JP6070437B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置に関する。
従来、下記特許文献1に記載されるように、正極と負極とがセパレータを介して積層されてなる積層体を有する蓄電装置が知られている。この蓄電装置では、積層体の最外層の電極に対向する位置に、電極活物質含有膜を有しないダミー電極が配置されている。ダミー電極は、最外層の電極とは反対の電極に用いられる金属のみから形成されている。ダミー電極は、袋状のセパレータ内に収納される。何らかの原因で装置内部の温度が上昇した場合に、セパレータが収縮することにより、ダミー電極と最外層の電極との間で短絡が生じる。これにより、放電が生じ、装置の熱安定性が高められる。
下記特許文献2に記載されるように、正極と負極とがポリマー電解質層を介して積層されてなる積層電極群を有する蓄電装置が知られている。この蓄電装置では、積層電極群の少なくとも一方の最外層のさらに外側に短絡形成ユニットが設けられている。この短絡形成ユニットは、2枚の金属板の間に絶縁体が配置された構造を有する。釘刺しや圧壊が生じた際、積層電極群よりも先に短絡形成ユニットで短絡が生じる。これにより、電圧が低下し、装置の安全性が高められる。
特開2002−270239号公報 特開2001−068156号公報
しかしながら、上述した従来の蓄電装置では、積層体または積層電極群(電極組立体)の電極には活物質層が形成される一方、ダミー電極または短絡形成ユニットの金属板には活物質層が形成されない。そのため、蓄電装置の製造時に、未塗工電極から構成される短絡用の部分と電極組立体とを、同一ライン内で製造することは困難である。よって、全体として工程数が増えざるを得ず、製造効率が低い。
本発明は、製造効率を向上することができる蓄電装置を提供することを目的とする。
本発明の蓄電装置は、ケースと、ケース内に収容され、正極活物質層を含む複数の正極と負極活物質層を含む複数の負極が絶縁された状態で積層方向に積層された構造を有する電極組立体とを備えた蓄電装置であって、ケースと電極組立体の積層方向の最外層との間に配置された短絡ユニットを備え、短絡ユニットは、負極に電気的に接続され、負極活物質層が設けられない未塗工電極である第1導電板と、正極に電気的に接続され、正極活物質層が設けられない未塗工電極である第2導電板と、第1導電板と第2導電板との間に配置された絶縁部材と、を備える積層体が捲回された層状の構造を有し、短絡ユニットの最外層が電極組立体の最外層に面接触していることを特徴とする。
この蓄電装置では、短絡ユニットは、第1導電板と絶縁部材と第2導電板とを備える積層体が捲回されることによって形成される。このように、積層体を捲回することで短絡ユニットが形成されるため、電極組立体とは別に短絡ユニットをASSY化(若しくはユニット化)することができる。よって、予めASSY化された短絡ユニットを電極組立体に組み付けるだけでよく、工程数が削減される。したがって、製造効率の向上を図ることができる。また、蓄電装置に例えば釘等が刺さると、釘等はケースを貫通して短絡ユニットに刺さる。その場合、釘等は、まず、ケースに最も近接した第一層目の積層部を貫通する。ここで、その積層部の第1導電板または第2導電板が短絡電流によって発熱し、溶けてしまうと、溶けた導電板と釘等が非接触となり、第1導電板と第2導電板との間の短絡が解消されてしまう。この蓄電装置によれば、短絡ユニットは捲回されて層状の構造を有するため、次の積層部の第1導電板及び/または第2導電板によって再度短絡を行わせることができる。したがって、未塗工電極における短絡を確実に行うことができる。この短絡時においても、積層体が捲回されて一体化された短絡ユニットによれば、積層体の各層が互いに離間して短絡ユニットが積層方向に膨張する、といった現象を抑制することができる。
本発明の蓄電装置は、ケースと、ケース内に収容され、正極活物質層を含む複数の正極と負極活物質層を含む複数の負極が絶縁された状態で積層方向に積層された構造を有する電極組立体とを備えた蓄電装置であって、ケースと電極組立体の積層方向の最外層との間に配置された短絡ユニットを備え、短絡ユニットは、負極に電気的に接続され、負極活物質層が設けられない未塗工電極である第1導電板と、正極に電気的に接続され、正極活物質層が設けられない未塗工電極である第2導電板と、第1導電板と第2導電板との間に配置された絶縁部材と、を備える積層体が折り返された層状の構造を有することを特徴とする。
この蓄電装置では、短絡ユニットは、第1導電板と絶縁部材と第2導電板とを備える積層体が折り返されることによって形成される。このように、積層体を折り返すことで短絡ユニットが形成されるため、電極組立体とは別に短絡ユニットをASSY化(若しくはユニット化)することができる。よって、予めASSY化された短絡ユニットを電極組立体に組み付けるだけでよく、工程数が削減される。したがって、製造効率の向上を図ることができる。また、蓄電装置に例えば釘等が刺さると、釘等はケースを貫通して短絡ユニットに刺さる。その場合、釘等は、まず、ケースに最も近接した第一層目の積層部を貫通する。ここで、その積層部の第1導電板または第2導電板が短絡電流によって発熱し、溶けてしまうと、溶けた導電板と釘等が非接触となり、第1導電板と第2導電板との間の短絡が解消されてしまう。この蓄電装置によれば、短絡ユニットは折り返されて層状の構造を有するため、次の積層部の第1導電板及び/または第2導電板によって再度短絡を行わせることができる。したがって、未塗工電極における短絡を確実に行うことができる。この短絡時においても、積層体が折り返されて一体化された短絡ユニットによれば、積層体の各層が互いに離間して短絡ユニットが積層方向に膨張する、といった現象を抑制することができる。
負極は金属箔を有しており、第1導電板の厚みは金属箔の厚みよりも大きくてもよい。蓄電装置に例えば釘等が刺さった場合に、第1導電板は短絡電流によって発熱する。第1導電板の厚みを負極の金属箔の厚みよりも大きくすることにより、第1導電板がすぐに溶けてしまうことを防止し、未塗工電極における短絡をより確実に行うことができる。
第1導電板は銅からなり、第1導電板、第2導電板、及び絶縁部材のうち、第1導電板が最もケースの近くに配置されてもよい。銅は、熱容量が大きく、また熱伝導率が高い。銅からなる第1導電板が最もケースの近くに配置されると、第1導電板が短絡ユニットの最外層に露出することになり、短絡ユニットの放熱性を高めることができる。よって、短絡時の熱引けを良くし、熱暴走を生じ難くすることができる。
第1導電板は銅からなり、積層体は奇数回折り返されており、第1導電板、第2導電板、及び絶縁部材のうち、第1導電板が最もケースの近くに配置されてもよい。銅からなる第1導電板が最もケースの近くに配置されると、第1導電板が短絡ユニットの最外層に露出することになり、短絡ユニットの放熱性を高めることができる。よって、短絡時の熱引けを良くし、熱暴走を生じ難くすることができる。また、積層体が奇数回折り返されているので、銅からなる第1導電板が、最も電極組立体側の近くに配置されることになる。よって、電極組立体の最外層が負極である場合に、短絡ユニットと電極組立体との間に絶縁部材を設ける必要がない。
積層体において、第1導電板は第2導電板よりも延長されており、第1導電板の延長部が、積層体からなる層状体の外周に捲回されてもよい。この場合、銅からなる第1導電板が短絡ユニットの外周に配置されるため、短絡ユニットの放熱性をより一層高めることができる。
積層体において、第1導電板は第2導電板よりも延長されており、第1導電板の延長部が、積層体からなる層状体のケース側で折り返されてもよい。銅からなる第1導電板がケース側で折り返されるため、短絡ユニットの放熱性をより一層高めることができる。また、折り返しによって、最外層における第1導電板の厚みが増大するため、未塗工電極における短絡をより確実に行うことができる。
第1導電板は銅からなり、第1導電板の厚みは第2導電板の厚みよりも小さくてもよい。第1導電板を構成する銅の電気抵抗率は、第2導電板を構成する材料の電気抵抗率に比べて小さいことが多い。よって、厚みを小さくすることで第1導電板の断面積が小さくなっても、第1導電板において電気抵抗が大きく増大することが防止される。これにより、短絡を確実に行わせつつ、第1導電板に用いられる銅の量を低減することができる。
負極は、所定の方向に突出する負極タブを有し、正極は、所定の方向に突出する正極タブを有し、第1導電板は、所定の方向に突出して負極タブに重なるように配置される第1タブを有し、第2導電板は、所定の方向に突出して正極タブに重なるように配置される第2タブを有してもよい。この場合、負極タブと第1導電板の第1タブとの電気的な接続が容易になり、正極タブと第2導電板の第2タブとの電気的な接続が容易になる。接合されたすべてのタブが所定の方向に突出するため、正極端子および負極端子を同じ方向に設けることができ、外部の配線が容易になる。
短絡ユニットの最外層は、電極組立体の最外層に面接触してもよい。この場合、より大きい面積で短絡ユニットと電極組立体とが接触することになり、安全性が高められる。
第1導電板及び第2導電板の少なくとも一方は、表面にシリコン樹脂を有してもよい。この構成によれば、仮に第1導電板または第2導電板が釘等から離れた場合であっても、第1導電板と第2導電板とは、シリコン樹脂を介して溶着し易い。第1導電板と第2導電板とが互いに溶着することにより、第1導電板と第2導電板とを直接短絡させることができる。
第1導電板及び第2導電板の少なくとも一方は、表面にシリコン合金を有してもよい。この構成によれば、仮に第1導電板または第2導電板が釘等から離れた場合であっても、第1導電板と第2導電板とは、シリコン合金を介して溶着し易い。第1導電板と第2導電板とが互いに溶着することにより、第1導電板と第2導電板とを直接短絡させることができる。
電極組立体は、正極と、負極と、正極と負極との間に配置された他の絶縁部材と、が積層されてなる積層体であってもよい。
第1導電板は、複数の銅箔が積層されてなり、第2導電板は、複数のアルミニウム箔が積層されてなり、第1導電板における銅箔の枚数は、第2導電板におけるアルミニウム箔の枚数よりも少なくてもよい。第1導電板を構成する銅の電気抵抗率は、第2導電板を構成するアルミニウムの電気抵抗率に比べて小さい。よって、銅箔の枚数を少なくすることで第1導電板の断面積が小さくなっても、第1導電板において電気抵抗が大きく増大することが防止される。これにより、短絡を確実に行わせつつ、第1導電板に用いられる銅箔の枚数を低減することができる。
蓄電装置が二次電池であってもよい。この場合、二次電池において、未塗工電極における短絡を確実に行うことができる。
本発明によれば、製造効率を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る蓄電装置を模式的に示す断面図である。 図1の蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットを示す分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図1の蓄電装置において釘が刺さった場合の状態を示す断面図である。 従来の蓄電装置において釘が刺さった場合の状態を示す断面図である。 図1の蓄電装置において釘が刺さった場合の他の状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットを示す分解斜視図である。 図3に対応する第2実施形態の断面図であり、図7の蓄電装置における電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 第3実施形態に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットを示す分解斜視図である。 第4実施形態に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 第5実施形態に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 第6実施形態に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 第7実施形態に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 第8実施形態に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 一変形例に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 他の変形例に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。 更に他の変形例に係る蓄電装置の電極組立体と短絡ユニットの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態に係る蓄電装置について説明する。図1〜図3に示されるように、蓄電装置としての二次電池100は、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。
二次電池100は、ケース10と、ケース10内に収容された電極組立体20とを備える。ケース10は例えばアルミニウム等の金属からなってもよい。電極組立体20は、正極30と、負極40と、正極30と負極40との間に配置されたセパレータ(他の絶縁部材)50とを備える。なお、図2では、セパレータ50の図示は省略されている。正極30、負極40は、例えばシート状である。セパレータ50は、例えば袋状であるが、シート状であってもよい。袋状のセパレータ50内には、例えば正極30が収容される。複数の正極30及び複数の負極40が、セパレータ50を介して交互に積層されている。ケース10内には電解液60が充填され得る。電解液60としては、例えば有機溶媒系又は非水系の電解液等が挙げられる。ケース10の内壁面上には、絶縁フィルム(図示せず)が配置される。
正極30は、金属箔30bと、金属箔30bの両面に設けられた正極活物質層30cとを備え得る。金属箔30bは例えばアルミニウム箔である。正極活物質層30cは、正極活物質とバインダとを含んでもよい。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物は、マンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとを含む。
正極30は、縁に形成されて所定方向(電極組立体20における積層方向に直交する方向)に突出するタブ(正極タブ)30aを有してもよい。タブ30aには、正極活物質が担持されていない。正極30は、タブ30aを介して導電部材32に接続され得る。導電部材32は、正極端子34に接続され得る。正極端子34は、絶縁リング36を介してケース10に取り付けられてもよい。
負極40は、金属箔40bと、金属箔40bの両面に設けられた負極活物質層40cとを備え得る。金属箔40bは例えば銅箔である。負極活物質層40cは、負極活物質とバインダとを含んでもよい。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。
負極40は、縁に形成されて所定方向(電極組立体20における積層方向に直交する方向)に突出するタブ(負極タブ)40aを有してもよい。タブ40aには、負極活物質が担持されていない。負極40は、タブ40aを介して導電部材42に接続され得る。導電部材42は、負極端子44に接続され得る。負極端子44は、絶縁リング46を介してケース10に取り付けられてもよい。
セパレータ50としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。
上記したように、電極組立体20は、正極30と負極40がセパレータ50により絶縁された状態の層状の構造を有している。より詳細には、電極組立体20は、正極30と、負極40と、正極30と負極40との間に配置されたセパレータ50と、が積層されてなる積層体である。
なお、電極組立体20では、ケース10の内方に向けて、負極40、セパレータ50、及び正極30がこの順に配置されるが、正極30、セパレータ50、及び負極40がこの順に配置されてもよい。
ケース10と電極組立体20との間には、短絡ユニット70が配置されている。二次電池100の製造時において、短絡ユニット70は、電極組立体20とは別の工程(すなわち別のライン)で製造される。言い換えれば、短絡ユニット70は、電極組立体20とは独立して製造される。短絡ユニット70は、正極30および負極40のそれぞれに接続された2種類の導電板14,16と2枚の絶縁部材18,19とが積層された積層体80(図3参照)が捲回されてなる捲回体である。短絡ユニット70は、捲回体として構成されることにより、ASSY化(若しくはユニット化)されている。これによって、二次電池100の製造効率が向上している。
図2に示されるように、短絡ユニット70は、電極組立体20の積層方向における他方の端部においても、同様に設けられる。他方に配置された短絡ユニット70は、一方に配置された短絡ユニット70と同一のユニットである。他方に配置された短絡ユニット70の向き(捲回方向)は、一方に配置された短絡ユニット70の向き(捲回方向)と同一である。なお、一方の短絡ユニット70と他方の短絡ユニット70とが逆向きに配置され、電極組立体20の積層方向に垂直な面に関して面対称をなしてもよい。一方の短絡ユニット70と他方の短絡ユニット70とが、異なる構成を有するユニットであってもよい。短絡ユニット70は、電極組立体20の積層方向における一方のみに設けられてもよい。
図2および図3に示されるように、短絡ユニット70は、全体として、電極組立体20に沿って延在する平板状をなしている。短絡ユニット70は、電極組立体20の最外層の負極40に面接触している。短絡ユニット70は、外周側の導電板である第1導電板14と、内周側の導電板である第2導電板16と、第1導電板14と第2導電板16との間に配置された絶縁部材18と、第1導電板14の外周側に配置された絶縁部材19とを備える。短絡ユニット70は、第2導電板16と絶縁部材18と第1導電板14と絶縁部材19とからなる積層体80が捲回されることにより、形成される。短絡ユニット70は、積層体80が捲回されて形成されることにより、電極組立体20の積層方向と同方向に形成された層状の構造を有する。
第1導電板14は、負極40に電気的に接続される。例えば、第1導電板14は複数の銅箔が積層されてなる。第1導電板14を形成する銅箔として、金属箔40bと同じ銅箔が用いられてもよい。第1導電板14は、一枚の板状部材からなってもよい。第1導電板14には、活物質層が設けられていない。第1導電板14は、安全対策用の未塗工電極である。第1導電板14は、捲回される前において、長尺状すなわち帯状をなしている。
第2導電板16は、正極30に電気的に接続される。例えば、第2導電板16は複数のアルミニウム箔が積層されてなる。第2導電板16を形成するアルミニウム箔として、金属箔30bと同じアルミニウム箔が用いられてもよい。第2導電板16は、一枚の板状部材からなってもよい。第2導電板16には、活物質層が設けられていない。第2導電板16は、安全対策用の未塗工電極である。第2導電板16は、捲回される前において、長尺状すなわち帯状をなしている。
第1導電板14および第2導電板16の両面には、シリコン樹脂が塗布されてもよい。言い換えれば、第1導電板14および第2導電板16の表面は、シリコン樹脂を有してもよい。シリコン樹脂は、第1導電板14および第2導電板16のいずれか一方に塗布されてもよい。
第1導電板14および第2導電板16の両面には、シリコン合金が設けられてもよい。言い換えれば、第1導電板14および第2導電板16の表面は、シリコン合金を有してもよい。シリコン合金は、第1導電板14および第2導電板16のいずれか一方に設けられてもよい。
シリコン樹脂またはシリコン合金は、釘110(図6参照)等が二次電池100に刺さった場合に、第1導電板14と第2導電板16が互いに溶着し易いようにする機能を有する。
絶縁部材18は、第1導電板14と第2導電板16とを絶縁する。絶縁部材18は、絶縁シート又は絶縁層であってもよい。絶縁部材18としては、例えば樹脂シート、樹脂層、又はセパレータ50が用いられてもよい。絶縁部材18は、捲回される前において、長尺状すなわち帯状をなしている。
絶縁部材19は、積層体80が捲回された際に互いに隣接する第1導電板14と第2導電板16とを絶縁する。絶縁部材19は、絶縁シート又は絶縁層であってもよい。絶縁部材19としては、例えば樹脂シート、樹脂層、又はセパレータ50が用いられてもよい。絶縁部材19は、捲回される前において、長尺状すなわち帯状をなしている。
第1導電板14、第2導電板16、絶縁部材18、および絶縁部材19のそれぞれの短辺方向の長さは略等しい。捲回される前において、第1導電板14、第2導電板16、絶縁部材18、および絶縁部材19のそれぞれの長辺方向の長さは略等しい。すなわち、第1導電板14、第2導電板16、絶縁部材18、および絶縁部材19は、捲回される前において、略等しい大きさおよび形状を有する長方形状をなしている。
図1および図2に示されるように、第1導電板14は、一方の短辺に形成されて所定方向(短絡ユニット70における積層方向に直交する方向)に突出するタブ(第1タブ)14dを有してもよい。一方の短辺は、積層体80が捲回された後に外周側に配置される短辺である。すなわち、一方の短辺は、捲回方向における後段側の短辺である。タブ14dは、負極40のタブ40aに接続され得る。タブ14dの厚みは、第1導電板14における他の部分の厚みに比べて薄くてもよい。タブ14dは、タブ40aと重なるように配置され得る。タブ14dは、タブ40aに対して例えば溶接によって接合される。
第2導電板16は、一方の短辺に形成されて所定方向(短絡ユニット70における積層方向に直交する方向)に突出するタブ(第2タブ)16dを有してもよい。一方の短辺は、積層体80が捲回された後に外周側に配置される短辺である。すなわち、一方の短辺は、捲回方向における後段側の短辺である。タブ16dは、正極30のタブ30aに接続され得る。タブ16dの厚みは、第2導電板16における他の部分の厚みに比べて薄くてもよい。タブ16dは、タブ30aと重なるように配置され得る。タブ16dは、タブ30aに対して例えば溶接によって接合される。
第1導電板14の厚みは、第2導電板16の厚みより小さくてもよい。第1導電板14における銅箔の枚数が、第2導電板16におけるアルミニウム箔の枚数より少なくてもよい。例えば、第1導電板14を構成する銅箔を3枚とし、第2導電板16を構成するアルミニウム箔を5枚としてもよい。第1導電板14を構成する銅箔を5枚とし、第2導電板16を構成するアルミニウム箔を5枚としてもよい。第1導電板14および/または第2導電板16が一枚の板状部材から構成される場合、第1導電板14の厚みおよび/または第2導電板16の厚みを複数枚の金属箔に相当する厚みとしてもよい。
短絡ユニット70では、捲回軸線を基準として、外周側に第1導電板14が配置され、内周側に第2導電板16が配置されるが、第2導電板16が外周側に配置され、第1導電板14が内周側に配置されてもよい。すなわち、第1導電板14、絶縁部材18、第2導電板16、および絶縁部材19がこの順に積層された積層体を、第1導電板14が内周側となるように捲回してもよい。
図3に例示される短絡ユニット70では、積層体80が1周半捲回されている。短絡ユニット70内には、第2導電板16、絶縁部材18、第1導電板14、および絶縁部材19からなる積層部が3層形成される。すなわち、電極組立体20に近い方から順に、第1積層部71a、第2積層部71b、第3積層部71cが形成される。これにより、短絡ユニット70は、電極組立体20の積層方向と同方向に形成された層状の構造を有している。短絡ユニット70は、互いに積層された第1積層部71a、第2積層部71b、および第3積層部71cを有する。
第1積層部71aは、電極組立体20に近い方から順に、第1平板部19a、第1平板部14a、第1平板部18a、第1平板部16aが積層されてなる。第2積層部71bは、電極組立体20に近い方から順に、第2平板部16b、第2平板部18b、第2平板部14b、第2平板部19bが積層されてなる。第3積層部71cは、電極組立体20に近い方から順に、第3平板部16c、第3平板部18c、第3平板部14c、第3平板部19cが積層されてなる。
捲回体である短絡ユニット70は、全体として平板状をなしているため、2箇所の折り返し部70a,70bを有する。折り返し部70a,70bは、電極組立体20の積層方向(すなわち積層部71a〜71cの積層方向)に直交する方向の両端部に形成される。折り返し部70aと折り返し部70bとのそれぞれは、略U字状をなしている。言い換えれば、折り返し部70aと折り返し部70bとのそれぞれは、湾曲形状をなしている。
複数の積層部71a〜71cを有する短絡ユニット70において、短絡ユニット70を構成する第2導電板16、絶縁部材18、第1導電板14、および絶縁部材19のそれぞれは、折り返し部70a,70bを介して互いに連続している。言い換えれば、短絡ユニット70を構成する第2導電板16、絶縁部材18、第1導電板14、および絶縁部材19のそれぞれは、帯状をなす単一の板状部材(またはシート状部材)から構成される。なお、単一の板状部材とは、複数枚の金属箔が積層されて板状をなす態様を含む意である。
以上説明した構成を有する二次電池100では、短絡ユニット70は、第1導電板14と絶縁部材18と絶縁部材19とを備える積層体80が捲回されることによって形成される。このように、積層体80を捲回することで折り返し部70aが形成されるため、電極組立体20とは別に短絡ユニット70をASSY化(若しくはユニット化)することができる。よって、予めASSY化された短絡ユニット70を電極組立体20に組み付けるだけでよく、工程数が削減される。したがって、製造効率の向上を図ることができる。また、図4に示されるように、二次電池100に例えば釘110等が刺さると、釘110等はケース10を貫通して短絡ユニット70に刺さる。その場合、釘110等は、まず、ケース10に最も近接した第一層目の第3積層部71cを貫通する。第3平板部14c、釘110、第3平板部16cにより形成された通電パスを流れる電流は、例えば1000Aに達する。このとき、第2導電板16のアルミニウム箔の融点(約660℃)を超えて発熱が生じる可能性がある。第3積層部71cにおいて第3平板部14cが短絡電流によって発熱し、溶けて(焼き切れて)しまうと、溶けた第3平板部14cと釘110等が非接触となり、第1導電板14と第2導電板16との間の短絡が解消されてしまう。すなわち、第3平板部14cが溶けることにより、釘110の周囲に空隙Aが形成される。空隙Aの第1部分Aaは、第3平板部14cを貫通している。一方、図4に示される例では、空隙Aの第2部分Abは第3平板部16cを貫通しておらず、第3平板部16cの一部が釘110の先端110aに接触している。二次電池100によれば、短絡ユニット70は捲回されて層状の構造を有するため、次の第2積層部71bの第2平板部14bと第3平板部16cとの間で再度短絡を行わせることができる。したがって、未塗工電極における短絡を確実に行うことができる。この短絡時においても、積層体80が捲回されて一体化された短絡ユニット70によれば、積層体80の各層16,18,14,19が互いに離間して短絡ユニット70が積層方向に膨張する、といった現象を抑制することができる。
図5に示されるように、従来の二次電池200では、第1導電板204、絶縁部材208、および第2導電板206を備える短絡ユニット210が一層しか設けられなかったため、釘110が刺さり空隙Bが形成されると、空隙Bが第2導電板206を貫通し、第2導電板206と釘110とが電気的に非接触となる可能性があった。すなわち、短絡ユニット210において短絡解消が生じる可能性があった。この場合、電池残量(SOC)が十分に低下せず、活物質層が形成された正極30と負極40との間において短絡が生じるおそれがあった。正極30と負極40との間において短絡が生じると、正極活物質層30cと負極活物質層40cの短絡時に大電流が流れる可能性がある。
二次電池100によれば、互いに積層された複数の積層部71a〜71cを有する短絡ユニット70を備えることにより、積層部71a〜71c内において十分に電池残量(SOC)を低下させることができる。したがって、安全性が高められている。
第1導電板14を構成する銅の電気抵抗率は、第2導電板16を構成する材料の電気抵抗率に比べて小さい。よって、第1導電板14の厚みを小さくすることで第1導電板14の断面積が小さくなっても、第1導電板14において電気抵抗が大きく増大することが防止される。これにより、短絡を確実に行わせつつ、第1導電板14に用いられる銅の量を低減することができる。言い換えれば、第1導電板14が溶けない程度に第1導電板14の電気抵抗を低減することができる。
第1導電板14における銅箔の枚数は、第2導電板16におけるアルミニウム箔の枚数よりも少なくすることで、第1導電板14の断面積が小さくなっても、第1導電板14において電気抵抗が大きく増大することが防止される。これにより、短絡を確実に行わせつつ、第1導電板14に用いられる銅箔の枚数を低減することができる。言い換えれば、第1導電板14が溶けない程度に第1導電板14の電気抵抗を低減することができる。
また、第1導電板14に用いる銅箔を金属箔40bと共通にし、第2導電板16に用いるアルミニウム箔を金属箔30bと共通にすることで、原料の共通化が図られ、経済性が高められる。
第1導電板14は、所定の方向に突出して負極タブ40aに重なるように配置される第1タブ14dを有し、第2導電板16は、所定の方向に突出して正極タブ30aに重なるように配置される第2タブ16dを有すると、負極タブ40aと第1導電板14の第1タブ14dとの電気的な接続が容易になり、正極タブ30aと第2導電板16の第2タブ16dとの電気的な接続が容易になる。接合されたすべてのタブが所定の方向に突出するため、正極端子34および負極端子44を同じ方向に設けることができ、外部の配線が容易になる。
短絡ユニット70が電極組立体20に面接触するため、より大きい面積で短絡ユニット70と電極組立体20とが接触することになり、安全性が高められる。
第1導電板14および第2導電板16が、表面にシリコン樹脂を有すると、仮に第1導電板14または第2導電板16が釘110等から離れた場合であっても、図6に示されるように、第1導電板14と第2導電板16とがシリコン樹脂を介して溶着する。第1導電板14と第2導電板16とが互いに溶着することにより、第1導電板14と第2導電板16とを直接短絡させることができる。第1導電板14と第2導電板16とが円環状または円弧状の接合面Cにおいて面接触すると、十分な短絡面積を確保することができる。よって、第1導電板14および第2導電板16の厚みを低減することもできる。
第1導電板14および第2導電板16の少なくとも一方は、表面にシリコン合金を有してもよい。この構成によれば、仮に第1導電板14または第2導電板16が釘110等から離れた場合であっても、図6に示されるように、第1導電板14と第2導電板16とがシリコン合金を介して溶着する。第1導電板14と第2導電板16とが互いに溶着することにより、第1導電板14と第2導電板16とを直接短絡させることができる。第1導電板14と第2導電板16とが円環状または円弧状の接合面Cにおいて面接触すると、十分な短絡面積を確保することができる。よって、第1導電板14および第2導電板16の厚みを低減することもできる。
なお、第1導電板14と第2導電板16との直接短絡によるジュール発熱温度は絶縁部材18,19のシャットダウン温度を超える。そのため、絶縁部材18,19は熱収縮により短絡箇所の周辺から遠ざかる方向に収縮し、面接触面積を増加させる。絶縁部材18,19のシャットダウン開始温度で保持した際、MD(Machine Direction)方向とTD(Transverse Direction)方向における熱収縮率は2%以上である。なお、MD方向は、延伸時の流れ方向すなわち絶縁部材18,19の長さ方向(または縦方向)を意味し、TD方向は、MD方向に垂直な方向すなわち絶縁部材18,19の幅方向(または横方向)を意味する。
上述したように、二次電池100において、未塗工電極における短絡を確実に行うことができる。
次に、図7および図8を参照して、第2実施形態に係る蓄電装置について説明する。図7および図8に示される第2実施形態の二次電池が第1実施形態の二次電池100と違う点は、捲回体とされた短絡ユニット70に代えて、積層体80Aがつづら折り形状に折り返されてなる短絡ユニット70Aを備えた点である。
二次電池100の製造時において、短絡ユニット70Aは、電極組立体20とは別の工程(すなわち別のライン)で製造される。言い換えれば、短絡ユニット70Aは、電極組立体20とは独立して製造される。短絡ユニット70Aは、正極30および負極40のそれぞれに接続された2種類の導電板24,26と1枚の絶縁部材28とが積層された積層体80Aがつづら折り形状に折り返されてなる。短絡ユニット70Aは、積層体80Aが折り返されてなることにより、ASSY化(若しくはユニット化)されている。これによって、二次電池100の製造効率が向上している。
短絡ユニット70Aは、電極組立体20の積層方向における他方の端部においても、同様に設けられる。一方に配置された短絡ユニット70Aと、他方に配置された短絡ユニット70Aは、一方に配置された短絡ユニット70Aと同一のユニットである。他方に配置された短絡ユニット70Aの向きは、一方に配置された短絡ユニット70Aの向きと同一である。なお、一方の短絡ユニット70Aと他方の短絡ユニット70Aとが逆向きに配置され、電極組立体20の積層方向に垂直な面に関して面対称をなしてもよい。一方の短絡ユニット70Aと他方の短絡ユニット70Aとが、異なる構成を有するユニットであってもよい。短絡ユニット70Aは、電極組立体20の積層方向における一方のみに設けられてもよい。
短絡ユニット70Aは、全体として、電極組立体20に沿って延在する平板状をなしている。短絡ユニット70Aは、電極組立体20の最外層の負極40に面接触している。短絡ユニット70は、第1導電板24と、第2導電板26と、第1導電板24と第2導電板26との間に配置された絶縁部材28とを備える。短絡ユニット70Aは、電極組立体20側に配置された第1導電板24と、絶縁部材28と、ケース10側に配置された第2導電板26とからなる積層体80Aがつづら折り形状に折り返されることにより、形成される。短絡ユニット70Aは、積層体80Aが折り返されて形成されることにより、電極組立体20の積層方向と同方向に形成された層状の構造を有する。
第1導電板24は、負極40に電気的に接続される。例えば、第1導電板24は複数の銅箔が積層されてなる。第1導電板24を形成する銅箔として、金属箔40bと同じ銅箔が用いられてもよい。第1導電板24は、一枚の板状部材からなってもよい。第1導電板24には、活物質層が設けられていない。第1導電板24は、安全対策用の未塗工電極である。第1導電板24は、折り返される前において、長尺状すなわち帯状をなしている。
第2導電板26は、正極30に電気的に接続される。例えば、第2導電板26は複数のアルミニウム箔が積層されてなる。第2導電板26を形成するアルミニウム箔として、金属箔30bと同じアルミニウム箔が用いられてもよい。第2導電板26は、一枚の板状部材からなってもよい。第2導電板26には、活物質層が設けられていない。第2導電板26は、安全対策用の未塗工電極である。第2導電板26は、折り返される前において、長尺状すなわち帯状をなしている。
第1導電板24および第2導電板26の両面には、シリコン樹脂が塗布されてもよい。言い換えれば、第1導電板24および第2導電板26の表面は、シリコン樹脂を有してもよい。シリコン樹脂は、第1導電板24および第2導電板26のいずれか一方に塗布されてもよい。
第1導電板24および第2導電板26の両面には、シリコン合金が設けられてもよい。言い換えれば、第1導電板24および第2導電板26の表面は、シリコン合金を有してもよい。シリコン合金は、第1導電板24および第2導電板26のいずれか一方に設けられてもよい。
シリコン樹脂またはシリコン合金は、釘110(図6参照)等が二次電池100に刺さった場合に、第1導電板24と第2導電板26が互いに溶着し易いようにする機能を有する。
絶縁部材28は、第1導電板24と第2導電板26とを絶縁する。絶縁部材28は、絶縁シート又は絶縁層であってもよい。絶縁部材28としては、例えば樹脂シート、樹脂層、又はセパレータ50が用いられてもよい。絶縁部材28は、折り返される前において、長尺状すなわち帯状をなしている。
第1導電板24、第2導電板26、および絶縁部材28のそれぞれの短辺方向の長さは略等しい。折り返される前において、第1導電板24、第2導電板26、および絶縁部材28のそれぞれの長辺方向の長さは略等しい。すなわち、第1導電板24、第2導電板26、および絶縁部材28は、折り返される前において、等しい大きさおよび形状を有する長方形状をなしている。
図7に示されるように、第1導電板24は、一方の長辺に形成されて所定方向(短絡ユニット70Aにおける積層方向に直交する方向)に突出する複数のタブ(第1タブ)24f,24gを有してもよい。タブ24f,24gは、負極40のタブ40aに接続され得る。タブ24f,24gの厚みは、第1導電板24における他の部分の厚みに比べて薄くてもよい。タブ24f,24gは、タブ40aと重なるように配置され得る。タブ24f,24gは、タブ40aに対して例えば溶接によって接合される。
第2導電板26は、一方の長辺に形成されて所定方向(短絡ユニット70Aにおける積層方向に直交する方向)に突出する複数のタブ(第2タブ)26f,26gを有してもよい。タブ26f,26gは、正極30のタブ30aに接続され得る。タブ26f,26gの厚みは、第2導電板26における他の部分の厚みに比べて薄くてもよい。タブ26f,26gは、タブ30aと重なるように配置され得る。タブ26f,26gは、タブ30aに対して例えば溶接によって接合される。
第1導電板24の厚みは、第2導電板26の厚みより小さくてもよい。第1導電板24における銅箔の枚数が、第2導電板26におけるアルミニウム箔の枚数より少なくてもよい。例えば、第1導電板24を構成する銅箔を3枚とし、第2導電板26を構成するアルミニウム箔を5枚としてもよい。第1導電板24を構成する銅箔を5枚とし、第2導電板26を構成するアルミニウム箔を5枚としてもよい。第1導電板24および/または第2導電板26が一枚の板状部材から構成される場合、第1導電板24の厚みおよび/または第2導電板26の厚みを複数枚の金属箔に相当する厚みとしてもよい。また、一枚の銅箔の厚みが、一枚のアルミニウム箔の厚みよりも小さければ、銅箔の枚数をアルミニウム箔よりも多くしてもよい。また、銅箔の厚みやアルミニウム箔の厚みは、夫々一定でなくてもよい。
短絡ユニット70Aを形成する積層体80Aでは、第1導電板24が電極組立体20側に配置され、第2導電板26がケース10側に配置されるが、これとは逆に、第2導電板26が電極組立体20側に配置され、第1導電板24がケース10側に配置されてもよい。その場合、第2導電板26は、電極組立体20の負極40と電気的に絶縁される。
図7および図8に例示される短絡ユニット70Aでは、積層体80Aが4回折り返されている。短絡ユニット70A内には、第2導電板26、絶縁部材28、および第1導電板24からなる積層部が5層形成される。すなわち、電極組立体20に近い方から順に、第1積層部72a、第2積層部72b、第3積層部72c、第4積層部72d、第5積層部72eが形成される。これにより、短絡ユニット70Aは、電極組立体20の積層方向と同方向に形成された層状の構造を有している。短絡ユニット70Aは、互いに積層された第1積層部72a、第2積層部72b、第3積層部72c、第4積層部72d、および第5積層部72eを有する。
第1積層部72aは、電極組立体20に近い方から順に、第1平板部24a、第1平板部28a、第1平板部26aが積層されてなる。第2積層部72bは、電極組立体20に近い方から順に、第2平板部26b、第2平板部28b、第2平板部24bが積層されてなる。第3積層部72cは、電極組立体20に近い方から順に、第3平板部24c、第3平板部28c、第3平板部26cが積層されてなる。第4積層部72dは、電極組立体20に近い方から順に、第4平板部26d、第4平板部28d、第4平板部24dが積層されてなる。第5積層部72eは、電極組立体20に近い方から順に、第5平板部24e、第5平板部28e、第5平板部26eが積層されてなる。
上記した第1導電板24のタブ24fは、第1平板部24aに形成される。タブ24gは、第5平板部24eに形成される。第1導電板24のタブは、他の平板部、すなわち第2平板部24b,第3平板部24c,第4平板部24dに形成されてもよい。第2導電板26のタブ26fは、第1平板部26aに形成される。タブ26gは、第5平板部26eに形成される。第2導電板26のタブは、他の平板部、すなわち第2平板部26b,第3平板部26c,第4平板部26dに形成されてもよい。複数のタブは、第1導電板24および/または第2導電板26に形成される平板部の数(すなわち折り曲げ回数+1)だけ形成されてもよいし、それより少なく形成されてもよい。タブの数は、折り曲げ回数に応じた数量とすることができる。
このように、第1導電板24および第2導電板26にタブを複数形成することにより、タブにおける電気抵抗を低減することができる。よって、短絡時において大電流が流れた場合であっても、タブが溶けること(焼き切れ)を防止できる。つづら折り形状に折り返されてなる短絡ユニット70Aにおいて、タブが平面部に形成されることにより、タブ同士の位置合わせが容易になっている。
つづら折り形状とされた短絡ユニット70Aは、全体として平板状をなしているため、4箇所の折り返し部70c,70d,70e,70fを有する。折り返し部70c,70d,70e,70fは、電極組立体20の積層方向(すなわち積層部72a〜72eの積層方向)に直交する方向の両端部に形成される。折り返し部70c,70d,70e,70fのそれぞれは、略U字状をなしている。言い換えれば、折り返し部70c,70d,70e,70fのそれぞれは、湾曲形状をなしている。
複数の積層部72a〜72eを有する短絡ユニット70Aにおいて、短絡ユニット70Aを構成する第1導電板24、絶縁部材28、および第2導電板26のそれぞれは、折り返し部70c,70d,70e,70fを介して互いに連続している。言い換えれば、短絡ユニット70Aを構成する第1導電板24、絶縁部材28、および第2導電板26のそれぞれは、帯状をなす単一の板状部材(またはシート状部材)から構成される。なお、単一の板状部材とは、複数枚の金属箔が積層されて板状をなす態様を含む意である。
以上説明した構成を有する二次電池の短絡ユニット70Aによっても、上述した第1実施形態の二次電池100の短絡ユニット70と同じ作用・効果が奏される。
図3および図8に示されるように、上記した短絡ユニット70,70Aにおいては、第1導電板14,24の厚みは、電極組立体20の負極40を構成する金属箔40bの厚みよりも大きい。蓄電装置に例えば釘110等が刺さった場合には、第1導電板14,24は短絡電流によって発熱するが、第1導電板14,24の厚みを負極40の金属箔40bの厚みよりも大きくすることにより、第1導電板14,24がすぐに溶けてしまうことが防止されている。よって、未塗工電極における短絡をより確実に行うことができる。この効果は、例えば車載される蓄電装置のように、大容量かつ大出力の蓄電装置においては特に有効である。
図9を参照して、第3実施形態に係る蓄電装置について説明する。図9に示される第3実施形態の二次電池が第2実施形態の二次電池と違う点は、短絡ユニット70Aに代えて、短絡ユニット70Bを備えた点である。短絡ユニット70Bは、電極組立体20側に配置された第1導電板24と、絶縁部材28と、ケース10側に配置された第2導電板26とからなる積層体80Bがつづら折り形状に折り返されることにより、形成される。短絡ユニット70Bが短絡ユニット70Aと違う点は、折り返される前において、第1導電板24、絶縁部材28、第2導電板26の長尺方向が90度異なる点である。短絡ユニット70Bでは、帯状の第1導電板24において、タブ24f,24gが両方の短辺に形成されている。帯状の第2導電板26において、タブ26f,26gが両方の短辺に形成されている。
上記の構成を有する二次電池の短絡ユニット70Bによっても、上述した第1実施形態の二次電池100の短絡ユニット70および第2実施形態の短絡ユニット70Aと同じ作用・効果が奏される。
次に、図10を参照して、第4実施形態に係る蓄電装置について説明する。図10に示される第4実施形態の二次電池が第1実施形態の二次電池100と違う点は、2枚の絶縁部材18,19を有する捲回体である短絡ユニット70(図3参照)に代えて、積層体80Cが捲回されてなる短絡ユニット70Cを備えた点である。積層体80Cでは、第1導電板14と第2導電板16とこれらの間に配置された1枚の絶縁部材18とが積層されている。
短絡ユニット70Cでは、第1実施形態の短絡ユニット70と同様、第1導電板14は外周側に配置され、第2導電板16は内周側に配置される。短絡ユニット70Cでは、ケース10側の最外層に、銅からなる第1導電板14が配置されている。すなわち、外周側に配置された第1導電板14は、第1導電板14、第2導電板16、及び絶縁部材18のうち、最もケース10の近くに配置されている。また、外周側に配置された第1導電板14は、第1導電板14、第2導電板16、及び絶縁部材18のうち、最も電極組立体20の近くに配置されている。積層体80Cが捲回された際に互いに隣接する第1導電板14と第2導電板16との間には、板状またはシート状の絶縁部材19Cが配置される。第1導電板14の厚みは、電極組立体20の負極40を構成する金属箔40bの厚みよりも大きい。第2導電板16の厚みは、電極組立体20の正極30を構成する金属箔30bの厚みよりも大きい。
短絡ユニット70Cでは、銅からなる第1導電板14が、最もケース10の近くに配置されて、短絡ユニット70Cの最外層に露出する。銅は、熱容量が大きく、また熱伝導率が高い。よって、短絡ユニット70Cの放熱性が高められている。その結果として、短絡時の熱引けが良くなっており、熱暴走が生じ難くなっている。また、銅からなる第1導電板14が最も電極組立体20の近くに配置されるため、短絡ユニット70Cと電極組立体20との間に絶縁部材を設ける必要がない。
次に、図11を参照して、第5実施形態に係る蓄電装置について説明する。図11に示される第5実施形態の二次電池が第2実施形態の二次電池と違う点は、短絡ユニット70A(図8参照)に代えて、短絡ユニット70Aにおける第1導電板24と第2導電板26の配置が互いに入れ替えられた短絡ユニット70Dを備えた点である。短絡ユニット70Dは、正極30および負極40のそれぞれに接続された2種類の導電板24,26と1枚の絶縁部材28とが積層された積層体80Dがつづら折り形状に折り返されてなる。
短絡ユニット70Dでは、ケース10側の最外層に、銅からなる第1導電板24が配置されている。すなわち、第1導電板24は、第1導電板24、第2導電板26、及び絶縁部材28のうち、最もケース10の近くに配置されている。また、アルミニウムからなる第2導電板26が、第1導電板24、第2導電板26、及び絶縁部材28のうち、最も電極組立体20の近くに配置されている。短絡ユニット70Dと電極組立体20との間には、板状またはシート状の絶縁部材29Dが配置される。第1導電板24の厚みは、電極組立体20の負極40を構成する金属箔40bの厚みよりも大きい。第2導電板26の厚みは、電極組立体20の正極30を構成する金属箔30bの厚みよりも大きい。
短絡ユニット70Dにおいても、銅からなる第1導電板14が、最もケース10の近くに配置されて短絡ユニット70Dの最外層に露出するため、短絡ユニット70Dの放熱性が高められている。
次に、図12を参照して、第6実施形態に係る蓄電装置について説明する。図12に示される第6実施形態の二次電池が第2実施形態の二次電池と違う点は、短絡ユニット70Aに代えて、短絡ユニット70Aにおける第5積層部72eが省かれた短絡ユニット70Eを備えた点である。すなわち、短絡ユニット70Eでは、積層体80Eは3回(奇数回)折り返されており、第1導電板24がケース10側の最外層に配置されている。言い換えれば、短絡ユニット70Eは、3つの折り返し部70c,70d,70eを有する。第1導電板24は、第1導電板24、第2導電板26、及び絶縁部材28のうち、最もケース10の近くに配置されており、かつ、最も電極組立体20の近くに配置されている。第1導電板24の厚みは、電極組立体20の負極40を構成する金属箔40bの厚みよりも大きい。第2導電板26の厚みは、電極組立体20の正極30を構成する金属箔30bの厚みよりも大きい。
短絡ユニット70Eにおいても、銅からなる第1導電板24が、最もケース10の近くに配置されて短絡ユニット70Eの最外層に露出するため、短絡ユニット70Eの放熱性が高められている。また、銅からなる第1導電板24が最も電極組立体20の近くに配置されるため、短絡ユニット70Eと電極組立体20との間に絶縁部材を設ける必要がない。
次に、図13を参照して、第7実施形態に係る蓄電装置について説明する。図13に示される第7実施形態の二次電池が第4実施形態の二次電池と違う点は、短絡ユニット70C(図10参照)に代えて、積層体80Fが捲回されてなる短絡ユニット70Fを備えた点である。積層体80Fでは、第1導電板14の長尺方向の長さが、第2導電板16および絶縁部材18の長尺方向の長さよりも長くなっている。言い換えれば、第1導電板14は、第2導電板16および絶縁部材18よりも長く延びる延長部14fを有する。短絡ユニット70Fでは、第1導電板14の延長部14fが、積層体80Fからなる層状体90Fのケース10側で折り返されている。すなわち、短絡ユニット70Fでは、積層体80Fの捲回構造と、延長部14fの折り返し構造とが組み合わされている。積層体80Fが捲回された際に互いに隣接する第1導電板14と第2導電板16との間には、板状またはシート状の絶縁部材19Fが配置される。
短絡ユニット70Fでは、銅からなる第1導電板14の延長部14fがケース10側で折り返されて重ねられるため、短絡ユニット70Fの放熱性がより一層高められている。また、折り返しによって、最外層における第1導電板14の厚みが増大するため、未塗工電極における短絡をより確実に行うことができる。この効果は、例えば車載される蓄電装置のように、大容量かつ大出力の蓄電装置においては特に有効である。
次に、図14を参照して、第8実施形態に係る蓄電装置について説明する。図14に示される第8実施形態の二次電池が第4実施形態の二次電池と違う点は、短絡ユニット70C(図10参照)に代えて、積層体80Gが捲回されてなる短絡ユニット70Gを備えた点である。積層体80Gでは、第1導電板14の長尺方向の長さが、第2導電板16および絶縁部材18の長尺方向の長さよりも長くなっている。言い換えれば、第1導電板14は、第2導電板16および絶縁部材18よりも長く延びる延長部14gを有する。短絡ユニット70Gでは、第1導電板14の延長部14gが、積層体80Gからなる層状体90Gの外周に捲回されている。積層体80Gが捲回された際に互いに隣接する第1導電板14と第2導電板16との間には、板状またはシート状の絶縁部材19Gが配置される。
短絡ユニット70Fでは、銅からなる第1導電板14が短絡ユニット70Gの外周に配置されるため、短絡ユニット70Gの放熱性をより一層高めることができる。また、延長部14gを1周以上捲回することにより、最外層における第1導電板14の厚みが増大するため、未塗工電極における短絡をより確実に行うことができる。この効果は、例えば車載される蓄電装置のように、大容量かつ大出力の蓄電装置においては特に有効である。
上記した短絡ユニット70C〜70Gによっても、上述した第1実施形態の二次電池100の短絡ユニット70と同様、ASSY化による製造効率の向上等といった作用・効果が奏される。
短絡ユニット70C〜70Gでは、第1導電板14,24の厚みを負極40の金属箔40bの厚みよりも大きくすることにより、第1導電板14,24がすぐに溶けてしまうことが防止されている。よって、未塗工電極における短絡をより確実に行うことができる。この効果は、例えば車載される蓄電装置のように、大容量かつ大出力の蓄電装置においては特に有効である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。短絡ユニット70,70A,70Bにおいて、第1導電部材、絶縁部材、第2導電部材、絶縁部材、第1導電部材、絶縁部材、第2導電部材の7部材を有する積層体が捲回され、または折り返されてもよい。
積層体が折り返されてなる短絡ユニット70A,70Bにおいて、第1導電板24の折り曲げ回数を第2導電板26の折り曲げ回数よりも少なくしてもよい。たとえば、銅箔からなる第1導電板24の折り曲げ回数を1〜2回とし、アルミニウム箔からなる第2導電板26の折り曲げ回数を4回としてもよい。各導電板の折り曲げ回数は、求められる安全性に応じて変化させてもよい。
図15に示される短絡ユニット70Hのように、第1導電板24、絶縁部材28、第2導電板26からなる積層体80Hにおいて、第1導電板24のみを延長して延長部24hを設けてもよい。この積層体80Hを3回折り返してつづら折り形状の層状体90Hを形成した上で、延長部24hを層状体90Hのケース10側で折り返してもよい。
図16に示される短絡ユニット70Jのように、第1導電板24、絶縁部材28、第2導電板26からなる積層体80Jにおいて、絶縁部材28を第2導電板26よりも延長して延長部28jを設け、第1導電板24を絶縁部材28よりも更に延長して延長部24jを設けてもよい。この積層体80Jを4回折り返してつづら折り形状の層状体90Jを形成した上で、延長部24jを層状体90Jのケース10側で折り返してもよい。この場合、第1導電板24の延長部24jと第2導電板26との間には、絶縁部材28の延長部28jが配置される。
図17に示される短絡ユニット70Kのように、上記第5実施形態の積層体80D(図11参照)における第1導電板24のみを延長して延長部24kとされた積層体80Kを用いてもよい。この積層体80Kを4回折り返してつづら折り形状の層状体90Kを形成した上で、延長部24kを層状体90Kのケース10側で折り返してもよい。短絡ユニット70Kと電極組立体20との間には、板状またはシート状の絶縁部材29Kが配置される。
上記実施形態では、釘110が二次電池100に刺さる場合について説明したが、円柱状の押圧部材によって、二次電池100が圧潰する場合にも、同様の作用効果が奏される。
蓄電装置として、二次電池100の他に、例えば電気二重層キャパシタ等が挙げられる。
例えば二次電池100等の蓄電装置は、車両に搭載されてもよい。車両としては、例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド鉄道車両、電気車椅子、電動アシスト自転車、電動二輪車等が挙げられる。
10…ケース、14…第1導電板、14d…タブ(第1タブ)、14f,14g…延長部、16…第2導電板、16d…タブ(第2タブ)、18…絶縁部材、20…電極組立体、24…第1導電板、24f,24g…タブ(第1タブ)、24h,24j,24k…延長部、26…第2導電板、26f,26g…タブ(第2タブ)、28…絶縁部材、30…正極、30a…タブ(正極タブ)、30b…金属箔、40…負極、40a…タブ(負極タブ)、40b…金属箔、50…セパレータ(他の絶縁部材)、70,70A,70B,70C,70D,70E,70F,70G,70H,70J,70K…短絡ユニット、80,80A,80B,80C,80D,80E,80F,80G,80H,80J,80K…積層体、90F,90G,90H,90J,90K…層状体、100…二次電池。

Claims (15)

  1. ケースと、
    前記ケース内に収容され、正極活物質層を含む複数の正極と負極活物質層を含む複数の負極が絶縁された状態で積層方向に積層された構造を有する電極組立体とを備えた蓄電装置であって、
    前記ケースと前記電極組立体の前記積層方向の最外層との間に配置された短絡ユニットを備え、
    前記短絡ユニットは、
    前記負極に電気的に接続され、前記負極活物質層が設けられない未塗工電極である第1導電板と、
    前記正極に電気的に接続され、前記正極活物質層が設けられない未塗工電極である第2導電板と、
    前記第1導電板と前記第2導電板との間に配置された絶縁部材と、を備える積層体が捲回された層状の構造を有し、
    前記短絡ユニットの最外層が前記電極組立体の前記最外層に面接触している、ことを特徴とする蓄電装置。
  2. ケースと、
    前記ケース内に収容され、正極活物質層を含む複数の正極と負極活物質層を含む複数の負極が絶縁された状態で積層方向に積層された構造を有する電極組立体とを備えた蓄電装置であって、
    前記ケースと前記電極組立体の前記積層方向の最外層との間に配置された短絡ユニットを備え、
    前記短絡ユニットは、
    前記負極に電気的に接続され、前記負極活物質層が設けられない未塗工電極である第1導電板と、
    前記正極に電気的に接続され、前記正極活物質層が設けられない未塗工電極である第2導電板と、
    前記第1導電板と前記第2導電板との間に配置された絶縁部材と、を備える積層体が折り返された層状の構造を有することを特徴とする蓄電装置。
  3. 前記負極は金属箔を有しており、
    前記第1導電板の厚みは前記金属箔の厚みよりも大きい、請求項1または2記載の蓄電装置。
  4. 前記第1導電板は銅からなり、
    前記第1導電板、前記第2導電板、及び前記絶縁部材のうち、前記第1導電板が最も前記ケースの近くに配置されている、請求項1〜3のいずれか一項記載の蓄電装置。
  5. 前記第1導電板は銅からなり、
    前記積層体は奇数回折り返されており、前記第1導電板、前記第2導電板、及び前記絶縁部材のうち、前記第1導電板が最も前記ケースの近くに配置されている、請求項2記載の蓄電装置。
  6. 前記積層体において、前記第1導電板は前記第2導電板よりも延長されており、
    前記第1導電板の延長部が、前記積層体からなる層状体の外周に捲回されている、請求項4記載の蓄電装置。
  7. 前記積層体において、前記第1導電板は前記第2導電板よりも延長されており、
    前記第1導電板の延長部が、前記積層体からなる層状体の前記ケース側で折り返されている、請求項4記載の蓄電装置。
  8. 前記第1導電板は銅からなり、
    前記第1導電板の厚みは前記第2導電板の厚みよりも小さい、請求項1〜7のいずれか一項記載の蓄電装置。
  9. 前記負極は、所定の方向に突出する負極タブを有し、
    前記正極は、前記所定の方向に突出する正極タブを有し、
    前記第1導電板は、前記所定の方向に突出して前記負極タブに重なるように配置される第1タブを有し、
    前記第2導電板は、前記所定の方向に突出して前記正極タブに重なるように配置される第2タブを有する、請求項1〜8のいずれか一項記載の蓄電装置。
  10. 前記短絡ユニットの最外層は、前記電極組立体の最外層に面接触する、請求項〜9のいずれか一項記載の蓄電装置。
  11. 前記第1導電板及び前記第2導電板の少なくとも一方は、表面にシリコン樹脂を有する、請求項1〜10のいずれか一項記載の蓄電装置。
  12. 前記第1導電板及び前記第2導電板の少なくとも一方は、表面にシリコン合金を有する、請求項1〜11のいずれか一項記載の蓄電装置。
  13. 前記電極組立体は、前記正極と、前記負極と、前記正極と前記負極との間に配置された他の絶縁部材と、が積層されてなる積層体である、請求項1〜12のいずれか一項記載の蓄電装置。
  14. 前記第1導電板は、複数の銅箔が積層されてなり、
    前記第2導電板は、複数のアルミニウム箔が積層されてなり、
    前記第1導電板における前記銅箔の枚数は、前記第2導電板における前記アルミニウム箔の枚数よりも少ない、請求項1〜13のいずれか一項記載の蓄電装置。
  15. 前記蓄電装置が二次電池である、請求項1〜14のいずれか一項記載の蓄電装置。
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