JP6070778B2 - 焦点調節装置、およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、焦点調節装置、およびカメラに関する。
次のようなオートフォーカス装置が知られている。このオートフォーカス装置は、光の色収差を利用してレンズの焦点位置ズレを検出し、検出結果に基づいて焦点調整を行って各色光のぼけを修正する(例えば、特許文献1)。
特開平6−138362号公報
しかしながら、従来のオートフォーカス装置では、光軸上にフィルタが挿入された場合に、フィルタの屈折率によって焦点距離がずれた場合に、フォーカスレンズを光軸方向のどちらに移動させれば合焦させることができるかを判定するためには、一度フォーカスレンズをいずれかの方向に移動させてそのときのぼけ状態の変化を検出する必要があったため、処理に時間がかかるという問題があった。
本発明による焦点調節装置は、焦点調節を行うレンズを有する光学系により結像した像を撮像して信号を出力する撮像部と、前記信号に基づく画像が有する色成分ごとに前記信号のエッジを検出するエッジ検出部と、前記色成分ごとに前記エッジの信号を微分して微分値を算出する算出部と、異なる前記色成分で前記エッジの信号の微分値の比を2つ算出し、算出した比が一致する、または比の差が小さくなる方向を前記レンズの移動方向とする制御部と、を備える。
本発明によるカメラは、上記焦点調節装置を備える。
本発明によれば、フォーカスレンズを光軸方向のどちらに移動させれば合焦させることができるかを高速に判定することができる。
カメラ100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 軸上色収差によって各色成分ごとの光軸上の合焦位置が異なることを模式的に示した図である。 NDフィルタが挿入された場合の合焦位置の変化を模式的に示した図である。 スルー画表示中の常時AF制御の流れを示すフローチャート図である。 サンプル画像の具体例を示す図である。 R、G、Bそれぞれのエッジ強度を正規化した場合の具体例を示す図である。 エッジ強度の微分特性の具体例を示す図である。 AFレンズ位置が変化した場合の微分特性値の変化を表した図である。 各色成分のエッジの傾きの比の変化を表した図である。
図1は、本実施の形態におけるカメラの一実施の形態の構成を示すブロック図である。カメラ100は、操作部材101と、レンズ102と、NDフィルタ1021と、撮像素子103と、制御装置104と、メモリカードスロット105と、モニタ106とを備えている。操作部材101は、使用者によって操作される種々の入力部材、例えば電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、十字キー、決定ボタン、再生ボタン、削除ボタンなどを含んでいる。
レンズ102は、複数の光学レンズから構成されるが、図1では代表して1枚のレンズで表している。また、レンズ102を構成するレンズには、後述するAF(Auto Focus/自動焦点調整)のためのAFレンズが含まれる。NDフィルタ1021は、レンズ102を介して入射する光量を調節するための濃度フィルタであって、制御装置104は、NDフィルタ1021をレンズ102と撮像素子103との間の光軸上に挿入したり抜いたりすることによって、撮像素子103へ入射する光量を調節する。
撮像素子103は、例えばCCDやCMOSなどのイメージセンサーであり、レンズ102により結像した被写体像を撮像する。そして、撮像によって得られた画像信号を制御装置104へ出力する。
制御装置104は、撮像素子103から入力された画像信号に基づいて所定の画像形式、例えばJPEG形式の画像データ(以下、「本画像データ」と呼ぶ)を生成する。また、制御装置104は、生成した画像データに基づいて、表示用画像データ、例えばサムネイル画像データを生成する。制御装置104は、生成した本画像データとサムネイル画像データとを含み、さらにヘッダ情報を付加した画像ファイルを生成してメモリカードスロット105へ出力する。
メモリカードスロット105は、記憶媒体としてのメモリカードを挿入するためのスロットであり、制御装置104から出力された画像ファイルをメモリカードに書き込んで記録する。また、メモリカードスロット105は、制御装置104からの指示に基づいて、メモリカード内に記憶されている画像ファイルを読み込む。
モニタ106は、カメラ100の背面に搭載された液晶モニタ(背面モニタ)であり、当該モニタ106には、メモリカードに記憶されている画像やカメラ100を設定するための設定メニューなどが表示される。また、制御装置104は、使用者によってカメラ100のモードが撮影モードに設定されると、撮像素子103から時系列で取得した画像の表示用画像データをモニタ106に出力する。これによってモニタ106にはスルー画が表示される。
制御装置104は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路により構成され、カメラ
100を制御する。なお、制御装置104を構成するメモリには、SDRAMやフラッシュメモリが含まれる。SDRAMは、揮発性のメモリであって、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、フラッシュメモリは、不揮発性のメモリであって、制御装置104が実行するプログラムのデータや、プログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータなどが記録されている。
本実施の形態では、制御装置104は、撮像素子103からスルー画の入力が開始されると、AF(Autoフォーカス/自動焦点調節)処理を実行して、スルー画表示中に継続して焦点調節を行う。具体的には、制御装置104は、公知のコントラスト方式により、撮像素子103から入力される画像のコントラストが最も高くなるように、レンズ102に含まれるAFレンズを光軸方向に移動させて焦点調節を行う。すなわち、制御装置104は、スルー画表示中の常時AF制御を行う。
この場合、一般的なスルー画表示中の常時AF制御においては、フレーム中の焦点検出領域(AF評価エリア)のコントラスト低下が検出されたときに、AFレンズをコントラストが上昇する方向へ移動させることによって焦点調節を行っていた。しかし、この際にはいわゆる山登り制御によりコントラストが最大となるAFレンズの位置を検出する必要があるが、AFレンズを至近側または無限遠側のいずれに移動させればコントラストを上昇させることができるかは、実際にAFレンズをいずれか一方向に移動させてコントラストを検出してみないとわからなかった。
ここで、スルー画表示中に光軸上にNDフィルタ1021が挿入されると、NDフィルタ1021の屈折率によって合焦位置がずれる。例えば、図2に示すように、NDフィルタ1021を挿入する前には、被写体光の合焦位置2aは撮像素子103の撮像面2cと一致していたのに対して、光軸上にNDフィルタ1021が挿入された場合には、被写体光の合焦位置2bは撮像面2cからずれてしまう。
このため、カメラメーカでは、あらかじめNDフィルタ1021挿入による合焦位置のずれを考慮してレンズ102やNDフィルタ1021を含んだ光学系、例えばレンズ鏡筒の設計を行っている。しかしながら、撮影場所の湿度や温度等の周辺環境によって、レンズ鏡筒全体に歪みが発生する場合があり、このような歪みが発生している状況で光軸上にNDフィルタ1021が挿入されると、NDフィルタ1021の挿入に伴う合焦位置のずれが、設計時に想定したずれとは異なる可能性がある。
したがって、常時AF制御中にNDフィルタ1021が挿入されたときに、NDフィルタ1021の挿入に伴う合焦位置のずれが設計時の想定したずれとは異なる場合には、フレームのコントラストが低下するため、AFレンズを合焦方向に移動させて焦点調節を行う必要がある。このときに従来のコントラスト方式によって焦点調節を行おうとした場合には、AFレンズをどちらか一方に移動させてコントラストを検出することにより、合焦させるためのAFレンズの移動方向をその都度判定する必要があり、AF処理に時間を要するという問題があった。
そこで、本実施の形態では、このような問題点を解決するために、NDフィルタ1021が光軸上に挿入された場合でも、AFレンズを移動させることなく、現在のAFレンズ位置が合焦位置から光軸方向のどちらの方向にずれているかを判定し、判定結果に基づいてAFレンズを合焦位置方向へ移動させるようにする。
具体的には、撮像素子103から入力されるフレームがRGB表色系で表される画像である場合には、RGBの各色成分ごとの軸上色収差の違いにより、各色成分の光軸上の合
焦位置は異なる。例えば、図3に示すように、G成分の合焦位置(ピント位置)は位置3aであるのに対して、R成分とB成分の合焦位置(ピント位置)は位置3bとなる場合がある。本実施の形態では、このような各色成分ごとの光軸上の合焦位置が軸上色収差によって異なることを加味して、光軸上にNDフィルタが挿入された場合に、現在のAFレンズ位置が合焦位置から光軸方向のどちらの方向にずれているかを判定する。
図4は、本実施の形態におけるスルー画表示中の常時AF制御の流れを示すフローチャートである。図4に示す処理は、撮像素子103からスルー画の入力が開始されると起動するプログラムとして、制御装置104によって実行される。
ステップS10において、制御装置104は、公知のコントラスト方式により、入力されたフレーム内に設定されたAF評価エリア内の画像のコントラストが最も高くなるように、レンズ102に含まれるAFレンズを光軸方向に移動させて焦点調節を行う。これにより、スルー画の入力開始時に焦点調節を行って被写体に合焦させることができる。その後、ステップS20へ進み、ステップS10におけるコントラストAFが終了したか否かを判断する。ステップS20で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS21へ進む。
ステップS21では、制御装置104は、光軸上にNDフィルタ1021が挿入されたか否かを判断する。ステップS21で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS21で肯定判断した場合には、上述したように、NDフィルタ1021の挿入によって改めて焦点調節を行う必要がある可能性があると判断して、ステップS30へ進む。
ステップS30では、制御装置104は、AF評価エリア内の画像を対象として、RGB別にエッジを検出する。そして、制御装置104は、検出したエッジの強度が0以上1以下の値をとるようにエッジの振幅を正規化する。ここで、図5に示すサンプル画像を対象としてRGB別に検出したエッジの振幅を正規化する場合の例について説明する。この場合には、制御装置104は、画像内の点線で囲まれた領域5aを対象として、任意のX方向(水平方向)にて、RGBの各出力ごとにエッジ強度のY方向(垂直方向)の平均値を算出する。
例えば、サンプル画像中の位置(x,y)におけるR、G、Bのエッジ強度を、それぞれr(x,y)、g(x,y),b(x,y)とすると、X方向の位置xにおけるR、G、Bのエッジ強度のY方向nライン分(0<n≦y、例えば、3ライン分、5ライン分、7ライン分等)の平均値は、次式(1)〜式(3)により算出される。
Figure 0006070778
Figure 0006070778
Figure 0006070778
式(1)により算出したX方向の位置におけるR成分のエッジ強度のY方向nライン分の平均値の領域5a内における最小値をr_avemin(x)、最大値をr_avemax(x)とすると、X方向の位置xにおけるR成分のエッジ強度は、次式(4)によって正規化される。
Figure 0006070778
また、式(2)により算出したX方向の位置におけるG成分のエッジ強度のY方向nライン分の平均値の領域5a内における最小値をg_avemin(x)、最大値をg_avemax(x)とすると、X方向の位置xにおけるG成分のエッジ強度は、次式(5)によって正規化される。
Figure 0006070778
また、式(3)により算出したX方向の位置におけるB成分のエッジ強度のY方向nライン分の平均値の領域5a内における最小値をb_avemin(x)、最大値をb_avemax(x)とすると、X方向の位置xにおけるB成分のエッジ強度は、次式(6)によって正規化される。
Figure 0006070778
例えば、あるフレームにおけるR、G、Bそれぞれのエッジ強度を正規化した場合には、図6(a)に示すようになる。また、別のフレームにおけるR、G、Bそれぞれのエッジ強度を正規化した場合には、図6(b)に示すようになる。なお、図6(a)および図6(b)において、横軸はX方向の位置xを示す画素数であり、縦軸は正規化後のエッジ強度である。
この図6に示す例では、図6(a)では、位置xに向けて各色成分のエッジ強度が緩やかに上昇していることから、このフレームはぼけた画像であることを示している。これに対して、図6(b)では、位置xの手前で各色成分のエッジ強度が急激に上昇していることから、このフレームは合焦した画像であることを示している。
その後、ステップS40へ進み、制御装置104は、ステップS30で正規化した各色成分のエッジの傾きを算出し、その傾きが所定レベル以上であるか否かを判断する。具体的には、制御装置104は、エッジデータのウィンドウ幅をp(例えばp=3)とする微分特性を次式(7)〜(9)により算出することにより、エッジの傾きを算出する。
Figure 0006070778
Figure 0006070778
Figure 0006070778
例えば、図6(a)に示したフレームにおけるエッジ強度の微分特性は図7(a)に示すようになり、図6(b)に示したフレームにおけるエッジ強度の微分特性は図7(b)に示すようになる。図7に示すように、合焦した画像について算出された図7(b)に示す微分特性と、非合焦の画像について算出された図7(a)に示す微分特性とを比較すると、合焦した画像の方が微分特性は大きくなる。すなわちエッジの傾きは大きくなる。
そこで、ステップS40でエッジの傾きが所定レベル以上、例えば0.4以上であるか否かを判断することにより、現在のフレームが合焦状態に近い状態にあるか否かを判定することができる。ステップS40で否定判断した場合、すなわち非合焦状態にあると判断した場合には、AFレンズ位置を微調整しただけでは合焦させることが困難であるため、ステップS10へ戻って再度コントラストAF処理を行う。これに対して、ステップS40で肯定判断した場合、すなわち合焦状態に近い状態にあると判断した場合には、AFレンズ位置を微調整することによって合焦させることが可能であるため、ステップS50へ進む。
ステップS50では、制御装置104は、R、G、Bの各色成分のうち、少なくとも2つの色成分についてのエッジの傾きがステップS40で検出されたか否かを判断する。RまたはBが均一の場合等、少なくとも2つの色成分についてのエッジの傾きが検出できない場合には、以下に説明するAFレンズの移動方向の判定が行えない。このため、ステップS50で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って、再度コントラストAF処理を行う。これに対して、ステップS50で肯定判断した場合には、ステップS60へ進む。
ステップS60では、制御装置104は、R、G、Bの各色成分のうち、いずれか2つの色成分の傾きが所定レベルで一致するか否かを判断する。具体的には、上述したように、RGBの各色成分ごとの軸上色収差の違いにより、各色成分の光軸上の合焦位置は異なるため、式(7)〜(9)により算出したR´(x)、G´(x)、B´(x)ごとに、エッジの傾きがピークとなるAFレンズ位置が異なる。
例えば、図8は、図7(b)に示した微分特性が最大となったx(=q)位置におけるAFレンズ位置が変化した場合の微分特性値、すなわちR´(q)、G´(q)、B´(q)の変化を図示したものである。この図8に示すように、R´(q)、G´(q)、B´(q)のそれぞれは、エッジの傾きがピークとなるAFレンズ位置、すなわちAFモータのパルス数が異なっている。
本実施の形態では、R´(q)、G´(q)、B´(q)のうち、いずれか2つの色成分のエッジの傾きが最大値である1から所定範囲内である所定レベル以上で一致する場合には、合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しないようにする。これに対して、R´(q)、G´(q)、B´(q)のうち、いずれか2つの色成分のエッジの傾きが最大値である1から所定範囲内である所定レベル以上で一致しない場合には、非合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更する。例えば、図8では、B´(q)とG´(q)とが1に近い点8aで一致するため、この場合には合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しない。
なお、図8に示す判定手法に加えて、図9に示すように、各色成分のエッジの傾きの比、すなわちR´(q)/G´(q)、B´(q)/G´(q)、およびR´(q)/B´
(q)を算出し、これらのうち2つの比の所定の値の付近、例えば1付近で一致する場合、または1付近での2つの比の差が所定値以内となる場合には、合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しないようにし、2つの比が所定の値の付近で交わらない場合には、非合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更するようにしてもよい。
例えば、図9では、B´(q)/G´(q)とR´(q)/B´(q)が1付近で点9aにおいて一致するため、この場合には合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しない。なお、この場合にどの色成分のエッジの傾きの比を判断に用いるかは、レンズ102における分光周波数に応じた焦点距離依存の特性に基づいて選択される。例えば、図9では、R´(q)/G´(q)の値はどのパルス数においても1に近い値をとることから、R成分とG成分の焦点位置はほぼ一致していると考えられるため、R´(q)/G´(q)以外の2つの比を用いることとする。
よって、ステップS60で肯定判断した場合には、ステップS21へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS60で否定判断した場合には、ステップS70へ進む。ステップS70では、制御装置104は、AFレンズの移動方向(AF方向)の判定を行う。本実施の形態では、図8に示した点8a、または図9に示した点9aに対応するAFモータのパルス数(=178)と、R/G、B/G、R/Bを基準状態としてSDRAMに記録しておく。そして、制御装置104は、画像エッジのR/G、B/G、R/BからAF方向を判定する。
具体的には、現在の画像エッジ色成分がR/B=1.05、B/G=0.95である場合は、合焦時の画像エッジ色成分であるR/B=B/G=1.00と比較することにより、現在のピント状態は前ピンであると判定して、AF方向を至近側と判定する。これに対して、現在の画像エッジ色成分がR/B=0.95、B/G=1.05である場合は、合焦時の画像エッジ色成分であるR/B=B/G=1.00と比較することにより、現在のピント状態は後ピンであると判定して、AF方向を無限遠側と判定する。その後、ステップS80へ進む。
ステップS80では、制御装置104は、現SDRAMに記録されているAFモータのパルス数と、R/G、B/G、R/Bとに基づいて、現在の画像エッジ色成分が1.00になるまでのAFモータの駆動量を設定する。その後、ステップS90へ進み、制御装置104は、AFモータをステップS70で判定したAF方向に、ステップS80で設定した駆動量だけ駆動させて焦点調節を行って、ステップS21へ戻る。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置104は、光軸上にNDフィルタ1021が挿入された場合には、各色成分ごとにエッジを検出し、各色成分ごとのエッジ強度の微分値を算出するようにした。そして、制御装置104は、算出した各色成分ごとのエッジ強度の微分値に基づいて、AFレンズの移動方向(駆動方向)を判定するようにした。これによって、NDフィルタ1021の屈折率によって合焦位置がずれた場合でも、その都度コントラスト方式のAF制御を行うことなくAFレンズの移動方向を判定することができるため、処理速度を向上させることができる。
(2)制御装置104は、AFモータを駆動させてAFレンズを判定したAF方向に駆動させるようにした。これによって、スルー画表示中にNDフィルタ1021が挿入された場合でも自動で焦点調節を行うことができる。
(3)制御装置104は、検出した各色成分ごとのエッジ強度が0以上1以下の値をとるように正規化してから微分値を算出するようにした。これによって、画像のコントラスト
変化を強調することができる。
(4)制御装置104は、図4に示したステップS10でコントラスト方式を用いて焦点調節を行った後に、ステップS21以降の処理を実行するようにした。これによって、一旦、コントラスト方式により焦点調節を行った後は、大きくAFレンズ位置を変化させなくても合焦状態を継続できることを加味して、AF処理を高速化することができる。
(5)制御装置104は、各色成分の微分値の比を算出し、算出した比のうちの2つの比が一致する点、または2つの比の差が所定値以内となる点に向けた移動方向をAFレンズの移動方向として判定するようにした。これによって、AFレンズの移動方向を高速かつ高精度に判定することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態のカメラは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置104は、ステップS40でエッジの傾きが所定レベル以上、例えば0.4以上であるか否かを判断することにより、現在のフレームが合焦状態に近い状態にあるか否かを判定する例について説明した。しかしながら、ステップS40での判断に用いる閾値(例えば0.4)は、ズーム倍率によって変化するため、レンズ102がズーム倍率の変更が可能なズームレンズである場合には、上記閾値をズーム倍率ごとに変更する必要がある。この場合のズーム倍率に応じた閾値は、あらかじめ算出されてSDRAMに記録しておけばよい。
(2)上述した実施の形態では、図9の例において、2つの比の所定の値の付近、例えば1付近で一致する場合、または1付近での2つの比の差が所定値以内となる場合には、合焦状態にあると判断する例について説明した。しかしながら、各色成分のエッジの傾きの比が1となる場合のAFモータのパルス数と、合焦位置におけるAFモータのパルス数とがずれる可能性があるため、判定に用いる閾値を1とせずにオフセットをとるようにしてもよい。
(3)上述した実施の形態では、カメラ100の制御装置104が図4に示した処理を実行する例について説明した。しかしながら、焦点調節機能を有する他の機器、例えばビデオカメラや外部カメラが接続されたパソコン等にも本発明は適用可能である。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
100 カメラ、101 操作部材、102 レンズ、1021 NDフィルタ、103
撮像素子、104 制御装置、105 メモリカードスロット、106 モニタ

Claims (11)

  1. 焦点調節を行うレンズを有する光学系により結像した像を撮像して信号を出力する撮像部と、
    前記信号に基づく画像が有する色成分ごとに前記信号のエッジを検出するエッジ検出部と、
    前記色成分ごとに前記エッジの信号を微分して微分値を算出する算出部と、
    異なる前記色成分で前記エッジの信号の微分値の比を2つ算出し、算出した比が一致する、または比の差が小さくなる方向を前記レンズの移動方向とする制御部と、
    を備える焦点調節装置。
  2. 請求項1に記載の焦点調節装置において、
    前記制御部は、少なくとも2つの色成分の前記微分値が所定値以上である場合、前記エッジの信号の微分値の比に基づいて、前記レンズの移動方向を制御する焦点調節装置。
  3. 請求項2に記載の焦点調節装置において、
    前記画像のコントラストを検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記エッジの信号の微分値が前記所定値未満である場合、前記検出部で検出したコントラストに基づいて前記レンズを制御する焦点調節装置。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の焦点調節装置において、
    前記撮像部に入射する光量を調節する光学部材を備え、
    前記光学部材が前記光学系の光軸上に配置された場合、前記制御部は、前記エッジの信号の微分値の比に基づいて、前記レンズの移動方向を制御する焦点調節装置。
  5. 焦点調節を行うレンズを有する光学系により結像した像を撮像して信号を出力する撮像部と、
    前記信号に基づく画像が有する色成分ごとに前記信号のエッジを検出するエッジ検出部と、
    前記色成分ごとに前記エッジの傾きを算出する算出部と、
    異なる前記色成分で前記エッジの傾きの比を2つ算出し、算出した比が一致する、または比の差が小さくなる方向を前記レンズの移動方向とする制御部と、
    を備える焦点調節装置。
  6. 請求項に記載の焦点調節装置において、
    前記制御部は、少なくとも2つの色成分の前記エッジの傾きが所定値以上である場合、前記エッジの傾きの比に基づいて、前記レンズの移動方向を制御する焦点調節装置。
  7. 請求項6に記載の焦点調節装置において、
    前記画像のコントラストを検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記エッジの傾きが前記所定値未満である場合、前記検出部で検出したコントラストに基づいて前記レンズを制御する焦点調節装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の焦点調節装置において、
    前記撮像部に入射する光量を調節する光学部材を備え、
    前記光学部材が前記光学系の光軸上に配置された場合、前記制御部は、前記エッジの傾きの比に基づいて、前記レンズの移動方向を制御する焦点調節装置。
  9. 請求項2、3、6または7のいずれか一項に記載の焦点調節装置において、
    前記制御部は、前記光学系の倍率に応じて前記所定値を変える焦点調節装置。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の焦点調節装置において、
    前記色成分は、R、G、Bである焦点調節装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の焦点調節装置を備えるカメラ。
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