JP6071329B2 - 廃材搬送用コンテナ - Google Patents

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本発明は、廃材処理分野における家庭ごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して、搬送するようにした廃材搬送用コンテナに関するものである。
従来、運搬車に積み卸しして搬送できるようにした廃材搬送用コンテナは、断面がほぼU字状の箱型で、その後部に排出扉が取り付けられ、コンテナに廃材を収容したり、排出できるようにしている。そして、コンテナを運搬車に積卸しクレーンや油圧装置で積んだり、卸したりして、家庭ごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材を廃却場に搬送して廃却できるようにしている。
しかし、一般の廃材用のコンテナでは、断面がほぼU字状の箱型となっているものの、その内面部材の両側の下方部が直角状であったり、所定の角度に屈曲して形成されている。そのため、コンテナを運搬車で傾斜したりして収容物を排出しているが、上記した両側のコーナー部に家庭ごみや廃棄物、汚泥、残土等の廃材が付着して廃材が円滑に落下しなく、または付着した廃材によってコーナー部が腐食しやすいものであった。また、廃材をコンテナに投入する場合にも、廃材がコンテナの側面や下部のコーナー部に当たって内面部材が変形したりして損傷しやすいものであった。
そこで、廃材搬送用コンテナとして、廃材がコーナー部に付着せずに円滑に排出でき、また廃材の投入によってできるだけ損傷を受けずに耐久化がはかれることが望まれるものであった。
そのため、出願人は、実用新案登録第3039451号公報や特開2008−62954号公報のように内面の両側面部を円滑な曲面形状としたコンテナを開発し、市場に提供し、好評を博してきた。
実用新案登録第3039451号公報 特開2008−62954号公報
しかし、コンテナは、長さが2800〜6700mm、幅が1600〜2300mm、高さが1200〜1900mmといった大きなものなので、その両側面の下部側面部を所定径の100〜300mmRの曲面形状に成形するのに大出力の大掛かりなプレス成形装置を必要とし、また成形したコンテナが使用中に型崩れを生じたり、変形しやすいもので、できるだけ小出力の簡易なプレス成形装置で、型崩れや変形しにくいコンテナとするのが課題となっていた。
そのため、特許文献1や特許文献2のようにコンテナを耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板を使用して、このコンテナの下部両側部のコーナー部を100〜300mmの曲率半径をもつ曲面形状の曲面に形成するために、鋼板を10〜20mmの間隔で金型を介して逐次押圧していって100〜300mmの曲率半径の曲面形状に押圧した押圧折曲部を形成している。
しかしながら、スエーデン鋼は、薄くても耐摩耗、高張力があって、コンテナの軽量化、耐久化がはかれるものの、非常に高価格なので、コンテナの価格を低減することが課題であった。
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して搬送する廃材搬送用コンテナであって、コンテナを底板とその両側の側板とに分割して異種材料の鋼板を接合構成としているもので、そのコンテナの両側の側板をそれぞれ上側板と下側板に分割して、その分割した上側板の下端部と下側板の上端部にコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ断面を円弧状に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を設け、この上下に分割した上側板の下端部の折曲補強部と下側板の上端部の折曲補強部のコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ膨出した折曲補強部を重ね合せて溶接して二重に重ね合せた側面の接合構造とし、上記コンテナの底面の底板に耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼の鋼板を使用し、このコンテナの底面の底板の両側に上記スエーデン鋼の鋼板に比して耐摩耗、高張力に劣るがコーナー部の曲面形状を成形しやすい一般構造用圧延鋼材、溶接構造用圧延鋼材、熱間圧延鋼板、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材のいずれかの鋼材で下部に100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部を一体的に折曲した側板をそれぞれ接合したことを特徴とする廃材搬送用コンテナを提供するにある。
また、コンテナの両側板の上側板の下端部と下側板の上端部にコンテナの長手方向にそって外側に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を二段以上の複数にそれぞれ設け、この上下に分割した上側板の複数の折曲補強部と下側板の複数の折曲補強部を重ね合せて外側に膨出した折曲補強部を二重の側面とした接合構造の側板としたことを特徴とする廃材搬送用コンテナを提供するにある。
本発明の廃材搬送用コンテナは、特許請求の範囲の請求項1に記載のように、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して搬送する廃材搬送用コンテナであって、コンテナを底板とその両側の側板とに分割して異種材料の鋼板を接合構成としているもので、そのコンテナの両側の側板をそれぞれ上側板と下側板に分割して、その分割した上側板の下端部と下側板の上端部にコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ断面を円弧状に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を設け、この上下に分割した上側板の下端部の折曲補強部と下側板の上端部の折曲補強部のコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ膨出した折曲補強部を重ね合せて溶接して二重に重ね合せた側面の接合構造とし、 上記コンテナの底面の底板に耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼の鋼板を使用し、このコンテナの底面の底板の両側に上記スエーデン鋼の鋼板に比して耐摩耗、高張力に劣るがコーナー部の曲面形状を成形しやすい一般構造用圧延鋼材、溶接構造用圧延鋼材、熱間圧延鋼板、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材のいずれかの鋼材で下部に100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部を一体的に折曲した側板をそれぞれ接合したことによって、廃材搬送用コンテナを大きな一枚の鋼板を必要とすることなく、定寸の鋼板を2分の1等の寸法形状に適宜の大きさに分割できて、下記のように底板に耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼板を、側板に一般構造用圧延鋼等を組み合わせてコンテナを経済的に成形できる。
そして、そのコンテナの両側の側板の分割した上側板の下部と下側板の上部にコンテナの長手方向にそって外側に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を二重に重ね合せて溶接した接合構造としたことによって、側板を分割構成としているにもかかわらず、コンテナを所要の強度を有するものにできる。
なお、上記コンテナの底面の底板を耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼のハルドックスやドメックス(いずれも登録商標、以下同じ)のコンテナに使用の鋼板またはそれと相当強度の鋼板を使用して、軽量化、強度化がはかれ、コンテナを従来の1/2〜2/3もの軽量化、強度化がはかれ、側板のコーナー部を比較的小型のプレス成形装置でも成形できて省スペース化も可能となり、高価な耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼のハルドックスやドメックスを底板だけに使用して価格の低減がはかれ、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して、このコンテナを運搬車に廃材が停滞しないように排出処理できる。
また、本発明の廃材搬送用コンテナは、請求項2に記載のように、コンテナの両側板の上側板の下端部と下側板の上端部にコンテナの長手方向にそって外側に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を二段以上の複数にそれぞれ設け、この上下に分割した上側板の複数の折曲補強部と下側板の複数の折曲補強部を重ね合せて外側に膨出した折曲補強部を二重の側面とした接合構造の側板としたことによって、上記したコンテナの側面のさらなる補強がはかれ、使用中の型崩れや変形するのを防止できて耐久性よく利用できるとともに、折曲補強部を二段以上の複数として廃材を積み込める容積を大きくすることもできる。
なお、本発明の廃材搬送用コンテナは、上記コンテナの底面の両側の鋼材の100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部に代えて、コンテナの底面部の底板の両側に100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部を耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼のハルドックスやドメックスの鋼板で底板を折曲形成したものとし、このコンテナの底面部の両側部に一般構造用圧延鋼材、溶接構造用圧延鋼材、熱間圧延鋼板、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材の鋼材の側板をそれぞれ接合した構造としたことによって、コンテナの底面およびコーナー部の耐摩耗性、高張力のスエーデン鋼の所要の鋼板で軽量化、強度化がはかれ、両側を一般構造用圧延鋼材や溶接構造用圧延鋼材を含む鋼材で形成して、価格の低減がはかれ、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して、このコンテナを運搬車に廃材が停滞しないように排出処理できる。
また、本発明の廃材搬送用コンテナは、コンテナの底面の底板の耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板を山形状または谷形状に形成して、上記したコンテナの耐摩耗性、高張力のスエーデン鋼の底面を補強できて、コンテナの強度の向上をはかることができる。
またさらに、本発明の廃材搬送用コンテナは、コンテナをその長手方向の前後方向に分割して接合構造として、上記したようにコンテナをさらに経済的に成形することができる。
本発明の一実施例の概略説明用側面図、 同上のコンテナ部分の側面図、 同上のコンテナ部分の横断面図、 同上のコンテナの拡大横断面図、 コンテナの曲面部の成形説明用断面図、 同上のコンテナのそれぞれ他の実施例の拡大横断面図、 同上のコンテナのさらに他の実施例の拡大横断面図、 同上のコンテナのそれぞれさらに他の実施例の拡大横断面図(a)、(b)、 同上のコンテナのそれぞれさらに他の実施例の拡大横断面図(a)、(b)、 同上のコンテナのそれぞれさらに他の実施例の拡大横断面図(a)、(b)、 同上のコンテナのそれぞれさらに他の実施例の拡大横断面図(a)、(b)。
本発明の廃材搬送用コンテナは、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して搬送する廃材搬送用コンテナであって、コンテナを底板とその両側の側板とに分割して異種材料の鋼板を接合構成としているもので、そのコンテナの両側の側板をそれぞれ上側板と下側板に分割して、その分割した上側板の下端部と下側板の上端部にコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ断面を円弧状に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を設け、この上下に分割した上側板の下端部の折曲補強部と下側板の上端部の折曲補強部のコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ膨出した折曲補強部を重ね合せて溶接して二重に重ね合せた側面の接合構造とし、上記コンテナの底面の底板に耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼の鋼板を使用し、このコンテナの底面の底板の両側に上記スエーデン鋼の鋼板に比して耐摩耗、高張力に劣るがコーナー部の曲面形状を成形しやすい一般構造用圧延鋼材、溶接構造用圧延鋼材、熱間圧延鋼板、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材のいずれかの鋼材で下部に100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部を一体的に折曲した側板をそれぞれ接合した構造としたことを特徴としている。
廃材搬送用のコンテナ1は、図1、図2のようにトラック等の運搬車2に積み卸し可能や一体的に装着して搭載するもので、家庭ごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材を収容して廃却場に廃却できるようにしており、コンテナ1は図3、図4のように下部両側面部を所要の曲面形状とし、後部に開閉可能な排出扉3を設け、廃材が付着したり、停滞しないように円滑に排出できるようにしている。
コンテナ1は、図3、図4のように底面の底板4に耐摩耗、高張力のスエーデン鋼のハルドックスやドメックス鋼板を使用し、底面の底板4の両側に一般構造用圧延鋼材や熱間圧延鋼板、溶接構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材の鋼材で100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部5を一体的に形成した側板6をそれぞれ溶接して一体的に接合している。

コンテナ1の底板4の鋼板としては、3〜4mm厚さ、必要により4〜6mm厚さのスエーデン鋼のスエーデンスチール社のハルドックスやドメックスの耐摩耗鋼、高張力鋼板、またはその相当強度の鋼板とすることが好ましく、コンテナ1をできるだけ軽量で、強度の強いものとできる。このコンテナ1の底板4は、後述するように、なだらかな山形状や谷形状等として底面をさらに補強することができる。スエーデン鋼は、一般的な鉄鋼材に比べて価格が数倍と高く、コンテナ1の底板4に使用してコストダウンがはかれるようにしている。
このようなコンテナ1の底面の底板4の両側部に、図3、図4のように100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部5を一体的に形成した一般構造用圧延鋼材や熱間圧延鋼板、溶接構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材の鋼材の側板6をそれぞれ溶接して一体的に接合してコストダウンがはかれるようにしている。
上記側板6は、SS41、SS50、SPN1、SPN2、SM41、SM42、S10C、S20C、SUS21、SUS24などの一般構造用圧延鋼材や熱間圧延鋼板、溶接構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材などの鋼材を利用でき、上記スエーデン鋼と同一厚さの3〜6mmのものを使用して接合するとともに、スエーデン鋼に比して耐摩耗、高張力に劣るが、コーナー部5の曲面形状を成形しやく、価格が安くてコストダウンをはかれる。
上記コンテ31の下部両側部のコーナー部5を100〜300mmRの所定の曲率半径をもつ曲面形状に形成するには、コーナー部5の曲面部の鉄鋼板に端面の排出扉3に垂直なコンテナの長手方向にそって、すなわち平行状に10〜50mmの所定間隔で、プレス成形によって図5のように押圧していって、コーナー部5をそれぞれ折曲して曲面形状に成形するようにし、コンテナ1の両側面の曲面部をできるだけ円滑な形状に成形できて、ごみ等の付着も有効に防止できる。
プレス成形装置としては、たとえば下金型に20〜60mmの所定幅の断面を曲面形状とした凹部を設け、上金型に10〜50mmの所定幅の断面を曲面形状とした凸部を設け、所定厚、所定幅の鉄鋼板を10〜50mmずつ繰り出して上金型を下降して所定の出力で1〜2mm程加圧して鉄鋼板を前端から後端にわたって底面から側面への90度に折曲して所要の曲面形状に成形できる。
このようにすることによって、大出力のプレス成形装置を必要とせずに、比較的小出力のプレス成形装置を介して鉄鋼板を所要の曲面形状に折曲して側面部材を成形できて、コンテナ1のコーナー部5を補強できるもので、使用中の型崩れや変形するのを防止できて耐久性よく利用できる。なお、通常のようにコンテナ1のコーナー部5をプレス成形することもできる。
また、図1〜図4のように、コンテナ1の両側の側板6をそれぞれ上側板7と下側板8に分割し、その分割した上側板7の下部と下側板8の上部にコンテナ1の長手方向にそって外側に膨出した断面が円弧状の曲面形状や六角形状や八角形状の一部の角形状等の折曲補強部9、10をそれぞれ設け、この上下に分割した上側板7の下部の折曲補強部9と下側板8の上部の折曲補強部10を重ね合わせて溶接して一体的に接合したものとしている。
コンテナ1の両側部分を構造用圧延鋼材等の鋼材としているが、このように折曲補強部9、10を重ね合わせたりして溶接して一体的に接合して補強でき、耐久性よく利用できる。また、コンテナ1は、底板6、上側板7、下側板8に分割して接合構成しているため、大きな一枚の鋼板を必要とすることなく、定寸の鋼板を2分の1等の上記寸法形状に適宜の大きさに分割できるので、経済的に成形できる。また、大きな鋼板を一体的に折曲する必要がなく、比較的小型のプレス成形装置でも成形できて、省スペース化も可能となって好ましい。
また、上記側板6の折曲補強手段としては、図6のように上側板7と下側板8にコンテナ1の折曲補強部9、10を外側に大きく湾曲してこれらを重ね合せて溶接接合して一体的に接合し、コンテナ1の容積を大きくすることもできる。
コンテナ1の両側の側板6の分割した上側板7の下部等や下側板8の上部等には、図7のようにコンテナ1の長手方向にそって外側に膨出した断面くの字状やコの字状の曲面形状の折曲補強部9、10をそれぞれ設けて、この上下に分割した上側板7の下部の折曲補強部9と下側板8の上部の折曲補強部10を重ね合わせたりして溶接して一体的に接合したものとすることもでき、成形しやすい手段が採用可能である。
また、上側板7と下側板8の折曲補強部9、10を、図8(a)、(b)のように2段以上の複数として溶接して一体的に接合して、コンテナ1を補強するとともに、廃材を積み込める容積を大きくすることもできる。
図9(a)、(b)では、コンテナ1の底面の底板4の耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板をなだらかな山形状や鈍角状等に形成したものである。特に、中央部分を3〜10度位の勾配、より好ましくは5〜10度とするのが好ましい。勾配が小さいと補強効果が少なく、大きな勾配とすると強度を向上できるが、コンテナ1の容積を減少したり、廃材が底部に蓄積しやすくなって好ましくない。なお、これらの補強部の下部に、さらに補強材11を設けて底面の強度を向上させることもできる。
図10(a)、(b)では、コンテナ1の底面の底板4の耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板をなだらかな谷形状や鈍角状等に形成したものである。特に、中央部分を−3〜−10度位の勾配、より好ましくは−5〜−10度とするのが好ましい。勾配が小さいと補強効果が少なく、大きな勾配とすると強度を向上できて、コンテナ1の容積を増加できて好ましい。また、廃材に含まれる水分を中央部に集められて、排出できて好ましい。
また、図11(a)、(b)のように、コンテナ1の底面の底板4の両側に100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部5を耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板で一体的に設けた底面部とし、このコンテナ1の底面部の両側部に一般構造用圧延鋼材やや熱間圧延鋼板、溶接構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材含む鋼材で形成した側板6をそれぞれ溶接して一体的に接合してコンテナ1を形成するようにもできる。この場合にも、コンテナ1の底面およびコーナー部5の耐摩耗性、高張力のスエーデン鋼で軽量化、強度化でき、価格の低減がはかれ、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して、このコンテナを運搬車に廃材が停滞しないように排出処理できる。
上記では、コンテナ1の両側の側板6を上下に分割して接合したものについて説明したが、前後方向にも適宜に分割して接合することもできるものであり、上記した本発明の趣旨にもとづいて変形態様を実施することができる。
このように形成したコンテナ1の外周面には、図1、図2のように上端部を折曲して補強部12としたり、チャンネル材の補強材を上部に平行状に溶接したりして架設でき、また上記コンテナ1の底部に従来のコンテナと同じように両脚部13を直接的に溶接したコンテナ取着部14を配設して、運搬車2に積み卸し可能や一体的に装着して搭載するようにでき、コンテナ1の前部および後部の壁面15は、従来のものとほぼ同様に構成し、運搬車2に違和感が生じなく、従来と同じようにして使用するようにできる。
図1〜図5は、本発明の一実施例を示すものである。廃材運搬用のコンテナ1は、10トン用のもので、3.2mm厚さの耐摩耗鋼、高張力鋼板のスエーデン鋼板(ドメックスウエア)の底板4を所定幅のものとし、この底板4の両側に300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部5を逐次押圧していって一体的に形成したSS41の一般構造用圧延鋼材の側板6をそれぞれ溶接して一体的に接合している。一般構造用圧延鋼材は、上記スエーデン鋼と同一厚さの3〜4mmのものを使用して接合部に段差を生じなくしている。
スエーデン鋼は薄くても耐摩耗、高張力を有するが、高価であり、SS41の一般構造用圧圧延鋼材はスエーデン鋼に比して耐摩耗、高張力が劣るが、価格が安く、コーナー部5の曲面形状を成形しやすく、コンテナ1のコストダウンがはかれる。
また、図1〜図4のように、コンテナ1の両側の側板6を一枚の定寸の鋼材を所定の寸法で切断してそれぞれ上側板7と下側板8に分割し、その分割した上側板7の下部と下側板8の上部にコンテナ1の長手方向にそって外側に膨出した半円弧状の折曲補強部9、10をそれぞれ設け、この上下に分割した上側板7の下部の折曲補強部9と下側板8の上部の折曲補強部10を重ね合わせて溶接して一体的に接合し、折曲補強部9、10によって側部を補強して、経済的に、耐久性よく利用できるようにしている。
したがって、コンテナ1の底面を耐摩耗性、高張力のスエーデン鋼で軽量化、強度化でき、従来の一体構造のものに比して1/3〜1/2もの軽量化や価格低下がはかれ、側部を安価な一般構造用圧延鋼材を使用し、分割構成するとともに、折曲補強部9、10によって側部を補強して、価格の低減がはかれて強度を高められ、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナ1に収容して、このコンテナ1を運搬車に廃材が停滞しないように排出処理できる。
6は本発明の他の実施例で、上記側板6の折曲補強手段として、図のように上側板7と下側板8にコンテナ1の折曲補強部9、10を外側に大きく湾曲してコンテナ1の容積を大きくするようにしたものである。
図7は、本発明のさらに他の実施例で、コンテナ1の両側の側板6の分割した上側板7の下部と下側板8の上部に、図のようにコンテナ1の長手方向にそって外側に膨出した断面くの字状の曲面形状の折曲補強部9、10をそれぞれ設けて、この上下に分割した上側板7の下部の折曲補強部9と下側板8の上部の折曲補強部10を重ね合わせて溶接して一体的に接合したものである。このように補強するなど、成形しやすい手段が採用して価格の低減をはかり、強度を高めることができる。
図8(a)、(b)は、本発明のそれぞれさらに他の実施例で、上記した上側板7と下側板8の折曲補強部9、10をやや大きな2段状の複数として溶接して一体的に接合して、コンテナ1を補強するとともに、容積を大きくしたものである。
図9(a)、(b)は、本発明のそれぞれさらに他の実施例で、コンテナ1の底面の底板4の耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板を10度位の勾配のなだらかな山形状や鈍角の山形状に形成し、底面の強度を向上させたものである。なお、この補強部の下部に、さらに補強材11を設けることが好ましい。
図10(a)、(b)は、本発明のそれぞれさらに他の実施例で、コンテナ1の底面の底板4の耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板を−10度位の勾配のなだらかな谷形状や鈍角の谷形状に形成したものである。特に、中央部分を凹ませることによって、コンテナ1の容積を増加でき、廃材に含まれる水分を中央部に集められて、排出できて好ましい。
図11(a)、(b)は、本発明のそれぞれさらに他の実施例で、コンテナ11の底面の底板6の両側に300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部5を耐摩耗、高張力のスエーデン鋼の鋼板で一体的に設けた底面部とし、このコンテナ1の底面部の両側部にSS41の一般構造用圧延鋼材で形成した側板6をそれぞれ溶接して一体的に接合したものである。
この場合でも、コンテナ1の底面を耐摩耗性、高張力のスエーデン鋼で軽量化、強度化でき、従来の一体構造のものに比して1/2〜2/3もの軽量化や価格低下がはかれ、側部を安価な一般構造用圧延鋼材を使用し、折曲補強部9、10によって側部を補強して、価格の低減がはかれて強度を高められ、家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナ1に収容して、このコンテナ1を運搬車に廃材が停滞しないように排出処理できる。
上記では、コンテナ1の両側の側板6を上下に分割して接合した実施例について説明したが、前後方向にも適宜に分割して接合することもできるものである。
以上いろいろな実施例について説明したが、上記した両開きの排出扉やスイング式、ダンプカー式、トラック型などの2トン用、4トン用、10トン等の着脱式、固定式のコンテナ、両側に脚を設けるとともにキャリアを設けたスタンド式コンテナ、その他についてそれぞれ適用可能であり、本発明の趣旨にもとづいて適宜に変形態様を実施することができる。
本発明は、廃材処理分野における家庭ごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して、搬送する廃材搬送用コンテナに利用できるものである。
1…コンテナ 2…運搬車 3…排出扉 4…底板 5…コーナー部 6…側板 7…上側板 8…下側板 9…折曲補強部 10…折曲補強部

Claims (2)

  1. 家庭のごみ、廃棄物、汚泥、残土などの廃材をコンテナに収容して搬送する廃材搬送用コンテナであって、
    コンテナを底板とその両側の側板とに分割して異種材料の鋼板を接合構成としているもので、
    そのコンテナの両側の側板をそれぞれ上側板と下側板に分割して、その分割した上側板の下端部と下側板の上端部にコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ断面を円弧状に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を設け、この上下に分割した上側板の下端部の折曲補強部と下側板の上端部の折曲補強部のコンテナの長手方向にそって外側にそれぞれ膨出した折曲補強部を重ね合せて溶接して二重に重ね合せた側面の接合構造とし、
    上記コンテナの底面の底板に耐摩耗鋼、高張力鋼のスエーデン鋼の鋼板を使用し、このコンテナの底面の底板の両側に上記スエーデン鋼の鋼板に比して耐摩耗、高張力に劣るがコーナー部の曲面形状を成形しやすい一般構造用圧延鋼材、溶接構造用圧延鋼材、熱間圧延鋼板、機械構造用炭素鋼材、ステンレス圧延鋼材のいずれかの鋼材で下部に100〜300mmの曲率半径の曲面形状のコーナー部を一体的に折曲した側板をそれぞれ接合したことを特徴とする廃材搬送用コンテナ。
  2. コンテナの両側板の上側板の下端部と下側板の上端部にコンテナの長手方向にそって外側に膨出した曲面形状またはくの字状に折曲した折曲形状の折曲補強部を二段以上の複数にそれぞれ設け、この上下に分割した上側板の複数の折曲補強部と下側板の複数の折曲補強部を重ね合せて外側に膨出した折曲補強部を二重の側面とした接合構造の側板としたことを特徴とする請求項1に記載の廃材搬送用コンテナ。
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