JP5130158B2 - 共押出延伸多層フィルム、ならびに、これを用いた筒状フィルム成形体および筒状包装体 - Google Patents
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Description
(1) 230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(A)と、
プロピレン系酸変性物を含む接着層(B)と、
芳香族ポリアミド系共重合体を含むガスバリア層(C)と、
プロピレン系酸変性物を含む接着層(D)と、
230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(E)と、
がこの順に積層され、
120℃における熱収縮応力が1.0〜3.5MPaである、
共押出延伸多層フィルム。
(2) 前記表層(E)のプロピレン系重合体は、前記表層(A)のプロピレン系重合体よりも、230℃におけるメルトフローレートの値が小さい、
上記(1)に記載の共押出延伸多層フィルム。
(3) 前記表層(E)のプロピレン系重合体の230℃におけるメルトフローレートの値が、前記表層(A)のプロピレン系重合体の230℃におけるメルトフローレートの値の0.95倍未満である、
上記(2)に記載の共押出延伸多層フィルム。
(4) 総厚みが30〜50μmであり、
該総厚みに対する各層の厚みの割合が、前記表層(A):20〜40体積%、前記接着層(B):5〜20体積%、前記ガスバリア層(C):5〜40体積%、前記接着層(D):5〜20体積%、前記表層(E):20〜40体積%である、
上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の共押出延伸多層フィルム。
(5) 230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(A)と、プロピレン系酸変性物を含む接着層(B)と、芳香族ポリアミド系共重合体を含むガスバリア層(C)と、プロピレン系酸変性物を含む接着層(D)と、230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(E)と、がこの順に積層された積層体を、100〜130℃で面積延伸倍率20〜50倍に延伸して得られる、
上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の共押出延伸多層フィルム。
筒状フィルム成形体。
(7) スリットを有する熱風遮蔽板の該スリットを介して、前記重ね合わせ部に熱風を吹き付けることにより、前記重ね合わせ部を熱融着して得られる、
上記(6)に記載の筒状フィルム成形体。
(8) 上記(6)または(7)に記載の筒状フィルム成形体の両端開口を封止して得られる、
筒状包装体。
(9)上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の共押出延伸多層フィルムを準備する工程と、前記共押出延伸多層フィルムを前記表層(A)が外周面を構成するように筒状に湾曲させ、前記表層(A)上に前記表層(E)を重ね合わせ、その重ね合わせた部分に表層(A)側から熱を印加してヒートシールする工程と、
を有する筒状フィルム成形体の製造方法。
(10) 帯状の合成樹脂フィルムを筒状に湾曲させて該合成樹脂フィルムのフィルム両側縁が重ね合わせられた筒状体を形成する製筒手段と、前記筒状体の重ね合わせ部にノズル開口から熱風を吹き付け、該重ね合わせ部を熱融着させて筒状フィルム成形体を成形する熱風シール手段とを備え、前記熱風シール手段と前記筒状体の重ね合わせ部との間に、スリットを有する熱風遮蔽板が設けられ、前記ノズル開口および前記筒状体の重ね合わせ部を結ぶ直線上に、前記スリットが配置されている筒状フィルム成形体の製造装置により製造され、前記合成樹脂フィルムが、上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の共押出延伸多層フィルムである、筒状包装体。
(11)前記共押出延伸多層フィルムを前記表層(A)が外周面を構成するように筒状に湾曲させ、前記表層(A)上に前記表層(E)を重ね合わせ、その重ね合わせた部分に表層(A)側から熱を印加して得られる、上記(10)に記載の筒状包装体。
本実施形態の共押出延伸多層フィルムは、表層(A)、接着層(B)、ガスバリア層(C)、接着層(D)および表層(E)が少なくともこの順に積層された積層構造を有し、且つ、120℃における熱収縮応力が1.0〜3.5MPaであることを特徴とする。
上述した共押出延伸多層フィルムは、例えば、共押出法より好ましくは溶融押出法で得た積層物を延伸することにより、作製することができる。以下、代表例として、インフレーション法により共押出延伸多層フィルムを作製する方法につき詳述する。
共押出延伸多層フィルムを、表層(A)が外周面を構成するように筒状に湾曲させ、筒状に湾曲させて表層(A)上に前記表層(E)を封筒張りに重ね合わせ、その重ね合わせた部分に表層(A)側から熱を印加してヒートシールを行なうことにより、筒状フィルム成形体を得ることができる。この筒状フィルム成形体は、表層(A)が外周面を構成し表層(E)が内周面を構成した筒状成形体であり、その筒内に内容物(被包装物)を包装し得る包装部材として、使用することができる。ここで、封筒貼りにヒートシールするとは、図1に示すように、共押出延伸多層フィルムにて内容物(被包装物)を筒状に一周を少し超えて包んだ際の、その超えた端部を筒状の側面に沿ってもう一方の端部と重ね合わせ、その重ね合わせた部分の上側フィルムの下面と下側フィルムの上面とを熱融着することを意味する。なお、共押出延伸多層フィルムを、表層(A)が外周面を構成するように筒状に湾曲させて表層(E)と表層(E)とを合掌貼りに重ね合わせて、その重ね合わせた部分に表層(A)側から熱を印加してヒートシールを行なっても、筒状フィルム成形体を得ることができる。
筒状フィルム成形体およびこれに内容物(被包装物)を封入した包装体は、公知の自動充填包装機、例えば、旭化成ケミカルズ(株)社製「ADP(登録商標)」)を用いることにより、容易に得ることができる。以下、好適に使用可能な自動充填包装機につき、詳述する。
(1)ORS120℃
共押出延伸多層フィルムの120℃における熱収縮応力を、ASTM D 1504に準拠して測定した。このORS120℃の測定においては、共押出延伸多層フィルムを裁断して得た短冊試験片(長さ:150mm、幅:5mm、共押出延伸多層フィルムのTD方向が短冊試験片の長さ方向に対応する。)を、Uゲージに接続された一対のクリップ間に短冊試験片を把持し、浴温120℃のシリコーンオイル中に5分間浸漬し、このときの最大熱収縮応力(n=5の平均値)をUゲージにて測定することによって行った。
300本の包装体について、加熱缶内ゲージ圧が0.25MPaの条件下で、120℃20分のレトルト処理を行い、その際に破袋(パンク)が発生した本数を数えて、以下の基準にしたがって評価した。
○:破袋(パンク)本数が0本
×:破袋(パンク)本数が1本以上
レトルト処理後の100本(層間剥離又は破袋が発生しなかったものからサンプリング)の包装体について、絶縁抵抗を測定した。絶縁抵抗の測定は、メガテスター(商品名:絶縁抵抗計 BN−500UB (松下電器産業社製)、電圧:500V)および飽和食塩水を用いて、以下の手順で行った。まず、レトルト処理後の包装体の胴体中央部のシール線に触れないように、メガテスターのマイナス電極を包装体胴体中央部のシール線の対面側に差し込むとともに、プラス電極を飽和食塩水に漬けた。次に、マイナス電極を差した包装体を、クリップ部から胴体中央部まで浸漬させた。その後、包装体を反転させて、反対側のクリップ部から胴体中央部まで浸漬させ、このときのメガテスターの抵抗値を測定し、以下の基準にしたがって評価した(シール部にピンホールが存在すれば、絶縁抵抗が500KΩ未満となる)。
○:すべての包装体が500KΩ以上
×:1以上の包装体が500KΩ未満
レトルト処理後の10本(層間剥離又は破袋が発生しなかったものからサンプリング)の包装体から、幅15mm、長さ60mmの短冊状の試験片(長手方向の略中央部に、その長手方向に直交してシール線が存在する短冊)を作製した。そして、テンシロン万能試験機(商品名:RTC−1210、オリエンテック社製)を用い、得られた試験片の長手方向の両端部をフィルムチャック部に固定し、チャック間距離10mm、180°剥離、引張速度500mm/minの条件下で、シール強度を測定した。シール強度は、試験片10本の平均値とし、以下の基準にしたがって評価した。
○:6N/15mm幅以上
×:6N/15mm幅未満
レトルト処理後の20本(層間剥離又は破袋が発生しなかったものからサンプリング)の包装体を、28℃の温度条件下で3ケ月保存し、包装体のしわの発生の有無を、目視により、以下の基準にしたがって評価した。
○:しわの発生なし
×:しわが発生
レトルト処理後の10本(層間剥離又は破袋が発生しなかったものからサンプリング)の包装体の長手方向の中央部(結紮部間の中間位置)のシール線の幅を、ノギスで測定(単位:mm、小数点第2位を四捨五入)した。測定した包装体10本(測定1回/1本)の最大幅と最小幅との差を、シール線の幅のばらつき(mm)とし、以下の基準にしたがって評価した。
◎:シール線の幅のばらつきが1.0mm未満
○:シール線の幅のばらつきが1.0mm以上2.0mm未満
×:シール線の幅のばらつきが2.0mm以上
レトルト処理後の10本(層間剥離又は破袋が発生しなかったものからサンプリング)の包装体のシール部の平均表面粗さ(中心面平均値=Sa)を、表面粗さ測定機(商品名:サーフテストSV3000S4・3D、ミツトヨ社製)を使用して測定した。測定箇所は、包装体の長手方向の中央部(結紮部間の中間位置)とし、包装体の長手方向(シール線方向)に触針を走査して測定した。この測定においては、先端半径2μmのダイヤモンド製触針を用い、測定速度(触針の移動速度)は1mm/s、圧力は0.75mN、サンプリングピッチ(X方向)は10μm、プロファイルピッチ(Y方向)は10μm、測定面積(X方向×Y方向)は10mm×0.1mmとして、画像解析(評価曲面の設定は「粗さ曲線群」、フィルタの種類は「GAUSSIAN」、X方向低域カットオフ値は「4,000μm」とした)により、包装体10本(測定1回/1本)のシール部の平均表面粗さ(μm:中心面平均値=Sa)を求め、以下の基準にしたがって評価した。
○:シール線の平均表面粗さが50μm未満
×:シール線の平均表面粗さが50μm以上
まず、環状5層ダイを用いて溶融共押出した後に約15℃の冷水で固化させることにより、層構成がPP1/ad1/Ny1/ad1/PP2の5層構成のパリソン(総厚み約1100μm、折幅約150mm、各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30)を作製した。次いで、このパリソンを、インフレーション法により、縦方向(MD方向)に約7.0倍および横方向(TD方向)に約7.0倍とした約49倍の延伸倍率および約120℃の延伸温度で、同時二軸延伸した後、120℃で熱処理することにより、フィルム幅約1m、最終厚み約30μmのシングルプライの共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30、ORS120℃=1.6MPa)を得た。得られた幅約1mの共押出延伸多層フィルムを巻き取り、そのフィルムを捲きほどきながら幅90mmに裁断し、再度巻き取ることで、実施例1の共押出延伸多層フィルム(原反ロール)を作製した。
フィルム速度 : 41m/min
ショット数 : 180本/分
ノズル開口42a : 長さ55mm、幅0.3mm
熱風温度 : 380℃ (ノズル内部)
熱風圧力 : 0.45MPa(ノズル内部)
パリソンの層構成をPP8/ad1/Ny1/ad1/PP1(各層の厚みの体積%=20/20/25/5/30)とし、延伸倍率を約33倍(MD/TD=約6.0倍/約5.5倍)とし、延伸温度を110℃とし、熱処理温度を90℃とし、最終厚みを約35μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、実施例2の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=20/20/25/5/30、ORS120℃=3.0)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表2に示す。
パリソンの層構成をPP1/ad1/Ny1/ad1/PP1(各層の厚みの体積%=15/5/40/20/20)とし、延伸倍率を約32倍(MD/TD=約6.0倍/約5.3倍)とし、延伸温度を130℃とし、熱処理温度を110℃とし、最終厚みを約40μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、実施例3の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=15/5/40/20/20、ORS120℃=1.2)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表2に示す。
パリソンの層構成をPP1/ad1/Ny2/ad1/PP6(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30)とし、延伸倍率を約26倍(MD/TD=約6.0倍/約4.3倍)とし、延伸温度を110℃とし、熱処理温度を90℃とし、最終厚みを約45μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、実施例4の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30、ORS120℃=2.5)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表2に示す。
パリソンの層構成をPP1/ad1/Ny3/ad1/PP7(各層の厚みの体積%=40/7/6/7/40)とし、延伸倍率を約23倍(MD/TD=約3.8倍/約6.0倍)とし、延伸温度を100℃とし、熱処理温度を90℃とし、最終厚みを約50μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、実施例5の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=40/7/6/7/40、ORS120℃=3.4)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表2に示す。
パリソンの層構成をPP7/ad1/Ny3/ad1/PP7(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30)とし、延伸倍率を約30倍(MD/TD=約5.0倍/約6.0倍)とし、延伸温度を120℃とし、熱処理温度を90℃とし、最終厚みを約40μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、実施例6の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30、ORS120℃=2.2)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表2に示す。
パリソンの層構成をPP2/ad1/Ny2/ad1/PP2(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30)とし、延伸倍率を約28倍(MD/TD=約6.0倍/約4.7倍)とし、延伸温度を110℃とし、熱処理温度を110℃とし、最終厚みを約45μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、実施例7の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30、ORS120℃=2.5)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表2に示す。
図1に示すように、自動充填包装機(旭化成ケミカルズ(株)社製「ADP(登録商標)」)に、直方体状のスリットSが平面中央部に設けられたセラミックス製の熱風遮蔽板61(サイズ:長さ140mm、幅40mm、厚さ1mm、スリットサイズ:長さ120mm、幅1mm)を以下の条件で設置し、この熱風遮蔽板61のスリットSを介して熱風を吹きつけてヒートシールすること以外は、実施例4と同様に処理して、実施例8の筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表2に示す。
筒状態と熱風印加ノズルの距離 : 1.6mm
筒状体と遮蔽板の隙間 : 0.5mm
熱風遮蔽版の傾きθ : 10°
パリソンの層構成をPP4/ad1/Ny1/ad1/PP4(各層の厚みの体積%=26/2/44/2/26)とし、延伸倍率を約30倍(MD/TD=約5.0倍/約6.0倍)とし、延伸温度を110℃とし、熱処理温度を90℃とし、最終厚みを約40μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、比較例1の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=26/2/44/2/26、ORS120℃=2.5)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表3に示す。
パリソンの層構成をPP1/ad1/Ny1/ad1/PP4(各層の厚みの体積%=45/3/4/3/45)とし、延伸倍率を約39倍(MD/TD=約6.0倍/約6.5倍)とし、延伸温度を120℃とし、熱処理温度を130℃とし、最終厚みを約40μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、比較例2の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=45/3/4/3/45、ORS120℃=0.7)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表3に示す。
パリソンの層構成をPP3/ad1/Ny1/ad1/PP8(各層の厚みの体積%=20/5/50/5/20)とし、延伸倍率を約23倍(MD/TD=約6.0倍/約3.9倍)とし、延伸温度を120℃とし、熱処理温度を110℃とし、最終厚みを約55μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、比較例3の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=20/5/50/5/20、ORS120℃=1.4)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表3に示す。
パリソンの層構成をPP3/ad1/Ny1/ad1/PP2(各層の厚みの体積%=15/25/20/25/15)とし、延伸倍率を約49倍(MD/TD=約7.0倍/約7.0倍)とし、延伸温度を110℃とし、熱処理温度を115℃とし、最終厚みを約25μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、比較例4の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=15/25/20/25/15、ORS120℃=3.0)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表3に示す。
パリソンの層構成をPP4/ad1/Ny1/ad1/PP7(各層の厚みの体積%=45/3/4/3/45)とし、延伸倍率を約39倍(MD/TD=約6.0倍/約6.5倍)とし、延伸温度を130℃とし、熱処理温度を130℃とし、最終厚みを約40μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、比較例5の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=45/3/4/3/45、ORS120℃=0.4)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表3に示す。
パリソンの層構成をPP1/ad1/Ny1/ad1/PP1(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30)とし、延伸倍率を約28倍(MD/TD=約6.0倍/約4.7倍)とし、延伸温度を100℃とし、熱処理温度を90℃とし、最終厚みを約45μmとすること以外は、実施例1と同様に処理して、比較例6の共押出延伸多層フィルム(各層の厚みの体積%=30/10/20/10/30、ORS120℃=3.8)、筒状フィルム成形体および筒状包装体(魚肉ソーセージ包装体)を得た。各種性能評価の評価結果を、表3に示す。
Claims (8)
- 230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(A)と、
プロピレン系酸変性物を含む接着層(B)と、
芳香族ポリアミド系共重合体を含むガスバリア層(C)と、
プロピレン系酸変性物を含む接着層(D)と、
230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(E)と、
がこの順に積層され、
120℃における熱収縮応力が1.0〜3.5MPaである、
共押出延伸多層フィルム。 - 前記表層(E)のプロピレン系重合体は、前記表層(A)のプロピレン系重合体よりも、230℃におけるメルトフローレートの値が小さい、
請求項1に記載の共押出延伸多層フィルム。 - 前記表層(E)のプロピレン系重合体の230℃におけるメルトフローレートの値が、前記表層(A)のプロピレン系重合体の230℃におけるメルトフローレートの値の0.95倍未満である、
請求項2に記載の共押出延伸多層フィルム。 - 総厚みが30〜50μmであり、
該総厚みに対する各層の厚みの割合が、前記表層(A):20〜40体積%、前記接着層(B):5〜20体積%、前記ガスバリア層(C):5〜40体積%、前記接着層(D):5〜20体積%、前記表層(E):20〜40体積%である、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の共押出延伸多層フィルム。 - 230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(A)と、プロピレン系酸変性物を含む接着層(B)と、芳香族ポリアミド系共重合体を含むガスバリア層(C)と、プロピレン系酸変性物を含む接着層(D)と、230℃におけるメルトフローレートが0.5〜8.0g/10分のプロピレン系重合体を含む表層(E)と、がこの順に積層された積層体を、100〜130℃で面積延伸倍率20〜50倍に延伸して得られる、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の共押出延伸多層フィルム。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の共押出延伸多層フィルムを前記表層(A)が外周面を構成するように筒状に湾曲させ、前記表層(A)上に前記表層(E)を重ね合わせ、その重ね合わせた部分に表層(A)側から熱を印加して得られる、
筒状フィルム成形体。 - スリットを有する熱風遮蔽板の該スリットを介して、前記重ね合わせ部に熱風を吹き付けることにより、前記重ね合わせ部を熱融着して得られる、
請求項6に記載の筒状フィルム成形体。 - 請求項6または請求項7に記載の筒状フィルム成形体の両端開口を封止して得られる、
筒状包装体。
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