JP5771913B2 - 焦点調節装置、およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、焦点調節装置、およびカメラに関する。
次のようなオートフォーカス装置が知られている。このオートフォーカス装置は、光の色収差を利用してレンズの焦点位置ズレを検出し、検出結果に基づいて焦点調整を行って各色光のぼけを修正する(例えば、特許文献1)。
特開平6−138362号公報
しかしながら、従来のオートフォーカス装置では、レンズの位置が合焦位置に対して光軸方向のどちらの方向にずれているかを検出することができなかった。
本発明による焦点調節装置は、焦点調節を行うためのフォーカシング用レンズを備えた光学系と、画像を構成する色成分ごとにエッジを検出するエッジ検出手段と、エッジ検出手段で検出したエッジ強度の微分値を色成分ごとに算出する微分値算出手段と、フォーカシング用レンズの光軸方向における所定の位置と、フォーカシング用レンズの所定の位置におけるエッジ強度の微分値との対応関係に関する情報を記憶する記憶手段と、微分値算出手段によって算出された色成分ごとのエッジ強度の微分値と記憶手段に記憶された情報とに基づいて、フォーカシング用レンズの移動方向を判定する判定手段と、を備え、判定手段は、各色成分の微分値の比を算出し、算出した比のうちの2つの比が一致する点、または2つの比の差が所定値以内となる点に向けた移動方向をフォーカシング用レンズの移動方向として判定することを特徴とする。
本発明では、判定手段によって判定された移動方向にフォーカシング用レンズを駆動する駆動手段をさらに備えるようにしてもよい。
微分値算出手段は、エッジ検出手段で検出した色成分ごとのエッジ強度を0以上1以下の値をとるように正規化してから微分値を算出するようにしてもよい。
フォーカシング用レンズを移動させながら画像のコントラストが最も高くなるフォーカシング用レンズ位置を特定することによって焦点調節を行う焦点調節手段をさらに備え、
エッジ検出手段、微分値算出手段、および判定手段は、焦点調節手段によって焦点調節が行われた後に、処理を行うようにしてもよい。
本発明によるカメラは、上記いずれかの焦点調節装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、レンズの位置が合焦位置に対して光軸方向のどちらの方向にずれているかを検出することができる。
カメラ100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 軸上色収差によって各色成分ごとの光軸上の合焦位置が異なることを模式的に示した図である。 スルー画表示中の常時AF制御の流れを示すフローチャート図である。 サンプル画像の具体例を示す図である。 R、G、Bそれぞれのエッジ強度を正規化した場合の具体例を示す図である。 エッジ強度の微分特性の具体例を示す図である。 AFレンズ位置が変化した場合の微分特性値の変化を表した図である。 各色成分のエッジの傾きの比の変化を表した図である。
図1は、本実施の形態におけるカメラの一実施の形態の構成を示すブロック図である。カメラ100は、操作部材101と、レンズ102と、撮像素子103と、制御装置104と、メモリカードスロット105と、モニタ106とを備えている。操作部材101は、使用者によって操作される種々の入力部材、例えば電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、十字キー、決定ボタン、再生ボタン、削除ボタンなどを含んでいる。
レンズ102は、複数の光学レンズから構成されるが、図1では代表して1枚のレンズで表している。また、レンズ102を構成するレンズには、後述するAF(Auto Focus/自動焦点調整)のためのAFレンズが含まれる。撮像素子103は、例えばCCDやCMOSなどのイメージセンサーであり、レンズ102により結像した被写体像を撮像する。そして、撮像によって得られた画像信号を制御装置104へ出力する。
制御装置104は、撮像素子103から入力された画像信号に基づいて所定の画像形式、例えばJPEG形式の画像データ(以下、「本画像データ」と呼ぶ)を生成する。また、制御装置104は、生成した画像データに基づいて、表示用画像データ、例えばサムネイル画像データを生成する。制御装置104は、生成した本画像データとサムネイル画像データとを含み、さらにヘッダ情報を付加した画像ファイルを生成してメモリカードスロット105へ出力する。
メモリカードスロット105は、記憶媒体としてのメモリカードを挿入するためのスロットであり、制御装置104から出力された画像ファイルをメモリカードに書き込んで記録する。また、メモリカードスロット105は、制御装置104からの指示に基づいて、メモリカード内に記憶されている画像ファイルを読み込む。
モニタ106は、カメラ100の背面に搭載された液晶モニタ(背面モニタ)であり、当該モニタ106には、メモリカードに記憶されている画像やカメラ100を設定するための設定メニューなどが表示される。また、制御装置104は、使用者によってカメラ100のモードが撮影モードに設定されると、撮像素子103から時系列で取得した画像の表示用画像データをモニタ106に出力する。これによってモニタ106にはスルー画が表示される。
制御装置104は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路により構成され、カメラ100を制御する。なお、制御装置104を構成するメモリには、SDRAMやフラッシュメモリが含まれる。SDRAMは、揮発性のメモリであって、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、フラッシュメモリは、不揮発性のメモリであって、制御装置104が実行するプログラムのデータや、プログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータなどが記録されている。
本実施の形態では、制御装置104は、撮像素子103からスルー画の入力が開始されると、AF(Autoフォーカス/自動焦点調節)処理を実行して、スルー画表示中に継続して焦点調節を行う。具体的には、制御装置104は、公知のコントラスト方式により、撮像素子103から入力される画像のコントラストが最も高くなるように、レンズ102に含まれるAFレンズを光軸方向に移動させて焦点調節を行う。すなわち、制御装置104は、スルー画表示中の常時AF制御を行う。
この場合、一般的なスルー画表示中の常時AF制御においては、フレーム中の焦点検出領域(AF評価エリア)のコントラスト低下が検出されたときに、AFレンズをコントラストが上昇する方向へ移動させることによって焦点調節を行っていた。しかし、この際にはいわゆる山登り制御によりコントラストが最大となるAFレンズの位置を検出する必要があるが、AFレンズを至近側または無限遠側のいずれに移動させればコントラストを上昇させることができるかは、実際にAFレンズをいずれか一方向に移動させてコントラストを検出してみないとわからなかった。
このため、従来のスルー画表示中の常時AF制御では、コントラストが低下した場合には、AFレンズをどちらか一方に移動させてコントラストを検出することにより、合焦させるためのAFレンズの移動方向をその都度判定する必要があり、AF処理に時間を要するという問題があった。そこで、本実施の形態では、このような問題点を解決するために、スルー画表示中の常時AF制御中は、AFレンズを移動させることなく、現在のAFレンズ位置が合焦位置から光軸方向のどちらの方向にずれているかを判定し、判定結果に基づいてAFレンズを合焦位置方向へ移動させるようにする。
具体的には、撮像素子103から入力されるフレームは、RGB表色系で表される画像である場合には、RGBの各色成分ごとの軸上色収差の違いにより、各色成分の光軸上の合焦位置は異なる。例えば、図2に示すように、G成分の合焦位置(ピント位置)は位置2aであるのに対して、R成分とB成分の合焦位置(ピント位置)は位置2bとなる場合がある。本実施の形態では、このような各色成分ごとの光軸上の合焦位置が軸上色収差によって異なることを加味して、現在のAFレンズ位置が合焦位置から光軸方向のどちらの方向にずれているかを判定し、スルー画表示中の常時AF制御を実現する。
図3は、本実施の形態におけるスルー画表示中の常時AF制御の流れを示すフローチャートである。図3に示す処理は、撮像素子103からスルー画の入力が開始されると起動するプログラムとして、制御装置104によって実行される。
ステップS10において、制御装置104は、公知のコントラスト方式により、入力されたフレーム内に設定されたAF評価エリア内の画像のコントラストが最も高くなるように、レンズ102に含まれるAFレンズを光軸方向に移動させて焦点調節を行う。これにより、スルー画の入力開始時に焦点調節を行って被写体に合焦させることができる。その後、ステップS20へ進み、ステップS10におけるコントラストAFが終了したか否かを判断する。ステップS20で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
ステップS30では、制御装置104は、AF評価エリア内の画像を対象として、RGB別にエッジを検出する。そして、制御装置104は、検出したエッジの強度が0以上1以下の値をとるようにエッジの振幅を正規化する。ここで、図4に示すサンプル画像を対象としてRGB別に検出したエッジの振幅を正規化する場合の例について説明する。この場合には、制御装置104は、画像内の点線で囲まれた領域4aを対象として、任意のX方向(水平方向)座標にて、RGBの各出力ごとにエッジ強度のY方向(垂直方向)の平均値を算出する。
例えば、AFレンズを駆動するAFモータのある(任意の)パルス数であるときに取得したサンプル画像中の位置(x,y)におけるR、G、Bのエッジ強度を、それぞれr(x,y)、g(x,y),b(x,y)とすると、X方向の位置xにおけるR、G、Bのエッジ強度のY方向nライン分(0<n≦y、例えば、3ライン分、5ライン分、7ライン分等)の平均値は、次式(1)〜式(3)により算出される。
Figure 0005771913
Figure 0005771913
Figure 0005771913
式(1)により算出したX方向の位置におけるR成分のエッジ強度のY方向nライン分の平均値の領域4a内における最小値をr_avemin(x)、最大値をr_avemax(x)とすると、X方向の位置xにおけるR成分のエッジ強度は、次式(4)によって正規化される。
Figure 0005771913
また、式(2)により算出したX方向の位置におけるG成分のエッジ強度のY方向nライン分の平均値の領域4a内における最小値をg_avemin(x)、最大値をg_avemax(x)とすると、X方向の位置xにおけるG成分のエッジ強度は、次式(5)によって正規化される。
Figure 0005771913
また、式(3)により算出したX方向の位置におけるB成分のエッジ強度のY方向nライン分の平均値の領域4a内における最小値をb_avemin(x)、最大値をb_avemax(x)とすると、X方向の位置xにおけるB成分のエッジ強度は、次式(6)によって正規化される。
Figure 0005771913
例えば、AFレンズを駆動するAFモータのパルス数が139パルスであるときのフレームを対象として、R、G、Bそれぞれのエッジ強度を正規化した場合には、図5(a)に示すようになる。また、AFレンズを駆動するAFモータのパルス数が178パルスであるときのフレームを対象として、R、G、Bそれぞれのエッジ強度を正規化した場合には、図5(b)に示すようになる。なお、図5(a)および図5(b)において、横軸はX方向の位置xを示す画素数であり、縦軸は正規化後のエッジ強度である。
この図5に示す例では、図5(a)では、位置xが30画素〜36画素辺りにかけて各色成分のエッジ強度が緩やかに上昇していることから、AFモータのパルス数が139パルスであるときのフレームはぼけた画像であることを示している。これに対して、図5(b)では、位置xが32画素付近で各色成分のエッジ強度が急激に上昇していることから、AFモータのパルス数が178パルスであるときのフレームは合焦した画像であることを示している。
その後、ステップS40へ進み、制御装置104は、ステップS30で正規化した各色成分のエッジの傾きを算出し、その傾きが所定レベル以上であるか否かを判断する。具体的には、制御装置104は、エッジデータのウィンドウ幅をp(例えばp=3)とする微分特性を次式(7)〜(9)により算出することにより、エッジの傾きを算出する。
Figure 0005771913
Figure 0005771913
Figure 0005771913
例えば、図5(a)に示したAFモータのパルス数が139パルスであるときのエッジ強度の微分特性は図6(a)に示すようになり、図5(b)に示したAFモータのパルス数が178パルスであるときのエッジ強度の微分特性は図6(b)に示すようになる。図6に示すように、合焦した画像について算出された図6(b)に示す微分特性と、非合焦の画像について算出された図6(a)に示す微分特性とを比較すると、合焦した画像の方が微分特性は大きくなる。すなわちエッジの傾きは大きくなる。
そこで、ステップS40でエッジの傾きが所定レベル以上、例えば0.4以上であるか否かを判断することにより、現在のフレームが合焦状態に近い状態にあるか否かを判定することができる。ステップS40で否定判断した場合、すなわち非合焦状態にあると判断した場合には、AFレンズ位置を微調整しただけでは合焦させることが困難であるため、ステップS10へ戻って再度コントラストAF処理を行う。これに対して、ステップS40で肯定判断した場合、すなわち合焦状態に近い状態にあると判断した場合には、AFレンズ位置を微調整することによって合焦させることが可能であるため、ステップS50へ進む。
ステップS50では、制御装置104は、R、G、Bの各色成分のうち、少なくとも2つの色成分についてのエッジの傾きがステップS40で検出されたか否かを判断する。RまたはBが均一の場合等、少なくとも2つの色成分についてのエッジの傾きが検出できない場合には、以下に説明するAFレンズの移動方向の判定が行えない。このため、ステップS50で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って、再度コントラストAF処理を行う。これに対して、ステップS50で肯定判断した場合には、ステップS60へ進む。
ステップS60では、制御装置104は、R、G、Bの各色成分のうち、いずれか2つの色成分の傾きが所定レベルで一致するか否かを判断する。具体的には、上述したように、RGBの各色成分ごとの軸上色収差の違いにより、各色成分の光軸上の合焦位置は異なるため、式(7)〜(9)により算出したR´(x)、G´(x)、B´(x)ごとに、エッジの傾きがピークとなるAFレンズ位置が異なる。
例えば、図7は、図6(b)においてAFモータのパルス数が178パルスであるときに微分特性が最大となったx位置(=32)におけるAFレンズ位置が変化した場合の微分特性値、すなわちR´(32)、G´(32)、B´(32)の変化を図示したものである。この図7に示すように、R´(32)、G´(32)、B´(32)のそれぞれは、エッジの傾きがピークとなるAFレンズ位置、すなわちAFモータのパルス数が異なっている。
本実施の形態では、R´(32)、G´(32)、B´(32)のうち、いずれか2つの色成分のエッジの傾きが最大値である1から所定範囲内である所定レベル以上で一致する場合には、合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しないようにする。これに対して、R´(32)、G´(32)、B´(32)のうち、いずれか2つの色成分のエッジの傾きが最大値である1から所定範囲内である所定レベル以上で一致しない場合には、非合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更する。例えば、図7では、B´(x)とG´(x)とが1に近い点7aで一致するため、この場合には合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しない。
なお、図7に示す判定手法に加えて、図8に示すように、各色成分のエッジの傾きの比、すなわちR´(x)/G´(x)、B´(x)/G´(x)、およびR´(x)/B´(x)を算出し、これらのうち2つの比の所定の値の付近、例えば1付近で一致する場合、または1付近での2つの比の差が所定値以内となる場合には、合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しないようにし、2つの比が所定の値の付近で交わらない場合には、非合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更するようにしてもよい。
例えば、図8では、B´(x)/G´(x)とR´(x)/B´(x)が1付近で点8aにおいて一致するため、この場合には合焦状態にあると判断して、AFレンズ位置を変更しない。なお、この場合にどの色成分のエッジの傾きの比を判断に用いるかは、レンズ102における分光周波数に応じた焦点距離依存の特性に基づいて選択される。例えば、図8では、R´(x)/G´(x)の値はどのパルス数においても1に近い値をとることから、R成分とG成分の焦点位置はほぼ一致していると考えられるため、R´(x)/G´(x)以外の2つの比を用いることとする。
よって、ステップS60で肯定判断した場合には、ステップS30へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS60で否定判断した場合には、ステップS70へ進む。ステップS70では、制御装置104は、AFレンズの移動方向(AF方向)の判定を行う。本実施の形態では、図7に示した点7a、または図8に示した点8aに対応するAFモータのパルス数(図7、図8の例においてはパルス数178)と、R/G、B/G、R/Bを基準状態としてSDRAMに記録しておく。そして、制御装置104は、画像エッジのR/G、B/G、R/BからAF方向を判定する。
具体的には、現在の画像エッジ色成分がR/B=1.05、B/G=0.95である場合は、合焦時の画像エッジ色成分であるR/B=B/G=1.00と比較することにより、現在のピント状態は前ピンであると判定して、AF方向を至近側と判定する。これに対して、現在の画像エッジ色成分がR/B=0.95、B/G=1.05である場合は、合焦時の画像エッジ色成分であるR/B=B/G=1.00と比較することにより、現在のピント状態は後ピンであると判定して、AF方向を無限遠側と判定する。その後、ステップS80へ進む。
ステップS80では、制御装置104は、SDRAMに記録されているAFモータのパルス数と、R/G、B/G、R/Bとに基づいて、現在の画像エッジ色成分が1.00になるまでのAFモータの駆動量を設定する。その後、ステップS90へ進み、制御装置104は、AFモータをステップS70で判定したAF方向に、ステップS80で設定した駆動量だけ駆動させて焦点調節を行って、ステップS30へ戻る。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置104は、各色成分ごとにエッジを検出し、各色成分ごとのエッジ強度の微分値を算出するようにした。そして、制御装置104は、算出した各色成分ごとのエッジ強度の微分値に基づいて、AFレンズの移動方向(駆動方向)を判定するようにした。これによって、スルー画表示中の常時AF制御において、その都度コントラスト方式のAF制御を行う必要がなくなり、処理速度を向上させることができる。
(2)制御装置104は、AFモータを駆動させてAFレンズを判定したAF方向に駆動させるようにした。これによって、スルー画表示中に自動で焦点調節を行うことができる。
(3)制御装置104は、検出した各色成分ごとのエッジ強度が0以上1以下の値をとるように正規化してから微分値を算出するようにした。これによって、画像のコントラスト変化を強調することができる。
(4)制御装置104は、図3に示したステップS10でコントラスト方式を用いて焦点調節を行った後に、ステップS30以降の処理を実行するようにした。これによって、一旦、コントラスト方式により焦点調節を行った後は、大きくAFレンズ位置を変化させなくても合焦状態を継続できることを加味して、常時AF制御中の処理を高速化することができる。
(5)制御装置104は、各色成分の微分値の比を算出し、算出した比のうちの2つの比が一致する点、または2つの比の差が所定値以内となる点に向けた移動方向をAFレンズの移動方向として判定するようにした。これによって、AFレンズの移動方向を高速かつ高精度に判定することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態のカメラは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置104は、ステップS40でエッジの傾きが所定レベル以上、例えば0.4以上であるか否かを判断することにより、現在のフレームが合焦状態に近い状態にあるか否かを判定する例について説明した。しかしながら、ステップS40での判断に用いる閾値(例えば0.4)は、ズーム倍率によって変化するため、レンズ102がズーム倍率の変更が可能なズームレンズである場合には、上記閾値をズーム倍率ごとに変更する必要がある。この場合のズーム倍率に応じた閾値は、あらかじめ算出されてSDRAMに記録しておけばよい。
(2)上述した実施の形態では、図8の例において、2つの比の所定の値の付近、例えば1付近で一致する場合、または1付近での2つの比の差が所定値以内となる場合には、合焦状態にあると判断する例について説明した。しかしながら、各色成分のエッジの傾きの比が1となる場合のAFモータのパルス数と、合焦位置におけるAFモータのパルス数とがずれる可能性があるため、判定に用いる閾値を1とせずにオフセットをとるようにしてもよい。
(3)上述した実施の形態では、カメラ100の制御装置104が図3に示した処理を実行する例について説明した。しかしながら、焦点調節機能を有する他の機器、例えばビデオカメラや外部カメラが接続されたパソコン等にも本発明は適用可能である。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
100 カメラ、101 操作部材、102 レンズ、103 撮像素子、104 制御装置、105 メモリカードスロット、106 モニタ

Claims (5)

  1. 焦点調節を行うためのフォーカシング用レンズを備えた光学系と、
    画像を構成する色成分ごとにエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段で検出したエッジ強度の微分値を色成分ごとに算出する微分値算出手段と、
    前記フォーカシング用レンズの光軸方向における所定の位置と、前記フォーカシング用レンズの前記所定の位置における前記エッジ強度の微分値との対応関係に関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記微分値算出手段によって算出された前記色成分ごとのエッジ強度の微分値と前記記憶手段に記憶された情報とに基づいて、前記フォーカシング用レンズの移動方向を判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、各色成分の微分値の比を算出し、算出した比のうちの2つの比が一致する点、または2つの比の差が所定値以内となる点に向けた移動方向を前記フォーカシング用レンズの移動方向として判定することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 請求項1に記載の焦点調節装置において、
    前記判定手段によって判定された移動方向に前記フォーカシング用レンズを駆動する駆動手段をさらに備えることを特徴とする焦点調節装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点調節装置において、
    前記微分値算出手段は、前記エッジ検出手段で検出した前記色成分ごとのエッジ強度を0以上1以下の値をとるように正規化してから微分値を算出することを特徴とする焦点調節装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点調節装置において、
    前記フォーカシング用レンズを移動させながら画像のコントラストが最も高くなる前記フォーカシング用レンズ位置を特定することによって焦点調節を行う焦点調節手段をさらに備え、
    前記エッジ検出手段、前記微分値算出手段、および前記判定手段は、前記焦点調節手段によって焦点調節が行われた後に、処理を行うことを特徴とする焦点調節装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の焦点調節装置を備えることを特徴とするカメラ。
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