JP6071191B2 - 密封包装体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)ヒートシール可能な帯状の熱収縮性フィルムの両側縁部を重ね合わせ、この重ね合わせ部を当該フィルムの長手方向に融着してシール部を形成してなる筒状フィルムと、
内容物が充填された筒状フィルムの両開口部を封止する封止部材と、
熱収縮性フィルムの一方の側縁部からなり筒状フィルムの外側に帯状にはみ出したフィルム外耳片と、
筒状フィルムの表面上のフィルム外耳片に覆われた領域であって当該領域に印刷が施されている印刷部と、
を備える密封包装体。
(2)熱収縮性フィルムは、120℃における熱収縮率が縦方向及び横方向共に15〜40%であり、且つ、90℃における熱収縮率が縦方向及び横方向共に5〜30%である、(1)に記載の密封包装体。
(3)フィルム外耳片の縁部に傷痕加工が施されている、(1)又は(2)に記載の密封包装体。
(4)熱収縮性フィルムは、透明又は半透明である、(1)〜(3)のいずれか一つに記載の密封包装体。
(5)ヒートシール可能な帯状の熱収縮性フィルムの一方の側縁部に、印刷を施して印刷部を形成する印刷工程と、
印刷部が形成された面が外側となるように熱収縮性フィルムを湾曲させて他方の側縁部が印刷部を覆うように当該フィルムの両側縁部を重ね合わせる製筒工程と、
外側に帯状にはみ出だし且つ印刷部を覆うフィルム外耳片が形成されるように、両側縁部同士の重ね合わせ部を当該フィルムの長手方向に融着してシール部を形成して筒状成形体を得る融着工程と、
筒状成形体に、内容物を充填する充填工程と、
両開口部を封止する封止工程と、
を備える密封包装体の製造方法。
(6)熱収縮性フィルムを搬送する過程において、インクジェット方式によって印刷を施す、(5)に記載の密封包装体の製造方法。
(7)複数のローラのうち熱収縮性フィルムの表面に接する複数のローラによって当該フィルムを搬送する搬送工程を更に備え、印刷部が形成された面と当接するローラは、当該印刷部の幅よりも幅広な溝を有する段つきローラである、(5)又は(6)に記載の密封包装体の製造方法。
図1,2に示すように、本実施形態に係る密封包装体10は、帯状の熱収縮性フィルムの両側縁部を重ね合わせ、この重ね合わせ部分のほぼ中央部をフィルムの長手方向にわたり所定の幅で熱融着してシール部3を形成してなる筒状フィルム2と、筒状フィルム2の両端部を封止する封止部材4と、筒状フィルム2の他方の側縁部からなり内側に帯状にはみ出したフィルム内耳片2aと、筒状フィルム2の一方の側縁部からなり外側に帯状にはみ出したフィルム外耳片2bと、筒状フィルム2の表面上であってフィルム外耳片2bに覆われた領域に印刷が施されている印刷部7とを備える。密封包装体10は、内容物8を収容している。ここでは内容物8として魚肉、畜肉ハム若しくはソーセージを例示するが、チーズや羊羹、ういろうなどを収容してもよい。
自動充填包装機100を用いた密封包装体10の製造方法について詳細に説明する。密封包装体10の製造方法は、後述のフィルム供給手段11から供給される帯状の熱収性縮フィルム13を、印字工程、製筒工程、ヒートシール工程、充填工程及び封止工程の一連の工程において加工し密封包装体10を製造する。
(1)熱収縮率
ASTM D−2732に準拠した方法により測定した。具体的には、0.25MPaの圧力下で120℃の熱水中に20分間浸漬した場合の熱収縮率を測定し、120℃における熱収縮率とした。また、大気圧下、90℃の熱水中に10分間浸漬した場合の熱収縮率を測定し、90℃の熱収縮率とした。この熱収縮率の測定においては、縦方向及び横方向について測定し、それぞれ5つの試験結果の平均値を熱収縮率として用いた。
(2)レトルト適性
300本の密封包装体について、加熱缶圧ゲージ圧が0.25MPaの条件下で、120℃、20分間のレトルト処理を行った密封包装体について、印字が剥がれた本数を数え、以下の基準に従って評価した。
○:印字が剥がれた本数が3本未満
×:印字が剥がれた本数が3本以上
(3)結晶融解温度(融点)の測定
Perkin Elmer社製 Pyris Diamond DSCを用いて、融点の測定を行なった。測定は試料を10℃から200℃まで10℃/分の条件で昇温し、200℃で1分間保持したのち、10℃/分の条件で10℃まで降温し、10℃で1分間保持し、再度10℃/分の条件で昇温した時の、結晶融解カーブのピーク値に対応する温度を読み取り、融点とした。
(4)熱収縮応力(ORS120℃)
熱収縮性フィルムの120℃における熱収縮応力を、ASTM D 1504に準拠した方法により測定した。このORS120℃の測定においては、熱収縮性フィルムを裁断して得た短冊試験片(長さ:150mm、幅:10mm)を、Uゲージに接続された一対のクリップ間に短冊試験片を把持し、浴温120℃のシリコーンオイル中に5分間浸漬し、このときの最大熱収縮応力をUゲージにて測定することによって行った。この熱収縮応力の測定においては、縦方向及び横方向について測定し、それぞれ5つの試験結果の平均値を熱収縮応力として用いた。
(5)樹脂の略号
実施例及び比較例において使用した樹脂の略号と商品名等を、表1にまとめて記す。
表2に示す層構成にて環状5層ダイを用いて溶融共押出した後、約15℃の冷水で固化させ、総厚み約1100μmのチューブ状の無延伸原反を作製した。ついで、この無延伸原反を延伸温度約120℃で、インフレーション法により縦方向に約5倍、横方向に約6倍とした約30倍の延伸倍率で二軸延伸した後、90℃の加熱ロールにより熱処理することにより、最終厚み約40μmの多層フィルムを得た。得られた多層フィルムを巻き取り、その後巻きほどきながら幅100mmに裁断し、端部に傷痕加工を施して再度巻き取る事で、実施例1の熱収縮性フィルムを作製した。
表2に示す層構成にて延伸温度約110℃で縦方向に約5倍、横方向に約6倍とした約30倍の延伸倍率で二軸延伸した後、75℃の加熱ロールにより熱処理して作製した熱収縮性フィルムを使用したこと以外、実施例1と同様に魚肉ソーセージ密封包装体を得た。熱収縮率、ボイル適性評価の評価結果を表2に示す。
PVDC系重合体として、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体(塩化ビニリデン含有量/塩化ビニル含有量=89質量%/11質量%、重量平均分子量12.5万)100質量部に対し、可塑剤としてジブチルセバケートを3質量部、アセチルトリブチルシトレートを2.5質量部、熱安定剤としてエポキシ化大豆油を2質量部、梨地剤として平均粒径5μの無定形の二酸化珪素0.1質量部、滑剤としてステアリン酸アミド0.1質量部、顔料として、Pigment Yellow139(クラリアントジャパン株式会社製 製品名GraPhtol Yellow H2R)を0.2質量部、Pigment RED166(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製 商品名CROMOPHTAL Scarlet RN)を0.1質量部、添加して混合した。
表2に示す樹脂にて、総厚み約440μmのチューブ状の無延伸原反を作製した。ついで、この無延伸原反を延伸温度約125℃で、インフレーション法により縦方向に約3倍、横方向に約4倍とした約12倍の延伸倍率で二軸延伸した後、100℃の加熱ロールで処理し、最終厚み約40μmの多層フィルムを得た。その後実施例1と同様にして比較例1の熱収縮性フィルムを得た。次にインクジェット印字をフィルム外耳片で覆われない領域に設けた事以外、実施例1と同様に魚肉ソーセージ密封包装体を得た。熱収縮率、レトルト適性評価の評価結果を表2に示す。
表2に示す樹脂にて、表層(A)にコロナ処理で、濡れ張力が45mN/mになるように調整し、インクジェット印字をフィルム外耳片で覆われない領域に設けた事以外、比較例1と同様に魚肉ソーセージ密封包装体を得た。熱収縮率、レトルト適性評価の評価結果を表2に示す。
Claims (6)
- ヒートシール可能な帯状の熱収縮性フィルムの両側縁部を重ね合わせ、この重ね合わせ部を当該フィルムの長手方向に融着してシール部を形成してなる筒状フィルムと、
内容物が充填された前記筒状フィルムの両開口部を封止する封止部材と、
前記熱収縮性フィルムの一方の側縁部からなり前記筒状フィルムの外側に帯状にはみ出したフィルム外耳片と、
前記筒状フィルムの表面上の前記フィルム外耳片に覆われた領域であって当該領域に印刷が施されている印刷部と、
を備え、
前記熱収縮性フィルムは、120℃における熱収縮率が縦方向及び横方向共に15〜40%であり、且つ、90℃における熱収縮率が縦方向及び横方向共に5〜30%である、密封包装体。 - 前記フィルム外耳片の縁部に傷痕加工が施されている、請求項1に記載の密封包装体。
- 前記熱収縮性フィルムは、透明又は半透明である、請求項1又は2に記載の密封包装体。
- ヒートシール可能な帯状の熱収縮性フィルムの一方の側縁部に、印刷を施して印刷部を形成する印刷工程と、
前記印刷部が形成された面が外側となるように前記熱収縮性フィルムを湾曲させて他方の側縁部が前記印刷部を覆うように当該フィルムの両側縁部を重ね合わせる製筒工程と、
外側に帯状にはみ出だし且つ前記印刷部を覆うフィルム外耳片が形成されるように、前記両側縁部同士の重ね合わせ部を当該フィルムの長手方向に融着してシール部を形成して筒状成形体を得る融着工程と、
前記筒状成形体に、内容物を充填する充填工程と、
両開口部を封止する封止工程と、
を備え、
前記熱収縮性フィルムは、120℃における熱収縮率が縦方向及び横方向共に15〜40%であり、且つ、90℃における熱収縮率が縦方向及び横方向共に5〜30%である、密封包装体の製造方法。 - 前記熱収縮性フィルムを搬送する過程において、インクジェット方式によって前記印刷を施す、請求項4に記載の密封包装体の製造方法。
- 前記熱収縮性フィルムの表面に接する複数のローラによって当該フィルムを搬送する搬送工程を更に備え、
前記複数のローラのうち前記印刷部が形成された面と当接するローラは、前記印刷部の幅よりも幅広な溝を有する段つきローラである、請求項4に記載の密封包装体の製造方法。
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