されて、分岐管被覆部12aの手前部分が左右に分断されている(いわゆる観音開き式に分断されている)。そして、分岐管部3を覆う際に、この分岐管分断部15を臨むように配置される分岐管被覆部12aの両端辺12aa、12ab(図4(a)、図5(a)参照)を互いに重ね合わせまたは突き合わせた状態で分岐管部3に巻き付け可能とされている。
ポリエチレン被覆材12の本管被覆部12bは、分岐管被覆部12aをその上部に載せるように配置して、軸心が横方向に延びる略筒状に形成可能に構成されている。また、ポリエチレン被覆材12の本管被覆部12bには、本管部2を覆うために丸めた際に、図1に示す状態において手前箇所で横方向に延びるような1箇所の位置に、本管分断部16(図3(c)参照)が形成されており、この本管分断部16により本管被覆部12bの手前部分が上下に分断されている。そして、本管部2を覆う際に、この本管分断部16を臨むように配置される本管被覆部12bの両端辺12ba、12bb(図3(c)参照)を互いに重ね合わせまたは突き合わせた状態で本管部2に巻き付け可能とされている。
図3(b)、(c)、図5(b)に示すように、本管被覆部12bは、背面側が略矩形平面状で、下方から手前に湾曲可能とされている一方、上部側が側面視して略半円形状に変形可能とされている。そして、本管被覆部12bを側面視して円形状(すなわち円筒形状)に丸めて、手前部分(本管被覆部12bの両端辺12ba、12bb)を重ねることで、本管部2を周方向に覆うことができるよう構成されている。
また、図4(a)〜(c)などに示すように、分岐管被覆部12aを丸めた際に分岐管分断部15を臨むように配置される分岐管被覆部12aの両端辺12aa、12abに、互いに着脱自在の分岐管部用ファスナ13A、13Bが取り付けられており、分岐管被覆部12aにより分岐管部3を覆った状態で接合可能に構成されている。なお、図1、図5(a)などに示すように、本管被覆部12bにおける、分岐管被覆部12bにつながった手前側の箇所も、分岐管分断部15により続いて分断されており、分岐管部用ファスナ13A、13Bにより、分岐管被覆部12aの両端辺12aa、12abに続く本管被覆部12bの箇所も接合可能に構成されている。
ここで、図4(a)〜(c)などに示すように、この実施の形態では、分岐管部用ファスナ13A、13Bが面状のファスナ(面状ファスナ、面ファスナとも称される)にて構成されており、この面状のファスナは、フック状に起毛された面とループ状に密集して起毛された面となどにより形成されて(何れの面にもフック状に起毛された部分とループ状に密集して起毛された部分とがあってもよい)互いに面同士が着脱自在とされている。
さらに、この実施の形態では、図4(a)〜(c)に示すように、分岐管被覆部12aの両端辺12aa、12abにおける分岐管部用ファスナ(面状ファスナ)13A、13Bの近傍箇所に、互いに着脱可能とされて分岐管被覆部12aの両端辺同士を重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタン17A、17Bが複数取り付けられている。そして、仮止め用ボタン17A、17Bが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な分岐管部用ファスナ13A、13Bが取り付けられており、分岐管部用ファスナ13A、13B同士を貼り付けた状態では、分岐管部用ファスナ13A、13Bや仮止め用ボタン17A、17Bを設けた箇所が外部に露出しないよう構成されている。
なお、ポリエチレン被覆材12を、比較的簡単に構成したい場合には、図6に示すように矩形(略正方形)の本体部から上部中央部分が上方に突出するような形状とされて、本管被覆部12bおよび分岐管被覆部12aの背面部分をなす背面材12cと、図7(a)、(b)に示すように矩形(略長方形)の本体部から上部右側部分が上方に突出するような形状とされて、本管被覆部12bおよび分岐管被覆部12aの前面左側部分をなす前面左側部材12dと、図8(a)、(b)に示すように矩形(略長方形)の本体部から上部左側部分が上方に突出するような形状とされて、本管被覆部12bおよび分岐管被覆部12aの前面右側部分をなす前面右側部材12eとで構成してもよい。そして、これらの背面材12cと前面左側部材12dと前面右側部材12eとの上縁部同士(但し、分岐管部3が突出する孔部となる箇所は除く)を溶融させて接合することで、ポリエチレン被覆材12を比較的簡単に形成することができる。
また、図1などに示すように、このポリエチレンスリーブ(ポリエチレンスリーブ覆い体)11は、当該ポリエチレンスリーブ11のポリエチレン被覆材12にて被覆対象物10を覆った後に、本管被覆部12bで覆った本管部2の両端部分と分岐管部3の分岐管被覆部12aで覆った部分の端部とをそれぞれ固定材19で固定するよう構成されている。なお、固定材19としては、ゴムなどの弾性を有する固定バンドから構成すれば好適であるが、これに代えて、ビニールテープや金属線などを用いてもよい。
上記構成のポリエチレンスリーブ11を用いて被覆対象物10を被覆するポリエチレンスリーブ工法について説明する。ポリエチレンスリーブ11は、被覆対象物10を被覆する前は、分岐管部用ファスナ13A、13B同士および仮止め用ボタン17A、17B同士が接合されておらず、分岐管分断部15および本管分断部16により分断された状態とされており、例えば、図3(a)、(b)に示すような折り畳み状態で配設可能である。
分岐管部3を他の管(分岐管部3に繋がれる管体)に接合するなどした後に、ポリエチレンスリーブ11を被覆対象物10に被覆する際には、まず、本管部2の下方の土を掘り返すなどして本管部2の下方に隙間をあける。そして、この本管部2の下方の隙間部分から、ポリエチレンスリーブ11(詳しくは、ポリエチレンスリーブ11の図3(a)に示す下端部分以外の部分)を通した後、図5(a)、(b)に示すように、ポリエチレン被覆材12の上部、すなわち、本管被覆部12bと分岐管被覆部12aとの接続部近傍箇所を、本管部2および分岐管部3の背面側より被せる。そして、図4(a)、(b)に示すように、ポリエチレン被覆材12の分岐管被覆部12aおよび本管被覆部12bに取り付けられた仮止め用ボタン17A、17B同士を合わせて折り重ねた後に、分岐管部用ファスナ13A、13B同士を貼り合わせる。そして、分岐管部3を覆ったポリエチレン被覆材12の分岐管被覆部12aに固定バンドなどからなる固定材19を外周から環状に巻きつけて、分岐管被覆部12aを分岐管部3に固定する。
次に、ポリエチレン被覆材12における本管被覆部12bの下部を、本管部2の下部背面側から本管部2の手前側に向けて丸めるようにして巻き付ける。そして、本管被覆部12bの手前側に巻いた両端辺12ba、12bb同士を重ね合わせて折り返し、この状態で、固定バンドなどからなる固定材19を、本管部2の両端側部分にそれぞれ外周から巻きつけて、ポリエチレン被覆材12の本管被覆部12bにおける本管部2の両端側部分を覆っている部分を本管部2に固定する。
このようにして、ポリエチレンスリーブ11(ポリエチレン被覆材12)により分岐管1からなる被覆対象物10を良好に覆うことができる。また、図2に示すように、被覆対象物10が、本管部2と分岐管部3とが金属製の分岐金具6により接続されてなる分岐管体9で構成されている場合であっても、同様に良好に覆うことができる。したがって、本管部2、分岐金具6および分岐管部3の表面に腐食性土壌や地下水が流れ込んで出入りすることを防止できて、これらの金属部分の腐蝕や電食を良好に防止することができる。
また、ポリエチレン被覆材12の分岐管被覆部12aは、分岐管部3の周方向に対して分断可能であるので、分岐管部3に他の管が接続されている状態でも、支障なく被覆対象物10を覆うことができる。したがって、例えば、施工完了確認のために本管部2および分岐管部3を他の管路と接続して水圧試験を行い、水などの漏れが無い状態を確認した後に、本管部2、分岐金具6および分岐管部3に対してポリエチレンスリーブ工法を良好に施工することができる。
また、上記構成によれば、分岐管1や分岐金具6などの配管をやり直す場合でも、固定材19を外すとともに、分岐管部用ファスナ13A、13B、仮止め用ボタン17A、17Bを互いに分離することにより、バーナーなどを必要とすることなく、同じポリエチレンスリーブ11を用いて容易に再装着することができる。したがって、この際にかかる費用や手間や時間の増加を最小限に抑えることができて、作業性も良好である。また、バーナーなどにより、分岐管1の表面を加熱することはないので、分岐管1の外面の塗装部分が変質したり損傷したりするおそれがない。
また、上記のように、分岐管部用ファスナ13A、13Bとして、互いに着脱自在な面状ファスナを用いることにより、線状のファスナ(線ファスナ)を用いた場合と比べると、接合面も含めて柔軟性を有するので、面状ファスナによる接合部分を比較的容易に変形できる利点がある。したがって、ポリエチレンスリーブ11における分岐管部用ファスナ13A、13Bが設けられている部分をも含めて、被覆対象物10の外表面に良好に沿わせた状態で装着できる。また、面状ファスナの部分も含めてポリエチレン被覆材12を折り畳んで収納できる利点がある。また、面状ファスナを用いることで、現地での面状ファスナ同士の接合作業を容易かつ能率的に行うことができる利点もある。つまり、線状のファスナ(線ファスナ)を用いる場合には、ファスナ同士を接合するスライダを移動させる前に、まず一方のファスナの一端部を他方のファスナの一端部に差し込む必要があるので、例えば夜間にこの作業を行う場合には、ファスナの接合作業が行い難い難点がある。これに対して、面状ファスナを用いる際には面同士を単に接合するだけで済み、線状のファスナ(線ファスナ)のような差し込み作業を必要としないので、特に夜間にこの作業を行う場合でも、面状ファスナ同士の接合作業を容易かつ能率的に行うことができる。
また、上記構成によれば、ポリエチレン被覆材12における分岐管部用ファスナ13A、13Bにより接合する箇所の近傍部分を折り重ねているので、折り重ね部によって止水効果をより良好に得られて、地下水などが分岐管1などの被覆対象物10の表面側に出入りすることをより良好に防止することができて、信頼性が向上する。
また、上記構成によれば、ポリエチレン被覆材12における分岐管部用ファスナ13A、13Bにより接合する箇所の近傍部分(すなわち、ポリエチレン被覆材12の分岐管被覆部12aにおける両端辺)に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタン17A、17Bを取り付けている。これにより、分岐管部用ファスナ13A、13Bによる接合箇所近傍を予め仮止め用ボタン17A、17Bにより仮止めして位置決めした状態で、分岐管部用ファスナ13A、13Bを接合することができるので、良好な位置および状態で分岐管部用ファスナ13A、13Bを接合できて、さらに信頼性が向上する。
なお、上記実施の形態では、分岐管部用ファスナ13A、13Bとして面状ファスナを用いる場合を述べたが、これに限るものではない。例えば、分岐管部用ファスナ13A、13Bとして、面状ファスナに代えて、歯状の凹凸部がテープ状の基材に並べて取り付けられて、スライダを移動させることにより、歯部同士が順に組み合わさって自在に開閉できる、線状のファスナを用いてもよい。しかし、この場合には、この線状のファスナを配設する箇所があまり屈曲しないような場所に配設するように工夫したり、線状のファスナを通して水が流通しないようにフィルム等で覆ったりする必要がある。
また、上記実施の形態では、ポリエチレン被覆材12における本管被覆部12b同士を接合する箇所については、単に重ね合わせて接合する構造とした場合を述べたが、これに限るものではない。すなわち、図10〜図12に示すように、ポリエチレン被覆材12の本管被覆部12bにおける互いに上下に重ね合わせまたは突き合わせる部分に本管部用ファスナ21A、21Bを取り付けてもよい。
この構成によれば、ポリエチレン被覆材12の本管被覆部12bにおける分断した部分を、本管部用ファスナ21A、21Bにより接合できるので、本管部2を容易かつ良好に被覆することができる。なお、この場合にも、分岐管部用ファスナ13A、13Bと同様に面状のファスナを用いたり、仮止め用ボタン17A、17Bにより仮止め可能に構成したり、重ね合わせた状態で、本管部用ファスナ21A、21B同士が接合されるよう構成したりしてもよい。
1 分岐管
2 本管部
3 分岐管部
4 接続部
6 分岐金具
10 被覆対象物
11 ポリエチレンスリーブ
12 ポリエチレン被覆材
12a 分岐管被覆部
12b 本管被覆部
12c 背面材
12d 前面左側部材
12e 前面右側部材
13A、13B 分岐管部用ファスナ
15 分岐管分断部
16 本管分断部
17A、17B 仮止め用ボタン
19 固定材
21A、21B 本管部用ファスナ

Claims (7)

  1. 本管部と分岐管部と接続部とを有する分岐管や本管部と分岐管部とが分岐金具で接続された分岐管体からなる被覆対象物を被覆するポリエチレンスリーブであって、
    分岐管部をこの分岐管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの分岐管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ね合わせまたは突き合わせた状態で巻き付け可能とされた分岐管被覆部と、この分岐管被覆部がつながれ、本管部をこの本管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの本管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ねる状態または突合わせる状態で巻き付け可能とされた本管被覆部と、が形成されたシート状のポリエチレン被覆材と、
    前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に取り付けられて前記分岐管被覆部の分断箇所を接合する分岐管部用ファスナと、
    を有し、
    前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンが取り付けられ、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な分岐管部用ファスナが取り付けられていることを特徴とするポリエチレンスリーブ。
  2. 前記本管被覆部における、前記分岐管被覆部につながった箇所も、分岐管被覆部の分断箇所に続いて分断され、前記分岐管部用ファスナにより、前記分岐管被覆部の分断箇所および前記本管被覆部における分断箇所が接合可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンスリーブ。
  3. 被覆対象物の本管部とポリエチレン被覆材の本管被覆部とを固定する本管部用の固定材と、被覆対象物の分岐管部とポリエチレン被覆材の分岐管被覆部とを固定する分岐管部用の固定材とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリエチレンスリーブ。
  4. 前記ポリエチレン被覆材の本管被覆部における互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に本管部用ファスナが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のポリエチレンスリーブ。
  5. 本管部と分岐管部と接続部とを有する分岐管や本管部と分岐管部とが分岐金具で接続された分岐管体からなる被覆対象物を被覆するポリエチレンスリーブであって、
    分岐管部をこの分岐管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの分岐管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ね合わせまたは突き合わせた状態で巻き付け可能とされた分岐管被覆部と、この分岐管被覆部がつながれ、本管部をこの本管部の周方向から覆うように円筒形状に配設可能に構成されるとともにこの本管部の周方向に対して1箇所で分断された両端辺を互いに重ねる状態または突合わせる状態で巻き付け可能とされた本管被覆部と、が形成されたシート状のポリエチレン被覆材と、
    前記ポリエチレン被覆材の本管被覆部における互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に取り付けられて前記本管被覆部の分断箇所を接合する本管部用ファスナと、
    を有し、
    前記ポリエチレン被覆材の本管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンが取り付けられ、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な本管部用ファスナが取り付けられていることを特徴とするポリエチレンスリーブ。
  6. 前記分岐管部用ファスナが、互いに着脱自在な面状ファスナにより構成されていることを特徴とする請求項1または5に記載のポリエチレンスリーブ。
  7. 本管部と分岐管部と接続部とを有する分岐管や本管部と分岐管部とが分岐金具で接続された分岐管体からなる被覆対象物をポリエチレンスリーブで被覆するポリエチレンスリーブ工法であって、
    前記ポリエチレンスリーブは、
    分岐管部をこの分岐管部の周方向に巻き付け可能であるとともにこの分岐管部の周方向に対して1箇所で分断された分岐管被覆部と、この分岐管被覆部がつながれ、本管部をこの本管部の周方向から巻き付け可能であるとともにこの本管部の周方向に対して1箇所で分断された本管被覆部と、が形成されたシート状のポリエチレン被覆材と、
    前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における分離されている箇所を互いに重ね合わせまたは突き合わせる部分に取り付けられた分岐管部用ファスナと、
    を有しており、
    前記ポリエチレン被覆材の分岐管被覆部における両端辺に、互いに着脱可能とされて重ね合わせる位置を決める対となった仮止め用ボタンが取り付けられ、仮止め用ボタンが合わされた辺同士が内側となるように折り重ねられる位置に、互いに着脱自在な分岐管部用ファスナが取り付けられており、
    前記ポリエチレンスリーブのポリエチレン被覆材における分岐管被覆部を、分岐管部の外周に巻き付けるとともにポリエチレン被覆材の分岐管被覆部に取り付けられた仮止め用ボタン同士を合わせて折り重ねた後に分岐管部用ファスナ同士を接合させて分岐管部を覆い、
    前記ポリエチレンスリーブのポリエチレン被覆材における本管被覆部を、本管部の外周に巻き付けるとともに端辺部同士を重ね合わせて、本管部を覆う
    ことを特徴とするポリエチレンスリーブ工法。
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